ネット映えは苦手でも本当は素敵、目立たぬ存在のグレー生地のナップサックは裏地の小花刺繍レースで活かされた【1445】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2025年上半期を思う存分使わせていただき、ハンドメイドバッグ用の生地調達と表地・裏地のペア決めを完了。

下半期はひたすら製作を進めていくそのスタートのタイミングとなりました。

100セット以上のペアが決まったことで、季節に見合った完成品に出来る点が非常に有難いです。

このたびは、ナップサック製作にグレー生地を使用。

初夏の今、サマーウール素材を引用、本来ならスラックスなどを仕立て上げられるであろうグレー生地にボックスキルトをかけてナップサックに完成したこのスタイルに特徴を感じていただければと思います。

更に、このネット時代には華やかなカラーばかりがクローズアップされることへの挑戦状のようなもの、あえて地味なグレーの「華」の表現への活かし方を考えてみたのです。

素敵なレース裏地のおかげ、サマーウールグレーのスラックスみたいな生地を淑やかでエレガントなナップサックへ

使用生地x3種(上から反時計回りに):表地(チャコールグレー)-ミックスブッチャー、ポリエステル/56%、毛/44%、原産国不明。裏地(黒xグレー小花柄)-刺繍生地レース、混率不明、原産国不明。別布(グレー)-コットン無地、綿/100%、日本製。
表地には4cm四方のボックスキルト:全面に美しく広がる安定感ある雰囲気のボックスデザイン。糸は馴染ませ。
ボックスキルトの課題:フラップに余計な線がすっきりさを妨げます。端っこの方キルトは省略が正解でした。

背中心のハギ目は左右は対称になりませんでしたが、段はしっかり揃えていきました。

ポケット:通常は「片玉縁風ポケット」。レースの硬さが枠のラインを困難にすると判断、貼り付け型へ臨時変更。
巾着ひもホールタブx10個の配置:まず十文字に目立つカラーで印。ものさし要らずで折って決めます。
巾着ひもホールタブの設置(上から反時計回りに):まず10個のタブを作り、待ち針を使いながら均等配分に設置。

固定ステッチは一続きに返し縫いをしながら進行方向へ進むやり方、最後の玉止めだけで良いという効率の良さを得ました。

巾着ひもホールタブの完成:きゅっとし集まった時のコントラスト効果が非常に美しいものになりました。

仏頂面とも言えるグレーに、あえて柄を表に部分的に出すことでよりグレーの隠れた良さみたいなものが出てくる様子でした。

巾着ひもホールの型紙:変更した長さの縦15cmx横7.5cmの型紙を三つ折り観音開きで4本ステッチ仕上げ。

安定的に根っこの部分を増やしたことで、内部に埋まる分量は、設置の2cmに加え、縫い代1.5cmが折られる分が足され3.5cmです。

見えない部分ではあるのですが、この部分はたくさん動きがあり、長持ちを考えるとこの内部への埋まりの安定さを重視。

巾着ひもを通した状態:「巾着ひもホールタブ」設置の際に両サイド間を3cm空けた効果がここで発揮されます。
ナップサック完成(サマ-ウールグレー):<サイズ>縦42cmx横34/44cmxマチ19cm。ショルダーは84cm(絞った状態の出口からDカン手前まで)(折り返しは10cm分)。
ひっくり返した裏地部分:モノトーンの美しさを感じさせてくれるレース刺繍生地の素晴らしさ。
その他の角度(上から反時計回りに):サイド→底→畳んだ姿。
後ろ姿:この面は背中に接する方の面となります。
お洋服とのコーデ:黒のサテン切替ジャケットと黒のフレアーパンツのセットアップ。ビジネスにも可能では。。

あとがき

このグレーの生地はまだ今後別の組み合わせでいずれ登場してくると思います。

このたびとはまた違った雰囲気を演出してくれそうで、この組み合わせはまたとない唯一のペアになるわけです。

このように、生地の調達分量のコントロールがなかなかできない時の工夫として、裏地を別のテイストで配したグレー生地のいくつかの「横顔」を探っていったのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

思わず眺めてしまう楽しいコンビネーション、ストライプ柄とストライプキルトがリンクしたまとまりあるナップサック【1442】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2025年の上半期すべてを使ったと言っても良いでしょう、夢中で集めたナップサック製作用の表地と裏地のコンビ。

完全に納得いくまで生地を探し、実際に感激するような美しい多数の生地に出会えたこのありがたい運にまずは感謝申し上げたいと思います。

そして、この後はどこかの誰かに心から喜んでいただくための熱を込めた製作を私がしていきます。

では、このたび完成のライトパープルのナップサックを、その製作過程からお伝えしてまいりたいと思います。

4種の生地を使ったストライプ柄とストライプキルトがリンクした1点物、パープルのリボンがコントラストのナップサック

通常2-3種程度の生地の種類なのですが、調達の際に生地の不足があり補填をしたことで4種になりました。

表地(左)と裏地(右):表地(ライトパープル)-先染コットン、綿/100%、日本製。裏地(パステルマルチカラー)-コットンストライプシーチング、綿/100%、日本製。先染めではなくプリントです。
別布①(左)と別布②(右):別布①(サーモンピンク)-生地名不明、混率不明、原産国不明。別布②(パープル)-ブロード、綿/100%、原産国不明。

この製作では、すべての生地をフラットに見ながら選択、原産国が不明であっても手に取ったその質の良さを自らの目で判断しています。

ストライプキルト:表地にも裏地にも同じ4cm幅。裏地は柄を引き立て、白の部分に馴染むようにかけました。
ポケットのボックス枠の作図:型紙縦5cmx横25cmパーツのど真ん中に作図の縦1cmx横21cmのくり抜き。

このタイミングで、表面に「ラッピング布」を「中表」で配分良い位置に設置し、待ち針で固定。

ボックス枠のくり抜き(左上から右下へ):枠を裏面からステッチ。ハサミでY字に切り込み、そしてラッピング。
根っこの固定:カットして出来た左右の三角パーツは最後まで残ります。この根元の際(きわ)を固定縫いです。

草木が根っこでバランスを保ちこの先の生命力となることと同じように考え、ポケットの見えない部分の支えの作業です。

ポケットの袋作り:上は延長布、下は袋パーツ。それぞれ二つ折りと三つ折りステッチ後サイド同士で合体。

合体の縫いは縫い代1.5cm内の5mm程度を3cmくらいに渡りステッチ2往復(実質4度縫い)でくっつきます。

このくっつきでその後の作業がスムーズです。

ボックス枠への袋の設置:当てはめるイメージ、メイン袋の方は三つ折り部分が「ひさし/比翼」になります。

↑写真の右はポケットの内部だと思って下さいませ。

ポケット袋の縫い閉じ:先に上下の繋ぎ目を縫い閉じ、最後に左右を縫い閉じ。共に丈夫な二度ステッチです。
片玉縁風の部分のみの完成:この後引き続いて4cm幅のキルトがけがされたフラップを縫い付け設置します。
「片玉縁風フラップポケット」の完成:なかなか奥行きある構造です。金具など既製品の附属パーツを極力使わず。
表地に設置の装飾リボン:「意味のない装飾は無意味だ」と思う者がこんなことしちゃいました(^_^;)。

この装飾リボンが表地のライトパープルの延長上の濃さであるコントラスト効果による立体感の演出と共に、お洋服により合わせやすくなりました。

バッグというのは、濃い方がアクセントになるのでコーデしやすいものですが、ライトな生地の良さをまずは活かすことで工夫した策なのでした。

「巾着ひもホールタブ」の設置:根元ぎりぎりではなくゆったりと内部に突き出し。
巾着ホールタブの存在感:全10箇所を均等配分で設置。ダブル巾着では両サイドは真ん中を省略の2個ずつ。
ライトパープル地サテンリボン付きナップサックの完成:<サイズ>縦42cmx横33/45cmxマチ19cm。

ショルダーは、絞った時の出口からDカン手前までで85cm。

調節機能がないので、「やや長めの中間的サイズ感」に設置、折り曲げ部分8cmがあるのでもっと長く/短くの調整は不可能ではありません。

背負ったイメージ:サイドにもリボンが現れて人から注目されるナップサックになったと思います。
背負う面:ここにはリボンは付けません。
その他の角度から:左上はサイド、右下は底面です。

あとがき

YouTube動画でもお伝えしたのですが、楕円底の設置縫い代の1cmが失敗、ほどいて7mmでやり直したことで跡が残ってしまいました。

今後は7mmでやっていくことに決めたのです。

こうしてお伝えしながらも、今後もどんどん訓練を重ねていく所存です。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<マチ>型紙に赤マジックで線を引きながら探る、トートバッグのマチの計算式にマチの縫い代寸は入れない理由【138】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は、2020.07.02に投稿の1つ前の【137】と関連、以前はこちら【138】と1記事に合算してまとめておりました。

それもブログ記事の整頓の1つではあったのですが、その後の更なる「手直し」により、当記事の番がやってきた2025.05.20現在、新規投稿により【137】とは分けることにしたのです。

【137】では、「マチ付きトートバッグの出来上がり寸法からの逆算で作る正しい型紙」の作り方を解説しました。

積み算式に、縦と横を出来上がり寸法からのスタートで正しくマチ寸法と縫い代寸法を加えていく「方法論」のみです。

こうした計算式のみの提示で、数字を当てはめるやり方ですぐに引用できることを優先し、「理由」の部分を後回しにしていたのでした。

この【138】から続く後の【769】【807】【915】は、同様にタイトルに<マチ>が付き、その計算方法の正しさの解明の部分に焦点を当てた投稿なのです。

完全解明には、物理的なところまで迫る難しさがあり、そのことが混乱と複雑さを生むことで、最も基本的なやり方のみの投稿を【137】とさせていただいたのでした。

ということで、このたびからの<マチ>の投稿は、「マチの縫い代を計算式に含めない不思議」を紐解く物理的構造に迫る内容となっていきます。

単純で誰もが同じように実験出来て納得できるようにと、型紙を立体的にして実際にマチを作りミシンで縫う部分に赤マジックを印しました。

型紙を広げた時にその線はどこを走っているのでしょうか。。それがマチの計算式を納得する1つの解明方法になると思います。

<マチ>マチ付きトートバッグの型紙を立体的に組み立て、縫い代1.5cmに赤線を引いて広げたら出た答え

【137】の投稿でも利用したマチ付きトートバッグの出来上がりサイズと縫い代を含む型紙サイズの計算式。
実際のトートバッグではこの部分の構造を寸法の部分に焦点を当て解明していきます。
マチを作る時の風景(縫い代は1.5cm):トートバッグ製作経験者様はこの風景はなじみ深いと思います。
マジックシミュレーション:上の図と同じ状態の半分で見ていきました。こうして1.5cmの縫い代線を付します。
平面型紙での上のマジックの位置:削ったマチに内部に赤線が付き、右側に少しはみ出しました。
反対側も同じように赤マジック(点線):区別がつきやすいよう点線にした反対側。

ここで、暗いトンネルを抜け出たかのように明らかになったことは、ミシンで縫っている線は、平面で「Lの字」を縫っていることにイコールであるということ。

言い方を変えますと、実線の方は上糸、点線の方は下糸という見方もできます。

どうでしょう、マジックの線が型紙の1.5cm内側を完全に覆ったという実証から、逆説的に「マチに縫い代1.5cmを含めていないのに正しく出来上がった」と言える実験結果です。

寸法に焦点を当てた見方:7.5cmの型紙のマチを折った時の半台形の底辺は1.5cm右にはみ出した9cm。

左側は、本体の底の縫い代1.5cmに該当しますので、マチからは削除の9-1.5=7.5cmがマチの領域。

出来上がりのマチ7.5cm分よりも1.5cm右にはみ出して奪った1.5cm分は、底の縫い代である左側1.5cmと重複することの余分と打ち消し合って「0:ゼロ」なのだという見方で腑に落ちませんか?。

このたびは、ここまでです。

あとがき

このたびの赤マジックの検証でも、随分クリアになってきたのではないでしょうか。

私は、この実験をするまでこのような構造すらイメージできていませんでした。

しかし、今後アウトプットして多くの方にお伝えしていくにはもっと深堀りして腑に落ちねばとやってみたことでした。

じゃあ、縫い代が底は1.5cmでもマチの方が1cmという風に同じ縫い代ではない場合はどうなるのか。。など、多様なケースでやってみて、物理的法則や構造を掴んでいくことになります。

というわけで、続く【769】【807】【915】も投稿があるのです。

自らが納得したお品物は、きっと優れたお品物になっていくと思うのです。

素敵なバッグが完成できますよう、応援したいと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<型紙>素材が無限の定番デザインの楕円底ナップサック、シンプルなデザインに隠れた構造が盛り込まれる【1437】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

事業活動名でもある「共有型のハンドメイドバッグ」。

この「共有型」というワードらしさの1つの企画として、型紙のすべてのパーツをご紹介するという回になります。

確かにデザインや作り方は自らが考案しましたが、その後というのは多くの方との共有のスタイルに、自分一人では到底広がらないノウハウやスタイルを広く文化として広がる目的1つに絞ることにしたのです。

こうした決断は、作家なる地位をお持ちの方では到底躊躇することであり、だんだんとこうしたスタイルに自然になっていったことこそがピクチャレスクらしさなのだと受け取っていただければと思います。

「素敵なバッグを作る方への応援」のような存在でありたいのです。

そして、自らもこのノウハウやデザインを共有し一緒に活動していきたいという、何ら先生とか指導者などというスタンスとは別のものなのです。

2024年末頃にデザインが確定してきた「楕円底ナップサック」の型紙と寸法を当投稿で伝達します。

ここ最近で楕円底のカーブを半径5cmから半径10cmへと変更、それに伴いぴったり合う寸法の本体の横の長さとの一致も確定しました。

ただ、その寸法が理論上であり、実際の生地の性質によりどこまで変わるのかなどは、自らもたくさん今後製作せねば分からないことです。

この機会に、是非一緒に製作をしていこうではありませんか。

<型紙>楕円底の大きめナップサックのすべての型紙寸法を表示、型紙からイメージする製作全体の流れの解説

ブログもYouTubeも「型紙」をメインに提示した場合は、今後タイトルの頭に<型紙>を付記します。

全く同じで作っても・アレンジでも・一部引用でも、とにかく「商業利用が可能の著作権フリースタイル(ただし「特許」などの独占は不可)」で行きます。

安心して、自由にハンドメイドバッグの製作を広げていって下さいませ。

楕円底のカーブ変更前のナップサック:写真が以前の半径5cmの製作品、もっとカーブが緩やかになりました。

近々、ピクチャレスクも製作をどんどん進めていきますので、ご質問など是非コミュニケーションを取りながら、一緒に活動していこうではありませんか。

アパレル用型紙で作ったナップサック用の型紙すべて:全部で①-⑩までの10種。ポケットパーツが多い特徴あり。
型紙の寸法(すべて縫い代込み):縫い代込みで統一した方が解釈がシンプルであるとこのスタイルに。

用尺に関しては、表地と裏地の他に別布を登場させるかどうかによって変わってきます。

だいたいで言うと、生地が広幅の140cm程度あると本体95cmの長さと底の35cmの長さが横に並びますので、表地のみで縦50cmの用尺が可能。

シングル巾ならば、縦に並びますので、余った分を裏地の一部に使ったり、共布ベルトに使ったりすることで1mの調達という手もあります。

裁断の時は、型紙のすれすれをカットするということになりまして、出来上がりタイプの型紙などとはやり方が違うと思います。

特にお洋服では、型紙の周りに縫い代を見込んで周りを空けてカットすると思うので、その違いのやりにくさの解消のために裁ちばさみを先のとがったタイプにしています↓。

先のとがった裁ちばさみの有効性:細かい部分のカットも正確、縫い代込みの裁断で型紙の横すれすれをカット。

おおまかな作り方を下に貼りますYouTube動画の後半で3分の2くらいの時点からざっくりとお話致しました。

ざっくりなのに、随分時間がかかったのも、そのノウハウがなかなかのボリュームであることの証拠です↓。

あとがき

音楽の作曲もそう、このSNS中心の時代を受け入れ大いに利用したらよいのです。

「こんな曲はとても披露できない。。」と思ってもどこかの誰かが共感してくれる可能性というのは、この世に出して初めて分かること。

そういった意味では実験的なことが許されるSNSは敷居が低いのです。

バッグ製作品もそう、たとえ未熟であってもせっかくの限りある人生の一部の時間を利用して作り上げたもの。

この世に出していくという意味では、どこかの誰か数人にでも知ってもらうことに意味があるのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

教科書通りではない視点を持つ者の創造力のベースは「素直さ」、会計のみならずすべての事象に対しての教え【1435】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「稲盛和夫の実学 経営と会計:稲盛和夫 著」を拝読。

決められた基準もある規定概念たっぷりな会計分野で、自社流の見方を築き上げた「京セラ」様の創業者のノウハウです。

きっかけは、YouTubeでご紹介があったことで手に取ることに。。

発信主の方の「この本が好き」というフレーズが気持ちのフックに引っかかったのです。

通常は、「為になる」「参考になる」「是非ご紹介したい」などの言い回しを聞きますが、「好き」とまで思うのはなぜなのか。。これを知りたい、自分でも味わってみたいと思ったからです。

期待を裏切らず、非常に「好き」という感想に共感。

図書館で借りたのですが、「経営」のコーナーにあることが不思議なくらい、「道」「姿勢」を説いているのではないかと思うほどだったからです。

説かれる「姿勢」、事業の発展や改革もすべては正直さを持ったスタイルの一人の人間の数字への追求から始まった

創業者様が事業を始めた頃、今のような大企業への発展はまだまだという昔です、経理部の方とのコミュニケーションの中でたくさんの「Q&A」をしてこられました。

経理部の人にとっても、会計無知のフラットなまっさらな問いに対して、フレッシュな気付きもあったと思います。

会計はまかせっきりの代表者、自らがジャッジしなければ気が済まない代表者、などそのスタイルは様々。

会計が本当に事実と結びついたものになっているのかどうかを新しい視点で把握。

その道何十年の、ある意味固定観念たっぷりの会計担当に投げかける質問が非常にどれももっともでありピュアなのです。

会計知識がなかったまっさらな状態からスタートしたこと、そこから専門分野の者ではない新しい視点で疑問をクリアにし、最後には社内独自の管理会計システムを打ち立てられたのでした。

あとがき

冒頭の部分で、この本が「経営」の分類に括られていることの不思議さを綴りました。

こうした会社経営のノウハウの一部でありながらも、すべての事柄に対しての「姿勢」1つのみを説かれているような気がしたのです。

決して疑問に対して蓋をしない・目を背けない・そういうものだと1+1=2に当てはめない・引っ掛かりは納得するまで追求する姿勢です。

このような点が、「この本が好き」と思わせてくれるのではないかと。

必要以上に大きく見せたり良く見せたりなどの誇張的なことは決してしないという姿勢も非常に誠実、世の中の多くの事業者がやっていることに対しての対極です。

近道をして短い経路で良い結果を見せたい事よりももっと大切な事があるのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

デニム特化のストライプパッチワークの馴染む糸の色選び、デニムの織り糸の白の見え方によってトーンダウンあり【1434】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在は、今後の製作の下準備を続行中。

下準備というのは、生地の調達・接着芯貼り・裁断などです。

ここに加わる特殊な作業として、最終残布のパッチワーク仕立ての作業があります。

特にデニム生地などの硬めタイプは、いつまでも生地のままストックしていては巻いておかない限りかえって折り目などで傷んでしまうのです。

素早く裁断し、包み込むように三つ折りして他の生地と重ねながら保管の折り跡が付かないようにしています。

このたび、デニム類のみを集めたストライプパッチワークを作っていた中で、ステッチの色選びに是非ご紹介したい学びがありましたのでそのことを綴りたいと思います。

<糸の色選び>デニム類のみ集結のマルチストライプパッチワーク、糸染めのぼやけた色にはトーンダウンで選択

「パッチワークはつぎはぎなのだから残り物さながら、価値が落ちる」という解釈もあるかもしれません。

ただ、そこに新しいスタイルでそうは思わせないよう挑むのも製作者自らができること。

生地を残さないように綺麗に最後まで使い切るためには、最終段階でパッチワークは有効。

しかも、このたびのようにデニム類に特化したバッグの製作を準備したことで、パッチワークに仕立てても立派なハギ目を伴ったデザインであると見てもらえる可能性を感じました。

それはそれはせっかくのチャンスだと。

ステッチの糸に対しても十分な美しさを入れ込んでいくために、元々曖昧なデニム生地の色に選ぶステッチの糸のカラーを徹底。

その糸選びと、実際のパッチワークステッチの出来上がりにおいての効果を見ていきます。

白糸の部分が多いデニム生地にはまともな赤は通用しませんでした。トーンダウンの上の方が瀟洒に馴染みます。
糸の選択によるステッチの見かけの違い:左上はくすんだ糸の方、右下は真っ赤な糸の方。

この比較で分かることは、高級感が感じられるエレガントさは断然左上のくすんだ色のステッチをした方。

「生地に馴染む」ということを頭の中だけで、「赤い生地だから赤」という理論のみによる発想は間違ってしまうのです。

ただ、カジュアルに表現したい場合にあえて右下のようにステッチを浮き立たせることもありますので、価値観の相違とも言えます。

ピクチャレスクの製作スタイルは、どんなカジュアルイメージのある生地でもすべて「エレガント」を目指します。

そうしますと、おのずと前者の価値観になるのです。

完成:一番端は幅の調整のためのモカグレー、ナップサックでは縫い合わせの部分の背中に接する箇所に来ます。

完成しましたストライプパッチワークのそれぞれに選択した糸はこちら↓。

ステッチに使ったそれぞれの糸の色:生地に対して結構意外な色の糸が来ていることも。。
白糸の部分が多いぼやけたデニムの方はかなり糸はトーンダウン。グリーンやピンクは生地に忠実な色を選択。

まとめますと、

<デニムの種類の違いによる糸の色選び>

①白糸が多く占める先染めデニム  ・・・思い切ってトーンダウンした糸の色

②後染め風の白っぽさが少ないカラーのデニム ・・・生地の色に忠実な糸の色

となりました。

①はモカグレー・赤・ネイビー・茶・インディゴで②はグリーンとピンクの2色。

頭で描くイメージよりも糸の色がかなり変わるのは①の方です。

あとがき

パッチワークの糸のステッチは、かなり注目の場所であり重要視しています。

瀟洒なバッグを貫くスタイルではステッチが浮き過ぎると雰囲気が分かりやすいまでにカジュアルになってしまいます。

カジュアルは言い方1つで「ラフ」「ルーズ」「粗雑」になることも。。

「打ち破り」「意外性」「新しさ」をご提案したい、アメカジのイメージでこれまで来たデニムの中に本当は眠っていたエレガントさを、バッグ作りを通して引き出したいと思っているのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

組み合わせの違いによる無限の可能性の中では渋め、カーキ系のブロックパッチワークが展開する新テイスト【1433】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ざっくりと、ハンドメイドバッグという分野の製作品は色が鮮やかで「かわいい」というテイストが大半。

ネットでは、明るい色が映え、注目されやすいという特徴は確かにあると思うのです。

ピクチャレスクとしては、そういったこともフラットに見る、渋めのダークカラーだって別の美しさを持っているという陰に隠れた部分を掘り起こしたいという思いがあります。

このたびの完成品のナップサック「餅巾着」もその部類、カーキ系でそろえた渋めのカラーコンビで出来上がったお品になります。

ここに明るい色を足すなどとは到底思わなかった、このカラーの集まりこそがこのバッグらしさなのだという点をこのたびお伝えできればと思います。

製作者本人が、完成後、何度か楽しく内部などを眺めてしまうほどでしたので、いよいよ「組み合わせ・コーデ」を軸に置いたバッグの製作に手応えを感じてきているのです。

色違いのヘリンボンを3色使用、クラシックなミニ格子とブロックパッチワークが溶け合った渋めテイストのナップサック

このたびと同じヘリンボン生地を使ったストライプパッチワークの同じモデルは【1430】で投稿↓。

【1430】で投稿のナップサック「餅巾着」:この時のパッチワークはストライプでした。

このたびは、本当の生地のラストなので、もっと面積が小さくしか余っていない残布の寄せ集め。

1パーツは型紙では縦10cmx15cmです。

縫い代1.5cmずつが左右と上下で消滅し、緻密なブロックパッチワークとなりました。

ブロックパッチワーク製作:縦10cmx横15cmの統一パーツを半分ずつずらしながらブロック風に配置。

横につなげる場合も二重縫い、縦に繋げる場合も二重縫いと地縫いの見えない部分はすべて強度を高めております。

「残り物」である価値の無さに対し、「上質」「緻密な作り」をフォローし、かえって付加価値としていくことです。

使用した4種類の生地(内左2点は色違い):別生地のヘリンボンも混じったことも粋。渋いカラーが大集結。

左から右へ生地名を記載致します↓。

①ヘリンボン(カーキグレー):コットンヘリンボンバック地、綿/100%、日本製。

②ヘリンボン(モカ):コットンヘリンボンバック地、綿/100%、日本製。

③ヘリンボン(濃グリーン):10番手ヘリンボン、綿/100%、日本製。

④ミニ格子(濃紺x茶):生地名不明(先染め格子)、混率不明、日本製。

全体にカラーが同じように集まっているところが渋さを作ったと思います。

③の濃グリーンは、ポケットのフラップのみに使用しましたが、単調な④のみの内部に良きアクセント↓。

内部:見やすくひっくり返しましたが、リバーシブルバッグではないです。このフラップの存在感は大きいです。
ナップサック完成(ヘリンボンブロックパッチワーク):<サイズ>縦42cmx横35cmxマチ18cm。

横はぺたんこにすると42cm、ショルダーの長さは絞った状態で上から付け根まで88cm。

調節機能を付けていないので、体型の違いの中間を設定、とは言えやや長めで背負ったり体格のビッグサイズに対応したものかと。

一番上のロット違い生地の切り替えの様子:左上は正面で、右下は後ろ面(背負う時の背中と接触の面)。

本当の生地のラストの部分でモカがわずかに不足、グリーンの飛び出し部分の余りをデザインを考えながら補填。

馴染むようなカラーのミニ格子の部分:裏地・巾着ひもホールタブ・巾着ひもの3つに使いました。
その他の角度:左上はサイド、右下は底面。底面もブロックパッチワークになっているのです。
背負って使用時に他人から見たイメージ:非常に良きフォルムで映るのでは。。トップの切替部分も効果的。

あとがき

2007年からのハンドメイドバッグ道。

この2025年スタートの時点で、やっと何かのスタート地点に立てたような気持ち。

2025年は全力でひたすら製作を進めてまいりますので、是非見守っていただければと。

同じデザインなのにこうも違うのかというそれぞれの良さを最大限にお伝えして行ければと熱を持って挑んでいきます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

同生地のロット違いが生み出す柄は裏地のチェックとリンク、シンプルなナップサック型で高めた立体感とおしゃれ度【1430】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび2024年末から連続製作を始めましたナップサック型の「餅巾着」が完成、ご紹介したいと思います。

このネーミングは、フォルムそのままを分かりやすく表して呼びやすいように付けたもの。

もう1つの一重仕立て「切餅:きりもち」と分野を同じ食材にして楽しく・分かりやすくイメージしていただければと。

とはいえ、「餅巾着」にしても「切餅」にしても「共有型のハンドメイドバッグ」の活動の一環。

デザインやノウハウを共有するためのものとして広める活動をしていますので、ピクチャレスク独自のものにとどめるという考え方ではないのです。

是非、このたびの作りから感じたことを引用したり共感したりしていただければと思います。

いずれ、デジタルコンテンツにもこのノウハウをまとめていきます。

カーキのロット違いを組み合わせたパッチワーク、内部のチェック柄のキルトも含めたカーキ系コーデが完成したサック

途中ミスなどもあってやり直しをしています。

Dカンタブの設置位置後からは方向性が生まれますので、向きを間違えないようこの後ご説明してまいります。

ナップサック「餅巾着」:<サイズ>縦41cmx横35cmxマチ18cm。楕円底タイプの縦長気味のモデルです。
向き注意:左は正面右は後ろ面。背中と直に接する面がDカンが付く側であることとハギ目ステッチが無いこと。
表地(2ロット):コットンヘリンボンバック地、綿/100%、日本製。同じ生地の色違いを等分配置しました。
裏地(チェック):サッカー、混率不明(綿/100%もしくは綿混)、原産国不明(おそらく日本製)。
別布(カーキグリーン):麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。無地とは言え筋柄が入ります。
楕円底バッグの側面と底面の縫い付け場面:左上は側面側から縫い代1cmで二周縫い(二重)。右下は完了場面。
3方向から:上から時計回りに、入り口、底面、サイド面。入り口のタブは8個でやりましたが10個へ今後徹底。

巾着ひもホールタブは、相手のベルトが滑り過ぎても絞った集まりが戻りやすくなってしまいます。

このたび、たまたま既製品のナイロンベルトを利用させていただきました。

強度はあるが厚みが無いという特徴のためにスムーズ過ぎて、巾着ホールに対しては少し緩め。

今後は10個に徹底し、条件など問わずすべての素材に対応できる仕様としていきたいと思いました。

たたんだ様子:左-底を最初にたたみます。右-次に真ん中で折り畳みます。当方の保管の仕方は左にとどめます。

あとがき

2025年に入っての最初の完成品です。

2024年末にこのモデルが固まってきた頃に、大きなバッグの分野の中のピクチャレスクの製作の位置のようなものをやっと感じ始めました。

メインバッグとして作るのではなく、サブバッグとして作る「切餅」とこのたびの「餅巾着」が現在のたった2モデルの展開。

サブバッグの分野での歩みを今後も目指していきたいと思います。

理由は、広々と柄が広がる美しさも是非引継ぎたいからなのです。

それでも、メインバッグとして使用していただけるならそれは本望、ピクチャレスクらしい位置が定まりそうだと感じています。

このたびのようなラインは「デニムライク」として人気生地で製作するライン。

「ハイエンドライン」という高級生地でもあえて、このモデルで作っていくと思います。

素敵な出来上りには、素材の良さは欠かせません。

良質さを有難く受取り、敬意を感じながら自らのエキスを入れていくという形で仕立てていきたいと思います。

ノウハウの方も、なかなかコンテンツが完成できずにいますが、進めておりまして、是非ご利用いただければと思います。

決してそのノウハウを秘蔵することは致しません。

コンテンツの中でじっくりと余すところなく自主製作したい、もしくは商業利用目的でバッグを作っていきたい方に共有することができると思います。

そこまで行けると、本当の「共有型のハンドメイドバッグ」の本格的な活動らしくなっていくと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<リメイク図解>寝具アイテムからキッチンアイテムへの移動、傷んだタオルケットの良き裏面で作った冷蔵庫マット【1429】

アイキャッチ画像1429

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

夏用の寝具は、タオルケットが好み。

あのパイル地の肌触りが好きで幼少のころからずっとタオルケット1本でやってきました。

できるだけ長く1つのアイテムを使おうとしてきたのですが、2022年の引っ越しを機に新調しましたパイル地のジャガードのタオルケットが2024年で早々と傷んでしまいました。

かたや、10年以上何ともないパイル地もあるにもかかわらず、2-3年は短か過ぎました。

その理由には、まずは自分の使い方。

タオルケット専用にもかかわらず、敷シーツとして使っていたからということが大きいです。

あとは、パイル地がジャガードになっていることの限界といいますか、デザイン性と機能のバランスでいうと明らかにデザイン性の方が勝っていたと思います。

このたびは、短命だったタオルケットを、寝具からキッチンへ移動し、冷蔵庫前のマットとしてアレンジしたリメイクを図解のみでお伝えしたいと思います。

傷みは表面のみに起こっていて、裏面はまっさらでしたので、この状態を活かし、裏面を表使いにしたアレンジです。

実物解体の仕立て直しの撮影+投稿は、「著作権の侵害」に当たりますので、自分使いであってもこうした発信では「侵害行為」と自主判断、<リメイク図解>シリーズとしてその「ノウハウ」のみを解説致します。

購入後早くもボロボロになったパイル地のタオルケットの裏面が綺麗、冷蔵庫前のマットへアレンジ

1世帯に必ず1つある冷蔵庫。この扉前の部分にはマットがあると非常に良いと思います。
タオルケットは面積が広く、おしゃれなジャガードですのでインテリア性に溢れます。2重にして製作。
リッパーで、先端の「わ」による二重部分をほどきます。とりあえずすべてを1重にならすところから。
ざっくりと、全体の4等分の内2枚を二重仕立てで作るのがマットのサイズにイコールです。もう1点作れます。
長い方を縦向きに解説。冷蔵庫の幅の両端を上下+7.5cm程余分に見たようなゆったりとカバーするサイズ。
中表に重ねて作業をスタートしていきます。
印付け:タオル地なので赤マジックでやっちゃいました。上から3cmというのは1.5cm分折った位置という意味。
コの字ステッチ:先に上の1.5cm分の折りをし、折ったままでコの字ステッチ。トップは返し口です。

ひっくり返す前に、両角をハサミでカットして融通を入れます。

縫い閉じ:返し口の口閉じを最初の1辺として、引き続きぐるり1周に縁から4-5mmでステッチ。完成です。
使用風景:冷蔵庫の前に敷きます。冷蔵庫の下の隙間に上部を入れ込むとより汚れ防止になると思います。

あとがき

出来上がって早速冷蔵庫の前に設置した時の気持ちは、大変心地が良いものでした。

これまで2-3年は寝具として使ってきた使用品なのに、不思議なもので場所が違い使い方も違うことで1からのスタートであるような感覚なのです。

気が付けば、「サスティナブル」なライフスタイルの1つが同時に生まれていたのでした。

この作業までの間の保管は大変野暮ったいものでしたが、どうしても元のパイルジャガードの素敵さは何かに活かせるかもしれないと引っ掛かりがありまして、何とかキープしておいたのです。

傷んだからと即座に廃棄してしまっていたら、こうはならなかったでしょう。

残った残布は、その他の場所「電子レンジ前シートx2枚」「ドライヤーシートx1枚」の製作を追加して終了しました。

その時には思いつかないことでも、後日にアイデアが湧いてきて使い道を閃くことがあるので、捨てる行為1つにしても真剣に考えることを是非やっていってくださいませ。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>デザインは変化するが素材は永続、薔薇柄の低反発クッションの5年後の2点のキルトポーチ【1428】

アイキャッチ画像1428

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびのような<仕立て直し>はシリーズとして、タイトルの前にこの言葉が付きますので、記事を特化して検索していただくことができます。

検索ワードに「<仕立て直し>」をご入力下さいますとピンポイントです。

今後も、過去の持ち物を捨てずに使っていくアイデアとして投稿を増やしてまいりたいと思います。

このたびは、5年越しのカーキグリーンの薔薇柄の物語、2019年に最初にスツールの低反発クッションとして四角いデザインで製作(【10】の投稿にて)。

その後2023年に楕円型へ仕立て直しをしています(【1379】の投稿にて)↓。

その後、低反発ウレタンがペタンコになってきた2024年に、別のものを新調(【628】の投稿にて)↓。

よく使う椅子であることと、座面が木製であることで10cm厚でちょうどです(あくまでも私の感覚です)。

写真のように滑り止めに「吸着マット」を敷くと安定しました。

新調しながら同時に使用していた1年後のこのたび2025年、さらにぺったんこになってしまった元のクッションを廃止を決断。

見事なまでにペッタンコになってしまった低反発クッション。低反発はもう戻らなくなりました。

最初は捨てようと思ったのですが、心に引っかかりが。。

生地が傷んでいるわけでもないので、クラシックな美しい薔薇柄生地を再利用できないだろうか。。

そして、このたび、ペタンコクッションを解体し、2点の三つ折りポーチへと仕立て直しを致しました。

ついにペッタンコになってしまった低反発クッションの自作薔薇柄のカバーを2点の三つ折りポーチへ

糸目をほどきながら解体。ハサミでカットしてしまわない理由は、生地不足になることを懸念したからです。
2点の三つ折りポーチの裁断:左はスマホサイズ、右はシャドウサイズ。裏地も同じ生地です。

捨てた部分は、周りの部分少しと、共布ひもです。

2点のポーチが作れることで、捨てた部分のもったいなさを挽回していきたいと思います。

3cmのバイヤスキルトをすべてのパーツにかけました。裏地にもかかることでハード薄芯の硬い風合いが効果的。
キルトの完成。この後は通常の製作のように作っていきます(過程は省略、また別の投稿でじっくり解説予定)。
三つ折りポーチx2点の完成:スマホサイズは縦9cmx横18cm。シャドウサイズは縦8cmx横8cm。
実際に中身を入れている様子。左はスマホを入れています。右は2色パレットシャドウを入れています。

あとがき

重要なことを忘れていました。

これまで座ってずっと使っていたものです、お洗濯をせねばなりません。

洗濯ネットに入れて2点のポーチをリフレッシュしたいと思います。

このたびの仕立て直しは、その姿・形ががらりと変わりました。

今までの経験上、このようなミニポーチは、おそらく一生持ち続けられると言っても過言ではないと思います。

そして、非常に大切なことに気付いたのです。

最初の2019年からどんどん変わっていったもの、それは「デザイン」でした。

一方で、2019年から何も変わらなかった永続的なもの、それは「素材」でした。

ハンドメイドバッグの製作においても関連することでありますが、そもそもの最初の生地選びがどれ程重要なものなのかということです。

廃棄か仕立て直しかの岐路に立った時に、素敵なクラシックな薔薇柄の生地であったから仕立て直しの決意をしたのです。

おそらく、「素材」こそがそのお品物のベースを作っているのであり、永続的なお品物になるのかどうかも「素材」にかかっているのではないかと改めて考えたこのたびでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク