彫りが龍なのにツタの葉に見えることをアドバンテージとする、白翡翠のビッグペンダントをうまくエレガントに寄せることへの挑戦の記録【311】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ごついイメージのある翡翠のペンダントやネックレス。

これを何とかエレガントに新しい装いにならないかと試行錯誤の一環で、このたびビッグな白翡翠のペンダントをそれだけで終わらず続きとして他のジュエリーと組み合わせていきたいと思います。

よくチェーンを布製のひもなどで設置された翡翠のペンダントは正直ごついです。

ヴィンテージ物そのままの姿がよほどそうでなければならない理由などないのであれば、思い切ってテイストを変えねば新しくは装えません。

翡翠=昔のものという観念とごつさが頭から離れないからです。

ドラゴンの彫りは縁起物、はっきり分からないことをうまく利用し、ツタのモチーフと組み合わせていく

〇ネックレス:真っ白な美しい翡翠のペンダント。龍や鳳凰の彫り柄が抽象的。直径5cm。チェーンは80cm。
〇リング:925製の幅12mmの透かし平打ちリング。ハスの花が真ん中にあり。サイズは14号程度。
〇リング:、 白瑪瑙(メノウ)/アゲートの多面カットくり抜きリング2個。いずれも15号程度。 

特に意識したところは、ペンダントチェーンにエレガントなフィガロを採用したところです。

これ1つで随分ごつさから脱却できました。

透かしで、トップのごつさをバランスよく解消。

とはいえ、ステンレスチェーンなのでそこそこ重みのあるトップも難なく支えることができます。

ブレスレットはかわいいピンクではありますが、結局こちらも抽象的です。遠目では、ペンダントの白とこの抽象柄がリンクしているように映ります。

バチカンをどのように工夫したのかも突破口となった

細かい点なのですが、細い穴が開けてあるだけの状態へ、細くても頑強なステンレスの丸カンを通すことが正解でした。

穴は大きくは開けられなかったと思われますし、厚みもあるトップですので、直径が特注レベルの丸カンが必要でした。

そこで悩んだ挙句、二重リング(鍵などに途中に付けるフープ状の針金みたいな細さのキーリング)を途中でカット。

そして一重仕立てに変えたところで、ストーンを傷つけぬよう上手く細い穴に通しました。

一度通せばそうは簡単に外れることはありません。

あとがき

白い色をした翡翠だったからこその実現だったこともあると思います。

これについても、ドラゴンをイメージだけで組み合わせて、勇ましいテイストで考えていたのならば、このようには実現できなかったと思います。

最終的な装いによって、「遠目に映る姿」をイメージしたことがポイントだったと思います。

こうして、本新井いかついイメージのある龍のペンダントトップが新しいエレガントな装いとしてスタートを切りました(^-^)。

マーカサイトがオニキスに組み合わされるととてもエレガント、日常着をお出かけ風に寄せるジュエリーの役割【310】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

地金としては高価ではないシルバー925も、実は18金などの高騰に連動して以前よりも上がってはいます。

それでも、最近で自身が計算した実際の買取の際の比較では、18金の60分の1程しかシルバー925の価格の価値がありませんでした。

これもたまたま買取を18金とシルバー925の両方同時に見てもらったから分かったことです。

とは言え、銀も大変美しい地金であり天然らしさがいかにも感じられるすばらしい素材です。

このたびは、シルバー925台に馴染んで素敵に組み合わされる「マーカサイト」のペンダント中心にジュエリー同士をエレガントに組み合わせてみたいと思います。

とはいえ、地金のレベルも考えながら、日常着ながらエレガントに寄せた装いに合うようなセットを考えていきます。

なぜ、オニキスとマーカサイトが組み合わせられるイギリス製のヴィンテージジュエリーがここまで豊富なのか

そもそも、銀製品がヨーロッパで今でもアンティーク物、ヴィンテージ物として多い理由は、その昔18世紀以前の貴族の家財とも言える品々が銀製だったからです。

当然宝飾品も「財」として豊富にあったということです。

その後は、貴族の時代も終わりましたが、それでも文化として銀製品を愛でる風習が残り、素敵なシルバージュエリーがあるということです。

ただ、オニキスと組み合わせることがなぜ多いのかの理由については、もっと掘り下げて調べないと分かりません。

1つの予想は、オニキスに関してよく言われている「魔除け」。

大切な家財であるので、「験を担ぐ(げんをかつぐ)」ような意味があるという予想を立てていますが、果たして本当のところは。。

今後いろいろ調べていく中で、分かった答えが見つかればまた、記事に綴っていきたいと思います。

もう1つ、マーカサイトはなぜ銀製品と組み合わせられるかなのですが、ダイヤモンドの代替品になるという文化があったからだと言われています。

これは自身の予想に過ぎませんが、マーカサイトは同じシルバーカラー同士でなじみやすいということで、新しい色が出てこないことが反対に上品であるという考え方があったのかなと。

これもおいおい調べたりなどして答えを見つけていきたいと思っております。

きらめくカットがよりエレガントなマーカサイト。

カジュアルな素材なのかもしれない黒のオニキスも銀ときらめくマーカサイトのおかげでエレガントにならざるを得ないということなのではないでしょうか。

〇ネックレス:バチカンを含まないで縦4cmx横3cmのビッグサイズ縁の部分はマーカサイト。

黒い天然石はオニキス、そしてオニキスの黒を背景にしたマーカサイトのブーケ。

ステンレス製のあずきチェーンのチェーンのみで80cm。

真ん中のフローラルな飾り部分も、特にペンダントの中でもエレガントに見える1つのテイストとなっているのがこちらが良いと思った理由でした。

セット:バングルは「シャネル」ブランドのプラスチック製。リングは、同じ物2付けのマーカサイトリング。
〇ブレスレット: シャネルのクリアバングル。オレンジ寄りなピンク色のクリアカラー。内周は19.5cm。
〇リング: 2点。シルバー925製のマーカサイトの縄模様がハーフエタニティ状のデザイン。共にサイズは15号。

2個の重ね付けが可能で、随分ボリュームが増す効果があります。

「マーカサイト」は「マルカジット」という発音でも呼ばれていますが、イコールで良いです。

そして、類似に「パイライト」という類似の鉱物があるのですが、「マーカサイト」と呼ばれながらも、実は「パイライト」である場合も。。

パイライトのバングル:「パイライト」であると謳われていたものがこれ。ややゴールド味があります。

何も知らなかった頃、このきらめきの割に安価であることに驚いたもので、実はダイヤモンドの代替品になるほどの評価がすでにされていたいにしえの物語があったということなのでした。

あとがき

イギリスのヴィンテージ物の銀製品は大変ロマンチックです。

想像以上に昔のものだったりすると余計です。

ここで、アンティークの領域に達しているペンダントの銀製をご紹介↓。

1894年の刻印がありました。この素材自体925ではない1000だとのことなのです。

バチカンはうかつに使いたくなかったために、別で2連で丸カンを取り付けてステンレスチェーンを通しました。

意外と数が豊富なのでそれほど希少価値を実感しないこともありますが、ヨーロッパに集中しているがために見つけやすいだけで、銀製はとくにイギリスにおいては、独特の文化ではないかと思っております。

実は、当「本物志向のレンタルジュエリー」でも、当初の頃は、この動画のようにシルバー925も半分以上取り入れていたのです。

その後の925の廃止、連物の廃止、コスチュームジュエリーの廃止をどんどんしていき、行き着いたところは、18金やプラチナの高級地金+宝石の本格派ジュエリーのみのお取り扱いに寄せていきました。

これらは、レンタルのお客様のニーズを感じ取り、間違いなくその必要性があったので改良してきたことではあります。

しかしシルバー925も安定のすばらしさ。

これをどのようにお伝えできるのだろうと考えた時に、やはりブログや動画でその組み合わせをしたお洋服とのコーデということなんだと思っております。

ジュエリーそのものだけだったら類似品も多いですが、なぜそれじゃなければならなかったのかが、またとない渾身の組み合わせによってお洋服に素敵にマッチする姿を実現することで紐解かれるのだと思うからです。

多面キューブカットがエレガントなペールカラーのネックレス、あんなに気さくな「ムーンストーン」がジュエリーになった瞬間【308】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつては、シルバー925のリングやペンダントに丸いカットで合わせられていたイメージのムーンストーン。

濁ったような白っぽさが特徴で、ジーンズというアイテムが全盛期と並行するかのようにそのカジュアルさに特徴があるアクセサリーの1つでした。

そんな頃の1990年代から時を経て、2010年代くらいからパワーストーンがブームに。。

自身も夢中でいろんなストーンを知り、自作のネックレスやブレスが作れるようになっていきました。

そうして、いろんなストーンでたくさんのネックレスやブレスを作ってきた軌跡が出来たころ、ブームも下火に。。

そして、2018年、茶色系の天然石を自ら探し求め出会ったのが、「チョコレートムーンストーン」でした。

丸い形しか見たことが無く、カットで随分雰囲気が変わるものだというところにまず感動。

そしてネックレスを作りました。

キューブの多面カットです。

四角いカットが特徴がある中、更に多面カットという豪華さ。

エレガントに寄せようとムーンストーンのこれまでのイメージのギャップを考えた雰囲気に組み合わせてみました。

ペールカラーが魅力のムーンストーンネックレスに伴うその他のシルバージュエリーやコスチュームジュエリー

セット組(4点):キューブ型多面カットのムーンストーンネックレスを茶系でまとめました。
〇ネックレス:チョコレートムーンストーンという名前の7mm程度のキューブ型多面カット。42cm。 
〇ブレスレット:細口バングル。シルバー925製。パイライトの大粒の丸型とスクエア型が交互に一連に並んだ作り。
〇ブレスレット:マーカサイトの幾何柄が透かしの幅広ブレス。マーカサイト自体がエレガントです。
〇リング: 「シャネル」ブランドのプラスチックリング。サイズは15号程度。

もとは、このリングのチョコ茶に合う茶色の天然石を探したところからがスタートでした。

そして、チョコ茶に偶然にもキーワードが一致の「チョコレートムーンストーン」にたどり着いたのでした。

ムーンストーンがこれほどにエレガントなになる得るということに新しい可能性を感じました。

あとがき

こちらのセットは、「本物志向のレンタルジュエリー」を開始の間近に向けて準備したものでした。

その後、3年くらいの間に、こうした連物がすべて廃止に至るわけですが、この最初のステップは非常に大切だったと思っています。

宝石にはなり切っていないようなストーンでも十分美しく、半貴石やパワーストーンなどと呼ばれながらも、独特の個性がそれぞれあり、装飾品としては立派なのです。

ただ、レンタルジュエリーは完全貴金属と宝石のみに絞ったラインナップに行き着きましたので、こういったタイプの連物や、地金が925が並ぶことは「本物志向のレンタルジュエリー」ではもうありません。

とは言え、気軽に装えるカジュアルさの中では、とてもエレガントに寄る連物の魅力をお伝えしたい強い気持ちは変わらないのです。

真珠を始め、翡翠や琥珀や鼈甲など素材が連なった贅沢なネックレスやブレスは見逃せないアイテムとしてとても好んでいる個人的嗜好があります。

今回のように、カラーから天然石を探し出すことも、天然石が5,000種以上あることの面白みであり楽しさです。

宝石という括りは狭き希少価値の勢ぞろいなのですが、本当はもっと広範囲にわたる天然石があまり知られずにニッチな存在のままなのです。

そうしたストーンも今後ご紹介してければと思っております(^-^)。

ハイブランドプラリングの自然なジュエリーコーデへの織り交ぜ方【163】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

一時、随分多くの天然石のネックレスやブレスをただひたすらつなげて作るということを趣味としている時期がありました。

2015年辺りのことです。

目指すは、ただ1つのゴール。

ブレスやリングと合わせるセットコーデをするところが完成です。

ネックレスに使う天然石も色や形を最初から決めて探すことが多いです。

そうでないとあまりに豊富な量の天然石から選べないのです(^_^;)。

このセットコーデというのは、ジュエリーのみで組み合わせる、3アイテムです。

ネックレス、ブレス、リングです。

ペンダントはネックレスと同類で、バングルや時計はブレスと同類ですので結局3アイテムのどこかへ入っていきます。

ネックレスを作るにもある目的をもってピンポイントで決めて作るというやり方をご紹介致します。

チョコ茶のシャネルのプラリングを主体としたジュエリー同士の組み合わせの考案

さて、今回は、リングやブレスがすでにもうコーデしてあり、それらに合うネックレスを作って行くということになります。

リングはシャネルのチョコ茶のプラスチックリング。

ブレスは、マーカサイトのスクエアモチーフが美しい2連です。。

プラスチックリング「シャネル」:チョコ茶ベースにシルバー色プレート風塗装がユニークなスクエアデザイン。
ブレス2点「マーカサイト」:左側も右側もスクエアなモチーフがベースで足並みをそろえます。

そうなりますと、これらに合うネックレスの石の1粒がスクエアな物をチョイスということに。。

そして、数多くあり選びきれないような豊富な天然石の種類の中から、ピンポイントで選ぶのです。

そこで、プラスチックリングのカラーの茶色とリンクするようチョコ茶の色の天然石を探しました。

こうしてどんどん形や色の関連付きでネックレスの天然石の種類をしぼっていくのです。

茶色の天然石にはスモーキークォーツが浮かびますが、今までスモーキークォーツは存分にロングネックレスなどを作ってきまして見慣れています。

それらも驚くほど美しいもので、レアなカットの仕方で魅力的でしたが、もっと目新しい天然石があればなあと新しい出会いを求めていたところです。

そこへ石問屋様の色別の天然石検索をさせてもらい現れたのが、「チョコレートムーンストーン」という天然石でした。

「ケンケンジェムズ」様というネットの自社HPの石屋様で購入しました。

私としましては、ムーンストーンのイメージがこのお品で一気に変わりました。

どちらかというとカジュアルなお洋服向きのストーンだと思っていたのですが、エレガントにもなるのだと感じたのは、その美しいキューブ型の多面カットのおかげです。

天然石のチョコレートムーンストーンの連:1連が短いので、ネックレスには2連使います。
ロットが少し違うようで、左側がやや濃いめ。
つなげる時には交互につなげるという単純な考え方で濃淡を均等にしようという案です。
サイズは7mm周辺。小粒寄りで華奢であることがかえって上品です。

こっ、これは。。。キューブカットであることが珍しいこととさらに多面カットもしてあり、よりツヤツヤときらめく美しさが見られました。

かつてはカジュアルなイメージだけだったムーンストーンがすごくエレガントに見えた瞬間でした。

金属アレルギー対策でダルマ板と引き輪をステンレスに、つぶし玉はステンレスが見つからず925で製作のショートネックレス

留め具を付けるにあたってポイントがあります。

綺麗なネックレスを作るために。。といった感じです。

まず、留め具の金属の色を統一。これは誰でもそうしたくなるので、当然かもしれません。

ただ、それでも悩みがあるものです。

ネックレスの基本留め具:引き輪、つぶし玉2個、ダルマ板があればネックレスができます。

金属アレルギー対策として、シルバー925の首に当たるネックレスに関しては、留め具をステンレスにしたいと思いました。

私に限ったことかもしれませんが、ブレスあたりは手首なので、首元よりもアレルギーをそれほど感じません。

手首の内側はたまにかゆくなったりもしますので少しは影響ありますが、それよりもシルバー925の良さが存分にデザインされたものを活かしたいので、925を選んでしまいました。

首部分は汗をかいた時に首が赤くなったりするので、一番アレルギーが出やすい部分です。

首はペンダントのチェーンにしてもネックレスの留め具にしてもシルバー925を避けたいというわけです。

上の写真のパーツすべてをステンレスでそろえることが出来たら気持ちが良かったのですが、つぶし玉のステンレス製にある問題がありました。

以前にそれ相応の穴の大きさでありながら、つぶし玉のステンレスを探したら、硬すぎてつぶれないという事態に。。

シルバー925とステンレスでは硬さが全く違い、シルバー925は柔らかいのでつぶし玉の役割としては十分。

その一方、ステンレスは硬すぎて、本来つぶし玉には向いていないと言えます。

ということで、仕方なくつぶし玉を925で。

一見色は同じなのであまり分かりませんが、金属アレルギーとしては、この小さな粒でも影響はあるのです。

ここが悩みの点ですね。

いずれ、ステンレスのつぶし玉のつぶしやすいものを見つけて解決していきたいと思います。

さて、ポイントの続きとなりますが、続いて、テグスである、釣り糸が最初と最後の位置が二重になるということで、その二重を天然石の穴に通すということ。

これが綺麗な仕上がりなのですが、通らないとこんな風に。

テグスの二重の片方が穴に入りきらずはみ出しました。

この対策は、最初の端っこの天然石、最後の端っこの天然石1粒づつの穴の大きい粒を選びすぐっておくこと。

不思議ですが、穴の大きさが統一ではなくてバラツキがあるのです。

どんな機械を使っているのか見てみたいものですが、実際穴のサイズに誤差があるのです。

ということで特に大きめ穴の2粒(最初と最後の部分1つずつ)を見つけておいてよけておくことがまず1つです。

それでもなかなか見つからなかったり、穴がまだ小さい場合は道具を使います。

「ビーズリーマー」という名前の小道具:真珠や天然石の穴が詰まっていたり拡張したりするときに使えます。
今回、つぶし玉の中にシリコンが入れてあって狭かったので、テグスが通りやすくする為にも使いました。

ジュエリー同士のセット組の出来上がりはこんな感じ。

チョコレートみたいなセットの完成。

クリーミーでピンクが混じったようなチョコレートムーンストーンのカラーがとても活きますね。

あとがき

今回のようなあらかじめセットになった組み合わせは、多忙で時間がかかるジュエリー選びに一役買えそうです。

「着回し」と同じように「付け回し」もあると思うのですが、だからこそ、迷う悩みもあるのです。

このセットそのままをお洋服と合わせていけばよいだけですので簡単です。

お洋服着用後ジュエリーの組み合わせを考えるのは時間が足りないことも多いものです。

最初から決めておいたセットの考え方、どうでしょう、一度引用してみて下さいませ(^-^)。

元は同じ鉱物が粋を作る、エメラルド、アクアマリン、モルガナイトのパステルマルチカラーが優しく美しいネックレスの自作【153】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

天然石の豊富さは膨大です。

「このカラーが天然の色なの?」という色も多く、とてもロマンがあります。

デジタルでははっきりと表現しきれないような中間的な色。。

それこそが、自然の中から採掘されたことの証なのです。

この度、連のネックレスを1本ハンドメイドしました。

「パワーストーンブーム」の2010年代には随分はまったものですが、またその後、ブームではない現在2020年に改めて作ってみたとが新鮮でした。

どのような天然石をチョイスしたのか、どんな留め具を使ったのか、などをご紹介ししまして、自作することの魅力を存分にお伝えできればと思います(^-^)。

天然石ジュエリーに興味を持ったきっかけはパワーストーンブームの既製品の品薄さからの自作

思えばハンドメイドバッグを製作の作業との並行で天然石にも興味がありました。

特に2010年代前半が夢中になって多くストーンネックレスやブレスを集めたり作ったりした時期です。

その中にパワーストーンブームも重なっていました中で自作するきっかけというものがありました。

なかなか既成品では、こんなネックレスがあるといいのに。。などと思いを膨らませることも多くありました。

ある時、友人がブレスレットを作ってくれたのですが、その過程を見せてもらったことがありました。

その時は、器用だなあとボーッと見ていただけだったのですが、その何気なく見ていたことがむしろきっかけになったのでしょう。

気が付けば、ネックレスやブレスの留め具の取り付け方などをYouTube動画などで見せていただくことになります。

ちょうどその頃YouTubeが盛り上がってきたことも重なり、そういった新しい学びタイプの動画がアップされてきていた頃だったと思います。

自身も2016年1月にYouTubeをスタートしたことでよくサイトを訪れるために、拝聴するきっかけがあったわけです。

そうして、ネックレスやブレスは一連にエタニティになったものなら作れるようになっていきます。

ペンダントなどの研磨、地金のロウ付けなどの分野はまで入っていくには至りません、プロの方がいらっしゃいますので。

よって、天然石によるネックレスやブレスの製作は、その完成までのほぼ半分以上の段階が終わっている連になっている状態で問屋様から石を購入し、留め具を取り付けて、テグス/釣り糸に通し直して、完成させるやり方です。

ほんの10-20分程度でだいたい出来上がっていきます。

拘りの製作の1つとしまして、ゴムではやらないことです。

本来のジュエリーのように、留め具をきちんと設置したもの。

そして、その留め具もSV925、K18YGやK18WGの天然の地金を取り付けていくことでした。

パワーストーンブームの時には、ゴム仕様で腕にはめるブレスが既製品では大半で、あの作りがカジュアルで安いお品に見せてしまうのです。

あとはストーンのカットの仕方ですね。

その後さまざまな美しいカットの種類があることを知りますが、既製品は、決まって真ん丸の数珠のようなカットが大半ばかりであることが際立っていたパワーストーンブームでした。

よって、自作によって、高級感あるものに作っていく工夫は自分の中で考案した付加価値になります。

完成のミックス「ベリル」のネックレスの3色が集まった意味がロマンチック

今回、ベリルというマルチカラーの石を使いました。「ミックスベリル」とも呼ばれ、1色だけじゃない、数色を総合してこう呼ぶのです。

主にブルー、グリーン、ピンクが目に入ります。

ベリルのネックレス:パステルカラーのブルーはアクアマリン、グリーンはエメラルド、ピンクはモルガナイト。

主に3色が目に入ります。その他数色、黄色系や白系もあり、総称でベリルと呼ばれます。

これらはどれも元は同じ種類の鉱物。

その後に岩の中で混じる物質の影響で色の変化を遂げ、枝分かれのようにその物質の影響が強い別のストーンになっていくというのが多くの天然石の出来上がり方です。

よって、鉱物名:ベリル、出来上がったストーン:アクアマリン(ブルー)、エメラルド(グリーン)、モルガナイト(ピンク)2重の名前が付いているのです。

元は同じ鉱物であった影響からなのかトーンが等しい優しげな色が足並みそろったマルチカラーに出来上がるロマンがここにあります。

自然の色なので、着色にはない、主張しすぎない控えめなつつましやかな雰囲気が素晴らしいです。

留め具のこだわりもずっと続けてきたことです。

シルバー925の留め具と18金イエローゴールドやホワイトゴールドの留め具を付けることとでは、ネックレスそのものの価値が大きく変わります。

ベリルのネックレスに取り付けたK18WG引き輪、ダルマ板、つぶし玉2個。留め具の高級感に拘りました。

あとがき

ベリルをお洋服に合わせるとしたら、クリーム色とか淡いパステルカラーが合いそうですね。

優しくなじむように身に着けられそうです。

先程、宝石寄りというお話をさせていただきましたが、宝石の定義には入っていきません。

なぜなら宝石には定義があって、希少価値やアッと驚くような透明感なども重視される事項なのです。

特に珍しいということもないパワーストーン級の天然石の材料で作ったネックレスであることは間違いありません。

しかし、自分でその配置を決め、自分で留め具を選択して、自作したこのネックレスにはもうすでに付加価値が生まれています。

既製品ではなかなか難しいことを可能にし、渾身の選択によるストーンを選び、またとない1品を製作できるのが自作の良さです(^-^)。

マーカサイトや細工が緻密な925の布磨きに限界を感じた時のお手入れ方法【152】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

地金の中でも一番短い年月で色が変化してしまう、「sterling silver:通称925」。

大切にジュエリーボックスの中に保管していただけなのにどんどん色が黒ずんでゆきます。

これは、天然の銀特有の現象で、空気中に含まれる物質に反応して黒ずむ、つまり、身に着けていなくても保管しておくだけで黒ずんでしまうという驚きの事実があるためです。

自身の経験では、数年そのままの保管で真っ黒に。。

今回は、そんな不遇な運命の925を受け入れながら、定期的にチェックして、黒ずみを解消していくお手入れ方法をご紹介したいと思います。

ただ布でふくにも、凹凸感ある装飾性のある925などはあまり触り過ぎてもいけません。

そういった悩みの解決に是非(^-^)。

マーカサイトなど細かい細工がほどこされたアクセサリーのお手入れ方法

凹凸感のあるアイテムが好みでありまして、洋服でもアクセサリーでも同様です。

そうすると、集まったアクセサリーは表面がボコボコと細工されていることが多いです。

その場合、布磨きの方法は、こすっているときに繊細な部分に触れてしまい、かえってせっかくの芸術品を傷めてしまうことに。。

そういう意味では磨くことがやや乱暴な扱いになる時もあるのです。

ということで、シルバー925専用の液体を見つけました。

これに5秒程度付けて、すぐ引き上げ、水洗いしてふきとり、乾かします。

このような素早い流れ作業で黒ずみが白く蘇るということを実際にアメリカ製のシルバー専用の液体で行いました。

下の方に貼りますYouTube動画でそのbeforeとafterの様子を映しています。

見違えるように変わります。

短い時間で細部まで液が浸透して黒いシルバーが白い本来の美しい独特の色に蘇るその様子が早送りみたいでとても面白いです。

液体でシルバー925をお手入れするときの注意点

液体は、こんなにまで効力を発揮するわけですから、それはそれは強力なパワーなわけです。

そこで、5秒ルールというものを自分でもうけました。

この洗浄液は、USA製で、「CONNOISSEURS」というなんと呼んでよいかわからない名前です(^_^;)。

ネットでググるとこの商品名でこの写真が出てきます。

とても広く知れ渡っている商品なんだと思います。東急ハンズ様で購入しました。

シルバー925専用の黒ずみを綺麗にする液体。においもかなりヤバめなので、気を付けて使う必要があります。

期限を過ぎると危険な薬となってしまうかもしれませんので、くれぐれも管理をしっかりと。

詳しいことが、なかなかこのパッケージなどから分からないのですが、私が使ってみて、そして、ここに書いてある注意書きからも納得した重要点を並べます。

他の類似品も同じようなことを気を付けねばならないかと思いますので、シルバー好きの方はご参考にどうぞ。

・シルバー専用なのでK18YG、WG、プラチナなどには使用しない方がよい(してはいけない)。

・天然石はこの液体には対応していないのが基本です。

結果的に大丈夫な場合もありますが、基本的には、シルバー925だけでできているもの、925の部分だけを液体に付けるということがよいです(ちなみに、オニキスがど真ん中に付いているペンダントトップ、一応大丈夫でした)。

・開封後1年で使うのが望ましいと記載があり、1年が使用期限と考えるとよい。

これも実体験なのですが、別のこういった液を数年保管していたら、容器の底が何か劣化みたいな感じになって危ない状態になっているようでした。

液と容器の接触があまり何年も継続することが良くないようです。

それほどにパワーのある液体なのです。

よって、こんな風に、購入日付と1年後の日付を蓋に油性マジックで書きました。

マジックで購入日と1年後を記録。分かりやすいですよね。記憶は当てにならないものですので(^_^;)。

続けて注意点まだあります。

・説明には、10秒程度で引き揚げねばならないと記載ありますが、3秒くらいでアクセサリー全体にみるみる浸透しますので、5秒で引き揚げれば十分。

もたもたする分の秒数に残りの5秒を使います。

・引き上げたらすぐに、水道水で洗い流します。これを放置は結局ずっと液体に付けていると同じこと。付け過ぎは絶対に負担ですのでよくありません。

・引き上げるざるみたいなのが設置されていて便利なのですが、どこを持てばよいか分からず、私はペンチで行いました。すべらないで持てるような何かつまむものが必要です。

これは、このまま外に出せますが、入り口がひっかかってもたもたしますし、ピッピッと液が洋服とか顔にかかるとダメージなので途中まで引き上げて中のアクセを取り出し、別のトレイに移すというのがよいです。

こんな風にザルに載せていったん沈めて全体を洗浄、そして引き上げます。

この写真のように私は持つところがベタベタなのが気になり、ペンチで行っています。

プラスチック製のピンセットなんかが附随されている別の類似商品もあります。

この入口の蓋(切り抜いたもの)を使いました。紙製でなくとても丈夫です。

ずっと今後も使えるようなトレイになりますので、液体と一緒に保管。

下の写真の右上が引き上げた直後のトレイに使う中蓋です。

ちょっとアバウトだなあと思うのが、最初に開封するときの蓋が、カッターナイフで切らないと開けられません。

右上の銀色の部分が切り取ったところ、これをトレイに使っています。

とても丈夫くて、ただの紙ではないです。

このザルをそのまま引き上げて容器から出そうとするとピッピッと液体がかかって簡単に取り出せないように作られているのです。

よって、ざるは入れっぱなしがよいです。

途中まで引き上げたら切り取ったトレイに移し、すぐにアクセサリーを水道で水洗いします。

左:液体によるお手入れ前(before)、右:液体によるお手入れ後(after)。よく見る光景かもしれません。

黒色から白色ほどの劇的変化です。

あとがき

数秒でみるみるうちにシルバー本来の白っぽい色がよみがえります。

気を付ける点がある危険な液体であることと、液体の保管が煩わしいですが、自分でもできることなのでシルバーアクセサリー持ちの方は、一度にたくさんの手持ちアイテムをお掃除することができますね。

シルバー925が地金のアクセサリーをお持ちであれば、今回の液はとても便利です。

頻繁にはやめておいた方が良いと思います。

地金の天然の良さや成分に全く影響しないかというとそんなことは無いと思うからです。

そして、実験では大丈夫そうだったオニキスも、やはりできればこのような液には触れない方が良さそうです。

どうしてもというような凹凸感ある場合にだけということで、注意をお伝えしておきます。

楽しいアクセサリーライフをどうぞ(^-^)。

遠出用の安心ジュエリー3セットの組み方で自分らしさが出せる、「同素材同色型」と「別素材別色型」の比較【375】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで、ジュエリーをたくさん集めてまいりました。

コスチュームジュエリーのようなメッキ物から18金やプラチナに宝石が乗った本物ジュエリーまで様々です。

数多くのジュエリーを集め、多くの組み合わせを考えました中で1つ言えることは、シーンによってのジュエリーレベルの使い分けです。

このたびは、遠出や旅行などの、意識があちこち散漫になるような忙しいシーンを想定し、万が一不慮の事態が起きることにも備えられるような丈夫で比較的安価で装えるジュエリーのセットをご紹介したいと思います。

ただご紹介するだけではなく、比較入りの企画としまして、「同素材同色」と「異素材異色」との2種を比較してみたいと思います。

それぞれに3セットずつ組み合わせのセットを設けましたので比較しやすくなっていると思います。

どうぞじっくりと楽しんでいってくださいませ(^-^)。

2種類の集め方の比較、①ステンレスやシルバー925の地金だけを集めた3セットと②地金や天然石にカラーが豊富に入った3セット

①の集め方:シルバー1色で、ロングネックレスをメインとして集めた3アイテムx3セット

では、今回のテーマに沿い2種の集め方を比べてみましょう。

どのセットにもネックレス、ブレス、リングの3アイテムが必ず入った3アイテムで成り立つものになります。

1つ目は、一応3セットに分かれてはいるけれど全体としては似たようなテイスト。

チェーンの1つ1つのパーツの形をブレスとネックレスとでそろえているところが同じです。

全体としては、ほぼシルバー1色だけの色使いで、同色のシルバーながらネックレスの段差とか太さで変化を付けてその違いを楽しめる異種の3セットとしました。

メッキは1つもなくそこそこなレベルであり、ネックレスとブレスはすべてステンレス製。

リングはシルバー925製です。

そして、時々「ティファニー」様のブランドリングなども混ぜています。

次は②の集め方です↓。

②の集め方:シルバー、ゴールド、カラーとかたまりごとに色目を特化させて集めた3アイテムx3セット

3種がそれぞれ色がはっきりと区別されています。シルバー、ゴールド、カラーというように特化した色のセットにしています。

①との違いで際立つのは、パッと見てカラフルなところです。

一番左はゴールドといってもすべてはステンレス製。

真ん中はシルバーカラー1色。

右はクールなマルチカラーです。

色とりどりのマルチカラーはサファイア。

研磨の度合いでこうした濁った鉱物に近い形のサファイアも親しみやすくて良いものです。

バングルは「フェンディ」様の馬の透かしモチーフ。

こちらにもハイブランドジュエリーを取り入れました。

比較という点においては、①はとにかく銀色に特化したことを深堀りするようなもので、銀色が共通にベースになっています。

違いがどこにあるのかというのは、チェーンのデザインや2連の段差の有無などの違いです。

対する②は、一目瞭然に分かりやすい別の3セットなのだということの表現です。

どの1セットも別物であることが明らかで、ゴールドはゴールドの出番がありますし、真ん中のシルバー1色はこれも色がにぎやかなお洋服の場合はかえって選択するに相応しいものになります。

一番右は、地味過ぎたり物足りない単調なお洋服に対して満足度を高めるためにこのジュエリーでフォローしてあげることができるのです。

そうしてどのセットにも出番があるように割り振るということをしました。

ただこうも言えまして、①のシルバーだけの3セットは、②よりも「豊富なジュエリー」の印象になることができます。

共通点を多く含む①は、かえって拘りやオシャレ度がより高く感じてもらえるというメリットがあると見ています。

あとがき

この度の比較において分かりやすく2ケースをご紹介致しましたが、いろいろアレンジ可能ですので、これと決まっているわけではありません。

ただ、「遠方用」の安心ジュエリーとしては3セットあれば十分だと思っています。

この「3」という数字をキーワードとして、3アイテム3セットと「3」で考えたメソッドになります。

遠方へお出かけの際は、高価なジュエリーは控えられた方がよろしいかと。

海外だと目を付けられ、犯罪のターゲットになりかねませんし、安全という印象の国内でもアクティブなシーンでは気持ちの散漫さから紛失のハプニングが起きやすいからです。

思いっきり楽しめる素敵な旅を是非、そして、おしゃれなフォトにその素敵な装いが「パシャリ♪」とおさめられますよう(^-^)。

ジュエリーマニアはこうこだわる、その時だけの買取による現金化よりも他のジュエリーとの組み合わせで見つける新しい装いの価値【305】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年の地金価格は相も変わらず高騰したままのようです。

20年前くらいにとてもお得に購入した18金のネックレスなどは、この記事を書いている現在では、簡単には手の届かない高級品に変わってしまいました。

そこで、ややブームとなったのが、古き昔の昭和の時代の18金製のネックレスやブレスやリングなどを地金として質屋さんで現金化するという行動です。

ずっと使わない古いネックレスなど18金製やプラチナなどの価値ある物を眠らせておくだけなら、現金に交換し結構な金額のお小遣いにしようということで、喜んで質屋さんに駆け込むわけです。

今回は、そのように買取に手放してしまう貴金属に対して真逆ともいえる考え方、地金の価値だけでなく、商品そのものの価値でもって、今後もジュエリーの姿で持ち続けていくことの素晴らしさというものがあるということを書きたいと思います。

価値=お金ではデザインや意味が失われる残念さ

自身も過去に、ネックレスのチェーンが細すぎて絡まることにうんざりし、換金するために質屋さんへ持っていったところ、予想外の値段がついたことに大変驚き短時間で現金が得られるすばらしさを実感しました。

何か高額な物やコトの目的が現れ、その資金作りとして、使わない眠っていた地金を現金化することは使い方によっては、大変上手く納得できるものではあります。

ただ、真珠が付いていたりとか、綺麗なマルチカラーの天然石の価値は買取にはほとんど重視されないとのことなのです。

たとえ、どんなゴージャスなお花の形が天然石で素敵に形づくられたモチーフであっても計算は、台の金属の部分だけとなります。

質屋様によっては、「デザイン性の価値」を盛り込まれる会社様も一定数ありますが、ほとんどが地金の部分だけに換金の価値を充当。

このことは、一見お金をもらえたようで、同時に、実は美しさとか素敵さなどの価値を自分が捨てたということになってしまうのです。

その点が非常に残念なことと思えてなりません。

写真のようななこんな感じのリングなどがこのケースにぴったりだと思います↓。

貴金属の岐路、質屋さんで現金か1点物のビンテージか
左:地金がK18WGの天然石マルチカラーフラワーダブルリング/右:地金がK18YGのあこや真珠ブーケリング。

これらは、華やかな様相をしていますが、これを地金のみの計算で価値を評価されてしまうことになります。

一方、地金のみでできているリングはどうなのかということです↓。

左:ツタの葉の透かし彫りが美しいK18YGリング/右:「グッチ」ブランドのK18YGロゴチェーンリング

ALL地金でできている形のリングでもこれらのデザイン性が、かなり商品の付加価値を上げていると思われるのです。

地金の考え方で行くと、こちらの地金だけのリングの方が持つ価値があることになってしまいます。

それはそれは味気ないジュエリーコレクションではないかと。。

こうした比較から、本当に価値あるジュエリーとは何なのかをじっくり考えたいものです。

あとがき

貴金属というのは、洋服や、靴やバッグと少し違い、消耗品というほどの劣化が無いです。

むしろ永久的であり、どんなに古いものでも、そのリアルタイムな地金の価値に相当するのです。

そういった貴金属の特性は素晴らしく、そうであるならば、良い物を購入することをお勧めしますし、昭和時代のヴィンテージ物は地金もたくさん使ってあり厚みがあるところが魅力です。

ただ、古いものだと明らかに分かってしまう「デザインのクセ」などがそのままの利用を躊躇させてしまいます。

そういったケースに関しては特に自身が得意とするところです。

まずは、数ある中から良い意味でクセの無いデザイン選びすぐるというところも重要です。

そして、できるだけそのままの姿で装いによって新しい価値が生まれるような工夫をご提案して行ければと思っております。

それは、「本物志向のレンタルジュエリー」という事業を通して今後もやっていきたい追究です(^-^)。

picturesque

自分らしい「世界観」をジュエリーの組み合わせで表現するための「統一」部分の決め方【166】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

アクセサリー/ジュエリーと聞くと、洋服をコーディネートし終わり、最後に仕上げのような役割の添え物のイメージをお持ちの方もきっと多くいらっしゃるかと思います。

ジュエリーは、その昔、貴族の宝飾品として、華やかさを誇る、魔除け、運気を高めるなどの役割にも及ぶ価値のある鉱物として、大切にされてきた、歴史あるアイテム。

博物館などにも温存される、今現在見ても綺麗ですばらしい作りのジュエリーにかつての権力者達の力の誇示などの意味も見て取ることができます。

現在は、ジュエリーは庶民的なアイテムです。

誰もが自由に楽しくジュエリーを集めて身に付けていくことが特権として共通にあるのです。

今回は、ジュエリーがコーデ全体から見るとわずかな面積を占めるちょっとした飾り物でありながらも、果たす一番大きな役割の1つとして、「自分表現」といことがあるという内容です。

自分の表現は、「自分が持つ世界観」の表れとも言えるかと。

それには、ジュエリー同士に共通の箇所があり、それが拘り部分となって、自分らしさが入った世界観として映ります。

ジュエリーのその他の呼び名とジュエリーアイテムの種類

まず、ジュエリーの呼び方って、いろいろありますが、一度、だいたいこれぐらいかな、と思う呼称をいくつか挙げてみます。

・宝飾品・・・ややきちんとした呼び名。

・ジュエリー・・・高価なイメージの呼び名。

・アクセサリー・・・幅広く質を問わずに使われる最も一般的な呼び名。アクセと短く略しても呼びますね。

・飾り・・・やや曖昧ですが、耳飾り=イヤリングのこと などのように昔は使われていたようです。

・宝石・・・宝飾品と似た言葉です。この言い方もダイヤモンドを想像させるような高価なイメージの呼び名ですね。

・貴金属・・・やや素材が限定される呼び名ではありますが、18金+ダイヤモンドなどの高価な部類のものをこう呼んでいますね。

ファインジュエリーとも呼ばれる、18金などの金属+研磨された透明感のある宝石が綺麗で好きです。

いわゆる「本物」です。

では、次に、ジュエリーアイテムの種類を挙げてみます。

・ネックレス

・ペンダント

・ブレスレット

・バングル

・リング

・イヤリング

・アンクレット

少し脱線なのですが、混乱しやすい、ネックレスとペンダント。

この2点は同じ首飾りのことを差します。

しかし、ネット上では、販売されているお品を、混在して使われていて定義が曖昧。

おそらく、写真があるのでどちらの呼称でも問題がないのでしょうね。

そこで、ネックレスとペンダントの違いをとーっても簡単にご説明します。

・ネックレス・・・チェーン状の首飾り。

ペンダント・・・チェーンの先端にトップ/ヘッドの付いた首飾り。

こんな定義であれば、だいたい何を見てもうまく区別できるのではないかと思います。

どちらかというと、ペンダントもネックレスと呼んでしまっていることが多いので、ネックレスという呼称の方が多く使われているかと思います。

そんなことから、混同しがちな2呼称ですが、結局写真が必ず存在しますから、見た目で一目瞭然、呼称自体はそれほど明確に分けて使う必要がないのでしょう。

もう1つ、腕輪であるこの2点、

・ブレスレット

・バングル

ブレスレットは、イメージとしては、ゆらゆら揺れる留め具のついたもの。

バングルは、筒状になっていて基本留め具のないもの。

という一般的なイメージはあるようですが、バングルでも留め具のあるバングルがあれば、一方で、ブレスレットでも筒形をしていて、留め具がなくてゆらゆら揺れるものがある、という例外を上げたらきりがないです。

ですから、見た目のイメージから、写真で呼び名をブレスかバングルか使い分ければ問題ないということでしょう。

ということで、ジュエリーには以上のようなアイテムが登場しています。

体の所々の部分に点在する形で身に付けるジュエリー。

人間の体の特徴を利用して、フックのように引っかけたり、吊り下げたりして体全体に、まるでオーラのように纏うものなのです。

「〇〇な雰囲気」の〇〇の部分をあえて言葉で表現してみます

では、ここからは、できるだけたくさん「〇〇な雰囲気」を表現するジュエリーコーデをしていきますね。

上記で挙げたジュエリーアイテム、

・ネックレス

・ペンダント

・ブレスレット

・バングル

・リング

・イヤリング

・アンクレット

の中から、

・ネックレス/ペンダント

・ブレスレット/バングル

・リング

この3アイテムにしぼって、3点を1セットにした、ジュエリー同士のコーデというものを行っていこうと思います。

作る雰囲気の種類は、

①かわいい雰囲気

②異国情緒あふれた雰囲気

③メンズライクな雰囲気

を、先ほど上に挙げた3種のアイテム、

・ネックレス/ペンダント

・ブレスレット/バングル

・リング

でセットしてまとめてみますね。

①かわいい雰囲気

①かわいい雰囲気:K18YG、SV925、あこや真珠、淡水真珠(超ラウンド)、マザーオブパール。

まあるい形のフラワーモチーフも多く使われて、重ね付けも取り入れています。

かわいい雰囲気を作っているものは、小花というモチーフと、小粒なベビーパールが小ぶりなことが、かわいい雰囲気を作ったのだと思います。

②エキゾチックな雰囲気

②異国情緒あふれた雰囲気:SV925、ステンレス、カーネリアン、翡翠、トルマリン。

左側の房のロングペンダントはトップがシルバー925の素材でトルコ製のタッセル(房:ふさ)モチーフです。

そして、隣の重ね付けのオレンジアゲート(カーネリアン)の大粒ドロップ型ペンダントの多面カットがとても綺麗できらめきます。

バングルのオレンジも同じオレンジアゲートです。

右は、ビッグな黄緑色の透かし彫りの入った大きな楕円形ペンダントで、透かしには、鳥や花が彫られています。

オレンジや、黄緑色という色使い、外国のものであったりすること、が異国情緒あふれて、エキゾチックな雰囲気を作っているかと思います。

③メンズライクな雰囲気

③メンズライクな雰囲気:SV925、ステンレス、メッキ。

左は、エンポリオアルマーニのロゴ入りの、牙型のペンダントで、ステンレスの黒とシルバーのツートンカラーがお洒落です。

リングも同じエンポリオアルマーニのロゴ点在です。

ペンダントのチェーンはロングの領域の80cm程です。

右は、エルメスのセリエペンダントというコイン型がこれもロングチェーンでかっこよく揺れてとってもクール、バングルの赤色も同じエルメスです。

左側は、牙型というとがった形から、右側は、形は丸であるが、ロングであることなどからクールなイメージを作っているかと思います。

あとがき

あくまでも私がチョイスしたので、これはまた、違う人がチョイスすれば、違う合わせ方になるでしょう。

①-③それぞれの番号ではそれぞれの世界観があり、集めた3アイテムに共通の部分を盛り込みました。

その共通部分こそ、「統一感」であり、「世界観」へとつながる表現の源だと思います。

こうして、世界観を出すには、ジュエリーは、添えるだけのものではなく、共通の関連付くどか一部分を全体で感じられるような表現で作っていきます。

そうして、「自分表現」というところにたどり着くのです。

見る人側にもそれが伝われば、何か、声をかけてくれるなど、コミュニケーションのきっかけになり得るものです。

そうであれば、装いが生み出す人間関係につながっていく可能性があるのです。

たかだか1つのファッションアイテムであるジュエリーなのにそんなところまでの影響力がある点はもはやただの「お飾り」ではないのです(^-^)。

数多くのジュエリーを集め倒した者が断言、「洒脱感」漂うジュエリーコーデの源は、形/色/素材の統一にある【208】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の番号の【206】の記事で、粋(いき)ということについて研究し、お洋服の全体コーデを野暮から粋へ変身するという研究を実践致しました投稿がございます。

おしゃれ系、ファッション系の本においては、「粋」と同義語の「洒脱:しゃだつ」という言葉が使われていることも多いようです。

とにかく、粋、洒脱、英語のchicはぴったり同じ意味の「垢抜けてすっきりしたさま」ということで良いです。

【206】がお洋服であったので、今回はジュエリーだけの組み合わせで示してみたいと思います。

【206】でも但し書きを致しましたが、本来出来上がった装いを結果的に評価する言葉でありたいと思うことは変わりありませんが、研究においてあえてそうした装いを意識して作ってみるという試みです。

その辺りはご了解くださいませ。

洒脱感を作る要素は、形/色/素材の統一であるという考え方で組み合わせたジュエリーコーデ

まずは、形/色/素材3つ共綺麗に統一して3アイテムのジュエリーを1セットとして組み合わせた2例になります↓。

形・色・素材すべて統一:形が同じ丸型、色も同じ白やグレー、素材も真珠、地金のK18YGやSV925で統一。

いわゆるまじめに公式に当てはめたようなスキのない完全なバージョンです。

・ペンダントやネックレス・・・necklace

・ブレスやバングル・・・bracelet

・リング・・・ring

これらを、綺麗に形/色/素材すべてをきっちりとそろえました。

きっちりと揃っていることですっきりしていますし、フォーマルの場にはこのきちんとさのテイストがよく合うと思います。

これをやったら、後は簡単♪。

ワンピースなどのお洋服にこのままセットごと合わせることができるのです。

次はメンズライクのテイストでまいります↓。

形:四角/色:銀色/素材:SV925ですべて勢ぞろい。さらにブランドがすべて「GUCCI」様でお揃い。

同じブランドの「GUCCI」様のお品ですが、これを4つ目の統一感にしても面白いです。

ただ、ハイブランド様同士の組み合わせの場合注意点がございます。

この場合ALLグッチなので、まとまりましたが、ここへ、たとえスクエア型であってもロゴが象徴的な他ブランド様を入れることが、実は落とし穴す。

ハイブランド様というのは、そのデザインが一目見てそれと分かるものが多いです。

ここへ入ると、ブランド同士がケンカして不統一な感じでかっこ悪くなってしまうのです。

ですから、ブランドを2種以上組み合わせる時は、十分に気を付けていただき、1つのブランドだけにするか、かえってノーブランド物を合わせるとこの方が素敵にハイレベルに仕上がります。

田舎者の私がなんですが、かなり田舎感が出てしまうのです。

さて、次は、少し発展的な統一感の解釈でできた組み合わせです。

形:正面ではスクエアに映る/色:白が入る/素材:不統一。

ペンダントトップの真珠は元は丸い粒ですが、編み込まれてスクエア型になったものを全体として四角ととらえます。

バングルやリングは、プレーンタイプ。

身に付けた際には、他人から目に映る部分が横長の四角なのです。

そして、素材に関しては、プラスチック、天然物と分かれて不統一です。

何も形/色/素材3要素とも統一をきっちりしなくてもすっきりとした組み合わせに出来上がることができました。

この不統一さのあることがかえって、最初の方のフォーマル要素のあるパールより「抜け感」ができて、装いのシーンがリラックスした場面に向きます。

それでももやもやした感じや煮え切らない見かけにはならず、すっきりと統一感を実現できていると思います。

形/色/素材に統一感を出すことに活躍するアイテムを見てみる

これまでは、ジュエリーについてだけ触れてきました。

全体コーデにおいては、形、色、素材に統一感を出すのに活躍するアイテムが小物に多く見られます。

・帽子・・・形や素材

・サングラス、眼鏡・・・フレームの形や色など

・ベルト・素材、バックルの形、本体の色、バックルの色

・時計・・・文字盤の形、色、ベルトの素材

・手袋・・・素材、色

・ネクタイやスカーフやストール・・・色や柄

・靴・・・素材やつま先の形、飾りの形や色

・バッグ・・・素材、形、色

見ていくと、結構あるものです。

「小物」と一般には呼んでいますが、洋服と小物をまず並べてみて、色、素材、形がばらばらな中から、何か同じ要素があるものを組み合わせます。

そうして、要素のどれか1つだけでも、意識してみてくださいませ。

きっと何か疑問を溶かしてくれるヒントが見つかると思います。

難易度の高いように感じられるコーデが、敷居の高いものではなく実は身近なものであるとして、「洒脱感」を表現できれば成功ですね。

それでは、形を意識してアイテムを集めたいろんなファッション小物の例です。

形、色、素材の内のどれかを統一して関連付けた小物アイテムの数々。

・形:丸を意識して、時計の文字盤の丸と、アクセのペンダントのコイン型の丸とペンダントトップやブレスのチャームの丸とをそろえました。

・色:レザーブルゾンの黒、デニムージーンズの黒、バッグの持ち手の黒、時計の文字盤の黒と、バッグのカーキグリーン、手袋のカーキグリーン、時計のベルトのカーキグリーンを統一しました。

・素材:何も意識しませんでしたが、結果的にこう見てみると、時計のベルトの素材とバッグの素材がなかなか相性が良いようです(無意識)。

ちなみに、このバッグはもともと、ショルダーついていなかったのですが、バイクに乗る時に、かごがないので、ショルダーである必要があり後から自分で作って付けました。

今思えば、ショルダーの色は黒の方が良かったです(^_^;)。

予想外に偶然の産物のようにマッチすることがあるのも嬉しいミラクルです。

ファッションアイテムを集める中で予想外にマッチした相性の良いものを発見した時の喜びもひとしおです。

あとがき

このたびは、「洒脱:しゃだつ」というゴールを目指してあえて計算したかのように前もって決めた組み合わせをしてしまいましたが、これも解説のためです。

本来もっと自然に、自身の思い描く夢のようなイメージを1アイテムずつそろえていく楽しみこそが「キモ」だと思っています。

そうしていくうちに、お品物を大切にしたり、物の形をいろんな角度からよく見るようになるなど自身の目にも変化が現れてくるかもしれません。

それこそが、ファッションアイテムが人間を変える瞬間です。

ライフスタイルにおいて、少しだけ持ちたいミニマム派なのか、たくさんのお品にかこまれた物持ち派なのかなど価値観は分かれるところ。

しかし、共通して感じられると素敵であるところは同じであり、ふんわりとしたクラウドのような「洒脱」という「概念」を一度感じ取ってみて下さいませ(^-^)。