フィガロチェーンは喜平チェーンの変形型、透かし部分が柔らかい印象を作ってくれる【505】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

チェーンのデザインで一番広く知れ渡っているのが「喜平」ではないでしょうか。

ずっしりと思い喜平チェーン。これでも2.5mm程度なので喜平は全体的にごつめのデザインです。
こちらのチェーンは「粗喜平:あらきへい」というデザイン。目が詰まった喜平よりもやわらかな印象です。

喜平の中でも特に透かしが目立つ「粗喜平:あらきへい」タイプに注目しています。

かつて商業上の企画から一時期多くの喜平がじゃんじゃん製造されたことで、現在の質屋さんとか古物市場には喜平が続出しています。

せっかく美しい価値あるデザインの喜平がたくさん出回り過ぎ、今になって換金されて喜平チェーンの在庫が豊富というわけです。

そうすると喜平でもやや個性的な方向に目を向けることになりました。

この度ご紹介しますのは、粗喜平のパーツ部分も含む「フィガロチェーン」のブレスレットで、プラチナ製になります。

イエローゴールドではないシルバー色のタイプが珍しいですし、フィガロはとても人気が高いデザインのようです。

フィガロチェーンは喜平の親戚デザイン、リズムを刻むような配置が美しい

プラチナフィガロ―チェーンブレス:PT850製。線径も申し分ないボリュームで大変美しいです。

コンスタントに粗喜平と細かい喜平が配置のこの美しさには目を見張ります。

よくこれが見つかったと当時大変感激致しました。

それぐらいフィガロチェーンが入手しにくいのです。

まだブレスレットだからそのチャンスがあったかもしれません。

チェーンネックレスは多くの方が注目するデザインで人気が高いです。

このフィガロチェーンの魅力は透かし部分が多い美しさと、柄が浮き出て華やかさが出るので、通常の目の詰まった喜平よりも表情があるのです。

このブレスを他のジュエリーと組み合わせてセットを組んでみました↓。

3点セット:ネックレスの編み込みの透かし部分とよく合うフィガロ。

遠目の映り具合がこのネックレスとブレスの関連付きを教えてくれました。

結局は全体コーデなので、1つのアイテムが素敵でもそれが存分に活かされるためには他のジュエリーとの組み合わせの効果も重要なのです。

あとがき

フィガロチェーンはどちらかというとクラシックです。

かつて、叔母から譲り受けたフィガロチェーンの細口ブレスが、結構細いのに線径が太くて、ずっしりした重みがあるK18YGでした。

最初のフィガロチェーンとの出会いはこのブレスだったと思います↓。

叔母からの譲り受けのフィガロチェーン。華奢ながら線径がしっかりしているところがヴィンテージの特徴。

昔(昭和)の18金ジュエリーには、細いのにしっかりしている作りだったりするものが多く見つかる理由は、全体的に地金を素直に使った「線径のしっかりさ」があるから。

本来の姿というのはこれなんだと示してくれているようです。

地金が高騰の現在ではなかなかこうした存分な地金遣いがチャレンジとなってしまう現状があるようです。

チェーン物は流行が特に感じられないので、1点持っていると末永く一生物としても十分可能です。

そういった劣化の悩みがないところも貴金属の素晴らしさです。

結果長く持てばコスパとしてはどんどん上がるのです。

このたびの、喜平の種類の中でもニッチな「粗喜平:あらきへい」をどうぞたくさんの喜平チェーンを見る際に思い出してみて下さいませ。

ジュエリーアイテムそれ1つの存在感を全面に出す装いなのか、全体のバランスが取れた優しい存在なのかは、選ぶ喜平チェーンの違いで随分変わってくるということです(^-^)。

ヴィンテージものは地金が厚い、ゴールドのたっぷりな地金のおかげで一粒サファイアデザインが華やかなリング【504】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ヴィンテージの定義はおよそ30年を超えた頃からそう呼ぶものだということ。

アンティークは100年以上でないとなかなかそのような資格が得られないもの。

貴金属ジュエリーに関しては、天然金属なので新品磨きや仕上げをしてもらったお品はピカピカでいつの時代の物かなかなか分からないはずなのですが。。

しかし、実際はなんとなく分かるものです。

それほど流行などが激しくあるわけでもないジュエリーアイテムでもヴィンテージらしい面影があるものなのです。

このたびは、そのような年代物の様相が素敵に現れた18金イエローゴールドのリングをご紹介したいと思います。

ヴィンテージ物の判断の基準の1つは、厚みのある地金使い

多少デザインのどこかにヴィンテージらしさがあります。

むしろ地金の使う分量を見ると年代の予想もつきやすいです。

地金高騰の2023年現在に製造されたジュエリーとの比較では、昭和時代のお品物は断然地金が厚く作られているものが豊富です。

いろいろな古いリングを質屋様などで拝見させていただきまして、そのように実感しています。

宝石よりもむしろ地金は正直にその時代を反映しているところがありそうです。

地金の価格の上昇に伴う材料の入手のしにくさなどが絡んだ諸事情から、ここ最近の新しく製造されるお品は全体的に薄っぺらいのです。

リングの指にはめる輪の部分だけでも地金をおしみなく使ってあるもの、そうでないものが分かることもあります。

そういった読みから、この度ご紹介のリングは、厚みあるしっかり感が特徴で、実際にずっしりと重みもあり、ヴィンテージらしい様相をしていると言えます。

ダイヤモンドxサファイアコンビのリング:台はK18YG。絞りデザイン。地金の厚みが特に正面に感じられます。

なかなかスタイリッシュなX型が表現されたデザイン。

正面の左右にお花のような柄でダイヤモンドがセッティング。

3点セット:ネックレスとリングとでサファイアとダイヤモンドがリンク。ブレスの形はネックレスにリンク。

抽象的で合わせやすいマーキスカットモチーフを意識したセットになりました。

マーキスカットの「マーキス」は「侯爵:こうしゃく」のこと。

侯爵という地位は、かつてのフランス、王政における貴族達の反映の時代では「公爵の下位、伯爵の上位」の位置付けです。

ただ、この形のジュエリーを身に付けたルイ15世の公妾(こうしょう)のポンパドール夫人に由来があります。

この夫人がよくこのアーモンド形のジュエリーを付けていた、この時代に流行していたことから。

ポンパドール夫人は大変影響力のある女性だったのです。

あとがき

現在は薄いデザインが軽やかで美しいのだというような傾向もありますが、雑誌やメディアの煽りもあるので、本当は何が素敵なのかを自分でよく好みを判断したいものです。

ペラペラの美しさももちろんありますが、ちぎれやすかったりなどの強度は大丈夫なのか、小さくてもしっかりしている、ずっしりと重みがあるなど、多方面から見た慎重な選び方をお勧めしたいです。

このたびのリングのように厚みがちゃんとあるところには「正直さ」が見えてきます。

これくらいはリングには地金は使うものだというメッセージのように感じるほどです。

謳い文句や流行を100%信用し過ぎず、実際に手に取った重みなど人間が感じるその直感のようなものを大切に。

ジュエリー購入は本来見て手に取ってということが一番望ましいのではないでしょうか(^-^)。

この形を「粋」と表現せずにはいられない、四角いジュエリーに合わせやすいフォルムのボックスチェーンブレス【503】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ブレスレットというアイテムは、人間の身体に付けるジュエリーの中では真ん中くらいの位置。

この位置は上のネックレス、下のリングをつなぐ重要な架け橋的なポジションだと思っております。

そのせいか、今まで集めた中ではブレスレットが主役アイテムになることはそれほど多くなく、リングとネックレスをうまく関連付けたり、中間的な調整のような役割を考えてまいりました。

このたびは、そのような存在のブレスレットにあえてスポットライトを当てながら、ジュエリーの組み合わせの中での役割のような姿を見ていきたいと思います。

徹底的な四角が美しいボックスチェーンのブレスレット

今回ご紹介の18金ホワイトゴールドのボックスチェーンブレスは、潔いほどの四角っぽさです。

ボックスチェーンブレス:地金はK18WG製。この徹底的なスクエアなラインが美しいです。

以前にこういったボックスチェーンのロングをステンレスで愛用していたジュエリー収集時代がございました。

チェーンは意外と遠目でも目に飛び込むものです。

なかなかのボリュームでありながら密集したパーツが互いに近寄った「喜平」よりもすっきりと映るのはこの空間の「四角い透かし」のおかげ。

空間をも見込まれたデザインが本当に素晴らしいです。

3点セット:四角いモチーフをとことんリンクさせます。

ペンダントのテーパードカット、リボンそのものの四角い部分、ペンダントチェーンのベネチアンのボックス型、リングのテーパードとボーダー状の配列の四角い映り。

すべてのアイテムに四角い要素が入り大変すっきりとまとまりました。

ペンダントにリボンモチーフがあるにもかかわらずパンツスタイルのお洋服に合わせていけるような寄せ方を感じ取っていただけますでしょうか。

リボンだからワンピースやスカートのイメージからのギャップです。

リボンが意外と四角モチーフに合うということを過去のいろいろな試行錯誤から気付きはじめ、分かりやすいまでにリボンと四角の相性を示してみたのでした。

あとがき

もともと四角モチーフは好みで、四角いカットのストーンのペンダント、四角いチェーン、幅広の四角く映る平打ちリングなどには目がないです。

とてもシンプルですが、ジュエリーの組み合わせの時に、「形、色、素材」を「同じにそろえる」ということで素敵になっていくという方法がございます。

「互いに違う」ということの良さは難易度と理解の難しさがありますので、まずは「互いに同じ」というところにポイントを置いた集め方がうまくコレクションしやすいです。

ジュエリーの形の中では四角は王道ですがクセもあります。

しかし、このクセが何とも魅力的に映ってしょうがないのも本当です(^-^)。

ストーンが無くても十分にジュエリーの威厳、地金だけのネックレスの凄みを感じるプラチナのパイプメッシュネックレス【502】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「プラチナってこんなに白かったんだ♪」、地金のプラチナとK18WG(18金ホワイトゴールド)を比べると思うことです。

プラチナもホワイトゴールドも似たようなものだと以前は思っていましたが、いやいやかなり違うことが分かってきます。

自身の解釈ではありますが、言葉で簡単に表すなら「白っぽい」と思うのがプラチナ。

その白っぽさは独特の雰囲気があるのです。

そんな良き雰囲気のプラチナだけの美しい地金ネックレスをこの度ご紹介したいと思います。

パイプメッシュネックレスの空洞にはフープが埋め込まれフォルムがキープされている

プラチナネックレス:PT850製。透かしの編み込みパイプの作り共にすばらしいです。

パイプメッシュの筒型の構造が大変美しいショートネックレスです。

こんもりと柔らかい筒形は内側にコンスタントに設置のフープ無くしては美しく目に映らないでしょう。

本来ならだらんとなってしまうところを、フープパーツがパイプ内を支えてくれています。

編み目が細かいのも非常にエレガント。

ダイヤモンドのネックレスともなかなか良い勝負が出来そうです。

地金のみのネックレスもここまでの細工があり、とても美しくきらめくものなのです。

ここに、ジュエリーというものが宝石だけではなく、地金の存在があるということを実感します。

ボールチェーンはどちらかというとチェーンとしてより、集まってデザインになった方が効果が出ますね。
3点セット:リングの大花の真ん中部分とパイプメッシュのネックレスの柄がそれとなくリンク。

どの道、大花リングは行き場があまりありません。

クセが強くて、ジュエリー同士の組み合わせにおいては、何かのアイテムを大花に対して合わせてもらわないといけなくなります。

そうした中でチェーンネックレスであるこのたびのショートネックレスタイプは、万能なこともあります。

ただ、柄もあるわけでその辺りが上手く合うかどうかの組み合わせをあれこれ悩む部分です。

このセットになった決め手は、ブレスの柄ともネックレスの柄がよく合い、リングのお花の真ん中部分とネックレスがよく合うという関連付きが互いに感じられたから。

あくまでも自身の視点と解釈です(^_^;)。

他の案もあるかもしれませんが、その時々のジュエリーの存在のタイミングで決まった1つの渾身の組み合わせでございます。

あとがき

プラチナはホワイトゴールドよりは強度は弱いようです。

普段よく身に付けるものでも慣れて引っ張ってしまったり無理なことをされませぬよう、丁寧に扱ってあげていただきたいです。

このたびのネックレスに出会った周辺からプラチナに目覚めていきました。

かつてジュエリーを集めていただけの時代においては、断然18金イエローゴールドが多かったし好みでした。

それが、レンタルジュエリーの事業を始めてから銀色の良さに引き込まれていきました。

クールでギラギラしない感じがとても良いのが銀色。

もちろん金色の良さもよく分かっているのですが、とても自然に装えるという点でプラチナやホワイトゴールドにも目を向けるようになりました。

この自身の見方は、後にお客様に反映することになります。

「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに銀色も増加していくと思います。

よろしくお願いします(^-^)。

別のジュエリーに歩調を合わせるような使い方をしたピンクサファイアのダブルリング【501】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

サファイアというのは、お直しの際に宝石屋さんで聞くところによるとそれほどデリケートすぎる石ではないみたいです。

とはいえ、宝石は基本割れ物です、大切にケースに収納しながら保管をします。

今回は、サファイアのカラー展開が豊富な中でも、紺色の次に多く見かける「ピンクサファイア」のダブルリングをご紹介致します。

リング自体には特に際立ったパンチが無い場合は他のジュエリーに歩調を合わせる役割がある

ピンクサファイアのダブルリング:台はPT900。ダイヤモンドとのコンビが爽やかです。

ダイヤモンドが途中でぷつっと途切れていますが、これで良いのです。

フルにありすぎると、指との接触でダイヤモンドの設置が外れてダメージを受けやすい。

パヴェの1粒でも外れるとパッと見て分かりますし、お直し行きとなってしまいます。

先端からある一定の部分のみに飾っているということが、視界にもこの部分が正面からの場合入ってくる範囲ですので、そういうものです。

さて、ジュエリー同士の3点セットの組み合わせなのですが、この度のリングはどちらかというと別のジュエリーアイテムに合わせていくようなタイプだと解釈しています。

セットは今まで2つの案がありました。

3点セット(前案):リングのピンクサファイアがペンダントトップとリンク。

その後、もう少しパンチを出す組み合わせへ変えています↓。

3点セット(後案):ここに最終的に落ち着きました。プラチナ台を多く含みます。ベリーの実とリングがリンク。

前案よりも後案の方がベリーの実にクセがあるため、かえって全体にパンチが出ました。

リング自体が他へ歩調を合わせるタイプだという解釈をし、トップに一癖あるものを配置したのです。

ピンクサファイアの色が、青みのピンクなので、プラチナ台のクールさとよくマッチするようです。

それほど大粒でもないのですが、ダイヤモンドの部分が結構多いこと、ダブルリングのデザインであることが華やかです。

ダブルリングはとても良いですね。ただでさえ華やかさがあります。

あとがき

これは自身の考えなのですが、ルビーも確かに王道で素晴らしいですが、お洋服と合わせるとなると、紅色が目立ちすぎてしまうことがあり、ルビーだけのリングはかえって、全体コーデに悩むかもしれません。

紅色が薄まった色のピンクサファイアはそういう意味では親しみやすいカラーです。

実はピンクサファイアは地球の地上へ出た鉱物の「コランダム」という透明なストーンからの枝分かれで、ルビーになりそこねたコランダムなのです。

その時点では負けた感じがしますが、宝石になったらもはやルビーと同等なのではないでしょうか(^-^)。

エレガントな装いに偏るショートネックレスでも出番は豊富、ダイヤモンドの小花とつぼみのパイプステーションネックレス【500】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーの持ち方の1つとして、あるシーンに特化した1点だけをそのシーンのたびに登場という使い方があります。

この度ご紹介のショートネックレスがそんなシーンを分かりやすくイメージしてくれそうです。

使いまわしの利くジュエリー、どのようなお洋服にも合いやすい普遍的なジュエリーなど出番が多数あることに対しては皆が考えるところ。

それでこそ高価なジュエリーのコスパも上がるというものです。

ただ、「出番の多さはテイストが偏ったものでも実現できるのではないか」というのがこの度のご提案です。

せっかくの第一印象の後に、ブレーキをかけるかのように出番が少ないかもしれないと懸念する気持ちが現れ結果逃してしまうことはとても残念です。

そのようなことが起こらないために、このたびは、フォーマルシーンらしいネックレスが、フォーマルシーンでは毎回登場できそうなタイプです。

ご紹介したいと思います。

フープステーションネックレスが頻繁にあちこち登場のオールマイティーなアイテムへ。。

フープステーションネックレス:K18WGxダイヤモンド。39cm。

黒の背景によく映えています。

濃い色のドレスやワンピースによくマッチします。

勝手に「フープステーションネックレス」と自信で名付けていますが、こういうタイプ特に名前があるのでしょうか。

半分だけダイヤモンドが全体で0.5ctで配置。

つぼみとの交互がとてもお洒落で、地金のK18WGのパイプ状のパーツがカーブしていて、ふんわりラインを作っています。

画像とか動画では大きく映りますが、実際お花の直径は7-8mmですので、控え目です。

地金部分に関しては太めで存在感がありますし、筋が入れてある効果として高級感が出ています。

このフワフワ、モクモクしたラインのおかげでとてもエレガントな雰囲気になっているのです。

長さとデザイン共に、まさにフォーマルシーンにぴったりのネックレスです。

3点セット:類似のステーションブレスとボタニカルなマルチカラーのリングを合わせました。

ゴージャス過ぎないところが、フォーマルシーンからお食事会程度の集まり、ホームパーティーにも付けていこうという気持ちになると思います。

こうして出番が増えていくのだと思います。

それが適度な華やかさのバランスがあるこのネックレスの良さです。

あとがき

つくづく思いますのが、ジュエリーはその1点だけを見ていてもまだゴールではないということ。

最終的には、全体コーデとしてうまく出来上がったかというところを目指します。

そうしますと、全体が良くなるには、必ずしも1点そのものがダイナミックな印象深いアイテムであるとは限りません。

とはいえ、それ1点ならではの特徴も欲しいという大変欲張りな視点でジュエリーをラインナップしています。

どうぞ、「本物志向のレンタルジュエリー」よろしくお願いします(^-^)。

難易度高め、されど美しい、美しさを優先したあまり困難を伴いながら完成の大花リング中心のジュエリーセット【499】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よくこの<ジュエリー>のカテゴリーの記事でお話致しておりますが、クセのあるジュエリーデザインの中の1つが「フラワー/お花」だと思います。

それ1点だけだと確かにキュンと来るような強烈な可愛さがあることは確か。

しかし、その後の他のジュエリーアイテムとの組み合わせに悩むのもフラワーデザインの難しい部分だと思います。

このたび、そんな1点でも存在感抜群のデイジーのお花のリングをいただきまして、こちらを中心としてジュエリーの組み合わせを考えました。

この困難な組み合わせの結果お伝えできることも出てきましたので、こちらの投稿で記録として残したいと思います。

是非ジュエリーコレクションのヒントにお役立ていただければと思います。

大花リングを主役に、残りのジュエリーを引き立て役に配置することがポイント

そのリングというのがこちらなのです↓。

フラワーリング:K18WG台。花びらはライトカラーのアメジスト。市松のような柄が特徴ある花びらです。
3点セット:色はフラワーのみ、ほとんどが地金です。ネックレスブレス共にPT850。

アメジストは、イエローゴールドにもホワイトゴールドとも両方に組み合わせられているのを平均的な頻度で見ます。

ゴールドの地金とのコンビも高貴なカラーコンビで美しいものですが、ホワイトゴールドのシルバー色とのコンビはクールで、なじみやすいと見ています。

ペンダントトップが付いたものをこの大花デイジーのリングに合わせてしまうと、新たなモチーフが現れてしまうのでそれは「タブー」であると思います。

そんな時は地金だけでできているデザインネックレスやブレスが良いかと。

ネックレスはボールチェーンの編み込みタイプでパイプデザイン。

ブレスレットはフィガロチェーンで少し柄が入る部分です。

よって決してシンプル過ぎるということもありません。

ブレスのフィガロチェーンの柄は、ネックレスの編み込みの隙間にリンク。

細かい箇所ですが、ネックレスのボールチェーンの密集は、リングのお花の真ん中にリンクさせました。

こうして全体がそれぞれのアイテムを通じながら関連付きます。

「リンク=つながり/関連」です。

あとがき

フラワーリングはマルチカラーになったブーケタイプもよく「本物志向のレンタルジュエリー」に取り入れてまいりましたが、大花のデイジーは結構レアな方です。

これ1つの存在感は大きいです。

これを手にした瞬間、このリングを主役にするのだと決断します。

その後の組み合わせの困難を乗り越える覚悟でクセのあるフラワージュエリーに向き合うことになります。

これが大変ながらどうも楽しくてしょうがない自身。

私にお任せくだされば、その困難はこちらでご解決済みの、レンタルジュエリーではセットにご用意した付けやすい状態をご提供できます。

3点で1セットの意味がここにあるのです(^-^)。

出会うべくして出会ったかのような組み合わせに至る、パンツスタイルによく合うテーパードカットがボーダー状に配列の幅広リング【498】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ダイヤモンドのテーパードカットやバケットカットが大変美しいです。

面積をめいっぱいとった正直なカット。

削るところが最低限ということでその広い面全体が良くないと成り立たなかったであろうという考え方です。

そんなところも深堀りできるこのデザイン、スクエアなモチーフ同士合わせやすいようです。

このたびは、いろんなカットのダイヤモンドが組み合わされたものではない、テーパードだけでぎっしり配列よく並んだ素敵な幅広リングをご紹介したいと思います。

テーパードカットリングに同じテーパードカットペンダントトップを合わせた結果が大成功の組み合わせ

リングはこちらです↓。文句なしの素敵さで100点を付けたいと思います(ごめんなさい、上からみたいですが、とても素晴らしいのです(^_^;))。

テーパードダイヤがの幅広リング:ダイヤモンドの色がうっすらブラウンがかっています。台はK18WG。

ダイヤモンドのカットがいくつか混じったものも幾何柄みたいで美しいですが、1種だけをぎっしり並べたセッティングも大変粋なものです。

思わずうっとりしてしまいます。5段のボーダーが十分なボリューム感です。
3点セット:リングとリボンペンダントのテーパードをきっちり揃えることができました。ブレスも四角フォルム。

何たる偶然!、というほどのピッタリ具合、ブラウンダイヤのそれぞれのテーパードオンリーのアイテムがリングとリボンでしっかり揃いました。

実は、リボンの相手はなかなか難しいのです。

そして、ボーダーの柄みたいになったリングも相手が難しいのです。

そんな難しいアイテム同士がミラクルによってピッタリ合ったことにとても喜んでおります、私はこうしてコーデをしてセット組する担当のお仕事なのです。

とは言え、ここまできっちりテーパードが合わさったそのつなぎ役のブレスレットも重要です。

ボックスチェーンで四角いフォルムを強調、相応しい3点が完成したのでした。

このように熱を入れ込みましたが、私が装うことはございません。

このセットは、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップなのです。

あとがき

こんな風に時々ミラクルが起こる感動を得ながら組み合わせを考えてラインナップするお仕事をさせていただいております。

自身の喜びは付けて装うことにはありませんでして、それまでの過程のジュエリー同士のコーデにあります。

私一人ですべてを成し遂げることなどできません。

ご利用いただいて楽しんでいただくお客様があってこそなのでございます(^-^)。

その抽象モチーフは美しい自然の活動の真実をとらえた瞬間の表現、ピンクサファイアのトーン違いの6粒が物語るもの【497】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は【497】ですが、いくつか前の番号の【488】で同じようにピンクサファイアがイエローゴールド台とのコンビになったペンダントをご紹介しました↓。

【488】記事のピンクサファイアペンダント。濃淡が配列良く段階的に扇形に並ぶデザイン。

この時は台がK18YGでしたが、このたびはPT900。

共通するところは、ピンクサファイアがグラデーションになったデザインであることです。

再びこの濃淡の配列が登場しましたのこのたびの見方でプラチナ台のバージョンとしてお話させていただきたいと思います。

トーン違いのピンクサファイアを見て想像できる地球で起こったドラマチックな事実

今回のグラデーションペンダントはもっとサイズが大きくなります。

PT900台のピンクサファイアペンダント:間にダイヤモンドが入っています。チェーンはPT850で69cm。

ロング丈にした理由としましては、ペンダントトップの揺れるような動きに合わせて、実際によく揺れることが躍動感にあふれるロングチェーン使いの醍醐味だからです。

台に地金をたっぷり厚めに使ってあるずっしりと重みを感じるペンダントトップです。

バランスを考え頑丈な喜平チェーンが安定します。

さて、このグラデーションのような素敵なトーン違いのピンクについてです。

ピンクサファイアといっても、元の鉱物であるコランダムに他の物質が混じり、こうした赤みの色が付いていったその物質の濃度や分量の違いでしょうか、こうして様々なトーンのピンクが生まれたと見ます。

それがこうして6粒集結したことに、サファイアが土の中から掘り出されたそのままの状態を宝石になった今も感じることができるという意味深い逸品なのです。

製作者様はなぜこの先の方をあえて揺れるようなデザインにしたのでしょうか。

そのゆれるデザインの所だけオレンジがかった違うピンクのトーンになっていることにも意味があるのでしょうか。

いろんな想像ができて面白い抽象デザインです。

本当のところは製作者様しか分からないところですが、受け取った者自身が想像するととてもロマンチックです♪。

いったん私が受取りますが、最終的には、私が装うことはございませんでして、当「本物志向のレンタルジュエリー」のお客様がご利用いただいて感じることとなるのでございます。

バックが黒で色の違いがはっきりと映りました。
3点セット:抽象的なトップのしずく型や楕円にマッチのフィガロチェーンのPT850ブレストダブルリング。

ダブルリングは同じピンクサファイアで台がPT900です。

特に突出したクセがないので、どんなお洋服にも違和感なく付けられると思います。

あとがき

このたび、3点セットをすべてプラチナの地金でそろえています。

こうして、3点セットにするときには、地金も意識して合わせます。

たくさんのジュエリーを見るとPT850やPT900はK18WGと地金の色が随分違うことがよく分かってきます。

プラチナはより白いのです。ホワイトゴールドは暗いグレーです。

この度のような青味のピンク色のサファイアなどは、どちらかというとイエローゴールドよりも台がシルバーカラーである方がピッタリだと思います。

さて、このたびのペンダントですが、抽象的なモチーフだったからこそそこからあふれ出るような鉱物時代の姿が連想できました。

宝石というのはロマンチックな品物だと思います。

それは地球の不思議と奇跡が真実として素直に現れた姿であるからだと思うのです。

そういった意味で、あえてそのままの姿を同時に表してくれたこのペンダントが魅力的に感じます(^-^)。

和風の王道「牡丹の花」が美しく彫られた小判型の18金ペンダント、一見洋風なブーケリングを加えた新しい解釈【496】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーにも、お洋服みたいに「和風」というテイストがあると思っています。

自身としては100点満点の素敵な小判型ペンダントのご紹介です。

プラチナも一部混じりとても美しい和の世界観。

他のジュエリーアイテムとの同時付けに意外性を取り入れた新しい組み合わせとして行き着いたその経過も併せてご紹介したいと思います。

形の特徴をじっくりととらえると見えてくる他のジュエリーとの同時付けの案

K18YG/PT900コンビのペンダント:チェーンはあずき80cmのK18YG。

右上のPT900の小さなパーツはつぼみだと思われます。

細工がとても美しく、縦に入ったヘアラインのような筋が躍動感あふれます。

最初に考案した時のセットの組み合わせにはそれはそれは苦労しました。

もう何と組み合わせたらよいのか、てんで分かりませんでした。

最初の考案の3点セット:「和」を意識。七宝繋ぎの柄を取り入れたリングや葉っぱ部分とリンクのブレスで。

その後、リングの華奢さが気になりまして、ペンダントのずっしりとした重みに対しては不足を感じました。

もともとその不足を気にしてリングをダブル使いしていたのですが、1つのリングでもっと違うものを探すことに。

そうして、最終的に納得した組み合わせがこちら↓。

考案し直した3点セット:リングは洋風なのに和風のトップと合わせたところに固定観念を越えた解釈があります。

このリングは見たところ洋風ですが、あえてこの組み合わせを致しました。

ペンダントの葉っぱのギザギザがブレスのギザギザと、そして、リングのお花の外枠のギザギザと相性良くまとまったと思います。

常に装いの遠目から見た時をイメージしながら組み合わせております。

「和テイスト」に拘り過ぎていたとしたら、和風なリングを選んで、こうはならなかったと思います。

1つのアイテムだけのイメージがいかに固定観念だったかをこうして3点を組み合わせることで出来上がる雰囲気で知ることがあるのです。

ジュエリーが宝石のみでできているわけでは決してないということがありありと感じる和風ジュエリーです。

地金だけでも間違いなく素敵なジュエリーなのです。

そして、元々ジュエリー自体が地金が基本にあるものであるということもメッセージとしてお伝えできればと思います。

あとがき

もしかしたら、宝石が入らなくても地金だけでジュエリーが十分成り立つのではないかとさえ思わせてくれたこのたびのペンダント。

ただ、さりげなくダイヤモンドも埋め込まれていました。

それは、元々ペンダントトップだけだったこのペンダントがペンダントトップとして作られた「証:あかし」はその1粒のダイヤモンドに現れていると言えます。

見ているととてもかわいく思えてくる和柄ジュエリー。

「和」という言葉だけのイメージにとらわれず、見た目の率直な感想を大切にした結果生まれた新しい組み合わせ方でした(^-^)。