あこやと見間違うほど真ん丸、クラスプ替えによるラウンド淡水真珠の編み込みブレスのレベルアップ【528】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2011年-2015年くらいまでが特に真珠コレクションを活発にしておりました。

その中で、近年の淡水真珠の整った粒揃いに感動したものです。

技術が高まり、ヴィンテージ物のライスパールに見られるような形のいびつさが解消。

ラウンドと呼ばれる球形においては、あこや真珠との違いがすぐには分からないほどなのです。

ネックレス、ブレスレット、リングのアイテムをそれぞれセットに組み合わせながら、真珠の種類や形の違いでセットを組むことが楽しくてたまりませんでした。

このたびは、そうして集めてきた真珠のレベルをもっと上げたいということで、気になっていたクラスプをメッキからシルバークラスプへリフォームしていただいた記録です。

クラスプ(留め具)の交換をするために専門リフォーム店にお願いし、自分では到底編み込みも、クラスプ替えもできないのでプロにおまかせする選択をしました。

クラスプのレベルアップ、「刻印無し」から「刻印有り」へ

リフォームに依頼する前にそのままの写真を撮るのを忘れてしまい、残った留め具だけをを撮影しましたがすみません<m(__)m>。

こんな感じの素材がメッキのクラスプが最初付いていました。

シルバーでもなく、真ん中の黄色いストーンがシトリンであるわけでもないもの。

「せっかくの素敵な編み込みなのになぜメッキクラスプなんだろう」と常に不満が積もっていました。

メッキ性のクラスプ(交換前):せっかく天然の淡水真珠にメッキを付けてしまうことへの違和感から。
メッキクラスプの裏面:メッキの場合は無刻印。シルバークラスプは「SILVER」が入ります。

シルバー925とか、スターリングシルバーというのは、純銀が75%、残り25%は他の素材の割金(わりがね)と呼ばれる素材で成り立つ合金(ごうきん)です。

それでも天然素材の925として認められたものなのです。

刻印のないものは、おそらく割金の部分が多かったり、メッキであると判断されます。

リフォーム後の姿

自らが手配の花の透かしのシルバークラスプ(「genuine」様だったと思います)で宝石店へリフォーム依頼。
留め具のみを交換という手法:別のリフォーム屋さんから「ハンダゴテ」を利用すると聞いたことがあります。

結構粒が大きくて、こうして、巾広に編み込んであることがエレガントです。

編み込みタイプはあまりネットでも販売されていないので貴重だと感じ継続してレベルを上げるには。。とクラスプの交換を思いついたのでした。

ラウンドと呼ばれる淡水真珠をじっくりとご覧くださいませ。

とてもかわいいですね。

あこやに比べるといびつな球形をしていることが分かりますが、こんなに真ん丸な淡水真珠はかつては無かったのです。

そもそもあこやでこの編み込みを作ることがあまりされないと思います。

それは、良質なあこや真珠は、威厳とかしきたりにより、一繋ぎのショートネックレスという王道デザインに当てられてしまうからです。

淡水真珠ならではのデザインですが、あこやでもヴィンテージ物ではベビーパールでございますので、無いわけではありません。

あとがき

シルバークラスプがなぜシルバーでないといけないかというのには、ちゃんと理由があります。

高級にしたいからと、K18YGとかK18WGを付けるのは判断がまずく、もっと違う理由があるのです。

シルバーは柔軟性が一番優れていると考えられてクラスプに選ばれた地金なのです。

留め具の伝統的なカチャッとはめるタイプは、バネがシルバー925の柔軟性を利用したものになります。

あの心地よい、完全に留まったと確認できる音が聞けることが確かな機能の働きの証(あかし)。

メッキでは、最初はそこそこでも、いずれ機能がダメになり、硬すぎて曖昧だったりします。

それは、たとえ、高級な素材のK18YG、K18WGであっても同じことなのです。

よってシルバー925でなければならないのです。

パワーストーン流行時代に集めたくり抜きバングルやくり抜きリングに多く登場していた「瑪瑙(めのう):アゲート」の多色展開【527】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

あれは何年前のことでしょうか。

2010年-2015年くらいですかね、パワーストーンが流行した時代がありました。

そのブームに巻き込まれ、一緒にグルグルと回転しながら自分でもパワーストーンネックレスなどを作っていたほどの熱狂ぶりでした。

流行というのはいずれ降下する時が来るようで、現在では、鉱物好き界隈ではマニア向けとして、もしくはコレクターの方が楽しんでいる様子です。

みんなが、ゴムに通した珠のバングルを腕に付けている時代はとうに昔のことなのです。

今回は、その時代に記録して残してあったお写真と共に、「瑪瑙(メノウ):アゲート」というストーンについて、いろんな切り口からメノウというストーンを見てまいりたいと思います。

メノウらしい縞模様が漢字の語源

英語では「agate:アゲート」と呼ばれ、「メノウ」というカタカナ語は、漢字の「瑪瑙(めのう)」を読んだ呼び方です。

この瑪瑙という漢字は、馬の脳みそのことだそうで。。

馬の脳の断面の模様と、天然石の模様が似ているからですかね、少々グロい発想です。

以前、ハンドメイドバッグの生地裁断の際に、文鎮として習字用の細長の瑪瑙を使用していた時に、やはり白いうねりの層が見られるのが特徴でした。

どうカットしても、必ずある部分に「うねり」が入るという特徴がメノウらしさです。

赤やグリーンのマルチカラーになったり、黒やグレーのコンビだったりでツルツルの手触りも心地よい物品でした。

ただ、道具として使うには割れやすく欠けてしまいました。

そのような「割れ物」であるのも天然石の特徴なのです。

パワーストーン流行時代に集めたカラフルなメノウのコレクションをどうぞ↓。

すべてメノウ:バングルのオレンジは別名カーネリアン。下の指輪のくり抜きは多面カットが美しいです。

バングルほどの面積があるとメノウらしい渦が入りますね。

下段のリングはもしかしてこの写真のものでも染色がしてあるかもしれませんが、均一感に欠けています。

この不統一なところが味わいだと思って楽しんでおりました。

現在のこのタイプはその時代からもう10年以上経過していて、同じようなモデルであっても、どれもが「処理」が施され、こんな曖昧なカラーはほとんどありません。

もっとはっきりしたおもちゃみたいなものになってしまっています。

そう考えると、パワーストーン流行時代の比較的初期の頃の曖昧なカラーの方が天然色に近い、もしくは天然そのものの色であるものもあったかもしれません。

翡翠と並び瑪瑙も日本で採掘されたストーンである

「糸魚川翡翠」が有名ですが、東北の方ではかつて「瑪瑙」も採掘されていた過去がありました。

なかなか日本で天然石が発掘されることがなくなってきているようですが、それだからこそ、ヴィンテージ品のような昔の品物の中でメノウが登場した際には注目したいと思います。

瑪瑙の強靭さは水晶などに勝る

瑪瑙は時々、お皿などにも作られることがあったよう。

くり抜きリングなどもたくさんあるのは、ああいった、くり抜いたり削るという圧力を加えてもそれに耐えうる強靭性(きょうじんせい)というものがあるからです。

割れ物とは言え、その中ではそこそこ強い石なのです。

一方、水晶は割れやすいので、強靭性は瑪瑙に劣っています。

あとがき

パワーストーンも結局は、後に、工業製品らしく均一的なものになっていってしまいました。

そうすると普遍性が高まり、ニッチ好きなコレクターは興味が薄れます。

スタート時の「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップにはシルバーのセットのラインとしてパワーストーンも多く取り入れていたのですが、ALL廃止を決めまして、現在は18金とプラチナだけの貴金属へと変わっていきました。

ただ、おもちゃさながらのコスチュームジュエリーに比べたらもったいないような天然の姿を残すメノウのくり抜きタイプ。

コスチュームジュエリーでは子供っぽいなと思われれば、こうしたアイテムに一度目を向けてみて下さいませ(^-^)。

宝石に「インクルージョン(内包物)」が入ったままの「もやもや」ペンダントトップが「処理」をほどこされた「まっさら」に勝る時【526】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

宝石になる前の鉱物(こうぶつ)の時には、まだまだ未完成というようなインクルージョンが残ったりしているのを、その後の「処理」というもので、宝石に完成していくのが一般的なことのようです。

今回は、この「処理」については、以前宝石売り場で目にした、但し書きのこの言葉に心当たりがあり、もう少し踏み込んで考えてみたいと思いました。

宝石の「処理」は均一化された完璧な状態を目指す「商品」としての価値

宝石と呼ばれるものは、多くが綺麗な宝石らしい様相になるために「処理」が施さることが多いです。

例えば、綺麗なダイヤモンドの中にゴマ粒みたいな黒っぽい点が見えたら、がっかりするというのも一理あります。

そう考えると、処理というものが、必要な作業と言わざるを得ないですし、意味のない処理をわざわざしないということです。

ただその処理によって、本当に価値があるのか、それとも何もしない方が自然のままの姿で価値があったのかもしれないということは、価値観が分かれることがあります。

過去に、インクルージョンの入ったとても綺麗なペンダント購入の際に、このインクルージョンこそ天然の証(あかし)であるというお話を店員さんから聞いた時に、非常に納得しました。

その時は、このお品が処理を施していなくて本当に良かったと思ったものです。

「自然のままの姿こそが価値がある」という考え方をすると、インクルージョンが残った方が本来は価値が上がると思うのです。

インクルージョンが入ったクォーツのペンダント:真ん中あたりがもやもやしていますね、これです。

この品物と同時期くらいに類似のペンダントトップがありましたが、「処理」の言葉が記載されていました。

モヤモヤをはっきりしない不統一なものであるという未完成品と考えると、むしろ「処理」が施された均一感こそ完成品であるという考え方にもとづいたもの。

もし、上の写真のペンダントトップも処理されていたらこのグリーンだったかどうかは分かりません。

そうすると、どんどん元の原石からかけ離れてしまうところに鉱物時代の姿が失われ価値が薄れると思います。

このペンダントトップに関しては、インクルを活かした方がお品として良いと判断されての結果だと言えます。

ダイヤモンドだと許されないインクルージョンも、カラーストーンならではということなのかもしれません。

処理する/処理しないを判別するには一番相応しい判断をされるべきです。

下に貼りますYouTubeの中では、実際の処理の具体的な種類を本からの学びでアップさせていただきました。

処理の目的は、「色」の統一感の美しさを完璧にするためのものであることがほとんどです。

あとがき

最後に1つ注意としてお伝えしたいことがございます。

ダイヤモンドにグリーンなどの色を付けたお品が結構な金額で「マルチカラーダイヤモンド」などと称して売られているのを見ました。

ダイヤモンドに関しては、少し深い読みが必要です。

ぱっと見の可愛さや綺麗さで高額なジュエリーを即決してはなりません。

お値段はとりあえずよけておいて、まずは「色が付いていない」ということこそが一番価値があるということです。

そこには以下のような「裏読み」があるのです↓。

無色透明へ綺麗な色をわざわざ付けるという処理は、透明の姿が質が悪いことを隠すためという裏の理由を読み取ることできます。

透明の延長の、少し濁ったシャンパンカラーのブラウンダイヤ辺りまでは自然の状態の延長の範囲内とも見ることができますが、ブラックダイヤモンドまでの真っ黒は大方処理がなされてあの黒色になっているようです。

ブラックダイヤの処理なしなどはまだら過ぎて品物にならないのでしょう。

そうして、いっそのこと全部を黒く染めてしまうのです。

その他の、とても希少なブルーやピンクのダイヤモンドの非常に高額なお品でない限り、にぎやかにブルー色がたくさん使われたりしているのは、完全に「処理済み」のお品だと判断してよいかと思います。

ダイヤモンドは、それでも結構な額ですので、「金額が高額だから生粋の天然ものであろう」というような安易な判断には警笛を鳴らしたいと思います。

お気を付け下さいませね(^-^)。

自然界の3つの大きなくくり「動物」「植物」「鉱物」の1つがジュエリーに出来上がっていく驚きの事実【525】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーとして身に着ける宝石は、もともと、自然界の中で鉱物として採れた石が原料です。

この「鉱物:こうぶつ」というのは、なかなか普段使わない言葉ですが、地球規模で大きく括られた自然界の1つの項目であることが意外です。

現在読ませていただいております、「鉱物・宝石の科学事典:日本鉱物科学会・宝石学会著」からの学びです。

たかが石ころ、されど。。ということになります。

このたびは、この地球規模でくくられた3つの「物」について上述の本を一読した私の思うところをまとめたいと思います。

今自分がこの地球に立っていることのありがたみを知る

「動物」というのは、「成長し動く物」。「植物」というのは「成長するが動かないもの」。

そして「鉱物」というのが「成長しないもの、変化しないもの」として3つ目に続くのです。

確かに、物(ぶつ)であるのに、性質の違う3つの大きな別々の物なのです。

そう考えると、「物言わぬ石」なる「鉱物」がとても貴重な物だと思えます。

私達が同じ時代には決して生きることがあり得なかった恐竜と共に過ごしてきたかもしれないストーン達。

地球の歴史には、鉱物は欠かせない存在なのです。

その3つの中では一番融通性のある「動物」である私達。

成長もできるし、自由に動くこともできるのです。

そうしたありがたいくくりに生まれてきたことをまず有難く受け止めるべきなのです。

あとがき

鉱物に並ぶ、成長しない物である「人工物」が多すぎて、鉱物の存在感が目立つものではないようです。

せっかくの鉱物から始まる宝石も、あまりにその加工品としての姿にスポットライトが当たり過ぎています。

しかし、そうなるまでの過程を知ると、宝石と呼ばれるストーン、「半貴石」と呼ばれる二流のような扱いを受ける天然石との差なんてあるべきではないと思うのです。

そういったことが固定観念となり、大事な部分である地球の奇跡として生まれた鉱物の存在がおろそかになってしまうのです。

ジュエリーがお好きであればできれば、是非、その成り立ちについてもよく知り、その上で本当に好きなストーンを見つけることをお勧めしたいです。

そうすると、もしかして、今までの固定観念が取り払われ、好みも変化したり、本当に心から惹かれる天然石に引き寄せられると思うのです(^-^)。

何という難易度であろう、来る日も来る日もその組み合わせを考え直したボールチェーンと台形モチーフのジュエリー【581】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業をさせていただいております。

3アイテムのジュエリーが1セットにすでに組み合わされていて、そのままお洋服に合わせられます。

その組み合わせ担当が、私でございましてここに一番熱を入れているわけでございます。

その後の考え方の変化や気になるところは改良をしています。

このたび、非常に難易度の高いアイテムがございまして、その改良の変遷と同時に興味深くご覧くださいませ。

どれだけ考えてもしばらく浮かばなかった難易度の高いボールチェーンと台形のコンビのジュエリーのセットの行き着いた先

考えに考えたあげく、「台形」というモチーフと「ボールチェーン」というモチーフを共通するポイントとして入れ込みました。

本当は、もっと前の案がありますが、写真が保存しておらず、後で貼りますYouTubeが初期の案です。

そもそもチェーンのみのデザインネックレスとして組み合わせているところがスタートでした。

その後、ペンダントトップが加わります↓。

前案:2021年春くらいの案です。ツイストされたボールチェーンネックレスとブレスが類似。

さらには、ペンダントトップの台形とリングのフラワーの花びらの形が同じ台形という細かい共通点です。

細かいとはいえ、これらがそろっていることの効果は非常に大きいと感じました。

〇ネックレス:ボールチェーンモチーフのK18YG製とK18PG製のコンビの43cm。トップは縦1.6cmの1ct。
〇ブレスレット:K18YGの ボールチェーンをパイプ仕立てに編み込んだ太口ブレス。
〇リング:K18YG台の四つ花のダブルリング。サファイアのマルチカラー3色とアメジストとダイヤ、13号。

その後、まだ納得できず、このように変えていきました↓。

チェーンがボールチェーンのツイストではなくなりましたが、こちらもボールチェーンです。

じゃあ、あのボールチェーンとブレスのボールチェーンはどこへ行ったのか。。

ボールチェーン同士は一緒に移動。やはり相性が良かった。四角いモチーフとボールチェーンという合体が意外。

最後まで離れ離れにならなかったのが、「台形モチーフ」のトップとリングでした。

あんな偶然の形のそろいはめったに起こりません(^_^;)。

あとがき

変遷がめまぐるしくて大変恐縮です<m(__)m>。

そうはいっても、それだけ腑に落ちないとすぐに改良しているということなのです。

そうして、少しずつでも「ベストな組み合わせ」を目指して階段を上ります。

上述の中では触れませんでしたが、改良前も改良後もチェーンネックレスの先にペンダントトップをさらに付けている点です。

これもかなり踏み込んでおりまして、元々チェーンとして作られたものではなく、「デザインネックレス」だったもののアレンジなのです。

ジュエリーがシンプルで、そのままある状態だけをイメージしがちですが、実はちょっとしたアレンジで様変わりすることもあります。

そうすると奥行きができ、コーデの幅も広がるというものです。

そんなところもすべてアウトプットしてまいりたいと思います(^-^)。

雲のような難しいふんわりモチーフのブラウンダイヤリングを活かす手を懸命に考えたその最終ジャッジ【580】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業をさせていただいております。

宝石と地金コンビの本格的なジュエリーのラインナップでして、ネックレス、ブレス、リングを1つずつ渾身のベストコーデに組み合わせてある「セットもの」です。

このセットは「付け回し」という個人の手持ちジュエリー使いにはない良さがあり、お洋服にそのまま「バン♪」と当てはめて飾ることができます。

忙しかったり、客観的にその組み合わせの有無がよく分からない場合の良きパートナーのような役割のつもりです。

そんな重要なセットなのですから、1セットずつは真剣に組んでいくのが私の役割です。

「ブラウンダイヤはブラウンダイヤ同士しか合わないのか」への1つの解答、「スモーキークォーツ」のご提案

このような横広がりのふわふわしたオーバル型モチーフのリング。K18YG台にブラウンダイヤ1ctです。

ブラウンダイヤは意外と難しく、同じブラウンダイヤがしっくりきます。

ただ、ストーンが違っていることも魅力であろうと、最初に考えた案がこちら。

1案:ミックストルマリンのペンダント:K18YG台。ミックスカラーの赤みがブラウンダイヤによく合います。

そして、オーバル型の優しさによくマッチしたペンダントを合わせていきました。

ただ、その後見直しをはかります。

このペンダントトップがやや小さいのです。

レベルアップのために、初期のこのペンダントを廃止。

そして、別の案を考えます。

「ブラウン」というキーワードで同じ茶色いストーンの透明感あるものが浮かびます。

「スモーキークォーツ」です。

この時、初めて、ブラウンダイヤとスモーキークォーツを合わせてみました↓。

2案:優しいラウンドラインがすべてのモチーフに入っています。
〇ネックレス:K18YG台/PT900コンビののスモーキークォーツ。縦が28mm程の大ぶり。K18YG製の50cm。

余談なのですが、バチカンの位置が良くないです。

その後のリフォームによりど真ん中にしてもらいました(^_^;)。

〇ブレスレット:K18YG製のサークルモチーフのデザインブレス。幅広でレースのような柄。
〇ブレスレット:K18YG製の幅広でレースのような枠に1ctのブラウンダイヤ。サイズは12.5号。

優しくてかわいい雰囲気のリングなのでそんなかわいらしさの追求で2案目まで考えましたが、その後思い切った廃止を決めました。

理由はブラウンダイヤについての新しい学びもあり、「ダイヤモンドに色が付くことの意味=何か隠したいことがある」との事情からです。

こういう説に納得し、レベルアップのためにも廃止にしたのです。

あとがき

じゃあ、ブラウンダイヤリングが抜けて他のジュエリーはどうなるの?と思いますね。

まず、ここに登場したブレスレットは、もっと望ましいセットへ移動しました↓。

ブレスレットが2連になっていることにご注目を。以前は1連でした。こちらの方が望ましい場所では。。

そして、ビッグスモーキークォーツの行方です↓。

2案のブラウンダイヤとスモーキークォーツのコンビの考え方が同じです。

色々チェンジがあり元の組み合わせは完全に解体しました。

話が逸れますが、背景もクリアで分かりやすいものに変えているのです。

薄グレーのトルソーからスタートして、黒のトルソーにいったん変えましたが、写真の映りのあまりの悪さに、光の当たりやすいクリアなシルバーグレーの平面置き撮影に落ち着きました。

そして、一眼レフからスマホ写真へも変更です。

一見一眼レフの方が良さそうなのですが、雰囲気を出し過ぎて、奥がどうしてもぼやけます。

人物を写さないタイプの写真では、ぼやけは反対に禁物となります。

品物が分かりやすく伝わるのが一番です(^-^)。

今でも考えることがある、なぜこれが人気なのかを。。ツイストモチーフをあしらった老若男女受けの18金ジュエリー【579】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業をさせていただいております。

3アイテムのジュエリーを1セットにあらかじめ組み合わせ、お洋服にそのまま当てはめるくらいのスピーディーでお手軽な装いのイメージを追求したお客様のワードローブの為のレンタルジュエリーセットです。

全てのセットに熱を注ぎ込み、人生をかけて作ったジュエリーコーデになります。

どれも同じように渾身のセットを作っているつもりなのですが、不思議なもので「人気」や「不人気」があります。

このたびは、「人気」だと実感した組み合わせをご紹介したいと思います。

これにも試行錯誤の変遷があり、どのように改良していったのかを面白くご覧いただければと思います。

スタートは趣味的「収集」からだった、いつの間にか本気で人の為の装いを考え始めた変遷

この18金の抽象的なモチーフが主体となります。はっきりわからないフォルムがかえってクセがないのかも。。
1案:2020年の組み合わせです。ベースは18金。チェーンは60cmでした。
リングは偶然の出会いで同じ物を違う時期に入手。ダブルで重ね付けが素敵だとこのリングに気づかされました。
2案:ブレスやリングを貴金属だけに寄せた2021年の改良でした。
〇ブレスレット:K18YGの幅広の変りチェーンデザイン。
〇リング:K18YG/PT900コンビのダブルリング。スタイリッシュなデザイン。サイズは、13号程度。

ここで、さらに特徴を出そうということで、ペンダントチェーンの細身を廃止、ブレスももっとはっきりとしたツイスト感が出たものへ変更していきます↓。

ということで、ここへ行き着いてついに納得できたのでした。

あとがき

動画は、1案から2案に変わる途中のもので当ブログ記事の2案よりも少し前です。

最後まで変わらなかったペンダントトップのあのモチーフは特に印象が強いようです。

裏側はこそぎ取られていますので、軽いものではありますが、事実一番人気であることから、「買取の重さ重視」へのアンチテーゼを唱えずにはいられません。

薄くて軽くても素敵なジュエリーは多々あるのです。

比較的大ぶりでボリュームある地金を重視したスタイルではあるのですが、とは言え、ボリュームだけが価値だという見方だけではありません。

軽くて目を向けられないような隠れた存在の中から「光るものを持つ何か」を私が救い上げていきたいと思っています(^-^)。

このハイブランドにもちゃんとコスチュームジュエリーラインがあった、思いのほか繊細で素敵な作りに感動し金銀2セットを組みました【576】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【568】【571】の記事では1ハイブランドのジュエリーのネックレス、ブレス、リングを1セットにまとめた複数セットを日替わりで楽しめる「〇〇ブランド三昧な日常」をご提案する組み合わせを考えました。

よろしければ後ほど、上の2つの記事にもお立ち寄りのほどを(^-^)。

このたびの【576】はブランド名が変わります。

比較的ジュエリーラインがあるイメージはなかった「フェンディ」製のコスチュームジュエリーを楽しむ回にしたいと思います。

かつては、そのブランディングの高さが宝石のレベルに並ぶとの解釈から貴金属の中へメッキであるコスチュームジュエリーを混在させてきましたが、ある時点でその考え方を見直しました。

そして、コスチュームジュエリーはハイブランド1社だけで寄せ集めた色濃いものにしていくよう改良しました。

このたびは、とても難易度が高くやっと出来上がった「フェンディ」ブランドだけのゴールド1セットとシルバー1セットの組み合わせをお楽しみくださいませ。

ブレスレットはほぼ見つけられず、充実の時計ラインから文字盤の形を意識したスタイリッシュなブレスレットとして配置のセット

「フェンディ」ブランドの2セット:上がゴールドベース、下がシルバーベース。どれもヴィンテージ。
しっかりした作りであり、センスも高いフローラルなステーションネックレス。入手困難品。
〇ブレスレット:<モデル:320L>:文字盤は無地の黒が、撮影などしたライトに当たるとFロゴが出る細工。
〇リング:<モデル:不明>:ゴールドカラーのメッキ素材がベース。原色のバイカラーが印象的。16号。
〇ネックレス:<モデル:不明>:超ロングの100cm。1cm四方のキューブチャームが4箇所に配置。
〇ブレスレット:<モデル:660L>:四角型の文字盤がブルーの時計。ベルト部分のパーツの模様が特徴。
〇リング:<モデル:不明>:側面にFロゴのバイヤス向きの彫り。Mサイズ表記のはめ心地は14号強。

上の段のゴールドの方はカジュアルにフラワーアイテムを取り入れたバランスがとても難しく迷いました。

こういったコスチュームジュエリーは気軽にTシャツやカジュアルな服装に活きます。

同じブランド同士のロゴなら混在してもかえってカッコイイのです。

別ブランドとのコラボは控えることをお勧めしたいです。

この主張されたロゴの本当の意味を理解できた時腑に落ちてきます。

ハイブランド様は、自社ブランドで埋め尽くしたいという願望があり、その「証」が一目見て分かる象徴的なロゴに現れていると解釈しています。

あとがき

その後のストーリーがまだあります。

実は、苦労して組み合わせたこのセットも2022年の途中をもって、当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップから全面廃止致しました。

品物に不足はございません、ありがとうございました<m(__)m>。

レンタルジュエリーの中には「宝石+地金」でできるジュエリーだけを残し、今後もレベルアップをはかるということを追求していく方向にしたのです。

とはいえ、特にゴールドのフローラルなネックレスは抜群のセンスだと思います。

実はあのお花は金と銀の混合で作られているのです。

なんと申し分のないおしゃれさ♪

眺めているだけで良きヒントをもらえそうな迫力がありました。

Tシャツにでも、プルオーバーにでも、スーツにでも。。

合わないものは何1つないのだという強いパワーを感じるエレガントとカジュアルの間に位置するような優れたバランス。

コスチュームジュエリーの良い所は気負いなく気軽に身に付けることができるところにあります。

とはいえ、ちゃんとした優れたデザインと作りがあり、そのすごさを多くの顧客にも理解されているのだと思います。

「世界観」を作ることを一番のモットーとされているハイブランド様にはかないません(^-^)。

ジュエリーを身に着けた後の動き方を想像、軽めの両面プレートペンダントが風に素敵になびく時【573】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お洋服を装った時の皺の寄り方、ゆとりの必要性などは前もってその場面を想定したデザインや機能が入れ込まれているものです。

そのお洋服の考え方をこのたび、ジュエリーに落とし込んでみました。

比較的重さは軽いプレート状のコインペンダントの装いです。

このジュエリーを身に付けた時に素敵に動く様子を想定してみたいと思います。

プレート2枚を両面使いのリバーシブルペンダントのラウンドモチーフがすべてのジュエリーアイテムに配されたセット

3点セット:すべてのパーツが丸い円形です。チェーンもラウンドチェーン、全体のまとまりがすっきり。
表面:クジャクの透かしデザイン。K18YGです。
裏面:和花の彫りがあしらわれたデザイン。K18YG。
サークル透かしデザインのチェーンの2連のブレスレット。プレートペンダントに似たヒラヒラ具合。
丸い粒が密集のシトリンリング。K18YG台。

シトリンがここまで繊細に作られたリングが珍しいです。

うっとり眺める価値もあるような芸術的な美しさを感じます。

こうして全体に黄色系でまとまった組み合わせが優し気な雰囲気です。

春のぽかぽか日和を想像してみて下さい。

そよ風が吹く中、リバーシブルペンダントが揺れてそれを身に付けた一人の女性が颯爽と歩きます。

その時にペンダントトップが1個だけだった場合と2個のリバーシブルのこのタイプだった場合とでは、後者が明らかに「ドラマチックな風景」であると想像できます。

実は、この組み合わせも、以前はリバーシブルではなく、1枚だけのものだったところから、ボリューム感、奥行きを追加してアレンジしました。

その変更前の組み合わせで後で貼りますYouTube動画はアップさせていただいております。

以前はこのような組み合わせだったのだと思っていただいたら良いかと思います。

ペンダントのトップも1点のみ。

その後の見直しでとことん特徴を入れて改良していったのが最初のお写真の組み合わせになります。

いろいろ学びを得ながら、より良きものへとレベルアップをはかるために精進の日々なのです。

あとがき

余談にはなるのですが、動画内の透かしリングは、その後ボリュームの不足から廃止です。

個人的な収集時代の時のものであり、そのまま事業へ献上した「本物志向のレンタルジュエリー」ではその後の見直しの際に廃止となりました。

ブレスレットは、十分合格です。

線径もがっちりしていて、今はなかなか見つけられないヴィンテージ感あるデザインです。

では、このブレスはどこへ行ったのか。。実は、こんなところへ移動しました↓。

マルチブレスのその後の行方:ふさわしい位置に移動したと思います。楕円モチーフでまとめた別のセットです。

こんな感じで、廃止と移動があります。

大まかな流れとしましては、2022年の時点でかなり本格的なジュエリーらしいラインナップになったと思います。

今後も、まだまだ追求していく部分がありますので、「あっ」と言っていただくような素敵な組み合わせをご提供してまいりたいと思います(^-^)。

18金プレートを曲げてフローラルな柄を出したアンティークロングネックレスの行き着いた末の姿【572】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

暑い季節などにジュエリーを選ぶ場合に、「涼し気」ということをキーワードに考えることがあります。

これは自然なことで、暑い夏のぐったり感を逆の方向からカバーしたりフォローしたりする「心地」的な意味があります。

実際の温度などで実感するものではありませんが、見た目の涼しさなど大いに気持ちには影響するわけです。

この「涼し気」を感じるジュエリーの作りに「透かし」があります。

このたびは、透かしのアイテムのネックレスを中心に、考えたジュエリー同士の組み合わせの変遷をご紹介したいと思います。

透かしは柄になっていることがほとんどですので、〇〇柄という解釈をまずはすることになります。

ただ難易度も高く、あれこれ考え直しながらの苦労があった変遷となります。

どうぞ興味深くご覧くださいませ。

地金のプレートを曲げて柄が作られた構造が見た目にも分かりやすい率直さが魅力

最初は、カラーストーンを入れずに、透かしの柄を意識して3アイテムすべてに透かしが入ったものを集めたセットからのスタートでした。

3点セット(前案):ネックレス、ブレス、リングすべてに「透かし」を意識した組み合わせ。
〇ネックレス:K18YG製の透かしデザインのロングネックレス。平たいプレートを曲げたような細工。80cm。

どうでしょう、この作り。

正面から見ると細い線に映りますが、実は横幅が2mm程のプレートを曲げて作られたモチーフの集まりです。

特に丸い四つ穴が柄になっているところが特徴です。

ハートのよう、お花のよう、ひし形のようにも解釈でき抽象的であいまいです。

そして、その後この四つ穴の丸の部分に注目しそっくりなブレスともう1点のチェーンブレスを絡ませ2連に組みました。

〇ブレスレット:K18YGのフラワー透かしとK18YGの細長粗喜平透かしの2連。

片方の四つ穴モチーフはネックレスと作りが全く同じ。

類似品としてこちらは合わせるに相応しいと思いました。

あのネックレスもコーデが非常に難しいわけで、類似の作りであることがうまくマッチする強味となりました。

もう1つの重ねた粗喜平も形は違えど、プレート風になっているところが歩調を合わせてくれています。

〇リング:K18YG/K18WGコンビ台に幾何柄の透かし。ダイヤモンドも配置。サイズは14号。

リングは、ネックレスのひし形も入っている透かしを選択。

リング自体はそれほど主張のあるものではありませんが、ネックレスを主役とすれば脇役であっても良いかと。

せっかく1つずつのアイテムが良いのに、それぞれが際立ちすぎると混沌として今一つかっこよく付けられないことがあります。

組み合わせは「バランス」が物を言うということです。

とここで、時の経過とともに違和感を感じるようになります。

「柄が多すぎた」、そう思えてきたのです。

そうして、もっとメインのネックレスを重心に置こうと考え直しをします↓。

3点セット(後案):ブレスレットは元の1連の透かしフローラルの方のみ。リングにフラワーが登場。

リングに柄はありません。ドーンとバラが1輪だけ。

薔薇が時にアンティークを匂わせます。

そんな一般的なイメージを抽象的なプレート板の細工を「お花柄である」という方向へいざないます。

このように、1つだけのアイテムでは雰囲気がはっきりと出し切れなかったことを他のアイテムが押し出してくれることもあるみたいです。

あとがき

以上の変遷は、あくまでも事業者目線の3点のセットにする中での解釈でした。

これ1つということはありませんが、コーデによる更なる何かが作られる、その何かは「世界観」のような物だと思います。

決して目に映って示していけるような物体ではなく「観念」ではありますが、これがなぜか一番得意とするところのようなのです。

よって、組み合わせ場面が無ければ私の出番がありません。

どうぞ、「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに役割を下さいまして、セットされたジュエリーのお洋服との合わせやすさを感じ取ってみて下さいませ(^-^)。