お洋服選びの際のカラーの区別、トーンの表現が重要なベージュと茶色の中の更なる色別名前付け【162】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前にこんな誤購入がありました。

「紫色です」との記載をネットで購入のバッグ、実際届いた見た目のカラーは、「紺」だったのです。

青味のカラー3色の比較:左から紺・青紫・赤紫なのですが誤購入のバッグは真ん中のカラー。紺よりは確かに紫。

ただ、せめて「青紫」もしくは「青味の紫」など親切な表現をしていただくべきです。

多くの方が「紫」と聞いてイメージするのはあの葡萄色(赤味の紫)ではないでしょうか。

ネットの画像の映りで青っぽく映っていたことを追求せずに、「紫」という言葉のイメージのみで一番右のイメージで購入してしまったのでした。

こうしたカラーニュアンスの行き違いは、ネット通販主流の現在では多々起こり得る重要な課題。

マーケティングの本の一説によれば、購入というのは高い確率で「カラー」が決め手になるとのこと。

このたびは、そもそも販売する側の親切さの重要性を追求、主に販売業者様へ向けた目線で綴っていきます。

厳しい指摘をするようですが、誤購入を起こした原因は情報不足、販売側の「怠慢」に他ならないということをよく見直していただきたいのです。

そのように踏み込んだメッセージを送る以上、私も1つのご提案をご用意。

同じ色でも複数のカラーの違いに呼び名を付けました。

それを、ベージュの例で前半、茶色の例で後半にご紹介してまいりたいと思います。

微妙なカラーのトーンの違いも言葉1つでイメージできる、ベージュの5色展開と茶色の4色展開をそれぞれ区別した色の名前

まずは、ベージュから始めてまいります。

そもそも「グレージュ」という呼び名が近年登場していますが、あれこそ紛らわしい表現でどのようにも解釈できてしまうワード。

元の目的が、広い範囲の色でオフカラーを売り出す商業的な意図があったと思えてなりません。

本当にユーザー様に寄り添った提示の仕方は曖昧な表現を避けたはっきりとした表現なのです。

ベージュ5色の展開:このたび抽出したパレットですので、この他にも別の色は存在します。
ベージュの使われ方例:それぞれの色の下に実際の該当アイテムを配置してみました。
ベージュ5種の名前:①オフベージュ②ピンクベージュ③イエローベージュ④グリーンベージュ⑤モカベージュ。

上述のように「グレージュ」という呼び名に対してなぜ異議があるかと申しますと、該当が①②⑤を中心に複数に当てはまってしまうからです。

1のみが頭にカラーが無い呼び名の違いがありますが、白っぽいけれど僅かにグレーイッシュなものも①オフベージュで良いかと。

③イエローベージュ④グリーンベージュ⑤モカベージュは、かつての定番コートる「バーバリー」様の「トレンチコート」に登場していたカラー。

冬から春に切り替わるタイミングで出るお洋服の新商品の春物にはこれらの複数のベージュが登場していると思います。

続きまして、後半の茶色に移りたいと思います↓。

茶4色の展開:ベージュと同様、このたび抽出したパレットですので、この他にも別の色は存在します。
茶の使われ方例:茶はインテリアの木製アイテムで実際に探してみました。
茶色5種の名前:①カーキ茶②オレンジ茶③キャラメル茶④チョコ茶。

同じ木製でもここまでカラー展開がありますが、頭に濃厚に現れる色が付くことで分かり易く区別できると思います。

「茶色」と一言記載で、後は画像で判断といっても、具体性と安心感、そして最終的には信頼を得ていく未来が見込まれます。

あとがき

ネットの画像は当てにならないとも言われますが、そうでもないと思うこともあります。

例えば、説明欄に「黒」だとはっきり謳ってあった生地が、画像をどう見ても紺色の部分が光の加減で映る場合、紺である可能性があります。

黒の光の当たり方と紺の光の当たり方の違いは多くの体験も必要かもしれません。

ですから部分的に映ったカラーも手がかりになることがあるのです。

販売側が悪気が無く間違えている上述のようなケース、ネットの古着屋様で多発した過去があります。

一番気を付けてほしいポイントなのにそういった間違いが起こってしまっている現実があったのです。

【256】の投稿ではグレーにも色の展開があるということを「アルマーニ」様のお洋服を例にご紹介をさせていただいております。

そちらにもお立ち寄りいただければと思いますし、先ほどの濃紺と黒に関しては【147】でその見分け方なども実体験から解説しています。

購入の決め手のカラー、届いてみたらちゃんとその通りだったという当たり前ながら良きゴールにたどりつけますよう、心より願っております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

生活スタイルに合った現実的な冷蔵庫の使い方、冷凍室には調味料のみ、冷蔵室には米や醤油を配置し調味棚を持たない【168】

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こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ25年近く家電製品の中で唯一購入時のまま健在なのは、トースターと冷蔵庫。

トースターはどうしても内部の汚れがひどく、本当は交換の時期をとっくに過ぎているのでしょうが、壊れてはいないのです。

毎週のルーティーンで丁寧にお掃除しながら長い間使用させていただいています。

そして、冷蔵庫も同様、毎週のルーティーンでお掃除をしながら、丁寧に使わせていただいております。

このたびは、おそらくかなり個性的な使い方であろう冷蔵庫の収納風景を、ご紹介したいと思います。

どの世帯にもある基本的な家電製品である冷蔵庫の使い方が、ある人物のライフスタイルを表すようなインテリアの1つであるとして、楽しんでいただければと思います。

考え方・人生までもが現れる冷蔵庫の収納スタイル、まるでファッションのように並べたその姿は衣・食・住の垣根を超えた

25年近く持ち続けている冷蔵庫というのがこちら↓。

25年に近づいている2002年製の冷蔵庫:ここまでくると長年の愛着がわきまして、かえって価値を感じます。

せっかくのなので、冷蔵庫のてっぺんからご紹介してまいります。

冷蔵庫のてっぺんの利用:フライパンやなべ置き。鍋底は冷たい物品と接触しないようにという「風水」情報。

教えによりますと、1cmは隙間を空けて物を置くべきとのことですが、実際は脚の高さが2.5cm程度ある鍋敷きを選択。

では、冷凍室から見ていきます↓。

冷凍室の様子:冷凍食品を好まず、スペースを調味料で埋め尽くし。容器は「ダイソー」様と「セリア」様のもの。

容器を同じモデルで統一し、保冷剤の右隣りの横2列のグループは、「だし類」で配置をまとめています。

インドカレーの調味料:インドカレーのレシピは複雑。左から順番に入れていくというレシピ通りの配置で解決。
冷蔵室の様子:一番下の深いスペースの右端は「タッパー」の中にお米を収納。扉面の右下には、しょうゆや酢。
中身のシール:左からにんにく、クエン酸(飲む)、粉寒天。「無添加」に拘りながらの、かなりの健康志向です。

常温で保存されることも多い調味料は、ネットで冷凍・冷蔵・常温を全て調べ、常温でなければならないものだけにミニマムにまとめました。

常温の調味料:たったこれだけです。これらは「常温であるべき」という情報を見てトレイ1つに収めました。

冷蔵庫を、「調味料棚」のように利用していますことが、決して広くもないお部屋では有効的な使い方になります。

じゃがいも・たまねぎ・バナナは常温でバスケットにストックしていますので、冷蔵庫には入れていません↓。

左が果物入れ、右が野菜入れ:左には冷蔵前のキウイ・みかん・メロンが入ることも。右は里芋も入ります。

あとがき

不思議なものですね、長年使わせていただいているこの冷蔵庫に飽きることがありません。

冷蔵庫内のプラスチックの部分が一部劣化して撤去していまして、一番下の段のお米を入れている部分には実はプラスチックトレイが「蓋」を兼ねた存在として元はあったのです。

使用10年目くらいで、重圧により真っ二つに割れたという変遷がありました。

「狭すぎる」とは思ったことがないこの中間的なサイズの冷蔵庫を一人で持つ方にも推奨したいと思います。

人のクローゼットの様子が気になるのと同じで、冷蔵庫の様子も気になるものです。

特に形式は無いのです、このたびの個性的な冷蔵庫の使い方を面白く受け止めていただきまして、是非「自分らしさ」をこうした日常に素敵に表現してみてくださいませ(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

使いながら25年、このままだと一生持ち続けるであろう同士のような最高コスパのアイテムを手持ちの中で改めて確認した【249】

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こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

淡々とした毎日、あっという間に10年20年が過ぎ、ここ最近はざっくりと10年単位で現在の姿と過去の拙さを比較することでわずかながらも成長を知ることがあります。

良い意味での過去の振り返りは、現在の姿に繋がるしかるべき事象であったという見方では決して悪いことではないような気がします。

特に、事業活動をしているまさにこのブログ記事も、一番最初の投稿の2019.11.19からおよそ6年後の2025.09.09にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしているところです。

このたびの話題は、最初の投稿では20年近く持ち続けているアイテムをご紹介するものでした。

そして、多くの方の一生の中でも大きな出来事であるあの2020年に起こった流行病(はやりやまい)がその後の急速で大きな変化の節目になったと思うのです。

せっかくの綴り直しです、当初2019年のアイテム以外もご紹介したいと思います。

1アイテムを長く持ち続けるコスパの良さに伴う素敵さがお伝えできればと思います。

たやすく買い替えるクールさよりも古い物を温めるように持ち続けるかっこよさ、私が20年以上持ち続けこの先も一緒に歩むアイテム

2025年時点で購入から23-25年経過したアイテム:左から右へ、「GUCCI」様、「PRADA」様、「服部家具」様。

ここまで来る途中で多くのアイテムを手放したこともありましたが、意外にも残ったものは手放したものよりもかなり前に購入の古いアイテムであったことに驚きます。

そもそも昔の物は作りが良かった、材料を惜しみなく使っていた製品ということにも特徴がありました。

いかに購入時により良き物を選ぶのかの大切さが、長い長い年月が経過した今浮き彫りになるのです。

左のバッグに関しては、1996年購入で今から29年前、真ん中はキーホルダーで1997-1999年くらい、右は2002年に購入でした。

バッグは経年の途中2010年辺りに内貼りのPVC部分がバリバリに劣化、リフォームし布に張替えてやっと一生物になる見込みが生まれました。

それまでは使用してきましたが、今後はコレクションの1つとして長持ちさせていくつもりで「使わない」へ変化したのでした。

真ん中のキーホルダーは毎日使用、持ち主のあらゆるドラマチックな場面も眺めてくれていたアイテムです。

一番右は、写していませんが机とお揃いで、両方共事業使いの現在。

元はお洋服入れの箪笥、ハンドメイドバッグ用のテトロン糸をカラー展開豊富にフル収納した使い方への変化です。

お仕事で一生を過ごしていく人生を決心した2018年以来、個人的な部分は最低限に、事業の方を中心にしていったライフスタイルの一部がこんな点に表れました。

あとがき

古い物を持っている人に対して、その人物の人生における歩みをほんのわずか覗けるようなことがあると思います。

人とのコミュニケーションの中で、古いアイテムを大切にしている様子があれば、すかさずこの話題に触れてみてはいかがでしょう。

おそらく、素敵なストーリーをその人からお聞きすることができると思うのです。

どうしてそのアイテムをそれほど長く持ち続けているのか。。対話により当の本人の口から語られるその言葉に嘘偽りのない人生の告白があるのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

似て非なる色の黒と濃紺、古着販売業者自らがカラーの区別をしっかりと見極め古着ユーザーの信用を保ちたい【147】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着の黒と濃紺の違い、ハンドメイドバッグの生地の黒と濃紺の違いなど数多くの黒と濃紺の区別の場面を経験。

驚くほどの色間違いのケースが多発、本来正しく情報を伝えるべき販売者側が見極めを間違っていると思われる例によく遭遇します。

このたびは、ネット情報を信じて購入の古着ジャケットが極めて黒に近い濃紺であった例が引き合いです。

濃紺さえも黒と区別する黒好きの拘りと共に、難しいと思われる映りが似ている色同士の区別の着眼点をお伝えしてまいりたいと思います。

商品を仕入れて売る中間的立場の販売業者の責務、情報を惜しむことなく正確に伝えるということは後の信用の獲得へ

黒と濃紺の違い(左が黒で右が濃紺):並べると違いは分かりますが、別々に見ることのケースの方が多い現実。

古着は、新品よりも格段に情報量が下がるもの。

そんな環境の中では、まずは古着の販売者がミニマムながらも正確な情報を持ち、最大限にユーザーに伝えていくことが重要であると考えます。

これまでの黒と濃紺の誤購入の例は、私だけでも10件に及びます。

その理由の1つに、ネット購入スタイルになったことで、実物を正確に自らの目で確かめることができないことがあります。

大の黒好きな私は、濃紺と黒の見極めはどちらかというと得意分野であるはず。

それでも、ネット写真に附随した説明の記載の「黒」というワードを信じ購入してしまったのです。

ただ、もうここまで頻発した現在においては、「黒」と謳われていても写真に僅かに紺色のような一面が感じられた場合は、問い合わせをするか購入を検討しないという徹底ぶりとなりました。

誤購入の濃紺水玉ジャケット:後に濃紺と判明。黒好きとしては黒白水玉こそが粋であり紺はパンチに欠けます。

黒白水玉のジャケットこそが粋であるとワクワクしたその気持ちが、届いた濃紺の事実に打ち砕かれた瞬間でした。

では、ぱっと見黒に見える濃紺ジャケットがなぜ濃紺だと確信するに至ったのかの見極め箇所を具体的にお伝えしていきます↓。

縫い糸の色が濃紺:特に古き良き昔のお洋服では、生地に沿った忠実な色合わせで糸の色も選ばれているのです。
接着芯の色が紺:これは分かり易かったです。裏地付きでは裏地の色で判断できますが、裏無しでも芯地で可能。
裏ボタンの色が紺:良いお仕立てのお洋服では手間をかけて表地の生地カラーに別注染めがされることも。
表ボタンのカラー:実は元々付いていたボタンは付け替えてこんな茶のようにも映るボタンへ変更しています。

元のボタンはゴールドとのコンビの黒っぽいボタンで紺の面影は有りませんでした。

濃紺を手にしてしまったが着用していく場合、ボタンの色をあえて黒寄りに選び直すという手もあります。

ただ、紺は紺であり、やはり黒とはパンチがかけ離れるものだと黒好きはどうしても感じるのでした。

お品物を右から左へ流しているだけの古着販売業者様がいらっしゃるとしたら、是非その姿勢を見直していただきたいと思います。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.03.14からおよそ6年後の2025.05.29にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

このたびの記事の「手直し」で、この内容自体をユーザー様に向けていたこれまでから、古着販売業者様へ向けたものに変更。

なぜなら、ユーザー様の間違いの原因が販売業者様の情報の薄さにあると判断するからです。

これまでの黒として購入の濃紺ウールロングコートや、黒とのことで購入の濃紺のレース生地はすべて販売者の「悪気の無い勘違いのミス」によるものでした。

しかし、悪気はないとはいえ、色を見分ける力を培う努力をしていない怠慢さはあると思います。

お仕事というのは人の身になるものであり、誤情報を伝えることに対して呑気なその姿勢こそ事業者として見直すべきです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク


ペン格子が入り混じらない最もクラシックなグレンチェックが瀟洒、目に映るぼやけをまっさらな黒無地が締める【234】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

自分でお洋服を自由に選び始めたのが10代の頃かと記憶しています。

好みも生まれ、黒コーデが過去のアルバムを見ても頷ける傾向、その中でグレンチェックの存在もありました。

1980-1990年代はグレンチェックの生地自体も豊富で、母に作ってもらったタイトスカートとタック入りスラックスが記憶にある特に古いアイテム。

過去に着用のグレンチェックアイテム:右の上下は特に古く1980年代後半。タイトスカートとスラックス。

アルバム写真からの抜粋で全体が映っていないことが申し訳ないですが、典型的な余計なラインの入らない好みのクラシックさがそこにはありました。

グレンチェックは現在でも好む柄、昔からの古典的なタイプには相変わらず拘ります。

このたびは、そんなグレンチェック好きが、書物などから得た知識や、実際にコーデしてみて分かった究極の活かし方をお伝えできればと思います。

最も当たり前こそ美しいもの、古典的なペン無しグレンチェック柄が一番素敵に映えるためには強い黒無地のパワーが有難い

まず、グレンチェックのことが分かり易く解説されている本「服地の基本がわかる テキスタイル事典:文化ファッション大学院大学教授 閏間正雄 著」と「衣服・布地の柄がわかる事典:一見輝彦・八木和子 著」の2冊をご紹介しておきます。

アパレル業界に携わる方の間では定番の参考書のような存在だと思います。

紺白グレンチェック:レーヨン混。原産国不明。薄手素材です。生地屋様で購入した時に大枠の素材を聞き取り。

実は、先ほどご紹介した本にも書かれていますが、グレンチェックは元は紺白が基本、定番と思われている黒白は後発なのが意外です。

4種のデザインが少しずつ違うちどり格子が組み合わされて成り立っている織デザインと見ることができます。

黒白グレンチェック:先染めリネン、麻/100%、日本製。やや肉厚な素材です。ハンドメイドバッグ製作に調達。

↑この時の色展開にも、確かに紺白もありまして、黒白の方を選択しました。

ところで、現在のグレンチェック柄の多くは、典型的な柄の間に格子状にラインが入ることがあります↓。

古典的なグレンチェックとペン格子入りのグレンチェックの違い:間にペン格子が入るとパンチが出ているよう。

多くがペン格子入りとなると、大のグレンチェック好きはかえって古典的な方が瀟洒に感じたわけです。

これまでのグレンチェックのお洋服はすべて間にペンシル格子が入らない超クラシックなタイプだけを選び抜いてきました。

ただ、ペン格子入りの効果も理解できることがあります。

クラシック型のペン無しは実際に装う見た目としてははカラーがぼやけるというデメリットがある一方で、ペン格子はパンチがありますので柄がクリアに映るのです。

この古典型の方のグレンチェックのぼやけこそ、濃い糸と白糸の配分の均等さが映し出されたもの、そこにかえって美しさを感じているのです。

ぼやけに関しては、余計な第3の色を登場させないままで可能な黒無地を組み合わせることで解決。

特に冒険をしない、普遍的さ・当り前さがかえって素敵なのだという捉え方です。

グレンチェックパンツに合わせたハイゲージ黒セーター:春・秋の季節用です。極めて当たり前に、普遍的に。。

黒のセーターは、「ジョルジオアルマーニ」様の古着(ほぼ未使用のような状態)、グレンチェックパンツは、「ギャリソン」様の未使用タグ付き古着。

おそらく、このスラックスは学生服のデッドストックだと思います。

デザインも非常に古典的で流行の入らないはきやすいものです。

グレンチェックワンピースに合わせた黒のウールコート:ワンピースはあったかウールで、真冬用のイメージ。

ワンピースは、「クリスチャンオジャール」様、黒のウールコートは「アルマーニコレツィオーニ」様。

あとがき

時にグレンチェックが流行の年もありながら、大きな流れとしてはクラシックなチェック柄の1つであると考えています。

あまりにも切替の多いフレアースカートなどにはうまく活かされないような気がして、グレンチェックが落とし込まれるデザインも、クラシックなデザインであることこそグレンチェックが一番輝くのではないかと。

10代に根付いた古典らしさを好む者としては、そのぼやけをパンチの強い黒でフォローしながらでも元のクラシックさに埋もれ満たされていきたい。。こんな風にグレンチェックと向き合っています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

文化の違いかヨーロッパ製のスカートには付いていないことも。。引っかかるデメリットを持つ「スプリングホック」が必要な時【181】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着のワンピースがとても好きなのですが、ワンピースには決まって付いているものがあります。

それは、スプリングホック。首の後ろにちょこんと1セット付いています。

スプリングホック:スカートではインナーに引っかかり、ワンピースでは髪の毛に引っかかることがありました。

古着ワンピースを購入後手元に届いた瞬間最初にすること、それはスプリングホックを外す作業なのです。

引っかかるデメリットがあるスプリングホックは本当に必要か、一方コルセットなどには欠かせない「衣」から「医」への垣根越え

ワンピースから着用前に取り外したスプリングホック・・・これまで幾度もこのことを繰り返してきました。

スプリングホックは、ワンピースでいうと、ちょうど首の付け根周辺に位置し、その位置が髪の毛に触れると髪の毛が引っ掛かるのです。

その不快感といったらこの上ないもの。

スカートのスプリングホックも同じようなことが起き、インナーレースに絡む時があったのです。

そもそもスプリングホックにある役割があるはず、付けることによってメリットをもたらすから存在しているはずです。

よって、別の見方を探り、「留め具」としての役割の果たし方を探ります。

1つ分かったことは、ラインのキープです。

スカートでは、スプリングホックはコンシールファスナーとセットで取り付けられることが多いです。

体のさまざまな動きによりファスナーが開いたり、引っ張られたりした圧力がかからないように固定してくれているのがスプリングホック。

プリングホックが取り付けてあると、安定してスカートやワンピースがファスナー部分でVの字に開かずにクローズされたラインになります。

本来、衣服は体のラインを美しく高めるツール、体に密着できるような美しい線を作ってくれる役割も果たしてくれているようだと気付いたのです。

そして、更にこのようなアイテムに複数が並んで使われていました↓。

ブラジャーのスプリングホック:「脇高」などと健康志向に作られたブラジャーの留め具はなかなか立派な構造。

腰を痛めた際の「医療用コルセット」などは、同じことで、もっとスプリングホックの数が増えます。

活躍するべき場所では活躍していたのです。

自分には馴染みが無い場面で使われていると不必要に感じてしまうこともありますが、それは「井の中の蛙」。

「大河」には、もっと大いに「機能」として使われている場面が多々あったと言えます。

ファッション分野のみならず、広い分野に渡り垣根を超えた使われ方をしている実態が確かにあったのでした。

あとがき

スプリングホックの必要性について、不必要派だった者が、一度フラットになって考えてみたことです。

こうした考察は、自らが製作するバッグ製作へのヒントになってゆきました。

ファッション分野では見かけの薄っぺらい装飾性を重視しがち、良くない見方だと思いました。

特に、古着などでも、なぜこのようなデザインになっているのかのその奥を読み取ると、もっともな理由が見つかるかもしれません。

そうしたちゃんとした理由があるデザインというのは、最終的には「美しさ」に繋がっていくと見ています。

「機能美」という言葉は、そういったことをよく表した表現です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

おしゃれになろうなどと目標を立てる必要はない、服装コーデの素敵さは日々の暮らし方・生き方の整えの延長上にある【269】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

まず最初にお伝えしたいのは、当ブログ記事は最初の投稿が2018.10.19のものを、7年後の2025.09.29にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしていることです。

「手直し」と言っても、ここまでの古い記事はほぼ投稿し直しに等しいものであり、じっくりと時間をかけ、その後のノウハウなどを加えながら元々の定番内容を高めています。

2018年というのはブログ投稿開始の年であり、随分内容が拙い点が恐縮でした。

下に貼りますYouTube投稿はそのまま残していますので、「手直し」が可能なブログ記事がむしろ新しい考え方も盛り込まれています。

動画では、「おしゃれになる秘訣」などと言うような内容をお話させていただいたのですが、それも2018年当時の拙さ。

2025年では投稿者自身の考え方が随分変わり、おしゃれになろうなどとしなくて良いとさえ思っています。

「おしゃれ」というのはむしろ他人目線の感想であり、装いの結果的なものに過ぎません。

当記事では、1日や2日の小手先テクニックではない、一人の人間の生きざまが溢れ出るようなコーデは人間自身が作っているのだということをお伝えしたいと思います。

他人に憧れコーデを真似ることで肝心な自分が置き去りに。。むしろ己を「他人」であるかのように客観的に見つめることから始まる

よく、「おしゃれなど興味が無い」とおっしゃる方がいますが、そうは言っても、その考え方自体がすでに意志を持つ証となります。

装いに間違いなくこの考え方が現れ、「興味が無いからいつも同じような白のTシャツとデニムばかり」などというスタイルが自明のごとく立派に出来上がっているのです。

人間が衣服を纏う生物である以上、隠しても隠しきれない「考え方」が自然に溢れ出してしまう非常に興味深い事象なのです。

こんなことから、実は衣服の装いはファッションという分野の括りを越えたところにその本質があると考えるようになりました。

「着回しコーデ」というコスパが良さそうな、どれとでも上下を組み合わせられる融通性の概念も、元は情報媒体である雑誌やメディアが作り出したもの。

その対極の「特化コーデ」のようなことを重視している者としては、「着回しコーデ」が個人の「らしさ」の演出と反対の事をしているのではないかと思うことさえあるのです。

「着回し」の複数がそれぞれ優劣ができてしまうデメリットに対して、これぞという精鋭の唯一の1セットは、「渾身」「選び抜き」といったプラスの働きがあると見ています。

とは言ってもそのたった1セットずつは、3セットあれば十分「豊かさ」「豊富さ」を感じるものであり、かえって少ない数であることの素敵さも生まれます。

「特化」という非常に自分の主義・主張が色濃いワードローブスタイルは、「自分が本当は何が好きなのか。。」などと言うところをしっかりと知っている必要があるのです。

だからこそ、「己を認める」ということがそもそも大切になってきます。

「内へ入る」などという言葉を聞きますが、あれは、「自分を客観的に外から眺める」ということに等しいことなのではないかというのが私の体感。

あとがき

冒頭の「真似コーデ」については、すでにもう存在しているコーデをネット情報で真似てみても、そこにはお洋服だけが独り歩きした自分が置いてきぼりの姿があるのみ。

おそらく「自分」という軸が曖昧である行動、自分を知ることに蓋をしているのかもしれません。

意外にも、一番知っているようで知らないのが当の本人なのではないでしょうか。

時々、「こんな自分もいたんだ。。」などと発見する時は、非常に貴重な体感、客観的に自分を見つめた証です。

そのような日々の発見の積み重ねが、結果として服装コーデの姿にも現れてくるもの。

まずは、自分の考え方を本人が認め、整えておくことが根っこの部分になるのだと考えます(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

田舎っぽくならない茶色コーデの作り方、部分的な引用にとどめる小物使いもしくは圧倒的な美しい全面柄のワンピースの入手【261】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お洋服コーデにおいては、茶色が苦手。。というのも比較的合わせやすい黒同士に比べて難易度があるからではないでしょうか。

厳密にも黒にも褪せたような黒、濃厚な黒など細かな色の違いがあるものの、凹凸感としてまとまることも多いと考えます。

しかし、茶同士は黄色味・オレンジ寄り・チョコレートのような色と別物程の色の差が、かえってコントラストを生み出し分からなくなってしまう。。少なくとも私はそうでした。

このように思う者も、実は10代の頃は反対に茶色コーデ好きでした。

おそらく、全体のバランスなど見ておらず、お洋服1点ずつのアイテムの和むようなマイルドさを気に入っていたのだと振り返ります。

しかし、必ずしもおしゃれには映っていなかったと思うのです。

茶色の田舎っぽいイメージ:どうしても土や木の幹の色と同じ自然の色は和む印象なのです。

このたびは、少なくとも茶色の良さを感じていた10代の頃の感覚も大いに汲み取り、かっこよくまとめるには難易度がある茶色コーデのコツを探ってまいりたいと思います。

出番の少なさで古着市場に黒よりもはるかに美品で残る茶色がチャンス、ワードローブ内の存在感を高めるための集め方

独自のメソッドにはなるのですが、いくつか茶色コーデを上手くまとめるコツを実体験から見出しました。

古着市場の中では、実は茶色は黒よりも良い状態で、時には新品同様で見つかることが多いのです。

このことは、実際の着用となると茶色が難易度が高く敬遠されている証と見ることができます。

反対に良き掘り出し物との出会いをチャンスと捉え、古着とは信じられないほどの新鮮さを目指していきます。

茶色コーデのコツ①:比較的人の目線が少ないお部屋着に利用

2018年頃着用のお部屋着コーデ:すべて古着。共通の茶ベースのウズラ柄は、「ボルボネーゼ」様、高級品です。

お部屋着と言っても、ブランド服ですので、少しの外出にはそのまま出かけておりました。

茶色コーデのコツ②:ぼんやりとしたミックス柄を選ぶ

アイテムにミックス柄を引用する:左のセーターはぼんやりした茶系ミックス。右のスーツはモカ系のマルチ格子。

これらの柄が無地の茶色の場合よりもコーデがしやすくなります。

ミックスセーターやマルチチェックが可能性を広げてくれたのだと考えました。

茶色コーデのコツ③:小物のみに使う

スパイスのように茶色を平均的に散りばめ:お洋服をコントラストあるライトカラーで選び全体の立体感を演出。

こちらは、一番王道な茶色の使い方なのではないでしょうか。

そもそもお洋服には茶色を選ばない、小物で部分的に取り入れるという方法です。

茶色コーデのコツ④:茶ベースの柄物ワンピース1点物

オーダーメイド品の1点物:エレガントな薔薇柄のワッシャー加工のワンピース。ロング丈でクラシックです。

思い切って一繋ぎのワンピースとして選んでしまえば、この1アイテムを軸にその他の小物を考えていく順番で良いのです。

選んだワンピースの素材がラメ入りのエレガントな衣装生地であることも重要ポイント、こちらはポリエステル/100%。

あとがき

黒や紺と並んでシャープで強い色のはずなのに、中途半端に黒よりもマイルドで弱さもあるという点が茶色の難しさでしょうか。

茶色を紺や黒と一緒に組み合わせることはあまりされません、ここにもヒントがあると思います。

とは言え、世の中おしゃれな方がいらっしゃるもので、あえて黒と茶を上手く素敵に組み合わせていく道もあるのです。

お洋服は自由、このことも大切にしたいものであり、このたびのメソッドは考え方のほんの1つだと思っていただければと思います。

他人の目にも素敵に映るコーデは、第三者に受け入れられた瞬間であり、「正解」「あり」などという1つのバロメーター。

「コーデに何が正解ということはない」と言ってしまうと伝わらないのです、「理論」はあると思います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ノーカラージャケットコーデの抜け感を感じながら気付く、ジャケットのラペルの存在が作り上げるエレガンス【221】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「抜け感」というテイストを理論的に説明できるものでしょうか。

「力が抜けた感じ」「ルーズな感じ」「カジュアル寄り」から「クール」「かっこよさ」という印象へ向かうようなもの。

そんなテイストを作っているのは具体的にはどんな部分なのか。。随分ぼんやりした「抜け感」を理論をもってこのたびお伝えしてまいります。

独自に「抜け感」を演出したコーデを3セット作ってみました。

どれも共通する点があり、「ノーカラー」であることです。

このようなちょっとしたパートも「抜け感」を作りあげてくれる重要な要素の1つとなるのではないかと考えています。

クラシックな「ラペル」を伴う衿のデザインと「ノーカラー」でまっさらな衿のデザインの比較を、どうぞお楽しみいただければと思います。

軍服の名残のラペルは長い服飾の記憶に刷り込まれたクラシックを感じる部分、ノーカラージャケットの抜け感が教えてくれた

ラペルとノーカラーの比較:左-「DKNY JEANS」様、黒の牛革。右-「Louisa Via Moda」様、黒のループツイード。

ぱっと見て、襟元にまず視線がいくという現実的な傾向も重要です。

素材がレザーとツイードということで比較しにくいものの、明らかに右の方が親しみやすさを感じます。

この印象は「抜け感」の1つ「かしこまらない」という感覚。

左のラペル付きは素材が違えばよりきちんとした印象ですが、ロックテイストにも通じるレザーであることで、程良きバランスを感じて入手したのがきっかけでした。

では、ここからはすべて「ノーカラー」の3点のジャケットコーデを上下の組み合わせでご紹介します↓。

切替襟無しジャケット:「エンポリオアルマーニ」様のお品。レーヨン/67%、毛/33%。黒で70cm級のロング丈。

切り替え線の視覚的効果が大きいシンプルながら洗練されたような印象があります。

衿無しコーデ①:インナーには「DKNY JEANS」様のTシャツ。ボトムは「501」の黒がライトグレーに落ちたもの。
変形衿無しジャケット:「エンポリオアルマーニ」様。ベージュx黒の水玉のベルベット素材。

衿の端の形が一癖あってユニーク、このクセをすっきりとしたノーカラーが親しみやすい方向へバランスをとってくれているかのよう。

衿無しコーデ②:ノンウォッシュに近い「501」、インナーにも真っ黒Tシャツ「エンポリオアルマーニ」を配置。

黒の水玉コーデには、黒以外を入れないという最も王道の考え方で。

全くの衿無しジャケット:「SLED」ブランドは「(株)東京ニュースター」様の黒の本革レザー。綺麗なライン。
衿無しコーデ③:ワンピースはブランド不明(手作りかもしれません)の古着。ボレロのように軽く羽織る着方。

あとがき

こうして、ノーカラージャケットの気負わない「抜け感」を味わったことで、クラシカルなラペル付きの「テーラージャケット」のきちんとした印象を作る要素の1つに、「ラペル」の存在があることを再認識。

必ずしも「付いている」ということがアドバンテージ・メリットとは限りません。

このことは、古着のアレンジの可能性の1つとしても言えることであり、多くのジャケットの中で大半を占める「襟付き」に対し、ニッチな存在の「衿無し」への変更は劇的な変化です。

そして、大半を占めてきた襟付きの中でも特に、「テーラー襟」こそ、最もクラシックさを極めた姿なのだという点です。

きちんとした場所では襟1つがその場に挑む「姿勢」をも印象付けることがあり、衿のデザインへの注目は大切なことです。

襟にとどまらず、裾の仕上げの仕方など数々のパートごとにこうした発見がある可能性を感じました(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

 

濃淡や寄り色による多色展開のグレー、黒を纏った「闘う戦士」なる黒コーデ好きにリラックス感を教えてくれた【256】

アイキャッチ画像256

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「グレー」と聞いて連想するもの。。

・ネズミ

・工場の作業着

・灰色の曇り空

・鉄パイプ

・墓石

身近に見るたくさんの「グレー」のイメージは決して華やかなものではありません。

これまで長い間黒コーデに拘ってきたスタイルにふと「グレー」を取り込んでみたことがありました。

それは、古着ライフを継続する中で希望の黒に思うように出会えない1点物だらけの中、いつからか好きになったブランド「アルマーニ」様のお洋服の中にたくさんのグレーの展開があったことがきっかけです。

シルバーグレーのカットソー:「アルマーニコレツィオーニ」様。グレーの中の1つの色「シルバーグレー」です。

「アルマーニ」様はこんなことをご提案いただいたと思うのです、「グレーという色がここまで豊富なカラー展開があったこと、素敵だと思いませんか?、このことは華やかな他のカラーと同等に、むしろ豊かなことではありませんか?」と。

あくまでも私の受け止め方ではありますが。。

決して顕在的にユーザーが気付いてもいない潜在的な心情にまでアプローチされていたと思うのです。

このような背景から、「アルマーニ」様の古着に対しては、特化して集める程のファンになっていました。

このたびは、グレーの豊富さを私からのアウトプットでお伝えしていきたいと思います。

「カラーコーディネート」の概念では、「明度」「彩度」などという言葉が使われているようですが、独自のワード「濃淡」「寄り色」で表現させていただきました。

決して色映りが悪いなどという次元ではない、こんな素敵さもあるのだと感じていただければと思います。

顔映りのみを気にし過ぎて逃してしまうくすみカラーの素敵さ、グレーの豊富なカラー展開は黒コーデにはないマイルドさの表現

グレーの濃淡:お洋服の中でもよく見る3トーン。「ダーク」の「チャコールグレー」という呼び名は有名です。

これまでは、グレーをこんな↑イメージだけで見ていました。

しかし、「アルマーニ」様は教えてくれた、もっとグレーには色の展開が豊富な事を。。

グレーの寄り色の違い:〇〇色に寄ったという意味でグレーの前に別のカラーを付けた呼び名を考えました。

どれもグレーなのですが、こうして隣同士均一に並べると、一番左は青味、真ん中はグリーンがかっていたり、一番右は茶色がかっていたりするのです。

必ずしも明るい色だけが美しいわけではない、渋いくすみカラーの別の美しさを「アルマーニ」様は教えてくれたのです。

くすみカラーの落ち着きとのコントラストのように、織柄・編み柄・フクレ加工という凹凸感が美しい柄を組み合わせた「アルマーニ」様らしい素材の選定にも心打たれました。

ペールトーンが共通のこれらのカラーは、どれもそれぞれの美しさを平等に持っているようです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2018.07.25からおよそ7年後の2025.09.16にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

グレーに目を向けたきっかけをくださった「アルマーニ」ブランドの創業者「ジョルジオアルマーニ」様が先日お亡くなりになりました。

時々思い浮かべることがありましたので、非常に残念です。

今後は、これまでの「独立メゾン型」から「コングロマリット型」への移行も検討されているようです。

こうしてアウトプットできるきっかけも「アルマーニ」様あってこそ。。おそらくファッション史にも残っていく1デザイナー様だったと思います。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク