バレエシューズをかっこよくはきたい、リボンがほどけた時は段差を付け「わ」を結ぶという意外が成功のカギ【684】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1980年代の後半くらいに初めて目にしたバレエシューズ。

当時購入の「nonno」という雑誌に頻繁に掲載され、花柄ワンピースの足先にちょことんとはくような軽やかな感じがとても魅力で心惹かれました。

雑誌の中で知ったバレエシューズに特に長けていると思われたブランド様が「Fin」。

その後もずっと定番シューズとして存続している様子です。

現在でも、バレエシューズは靴ブランドの中の定番の1つというようなモデルとして存在していますが最初の出始めは1980年代ではなかったかと。

実は現在、本スエードの黒のバレエシューズをジャージスタイルに合わせて日常的にはいています。

もともとほぼ未使用品であったことでの購入でした。

日常的にはいていく中、ある日プチ事件が起こります。

リボンが気が付いたらほどけていたのです。

このたびは、バレエシューズのリボンの結び方が通常のリボン結びと少し違い、最初に段差を付けた独特の方法でこそスタイリッシュに安定した完成となるその方法をご紹介したいと思います。

ぱっと見だけでは分かりにくい、バレエシューズのリボンの結び方

こうなる前に気づいて今までは直してきたものの、気が付いたらこの状態に。。この機会にやり方を学びました。

適当に自分でやってみたところ、リボンの先が片方に寄ってしまい、失敗。

紐の長さを同じにそろえた結び方ではリボンが正面をしっかり向かないのです。

よって、安定的にリボンが靴に沿うような方法を学びます。

バレエシューズのリボンの結び方は少しクセがありまして、左右対称に考えるところから大きくずれていることこそが整った完成を生むという不思議。

そして、私ではお手上げの中どなたかのYouTube動画を拝見させていただくことに。。

今までできなかったリボン結びを習得しました、動画主様誠にありがとうございました<m(__)m>。

ショットの写真を今回の私の動画から得ようとしましたが、ボケてしまい難しかったので、後で貼りますYouTube動画内でやり方を見てみてくださいませ。

間違った例が前半にありますが、字幕で間違いと記してありまして、後半が正しいやり方です。

【結び方】・・・具体的には、後で貼りますYouTube動画をご参照のこと

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とりあえず、ここで口頭でご説明しておきます。

短い方をまずは、右へ追いやっておいて、長い方で「わ」を作ります。

その「わ」に通すということは決してせずに、「わ」自体をぐるりとまわして、短い方とでできた別の穴に入れるところが関門となります。

そして、最後に長く飛び出したひもを上でできた「わ」と対象になるよう穴に通して形作り完成。

おおよその2段階の作業と言えます。

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左側が最初の状態。右が今回私がやり方を学んで結んだもの。

引っ張ってきゅっと絞める時は、輪と紐先の対角線状にある位置同士の左上と右下を同時に引っ張るというものです。

ラッピング用のリボンなどは、輪同士を引っ張って絞めることが多いので、ニュアンスが随分違います。

そこが分かりにくい点になるわけですが、こういうやり方なのだとやり方を覚えてしまえば、習得でき次にはもう大丈夫です。

あとがき

バレエシューズは、ジャージスタイルにもゴツゴツ感をやわらげて良いバランスをとってくれます。

気軽に着脱できることもメリットです。

ただ、はきやすいということが、足を傷めやすいということにもつながるようで、長時間この靴で歩く状況は制御することもお勧め。

ウォーキングにはスニーカー(できれば足首を固定するハイカット)が向いています。

玄関先に1足バレエシューズがあると、お客様や宅配便業者様がのご訪問時に玄関先からドアを開ける際にもすぐに着脱できます。

かつて、「つっかけ」とか「ぞうり」が昭和時代にあったと思うのですが、使用範囲は間違いなくバレエシューズの方が大きいと考えます。

その他旅行先に携帯するということもできるボリュームの無さも有効。

このバレエシューズは、製造側の企画面から見ても、「おしゃれ度と機能のバランスがとても良いアイテムである」と言えるのです。

その割に数が少ないことへの疑問があるのです。

このフィードバックが靴メーカー様に伝わりますように(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

毎日はくような日常の消耗品的シューズだからこそ、感謝の気持ちでお手入れをして長持ちする意識で接したい【675】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジャージスタイルの日常です。

はくシューズは2種。ウォーキングの時が足に負担の無い構造のハイカットスニーカー、そして自転車でのお出かけは機能性はあまり重視しないはきやすいバレエシューズ。

このたびは、リボンがちょんと付いていてキュートなバレエシューズについてのお話です。

ややもすると感じるジャージスタイルの男っぽさをバレエシューズが調和させてくれているかのよう。

このたび、天気が変わる中大雨の日々の泥の付いたバレエシューズの汚れのお手入れの様子をお届けしたいと思います。

毎日はくからこそのお手入れである所が重要で、1つの物を長持ちさせていくスタイルとしてお伝えできればと思います。

「本スエード」の高級感を持つ中古品と「スエード調」の新品のバランスを同じとみなした持ち方の根本はどちらも大切に使うこと

スエードは毛羽がポイントの素材なので、リキッドタイプは基本的に使わないことが注意点。

スエード用のリキッドも出ているようですが何となく気が進みませんでして、スプレー式の補色をしています。

では、それも含めてご紹介です。

まず、やることは、汗をかいた裸足ではいた靴の中敷きをお湯でしぼったタオルハンカチで拭いて、垢などを除去することです。

まずは、「本スエード」の方からです。

本スエードのバレエシューズ:床に新聞紙を2枚重ね。手前の点々が特に汚れている雨の泥です。
まずは、中敷きをお湯でしぼったタオルハンカチでふくということを帰宅後すぐにやっています。
次に、馬毛の柔らかいブラシでとりあえず落とせる部分を易しく除去。
それでも落ちない部分が、上の写真の手前のような泥の部分です。もっと硬いブラシで、削ぎ取るように。

スエードは何度もこするのが良くないとは思いますが、ここは普段使いのはきつぶしていくものということの割り切った気持ちから、結構思い切ってやっちゃいます。

それでも難しい場合は、お湯でしぼった先ほど中敷きをふいたようなタオルハンカチなどで拭きます。

スエードはけば立った素材なので、その点は肝に銘じてやむを得ない場合のみ湯で拭いたりをしています。

仕上げの補色。先ほどのお湯で拭いた状態が乾いてからです。「コロンブス」社のスエード用補色スプレー。
スプレーのパワーが強いので、こうして、紙でおおって中敷きに補色剤が付いてしまうのをカバー。
このようにすっきりとお手入れ完了です。

手順を振り返りますと、

①靴の中敷きをふく

②汚れを落とす

③補色スプレーを塗布

の3ステップです。

お手軽でとても効果のある身近なやり方です。

この「本スエード」も後になって消耗により買い替えることになりました。

その後は、「本スエード」がなかなか見つからず、「スエード調」で良いのを見つけました。

リピートして何度かお世話になっている「ヤフオク」の靴屋様です。

スエード調のバレエシューズ:なかなか良い作りで、中敷きのクッションやはき心地がリピ利用の理由です。

こちらも同じような感じですが、スエード用の補色スプレーはしません。

本スエードと変わらずに同じブラシで汚れを落とし、中敷きをふき、長持ちするようにとこちらも同じ扱いをしていきます。

あとがき

結局は、何のためにお手入れをするのかというのも、長い目で見てコスパの良い品物であったという結果を残すことです。

1点を大切に使っていくことは、製造業者・使い手共に喜べることだと思います。

こうした日常のいわば消耗品みたいに使っていく品物は、本革スエードであることの大きな価値はそれほどないと考えます。

ぱっと見の高級感は確かに本革にはあります。

ただ本革スエードだと中古品を購入、後者のスエード調は新品からのスタートです。

いずれも同じような¥1,000程度のお値段のバランスにより、前者が中古品である必要があるのです。

今なかなか「スエード調」でもこのような親切な価格はありませんし、質とのバランスでいうと大変コスパが良いのが現在も使用の後者の「スエード調」の方です。

バレエシューズをワンピースなどのスタイルに合わせるのではなく、仕事着の「ジャージ」に合わせているところを俯瞰して見てみて下さいませ。

毎日を無事に終えることができることに、靴への感謝もあるかと。

何を持ってその感謝を表すのかの表現の1つとしてお手入れしながら長く使うという行為と姿勢があると解きました(^-^)。

劇的リフォーム!大きめポーチのタブを利用してショルダーバッグになるポテンシャル【667】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近なのですが、ある方法のリフォームを連続で行っております。

ここまでリピートするほどの魅力的なリフォームというのが、ポーチをバッグに変えることです。

もはや「リメイク」と言っても過言ではありませんが、当ブログ記事のカテゴリーでは<リフォーム>に掲載させていただいております。

「リメイク」自体、発信すること1つにしても「著作権侵害」の壁と遵守により現物写真を控えさせていただきますので、図解でお伝えしてまいります。

また、実際に変わった姿の品物はあくまで自分使いにとどめ、商業利用不可の決意をもってのぞんでおります。

この投稿の図解をご覧になった場合、同じように解釈していただき、くれぐれも読者様が発信される際にも同じような考え方で、「著作権遵守の徹底」をよろしくお願いします<m(__)m>。

大きめのポーチでタブが両サイドに付いているファスナー開閉のデザインであれば可能なショルダーへの改造(自分使いの範囲内厳守)

ポーチもサイズが大きすぎるとバッグの中で場所をとってしまいます。

そうすると、なかなかポーチとしては使わないことがあります。

こういった古いポーチに注目しまして、ショルダーを付けて、バッグに変えていくリフォームを考えました。

ここまでしてでもショルダーとして持ちたいと思うのは、当然魅力的なブランドポーチならではです。

タブが付いていなくてもタブを縫い付ける場所が確保できれば可能性が生まれますので、さらに発展して考案することができます。

とにかくこのたびは、有難いタブ付きの場合ですので、比較的短時間で作業が進みました。

ポーチをバッグに変えるリフォームの手順(図解)

デフォルトのポーチ:サイズがたっぷりでポーチとしては使いにくいのが現状。両端に「わ」のタブ付き。

1)タブをミシンで頑丈に補強するステッチを入れる。

2)タブの「わ」に二重リングを通す。

3)ショルダーの出来合いの物を探す(出来合いは本革が探しやすく良質)。

4)3)を2)に縫い付ける(ショルダーを通して縫い留める)。

この4段階の手順で完成です。

ショルダーになるとお出かけにとても便利で、「ポーチ時代」よりも出番が多くなると思います。

アレンジ後:ショルダーが取り付けられ使いやすくなったリユース品のビッグポーチの変化した姿。

あとがき

リフォーム(今回の場合はかなり「リメイク」寄り)をしながら思うことは、いろんな技術の集大成が「引出し」からアウトプットする機会であるということです。

一度作られたものというのは、大きく解体していては一から作り直しと同じなので、現状をそのまま活かす考え方が大切です。

現状に足並みをそろえたアレンジという点では奥深いものです。

当然「リメイク」に及ぶほどの劇的リフォームは、「著作権侵害」問題の壁が立ちはだかります。

こちらが悩んでも著作者本人がノーということでは、商業利用は禁止です。

ほとんどのブランド様は、お問合せをしても、「改造・リメイクは不可」と「著作権の行使」を意志表示されることがほとんどです。

現在出来る精いっぱいの事が、こうした「図解」と共に、一人一人がある程度アレンジしていける技術を持つことの推奨です。

ミシンを持ち技術を得れば、「リメイク」も自分の範囲内という唯一許された枠の中で自由を手に入れることが出来るのです。

特にリユース品は、一度は手にされたお品物なので、その後継続するには「リフレッシュ」「心機一転」の使い方をすることで同じ物なのに「新しさ」が生まれる不思議があります。

この不思議を魅力に、もったいなく眠っている古き良き品物をたたき起こし、今後も使っていくことは素晴らしいことなのだと考えます。

とはいえ、やみくもにブランド様の尊厳を汚すことなどは禁物。

そこはきちんと考慮するべきで、姿を変えてでも今後も使っていきたい魅力があったわけですので、そのような素敵な商品をご提供くださったことにまずは感謝です。

そして、有難く拝受し、使い方を変えるなどの自主アレンジによって今後も出番があることで許しを得る(自分使いが法的にOKだとはいえ、壊したり作り変えたりすることの「陳謝」のようなもの)というような「気持ちを持つ」ということです。

特にコンタクトをとる必要は無いですが、そのような「姿勢」の重要さがあります。

理由は、汗水流しながらの結晶の形がそのブランドの品物1点として出来上がっていた過去があるからです。

「人の褌(ふんどし)で相撲を取る」ことのおこがましさをよく心得るべきベースを持っての自分使いの範囲内の利用ということなのです。

一人一人がそういった技術をある程度得られるためには、「文化」のようなものが根付く必要があり、手先の技術の1つとして、「ハンドメイド」の意義があると考えております(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ヴィンテージバッグ、この先も永久的に持つ続けていくために越えなければいけない「一部分の合皮パーツの劣化の解決」の峠【665】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

すべてのファッションアイテムを「USED品」でまかなうスタイルを長年続けています。

その中で養われる目というのは、品物の良さや語られていなかったことを見抜くことができる目です。

これまで随分多くの失敗もあり、購入した古いバッグが、実は価値が無かったとまでの残念な品物を手にすることもありました。

そんな中で、それでも古い物の方が新品よりも間違いなく味わい深く素敵であるということを考える嗜好の不変さがこのUSED品を持つスタイルの継続を後押ししてきました。

このたびは、もともととても綺麗な状態で購入した25年くらい前のハイブランドバッグの内部のポケット劣化のケースを例に、「一生物」になることに対して不足する部分を現在の持ち主が工夫していくという任務のようなものをお伝えしたいと思います。

「一生物」だと本当に言い切れるには、越えるべき「峠」があることを実体験から知ったのでした。

よく「このバッグ一生物だね」などという言葉がありますが、それは最初の新品の内に見通した過去の感じ方に過ぎないのです。

その後実際に経年した今分かる貴重な姿と共に、「本当の一生物とはどんな状態なのか」を考えるヒントになれば非常に光栄でございます。

実際のお話になりますので、より現実的に古物の困難な部分もリアルにお伝えできればと思います。

合皮部分の劣化などの問題に必ずぶち当たる「ハイブランドバッグ」

集めてきたバッグの中で、何もお直しをする必要が無かったというのはほんの1-2点。

それは、布製だったりALLレザーの本革のみで作られたバッグです。

ほとんどが、どのような一流ブランドと呼ばれるバッグであっても、裏地に合皮が使われていたりして、その部分だけ経年劣化が起こってくるのが10年超えてきた後から起こるのです。

リフォームの専門家ではないのですが、趣味とコスパを兼ねこれまで様々な自主リフォームをたくさんしてまいりました。

実際は難易度が高いケースもあり、自分で行えるもの、フォームをお願いしたものとが混在します。

自分で行ったものとしては、合皮部分の内ポケットがねっちょりとべたついてきて、それをポケットのステッチを外してポケット無しの状態にして終わりという単純なリフォーム。

新たにポケットを付ける必要などないと、同ブランドのポーチを入れてポケット代わりに使うという新案をもって解決しています。

よってその程度なら自分で可能です。

自分ではどうにもならなかったものとしては、内袋がまるまる合皮が劣化し、裏地ごと布製へ変更してもらったリフォーム。

これは、一度自分でもやってみましたが、道具の不足と金具が邪魔して綺麗にはできませんでした。

よって、綺麗に仕上げたいとなるとやはり専門技術に頼るのが一番です。

一方、こんなケースはミシンをある程度使える者が自主リフォームできたことです↓。

もともと中古品バッグ購入時にショルダーが付いていない状態(おそらくちぎれたのだと予想します、フックはバッグに付いていました)でした。

そこで、こういった案を思いつきます↓。

本体が劣化と型崩れで終了の廃棄処分に相応しい別の中古品から無事であった本革ショルダーのみ移動。

そして自分でミシンでその移動したショルダーをバッグのDカンに通し、縫い付けてショルダー設置が実現しました。

これは、あくまで自分使いにとどまります。

思いっきり複数のブランド様がミックスしてしまっていますので、「著作権侵害」の遵守の為、写真とか具体的なブランド名もご紹介することを控えます。

そして、この品物はずっと持っていく決意のもとです。

販売した時点で商業利用になり「著作権侵害」になるからです。

こういった古いバッグのアレンジの仕方は1点物なので、素敵なコレクションになります。

できれば元のままで持つのが一番なのですが、それがかなわない状態だからこその策となりますので、その辺りはこうした実態になってしまう「責任」は本来製造者にあるかと。

とはいえ、そうとばかりは言えない他の劣化に紛れ、こうした当初の製造時の「合皮」や「PVC」素材を取り入れた劣化が起こると分かっている製造の企画案の責任が追求されることはありません。

今回のこのリフォームだらけのエピソードから言えることは、リフォーム後は本当の意味で一生物になったということです。

その前までは、中途半端だったり、価値の不足した状態だったところへ、「リフォームの峠」を越えて、ずっと今後も使えるものになったということです。

製造者様も大手小規模問わず、合皮をブランド価値を入れ込むバッグのような高級品に中途半端に一部使いするということを見直していただきたいと強く思います。

合皮なら合皮ならではの雨の日専用ということで、すべて合皮であればそれは納得のお品になれかもしれませんが、あるいみ「まやかし」というようなことが行われていることへはこうした思いを吐露したかったのでした。

あとがき

「リフォームの峠」を超えてこそ本当の「一生物バッグ」にやっとなったわけですが、そもそも事前にできる対策の一番は、バッグを見極める真贋です。

将来劣化が起こらない状態で作られたバッグは、本当の意味で「価値」が十分にあると言い切れるのです。

そうすれば、数十年後であってもリフォームさえしなくてよいですから。

使用する中での傷みなどとはこれは別問題。

多くが使う中での劣化と混同され、そこに紛れ逃げてしまうことがこれまで可能だったのです。

そうして考えていくと、「素材」の面から見た時に、実際に古いバッグの中でリフォーム無しでやってこれたのは、「布製」です。

ハイブランド様でも布製はありますので、布製だけを選ぶという手もあるのです。

布製の表地に対して裏地に合皮レザーを使うことは全くとは言いませんが、ほとんど無いですので、裏地も布であることが多いです。

そうすると表地が布製というのは、結局のところ、長い長い目で見たら、安全な劣化のない長持ちのお品になれる可能性が高いです。

以上のことから今一度本革ハイブランドバッグに戻りますと、「本革レザーバッグの裏地になぜ合皮が使われてきたのか」の答えがある程度予想できます。

それは、表地である本革レザーのコンビとして相応しい見かけを、裏地にも見せる必要があったからだと思います。

布を裏地に付けるのでは、あまりに優劣の差が激しく目に映るので、その時点だけでも高級感のある合皮が裏地に選ばれてきた理由だと予想します。

その他「撥水」の意味も多少はあるということもあるかもしれません。

ということで、「購入時の慎重さ」というのもポイントになり、未来を見通す考え方をした購入が重要だということになります。

最初の新品の内は、製造者は1点でも多く売りたいですから、「その時だけ何とかまかり通れば良い」という考えもあったと思います。

ただ、こういった情報は結局後にめくれていきますから、この度のように30年経過した今、分かることも紛れもない事実であり、製造者はその責任をもっと真摯に受け止めていただきたいと思うのです。

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書き手:ピクチャレスク

使い道の多い「フェイスタオル」のほつれ、残った繊維に接着芯を貼り三つ折りステッチでまとめるお直し方法【662】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

タオルは日常になじんだありふれたお品と思われがちですが、これが結構長持ちの約20年来のタオルが手元ではごろごろしています。

20年前に購入したのがだいたい同じタイミング。

贈答品のブランドタオルを未開封の中古品で購入してまいりました。

お洋服が古着購入スタイルですので、自然と雑貨類なども同じようにリサイクル品でお得に良い物を探すのが楽しいのです。

そうした良質なタオルであっても、お洗濯の積み重ねと共に、擦り切れが目立ってきたことがここ最近気になり始めました。

長年タオルをコスパ良く使おうとリフォームしながら使ってきて思うこと、タオルは結局洗濯機で傷むのだということです。

タオルに何か大きな力が加わり損傷することはほとんどありません。

結局、綺麗に洗おうとしたその洗濯機で傷むというパラドックスが何とももどかしいですね(^_^;)。

まず、お勧めしたいのは、ウォッシュタオルやバスタオルも洗濯ネットに入れて洗うのが長持ちの一番の秘訣だということです。

ただ、そこまでやると洗濯ネットだらけになってしまうので、実はそこまでやっていないのが実情です。

フェイスタオルの両端の擦れを接着芯を使ったリフォームで擦れを内側に隠しすっきりとお直しした記録

両端の擦り切れを接着芯とミシンのコンビでリフォームする方法です。

まだひどくはないので今のうちといったところです。一部縁が三つ折りラッピングが外れています。

これをラッピングし直してステッチしたいのですが、けば立った毛のような繊維をそのまま三つ折りというのは困難。

そこで、接着芯の出番です↓。

タオルには織芯が相性が良いと思います。毛並みの上にすき間を埋めるように生地のように補充して接着。
こんな風に幅を余分にはみ出して接着したら、後で適度な長さにカットし調整するのです。
飛び出した繊維の長さにカット。生地みたいな状態になりました。これで三つ折りラッピングができます。
元の三つ折りに馴染むようにアイロンで三つ折りし、ステッチミシンをかけて出来上がり。

左右対象の物はもう反対側もチェックして事前のリペアをしておいた

とここでポイントがあります。

タオルの片方だけが今回お直しの対象でしたが、偶然にも間違えて、大丈夫だと思われる反対のサイドを縫ってしまったことがきっかけで気づいたことがあります。

別のサイドももうすぐ同じようになりそうな状態だということが分かったのです。

今ここでお直しをしておけば、早い対処となり、ひどく劣化することから免れます。

対象のヶ所というのはおそらく反対側も同じようになっていくことが多いのでそちらもチェックしてこのタイミングで一緒にあらかじめお直ししておくということも「事前補修」の案としてはあるかもしれません。

橋などの重要建築物の劣化はそれが起こる事前に修復されることが多いと見ています、ああいった考え方です。

あとがき

タオル関係のリフォームの記録は、バスタオルを含め過去に4記事アップさせていただいております。

【185】【254】がバスタオル、【257】【260】がウォッシュタオルです。

内容ままた違った擦れ具合だったり、リフォーム方法が違っていますので、よろしければ、4記事にもご訪問是非(^-^)。

大半の人が、お洗濯においては、洗濯ネットにタオル類を入れることなとは少ないのかと思いますが、パイル地であるデリケートなタオルこそ本来洗濯ネットに入れるにふさわしいアイテムなのではないかと思っております。

毎日使う当たり前の物だからこそ、買い替えれば代わりが簡単に見つかるものだからこそ、同じものを長く使い続ける方が「素敵」ではありませんか(^-^)。

バッグの紐先のアクセントが重要、筒形のゴールドループエンドを取り付けたその後のバッグの姿が見違えた【661】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ひどい片頭痛で2日間まるまる寝込みました。

これは過去最高のひどさ。

片頭痛もここ最近軽いものになって来たと思っていたのですが、実はこの1か月程、就寝時刻が夜中2:00周辺となっていていろんなことが遅れた結果、のろのろとマイペース過ぎた結果です。

良くないと思っていたちょうどその矢先でした。

片頭痛の原因は複合的だと思われるので、これ1つだけではないと思いますが、間違いなく「就寝時刻の遅さ」は後押しとなる原因の1つ。

1-2日は寝込み、3日目の途中から復帰できまして元気になったところで活動開始。

その1つ目の活動に今まで経験の無いリフォームをしてみました。

ブランドバッグの紐先の始末を美しくする「ループエンド設置」のプチリフォームです。

ブランド様の著作権侵害を考慮し、バッグを写すことを控えさせていただきますが、劇的変化だったことが間違いなかったので、こうしてブログ記事に綴らせていただきます。

自前のバッグのワンショルダーバッグの紐先を整える工夫の、「筒形ループエンド」設置。

結構太目の紐先にゴールドのループエンドを付けました。こういうタイプはサイズ感に意外性があります。

こんなことをしたのが、復帰の最初の活動です。

自前のワンショルダーバッグ(古い時代のブランド品)の紐先が気になって、スッキリまとめたいとの思いから、「東急ハンズ」様へパーツを買いに走ります。

以前別の製作の際にループエンドのサイズ感で失敗があった時の教訓から、結構太目のロープでもギューッと最小限に圧縮された時の直径に合わせたサイズを選ぶということを肝に銘じておりました。

このたびこそ失敗せぬようにと、ロープのような太めの紐に対して1cmもない直径のループエンドをチョイス。

これで正解なのです。

今回はこのサイズ感を特にお伝えしたかったのです。

見かけに翻弄されて、間違えて直径の大きな方を選択してはスカスカで外れてしまうのです。

筒の中に紐が所せましと隙間なく詰め込まれるイメージが正解。

中がスカスカなのに、無理矢理ペンチで圧力をかけてカシメようとするとパチンとパーツが割れて破損になりかねません。

よって、ちょうどになる程合いはひもの密度が関係しているということになります。

太いロープのような紐でもぎゅっと縮めると中身はスカスカなのでかなり凝縮するものです。

そして、紐の先をセロテープでまとめて少しカットしておくことも事前にやります。

そうして、このループエンドパーツの空洞の中にセロテープの覆われたひもの部分を隠すということをします。

最初入れ込むのがきついですが、ペンチの先の細いタイプなどで押し込んで入れてあげます。

気を付けながらですが、2本のペンチを使いながらで少し口を広げたりもました。

そして、紐先を入れ込んだら力の加減をほどほどにして、軽くカシメ閉じました。

このような丸い筒などは力を加えすぎると楕円形になりその後は破損なので、楕円になる前に注意せねばなりません。

さて、そんなコツのあるループエンド取り付けの後は、バッグが随分素敵になりました。

いわゆる「アクセントの働き」です。

あとがき

バッグの劇的変化をご披露できなかったのは残念です。

特にこの度のブランド様は以前に別件でお電話で「イヤリングをペンダントにアレンジしたものの商業利用について」お聞きしたことがありました。

答えは、「改造に当たるので不可」とのことでした。

元のデフォルトのままでない限り、アレンジも「改造」と考えるスタンスです。

ということは、自分使いの範囲内はもちろん、発信もぎりぎりOKいただけるひも先だけにとどめまして当然ブランド名なども綴ることはございません。

さて、このたびのちょっとしたリフォームの効果をまとめますと、どんな巾着バッグにおいても、ひも先はデザイン的にループエンドでまとめることが整然とするようです。

リフォームから得られた学びを新しい巾着バッグなどを作る際に活かすことも出来ます。

ところで、なぜブランド様がこれをやっていなかったのか。。

これに関しては謎、ブランド様のみぞ知るところです。

ただおそらくなのですが、水辺で利用するタイプのバッグでしたので、錆びないように金属を使われない選択をされたのかもしれません。

特にハイブランド様は「理由」や「考え」無しに物を製造することはほとんどないと考えます。

このバッグを水辺で決して使わないと決めていたからこのたびの金属製ループエンド追加作業が可能だったということになります。

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書き手:ピクチャレスク

何十年も前の二つ折りの折りたたみ日傘が渋くて味わい深い、長持ちするための袋のゆとり確保リフォームと留めベルト付け【625】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨年末くらいから、肌がボロボロと荒れたり、乾燥したりしてきたのが、この5月くらいで限界に達し、いよいよ皮膚科へ。

なんと、軽いアトピーのもよう。

ショックでしたが、薬以外でもケアできることを探ります。

1つは、単純に紫外線対策として「日傘」を持ってみようと決意。

せっかくなのでお洒落な日傘を探しまして、見つけたのがこちら↓。

昭和時代のものと思われる日傘:おそらく昭和のもの。折りたたみの収納。傘自体は小さめです。

いろいろ探した中、こちらがダントツ。

布ライクなので、UV云々はさておき、おしゃれ度も大切。

持ち手の部分も木製で彫りがしてあり結構凝ったものです。

傘の柄の部分:持ち手が木製。葉っぱの彫もお洒落度が高くて丁寧な手作り感があります。

このような古い時代の日傘において、2ヶ所をリフォーム作業した記録を綴りたいと思います。

収納が狭すぎると「擦れ」などで傷む原因に、ゆとりの確保もリフォームの1つである

この度のリフォームは、まず、留め具の部分の設置と、袋の窮屈さの軽減目的で広げるということの2つ。

なぜかまったく留めベルトの長さが届かない。これを別布を調達することで作り直していこうというものです。

なぜ、このような状態なのか詳しくは分かりませんが、とにかくこの状態だと留め具の機能がないので、収納できません。

生地は同じ物は当然ないので、そっくりさんの生地を探しました↓。

ベルトに使用の生地:「しじら」という名前の織り生地。マルチストライプの雰囲気もそこそこ同類。
縫い代をすべて隠すようにアイロンで折り込みます。四つ折り観音開きです。
ベルト出来上がり:柔らかめが使いやすいので外側一周のみのステッチで十分です。
もともと付いていたリングはそのまま使います。折り返し部分は、手縫いの2本取りで3度固定。
その後は、手縫いが続きます。こちらも3度を2本取りで手縫いで本体へ縫い付けます。

ここはミシンでは、生地が傷む原因になるのでソフトな手縫いがお勧めです。

そして、右下のようにリングの穴より小さめのボタンを縫い付けます。

留め具機能の様子の確認:やはり、リングの面積がタブ生地に占領され狭いです(^_^;)。
さらに、このリングにつまみタブを付けることで、もっとボタンにリングをはめやすくしていきます。
次に袋のタイトさを解消してゆきます。なんでこんなにきついのかなどは不明。
入り口のドットボタンが閉めれない状態にあり、タイトな袋の縫い代を広げてゆきゆとりを加えます。

まず、狭い原因の1つに、装飾的なタックが入っていました。

きつい原因にもなっていますタックをすべて外します。

タック外し:タックが結構入っているので、思い切ってすべて外します。
まず、タックをリッパーで外す作業です。
糸を外したらアイロンで整えます。ハトメ周辺は、ミシンで縫えない部分なので、手縫いで補助します。
縫い代を広げる作業:縫い代のゆとりをもらって、半分くらいの縫い代に変更することで本体の横幅を広げます。

5mm強程広げることで両サイドの計1cm強を広げることができました。縫い代はブランケットステッチ手縫い。

スカートのダーツやタックのリフォームも同様で、広げた分量の2倍が実際に広がるということので、かなりゆとり確保の効果が出ます。

そして、この部分も、先ほどのタックのドットボタンのように、一番下のアイレットリング/ハトメリングがミシンを妨げるので、手前でミシンをやめて、残りを手縫いです。

こうして、ミシンと手縫いをミックスした作業を致しました。

いったん完成:ゆったりと傘が袋に入れられるようになりまして、ドットボタンもちゃんと閉まりました。

この後更に、上述の留め具のリングにつまみタブを付けるアイデアを実際にやっていきます。

細かい作業ながら大切な部分、留めにくいストレスを生まないための留めリング用のつまみタブ作り

型紙無しで、なんとなくデザインしてみました。

当然左右対称に重ならねば縫えませんので、どんなデザインでも左右対称は必須です。

ポイントは、リング内にボタンがはまりやすいよう、その空間を邪魔しないようにシェイプされたデザインにするという点です。

こんな感じで、1本のテープながら細い部分があるものをイメージした細長い台形。
アイロンで真ん中を縦に折り、さらにそこへ向かって外側から包み込む感じで、周りをステッチ。

ひっくり返す「中表」のやり方ではありませんでして、折り込んでステッチで閉じる常に「外表」のやり方です。

リングに細い部分を通して、先端を手縫いで縫い留めます。実際は写真よりもっと深く折り込みタブを短く。
本当の完成です。このつまみタブがあると、機能としては大変スムーズです。

2箇所(袋のゆとり・ベルトの設置)のリフォームを終えて今思うこと

今回の日傘は、非常に布ライクで、ガサっとしてすべりにくいので、こういった素材は特に、留めベルトもやりにくいものです。

総合して思うのは、あまりきつくやり過ぎず、少し余裕のある程よいゆとりが傘の生地自体を傷めないコツだと思いました。

ツルツルの滑りの良い傘なら自然にキュッと縮まってくれますが、結構厚みがあるままなのでその点は傘の素材の種類による配慮といったものが出てきます。

今回のリフォームは、古いお品をリフォームすることで、大切に使っていけるための工夫です。

目につくリフォームにとどまらず、使い勝手の良さをとことん見直し、更に複数のリフォームをしていった記録となりました。

昔の物は本当に素敵な物が多いです。

日傘もなかなかこれといったものが見つからなかった中にこのたびの傘が、昔ながらの手の込み具合で、オシャレな輝きを放っているいるお品だったのです。

古物の購入の際に、不良や難点が存在することも多いです。

そういった時に自主リフォームができると購入に思い切って踏み切れますね。

このように思うことが多々あり、せっかくの素敵なお品物を是非ごミシンを1台持ち備えるスタイルをお勧めしたいです。

もうすでに出来上がっているものの一部ですから、入り口の敷居は低いです。

こうして、今後もリフォーム記録を綴ってまいりますので、どうぞ、初めの一歩を踏み出してみてくださいませ。

あとがき

その後なのですが、ずっと薬を飲み続けるアトピーの治療に対し納得できず、病院通院1か月をもって勝手に終了(先生ごめんなさい<m(__)m>)。

そして、なんと、薬をぴたりとやめたのに、徐々に直っていったのです。

当ブログ記事は、2024年の1年間でこれまでのすべての記事を順番に「手直し」しています。

現在は、2024.04.24であり、この記事【625】の順番が来ました。

「ブログ記事のリライト」は本来1か月ごとなどということが言われていますが、とてもそのようにできません。

ただ、このたびの大掛かりな「手直し」は2024.12.31をもってかなりの成果を上げられる予定です。

今もアトピーはこの時以来、もう起こっていません。

そして、この日傘が現在どうなったのか。。

答えは、ずっと使っています。

ここ近年4月からすでに紫外線が強い感じなので、晴れた日には朝のウォーキングで日傘を使っています。

この時に直して本当に良かったと思っています。

ただ、変化はあり、取り付けた留め具のベルトはまた外しました。

布が破れる懸念があり、傘にありがちなロゴ刺繍のヵ所が弱ることに似ています。

そして、ゆとりを出すために広げた袋は、せっかくのお揃いの袋ですので、傷まぬよう別で保管、「使わない」という選択を致しました。

年月とともに随分考え方も変わるものです。

ただ変化と共に高まった考え方があります。

それは、「古き良き品物を大切に長く使う」という思いの一層の高まりです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

正面の10個のボタンが当時の流行をにおわせる、今後の新しい着方をしていくためのロングワンピースの飾りボタンの撤去【552】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ファッションというものが長い間、流行が基盤になって成り立つものであり続けてきました。

すべてではないですが、多くが余分な数の洋服を作り大量生産でした。

余分な数を作らねば成り立たない元々の事業モデルで活動し続けてきたのです。

実際そのたくさんの生産が、たくさんの購買とうまくマッチしていた時代は良かったのですが、ここ近年激しくそのバランスが崩れていきました。

たくさん作ってもたくさん購買してもらえなくなったということです。

たくさん生産する労働の裏の場面に過酷な状況下でリスクを背負う方達にスポットが当たり、サスティナビリティ(永久持続性)ということが重視されてきたことも相まって、製造の裏側の悪質さも浮き彫りになって批判され始めます。

そうして、近年、過剰在庫の洋服の対策に悩むようになり、今までのように過剰生産のままやってきた事業がいよいよ難しくなってきたわけです。

今後の新しい洋服は、本当の意味で、正当で優しい商品が求められます。

このたびは、一人一人の個人がお洋服の購入に対してきちんと責任を持ち、本当に自分が求める自分表現の1つである重要なお洋服の買い物が無駄のないよう、コスパの良い入手ができるための1つのご提案として「古着のリフォーム」をお伝えしたいと思います。

「昭和時代の流行を取り除く」という比較的簡単にできるワンピースの飾りボタンの取り外しリフォーム

新しく作られた商品よりも、古い素敵な商品に目を向けてみます。

こちらは、古き良き昔のワンピース。

かつてのオートクチュールブランド様らしい、きちんとしたお仕立ての「ハナエモリ」ブランドのワンピースです。

BOUTIQIE HANAE MORI」とネームに記載のあるワンピース:黒x白の水玉ロング。

生地がジョーゼットのようです。とても高級感があります。

このアイテムはもともとはそれほど流行を思いっきり出したようなデザインではないとは思いますが、少しはあります。

肩パットのボリューム感、メンズの軍服から受け継いだような胸のトラッドなボタンデザイン、センターにひだが入るスカート、ウエスト部分の三角の切り替えなど。

この中で今後活かすもの・取り除くものの別を判断。

もともとのデザインを活かすのも忘れずに、必要な部分のみということです。

私が凝ったリフォームができないこともあり、肩パットを取り外すことと、胸のボタンをすべて取り外すということをしました。

肩パットは、しっかり縫い付けるものではないので、すぐに外せます。リッパーという道具を使います。

はさみはよくないです。はさみの刃が早くダメになること、間違えてカットしてしまうリスクからです。

リッパーで優しく手縫いされた糸を外せばすぐに取れます。

一部の商品で、ミシンもかけてあるのもありますが、それも一部です。全体に縫い付けてあるものはないですので、簡単です。

ボタンを外す:お仕立てが非常によくて、ボタンの付け根部分もしっかりと糸を巻き付けてあります。
リッパーを動かすなどして無理のないように糸部分のみを削ぎ取ります。

前後にリッパーの刃を動かすとだんだん糸が切れてきます。

一気にやろうとするのは禁物、生地に負担ですし乱暴です。

こうして10個の正面ボタンをすべて外しました。
ボタンを取り外した時の糸くず。この糸くずのボリューム感でもお仕立ての良さがうかがえます。
after:こんな感じにすっきりとしました。ある意味クセがなくなったと言えます。

いろんな場面で使える言葉ですが、このafetrの状態をbeforeに対しては、「垢が抜けた」「粋になった」と言えるでしょう。

どうにでもアレンジしやすいお品になったとも考えられるのです。

残した効果があったボタン:外さなかった袖のボタンは結果アクセントになったようで〇。
左:before/右:after:着こなし幅が広がるのはやはり右側かと思っています。

最初から、流行のあまり入っていないものというのを選ぶのも今後長く着ていけることの1つとしてあるかと思います。

流行が多く入るとその分リフォーム箇所も増えて姿が大きく変わりますので、そのリフォーム技術が必要であることと手間がかかりすぎて時にコストが増大してしまうのです。

今回は、誰でもできそうなプチリフォーム例、お洋服を見る時に、ある部分を除外すれば着用しやすくなるなどをイメージされることをお勧めしたいと思います。

あとがき

おそらくこのワンピースはかなり古い物だと思います。

現在の30年前というのが1991年。

もっともっと前のものではないかと。。

見つけた古着の形がどの時代の物かを予測するのも楽しいです。

そのような図鑑があったらとてもありがたいですけど。。

リフォームする箇所については、そのデザインが残っている方がかえって今後の新しい着方ができそうなら残す方向へ。

新しい着方を妨げるようなクセがあり過ぎるのならリフォームへ。

このような判断が現実的であり、的を得た相応しいリフォームをすることにつながると思っております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

まだまだ捨てないで!、早めに気づくと長い目で見たコスパが高まるフェイスタオルの両サイドの擦り切れにブランケットステッチをするリフォーム【260】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「タオルを擦り切れるまで使う」ということがいけないことなのでしょうか。

1点の品物を大切に使うことは決して悪いことではないはず。

ただ、擦り切れた状態で使い続けるから印象が良くないわけです。

気づいたらただちに処置をし、擦り切れの進行具合を遅らせるコスパの高め方があります。

このたびは、そろそろほつれてきたというような状態で擦り切れが目に付き始めたタオルをリフォームにより「まだここからである」とまで思うような状態にしていきます。

リフォームを決めたこの時点でタオルは10年程使用してきた状態にあります。

これでもかなり十分ではあるのですが、ハイブランドの良質なものだと20年は楽勝なのです。

ハイブランド以外でもブランド名が入っていたようなものは一定の良質さが当初はあったはず。

このたびのリフォーム例によって1点ずつの品物をちゃんと愛でながら、大切に物を使っていく文化が広まればと願っています。

前案(失敗):別布ラッピングは綺麗にできず断念

サイドがこのように結構擦り切れたフェイスタオル(「カルバンクライン」様のもの)。
まず浮かんだ縁の別布ラッピング。しかし、ラッピング布の幅不足による継ぎ足しが綺麗にできず断念。
一見良さそうですが、ラッピングの縫い目がゆがみ、綺麗ではないです。ほどいてふり出しに戻します。

後案:ブランケットステッチをを手縫い、今後のほつれ防止もするお直し

ということで、違う案が、手縫いによるブランケットステッチでした。

こんな風に白糸の二本取りで1cm巾くらいのブランケットステッチ。

ラッピングよりもごわつかず、自然なのが良い所。

ステッチ前のツンツンと突き出した擦れの糸をカバーする役割もあるので、この効果はあるようです。

あとがき

毎日使っているものは、じっくり見ることがなく粗雑な扱いをしていることも多々あるかと思います。

そして、気が付いたら急にほつれ出したような印象で目に映るわけですが、着々とそのほころびは見えないところで進行していたと言えます。

いかに早く気づいて対策するかということはとても重要です。

日用品だからこそ、そもそも最初に「安かろう、悪かろう」は決して買わないことです。

後の経年のその後の姿を考えれば、早くダメになるのは「安物」です。

その場だけの安さに飛びついて、長い目で見たコスパを考えていない購入をした結果です。

洗濯物を取り込む際にもパチンと引っ張るのではなく、そっと取り込むなどその瞬間ごとの丁寧な接し方も傷みが起こらないことにつながると思います。

是非、今一度日用品に対して感謝をし、愛でながらかわいがっていく使い方をしてあげてくださいませ(^-^)。

両端が擦り切れたフェイスタオルをここで捨てない、引き続き使用しコスパアップをはかる三つ折りステッチ【257】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続で2本のフェイスタオルの端が擦り切れて破れたような事態に。。

年数のある一定の経過時にまとめて起こることのようです。

家電製品でも10年程をめどに連続はよくあるのですが、タオルもそうだったようで。。

その破れたタオルは、百貨店のワゴンから選んだノーブランドものだったと記憶しています。

ノーブランドと呼んでしまっていますが、どこかのメーカー様が製造された品物なので正式にはこちらもブランド物であったという言い方も正解です。

まずここで、百貨店取り扱い品=超良質でもないことを知ります。

理由は、他のブランドの同じフェイスタオルがここまで傷んでおらずまだまだ使用できる状態であることも比較しているからです。

傷みの場所が縁であるケースの補修のアイデア:三つ折りステッチ

今回のフェイスタオルは、短い辺の両縁がゾコゾコに擦り切れている状態でした。

短い辺の方の両縁が擦り切れているタオル:サイドの長い部分は大丈夫。

破れているというのは縁が擦り切れているという状態で、それほど重症ではないです。

三つ折りをして、デフォルトの長さからわずかに短くなりますが、気にならない程度だと思います。

まだ何とかなるこのタイミングでお直しをしていきました。

まず、タオルは洗濯でぐにゅっとゆがんでいたりするのでアイロンで正規の形に整えるところがスタート。

後の作業がスムーズになります。

三つ折り:アイロンでタオル全体の歪みを整えておきます。そして1cmずつの三つ折り。
糸は美しくなじむ色がのぞましい:ベリー色になじむ色が見つかりました。
上糸にボビンを使う方法:やや邪道ではあるかと思われるかもしれませんが、一応回転します。

100均のカラー糸を2個のボビンに巻きつけてあったのがちょうど見つかりました。

同じ糸のボビン2個をそれぞれ上糸と下糸で使います。

100均の紙製やプラ製のコーンは、ここへ設置しても糸が上手く動いていきませんでした。

ボビンの方がはるかに働いてくれるようです。

三つ折りステッチ:最初と最後は返し縫い。玉止めは縁の溝に上手く隠します。
ここに玉止めを隠していますね。タオルといえども、きちんとした作業をします。
見違え得るようにすっきりと気持ちよく仕上がりました♪。

ものの1分です。短い時間ですぐできますのでお勧めです。

糸がなじんで心地良いです。

あとがき

もし、今回のお直しをせずにタオルを買い替えていたとすると、コスパは下がります。

ここで、お直ししたことで、引き続き今後もまだまだ使えるものに生まれ変わりました。

そうすると今後コスパがどんどん上がっていきます。

こんな風に、使い手の判断1つでコスパは上下します。

製造者様が丈夫く工夫して作ってくださったとしても劣化や擦れ、破れ、傷みは免れません。

そこを利用者の気持ち1つでどうにでも変わっていくところからは、「バトンタッチ」が行われたということ。

こういった日用品、当たり前のよく使うものこそ、長く丈夫く使っていきたいです。

そもそも、10年足らずでこのように擦り切れるタオルは超良質とは言い難いです。

根本的には、最初のタオル選びからちゃんとしたいのですが、今まで持っていたものに関しては仕方がない部分がありました。

よって、このようにこの度はお直しをするに至りました。

冒頭で、2本のタオルが同時に傷んでいたということを書きました。

実は、もう1本のタオルがむしろこちらよりも重症なのです。

それは、また後日の記事でお伝えしたいと思います。

番号は【260】になります。もう1本のタオルに対しては誰もが知る有名ブランド。

それなのにこちらよりもはるかに傷みが大きい点もブランドの名を冠しながらのその結果を興味深く見てもらえればと思います。