まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
2022年に拝読しました本の数は、読書ライフの中では過去最高かもしれません(それだけこれまで読んでこなかったからという意味です(^_^;))。
一度に6冊同時に借りることができる「県営図書館」様でお世話になっていますが、特に事業主としてビジネス本にも目を向けます。
事業のことが書かれている主に経営・マーケティングの分野が興味があり注目しますが、過去の古い本であっても非常に学べる部分もありますので、新書が貸出中だらけの際には目を向けます。
このたびは、数社の例が挙げられた、急成長をした会社についてその急成長のポイントを研究した本を拝読。
「急成長のメカニズム:日本政策金融公庫総合研究所 編」です。
ちょっとした偶然も見つかり、最後に自らの言葉で「急成長」を含む「成長」についてまとめたいと思います。
これまでの事業を見直した事業内容のシフトの例、「舵を切る」という勇気と、これまでのお取引先とも縁が切れるかもしれない中での新しい「選択」
よく言われる、「変化をし続ける」という言葉がありますが、過去やってきたことを見直して、見切りをつけて同じ分野の業界ながらも別の内容へのシフトという例が一番身近に感じました。
アパレル会社様の例が含まれていましたこともあり、たまたまの偶然だったことが1つ、この会社様は、以前勤務していた会社の取引先だったことを思い出しました。
進化して名前が少し変わっていましたが、間違いないと思います。
アパレル業はなかなか過去を捨てきれず古い過去と同じことを繰り返し、短い季節に無理やり合わせて製造後不良在庫をかかえて、ぐらりと揺らいでいたわけですが、「コロナ」よりももっと数年前にもう別の事業へシフトされていたケースです。
そして、成長中の良い状態の時点でこの本が出版されるタイミングがあったわけですが、その後「コロナ」が襲ってきましたので、ここでまた大きな分岐点が、この本の中のどの事業にとっても少なからず起こったと思います。
「コロナ」で慌てて見直すにも時すでに遅しというところも多かったかと思いますと、早い段階でのシフトという判断がとても良いアンテナをお持ちであったと、このアパレ会社様に対しては思いました。
まだこの先に来ていない未来を見通す先見の明ということは、社長様が判断する最も重要なお仕事の1つです。
良くないのが、いま現状の満足と過去にとらわれることだと思います。
思い切って過去を一掃するほどのシフトも判断としては後に合っていたということになるのかもしれません。
1960年代以降の作れば売れたウハウハ時代の心地良さがいつまでも忘れられずにいて、古い体質がいつまでも残ってたから改革に対して出遅れたとも言われてるアパレル業界。
普通、こういった政府系の発行者様であると、堅苦しい文言が並ぶイメージですが、そうでもなかったところが読みやすかったです。
著者様は、「貸付」を中小企業にされている機関ですので、ここまでまとめることができるほどの情報をお持ちであったかと。。
本の読み方は人それぞれ自由です。
何も最初から1文字1文字逃さずに読むことが良いということもなく、読み方に関しては自分で決められるのです。
必ず、1社紹介の章の終わりに、急成長のポイントになる点がまとめられていますので、読み方としては、時間がなければそこだけ読んでみて、興味があれば深堀りして本文を読むなどの読み方もできる本だと思います。
あとがき
当ブログ記事は最初の投稿の2022.08.26からおよそ2年後の2024.09.15にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから考案し直しここまで来ました。
この本を拝読したその後なのですが、まさに「コロナ」の影響だったと思います、本の中の以前勤務先のお取引先は廃業となったようでした。
そして、お世話になった勤務先も同じ事態へと。。
「急成長」というのは、あくまでその一瞬を切り取った「状態」を表すのではないかと思います。
よく言葉にされる「成功」も、同じで「成功している状態にある」というその一瞬の一コマを切り取った表現にしかならないのではないかと。
日々状況が変化し、事業活動も変化するのも、経営者の心の内も変化しているからだと思います。
そのせっかくの良き状態がその後の存続に繋がっていくことこそ、急成長時の周りからの評価や称賛に甘んじずに冷静に次に向かえたのかの結果かもしれないのです。
確かに「コロナ」は残酷過ぎました。
何とか頑張っていくにも、到底太刀打ちできない突拍子もない、パワーの強い損害だったと思います。
「急」などと付かなくても良いので、せめて、少しずつでも「成長」できていることを常々意識したい、その中で結果として「急成長」があるかもしれないだけのことと、戒めをいただいております。