<経理>「送料」は本来「立替金」であるべきもの、送料に「含み益」を入れるとあるマーケットサイトの出品事業者様への苦言【362】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事もカテゴリーに悩みましたが、経理分野が相応しいのではないかと、ここへアップ致しました。

お金関係のことですし、のちに計上や仕訳ともかかわりがあることなのです。

よって、このたびの記事をできるだけ経理作業と絡ませてお伝えしたいと思います。

ここ近年、諸事情が重なり宅急便の運賃も高くなってきました。

この運賃、ばかにならないかなりコスト関係に影響がある項目です。

事業の商品発送時の運賃の勘定科目名は、「商品発送運賃」と自作で登録

ところで、勘定科目は、既成のものが会計ソフトには組み込まれています。

けれど、そのまま使用するのかどうかは使い手にゆだねられます。

個人事業主の事業の種類によっても法人も同様、その会社独自の科目が分かりやすい場合があります。

科目名は、ソフトに登録して自分で作成できます。

使いやすいように、なじみある言葉で作ってしまえるのです。

今回のお話の科目は、商品発送時にかかる実際の運賃です。

お世話になっている「マネーフォワードクラウド」という会計ソフトの場合は、それに該当するような既成の科目名は、「荷造運賃:にづくりうんちん」でした。

しかし、必ず使う商品を発送した時用の科目が独自の科目で欲しいと思い、「商品発送運賃」というものを設けました。

つまり、経理ソフトの中には、「商品発送運賃」というタイトルの元帳が1つ出来上がるわけです。

とある販売サイトの業者様が明らかに運賃に含み益を入れていることが分かったエピソード

洋服は、すべて古着のお洋服ライフを送っています。

もうここ15年くらいずっと続けていまして、新品のお洋服を買ったことがありません。

古着は同じ物の数が少ない、もしくは、1点物なので個性あるコーデが作りやすいという魅力をとても感じるから自然とそうなっていったのです。

とあるマーケットサイトでいろいろ購入していく中で、送料に関しては、今までにもさんざんなトラブルを経験しています。

現在も常識外の送料を設定して、含み益を得ていると思われることが明らかな業者様がいらっしゃいます。

マーケットサイトでは、安く商品が購入できるという前提でお客様が訪れるので、商品代が高額だと検索にもひっかからず、落札者が狙う商品の候補から外されてしまって、知られることさえないのです。

よって、まずはたくさん見てもらえる価格に設定、しかも「えーっ、この値段で買えるんだ?」というような金額で即決を設定、そして、その代わり送料がおそろしいまでの高額な設定がされているのです。

どれほど小さなアイテムでも関係ありません。

時には、荷物がぺたんこで¥200辺りのメール系の便で可能なものをわざわざ均一の¥1,000程度の送料に設定されていたりすることも。。

理由は、それぞれに対応している手間や時間を削り、均一に平均的に損も得もあるようにまんべんなくならしているという名目のようです。

しかし、まだこれらのケースは、悪質とまではいきません。

ほしい商品が安く購入できるので、半分は納得させられてしまいます。

それに送料もめちゃくちゃな設定でもなく、わずかに¥200-¥300の上乗せといった感じ。

そして、とにもかくにも、お品のチョイス、出品のお品のレベルは高いと思います。

そこに魅力を感じてしまって、よく買ってしまいます。

とても大きなチェーン店なんだと思います。

ところで、上のケースとまた違って、こちらは、悪質と言い切ってもいいような送料設定の個人です。

最近とても警戒しています。

おそらく、転売業者をしているような個人だと思っています。

私は歯磨きにはちょっとこだわりがあって、高めの歯ブラシを購入しているんですね。

「MISOKA:ミソカ」という商品です。

「ブラシにNANOテクノロジーによる素材が塗布されていて歯を白くする」という良質な歯ブラシ。

しばらく1か月程度は効力が持続ということなのですが、1ケ月も経過しないうちに歯ブラシの先がぎゅんと反り返ってしまうので、結構頻繁に購入している次第です。

もちろんここまでリピートするのは効果があると実感するからです。

さて、この「MISOKA」歯ブラシ。

通販で購入すると、歯ブラシ1本で¥1,000+消費税という価格なものですから、時々、割引的な価格なものを探すために、マーケットサイトで探すことがありました。

そして、ポイントなどで購入してさらにお得にする工夫。

そうするといるわいるわ。

商品の値段をかなりお得(時には半額以下)にして、送料が全国一律¥1,280。

歯ブラシのような小さくて軽いものが、どう梱包してどう手間をかけたらそのような送料になるのかww。

ということでそういった出品者はまず、転売業か何かの人だと考えます。

結局、贈答品でもらったけど使わないからという文面、送料が定形外¥210とかそのような辺りの出品者様を、「本物」と呼び、その誠実な出品者様から買うことに決めます。

この出品者様のどこがよいかというと、「正直」だということ。

何も偽りのないクリアな出品だということです。

一方、送料に高額な金額を提示している出品者様は、すでに私の中では信頼度0(ゼロ)です。

送料に含み益を組み込んでいるのです。

その場限りの短い利益よりも長い目で見た将来的な利益に価値がある

そんなことから思うこと、そういう事業は短命な事業だと言わざるを得ません。

このことが広まると、人々は分かってきますから、送料に含み益を入れている事業をしている人は結局は大事なものを失っているということです。

目先のお金(現金)に目がくらんでいるのです。

一時的にはお金は得られるかもしれませんが、大切なものを喪失していきます。

「信頼」です。

もう、このことに失望されたらいずれこの事業ができなくなるかもしれないなどと考えたことがあるのでしょうか。

今目の前に見える狭い範囲内のことだけに注目しているのでしょう。

送料というのは、あくまで「立替金」。

実際に発送した送料が¥210であれば、立て替える¥210のみをいただけば帳消しになり、落札者様が負担したことになります。

落札者様も負担した¥210そのものが実際に配送されるコストであったことを理解し、納得するのです。

それが¥1280の場合、腑に落ちない気持ちが落札者には膨れ上がるのです。

この腑に落ちない気持ちの、数々の積み重なりは、1人1件にしてもこれが大勢になったときの塊みたいなものが大きく信頼をぶち壊します。

よく考えたらとても恐ろしいことをしているのにそういう長い目で見た考え方をしていないのです。

あとがき

長くマーケットサイトを利用させていただいてきまして、こういう配送関係の悪質なテクニックを使った業者様はずっといました。

確かに配送関係はコストの中では影響するものではあるのです。

しかし、それをこういった上乗せの含み益で補填するのはルールを逸脱していると言えます。

究極、送料を見ただけでお客様が逃げるようになる日がやってきます。

立替金の役割である送料を高くも安くも、実際のそのままのコストで知らせてあげることがクリア。

この「クリア」な部分が、いずれ「信頼」へつながるということなのです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<経理>事業者同士のお取引にある「売掛金」が複数積み重なるケース、合計請求書はポイントだけを引っ張ったシンプルなものがグッド【349】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「合計請求書」を発行させていただく機会がございました。

法人であれば、当然これが必要となります。

かつて経理部に所属、納品先と取り決めた締め日(月末とは限らない)で明細をくくり、前の締め日の次の明細からの合計金額を算出。

すべて会計ソフトがやってくれる業ですので、人間はボタン操作のみ。

とはいえ、その意味やポイントをこの度ご紹介しますことで、その後の会計ソフトの上手い使い方や、無駄のない迅速な作業へと発展できますよう実体験からのご紹介としてこの度の記事として綴ってまいりたいと思います。

同じ得意先と1か月に複数回のお取引の際には、合計請求書の発行が便利で互いの確認になる

ネット販売や店舗販売などで個人様相手の1度っきりの売り切り事業の場合は、「合計請求書」は必要でありません。

納品書を商品と附随して発送してお取引が終了となります。

「発送前入金」という鉄則があり、入金がないと発送しないという対等なアドバンテージの関係にあるからです。

その納品書の控えを売り上げのエビデンスとし、数々の納品書の金額の一定期間の集まりの合計が「合計請求書」という構図です。

簡単には、確認のために「こうですよね」の提示のようなもの。

対する納品書を持つ購入側の事業者様も同じようにきちんと「買掛金」として合計金額を把握しているべきであるということになります。

ところで、「BtoC」のような対個人様のお取引ではなくて、「BtoB」色のある対事業主様のお取引の場合、もしくは対法人様のお取引の場合であると、今後も複数回お取引ができるケースが多いです。

その結果1か月の間で複数回商品を発送して売り上げが複数回生じます。

そうした時に【末〆め】という支払の場合、1日から月末の31日までに生じた個々のお取引の納品書の合計金額を合算した「合計請求書」というものを売り手側は、発行するべきです。

数回程度のお取引までは、納品書を見て購入者が計算機で計算して合計金額を振り込むということも可能です。

しかしながら、お取引が複雑だったり納品書もれが起こったりしたときに大変です。

手計算を正確にしても1つ抜けた納品書の事を忘れていたらどうしても金額を間違えてしまうことがあるのです。

そして数回程度から、金額も増えた何十回とのお取引が1か月で行われた場合、もう計算機と人間の記憶だけでは限界があるのです。

そこで、納品書を縦にリストアップした総合請求書の出番となるのです。

合計請求書(エクセルで手作り)は単純で見やすいものがグッド

「合計請求書」の全体像(A4):単純ですっきりとした表現が分かりやすく見やすいです。

納品した商品というのは、個々の納品書に詳しく記載済み。

合計請求書というのは、あくまで、金額の合計の確認と思えばよいです。

ただ、その合計もただ合計だけ急に表しては、根拠が分かりませんから、それも意味がない。

ということで、いくつかのポイントの項目だけをピックアップして並べて出来上がるようにします。

そのポイントとはどんな項目なのか。。

「合計請求書」の真ん中の明細の欄:ポイントとなる数字や金額だけを羅列のシンプルなもの。

1)納品書番号・・・これを一番左端に持ってきました。当然納品書を発行している時点で納品書番号はあるべきです。後々ここで利用できるので、紐付けというものがしやすいのが納品書番号。例えば、同じ数で全く同じ金額のお取引がたまたま複数出てくることはよくあること。それの区別にも活躍してくれます。

2)日付・・・これを2番目掲載。日付もぱっと見、納品書番号よりもキャッチ―ですので、後々のチェックにとても使いやすいものですので、これも必要な項目。

3)合計数量・・・その納品書の合計商品数があるとこれもキャッチ―なので、ないよりはあった方が確認になります。

4)合計金額(税込み)・・・これも必須。究極、ここだけを見て判断もできてしまうもの。それくらい重要です。この(税込み)というところをご注意ください。

そして、最後に支払いサイトを記載。

口座名も分かってもらってはいても、常に記載しておきます。

この、1)-4)の項目さえ並べてあれば、たいてい間違いも起きません。

合計請求書の一番上の欄:左上には納品先、右にへりくだった段下がりに自社を記載。

左上に総合請求書の日付を、末〆の場合2020年4月30日と記載。

合計請求書を発行する日が前倒しになろうが、翌日になろうがとにかく月末日を記入。

そして、左側に得意先様の住所と会社名。

右側に少しへりくだって段を下げ気味で、当社の住所と社名を。

そして、先ほどの明細が真ん中に配置。

「合計請求書」の一番下の欄:ここが重要、お振込み日の期日をあいまいにせずピンポイント記載。

最後は「以上、どうぞよろしくお願いします。」と締めくくります。

私が会計ソフト様の「合計請求書」を使わない理由はこれ、そのまま引っ張り過ぎて複雑すぎるから

さて、こんな風にエクセルで「合計請求書」を手作りしましたが、なんと人間のすることとは不確かなものでしょう。

ときどきミス入力をしたりして完璧ではないものなのです。

ということで、もしも。。を考えます、莫大にお取引が増えた場合とか。。

そうするとエクセルで入力がひと手間にも二手間にも感じるようになるものです。

よって、「(株)マネーフォワード」様の会計ソフト「マネーフォワードクラウド」で納品書も合計請求書も作ることを考えました。

結論からは、両方可能です、ばんざーい(^o^)丿。

ところがです、最終的には不満もありました(;'∀')。

納品書はばっちりだと思いますので、今後使わせていただきます、ありがとうございます<m(__)m>。

納品書は、エクセルで作っていたものとほぼ同じようにできあがるので、会計ソフトの納品書の形式は、問題なくグッドだと思いました。

ただ問題は合計請求書、これには不満が残ります。

せっかく私がエクセルですっきりまとめあげた単純さが、複雑になった合計請求書なのでした((+_+))。

なんと、1枚以内に収まりまだ隙間さえあるエクセルの「合計請求書」に対して、会計ソフトの合計請求書は2ページ目まで突入してしまうのです。

その理由は、あの上の1)-4)の項目の内、肝心な4)の合計金額の欄がなく、あらためて、納品書の1行1行を並べる設定だからです。

これは使いにくい。。逆にごちゃごちゃして見にくいのです。

納品書で確認済のことをまた持ち返して並べているように思えてなりません。

「(株)マネーフォワード」様にもこのことを連絡しお伝えしたのですが、とりあえず現状これだそうです。

おそらくですけれど、「納品書無しで突然の請求書としての役割が果たせるものに」と納品書と請求書とを兼ねたものになっているからということではないかと。

もしくは、納品書を紛失した場合に新たに再発行などせずとも内容が分かりやすいようになどそんな意味があってあえて、明細重視の様式なのかな、などと想像します。

それぞれ使い方がばらつきがあるので、私のような納品書と合計請求書を組み合わせて両方並行して使っていく事業者ばかりではないのかもしれません。

ということで、会計ソフトの使い方は、納品書は会計ソフトを利用、合計請求書はエクセルで印刷/PDF作成という方針でいくことに。

エクセルの金額が正確かどうかの確認だけにソフトの合計請求書を「見るだけ」でしばらく使わせていただきます<m(__)m>。

もしかして、その後変わっていくのかもしれません。

会計ソフトも随分といろんな改良をしていただいているようで、常に体勢が「最新」です。

なかなか全員のニーズには応えきれないし、もしかして、古いやり方をしているのかもしれません(^_^;)。

あとがき

個人事業主も長年やっていく中で、いくつかの柱を持つようになります。

お取引の種類が1つだけでなく、いろんなタイプの流れがある。。

最初は、自分で作った商品をネット販売のみで、顔の知らないお客様に一度っきりのお取引をそれぞれ行うことがスタートでした。

ただ、今年になってお仕事仲間とお取引することで、BtoC(事業者→個人)から、BtoB(事業者→事業者)の様式のお取引も現れたのです。

法人様から見れば、私達個人事業主も「C」だと思われるかもしれないですが、実際に体験致しますとその構造たるもの明らかに「B」。

会社が会社に商品を卸すのと全く同じだったのです。

今後は、このように、小さな個人事業主が会社のような機能でこじんまりと活躍していくような時代になっていくかもしれません。

そうすると、個人事業者も、個人の延長という甘えた感覚ではなく、立派な法人の会社様と同等にお取引できるような体勢にしていくことは、将来の成長のためにとても大切だと考えます。

このたびの発信が、お役に立てることがありましたらば幸いです。

今後も<経理>の記事、アップしてまいりますので、時々「共有」するという意味でもお立ち寄りいただければと思います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<人間関係>おそらく混乱を招くでしょうけど。。YouTube動画の実験、内容が「人間関係」なのに映る映像はハンドメイドの回【265】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、少し風変わりな構造の記事を書いてまいります。

ハンドメイドのミニポーチを作りながら、人間関係のお話をさせていただきたいと思います。

現在は個人事業主でございますが、以前は会社員でした。

会社員は組織での分担仕事、メンバーは大勢です。

そんなメンバー、または、外出時のお取引先様との人間関係をよりよくする秘訣として、人間関係に関する「メソッド」に後の大きな効果を感じたことをお話致します。

製作したものは、コスメ分野の上下二層式の厚みのあるファンデーションケース用ポーチx3点

左から、<広幅先染サッカー:表地裏地共通>綿/100%、日本製。<インテリアジャカード:表地>ポリエステル/55%、綿/45%、スペイン製、/<シャンタン:裏地>ポリエステル/100%、日本製。<ちりめん金彩プリント:表地裏地共通>レーヨン/100%、日本製。

今回のこれらの素材は、チェック、花柄、ボーダーと違ったものになっていますが、ある1つの共通点が。。

それは色味で、原色の赤が中心になってビビッドな色使いをしているところが3点共に共通した点です。

これを一緒に1つのセットで、同じデザインのファンデーションケースのみを作っていくということをします。

そして「人間関係」のお話へとシーンが映ります♪。

陰口=悪口とも限らない、本人がいないところで他の人に話す良きエピソードは「かげぼめ:陰褒め」と呼ばれその後の信頼関係に繋がる

ありがちなのは、ヒソヒソと目立つ人の言動や行動を陰で指摘して話し合うこと。

その時はホッと一息できて楽しいのかもしれませんが、一番卑怯なやり方です。

悪口は人と共有しますので、そうしてある程度他の人へ移り渡って行き、時には本人の耳へもやってきます。

ただ、その途中のバトンタッチで良識ある人が自分の中だけで食い止めて、本人に伝わる手前でストップをかけてくれるのであればと願うのですが、いやはやスピード感あるものなのです。

この連鎖を逆の発想で行っていきます。

本人のいない場所であえて、褒めるということをするのです。

会社のメンバーの良い所を本人に直接言うというのももちろん良いのですが、よりぐっと心に突き刺さるのは、意外に「良い陰口」こそが効果的。

あえて、本人がいないところで、「〇〇さんは、すばらしいねえ。」などと別の人と褒める会話をします。

すばらしいの内容はこうこう、こういう点などと具体的がよいです。

その言葉は、まずは聞いた相手にぐっと刺さります。

そして、ほぼ確実に最終的に本人の耳にまで到達するようなのです。

良い内容なので、聞いた本人は更に他の人にそれをチェーンのように話すことに何のためらいも持ちません。

皆様会話の何かしらネタがほしいものなのです。

そうして、到達した本人にもいよいよたどり着き、それを聞いてぐっと心に刺さるのです。

当の本人というのは、直接聞いたよりも、むしろ人づてで聞いた自分への褒め言葉がとても嬉しく、むしろ真実味を感じるというようなことです。

そして、その褒め言葉を発した出所の人も、前向きな言葉のパワーにじわじわと発した本人が影響を受けて、とても気持ちが良いのです。

間違いなく、悪口を言った後の罪悪感、もやもやした気持ち、暗い気持ちと全く反対の世界がそこにはあります。

良い関係は長い意味で「宝」である、気づくと年月を経て信頼とか信用に値する関係性が想像をはるかに超えて構築されていた

こんな風にして、人づてに陰で褒めるということをした結果の人間関係は後にも大変末永いものになると思っています。

悪口で短期間で台無しにするのか、それとも長い年月をかけて信頼関係を築くのか。。

他人の良い所を常に発見していく意識は、他人の足元を見るなどということよりもはるかに大きく、次元が高いことであると考えます。

これは、「宝」といえるのではないでしょうか。

その後退職して、メンバーと会うことがないにしても、ある地点のその良い陰口がずっと気持ちの中に宿っていくもの。

そして、耳に届いた本人は自分の良い所を再認識できて、のちに、「自分はこう言われたことがある」などというエピソードとともに人に語り継いでいくのです。

会社ではあるあるな場面。

このエピソードと感触は紛れもなく実体験から得たことです。

どうぞ、何かの折に思い出していただければと思います(^-^)。

ファンデーションケースが3点出来上がり、赤が主体のマルチカラーの柄違いの勢ぞろい

再びハンドメイドの方へシーンがカムバック♪。

3点出来上がっています。

ファンデーションケース:上下二層式のファンデケースを想定した縦7cmx横9cmxマチ2cm。
その他の使い道:イヤホンケースだとかコンタクトケースなど独自の使い方が楽しめます。

あとがき

この次の記事の【266】もこのたびと全く同じ構造でやってみました。

よろしければ、【266】の記事へも是非。

これらの記事を通して、「人の心をつかむ」とは一体どういうことなのか、「信頼をしてもらえる」とはどういうことなのかを考えていくヒントにでもなればと思います。

気が付いたら、想像する以上に得られるものに驚くことがあります。

それはあれこれ計算してできることでもなく、このたびのことも決して「テクニック」などというものとしてではなく、自然にそういったスタイルが心地良いのだという気持ちに従ったものであってほしいと思っております(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「プラグイン」が更新の際にバッティング、「ワードプレス」製ホームページのアップグレードの失敗によるエラー原因が「all in one seo」だった【382】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

WEB技術に疎いのですが、それでも自社ホームページを自作。

それもこれも土台のサーバー「エックスサーバー」様とプラグイン会社の「ワードプレス」様のおかげ。

最低限からのスタートで、現在も特に複雑にすることなくホームページをオープン中でございます。

思えば、仕様とかがアップデート、アップグレードで変化していき、これまでの改良のスピードがすごかったです。

この変化が嫌で、いつまでもトラッドな昔の様式を使い続けることが、しにくくなってる世界。

ほぼ強制的に新しい機能を使わざるを得ないようになっている仕組みです。

このたびは、数々のアップデートの中で初めての不具合があり、エラーが起こった時の貴重なエピソードをお伝えしたいと思います。

その原因も解明できましたので是非同じ現象があった場合にこのたびの例をご参考にどうぞ。

アップデート後に出た画面が映らないという大きなエラー、ある1つの「プラグイン」を削除するまでは出続けた

そんな中、ここ1か月前の2020年の3月頭くらいでした。

「ワードプレス」に導入の土台のプラグインである「グーテンベルグ」がネットで調べるには、かなり大きなアップデートを実行されたようなのです。

いつもアップデートのマークが出るとすぐに行っていますので、いつもみたいにただボタンをぽちっと押しました。

その後事件が起こりました。

アップデート後のワードプレス内の操作も、見ることも全くできなくなり、エラーメッセージが英文でずらりと表記される画面が現れます。

こんな風にエラーメッセージが出ました。

その内容は「グーテンベルグ」が影響してのものだとメールでメッセージもいただきました。

これは大変!、ブログを書き足していくことができない((+_+))。

どうすれば。。

「ワードプレス」様には気軽にピンポイントで起こっていることを個別に聞ける手段が見当たらない。。

そうしているうちに、メールアドレスにあるメッセージが。。

ワードプレスさんからでした!。

その中には、エラーになったことを把握して、リカバリーモードのURLが用意されていたのです。

そして、そのURLをクリックすると、リカバリーモードにおおわれたいつもの画面が開けました。

とりあえず、応急処置はしていただくシステムにもうすでになっている様子。

よかった、ホッ(*_*)。

リカバリーモードは、毎回、エラー画面を出たびに反応して、メールにリカバリーモード入口のURLを送ってくださる、ふむ、この機械的な反応の仕方きっと「AI」さんですね。

全く作業が滞る心配は回避できたものの、いつまでもリカバリーモードなどというのも安心できません。

そもそも、リカバリーモードを使わずに解決するのは、どんなきっかけなのか。

何か聞く手立てはないものかと思い、苦渋の決断でサーバーの「エックスサーバー」様に聞くことにしました。

「エックスサーバー」様からすると、「ヘ?」という感じでしょうが、きっと何らかの詳しい情報や答えをお持ちのはず。。そして、問い合わせのメールをしました。

ちゃんとピンポイントに私個人の質問を、ある担当者の方がキャッチして送ってくださいました。

さすがに直接解決するテクニックや手法ではなかったけれど、今後にも役立ちました。

それはこんな回答↓。

「「グーテンベルグ」のアップデート時のエラーが起こる原因は、たいてい、他のプラグインと相性が悪かったり、妨げられたりしてのエラー。

1つ1つプラグインを停止してみて試してみて、どのプラグインのせいでこの現象になったかを突き止め、そのプラグインがどうしても必要なものでなければ、解除するとよい。」

こんな返答でした、そのままの文章ではないので、あしからず。。

それでも、1つ1つのプラグインを試すことが、分かりにくくて、ずっと1か月くらいの間、次回のアップデートで復活しない者かと期待し(そんなことは無いと後で理解)、追加記載もリカバリーモードで行う時期が続きました。

そして、いよいよ、この記事を書く前日の昨日、さあ、もうそろそろ、このことを完全に解決しようではないかと思いプラグインを確認しました。

取り入れているプラグインなど最低限で数個です。

これかな?というあたりを付けたのが「ALL IN ONE SEO」。

導入している「プラグイン」はこれと、「お問い合わせフォーム」の「CONTACT FROM 7」くらいです。

このお問い合わせフォームは必須なので消すわけにはいきません。

そして思い切って「ALL IN ONE SEO」を削除。

その後、グーテンベルグのアップデートが推奨され、ポチン♪とボタンを押しました。

そして、晴れてリカバリーモード無しで見れるようになりました。

久しぶりに見た様式は1か月前と随分変わっていました、確かに大きなアップデートだったようです。

これが現在の「グーテンベルグ」なのだと。。今後も変化に追従せねばなりません(^_^;)。

プラグインはあれもこれも導入しない方がよいすすめ

依然として、こういったWEB事情は苦手です。

しかし、個人事業主で事業をする以上、自分のホームページというのは必須だと思っています。

SNSサイトを利用してホームページは持たない方法もあるかと思いますが、自分主導での発信がSNSでは完全にできません。

いつまでもSNSに囲われたその箱の中での発信でしかないのです。

しかしホームページは、自分のWEB上の住所である、「ドメイン」を持っているので、極端な話SNSと対等です。

つまり、ホームページはそういう意味でパワーがあり強い地盤です。

SNSには決められた様式、制限、枠組みがありますので、ホームページの自由度は高いです。

それでもこんなことできたらいいのに、その機能がないなと思うことがあって、プラグインで補う人も多いのだと思います。

プラグインは他のプラグインとの相性が念入りに考えられているわけではないものも多く、中身が複雑ですから不具合の時にどうしようもありません。

よって、やたらとプラグインで画面を飾ることはやめよう、シンプルで良い、それよりも、あれこれ活発に部屋を作ったり、迅速に書き込みをしたりできる舵がにぎれているじゃないか、という考え方で来ています。

やはりアップデートは頻繁に行われるのが当然。

そのたびに、何か不具合が起こる確率がプラグインの導入のし過ぎにより、高まるのではないかと考えます。

こういった考え方で、今後も、手作り感満載の様式のホームページですけれど、単純でシンプルにできていて分かりやすく更新してまいります。

あとがき

その後、アップデート後にこうしたことは起こることはありませんでした。

明らかに「all in one seo」のプラグインが原因だったと思います。

プラグインをそれほど使わなくていいように、きっと「グーテンベルグ」も今後改良していってくださることに期待をかけたいと思います。

この記事のカテゴリーがどこにも当てはまらず、経理ブログへ入れました。

経理の内容ではないにしても、経理部がこういったことに携わることも小規模の会社だと多いと思います。

今後もこういったWEB関係の情報において、何か得たものがある時に、このカテゴリー<事業>へ載せていきますね(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

お客様へのハンドメイドバッグ発送時に情報入り下げ札を兼ねたしおりを同封する案が現在も続いているスタイル【119】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを製作しており、「creema」様のサイトで販売させていただいております。

実際にご購入していただきました商品を私の手元から離れるぎりぎりの場面までが私の仕事の範囲内であると、このたび振り返りました。

商品発送後も何かしらつながっていく長い目でみた秘策はないものかと考案の結果、今回のようなことをずっと続けてきています。

それは、商品製作後の作業となる「しおり型の下げ札作り」です。

ここへお品そのものの情報と共に、今後のつながりを末長くしていけそうな工夫を盛り込みました。

手づくり感あるブランド下げ札が、そのまま本のしおりとしてご利用いただけるスタイル

ファッション関係の本を中心によく読書をしています。

WEB上のデジタルの読書はどうも苦手で、本を手でめくって進めていく感じがとても心地よいのです。

完全に世の中に乗り遅れておりますが、デジタルは何かしら味気なく、今でも新聞と本に関しましては、アナログ版を利用し続ける一人です。

基本的には、図書館で借りる/返却の繰り返しをしていくのですが、現在は図書館が休刊中(コロナの影響)です。

休刊前ぎりぎりまで通っていましたが、現在は、図書館にはないと分かった本を中心に通販とか中古の本を購入しています。

図書館もかなり豊富なので、古くて良い本などはとても有効です。

その時に、同時進行で違う本を少しずつ読んでいくこともたまにありました。

そんな時しおりが複数枚必要になります。

こんな風に読みかけの場所にしおを挟みます。
このしおりは、実はあるストリートファッションブランドの下げ札であることが驚きでしょう。

この下げ札、何に附随していたかというと、実はインナーショーツ。

ウエストが幅広のゴムのタイプで元はストリートファッションブランドの「WESC:ウィーエスシー」様。

ここ近年このタイプの幅広ゴムウエストのインナーショーツがお気に入りなのですが、なかなか良いのが見つからない現状です。

近いのは時々ありますが、ゴムの幅が華奢すぎて身に着け心地はバッド。

よって、「ヤフオク」様のサイトで何度かこのWESCをピンポイント購入させていただきました。

このブランドが「WESC:ウィーエスシー」。

ストリートブランドのようです。

その他のお洋服も結構高級そうなお洋服ばかりで、とてもおしゃれでした。

メンズ分野がメインかもしれないのですが、ショーツはレディースもあり、それに1点1点ついていたタグがこれ。

ショーツ1点1点についてきたブランドタグ・・・薄グレー色がおしゃれでコンパクトサイズ。
左下の穴は、のちにリボンを通して本格的にしおりにできそうな雰囲気がありベースの紙も良質。

これを捨てずに、しおりに使っているという現状からのひらめきが今回の試みです。

目に見えない「つながり」が「下げ札兼しおり」という物体を越えていく

自分が、下げ札をしおりに使ったことをもう少し分析。

なぜしおりに使うことをひらめくに至ったか。。

それは、まず作りの良さです。

1mm強ある丈夫な厚紙を綺麗にくり抜いてあるのが、大変高級感があります。

間違ってもすぐにごみに捨てようとは思いませんでした。

まずはそこがキーポイントとなります。

商品自体が高級なブランドなので、やはり当然こういった細部にも行き届いた高級感を染み渡らせてみえるようで、感動しました。

それだけでもかなり勉強になります。

高級感というものの表し方の1つとして、かなり参考になる作りだったのです。

そして、あっさりとした薄グレー色にシンプルに黒のブランド名。

これもクールでかっこいいです。

このブランドタグは7cmx3cm程度のコンパクトサイズ。

ただ、この下げ札の裏面は何も記載がありませんでした。

ここからが私のアレンジになります。

ありがたくいただいたインスピレーションを自らのフィルターに通して、自分らしい両面使いで下げ札を作ることに。。

私が作る場合は素材の情報を割と大きな字で印字するので、もう少し大きめです。

縦12cmx横6.3cm程度の下げ札です。

これは下げ札としては大きい部類になるかと思います。

ここでお伝えしたいのは、こんな点です↓。

「QRコードさえ貼れば、素材情報なんて必要ないのでは?」と思われるかもしれません。

けれど、実際QRコードをオープンしてホームページに自ら訪れてくれる人は一部だと考えます。

なぜって、逆の立場の場合に、すべての商品のQRコードに入っていくことが稀だからです。

となると、もっとシンプル。

視界に入る範囲内で伝えたい情報をその場で記載するのだって有りなのです。

さらに興味を持っていただければ、その素材の名前をググったり、私のホームページへ訪れてくれたりの次のアクションが起こるのではないでしょうか。

とにかく、まずは、先ほどのキーポイントのように、下げ札を捨てられてしまったら起こらない重要な岐路の場面なのです。

それには、とにもかくにも、まずは下げ札自体が捨てにくいものである必要があるわけです。

もしくは、少し脇に置いて保管してもらえるようなものである必要があるわけです。

ということで、このしおりの形は、いかに下げ札を捨てられにくくするか、いかにその後につながるか、いかに今後もお付き合いいただけるのか、ということをとても現実的に考えた上での試みなのです。

早速完成した下げ札の課題とその後の行動

さて、そういうことで、早速下げ札を作ってみました。

WESCさんのあの質の良い厚紙を意識して、私は黒面のある厚紙を「amazon」様で購入。

片側が黒面の厚紙をこんな風にサイズにカット。
カッターを使って真っすぐなラインを出し、角はハサミで丸く整えます。
黒面にブランド名のシールを貼ることが現在できる範囲のことでした。
裏面には、今回ご購入いただいた商品のSER NO.(シリアルナンバー)を採番。
そうすると、何年経過しようとも、この番号からこの商品であったことの証が残ります。
このことは、ご購入者様までたどり着くことが私の方では可能。
そして、サイズとか素材情報で生地の名前や混率を記載します。

そして、最後に私の写真とホームページへ訪れてもらうためのQRコードを貼り付けます。

この写真は、スーパーの大根などに農家のおじいさんなどの写真があったことからのヒントです。

というか、まったく同じことです。

一度ご購入していただいた人というのはやはり貴重な存在です。

再びご購入いただくことの可能性が他の人よりはるかに高いわけですので。

そして、ご注目は、今回私が一番工夫を凝らした点。

しおりになっているということですね。

現在は、まだこういうリボンですが、ゆくゆくベルベットのような素材にしようかと考えています。

生地屋さんが再開したら是非調達したいと思います。

で、ここで改善点が出てきました。

まず、そもそもカッターナイフで切ることが不完全。

もっと、一発で、バシッと綺麗にくり抜きたいものです。

そして、表のブランド名ももう少し視覚的に素敵な感じにしたいと思いました。

この下げ札1つでだいぶ高級感が増す工夫ができそうです。

そこで、まず、綺麗に型をくり抜く抜型を作ってくれるメーカーさんを探します。

既成のものは、このようなサイズは疲れ果てるまで探しましたが、見つかりませんでした。

よほどの偶然でないと中古のものでも存在していないようでしたので、1から作ってもらうことを考えたのです。

オーダーメイドで作ってもらうよう依頼中の金型(抜き型)。
右の写真は、既製品の小さなもの。おおわく形としては写真のようなイメージです。
このこちらを向いている刃の部分を厚紙に置いて、金づちでたたいてくり抜くのです。

縁は、角丸です。

どうしてもハサミでの調整は均一ではなくて、どこかしら整った出来上がりではないです。

ちょっとした部分なのに、結構変わる、影響のある部分だと感じたので拘ってみました。

その後の金型(抜き型)はうまくいったのか

ここからは、後のブログ記事の手直しによって書いた部分になります。

まあこれも貴重な記録としてはお伝えすることで意味のあることだと思いますが、オーダーメイドのくり抜き型の案は、結果は失敗でした。

せっかく専門の金属屋様にお願いまでしたオーダーメイドでしたが、こうした良質な厚紙は緻密過ぎて刃が役に立たなかったのです。

つまり、くり抜くことができませんでした。しかし、段ボールなら一撃でした。

けれど、厚紙の黒色にこだわっていますので、結局は、くり抜き型の案が取りやめになりました。

その後は、既製品のお洒落な黒色のタグを購入という形に落ち着きました。

サイズが既製品は小さめなので、裏面の内容をもっとコンパクトにまとめて、表面には、かつての白ではなく、透明のブランドシールを張る形で現在に至っています。

現在この形で落ち着きました。
当初の大きめサイズに比べて既製品なのでコンパクトですが、しおりとしてはこの方が使いやすいです。
しおり事態に掲載できる裏面の内容は限られますが、QRコードの掲載に託します。
あとはHPへご訪問いただいて、活動内容などを知っていただくということになりますね。

あとがき

下げ札をしおりに形作るという今回の試み、長い目で見て、効果がうまく出ていくとよいです。

お客様とのつながり方もいろいろあると思います。

実店舗で顔を合わせてお話するのが一番イメージが浮かびやすいですが、顔の見えないネットでもこうした工夫でお客様とつながることができるのだと思います。

「つながり」というものは、結構奥が深いもので、結局は、「末永く」というところが実現できれば、それは、つながっている証拠なのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

コロナ過初期に製作の共同企画マスクはこれだった、余ったハンドメイドバッグ用材料を今緊急で必要としているアイテムへ【118】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

まさかまさかのマスク作り。

ハンドメイドでマスクを作っている人を見て、「器用だなあ、マメだなあ」と思っていた私。

まさか自分が作ることになるとはこれっぽっちも思っていませんでした。

今回のマスクは、「VERACE」様が企画の考案者。

あくまでもチャリティー要素ある製作であるということ、マスクはお顔に当てるものだということで、綿や麻などの天然素材を探しながら慎重な素材選びとスピード感を持っての製作になりました。

立体型マスクの作りと縫いの特徴

人間の顔は当たり前ですけれど、立体的。

どのように立体的かという特徴は、今までそんなこと考えてもみませんでしたが、鼻が頂点になってその後、あごに向かって降下というようなライン。

ただ、鼻へ向かうラインとあごへ向かうラインが鼻の位置がやや真ん中から上の方であるということから、マスクに上下の向きが存在することになります。

よく、「鼻側」、「顎側」と表現されるみたいですけれど、鼻に向かうラインは短めで少しだけ急な勾配、あごへ降りるラインは、鼻に比べると若干緩やかに下るライン、というようなものです。

マスクの型紙の表地を裁断している場面
:裁断の時の注意は、パーツを動かさずにカーブを正確にカットすること。
表裏と型紙をひっくり返して対象に作業していくのが、間違いを防げます。
向かってカーブを見てみるとわずかに鼻の部分がつんととんがった急勾配である様子が型紙に現れます。

今回、さらに、裁断での注意というか、柄を真ん中のハギから左右対称に表れるようにするとお洒落度もアップするかと、柄合わせを意識しました。

この写真で実際のところ、左側のカーブ同士をハギ合わせるので、真っすぐをハギ合わせるよりは、難しい柄合わせだといえます。

お洒落なマスクを作って行くことは、実用的なものでありながらのアパレル従事者であった経験を持つ者が企画したプライドとそれなりの差別化でした。

裏地は表地よりも1.5cmほど短く裁断するその理由

こんな風に裏地が1.5cm程短くなっています。
最後の両端を三つ折り1.5cmずつする際に、出来上がりが分厚くなり野暮ったくならないための工夫。
折り目1つ分が省かれているという裏地の型紙なのです。
最終の両端の三つ折り1.5cmずつ:このようにすっきりとボコボコせずに仕上がります。
裏地もしっかり中に隠れて縫い付けられます。

柄合わせの効果と完成した複数の納品

柄合わせがハギ目を軸に左右対称に割とうまく出ているもの。
合格と言える範囲の柄の出方ですね。ぱっと見美しい。
柄合わせがあまりうまくいっていないもの
:何か下の方の中心付近の柄が対象じゃないような。。。許してっ(^_^;)。

こんな感じでわりと目立つ柄なので、ハギの部分の柄合わせの成功、失敗があらわです。

そして、柄が全く合わないと分かってはいるけれど、生地が余ってもったいないバージョンとして、柄が目立たない裏面で作るということも1枚行いました。

動画からの抜粋なので少し見にくいですが、真ん中を基準にすると、柄が左右対称になっていないです。
それを目立たなくするように、柄のはっきりしていない裏向きに生地を使いました。
ジャカード柄が目立ちません。よって左右対称でないことも目立たないのです。

マスクはそれほど縫うことに関しては失敗は少ないです。

しいて言えば、ちゃんとひっくり返して上手く表地と裏地が重なっていないといけない点は注意。

上下のステッチをする時に裏地に貫通していない事態が私も3点ほど見つかってやり直ししました。

ミシンを急がずに、手前でしっかり裏地を表地にぴったりの位置に持ってきて、もっと言うなら、その前のアイロンがけでしっかりとした位置に跡をつけてピシッとさせてからという点もこうならないポイントだと思っています。

初めての卸し納品をしました

今回、動画の最後の方でその場面が映ります。

初の卸売りをお取引させていただきました。納品先は、元同僚だった「VERACE(ヴェラーチェ)」様。

近所ですので、歩いて納品にまいりました。

ヴェラーチェさんは、オーダースーツのお店。

女性のお客様も結構いらっしゃるようですので、一度インスタチェックしてみてくださいね。

あとがき

その後、コロナ終息がなかなか来なかった中、不足していたマスクに関しては、大手様が本格的に参入。

私達「おしゃれマスク」ははかない伝説のものとなりました。

こういった小さいお求めやすいお値段のものは大手が有利だという事実、事業として見てみるとハンドメイドの小物を作って販売することの難しさを彷彿とさせることでした。

しかし、そういったこと無しで、困った時に人のためにミシンで実用品を作れた経験はその体験の価値がとても大きかったです。

ご購入いただいた皆様、本当にありがとうございました(^-^)。

お客様と末永くお付き合いができるために。。ハンドメイドマーケットの下準備で試みた数々の工夫【114】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私picturesque(ピクチャレスク)の今年2020年の目標は、「実店舗販売の経験を複数積む」です。

そういう目標を立てた今年最初は、委託販売となるレンタルボックス。

ここへ商品を棚に置かさせていただき、1月の1か月間、「zakkausagi」様でお世話になりました。

「zakkausagi」様もハンドメイドでレジンのアクセサリーとかカービングという石鹸とかチョコを削って、薔薇のお花にしたり美しいハンドメイド商品を作っておられます。

お世話になったので、ここでご紹介させていただきました。

インスタグラムにとても多数の作品をアップされているので、どうぞ、インスタでzakkausagiと検索してフォローしてあげてくださいませ。

もしお近くにお住まいなら、ハンドメイドしておられる人はzakkausagi様のレンタルボックスにチャレンジしてみられてはと思います。

コロナ過での開催延期や中止が危ぶまれる中2020年イベント出展の準備をしました

さて、2020年最初はレンタルボックスを体験させていただきました。

実際に手に取ってご覧いただけるとネットの写真よりももっと印象が大きくなります、良いも悪いもではありますがね(^_^;)。

でもそれはとても貴重なこと。

ご意見もいただいて、大変参考になりました。

参考にさせていただきありがたかったことと同時にあることが浮かび上がりました。

私がレンタルボックス様にお世話になったほとんどの商品が、「アタシポーチ」といって、ポーチなんだけど、いろいろなサイズで、人それぞれ使い方が多数あるようなものだったのです。

あえてそういう名前をつけ、サブタイトルに「お客様が使い道を考えるポーチ」というものです。

コンセプトは「融通」「自由」でした。

ところが、それが、逆に何に使ったらよいかわからない、使い道が分からないという結果に。。

よく日本人の人は、蚤の市で、これは何に使うのかを店員さんに聞くそうです。

何に使うのかが自由であるとこんなにうれしいことはないともくろんだ私の読みが失敗したのでした。

これはとても興味深いことなんです。

日本人の多くの人々が、買い物が受け身体勢であるということです。

これが良い悪いではなく、そういう傾向であると考えると、逆に使い道をはっきりと明示するべきだったのかもしれません。

とにかく反対のことをしてしまっていたわけです。

私の場合、よく、全く違う分野の小物を意外なものに使うということを行っています。

例えば、パンダン製のコースターをパソコンのスピーカーの敷物に使ったり、レストランのメニュー表を経理計上がまだのレシート等をはさむファイルに便利に使っています。

パンダンのコースターをパソコンのスピーカーの敷物として利用
・・・インテリア映えするパソコン周辺機器の一角となってくれます。
レストランのメニュー表を未計上の経理書類のレシートなどをはさむファイルとして利用
・・・風で飛んだり散らかる心配がなく気軽にさっと入れることができます。

ところがこれは、あくまで私の主観だったのかもしれません。

大多数の人々が、ちゃんと使い方を決めてもらわないと購入に踏み切れないかもしれません。

もしくは、その地域の人々がそういった傾向が多かったのかもしれません。

どういった理由にせよ、大変良い勉強になりました。

更なる私の仕事として、今後、受け身でなく積極的な買い物の方が絶対に視野が広がって楽しいのだという喜びを伝えていくことも長い時間はかかるかもしれないけれど大きな影響を及ぼせそうだと考えています。

というわけで、長々とレンタルボックスの体験から学んだことをたくさん書いてしまいましたが、次のステップとして、イベント出展がそこまで来ています。

イベント出展も2020年に入ってから、募集を探して、近くであれば、たくさんの商品を運べるかな、と近隣で開催されるイベントを探しての応募でした。

厳しい審査があると聞いて落選する可能性もありましたが、有難く通過致しました。

せっかくの良い機会なので頑張ります(^-^)。

ただコロナの状況が今とても危うい局面に到達してしまっているので、この記事を書いている現在は少し見守る必要があります。

その後の流れで、たくさん宣伝もしていきたいと思っています。

早くコロナの終息を願います。

ハンドメイドバッグのイベント出展にあたっての下準備3点ご紹介

今回私が下準備を進めている3点の作業があります。

これをご紹介したいと思います。

まずは、①イベントでしか購入できない商品製作です。

イベントで盛大に盛り上がりはしたいですが、イベントも後の末永いお付き合いのほんの入り口で良いのではないかと考えます。

これをきっかけに知ってもらえて、その後イベントが頻繁になくとも、ネットのホームページや商品にたどり着いてもらえてチェックしてもらえたら、このイベントの意味はそれだけでも大きな成果です。

そんな重大なイベントにわざわざ足を運んでくださったお客様に対してできることを考えた時に、足を運んでくださったからこそ選べるイベント限定の商品というのは意味があると思います。

しかも、通常のネット販売と同じ物が安かったり、ネット販売では売っていない商品を並べるんです。

これからの2020年に出店するイベントではそれを実行していこうかと思っています。

その1つとして、こんな準備をしています。

3点セットのミニサイズのコスメケースを作るために裁断した生地。

コスメケース3点セットというものの製作。

3点セットともなればかなりお得感がありますね。これをお安い¥1,100の価格でご提供したいと思います。

そして、次の準備は、②商品情報の入った下げ札の作成です。

エクセルで、ラベルシールのマスに当てはめて作成の札の内容
:商品の名前、サイズ、そして素材情報ということで生地の名前とか混率を記載。
そうすることでさらに詳しく興味を持っていただくメリットもあり、お客様の興味のきっかけに。
左下には、私の写真、右下には、ホームページへダイレクトに向かえるQRコードを貼り付け添付。
そういった情報満載シールをまずは印刷します。
次に印刷したシールを厚紙に貼ります。
もっと洒落た厚紙がよさそうなものですが、まだまだ手作り感たっぷりな質素なものです(^_^;)。
そして、少し華やかに、そして、商品に取り付けやすいよう、お洒落なリボンテープを穴に通し下げ札完成。
穴開けは、ポンチで金づちでたたいて開けたり、マルチプライヤーという穴開け道具も使いました。
これを後にしおりみたいにお使いいただくことで、捨てられる可能性を低めます。
本を読んだ際に使うしおりの、このQRコードから読み取ってホームページにもお立ち寄りいただく狙いです。

そもそもこの案はどうしてひらめいたかというと、ブランドのインナーに付いていたおしゃれなブランドタグがとても質が良くてかわいくて、しおりに利用している自分の状態にヒントを得ました。

こんな風にしおりに大活躍のインナーに附随のタグなんです。

ストリート系の洋服全般のメーカーなのですが、とてもおお洒落なことされてますね(^-^)。

こんな風に本に挟んでしおりとして生き続ける、もともとインナーに附随のブランドタグ(紙製)。

③チラシを作るということも欠かせません。

イベントにお越しくださって近くを通り過ぎられようとしているだけのお客様にもアプローチできるのがチラシ。

その時は興味なくても、後々ゆっくり暇なときにチラシのQRコードものぞいていただけるかもしれません。

スマホでかざすだけで気軽に見れますので、このQRコード入りのチラシは必須であると考えます(^-^)。

あとがき

その後、この記事を手直ししたのがここからです。

結局コロナの真っただ中という期間で、イベントは中止となってしまいました。

多くのライバル達が集まるところの中で互いに集客しやすい場としては1つありますが、自社店舗でバザーというのも素敵です。

どちらかというと後者のイメージが強いですが。。いつかやってみたいです(^-^)。

<経理>個人事業主の青色申告は「e-tax」が楽、徐々に分かりやすく改善されている中使い方の注意点を実際のミスからお伝えする回【393】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年度の確定申告、つい昨日終了したところです。

棚卸作業、決算書などは出来上がって下準備はしてありましたので、今回は確定申告の受付がスタートしてからの「e-tax」入力としました。

前もってじっくりゆっくり準備したい方などは、「e-tax入力」自体は、1月4日あたりからできるようなので、ゆっくり入力しながら保存して。。とやっていくこともできます。

ただ、この時点では、まだ控除証明書が不ぞろいの場合もあり、2月に入ってから「e-tax」を開きます。

それまでの下準備なるもの、例えば「棚卸資産表の完成」などは、1月頭から開始し、早めに完成させております。

この、保存も結構大切になってくることがあるということを交えながら、このたびは、間違った順をたどってしまったエピソードなどをお伝えし、気を付けていただくよう応援をしたいと思います。

1)「e-tax」のここが間違いやすい、必ず「確定申告書等作成コーナー」から始めることがマスト

実は今回で2度目の「e-tax」入力ではあったのですが、よく去年やれたいうくらい忘れていました。

まず最初のつまづきは、そもそも間違えて、「法人用」で入力しようとし始めてしまったことです。

勘違いしても入力できてしまうところが気を付けないといけないところでした。

「個人事業主」と「法人」と全くソフト自体が区別されているという点を理解せねばなりません。

「e-tax」のトップ画面が大変にぎやかでカラフルでごちゃごちゃしているようには感じます。

「個人事業主」は「確定申告書等作成コーナー」から必ず入っていきます。

法人だとその下のボタンの「e-taxソフト(web版)」から入るとのことで、そもそも「建物」が違うのですね。

それなのに間違えた理由は、手動ではなく、自動で横から来た、「こちらだよ」というような案内に乗ってしまって、それにいざなわれた場所が法人の場所だったというわけです。

どうしてそのように誘導されてしまったのかは分かりませんが、それがもしかして今後間違いにくいように改善されていくのかもしれません。

とにかく、「個人事業主は、「確定申告書等作成コーナー」より入っていく」を徹底ということになります。

初めて利用の際は、管轄の「税務署」様に赴いて、ログインの仕方をパスワードタイプの「利用者識別番号」の発行とともに登録しました。

「カードリーダライタ」は、故障の不安や少し古いやり方な感じがしてなりませんでした。

普段からクラウド型の「ログイン」に慣れた大半の方には、「ログインパスワード方式」の「利用者識別番号」でのログインをお勧めしたいです。

税務署様に一度出向かねばならなかった理由というのは、本人確認や、ログインIDにあたる「利用者識別番号」という16ケタの数字をその場で発行してくれる作業があったからでした。

そこで同時にパスワードを決めて完了です。

これが常日頃お買い物などのサイトでも利用するなじみある、「ログインID+パスワード方式」ということになります。

2)「確定申告書」のアイコンが左に「決算書」のアイコンが右に位置していても、右の「決算書」から入力し始めることがマスト

さて、もう1点間違えてしまっていた順番がありました。

これは、やはり多くの人が同じようにつまづいていることが昨日の「e-tax」お問い合わせ電話の窓口の人の話で分かりました。

「確定申告書」が出来上がったら最後に送信ボタンを押して、マイナンバーを入力して終了になるわけです。

しかし、先に確定申告書を作ってしまうと、附随せねばならない決算書を残して単独で確定申告書だけを送信してしまうのです。

これには、「エラーを入れてくれないかしら(汗)」と思ったものですが、通常「決算書」から作るものだという隠れた常識があるようなのです。

それなら、「どうぞアイコンの並び順を左に「決算書」右に「確定申告書」と並べてくださらないか」などと思ったものです。

このことを一応、「e-tax」の相談窓口のご担当者様へ一言、「附随の決算書が添付されていないですよ」などと親切なメッセージが出るようになどとしてもらえないものか、これだと、送った気になってしまって実は決算書送ってなかったなどということが多発するのではないか」ということをお伝えしたのですが、実際そういう人が多く出ているとのことだったのです。

結局、望ましい手順というのが、まずは、先に決算書を作ってから、続きでそのままの画面で進んでいくと、確定申告書に移るという道筋らしく、その道順をたどれば、添付みたいに拾って行う作業無しで、同時に先程作った決算書も送信されるそうなんです。

「はあ、そうなんだあ」と感動。

しかし、なかなかその構造は分からないものなので、初めての人などはどうなるのだろうかと、こうして筆を執らずにはいられなかった次第です。

どうぞ、このような間違いが起きませぬようお気をつけくださいませ。

ただ、その後改善があり、「先に確定申告書だけを作ってしまった場合、送信する前に後から作った決算書を添付するボタンも今年から設置された」とのことです。

確定申告書に決算書ファイルを添付するというような形のイメージ。

そして、その時に注意がありまして拡張子の問題があります。

通常ただ、続きを明日やりたいから保存して、明日また続きから入力したい場合に行う保存は、「data」という拡張子で保存されます。

でも、送信するときには「xtx」という拡張子でないとエラーが出ます。

よって、この「xtxに変えるという作業ができる画面も今年から設置した」とのことです。

税務署様の方でもアンケートがあって、年々ご意見を取り入れながらシステムを改善していって下さるのです、ありがとうございます<m(__)m>。

まとめますと、とにかく「作成順序は、①決算書②確定申告書で」ということです。

そういえば、よく見ますと、トップ画面の「確定申告書等作成コーナー」の文字には、「等」という言葉が入っています。

おそらく、この「等」というものに、決算書も含まれるのでしょうね。確かに決算書がこのボタン内で作れますから。。

あとがき

今回は「e-tax」の入力において、実際につまづいたエピソードを交えて、2点のみお話致しました。

もし、同じようにつまづいてしまう方がいらっしゃれば、お役に立てればとこの記事を書きました。

そうはいっても、これだけつまづいてもパソコンで1日で終了できたので、「e-tax」は間違いなく便利です。

その後、慣れてくると半日でもできることがあります。

このように、実際に行列で並ばなくても手軽に時間関係なくできる「e-tax」どう考えても効率的で楽で確実です。

「並んだところで、結局受け付けるだけしか行えない人手不足事情もあり、質問に対するご教授などは電話応対の担当者様が詳しい」と実際の窓口の方がおっしゃっています。

遠慮せずに不明なことは最寄りの税務署様のダイヤルの、「確定申告専門の電話担当の方」に聞くのがベストです。

解決が一気にクリアになっていきます。

「会計ソフト会社」様はその点はタッチしてはならない方針もあり、「税務署様」の方が良いですし、ストレートに答えがちゃんと出ます。

結局夜20:00頃すべて終了。

そして、遅めの夜ご飯、寄せ鍋の汁で作った「卵雑炊」をいただいたのでした(^-^)。

<経理>私は使っていません、個人事業主の簿記において、「仕掛品」や「積送品」の「〇〇品」は必要ないです【357】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

企業に勤務していた時の経理と個人事業主、簿記の参考書とか試験と個人事業主でちょっとした仕訳の違いがあることに気づきました。

基本的なことは同じですけれど、特に簿記に登場してくる科目の中では、実際には省略してしまった方がシンプルで分かりやすい経理になったりもします。

今回はそのような状況に出くわした例として2点程科目をご紹介し、簿記の教科書には確かに出てきていたけれど実際は使わなくても事足りるという例をご紹介したいと思います。

当事業形体は、ハンドメイド業者で、商品を自分(自社)で製造して作り上げている形態に当てはまります。

簿記にはあって実際の現場で使わなかった科目その①:「仕掛品」

物を材料から製品に作り上げる形態が含まれる事業においては、決算をむかえる時に「未完成品」の状態にあることがあります。

これは、簿記の中では「仕掛品:しかかりひん」に相当します。

一番最初に勤めていた会社の時は、経理事務担当ではなかったのですけれど、時々経理部に出向き材料購入の納品書を持って打ち合わせに行っていました。

その時に経理の部長さんが、「これは仕掛品となるよ」ということで、「仕掛品」のゴム印をその納品書に押していました。

そう、その会社はメーカー的位置付けの事業(実際輸入業者でOEM形態)なので「仕掛品」勘定を使っていたのです。

個人事業主スタートの頃、簿記2級の工業簿記により、「仕掛品」を使わないといけないと思っていました。

ただ、実際は使わなくてよいです。

実際に使わずに問題なく過ごしてきています。

よって、材料を購入した時だけ、

以上の仕訳をします。

その後は「仕掛品」という科目も、完成しても、簿記に出てくるような「製品」という科目も使用しません。

「製品」という科目を使うのは、決算の棚卸し仕訳の時に、バッグの在庫を数える時にだけ使うということです。

これが一番シンプル、かえって分かりやすいのです。

よって、決算の時12/31時点で、本来の「仕掛品」状態の縫った途中の未完成のバッグは、製品の棚卸にはもちろんカウントせずに、材料のままの状態として、材料の棚卸としてカウントするのです。

カウントしないということは「漏れ」になりますのでご注意を。

簿記にはあって実際の現場で使わなかった科目その②:「積送品」

「委託販売」というものがあります。

自社の店舗がない場合に、他のお店に製品を置かせてもらい、売れるとそのお店に売上価格の何%かを手数料として支払う形態。

私も先月「レンタルボックス」の業態をされているお店にお世話になり、委託販売を初めて経験させていただきました。

こちらのお取引も実際は簿記の通りには仕訳しませんでした。

簿記の通りだと、お店に置いてもらっている商品を自分の手元にある商品との区別で「積送品:せきそうひん」勘定を使うのですが、積送品というのはいわゆる、「資産勘定」であり、決算時は「製品」に含めるのです。

別紙などでお店に預けた商品を把握していますし、なかなか勘定科目を使った仕訳の明細で何かを把握ということは実際にはありません。

日にちとか、合計金額の確認くらいです。

よって、商品を預けた数量や明細は別紙もしくはメモでもよいです。

そして、売れた時にやっと仕訳をすればよいのです。

あとがき

このたびの使わない科目、「仕掛品」「積送品」は、いずれも「〇〇品」という「棚卸資産」になります。

「仕掛品」にはしなかった購入時そのままの材料も、結局「棚卸資産:材料分」としてカウントしますので最終的な金額の行き先が同じところに入っていくのです。

「積送品」に関しても、他の場所にあっても自社のものだと把握していれば、「棚卸資産」の中に最終的に混じっていくのです。

よって、把握できる範囲内にある個人事業主ではあえて「〇〇品」という科目は使っていません。

ただ、漏れることなく「棚卸資産に入れる」ということは必ず守る必要があります。

そのせいで、カウントし忘れのミスは無いようにせねばなりません。

分かるように完璧になっているという徹底ぶりこそが「仕掛品」や「積送品」を使わないことに対する説得力があるわけです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<経理>個人事業主のハンドメイド事業の棚卸作業と仕訳(前期からの繰越製品を今期に廃棄処分をした場合の仕訳も含む)【199】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

個人事業主のハンドメイド業を持つ私が1月に入って早めに行うこと。

それは、決算の棚卸作業。

なぜ早めが良いかと言うには理由があります。

次の期になったとたんに、製作によって材料が減って変化していくからなのです。

そうしますと早くに在庫ストック分をカウントすることが分かりやすくて、後がとても楽です。

個人事業主のハンドメイド業者が1月になったら早めに作業しておくのがよい棚卸作業の内容

冒頭でもお伝えしましたように、1月に入ったらすぐに意識すること。

それは、棚卸作業を早めに行うことです。

棚卸作業というのは、主に2点のことを行うこと。

①遡ること12/31時点の「材料」の未使用分を数える。

②同じく12/31時点の「製品」の売れ残った数を数える。

です。

この数えるという言い方があいまいですが、数量の把握と同時に、①と②をそれぞれ「金額」で把握するのです、しかもその金額というのは「原価」です。

①の場合は、原価というのは実際の購入価格そのまんまで正解です。

ですから、過去の「材料仕入-買掛金」もしくは、「材料仕入-現金」という仕訳を帳簿で確認したり、材料購入の納品書や領収書、レシート等を見返す作業が必要となります。

②の場合は、下準備が事前にあってこそスムーズにできるものです。

原価表というものを1商品につき1つずつデジタル(エクセル等)で作っている状態にしておくと、この作業がものすごく簡単になります。

昨年度は、私は個人事業主1年目だったので製品原価表の中の材料の部分が事業主以前の何年も前のストックだったりして、正確な原価表というのは作っていませんでした。

しかし、今年度は新たに購入の事業主スタート後の材料だらけになってきて、正確な原価表が可能になりました。

そうすると原価表のエクセル表の合計の値を拾えばよいだけで楽です。

日々のコツコツとしたまめな作業、これは製品完成の時点でそれぞれ行っていけば、作業が散らされて5分程度で1点の原価表が完成するぐらいの短い作業となります。

原価表の作り方などは、また別の記事でアップするとしまして、ここでは、そこから合計「金額の値」を引っ張ってくるだけでよいのだということをお伝えするにとどめますね。

ところで、実は①の材料についても準備があるとよいと言えるのです。

確定申告の時期になって慌ててバタバタと過去の領収書を調べたりなどはなかなか骨の折れる作業。

そのようなことをせずとも、事前の材料のリスト作りで、その表だけで棚卸資産表を作るところへ進めるのです。

それをYouTube動画におさめていますので、よろしければ、ご視聴どうぞ(^-^)。

あくまでYOUTUBE動画はまだ①に関してしかアップしていませんので、②をアップしたらまた、貼り付けますね。

棚卸の仕訳(材料と製品それぞれの残り分の金額把握)

さて、仕訳をするにあたって、①材料在庫の棚卸表、②製品在庫の棚卸表とをエビデンスとして完成させていきます。

①材料在庫の棚卸表の例
②製品在庫の棚卸表の例

数字や写真はあくまでも例です。

そして、①と②を分けてそれぞれで仕訳するのが良いとのことです。

この合算してしまわず2種で計上するというのは税務署様からの推奨でした。

この2種というのは材料と製品の2種。

仕訳の行数は、材料で通常棚卸は2行1セットの仕訳ですから、①と②それぞれ2行ずつ合計4行の計上です。(すみませんややこしい言い方で<m(__)m>)

また、②が写真付きであるのかどうかは、本人の把握でして、あった方が分かるのでこうしています。製品番号だけでも本来十分ではあるかと思いますが。

この写真は、次の事項になる廃棄処分の時にイメージがわきやすいので、この表を利用する廃棄処分の仕訳の時に有効だからということで写真を使っているということも大いにあります。

では、まず材料の棚卸の仕訳。

2019.12.31・・・①材料在庫棚卸仕訳(前期末に¥5,000だったと仮定)

5,000 期首材料棚卸高 ※今期首時点の材料在庫 材料 5,000

10,000 材料 ※今期末時点の材料在庫 期末材料棚卸高 10,000

はい、今度は製品の方。

2019.12.31・・・②製品在庫の棚卸仕訳(前期末に¥7,000だったと仮定)

7,000 期首製品棚卸高 ※今期首時点の製品在庫 製品 7,000

14,566 製品 ※今期末時点の製品在庫 期末製品棚卸高 14,566

これで、12/31時点で、¥14,566分相当の価値の製品が売れ残っていたということが正式に帳簿に計上された、(事実としてアップされた)ということです。

製品廃棄をした場合の仕訳

期の途中で製品を廃棄することがあります。

私の場合まだ技術が未熟で今後販売するには説得力がない作品のバッグをまだまだ今回も廃棄処分したものがあるのです。

その仕訳をお伝えしたいと思います。

実際廃棄処分をした日は、期中の6月頃だったのですが、廃棄した商品の記録だけは別紙でエクセルに記録してありました。

昨年の棚卸表の横に「廃棄」などとメモ的に記録しておくことが最も分かりやすいかと思います。

そして、廃棄処分のエビデンスとして、前期の製品棚卸表の横に廃棄と記入した別表をコピーしながら作った廃棄処分表みたいな表を用意するのです。

廃棄処分額は製品原価ですので、金額もその棚卸表である製品原価をそのまま利用できます。

製品廃棄処分表:前期の製品棚卸表を加工して使うのがスムーズ。

そして、仕訳は、

2019.12.31

4,000 製品廃棄損 ※前期末製品在庫5点中2点を廃棄処分 材料仕入 4,000

と行います。

私は最初、この借方の「材料仕入」を「製品」という科目で行おうとしていました。

そうすると、先ほど行ってきた棚卸の仕訳の金額に矛盾が生じてしまいます。

確かに前期の製品から廃棄したから、振り替えて製品の金額を減らすと考えてしまうのですが、そうするとここで急に確定したはずの製品の金額を変えてしまうので、いじってはいけない、それ以上触ってはいけない数字だと考えられます。

そしてやむなく、「製品」という科目を避けるために、「材料仕入」という科目を借方に持ってくるということに至ります。

そうするとこの廃棄の仕訳のタイミングは上記の製品や材料の棚卸仕訳の前も後でもどちらでもよいということになります。

「製品」という科目を使ってしまう場合、たとえ棚卸仕訳の前の順番で計上するとか、もしくは、6月の廃棄を実際にした時点で6月で計上したとしても結局は、前期から繰り越してきた「製品」の金額が突然期中で変わってしまっていますから、期末で行う棚卸の仕訳の「製品」が前期末と一致しないというおかしな矛盾が起きます。

よって廃棄処分の際に「製品」という科目を使わないというのが正解でしょう。

また、製品廃棄処分の計上は期末に行うと、在庫を減らそうと悪い操作をしているかのような疑いがもたれるから、期中に行っておくのがよいという意見もあるようですが、そんなことはないです。

いつ廃棄したかは、12/31の計上時に摘要欄に記載すれば、期末でOKな仕訳だと思います。

なので、

・廃棄した日付:6月頃

・廃棄した理由:製品の技術の未熟さと付加価値の不足、今後売れそうな見込みがない等の判断による

などをエビデンスに記入しておくと実直です。

なにも怪しいことをしているのではないのです、実際にそういう場面が事実としてあったということなのですから。

廃棄処分すること自体は認められた行為です。

ただ、SDGs分野からは今後は起こらないようにしていきたいものです(^_^;)。

あとがき

今回は、ここまでですね。

廃棄処分の仕訳はわざわざ行わないということもできてしまいます。

しかし、今後は廃棄などしないで済むような納得の製作になることの改善もあって前期からの在庫の分からの廃棄は「製品廃棄損」科目をあえて計上しています。

そうしないと見えないところで利益も変わります。廃棄した場合としていない場合を区別したいわけです。

ところで、当期内に出来上がった製品を当期内で廃棄の場合を税務署さんに聞いてみました。

税務署さんに問い合わせした時のお話では、前期末からの在庫でなく当期で新規に作って、当期で廃棄の場合は、材料仕入-買掛金の材料購入時の仕訳そのままを活かした費用で終わらせるということでよいようです。

すべてそれを製品廃棄損で仕訳するのはきりがない、本来はそれがベタベタなやり方かもしれないけれども、その必要はないとのこと。

よって当期に作った製品は、当期に廃棄しても、わざわざ廃棄処分仕訳をしないということです。私もそれには納得していまして、それで良いかと思います。

実際は、当期製作のものは、もう少し粘って販売しますので、当期内でやすやすと廃棄処分することは稀(まれ)ですのであまりこのケースにはなりませんし。

では終わります。経理ブログ増やしてまいりたいと思います。もしご参考になる点があったなら、幸いです。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク