パッチワークも細かければ「柄」になる、ブロックパッチワークとタータンチェックコンビの相性の良さ【1286】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよセルヴィッチデニムのはぎれも最後の整理整頓で本当の最終になってきました。

今回のパッチワークで、もしかしたらカーキブラウンカラーのレアカラーのセルヴィッチデニムでのバッグ製作はラストになるかもしれません。

1パーツが細かめを合計50パーツ程使用のリッチなパッチワークへ

以前の同じセルヴィッチデニムのパッチワークは、1マスが縦12.5cmx横17.5cmでしたので、バッグの出来上がりでは、ハギ目があるタイプのバッグという印象でした。

1マス縦12.5cmx横17.5cmのパッチワークシートで以前に製作したナップサック。
パッチワークというよりは、ハギ目のあるデザインのバッグという印象でした。

今度は、はぎれも小さめばかりなので、ひとまわり程小さなサイズの、縦10cmx横15cmのマスに統一して、それでもできるだけめいっぱいの面積にと考えました。

そして、シートが出来上がったその姿を見て、うっとりするような美しさに感動♪。

ブロックのように配列よく並ぶパッチワークシート。
ハギ目周辺のステッチの糸の色のなじみ具合も美しさの秘訣です。

この姿を見て大変美しいと思うわけですが、このブロック自体が柄のように映りますね。

そうしますと、裏地選びには、表が「ブロック柄」である場合の裏地は。。というように考えていきます。

花柄や水玉が裏地の候補から外れていきます。

こんな感じで、タータンチェックをチョイス。
もう1つのカラシ色の無地は、裏地のチェックのポケットのフラップに考えています。

お洋服のコーデと考え方は同じで、ブロックは四角い様相なのだから、同じ四角い柄のタータンチェックというのは相性が非常に良いものです。

2枚のパッチワークシート
:実は、この後もう1列縦に追加する予定でして、実際の型紙より不足しているのが現在。
最終的には、パッチワークのマスのパーツは、全部で54枚使用ということになります。
ものすごくたっぷり使ったことになりますね。

ここまで手の込んだパッチワークバッグはなかなか売られていません。

なぜなら、この数のはぎれを用意できるなら、つながった大きな面積1枚がとれる分量だからです。

これには事情があり、プチ量産でもったいない使い方をした結果余ったはぎれだったからというエピソードが隠れているのです。

何か物を作りたい目的があって、材料をそれに合わせていく場合、生地がもったいなく余るのは当然で、主体が作りたいデザイン重視だからです。

ついでに裏の様子も写しました。ものすごい光景ですね。

あとがき

どうしても、何かそうでなければならない究極のデザインというものがあった時には、もったいなく生地が余ることを妥協することになります。

そういった時に、もったいない生地を集めて、こうしてパッチワークを美しく仕立て、作るバッグに「手間と美しさが入った価値」を付けていきます。

そもそもですが、もったいなく生地が余ってしまうようなそのデザインは果たして本当に必要なデザインであるのか。

それとも、生地を無駄なく使うことができるサスティナブルなデザインであるのかは一番最初の生地の手配の時に考えることです。

何も考えずに、ただ、こうしたデザインが作りたいというのは、何か少し形を変えることで生地が無駄なく使えるのだという可能性があるならば、最初の時点でそういったジャッジも非常に意味があると思います。

こうしたことだって、後にサスティナブルな工夫をしたストーリーとしてお客様にお伝えすることができるではないですか。

とにかく見かけのかっこよさだけを追求した企画は危険だと思います。

余った部分が多く出た場合にどうするのかまで考えてこその深みある企画だと考えます(^-^)。

持つ人間の体の左右のバランスを重視したワンショルダー使いとリュック使いの2通りが使い分けられるバッグ「キルトサック」【1285】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ワンショルダーバッグとリュックの兼用デザインのバッグが完成しました。

ただ、今後の課題も見つかり、徐々に磨きをかけていきたいと思います。

ぱっと見はコンパクトですっきりとしたデザインになりました。

リュックに背負う時のバランスが今はまだ足りない

リュックにもなるワンショルダーサック:<サイズ>縦34cmX横21/34cmXマチ15cm。

以前作ったのはワンショルダーのみの機能として考えていましたので、もっと横幅が広かったのですが、今度は狭めました。

そして、左サイドの部分を背中に当ててリュックにも使いたいということになります。

マチ15cmでは、背中には安定しないのだと完成して実感。

まだ今後も、違う生地でこのデザインを改良していきますが、まずの1点目は、マチが15cmでは足りないと思っています。

リュックとして背中に背負うには20cm以上のマチがあった方がよいことと、そもそも奥行き(正面からは横にあたる長さ)とマチが一致した底面が正方形であることが最低限であるかと。

そうしますと、よくある、楕円底で側面が途切れることのない一繋ぎぐるり1周の方が、ハギ目がリュック仕様の時に出なくて済みます。

少なくとも1つはハギ目は必要なので、背中の背負う部分に持ってくるということです。

私としては角張った四角型が個性的であると思っているので、このハギ目についてもどうするのがが今後の課題になります。

フラップポケットのフラップを無地にすることの意味

<表地:黒>エステルポプリン、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:モカx黒ドット>キュプラ裏地、キュプラ/100%、日本製。

裏地には柄を選ぶことが多いです。

フラップは無地の方が実際使うにあたってポケットの位置が分かりやすいし、柄をつぶさない効果があります。

このフラップだけはどうしても柄を遮ることは仕方がないです。

同じドットでやってしまうよりも、バイカラーの相手である黒の方が見栄えが美しいです。

フラップを開けた時の様子:型玉縁風のスタイリッシュな隠しポケットが設置。

今回は、均一に柄が点在しているドットであったわけですが、もっと柄がはっきりしている場合、柄on柄によって柄の美しさが損なわれることが顕著だと懸念されるのです。

レンズストッパーのサイズ感の成功

サック系のデザインでは欠かせない「レンズストッパー」
:共布紐とのコンビなのでサイズ感が非常に大事。

5cmの型紙を四つ折り観音開きに作ったひもを無理なくスムーズに通すことができる。

しかし、あまりにもスカスカではストッパーの役割をしない。

この微妙なバランスとサイズ感は過去に研究済です。

現在のこのストッパーの穴はひもと程よくマッチしているのです。

あまりに窮屈だと「擦れ」の積み重なりで長持ちではなく擦り切れて将来この部分が損傷しかねません。

無理のない優しい製作であることも長持ちの秘訣なのです。

また、レンズストッパーの作り方は後の投稿で<HMB教室>カテゴリーで後日ご紹介したいと思います。

巾着系の機能ではこのストッパーが使えますし、紐の巾に関係なく既製品を探し回るよりコスト削減で、しかもカッコイイワンポイントの存在感すらあります。

5cmのダイヤキルトのシートの「ソフト厚芯」の代用の通常生地がソフト厚芯の代替品になったのかどうかの検証結果

かつての「ソフト厚芯」の代替品としての麻/ポリ生地(通常の表地として売られている生地)。
キルトシートとして代用したのが今回です。:結果は、全然柔らかすぎました。

結論からは、「代替品にはならなかった」とお伝えしたいと思います。

とても残念ですがとても大切なことです。

少し途方に暮れています。

在庫がなくなってしまった「ソフト厚芯」
:そもそもこのお品の購入も10年以上前の在庫品だったと思います。
最初は60mくらいあり、1反まるごと入手だったので長い間使用できたのでした。

当時、在庫品であったことから、考えられないほどの破格のお値段でした。

60m巻で1反=¥2,100という原価の記録を今発見しました。幅も120cm程あったと思います。

¥2,100÷60=@¥35/mです。

ソフト厚芯は先ほどある1か所のネットのお店の「床材」の「ファブリック」のコーナーで類似品を見つけました。

類似品は、おそらく同類か、とても近い素材ですが、そもそも80cm巾しかなくて1反=30mで¥37,000程。

¥37,000÷30=¥1,233/mです。話になりません。

この素材は、ウーリーさに秘訣があると思います。軽くて、ハリコシが適度に出て、そして柔軟です。

見た目の高級感もありまして、インテリアのシートなどにも使うことができるほどです。

色はグレーでした。

フェルトとは異質のもので、フェルトよりも軽いし、はるかにハリコシがあり、厚みが0.7mm程度です。

それでも接着芯などよりは厚みがあるので、厚芯の部類だったのです。

もう、ああいったウールチックな素材は、お買い得には、入手困難なんだという結論に至っています。

あとがき

次回からは、キルトの場合今度は、「ハード薄芯」というものを使ってみます。

ここ近年、このハード薄芯すら、あまり頻繁に見かけるものではなく、品薄ではないかと思っています。

なかなかハンドメイドの材料も調達が難しくなってきている現実を感じます。

1つキルトをかける時の代替品になるかもしれないなと思っているのが、「不織布」です。

よく100均などにもラッピングの袋として不織布が使われることがここ近年あります。

あのシートは、ものすごく高価というわけではないと思いますし、簡単に崩れるものではなさそうです。

ただ、上の写真のような「ソフト厚芯」はウーリーであったことがその風合いにうまく影響していたと考えられます。

ラッピングの不織布は「エンボス加工」といって、ドット状の凹凸感ある加工がされていることが多いです。

ちょっとハードになり過ぎたり、ふくらみに関しては物足りなかったりするのかもしれませんが。。

今思うことは、この10年程お世話になった「ソフト厚芯」のすばらしさ、これに尽きます。

軽くてハリコシのあるキルト用に使ってきたソフト厚芯がいよいよ品薄に、在庫品の薄手の生地が代替品になるのか【1284】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「ワンショルダーナップサック兼リュック」というアイテムを作ろうとしています。

使い方に展開があり、ワンショルダーで気軽に背負えることに加え、リュックにもなるものです。

そういった機能はおのずと、縦と横の長さがある程度均等であることが使いやすいようです。

ヴィンテージ物のバッグで筒形の巾着のワンショルダーがあるのですが、巾着では「サイド」である場所が背の部分にもなるには、全体の良きバランスが必要なのです。

ワンショルダー兼リュックのイメージ:正面が巾着ではサイドに当たります。
同時に、この面を背面としてリュックとして背負えるデザインにするということです。

おのずと、筒形のような奥行きが均等であることが使いやすくなるイメージです。

早速実験、5cmのダイヤキルトを在庫の薄手生地でかけてみた検証結果

黒のポプリンという生地に5cmのダイヤキルトをかけました。
裏面には、ソフト厚芯を今まで当てていましたが、麻混の麻/55%、ポリエステル45%の生地を代用。
なかなか写真のみでは難しいのですが、感触としては柔らかすぎました。

柔らかすぎると同時に、重いのです。

ここでソフト厚芯がいかに素晴らしい材料であったのかを実感します。

ハリコシがありながらも軽い材料であり、通常の表地使いの生地では得られない良さがあったのでした。

とりあえず、今回は、このまま進めます。

そして、完成した状態ではどうなのかというところも見ていきます。

ただ、このキルトの時点でもうすでにソフト厚芯との違いを大きく感じています。

この検証があまりにも良くなかった場合には、次に、まだ在庫には持っている「ハード薄芯」でもやってみたいと思いますが、おそらく、ハード厚芯では今度は融通の利かなさが出ると予想します。

ややごわつくのです。ハリコシもありながらしなやかさも必要なのです。

最終的には、ソフト厚芯に代替となるにふさわしい類似素材を新たに探していくことになりそうです。

あとがき

こうして研究をしてみて思うのは、いかに隠れた場所にもすぐれた材料があるのかという点です。

出来上がってしまうと中身が見えませんので、商品というものは「装飾」などに重点が当てられがちです。

私の方針でもあるのですが、長い時間をかけた納得をしてもらうことが後の信用に繋がるという考え方をしています。

今は分かってもらえないかもしれないけれど、いずれは、長持ちすることで、その良さと価値が伝わればという志(こころざし)です。

こうした雑貨品であるアパレル品に限らず、食べ物にしても、住まいにしても大きなものから小さなものまですべてに当てはまることではないかと思います。

表面だけを重視した工夫では、その効果は一瞬の瞬きくらいのものでしかないのではと。

小さめのキーボードも大切に保管して運びたい、49鍵盤用の取っ手付きキーボードケースに内袋をスウェット素材でおしゃれに製作【1283】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前に、【1265】の投稿で49鍵盤のキーボードケースが完成していました。

49鍵盤用キーボードケース:<サイズ>縦33cmx横97/105cmxマチ10cm。
・・・61鍵盤でほぼぴったりのサイズに作ろうとしたところ、
サイズ不足で失敗して結果49鍵盤用になったもの。

61鍵盤では横幅が不足で49鍵盤用に対応というものになりました。

1m強あっても61鍵盤が無理ということが、いかにキーボードも横に長いアイテムであることが分かりますね。

そして、その後、【1277】投稿をもって、61鍵盤用のすべてのキーボードケースセットが揃ったのです。

そこで、今回は、以前の製作の49鍵盤用も内袋だけは製作しておいて、現実的に喜んでご使用いただけるものにしようと思いました。

ということで、このたびは、49鍵盤用の内袋の製作となります。

ふんわり素材であるフリースの利用と朴訥とした素材感に洒落を効かせる両端切替テクニック

49鍵盤キーボードケースの内袋:<サイズ>縦33cmx横88cmxマチ無し。

以前、61鍵盤用の時にもお話させていただきましたが、この両端巾着デザインがキーボードをスライドさせて入れるときに有効であることや、持ち運び時の左右の重さのバランスを均一にする効果があります。

実は、この切替の両端の花柄は、本体のキーボードケースの表地と同じ。

そして、5cmのダイヤキルトをかけて真っ二つにカットして両端に設置したのです。

巾着紐も共布ですので、全体のコントラストとすっきり感があります。

<外面:黒>スウェット、綿/100%、日本製。
<内側:ワイン>エステルソフトサテン、ポリエステル/100%、日本製。

裏地に素敵なワイン色のサテンをコーデしてみました。

たまには、差し色で赤が登場するのもモノトーンには効果的な例です。

最後の巾着ホールのステッチの際に、こうしたサテン地はしわが寄りやすいので、待ち針が必須です。

しかも、細かめに打っていくと、均等にしわが配分される方向へ行きやすいです。

何かのご参考になればと思います。

中に何も入れていないとここまでキュッとなります。
実際のキーボード入りではもう少し形が広がった感じになるかと思います。

キャンディ型は愛嬌がありますね。

あとがき

前に作ったものでも、後からその後の学びがあって、61鍵盤用を作った後で、もう一度49鍵盤用を振り返ってのこの度の内袋の製作でした。

楽器ケースでは、内袋はかなり有難いものだと実感しています。

ケースも隙間があるので、そこから楽器が丸見えよりも、内袋によっておおわれている方が安心感が高まります。

よく書いていますが、製作したお品というのは、その見映えだけでなく、その「心地良さ」も大きな割合を占めるのだと思います(^-^)。

巾着紐通しだけを柔らかい融通の利く別生地で製作のセルヴィッチデニム11オンスのナップサックの口の閉まり方への効果【1279】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

まだまだセルヴィッチデニムの裁断の破片が残っていることが分かりました。

後で貼るYOUTUBEの中では、今回の製作でセルヴィッチデニムのカーキ茶の11ozが最終であるようなことをお伝えしてしまいましたが、実はまだありました。

今後、生地の在庫を一掃していく目標に向かい、過去の材料のはぎれをたくさん集めてパッチワークシートで本体を作るタイプの製作を増やしていきます。

まだまだもったいないはぎれがセルヴィッチデニム以外にもあるのです。

はぎれの活かし方や、使い切るコツとかそんなことも同時にお伝えし、材料を無駄なく使うことのヒントになればと思います。

今回は、縦12.5cmx横17.5cmの1パーツを片面7枚、両面で14枚を使用したパッチワークシートで作ったセルヴィッチデニム製のナップサックをご紹介したいと思います。

ポイントは、硬いデニム生地の口が中身がこぼれてしまうことなくキュッと口を閉めることができるのかというところになります。

セルヴィッチデニムは本体だけに使用、巾着紐ホールは別布のブロードで。。

裏地と巾着ホールタブに使用のブロード生地
:薔薇柄のベースがカーキで表地のセルヴィッチデニムによくマッチします。

綿/100%、日本製になります。

日本製でこのクラシックなバラ柄がレアです。見つかるとしてもアメリカ製が多いのが綿の花柄です。

こういったデフォルメ感の少ない実写的なバラ柄が私の好み。

流行などもあるのかもしれませんが、ほとんどがイラスト風であったり、配列の良い花だけのプリントであったりと。

そんな中では、葉っぱや茎も描かれたこのような古典的なボタニカルなバラ柄は、私の目には特に光って映るのです。

自身の趣味嗜好に合っているということでしょうね。

巾着の口の閉まり具合
:デニム生地をそのまま巾着ホールに作るよりも入り口がしっかり閉じられています。
この別生地での切替の考え方は、他にも応用できそうです。

ただ、ここで今後の課題もありまして、タブを8個付けて隙間ができるだけ解消されるようにしたのですが、タブの位置が悪かったと思っています。

よく考えがちなのが、両サイドと正面の真ん中とその反対側、その間という位置。

しかし、これは巾着の物理的な動きを考慮していない考え方であったと後で気づきます。

背中に背負う時に、真ん中にふくらみが当たってしまいますね。

そうではなく、背中にペタンコにフィットするためには、ど真ん中にタブを付けることをすべての箇所で避けていくことが実はポイントだったのです。

よって、次回は、すべて、ずらして、真ん中をタブで挟むような位置に取り付けてみます。

サイドは、この写真からは、サイドのハギ目のど真ん中という位置のままでも良いのかもしれません。

リュックの巾着紐は、また別の茶色の生地です:麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

なかなか横顔もすっきりとしています。

余計な飾りがついていないからですね。

パッチワークの横段のハギ目の位置もぴったりと合ってすっきりとしています。

巾着ホールタブ
:7.5cmx7.5cmの正方形の型紙から、接着芯を貼り、真ん中に向かい三つ折り観音開きで作ったものです。

巾着ホールタブを最初10個作ってしまったことで、余った2個を底周辺のサイドに縫い込み、リュックに出来たのです。

行き当たりばったり製作ではありましたが、ラッキーな偶然と共に、紐も程よくタブに通り、結べば決してホールから抜けることはないという良いバランスに出来ました。

ホールのサイズは直径2.2cm程です。

1.2cm幅程のひもが通るためには、2cm強のホールの幅が必要なのですね。

これも良いサイズ感の勉強になります。

巾着ひもホールをタブにしたこととブロードにしたことの成果

口の閉まり具合
:もし、本体で折り曲げてホールを作っていたらここまでキュッとは閉まらなかったと思います。
常に物がこぼれるリスクがあったと思いますので、このやり方の成果は大きいです。

当然ながら、動きの多い箇所になるのがこのタブですので、ブロード生地という程好い柔らかさもポイントです。

ブロードは薄手の中では丈夫でごわついた方ですので。。

さらに、接着芯も貼り、外枠と内枠両方をステッチした入念な作りのタブであることもポイントになると思います。

あとがき

パッチワークにした継ぎ接ぎでさえも、セルヴィッチデニムの迫力にとても感動します。

お洋服のフレアースカートなどに使われるデニムはフレアーを出すためにオンスも控え目で、デニムと言ってもそれほど王道ではありません。

しかし、今回のようなバッグになるようなデニムは10オンス以上のごわついた厚手です。

重ねれば重ねるほど、そこへステッチを走らせればそれだけ硬さが増す特性のあるセルヴィッチデニムの素晴らしさがあります。

よって、通常60-80cmしか幅の無い、昔の織機のセルヴィッチ機で織られたセルビッチデニムは価値あるデニムなのです。

何かに使用しても、使い切るまでとことんこうしてパッチワークにして利用していくことをお勧めしたいです(^-^)。

「完全オリジナル」の解釈を間違えてはいけない、身近でありながら芸術品級のデザインの「レジ袋」の例で「完全」の意味をひも解く【1278】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを製作し、その手法やコツを解説してハンドメイド文化が広まることを目指す活動として、ネットでSNSやホームページのブログで発信しています。

その日に作った実際の製作物をそのままYOUTUBEでご紹介するところからのスタートで、同じ番号の投稿を、翌日ブログ、その後インスタグラムと連動するやり方をある時点からスタートしました。

このやり方は今でも続いていまして、ルーティーンとなって当たり前の日常の活動の1つです。

とても大切な活動だと思っておりまして、それは、一気にできる活動ではなく、毎日コツコツとしたものになりますので、後からなかなか巻き返すことが難しいのです。

そうすると、長い目で見た目標を少しずつ歩んでいくことの大切さは1つ人生においてあるのかもしれません。

今回は、ハンドメイドバッグであっても、その他のハンドメイド作品であっても関わることで、デザインの特異性が関係することです。

よく、「これ、うちのオリジナルなんですよ」という会話が聞かれますが、実際の「完全オリジナル」という言葉をこのたび掘り下げてみました。

もしかして、オリジナルという言葉の一人歩きで、オリジナルと思っていたつもりがそうではなかったという勘違いにならないよう、ここで一度深堀りをしてみたのです。

商売上、オリジナルという言葉を使うことはよくあるデザインなんですというよりも特異性が感じられお客様を引き付けることができるので魅力的な言葉です。

ただ、それは本当の完全オリジナルの意味を分かった上でのこと。

私が心配なのは、「勘違い」です。

それは早いうちに修正したり把握したりした方が良いと思うので、この度の投稿は重要です。

多くの自身で製造ということをされる方や場合によっては会社様であることもあると思いますが、この記事に対して何らかの共有とそもそもこの内容が何らかの形でお届けできれば良いなあと思っています。

レジ袋は身近なアイテム、しかしあの袋自体もある会社が最初に考案した芸術的な著作権を持つデザインであること

スーパーのレジ袋:かつて八百屋さんでのお買い物はおばあちゃんがかごを持っていました。
昭和のどこかの時点でレジ袋が主流になってきたのです。

こういったプラスチック系の素材の袋というのは、間違いなく戦後ですし、それほど昔でもない昭和のどこかで生み出されたものです。

「レジ袋 起源」でググると、ちゃんと最初にレジ袋を製造したメーカー様のお名前が「ウィキ」などで登場。

ということは、間違いなく著作権はこのレジ袋のデザインに存在します。

よく広まった身近なものだからそんな著作権などあるはずはないと、実は私も以前は思っていたのですが、理論から言うと、最初に作ったメーカー様がしっかり分かっている時点で著作権が存在するのです。

果物の「梨」を入れたところからのスタートだったとのことです。

実際にそのメーカー様がこのデザインの著作権を主張され、特許庁に商標権も申請してあるものかどうかはそのメーカー様の意向なのでお聞きしないと分かりません。

しかし、このデザインが発明品に相当するような画期的なお品であることはそのレジ袋のこれまでの広がりと歴史から見れば誰もが認めることではないでしょうか。

私も、ハンドメイドでレジ袋有料化が迫る2020年7月の直前に生地を使って自作してみました。

その時に、実際のスーパーのレジ袋を生地に当てて写し取って型紙を作りましたので、間違いなく、私が考えたデザインではありません。

このレジ袋の構造はかなり物理的な特質を活かしたなかなか複雑な構造だと思っています。

私が一から自分の頭の中で、このビニール袋と同じデザインが浮かんだかというと、全く「ノー」です。

その自身の写し取りの証拠から、私の作ったハンドメイドのレジ袋は完全オリジナルではないと導けます。

ということで、完全オリジナルということはそういうものなのです。

デザイン性に富んだ見たことがないような芸術品級のお品は完全オリジナルが実現できる

さて、レジ袋は身近なものであったけど実はなかなか簡単に考え付くデザインではない芸術品級のデザインなのだ、だから最初のメーカーさんの完全オリジナル品なのだというのが私の考え方でした。

自身のお品が完全オリジナルになるには、誰かが真似しても、いやいやあの人のを真似したでしょうと証明できるほどの特異なデザインでないと認められないと思います。

そうすると、よくあるようなデザインでは、著作権を持つ側でさえも、完全オリジナルであるとの主張は最終的には難しく、認められないことになりそうです。

このことは、完全オリジナル作品というのがいかに難しく、商業には適していないというところへも導けます。

やはり芸術品級の特異なデザインでは、使い勝手が悪かったり余計なパーツが使う上では有効的ではなくて「商品」にはならないことが多いのではないでしょうか。

ここで、「芸術品」と「商品」の違いが浮き彫りになります。

ハンドメイドで製作するにしても、「芸術品」を目指していくのか、たくさんの人に受け入れられて利用されるような「商品」らしいものに作るのかということです。

この選択によって自身のハンドメイド活動の方向性が決まります。

あとがき

ビニール袋のデザインについて、もう少し。。

ビニール袋からは写しとったけど、サイズを変えたり、真ん中の結びひもを取っ払ったデザインだと独自のアレンジではないかと思われるかと思います。

しかし、それは、あくまでアレンジ。

元の構造そのものの、マチを内側に折り曲げて、たたんでいる時はコンパクトなのに、中に物を入れると広がるような構造というところにこそ、このレジ袋の特性があります。

あとは、取っ手が本体と一繋ぎになっている点も、他のバッグとの差別化がある点で、この発想というのが他に何かにあったかというと、もしかして、これが最初なのかもしれません。

やはり、果物を入れるために一繋ぎで取っ手もあることの便利さと製造工程の無駄の無さを工夫した最初のメーカーさんにそのアイデアがあると思います。

かなり私の意見も織り交ぜましたので、本当の著作権の行使などは元のメーカー様にその権利がありますので、そこは分かりません。

けれど、このたびは、「完全オリジナルとは」ということがテーマです。

物がたくさん溢れた時代には、多くが模倣品であることと思います。

しかし、今後物を大切にし1つのアイテムを長く使っていく文化が育っていくとすると、購入する際に価値を感じるのはどんなお品なのだろうということのヒントがここにあります。

製造する側も模倣品だらけで本当に今後受け入れられるのかということを考えるうえで、同じくヒントになります。

キーボード周辺機器の小物入れに足並みを合わせたアダプター入れの製作【1277】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

キーボード本体やその附属品である楽譜立てのケースを同じ生地で作ってきました。

その続きとして、今回がこのシリーズの最後となりますが、アダプターケースを製作しました。

小さい附属品でありますので、できるだけぴったりに、そして、袋からこぼれないようになど注意せねばなりません。

ポイントとしましては、これまで内袋で使用してきた麻/ポリの茶色の生地を同じように使用して、他の内袋と同じように薔薇柄の巾着紐をコントラストの効いたアクセントとして仕立てていきました。

内側はふんわりと4cmダイヤキルト、外側は他の内袋と同じように歩調を合わせる

同じ生地で同じ使い方をすると、足並みが揃いその整った美しさが生まれます。

今回のアダプター入れも、他の内袋と同じ生地で裏地付き巾着袋にしました。

ただ、アダプターは重みがあり落としたくないので、プロテクト性が生まれるよう、裏地をダイヤキルトにしました。

4cmダイヤキルト:3cm、5cm、10cmは最近かけましたが、4cmは初です。
程良い細かさが美しく、3cm程苦労がありません。写真ではひっくり返しています。
こちらを裏地として使用することで、表側からは、他の附属品と見かけの歩調を合わせます。
巾着紐の元の生地:クラシックなバラ柄です。最初はこれを裏地にと思いましたが、面積が不足。
他の附属品入れと一緒の巾着紐使いがリズムが揃って良いと判断しました。
キーボードのアダプター:こんな感じの塊ですが、落としたくない割れ物の部類です。
裏地のキルトに敷いた「ソフト厚芯」とキルトのふんわり感でそのクッションやプロテクト効果を発揮。
出来上がり:マチ10cmの小ぶりな巾着袋です。
ランチボックスなどよりは小さなものです。
実際に入れる場所は、キーボードの横の隙間。

アダプターケースがこぼれ落ちない工夫

後で貼りますYOUTUBEの投稿後に対策した更なる工夫があります。

端っこに出来上がった小さめのアダプターケースの巾着袋を入れるわけですが、縦向きに花柄のショルダーを使って持った時にすき間からこぼれる恐れがあります。

それをこぼれにくいように工夫したのが、「特殊マチ」です。

キーボード本体をできるだけちょうどに入るよう、てっぺんの隙間をつまんでステッチするのです。

「特殊マチ」を作ったキーボードバッグ:両端の隙間が埋められました。
それでも、キーボード本体はちゃんと入る容量があります。
縦持ち用ショルダーが付いた方のサイド:こんな風に底のマチの7割くらいの分量を折り、ステッチ。

ステッチも力がかかる場所なので、返し縫いで丈夫く縫い付けました。

見映えとしては悪くありません。

サイドから見た様子。
縦持ちした時には底になる側がこちら。
バックルの横の隙間が埋まることで安全性が高まりました。
縦持ちの場合この広がったマチがお皿みたいになってくれますね。

あとがき

今回のアダプターケース製作は、今まで作ってきた巾着袋をただ作っただけだったのですが、やはり、これを内袋としてキーボードバッグに入れていくことで、全体の中での内袋の位置などの勉強になりました。

ケースというのは、ピンポイントに目的を達成するということに奥深さがあると思います。

こうして、なかなか既製品では実現できていないものを他にもないかとしっかり探していけば、たった1つでも有難い特殊な入れ物としてお役に立てそうだという可能性を感じました。

今後のハンドメイドバッグ製作に大きく影響を与えてくれた有難い機会でした。

何とも、自分用でしかなかったところがまだまだ最初の一歩ですね(^_^;)。

何か、他のアイテムであっても、楽器ではない別の分野のケースであっても、「専用のケース」にこの考え方を活かすことが出来そうです(^-^)。

キーボードの楽譜立てを大切に守りたい、二重仕立ての両端巾着デザインの専用ケース製作【1275】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、キーボードケース製作、キーボード本体の内袋と収納ケースを製作してきました。

今回は、その続きになりまして、キーボードの附属品である「楽譜立て」のケース製作です。

いわゆる内袋となります。

【1273】で製作のキーボード本体の内袋と同じ仕様です。

巾着袋のひもが両サイドに付いた構造で、やや特殊ですが、左右のバランスが均等なので、メインのキーボードバッグに入れると安定します。

隙間も少しありましたので、その部分を利用して、楽譜立ても一緒に入れます。

そのままだと音が出たり割れやすくなったりなどあまり安心ではありませんので、内袋はより良きプロテクターとなってくれると思います。

両端が巾着ひもになっている薔薇柄でコントラストが効いたおしゃれな楽譜立てケース

この中にプラスチック製の黒の楽譜立てがすでに入っています。

楽器屋さんでは、楽譜立てケースなんてあるのかな。

とにかく、こんなデザインの布製の薔薇柄も取り入れたケースは見つかりません。

そこにハンドメイドの隙間ニーズのチャンスを見ます。

ネットなどでは、楽器のケースなどはほぼ同じ規格のものばかり、しかも豊富ではありません。

そうしますと、こういった専用を自作することはとても価値があります。

ただ、商業用としてこれを製作というのもやはり、最初に作っておくというのはあまりピンポイントにニーズを満たしません。

楽譜立ても様々ですし、そのモデル用に作ったものだからこそぴったりなのですから。

両端巾着ひもがあっても、片方だけ開け閉めで良いです。
両端使用はあくまでもバランスとデザインを考えた仕様です。
結構ぴったりに出来上がりました。
余裕あり過ぎるのも野暮ったいので、やはりこういったケースというのはちょうどが良いですね。

あとがき

共布紐に部分的に使用したピンクのバラ柄の生地は結構素敵です。

クラッシックなバラ柄で、今度、最後のキーボード関係の製作としましてアダプター(コンセント)を入れる袋を作ります。

その時に裏地に登場しますので、どんな柄なのかがよりはっきり分かります。

お楽しみにどうぞ(^-^)。

巾着袋の元のデザインにとらわれない、両サイド巾着口にアレンジしたキャンディーデザインのキーボード用内袋【1273】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、前回の【1272】の実践バージョンのような内容です。

【1272】では、61鍵盤用キーボードケースがデニム生地のパッチワーク素材で出来上がっていました。

ところが、何か腑に落ちないものがあり、それは、キーボードが入り口から少し見えてむき出し感があったことです。

ここへ、更なるキーボードを包み込めるような内袋を作ろうということになりました。

この発想は、かつてヘルメットバッグを製作した際に、そのままヘルメットを入れるのではなく、いったん収納袋(ヘルメット購入時にもらえることもある)へ入れ、さらにバッグに入れるという二重のプロテクトが効果的だという経験をヒントにしました。

左右が巾着になっていることで、アシンメトリーなアンバランスを均一にできる

キーボードバッグの上に置いたキーボード内袋
:実際に61鍵盤のキーボードが入っている状態。

裏地付きの巾着袋の仕様をそのまま素直にアレンジした両サイド巾着機能の実現です。

巾着紐を裏地の残布の薔薇柄でコントラストを効かせながら巾着紐に作りました。

内袋の素材は、麻/ポリです。

土色が温かみがありますが、やはりそれだけではどこか雰囲気出ていないなと。

そこで、コントラスト効果を出しながら巾着紐を柄にしたのです。

結果はかわいいキャンディーみたいで、大変使いやすいものに出来上がりました。

元のバッグ自体は少しゆとりがありましたので、こちらの内袋はわりとピッタリに製作。

その縁の巾着部分の出っ張りが、余裕のある隙間を程よく埋めてくれることもこの内袋の効果です。

内袋に入れる時は両サイドの巾着紐が解かれ、スライドさせて入れられます。
内袋のもう1つの効果:キーボードのむき出し感の解消です。
こうして内袋に包まれていれば持ち運び時も収納時も安心できますね。

何分横に長いので、この平らな向きでの巾着というのは口が開いてしまいます。

巾着は、サイドの短い長さの部分を利用するところがポイントでした。

このキャンディーのような両サイド型の仕様ですが、いろんなところに引用できそうですね。

あとがき

不思議なもので、今まで何点もの巾着袋を作ってきたにもかかわらず、このキャンディ型の考案はこのたびが初めてです。

やはり、どうしてもそうしたいという究極の場面にならないとこういった新しいデザインとかひらめきがなかなか生まれないのかもしれません。

安定的に、今までのよくあるデザインを作っているだけでは到底気づかなかったことが、たまたまキーボードをケースに入れたいという1つの「夢」が出てきたことで、その実現に向かう中で今までなかったデザインや機能が生まれたのです。

ということはです!。

「夢や願望」というものを持つことが最初のアクションであり、すべてそこからゴールにつながっていくということなのです。

「夢や願望」を持つこと、聞き入れることということこそが便利で価値ある物が生まれるきっかけになるのだと言えます(^-^)。

少しゆとりができた61鍵盤キーボードバッグの完成とその後のアレンジ予定【1272】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の投稿は、【1265】に類似の製作となります。

【1265】では、61鍵盤の横幅が不足し、49鍵盤用のキーボードケースとなってしまった花柄の撥水生地のモノトーンのスタイリッシュなバッグ。

49鍵盤用となってしまったものの、またとない今は入手できない生地で作った貴重な製作だったのでした。

今回は、ちゃんと61鍵盤が入る横幅で、素材を丸っきり変えました。

そうして本来のキーボード61鍵盤が入る楽器バッグがいよいよ完成です。

横幅がゆとりがあり過ぎたフォロー策

61鍵盤用キーボードケース;<サイズ>縦30cmx横113/128cmxマチ15cm。

途中で計りながらやっても、10cmほどサイドが余分でした(^_^;)。

その後のアレンジで、更に内袋を作りサイドの空いた場所にアダプターコードを入れて使いたいと考案したところです。

また、この更なるアレンジの件に関しては後で触れさせていただきます。

<表地:カーキブラウン>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。
<裏地:黒地xマルチ薔薇柄>生地名不明、綿/100%、原産国不明。

表地は、はぎれの寄せ集めですので、パッチワークです。

ブロック状に横長の長方形を並べ、一段ずつ半分をずらしながら美しいブロックにしていきます。

ずらした方が、ピッタリよりも楽に確認できます。更にスタイリッシュ度が増すのです。

こんな二重のメリットはとてもありがたいではありませんか(^-^)。

11オンスと言えどもデニムは厚みがあり強固です。

よって、あまり分厚く重なり過ぎないように、取っ手を三つ折りにとどめました。

取っ手は、通常四つ折り観音開きにするのですが、セルヴィッチ(耳のほつれない仕上げ)のおかげで、三つ折りしても縫い代が見えない仕立てにできたのは、本格デニム生地ならではです。

裏地の薔薇柄は、ローンですかねえ、かなり薄手です。

外国産のインド辺りの原産の生地ではないかと予想します。

もしかして、最後の整理は日本でしてあれば、日本製と定義できますが、幅がダブル巾である150cm周辺でしたので、純日本製で多い112cm幅などとは随分違います。

少し余談ですが、生地を日本製に固執してきた今までからは解放され、生地の素敵さで選ぶことにしました。

結果それがどこの国の原産国のものであろうとまたとない際立った素敵さがある生地であれば受け入れるというスタンスに変わったことで、選択の幅も広がりました。

はい、では脱線からまた戻りますね。

花柄の薄手の裏地には、クッション性が少しあるソフト厚芯を10cmのダイヤキルトでステッチして使用しました。

かなり生地に関しては、自主加工に時間を費やしましたが、それでもスムーズに進んだと思います。

その工夫として、表地のブロック1枚のパーツをそこそこ大きなパーツにしたことで、つなげる時のステッチを少なめにできたこと。

しかし、パッチワークは結構弱いのが弱点。

よって、3mmで二重縫いを接結の場所にすべて行ったところが手間をかけてある点です。

裏地の10cmのダイヤキルトは、10cmという結構粗いキルトであるということで、作図が短い時間でできたことと、その糸目が5mmで行ったことで進捗度が高まりました。

しかし、5mmと言っても、出来上がりは大変美しいものになりました。

キーボードケースのような大きな面積のケースなら5mm程の粗い糸目でもそのバランスは大丈夫です。

色にこだわったバックル。。黒を選ばなかった理由

プラスチックバックル(茶):カラー展開がそれほど豊富でない中からの茶色の選択でした。

花柄は裏地と同じ生地に接着芯+ハード薄芯を貼り付けて両端からの三つ折りでステッチしたベルトです。

真ん中を固定し、外枠も固定したものになりますので、ステッチが全部で横に4本かかったものと同等です。

ただ、その隙間が均等のタイプとの違いですが、これには理由があるのです。

四つ折り観音開きでは、バックルの通し口には通りません。

この両サイドからの三つ折りでは可能なのです。

つまり、少しのことですが、これが重要で、両サイド三つ折りタイプは四つ折り観音開きタイプよりも薄く仕上がるということなのです。

せっかく厚みを足したところで、既製品のバックルの通し口に通らなければ何の意味もないのです。

ここで、「程好い柔軟性」を学ぶことができます。

そして、お伝えしたいのはバックルの色。

50mm巾という特大サイズではカラーも絞られます。

プラスチックバックルは、だいたい黒がベースで、今回も花柄の地が黒なので黒を付けがちなのですが、バックルは結構なアクセント。

表地のカーキブラウンのテイストを大切にしたいので、茶色にしたことが結果は正解だと思っています。

マイルドカラーに全体が映るように仕上がったのです。

黒のバックルを付けていたら、少しきつさ、ハードさが感じられていたことでしょう。

実際にキーボードを入れてみて思うことと今後のアレンジ予定

実際にキーボード61鍵盤を投入。実際は、分厚いこちら向きを奥に入れると良いかもしれません。

これを見たところ、「まだまだ楽器がむき出し」と感じました。

そこで、今後の予定として、更にアレンジしていく計画を立てました。

更なる内袋を別で作ります。

そして、キーボードを全面的に覆い、その内袋をこの中に入れるという収納方法です。

思い出すこと、バイクのヘルメットの件がありました。

バイクのヘルメットもよくバイク屋さんで附随の巾着袋がありますが、あれも内袋に相当するものだと思います。

実際には、ヘルメットを収納するバッグとしては不十分。

安定的に、お部屋のようにしっかりと完全に収納できるのは、内袋+本体という構造でプロテクトしていくことだと考えました。

楽譜立ても貴重なパーツ。実際の演奏では必要になってくるものなので大切にしたいです。
そのためにこれも何らかの内袋を作ることに決めました。
そして、取説です。取説は別に保管でもよいかもしれませんが、一緒に収納というのも分かりやすいですね。

あとがき

今回の件でも一番最後のお話が結構大切です。

実際に出来上がると、「完成」という固定観念にとらわれてしまいがち。

しかし、続きがあるかもしれないというところです。

その時に実際に手にしてみた時の感じたストレートな気持ちというのが、「むき出しの危うさ」でした。

何か完全なものではないところが、結局入り口が完全にふさがれたものではないことにあるわけです。

そして、更に、内袋で完全に覆うことを今後の続きとして考案していくことになりました。

製造+使い方のその狭間こそ使用への大切な岐路なのかもしれません。

そこを、固定観念の「完成」にとらわれず、いやいや、まだ実際の使用シーンを想定すると「未完成」であるととらえること。

これは、素直な心持ちにしたがったことです。

ごまかしのない率直な気持ちに従った見方を今後もしていきたいと決意したこのたびの製作でした(^-^)。