大きなゴミ箱をミシンの隣に設置は作業の邪魔・遠いとこぼれる、使わない亡き家族のコーヒーカップを使った糸くずの捨て方【1336】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ダイヤキルトをかける機会が増加、糸を通常よりも多めに使用することがあります。

そんな中で、ハンドメイドキルトというの「機械の自動キルト」の一繋ぎと違って1本の線のステッチごとに区切ります。

そうしますと1列が終わるたびに「玉結び」「玉止め」を端と端に行うわけです。

プチっと糸を切ることは基本的に全くしておりません。

どの糸も頭と尻尾は必ずどこかへ隠したり、結んで始末してすっきりさせているのです。

それと同時に糸くずも出る機会が増えます。

最初に余らせていた糸15-20cmくらいの上糸と下糸で2本、縫い終わりの15-20cmくらいの上糸と下糸で2本の合計4本。

1本の線で4本が必ず糸くずとして出るわけですので、たくさんの線の集まりであるキルトでは非常に多くの糸くずが出るのです。

このたびは、この糸くずを都度どのようにしてゴミ箱へ捨てているのかということのご紹介です。

いろいろ試行錯誤を経て現在に落ち着いたユニークな方法です。

糸くずを捨てる瞬間、ミシンのすぐ隣のゴミ箱は邪魔・遠ざければ糸くずが上手く入らないというジレンマ、ミニサイズのコーヒーカップに溜める方法

以前は、ゴミ箱をミシンのすぐ横に置いていました。

この方法は誰でも最初に考えることだと思います。

しかし、大きな面積の生地を縫う場合などには、下に垂れ下がった生地がゴミ箱を倒したり、ゴミ箱の中に入ってゴミ箱内の糸をもう一度すくいあげてしまうことがあったのです。

そのことにとてもストレスを感じ、ゴミ箱を遠ざけて腕を伸ばして都度捨てている期間がありました。

ところが、ミシンの方に集中しているため、ゴミ箱には入らず外れることが多く、結局床にたくさんの糸くずが落ち、最後に拾うという作業に時間がかかるというものでした。

これをここ最近まで仕方が無くやっていました。

ある時、ふと使わないコーヒーカップがあることに気づき、「これかも♪」と思いました。

小さめのコーヒーカップをミシンのデスクではなく、隣のアイロン台の上に腕をのばせる範囲で起きました。

見事成功でした。

オレンジ色の20番糸がぎっしりのプチゴミ箱:最後に一度だけこれをゴミ箱へ傾けて捨てるだけ。

糸くずもピンポイントで投入できますし、ずっとためておいて、作業の最終の後始末の時に一気にゴミ箱へ糸くずを捨てるだけ。

コーヒーカップを傾けてのほんの2-3秒の事です。

このやり方はストレスが無く、現在も続行中です。

ポイントは、ミシン周りに置くと近すぎてコップが倒れたり生地に引っかかるので、ある程度遠くでありながら腕が届く範囲内ということ。

そして、コーヒーカップのようなやや重みのある入れ物で容量の少な目のコンパクトサイズが邪魔にならないことです。

あとがき

ストレスはできるだけ消滅させた方が良いです、たとえ小さなことでも。。

実は、このコーヒーカップ、実家にあったままのもの、2022年冬に父が亡くなる寸前まで使っていたコーヒーカップでした。

遺品を捨てずに、違う使い方で引き継いだ形となったのでした。

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書き手:ピクチャレスク

<糸調子>11号でも帆布の織りの緻密さ・硬さは普通地をはるかにしのぐ特殊なもの、縫った反対側の糸調子が整わない時にやってみること【1335】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの投稿は【1335】という番号なのですが、実は少し前の【1303】でも全く同じ生地で糸調子の記録を残しました。

同じ生地でありながら縫う箇所が違うケースだからなのか、全く同じ糸調子ダイヤルではなかったことでこのたびも別の記録として残したのです。

このたびの実験では、糸調子ダイヤルを【1303】では「3」周辺でお伝えしていましたのに対し、「3.5-4.0の間」で何とか合ったという結果でした。

随分上糸を引き締めて強くしていますが、以前の投稿の時よりももっと硬くなっていた状況だったと思われます。

予想できるこの違いの原因としては、縫う対象物の硬さが、以前の三つ折りのふんわりとした先端部分に対して、生地同士のハギ目の特に硬い部分だったからかもしれません。

しっかり結論が出なかったのですが、同じ生地でも決めつけずに、製作場所によっては糸調子が少し変わるということも心得として持っていると良いという例としてありのままをお伝えします。

そして、以前の【1303】ではお伝えしていない、下糸の段階からボビンと一緒に糸調子を合わせていった写真や動画を初めて掲載しました。

糸は20番スパン、帆布11号のパッチワークを作る場面で調整した例で、縫った時の反対側の糸目が美しく整う調整をした上糸の強め具合

①下糸の糸調子の整え場面

下糸はボビンに入れてクレーンのように吊り下げたときに、鈍く下がっていく感じがベストだと言われています。

糸は20番というデニム用などの太糸です。
ボビンケースに入れて吊り下げてみて糸調子を確認。
クレーンのように糸で持ち上げると鈍く下へ下がっていく感覚がベストとのこと。

最初、全く固まって下がらなかったので、ネジを「ミニサイズのマイナスドライバー」で緩め、今度はスルーッと勢いよく下がり過ぎたのでまた戻すという調整をしました↓。

マイナスドライバーでボビンのネジを絞めたり(右回し)、緩めたり(左回し)で調整します。

そうして、再びクレーンのように吊り下げその鈍い下がり方を確認したら、下糸の調整はこれで終了です。

②上糸の糸調子の整え場面

この後、上糸を、糸案内にスパンでありながら3穴とも通し、糸調子ダイヤルは占める方向の「3」周辺へ調整。

スパン糸は2つ穴だけ通すという「取説」からは大きく外れた行動ですが。。

3.5-4.0の間がいろいろ試した中ではベストでした。

このたびは、これくらいの糸調子ダイヤルがベスト。それ以上、それ以下だとよくなかったです。
地縫いをアイロンで割った次はこのように表側からステッチを入れます。
ステッチの裏側、つまり下糸側の様子です。満足はいきませんがこれが限界で許容範囲としました。
地縫いの両面:どんな糸調子でも上糸側は問題ないようなのですが、下糸側が乱れやすいです。これで精一杯。
ハギ目ステッチ:表面からのステッチはどのダイヤルでもほとんど綺麗。問題は下糸側、まだ乱れが残ります。

やはり、下糸側は腑に落ちない様相をしていまして、まだまだ本当は緩いと言った感じです。

しかし糸調子ダイヤルは3.5-4.0の間でやってもこれなのです。

めいっぱい糸調子ダイヤルを4.0にした場合の結果どうなったか

実験的に4.0でやってみたのですが、上糸の糸調子を4.0まで絞ると今度は良かった上糸の糸調子が狂い始めます。

強すぎる様相と同じのひきつった感じが現れてきます。

そうするとやはり、限度は3.5周辺だと言えますかね。

なぜ、【1303】では「3周辺」でよかったのに今回の【1335】では「3.5周辺」と糸調子ダイヤルが上がったのか

【1303】の記事では、両サイドから三つ折りをした3重でしたが、このたびのハギ目の部分よりも生地の重なりが緩かったのではないかと見ています。

【1303】の時の実験では、三つ折りのステッチを同じ生地で「3.0」周辺で合いました。

まとめ

最後にこのように実験しました。糸調子ダイヤルがブロードなどと同等の1.5-2.0では到底うまく縫えません。

上の写真の「反対側」の糸がループ状になってしまっている状態を糸を1か所切って引っ張ると、スーッと外れます。

これは、上糸でしっかり下糸を押さえながら自らもしっかり埋め込まれていないというようなイメージ、つまり上糸調子が緩過ぎる証拠として解釈します。

写真の下段の方の3.5ダイヤル周辺の場合「反対側」の糸目が許容範囲に整ってきています。

ただ、まるっと合格であるとは言い難く、完全ではないところをこのたびの記録とさせていただきました。

これをもっとうまく美しく縫い目が出るようになるコツが見つかれば、その時は是非アップさせて下さい。

糸屋様の貴重な言葉を思い出す、「下糸は番手を変える必要がある」というお話

実は、この糸を購入する時に、あれこれご質問をさせていただきながら納得して購入した経緯があります。

糸屋様は、上糸も下糸も20番でやるとうまくいかない確率の方が多いことをご存知のようでした。

「下糸を細い糸(50-60番など)でやると調子がとれる」というようなことをおっしゃっていました。

同じ太糸で行うことで、下糸側の糸が上手くいかないものなのかもしれません。

ただ、下糸を別の糸にして色だけは合わせていくなど非常に手間とコストがかかりますので私は今までやっていませんが、これも1つの手段だと思います。

あとがき

よくデニムなども、「縫える/縫えない」でまず判断されますが、実際はそれ以上に糸調子がちゃんと合わせられる範囲なのかということの方が注目するべき点なのです。

せっかく針が通っていかにも縫えている感じなのに下糸側の縫い目がぐちゃぐちゃというのは大変ショックで受け入れがたい姿です。

それは帆布やデニムの緻密な糸の織り目の硬さがもたらすことが原因であると結論づけています。

更に元の一重が製作が進んでいくにつれて、二重にも三重にも重なることで糸調子がどんどん難しくなっていくのです。

バッグを作るのだから当たり前ですし、「製品」である以上避けては通れない「重なり」という段階があるのです。

1つ言えることはできるだけ重ならない仕様を工夫すること。

様々な「作り方」を研究しながら、どうしても必要な部分だけ三つ折りにするなど、すべての重なりに理由付けをすると良いです。

糸調子に関しては、バッグのデザインの一部とまで考えても良いほどの美しくあるべき部分。

是非時間をかけて拘る場所としてじっくり解いていってみてくださいませ(^-^)。

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「黒」「ジャガード」の2つの共通点を表地・裏地それぞれに配したナップサック、黒のプレーンな馴染みある同アイテムとの差別化【1334】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび1点ナップサックが完成しました。

一度やってみたかった究極の黒のみのカラー配置。

表地と裏地がそれぞれジャガードで柄の形がリンク、黒のみの平凡さを大きくおしゃれな方向へ可能性を広げてみたかったのです。

黒のみでここまで表現可能、幾何柄ジャガードに相性が良いダイヤキルトの表地と、ユニークなカットジャガードの幾何柄を裏地に足並み揃えたナップサック

「ナップサック」:<サイズ>縦29cmx横31/46cmxマチ15cm。

表面に「ハード薄芯」を当て、5cmのダイヤキルトをかけています。

結果的なことですが、表地も裏地も薄手なので非常に軽いです。

次にひっくり返して内側を見てみましょう↓。

<表地>ポリエステルジャガード:プリズム、ポリエステル/100%、日本製。<裏地>カットジャガード、綿/100%、日本製。

裏地がカットジャガードの部分以外のベース地が薄手で黒の接着芯の糊の点々が透けてしまいました。

致し方がないのですが、薄手の方を裏地にしたことは確かに正解でした。

表地は、薄手ながら目の詰まった織りがされた全体に柄が散りばめられたジャガードですので丈夫です。

そこへさらにダイヤキルトステッチで丈夫に固定しています。

このたびのようなジャガード同士の組み合わせは、のっぺりとした黒無地と比べて立体感があります。

表地のみならず裏地も同等の、柄同士の組み合わせは、大小の柄の大きさに強弱が付き、類似の幾何柄であることで相性良いコンビになりました。

黒同士のコンビも良いものです。

ジャガードの良さを面白く使わせていただき、真っ黒なのにまるでコーデしているような気持ちになったことも、製造しながら作り手としての楽しさを味わえました。

【お詫びと訂正】動画内で、「カットジャガード」を「カットして貼り付ける」とお伝えしましたが間違いです。

正しくは、映画などの「カット」のように途中で「ストップ」の意味。

「カット(休止)を入れて糸を替えながら変化を出して柄にしていく手間をかけたジャガード」というのが正解。

大変申し訳なかったです、勉強不足でした<m(__)m>。

あとがき

以前にYouTubeにご質問いただきましたが、この表地の「プリズム」という名前の生地は、別の生地屋様では同じ生地を「プリズマン」とネーミングされていました。

いずれにしてもうまく付けられた名前だと思います。

イメージが湧きやすく購入威力をそそるエレガントな生地です。

この生地ともう1つ類似の生地は少しのデザインの違いがありますがほぼ同類。

どちらも定番生地で「大塚屋」様では、「衣装コーナー」でお世話になりました。

ハンドメイドバッグを製作する際にエレガントな雰囲気のバッグにしたい場合、裏地にもご利用いただけそうですので、是非ご注目下さいませ。

左:ジャガード(黒)/右:ジャガード:プリズム(黒):類似ですが少し違いましてどちらも素敵です。

これまで裏地にしか使用してこなかった生地をこのたび初めて表地に使用してまいりました。

キルトのおかげで裏地っぽい薄手でも表地になれるという可能性を感じていただければと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

貴重なセルヴィッチデニムの茶を使い切る瞬間が分かるバッグ、事情がある限られた生地ストックの申し訳なさをおしゃれ度で巻き返す【1330】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、ナップサックが1点完成。

両面が使い分けられるようなバイカラーになっています。

更に両面共パッチワーク仕立て。

バイカラーしかり、パッチワークしかり、生地のストックがラストだからこその事情から生まれたデザインです。

「はぎれ」をどんな価値観で受け止めてもらえるのか、「ラストであることの希少価値」なのか、それとも。。

とにかく何ら事情に関係なくいつもの丁寧なお仕立てでお作りしたことに変わりはありません。

4種もの生地を使いながらすっきりとまとまった優しいカラーの世界観、内部も奥行きがあって楽しいナップサックになるといい

「ダブルナップサック」:<サイズ>縦29cmx横31/46cmxマチ15cm。ナップサックの横顔。

なんとなくイメージだと背負う部分が薄い色の方、背中部分の人の目に映る方が濃い方のイメージを持ちました。

実際に、セルヴィッチデニムの11オンスの濃い方がもともと生地のストックが最終で片面しかなかったところへ考えた案。

同じ分野の生地で歩調を合わせたのです。

全く同じ生地はもう今は見つかりません。

類似とは言え、セルヴィッチデニムはほとんどが濃紺カラーですので、カラー展開はそれほど豊富ではないのです。

何とか見つけたのが、イエローベージュのこの生地、おそらくライトオンスの部類の9オンスあたりかと。

1オンス違うだけでも結構変わってきますので、そういった感覚です。

<表地:カーキ茶>セルヴィッチデニム11oz、綿/100%、日本製。

<表地:イエローベージュ>セルヴィッチデニムライトオンス、綿/100%、日本製。

次は、内側の様子です。ひっくり返して分かりやすく見てみます↓。

内側にも2種類の生地を使用。フラップを開けると「片玉縁風ポケット」が設置されています。

<裏地:パステルカラービッグタータンチェック、混率不明(ポリエステルやアクリルの可能性)、原産国不明。

<別布:サンドベージュ>ナイロンオックスはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。

各ポイントに違う種類の生地を配置していますが、裏地と巾着ひもホールタブはチェック、ポケットパーツ全部と巾着ひもパーツとDカンタブはナイロンオックス生地です。

それぞれ配分よくストックの生地を効果的に消化しながらのジャッジでした。

ビッグチェックの柄が自然につながりゆったり広く展開され、可能な限り美しく映るようにと。

生地の向きよりも柄合せを優先することをお勧めします。

裏地のサイドの柄合わせ:左右が対象であり、段差がないのは、何よりも整然とした内部の風景には重要です。
底面の柄合わせ:ちょっとずれてしまいましたが、可能な限りを尽くした上下のみを合わせた結果です。
表地のサイド:パッチワークもブロック柄であるという考え方。左右のハギ目に段差が無いように合わせました。
表地の底面:ハギ目の縦柄を上下で重なるように裁断してありましたので、このように上下のハギ目が合致。

あとがき

その後なのですが、有難くこちらのお品はご購入いただきました、本当にありがとうございました<m(__)m>。

どんな事情や背景があって作られた1点のお品なのかは、製造者のみが知るところ。

知らせるも秘蔵するのも製造者にかかっています。

ピクチャレスクとしましては、おしみなく情報をアウトプットするというスタンスをとっています。

なぜなら、「実直にお伝えすること」この精神こそ一番重視しているからです(^-^)。

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茶系同士のバイカラーコンビの表地の田舎っぽさの解消、裏地にとびっきり瀟洒なチェック柄でカラーパワーをとことん控え目にした色配置【1329】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

生地ストックの最終では、ぶつ切りにしか残らないもったいない生地をパッチワークに仕立ててナップサックを製作しています。

それでも前と後ろの2面があるトート型の作り方では1面分しか残っていなかった残布を活かすアイデアとして、前後のバイカラーで組み合わせて製作することに決定。

カラーは片方が茶色、もう片方がクリームベージュです。

この色の組み合わせは実は落とし穴もあり、田舎っぽくなってしまうという難しい組み合わせです。

その難しさを、解決した様子を是非ご覧いただければと思います。

ストックはラストの茶色デニム片面分のみ、もう片方には別色のデニムを追加、裏地の良きカラーバランス展開で茶系同士の田舎っぽさを吹き飛ばせ

一部製作を進めていまして、裏地のフラップポケット製作を完了しています。左はパッチワーク仕立て前の表地。

このたびは、4種もの生地が登場します。

①セルヴィッチデニム11oz(カーキ茶)②セルヴィッチデニムoz不明(イエローベージュ)③先染めビッグチェック(パステルマルチカラー)④ナイロンオックスはっ水加工(サンドベージュ)です。

パッと見ていただくとあることにお気付きではないでしょうか。

全体的に色がなじんで奇抜ではないことです。

嬉しいミラクルが起こり、最も相応しい存在ではないかと言えたほどのチェックの裏地に出会えたことが大きく影響しています。

表地は、最初①しかなかったもったいなさ、配色に必要分量だけ②を追加したことで、事の事情がその作りに表れる深みを作ってくれました。

「これでこの生地は本当の最終なのだ」という言葉無しでもその姿を見てエピソードなるものを理解してもらえるのは、素敵なことだと考えます。

そこで、同じセルヴィッチデニムでそろえ、このカーキ茶に合うバイカラーになる色を探しました。

セルヴィッチ機自体がもう日本では「岡山県」「広島県」辺りにしかないとのことで、非常にレア生地。

わずかな選択肢の中から②を発見。

ただ、この②も①の色違いというようなお品ではなく、風合いには違いはありますが、色としては悪い組み合わせではありません。

ただ、しかし。。

茶系同士のバイカラーはお洋服の上下の組み合わせでもそうなのですが、「田舎」っぽくなりがちなのです。

田園風景の土や岩を思わせる茶色の集まりというのは、おっとりとした雰囲気に寄り、クールな黒とは異質です。

そこで、じーっと①と②を眺めながら考えたのが、「これらに馴染みながらも違う綺麗な色の登場」がポイントかもしれないということ。

パッチワークにすることで出来上がる四角い柄が選んだ裏地の大格子とリズムを合わせていきます。

チェック柄でくまなく探した結果、このたびのパステルマルチカラーのビッグチェックの③が見つかったということなのでした。

本当は、生地はこちらは横向きですが、限られたはぎれストックですので、柄合わせを優先し、横向きに使用。

縦と横を引っ張ってみた時に織物であっても多少伸びるのが横、硬い強固な方が縦という見方で見分けられます。

このチェックは縦も横も頑丈だったので横向きに使っても何も問題はなく、チェックの柄であったことも幸いしました。

ただ、向きに関しては、本来の縦向きでは設置できませんでした。

見る人が見れば分かる、本来斜め右上がりの織り目ではないことで「横向きに使用した」という事実、残布であり仕方がなかったことでした。

あとがき

どうして、昔のものはこんなに素敵なのだろう。。

今見るものと違う手間を惜しみなくかけた製造が現在の効率重視の量産品との違いでしょうか、やはり古物は魅力たっぷりです。

このナップサックの完成は、【1330】の記事でご覧いただけます。

是非お立ち寄りいただければと思います(^-^)。

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カーテン地のはぎれ売りで購入のお得なペールピンク生地におしゃれな花柄生地を配して製作のエコバッグのエコノミーな原価【1047】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

幅が広くてお得なカーテン地。

インテリア性も高く素敵なジャガード柄が豊富です。

ただ、欠点もありその織り糸がほつれやすいという点です。

まさにそんな欠点を持ち備えたカーテン地で作ったこの度のエコバッグ「切餅」。

せっかくのお得にゲットできたピンクのカーテン地です、欠点を吹き飛ばし、うんとおしゃれに作ってやろうと意気込みます。

この記事では、主に原価の部分にスポットを当てます。

最後の方に貼りますYouTube内では後半に当たる部分が原価のお話です。

前半の三つ折り対策や配色生地の選択のエピソードなどと一緒に1つの動画になっています。

では、このような作りにくかったカーテン地でしたが、思いのほか素敵に出来上がりましたので是非ご一読どうぞ。

ペールカラーのくすみピンクに配した小豆カラーベースの花柄の支柱ベルトが素敵なコントラストとして映えた

「切餅」:<サイズ>縦36cmx横34cmxマチ18cm。配色生地が程良きコントラストに。。

支柱などのパーツを別生地にしています。

このペールカラーと呼ばれるくすみピンクが非常に難しかった。

なかなかこの茶色寄りのような暗い色のピンクに合う配色生地が見つからなかったのです。

まだ無地よりも花柄の方が見つけやすいかとベースのピンク色がマッチする柄物で探しました。

そうして、「もうこれしかない」とやっと見つけたのが、あずき色ベースの花柄。

<表地>カーテン地、ポリエステル/100%、日本製。<配色>80ローンプリント、綿/100%、日本製。
このデザインの仕様としては接着芯は使わないのですが、配色の花柄生地が薄手なのでバランスを取ります。

ローンは随分薄手だと感じます、この配色花柄生地にのみ接着芯を貼って製作したのでした。

途中の三つ折りは何しろ肉厚の生地なので困難を極めました。

しかし、ほつれやすいカーテン地の場合は、三つ折りで完全に密閉した方が良いと思うのです。

よって、今後は内部の一部をハサミでカットして薄くする工夫と縫い代を1.25cmずつの三つ折りに無理のない分量取るということで解決していこうかと。。

150cm幅1.6mで¥260で購入のお得なカーテン地はぎれをメインに制作のエコバッグの原価に驚き

原価は¥344と出ました、かなりお得に作れたと思います。

①の「表地」については、1.6mで¥260だったので、0.5m使用ではいくら?という割合の考え方で式を作り¥82と出ました。

②の「別布」については、1m辺り¥398(税込)生地で、購入して使って何も残らなかったので、購入の時のレシートに等しい¥398x0.35m=¥140で良いです。

この¥140という値は0.35m分であり、①のカーテン地が0.5m分で¥82なのだから、いかに①のカーテン地がお得であったかが分かります。

③の「接着芯」については、今回はこのデザインでは特別に使用したので、通常よりこの部分がUPします。

もともと1反まるっと50m巻の新品で購入していた接着芯のニット。

その時の送料の¥1,000以上ものコストも取得原価に含めた上での¥3,025というのが50m巻の価格。

よって¥3,025÷50m=¥61というのが1m辺りの接着芯のお値段。

かなりお得に仕入れております。

そして、そこへ接着芯の横幅は無視して、貼る生地に合わせた用尺のままでざっくりと算出。

別布の0.35mにだけ貼りましたので、¥61x0.35m=¥22と出ました。

④の「糸」に関しては、常に一律¥100で加算。

よほどたくさんキルトに糸を使用したという時でも¥100周辺なので、平均で¥100と入れています。

ただ、ちゃんと細かくご説明しますと、だいたい1製品に200m使用を平均としました。

そして、購入の糸のコーンで最初割り出します。

糸は簡単に1コーン使い切らないので、前期からの継続の在庫がある中で、今期新しく仕入れた糸が加わり、その変遷がやや複雑。

よって、棚卸資産表の値を使います。

前期末の在庫と今期に仕入れた分を足した合計から引用の、¥46,409÷130本=¥357と出ます。

1本の糸はだいたい2,000m巻であることが多く、それ以上の巻きもそれ以下の途中の使用品を購入した分もあり平均的に2,000mを購入したとしています。

そうすると、1本(2,000m)で¥357だということなので、¥357÷2,000m=¥0.18と出ます。

このわずかな¥0.18というのは1m当たりのお値段です。想像しにくいです。

そこへ、使用した200mを掛け、¥0.18x200m=¥36と出ました。

このバッグに糸を¥36分使用したのです。

しかし、これもだいたいであり、結局はどのバッグも¥100以内の範囲内なのでざっくり¥100として固定してしまっているのです。

原価¥344のエコバッグをどんな価格で販売したらよいのか

付加価値の付け方は自由です。

ただ、今まで私も多くのバッグを販売してきまして、この「エコバッグ」という種類の袋物が果たして¥10,000以上の価値を理解してもらえるのか。。ということ。

答えは、「NO」、エコバッグはお得感のあるお値段でこそ購入の価値があると言えるので、¥10,000以上もすれば、まずは購入には踏み切ってもらえないでしょう。

どんなハイブランドのエコバッグであっても、メインバッグのお値段を超えることはなく安くなっています。

こういったものは、あまり儲けを気にしても、たくさん売ったところで大きな儲けとはならないのです。

よって「作らない」という選択をする製造者様もいらっしゃると思いますが、反対に「作りの良いエコバッグ」という切り口から、「良質な物を作るご提案」をしたいのです。

そこに儲けはもはや関係がないとも言えます。

ネット販売だと通常¥2,200にしていますが、生地によっては、メインバッグみたいに使えるので、そうした理解が得られると通用します。

まずは、高額にも匹敵するような優れたお品を作ること、これに尽きます。

あとがき

安く売るから悪いお品物で良いという考え方は一番してはいけないこと、その場限りの考え方しかしていないからです。

今思うことは、ハンドメイドバッグも一人の活動では限界があるので、多くの同じミシン作業をする者が情報を共有し合い、自国の良き文化になるような活動としていく方が意味があるということです。

その中に製造と販売活動があるというようなことで、大きな目的がないと、儲け主義の悪い品物を量産することになってしまうことが一番良くないと思っております。

その辺りは、本当の意味でプライドを持って活動しているのかどうかを今一度徹底することが大切だと思います。

次の作業段階に影響のないように薄くしておく工夫、ステッチ巾2.5cmの片面1枚を縦半分を切り落として行う三つ折りステッチの目を見張るような効果【845】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作においての限界は「厚み」だと思っております。

かなり厚手の生地にもすんなり対応できる「職業用ミシン」に慣れて約15年。

では職業用ミシンが最強かというと、厚みに関しては限界があります。

なぜなら、バッグは決まって三つ折りが登場し、さらに三つ折り同士が重なって厚みが増すことになりやすいからです。

これまでは、8号帆布、ゴブラン、セルヴィッチ25オンスデニムにわたって厚みの生地を職業ミシンで縫ってきた経験があります。

これらの生地は、裏地とのコンビでもある限られたデザインでなければ、針の16番や糸の30番でも追いつかないことがあります。

そんな際には、一重仕立てのデザインということも厚手生地をうまく活用するコツになります。

ただ、そうはいっても、一重仕立てにしても更に別の悩みが出てくるのです。

それは縫い代の始末です。

トートバッグを裏地付きで作ることは一見手間がかかるようですが、厚みの生地としては、縫い代が裏地との重なりで隠れるので両割りするだけで隠れてくれるので解決です。

今回製作しているのは、一重仕立てのエコバッグ。

エコバッグも必要な時にだけ取り出したいために重さの軽減やたためる薄さも追求しています。

そうしますと、そこそこ肉厚な「カーテン地」などは縫い代始末の際の三つ折りが困難を極めます。

その対策をしたのがこの度です。

厚み生地のお取り扱いの際には、是非お役立て下さいませ。

縫い代を二重のまま三つ折りが困難、片方を半分ハサミでカットして三つ折りする劇的な効果

サイドの縫い代は2.5cmで地縫いステッチ二重。三つ折りの上(内側)の1枚を7mm程度残してカット。
次に、アイロンで三つ折りするとカットしないよりもはるかに三つ折りがしやすくなりました。

当然ながら、三つ折りの厚みも一部そぎ落とされ薄くなりました。

三つ折りしてステッチしたものが下側の1本のステッチ。上に出ている二重線は地縫いの時のもの。

この、地縫い線が見えてしまうことの解消は、また別の機会に工夫していまして、ここでは見えるやり方をしています。

こうした時にど真ん中にに地縫いのステッチが位置すると三つ折りが正確な分量でできた証となります。
この三つ折りの時にカットした効果は、次の入り口1周の三つ折りが綺麗にできることで表れます。

厚みがあり過ぎると三つ折りステッチもぐちゃぐちゃになります。

よくジーンズの裾上げで折り伏せ縫いしてある硬い部分を三つ折りせねばならないのですが、あれを綺麗にできることが裾上げ担当者の技術です。

ジーンズは何とも仕方がないのですが、その時に金づちでたたくことをしてペタンコにしているので、考え方としては似ています。

つまり、「厚みを解消している」ところが共通です。

厚みある生地にとって、三つ折りは非常にやっかいな障害物なのです。

ということで、一重仕立てこそ裏地付きよりも工夫せねばならないことも出てくるのです。

内側といっても表なのだという厳しい見方になるからです。

あとがき

二重仕立てではなかなかミシンが追い付かないゴブラン生地、ヘビーデニムなどは、その縫い代始末に悩みます。

せっかくのレア生地であるならきちんと美しく作りたいもの。

この度のカーテン地はほつれやすいところも欠点で、いろんなデメリットが集まった生地であったことで、カットした効果が出やすかったと言えます。

視界からは遠い内側も美しく仕立てるという「姿勢」は、きっと誰かがどこかで見ている、そんな気がしてならないのです。

接着芯貼りの積み重ねで汚れたのりや糸ぼこりでざらざらのアイロンの表面をツルツルにお手入れするコットン+水+熱の利用法【215】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作において、「お手入れ」や「お掃除」も大切です。

余った生地などの整頓がなければ、材料の在庫の把握1つにしても困難。

やはり時折、ミシンや材料や道具のお手入れや整理整頓をしている日常です。

そうして、またそこから新たな出発のような気持ちでハンドメイド作業を続行していくのです。

趣味でやっている人でもそれはもう「ハンドメイド道」に乗ったのなら、「事業活動」のつもりで歩んでいくことが軌跡を残せて活動自体の「価値」も出てくると思っております。

是非、そういった意識で取り組んでみてはいかがでしょうか。

さて、このたびは、ハンドメイドバッグ製作では必ず出てくる「接着芯貼り」とその後のアイロンの様子からのスタートでお話させていただきます。

接着芯を連続で貼った後は、こうして、接着芯の織り糸のくずや糊のべたつきによりアイロンが汚れます。

すべて接着芯を貼り終わった後にアイロンを見てみると、こんな風に汚れて、表面が糊でざらざらしています。

このまま次の製作でアイロンを使ってしまうと、その次の材料の生地にこの汚れが移ってしまったり、アイロン自体に黒い塊としてこびりつきが起こるのです。

それを考えると気持ちが良いものではありません。

そういったことを避けるには、日々のすぐのお手入れや掃除がマストとなります。

ここ最近私が採用している方法で、コットンを使う方法がありますので、この度はこのやり方を実際の場面のお写真と共にご紹介したいと思います。

化粧用のコットンx3枚重ねを利用したアイロンの汚れの掃除

ここ最近やっている掃除の仕方なのですが、なかなかの効果なのでご紹介することに致しました。

お水を使うので、アイロンの熱とお水の相性の悪さからやけどをしないようくれぐれも空いた方の手をアイロンの近くに持って行かないようお願いします。

そして、アイロンの温度は、低めの「低」でお願いします<m(__)m>。

では、写真と共に手順をご説明いたします。

化粧用のコットンを3枚重ねにします。
ここへ、水道水を含ませ、ぽたぽたと下に落ちるところからもっとお水を抜きます。
お化粧時に顔に塗り終わった後のような感じの馴染んだ湿り気です。
温度は「低」でコットンをアイロン台の上に置いたクッキングシートの上でギューッとこすります。
そうするとこうして、汚れがアイロンからコットンへ移っていきます。
コットンの裏側も使ったり、2回戦目またコットンを用意したりして徹底的にアイロンの汚れをふき取ります。

アイロンをコットンにかけているのだけれど、実はコットンによってアイロンが掃除されているというニュアンスになります。

綺麗になったアイロンの表面。ツヤが出ましたので、接着芯の糊は除去されたと言えます。
アイロンから移った汚れの付いたコットンの様子。ものすごいですね(^_^;)。

洗剤とかたわしでこするということをせずにここまでになることに驚きます。

アイロンを壊してしまう原因になるので、お水+たわしというのはお勧めできませんね。

これは実際にやってしまっていた過去でアイロンが壊れた体験からの忠告となります(^_^;)。

あとがき

ハンドメイド製作に使用する道具なども、当たり前に毎回使用するものですが、だからこそ大切にしたいものです。

整理整頓とか掃除というのは、ルーティーンであり、当たり前であるがゆえに、最も大切な活動のベースとなるほどの大切なことなのです。

これなくして優れたお品が作れるのだろうかと。

きちんとした環境の中で丁寧に作っていくその「姿勢」が出来上がったお品にも現れるのだと思います。

肌着みたいなテレコニット素材がナップサックになったことで感じた服地のバッグへの可能性、バッグも部分的には肌に触れる小物である【1328】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび「ナップサック」が完成。

オフカラーと優し気なブラウンカラーのコントラストがエコロジー、親しみやすく思わず触ってみたくなるような風合いです。

これらがストック生地の中でも最終のグループの残布であるということに対して、「まさかのコンビの実現」と思っていただければ大変光栄です。

オフカラーには差し色をもってまとめ上げるパンチも必要、2種の生地で作られる意味を感じ、服地さえもバッグになる可能性を広めたい

「ダブルナップサック」:縦29cmx横34/46cmxマチ15cm。

<表地/裏地:オフ>麻テレコニット、麻/100%、日本製。

<部分パーツ:茶色>麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

オフ生地がそこそこストックがあったので、裏地も同じ麻テレコニットを使用しています。

そこで、コントラスト効果も兼ねて、第2のカラーとしてブラウンを同じ麻系で歩調も合わせながら所々に配置。

では、どのパーツにコントラストカラーの茶を配分したかをお伝えしていきます↓。

巾着ひも兼ショルダーと巾着ひもホールタブ:一定の場所に濃い方の色が集まる入口を絞った瞬間が美しいです。
Dカンタブ:細かい部分ですが、「パーツは差し色で」という足並みみたいなもので、タブも茶色で設置。
ポケットのフラップ:ここへ強度を高めることも兼ね、3cmのダイヤキルトをかけました。裏地はキルトは無し。

後で思うのは、フラップもここまでのものにしたなら、裏地にもダイヤキルトをかけるべきであったと。

オフカラーに対して茶色というコンビは、元はお洋服のコーデからの着想、ベルト・靴・バッグなどの小物をオフカラーのワンピースなどに差し色的に所々にちりばめることに似ています。

本体とその他の細かいパーツというバイカラーの分け方で色を変えていくとこんな風に、目立たないオフカラーもかえって際立ちますし、主役らしくなります。

本体パーツに使っているのですからオフカラーが主役なのです。

その他、色が交じり合ったマルチカラーをその中の1色でまとめる役割を兼ねた使い方で柄生地にも有効です。

あとがき

「シンプル」と「粋」は実はイコールではないと考えます。

「シンプル」にはもう1つ「カッコイイ」などという感嘆の気持ちを表すようなテイストが入ってこそ。

どうぞ、素敵な組み合わせで独自のスタイルを閃いて下さいませ、一緒にハンドメイド活動を楽しんでいこうではありませんか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

肌着のような麻テレコ生地のオフカラーを本体に選んだ突飛さ、並びに、差し色的脇役に選んだ麻混生地のブラウンカラーの縁取り的役割【1326】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在のナップサックの製作は、過去の生地の余りを仕様しています。

おおかた2022年でストックは消化していたのですが、それでもまだまだ見つかる、「まさかこれをバッグには使わないでしょう」というマスク製作時代のオフカラーをナップサックに使用すると決意。

このたびはまだ完成していませんが、5cmのボックスキルトを表地にかけるところまで進みました。

肌着の優し気なオフカラーに必要なのはやや強めなカラー、とは言えソフトな雰囲気も持ち合わせたクリーミーな土色は正解であると、素材感を合わせ麻混で決定。

下着に使われているのを見たことがあるようなニットテレコの麻100%生地、同じ麻で歩調を合わせたブラウンカラーは良き助演を務めてくれそうだ

<表地・裏地>麻テレコニット、麻/100%、日本製。<配色>麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

ストック生地の余り具合に合わせた意外な組み合わせ。

なんとメイン生地がオフカラーです。

もとはマスクの口に当たる裏地部分使用していたコロナ禍の2020年春のこと。

その後何度かの同じ生地リピート購入の末、マスク製作ブームが去り、大手企業によりマスク製造の安定化でハンドメイド製造の出番が終了。

良い意味の終了だと思います。

この麻/100%のニットということも素材としては貴重であったので、多めに調達していたところタイミング的には在庫になったということです。

その多めに余っているこの生地は表地にキルトをかけ、裏地にもこの生地を使用していきます。

こちらの麻混無地もストックがあとわずか、それほど大きなアイテムも作れませんので部分使いの利用にはちょうどでした。

巾着ひも兼ショルダーの部分、ショルダータブの2箇所、そして、内側のポケットのフラップに使っていきます。

オフカラーの所々に配分よくブラウンカラーが配置される予定で、まるで縁取りのような存在になると思うのです。

あとがき

ストック生地同士だからこそコンビになったこのたびの2生地の組み合わせ。

残り少ない過去の在庫の中にこの組み合わせがあったことを奇跡的に感じています。

もし、最初から選ぶとしたら選ばなかった肌着のような生地、意外にもなかなか良い雰囲気であることに驚いています。

新しい形というのは、末端の究極から偶然生まれてくるものなのかもしれないなどと思ってしまいました(^-^)。

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