元は肌着用のテレコニット素材がこんな風にバッグに生まれ変わる意外な素材の引用のナップサック製作秘話【1328】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「ダブルナップサック」デザインで1点リュックが完成。

オフカラーとブラウンの差し色のコントラストがエコロジーな親しみやすい色。

そして、元はマスクの口に当たる部分の生地のストックだった麻/100%のテレコニットのさらりとした素材感。

そんな生地を使用したハンドメイドバッグの完成です。

コントラストカラーのブラウンの配分例

「ダブルナップサック」:縦29cmx横34/46cmxマチ15cm。

<表地/裏地:オフ>麻テレコニット、麻/100%、日本製。

<部分パーツ:茶色>麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

今回のケースは、オフ生地がそこそこストックがあったので、裏地も同じです。

そこで、コントラスト効果も兼ねて、ブラウンカラーの同じ麻系で歩調も合わせながら所々に配置しました。

では、どのパーツにコントラストカラーの茶を配分したかをお伝えしていきます。

巾着ひも兼ショルダー、巾着ホールタブが茶色です。
Dカンタブ茶色です。
ポケットのフラップも茶色。ここへ強度を高めることも兼ね、3cmのダイヤキルトをかけました。

ちょっとやり過ぎたかな(^_^;)というのは、裏面も同じようにハード薄芯内蔵の3cmキルトにしてしまったこと。

裏は接着芯のみでよかったかもしれません。大変立派なフラップとなりました(^_^;)。

立派過ぎるけれども、重さが出たので、フラップが開いたままということは起きないです。

そこはメリットになりました。

この茶色の配分は、別の色でもコントラストカラーの配分例として引用していただけそうです。

本体とその他の細かいパーツという分け方で色を変えていくとこんな風に、目立たないオフカラーも際立ちますし、主役らしくなります。

本体パーツに使っているのですからオフカラーが主役なのです。

あとがき

ここ最近、オフカラーの素敵さをよく見かけます。

ロゴ文字の入った帆布地のぺたんこショルダーバッグをおしゃれに黒ベースのヴィンテージコーデをした方を拝見するなどオフカラーをバッグに持つということの素敵さを目にします。

もし、この度の製作のオフカラーナップサックがどんなお洋服に合うのかということを今考えてみました。

きっと、その配分された茶色にマッチの色の無地や柄のワンピースなどにどうでしょうか。

それとも、白いTシャツ中心でまとめたデニムパンツコーデなどにも相性が良さそう。

そこには、靴はこのバッグの茶色とリンクするとすっきりと少ないカラーでまとめた「粋」なコーデになりそうだと想像しました。

とにかく、無地にも柄にも合いそうだというところがコーデしやすい強味。

その他のコントラストカラーとしては、黒や紺などの強めの色がまずは選びやすいです。

本体生地を白地に黒の水玉柄でコントラストパーツを黒にするなども粋です。

生地を2種以上組み合わせることは、たとえその1つが巷ではよく使われている平凡な素材であったとしても、1点物になりやすいです。

そこには、自身のフィルターにかけた組み合わせのアイデアが入っているからです(^-^)。

オフカラーを本体に選んだ時の差し色的脇役に選んだスタイリッシュなブラウンカラー【1326】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグの製作、次は意外な色を表地に持ってきたダブルナップサックの製作に入りました。

今回はまだ完成していませんが、5cmのボックスキルトを表地にかけるところまで進みました。

メインカラーは挑戦的になんと、オフカラー。

柄や強いアクセントカラーではないオフカラーを表地に持ってきたその理由は、ストック生地の消化にあります。

新たに生地を調達するのではない、今までのストックの中から選んだ表地ということならではの意外な生地になります。

元はマスクの口に当たる部分に利用していたニットの心地よい麻100%のオフカラーが主役の意外

<表地:オフ>麻テレコニット、麻/100%、日本製。
<巾着ひも:茶>麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

ストック生地の余り具合に合わせた意外な組み合わせ。

なんとメイン生地がオフカラーです。

もとはマスクの口に当たる裏地部分使用していたコロナ禍の2020年春のこと。

その後何度かの同じ生地リピート購入の末、マスク製作ブームが去り、大手企業によりマスク製造の安定化で私達のハンドメイド製造の出番が終了。

良い意味の終了だと思います。

マスクがもう不足の事態がなくなり、なかなか小さいアイテムではチャリティーのような事業になりますので、今となっては、良き思い出の事業でした。

この麻/100%のニットということも素材としては貴重であったので、多めに調達していたところタイミング的には在庫になったということです。

その多めに余っているこの生地は表地にキルトをかけ、裏地にも使用していきます。

そうすると何かぼんやりしたものになってしまいますので、良き脇役であるアクセントのような存在として、このニット生地にぼんやりと入っている柄の中の色にリンクのブラウンを選択。

こちらの麻混無地もストックがあとわずかの状態でした。

それほど大きなアイテムも作れませんので部分使いの利用にはちょうどよい。

そして、このスタイリッシュなブラウンカラーは他の黄土色やオレンジ系の茶よりもベストな色のコントラストだと考えました。

このブラウンカラーは、巾着ひも兼ショルダーの部分、ショルダータブの2箇所、そして、内側のポケットのフラップに使っていきます。

オフカラーの所々に配分よくブラウンカラーが配置される予定で、新しいテイストのご提案が出来ればと思っております。

あとがき

ここ最近注目なのが、オフカラーをメインに持ってくるバッグです。

駅の行き交う人々の中で時々見る、キャンパス地のペタンコのマチ無しのショルダーをかっこよくさっくりと持つ20代の方。。

ペタンコマチ無しもサブバッグではなく立派なメインバッグに使われているようです。

特に仰々しくもない、自然な装いです。

濃いめの色のお洋服には反対にオフカラーメインのバッグも出番がありそうです。

ストック生地だからこそ生まれた組み合わせになりますので、このエピソードある生地コンビの行く末をどうぞお楽しみに(^-^)。

自分でアウトプットしておきながら3箇所仕様を間違えた久しぶりに製作のハンドメイドバッグデザイン【1325】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ずっとナップサック型を製作してまいりましたが、数か月ぶりに「切餅:きりもち」というエコバッグ型にいってみました。

というのも、このデザインは1枚仕立てで表地1種のみで作るので、1種の生地で生地幅が幅なり1m必要です。

そこそこパーツの数が多いのです。

どこの場所にというのは、なんといっても支柱や取っ手、そして底ベルトです。

隠れた内側部分では底のラッピング布と左右のマチのラッピング布です。

一重仕立ては縫い代を美しく隠す工夫が必要で、高級な作りとなるとロック始末よりもラッピングになります。

なかなか良い仕立てのジャケットやコートのハギ目に両端ラッピングで縫い代を始末してあるタイプをご覧になったことがあるかもしれません。

ああいった作業は高級感の証(あかし)と言えます。

さて、この用尺1mかかるデザインを生地ストックの中、「ちりめん」が使えそうだと取り出してみました。

黄色がかったクリームベージュ色の無地のちりめんは凹凸感があって高級感が高まります。

久しぶりに製作したためか、作り方を間違えてしまった3箇所、その間違いが一応出来上がったにもかかわらずダメな理由

久しぶりだったのもあり、結構ポイントを自分自身が忘れていました(^_^;)。

そして、3箇所も仕様を間違えて作ってしまったのでした。

一見問題ないようですが、その作り方に込めた意味があるのでやはりミスになります。

では、その理由を解説してまいります。

切餅(エコバッグ):<表地:ベージュ>ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。
<サイズ>縦37cmx横36cmx18cm。

大きめの箱も入る程のたっぷりとした容量が誇れる点です。

取っ手もたっぷりとした長さがあるので、少し箱がはみ出しても大丈夫。

現実的な買い物シーンではこうしてはみ出すことも多いです。

<間違い①>底ベルトの順番を支柱よりも後にしてしまったこと。本来は先です。

早速なのですが、この肝心な底ベルトの順番を間違えました。

先に底ベルトを縫い付け、後から支柱が縦に縫い付けられるのが正解です。

それには理由があり、まずは中に入ったものを底ベルトで底板のような役割で支えるのが第一。

そして、さらならるパワーとして縦の支柱を両サイドから全体を持ち上げるという意味です。

その意味を考えると製作してしまった順番は矛盾が起こっているのです。

ただ、このお話をしなければ気づかないことかもしれないですが、私としては、意味をこめていますので、非常に違和感があり「間違えた」と思えます。

自分で考えながらも自分が間違えるというこの何とも言えないミスです(^_^;)。

<間違い②>両サイドの2.5cmの縫い代の三つ折りの一番上の方。
三つ折りする手前で生地を薄くする為に内側に隠れる1枚を斜めにカットするのを忘れた。

この時は忘れても何ら問題がないように感じますが、その後のトップの三つ折りの時にごわついてしまうので、先に作業のサイドの三つ折り時点で薄くすいておかねばならなかったのです。

それを忘れ、あとで応急処置的にトップの三つ折りの直前に三つ折り部分のサイドごと隠れる部分を斜めにカットしたことは、結局効果が薄くごわついたままだったのです。

そうした結果、トップの三つ折りのステッチはこのごわついた箇所でゆがんでいました。

この歪みが起こらないようにと工夫した少し手前の段階のサイドの斜めカットだったのに、すっかり忘れていたのです。

<間違い③>そもそもトップの三つ折りは、1.5cmの巾の三つ折りが正解。
にもかかわらず、サイドと同じ1.25cmずつでやってしまった。

1.5cmを1.25cmで三つ折りしてしまったその差0.25cmの差が意外と大きいのです。

その影響は取っ手の付け位置との距離が増えトップのラインがややたれ気味に。。

今回仕様のちりめん生地の重くタランとなるという性質には打撃のミスです。

もう1つはバッグの入り口らしく幅をもっととったそれでいてすっきりとした1.5cmの三つ折りは私の判断ではベストな入口の様子なのです。

まるで、建築でいうところの「門:もん」のようなイメージですかね。

ということで、3箇所も自分で考えた仕様を間違えるというハプニングを伴った出来上がりだったのでした(^_^;)。

Q:たためるエコバッグがメインバッグになりうるのか、A:生地によってはなりうる

たためるとはいってもそんなに小さくはなりません。これで縦21cmx横12cmx厚み5cmです。

それだけ頑丈な作りを追求していると思っていただいたら良いです。

じゃあメインバッグになるのかということなのですが、とてもならないと感じています。

何も入れていない時にもちゃんと形がキープされていなければいけないと思いますので、それを考えると今回のちりめんで作ったこちらはあくまでサブ的な役割です。

ただ、この発展バージョンとして、ゴブラン織でやってみたり、デニムや帆布など硬いしっかりとした厚手生地はメインバッグになる可能性があります。

その代わりこのちりめんよりももっとたたんだ状態がごわつきます。

もう少し切り口を変えて考えてみましょう。

先程例に挙げましたゴブラン織などは、裏地と組み合わせたような重なりの多いバッグは職業用ミシンでも困難な箇所が出てきます。

そうすると、一重仕立てで作ることの意味が出てきます。

重なりを避けたいから一重仕立てで作るという理由です。

それでも1枚だけでもごわついたしっかりした生地なのですからメインバッグの役割も果たしてくれそうです。

こんな風に、重なる作業ではお手上げの生地を是非一重仕立てのバッグに当てはめて採用してみて下さいませ。

敬遠されがちな厚手生地も出番があるのは一重仕立てにおいてこその舞台なのかもしれません。

あとがき

何ともお恥ずかしながら、自身で考案した仕様にもかかわらず、久しぶりに作ると忘れてしまって3箇所も間違えてしまったというこの度の製作でした(^_^;)。

そこで思ったのは、やはり私はたまたま考案した役割を担っただけであって、自身もその仕様の記録をしっかり見直してその通りに作る何ら第3者なのだということです。

デザインは私のものではない、みんなにアウトプットし、広める、「共有型」のものなのだと改めてそう思ったこのたびの製作でした(^-^)。

エコバッグ作りに1枚仕立てでもほつれにくく丈夫である美しいうねりのちりめん生地を利用し、早くも初期段階で感じたそのメリット【1324】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近ずっと連続して製作のナップサック型から、少し離れます。

久しぶりに、「切餅:きりもち」という名前を付けています「エコバッグ」を製作してまいります。

今回は、長い支柱/取っ手を取り付けまでの場面ですが、早くもお伝えしたいことがあり、1投稿させていただきたいと思います。

ちりめんの無地を使った1枚仕立てでも丈夫なエコバッグになる理由

エコバッグのイメージとは少しかけ離れている「ちりめん」をあえて持ってきました。

ちりめんの特性を作っていくにつれて感じていきました。

<表地:クリームベージュ>ちりめん、ポリエステル/100%、日本製。

実際はもっとクリーミーな黄色みが入ります。

このちりめんは、お洋服にはたくさん利用されますが、バッグに利用ということが少し意外かもしれません。

しかもエコバッグです。かなり高級感あるエコバッグになると思います。

ちりめんは織り目が密集していて丈夫なことが1つ特徴です。

そして、しわが寄りにくいとか表面のうねりがなんと言っても美しいというのが魅力です。

近く寄るとそのうねりがはっきりと目に映ります。すごく美しいですね。

やや重くずっしりとしているのでたらりとした感じもありますが、実際は丈夫なのです。

まず裁断で思うことは、ほつれにくいのだなあと感じます。

それもこの織りに理由があると思います。

美しくて丈夫であるというメリットを活かします。

無地でも華やかさが感じられるちりめんです、エコバッグの分野にとらわれることもありません。

上着入れとかお土産入れなど常に必要でなくても必要な時に取り出せるたためるものですのでその用途は幅広いです。

以前、この「切餅」デザインは、長い支柱/取っ手が一繋ぎでした。

一繋ぎでありながらエコノミーに製作できるためには、と考え、生地幅が150cm程度の広幅に限定したご紹介でした。

そんなことでは、好きな生地で自由に作れないと思い直し、デザイン自体を変更。

そうして、つなぎ目を作ることで、シングル巾の110cm程度も可能になりました。

それと引き換えに生まれたデザインが、四角いタブです。

このタブには、①機能:ハギ目を隠す②デザイン性:ぱっと見の目のようなアクセントの2つを考えました。

他の部分は一重仕立てですし接着芯を貼りませんが、このタブにだけ接着芯を貼りました。

一番力がかかる部分だと言えます。

このタブも他の生地よりもちりんめんは作りやすかったです。

あとがき

ちりめんは、凹凸感ある生地として注目しています。

凹凸感は高級感へとつながります。

エコバッグでさえも使い捨てではなくて、長く愛用できるものでありたいです。

そのためにはエコノミーでありながら良い生地を見極め、きちんと作るということをしています。

無料でもらえるエコバッグなどもその時は有難いのですが、量産品特有のほつれや最低限の縫いであったりすることがほとんどです。

身近なよく使うアイテムだからこそ良質さを追求して長く持つという考え方をこのエコバッグ製作を通してご提案してまいりたいと思っています。

8号帆布のもったいないはぎれがぶつ切りで残っていた時にお勧めのかわいい小花柄の裏地とのコンビのバッグ【1323】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、はぎれと呼ぶにはもったいない余り方をしていたストック生地を同じマス目のブロック型でパッチワークにしてバッグにしていく製作が完成しました、

1枚仕立ての方が製作はスムーズでつながっている生地の織りの方が縫い糸のハギ目よりも多少丈夫でしょう。

しかし、そこは工夫をしながらつなぎ目を二重縫いして強度を高め、更に両端のステッチで固定し、ブロックをずらしながらかっこよくハギ目を出してデザイン性も出した製作をしました。

8号帆布最終ストックの消化という見方でご覧くださいませ。

パッチワークシートの端をカットした時のハギ目の糸のほつれ対策

どうしてもパッチワークシートを作ってから裁断の順序であることが綺麗に裁断できる秘訣となりまして、そのつなぎ目の裂けが出てくることが否めません。

その裂け目は今回のような硬めの生地では特に顕著になります。

そこである対策をしました。

これがなかなか安心感と効果を生み出し是非お伝えしたい対策になります↓。

パッチワークシートを裁断した時に、せっかく返し縫いした端っこの糸もカットされることが避けられません。
そこで、糸目6mmという粗い巾ですべての縁を単独ステッチするのです。ハギ目の箇所だけは返し縫い。

返し縫いするハギ目の箇所は3度同じところが縫われますので、それは安心感ある固定ステッチとなります。

今回のような硬めの素材にはこうして粗い6mmで一繋ぎでステッチしていく方がハギ目だけをステッチするよりもスムーズだと判断しました。

もし、生地が別の薄手の場合、また違ったやり方になるかもしれません。

例えば、一箇所ずつ途切れますが、ハギ目の部分だけを返し縫いという方法ですね。

できるだけ手間がかからぬよう、その場合は1往復くらい(2重)で元の位置に戻ってくるとそこに糸が集まり、玉止めしやすいでしょう。

完成したワンショルダーバッグは特別サイズ、4.5cm短くなったサイズ感を見る

そうして、出来上がったワンショルダー兼リュックです。

「ワンショルダー兼リュック:特別サイズ」:縦27cmx横21/41cmxマチ20cm。
通常は縦が33cmに仕上がりますので計算上では▲6cmと出てしまいました。

生地は3種類使用しました。

1)<表地:オリーブグリーン>カラー帆布8号、綿/100%、日本製。

2)<裏地他:焦げ茶小花柄>小花ブロードプリント、綿/100%、日本製。

3)<ポケットフラップ他:青緑>麻混無地、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

外側は3種類すべての生地が登場。
どうしても不足がありこうしてショルダーもバイカラーのように半分ずつ使いました。

縦を4.5cm本来より削ったこの出来上がり、少しコロンとしていますね。

それでも大きくデメリットは感じていません。

今回のサイズ変更の経験からも、5cm以内であれば見た目や容積に大きく支障をきたす変化はないと見て良いと思います。

ストッパーさえも面積が不足して、2種をハギにして作ったのです。これはこれで何か面白い切替です。
裏地は、メインが小花柄のブロードです。フラップは麻混無地でコントラスト効果。

このフラップに関しては少し悔いがあります。

薄手なので、接着芯のみならず、更にハード薄芯も貼るべきであったと。

なんなら、2枚パーツともハード薄芯を貼っても良かったかと思っています。

そうするとこの反りが起こっている柔らかい感じにぐんとハリコシが出ます。

そこは、次回から気を付けたいです。

フラップ自体もボリュームある立派なアイテムなので、開け閉めの時に持ちやすい方が良いのです。

「見た目の貫禄」と「持ち上げやすさ」の機能の両方に影響があるわけですね。

ワンショルダータイプにはこうして線コキも取り付け、長さの調整を可能にしています。
1.2cm巾のショルダー紐に対して、18mmの線コキを選択しています。
底面はこうしてしっかりパッチワークのハギ目がつながることが美しいです。
スクエアライクな底面はワンショルダーがリュックにも活用できるというポイントのサイズ感。

表地と裏地のコンビの相性の見方

裏地:ベースが焦げ茶なのに、柄が混沌として詰まっているため焦げ茶の面積が控え目。
ピンクのお花や葉っぱのグリーンも存在感あるバランスの良い柄だと思います。

このカラーバランスの良さを利用して、焦げ茶ベースでもオリーブグリーンの表地との相性があると見ました。

もし、焦げ茶の部分が目立つ花柄だと少し田舎っぽくなりすぎてしまうのです。

その程良きバランスあるこの生地の効果は大きいと思っています。

あとがき

今回でこの8号帆布のオリーブグリーンがストック終了しました。

こうして、わずかに不足でもどかしい場合に、サイズを少し削って影響のない程度での製作という手もあります。

こういったハプニングへの対処の柔軟性こそが小規模製作のメリット。

量産の大手メーカー様の製造では許されざることです。

よって自由をうまく利用して、コスパの良い製作ができるのはプチ事業者や個人なのです。

この「コスパ」も奥が深く、1点物を作ると材料が有効的に使えなく割高になるイメージですが、こうして見てみるとそうでもないわけです。

効率の良さそうな量産の裏側にはおそらく隠れたコスパの悪さもあるに違いないのです。

一度購入した生地をおしみなく使用していくことの素晴らしさも引き続きお伝えしていきたいと思っております(^-^)。

布製品の量産品では処分されるであろうもどかしさ、影響の少ない5cm以内で特別サイズにカットして在庫生地を使い切る個人製作のメリット【1321】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

引き続き、もったいなく余った生地のストックの破片を集め、パッチワークのマスにカットして、ブロックパッチワークで繋げた生地でハンドメイドバッグを製作中です。

このたびは、ブロックパッチワークでは硬めの素材、8号帆布の使用となります。

なにぶんぎりぎりの分量しか残っておらず、このたびある工夫をすることになります。

コスパを高める策の1つ、表地の縦がわずかに不足の時に影響の薄い5cm以内でカットしてなんとか製作してしまうこと

少し強引ではあるのですが、最終在庫の場合には仕方がないです。

わずかに縦の長さが不足の事態になり、ある工夫をしました。

それは、本来の型紙よりも4.5cmカットしたことです。

裏地は本来の型紙通りに裁断。
表地がわずかに短かったところへ裏地の方をカットすることで合わせていきました。

単純にこういった考え方をしたのです。

さて、順番が逆になってしまいましたが、ここまでのいきさつをお伝えしたいと思います↓。

裏地は1枚仕立てですが、表地はブロックパッチワーク。
横に飛び出した分もカットする部分になります。

表地は、カーキグリーン色のカラー帆布8号、綿/100%、日本製です。

この表地の8号帆布は2021年購入の大塚屋様の生地です。現在は一切見ることができないので、その当時の貴重な生地だったと見ています。

8号は厚手で硬いです。だからこそダイナミックな迫力を感じ素敵なバッグになり得ます。

この時点で表地の横は型紙よりはみ出しています。

これをきちんと型紙通りに当てはめる時に、中心の型紙の折り目などを目安に、左右だけでなく、縦ももう1枚の同じ表地と同じ位置に来なければ、このブロックの柄がぴたりと重なりません。

そこがパッチワーク仕立てで美しい仕上げをすることの極意となります。

段違いになっていてはバランスが悪くスタイリッシュではありません。

見た人が「あっ」と驚くようなびしっとした重なりを追求したいものです。

そして、こういった本来のサイズを臨時で削る場合の注意点ですが、決して裁断済みの裏地に当てて表地を裏地に合わせていかないように。

あくまで、表地も裏地も型紙に合わせるということが注意したい点です。

裏地に合わせてしまうと位置がはっきりわからず勘が入り、ずれる原因です。

型紙にきちんと当てたものは、おのずと同じパーツ同士の生地もピタリと合うのです。

この度チョイスの小花柄の裏地を選んだ理由

遠目で見ると混沌と映るこの裏地の柄ですが、アップに寄ってみます。

<裏地:茶xピンク/グリーン小花柄>小花ブロードプリント、綿/100%、日本製。

購入は「大塚屋」様。常に定番生地としてプリントのコーナーにあります。

いつでもあるという安心感は有難いです。

帆布を片手にいろんな生地に合わせてみましたが、この生地が見た中でベストマッチでした。

類似でもっと柄の隙間がある薔薇のつぼみの柄も柄自体は素敵でしたが、この隙間の無い詰まった感じが、こげ茶色を控え目に映してくれているのです。

よって葉っぱのグリーンの存在感もなかなかのもので、この表地のオリーブとマッチ。

もう1つの候補だと茶色が際立ち、この表地のグリーンとの相性においては、違和感を感じました。

見て細かくチェックすることの効果があったわけです。

あとがき

ハンドメイドバッグの製作もいろんな段階があり、最初の生地選びの時点での、まるでお洋服のコーデのような表地と裏地の組み合わせを決める瞬間がたまりません。

この最初の時点にまずはやりがいを感じます。

ですので、このなかなか表現しにくい、「テイスト」みたいなものもできるだけ理論的な言葉を使いながらなんとかお伝えしたいと思います。

アウトプットすることの良さは、今まで心の中だけでつぶやいていたことも、言葉に出して具体的にじっくり表現できる機会であるということ。

今後も、心の中の言葉をどんどん出し、お話を聞いていただけた方、ブログを読んでいただけた方とつながっていきたいと思います。

ところで、当ホームページのブログ記事もいよいよ現在で1,321記事目を掲載させていただきました。

ここまでの量になると、ブログ内をサーフィンしていただく場合に見たい記事の内容にピンポイントにお答えしていく工夫が必要であると、このたび、「検索機能」を設置しました。

検索項目は、まずカテゴリーの10種の中から選んでいただきながら、検索ワードに知りたいワードを入れていただいた場合にその言葉がタイトルやハッシュタグに設置のワードと一致すると記事が絞り込めます。

何もないよりは絞り込める機能が多少ともできましたので、一度ご利用下さいませ。

どのカテゴリーにも頭に設置しています。

便利にご利用いただけると幸いです(^-^)。

古い着物を解体しパッチワークにリメイクした大花柄の裏地が表地デニムのナップサックの中に溶け込む様子【1318】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回初めてですが、製作のハンドメイドバッグに「リメイク」した部分を取り込みました。

リメイクは、元ある出来上がり品を解体していきますので、その二次利用の著作権や商標権をきちんと意識しなければ到底利用できるものではありません。

究極のところ、お洋服をリメイクしたバッグはほぼアウト。

著作権の侵害やアパレルメーカー様の商標権の侵害になります。

今回裏地に利用したのが、古い着物生地。

古い着物を解体して、パッチワークシートに仕立て、バッグに材料として利用させていただきました。

リメイクの商業利用の可能性がほとんど認められないであろう中、古い着物に関してはグレーゾーン。

グレーということは、完全OKであるということでもないのが気を付けねばならないことです。

著作権というのは、その著作権を有している人が不明な場合には有効ではないということで、品質表示やブランドネームの付いていない古い着物に関してはそこは該当します。

ただ、象徴的な大花柄はそれが美術的、装飾的な要素があるかというと、間違いなくあるように見えています。

それでも、今回どうしてもこの着物の素材を利用したくて、その著作権者様の権利の利用のお申し出があった場合にはきちんと対応する覚悟でご利用させていただきました。

よって、安易に利用するものではないことをここで前もってお伝えしたいと思います。

このたび完成のハンドメイドバッグ「ダブルナップサック」の裏地に利用の着物のデフォルトの姿。
ある意味この写真は貴重です。間違いなく元はこの姿であったということになります。
リメイクにおいて、ごまかしてその元の姿を隠しては決していけません。
実直にやらねば、グレーゾーンの本当の解明ができなくなります。
もとはこの素敵な柄を生み出した着物の反の製造者様、
そして、この柄を選んでこの着物を作った製造者様に著作権があるということを忘れてはいけません。

デニムと着物の和柄のコンビの素敵さをお伝えしたい

ダブルナップサック:<サイズ>縦29cmx横34/48cmxマチ15cm。
名付けて「はまぐりの横顔」。
表地のライトインディゴブルーに対してショルダーのマルチカラーはアクセントです。
ひっくり返してみました。隠しポケットのフラップは表地のやわらかデニムを使用。
ポケットの位置が分かりやすくコントラスト効果がおしゃれ。

さて、今回は何度目かのこのデザインの製作ですが、生地を変えるたびにそれぞれ特徴があって面白いものです。

今回の場合は、表地は、「やわらかデニム」という名前の綿/100%、日本製。

確かに柔らかいので融通が利きますし、本来のセルヴィッチデニムなどよりも縫いやすくはあるのですが、やはりそこはデニム。

重ねてステッチするとかなり強固になっていくところに特徴があります。

表地の5cmダイヤキルトの効果もちゃんとあり、内側に内蔵の「ハード薄芯」がハリコシを出してくれます。

どうでしょう、この和柄とデニムとのコンビ。

どうしてもリメイク生地を使いたかった理由はこのライトなインディゴブルーに合う裏地を徹底的に追求したかったからです。

がさついたその着物の素材はポリエステルなのかな。。と予想しますが、詳しいことは分かりません。

実際に感じたままの素材感をカジュアルテイストに解釈しながら、それでもエレガントに寄ったバッグにと思うがままに考えていきました。

どうしてもパッチワークしてでもこの和柄を取り入れたかったのでした。

その美しいマルチカラーがインディゴブルーと絡み合った瞬間です。

ここ最近徹底のショルダーの4本ステッチについて

1.2cm巾の出来上がりのショルダーひもに4本ステッチを入れていきます。
均等な巾であることが美しさに繋がります。

以前は1.2cm巾の巾着ひもなら、決まって3本ステッチでしたが、もうひと手間かけようと改心。

そして、常に4本ステッチをしていくことにしました。

なかなかこの巾で4本は見かけません。

糸のステッチもバッグの一部なんだと言葉で表現せずともこれを見て分かってもらえれば幸い(^-^)。

たためる底板無しの袋タイプであることについての思い

ふんわりしたデザインであるからこそなのですが、底板は付けていません。

かつて製作していた、ハード薄芯でハリコシを出した立体感あるリュックからは現在は離れています。

底板はなくても、畳んで収納できるという価値を入れました。

ここまでなら畳めます。
たたんだ状態のサイズ:縦29cmx横20cm。

使わない時には、三つ折りにたたんで、引き出しに収納できるという価値がそのままの状態である立体型にはないメリット。

こうしたサブバッグの延長であるナップサックの立ち位置みたいなものを感じています。

メインは、ハイブランドバッグをお使いであっても、必要な時に取り出し、リュックとして使えるサブバッグ的な存在になればと思います。

あとがき

目立たなくはなっていますが、裏地のパッチワークはハギ目があります。

1パーツが大きめだからポケットに影響がなくうまく取り付けることができましたが、次回もう一度この着物生地を利用し、今度は表地として同じダブルナップサックを製作していく予定です。

その時には、以前に製作した別生地と同じように、レンガのようにずらすタイプのパッチワークにしていきたいと思います。

今回はぴったりくっつけてハギ目が十文字ですが、表地使いの時はずらした方が綺麗に映るのではないかと思っています。

またその違いもお楽しみにどうぞ(^-^)。

ブランドネームも品質表示も無い古い着物、柄は誰かが描いたデザインに違いない、解体してパッチワークにし、バッグに製作して販売することの可否のジャッジ【1315】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまで時々、「著作権」が生地のプリント柄のデザインにあるお話を記事に投稿させていただいております。

このたびも、大いにこの著作権が絡むお話になりますが、私の行動が今までと違ったので新しい動きとして是非お読みくださればと思います。

これまでは、この柄には著作権があるからYouTube投稿とかブログ投稿などを控える必要があるというケースが多かったです。

今回は、反対に、慎重な判断の末、YouTube投稿もブログ投稿も、そして、リメイクしてそれを材料にした商業利用のバッグ販売も良いのではないかというジャッジに至ったケースです。

著作権のジャッジは一番には、その著作権を持った人、つまりその柄、お品物の構造をデザインした人がだれか分かった上でその人の意向が一番優先だと認識しています。

元は古い着物だった、着物を解体してカットし、パッチワークに仕立てバッグを製作しようとしている様子

元はこの写真のように古い着物をリサイクルショップで購入しています。

あまりの柄の素敵さに、通常の原反生地では見られないテイストを感じました。

マルチカラーが好きなのでとことん柄がめいっぱい描かれたこの着物にピンときました。

しばらく、インテリア使いにしようかと保管していたのですが、ここ最近のストック生地の消化にあたり、いよいよ出番が来たのです。

そして、着物を解体するということをしていたところ、1か月ほど経過していよいよパッチワークにカットしました。

パッチワークの1マス:縦17.5cmx横28cmというそこそこ大きな面積の1マスです。

そしてこのたび、バッグの裏地に使うようなパッチワークシートを2枚作ったのです↓。

1マスの面積が広いので縦をずらすことをやめました。そのためハギ目が格子状に並びます。

ずらすやり方よりもハギ目がつながらねば綺麗でないという点で難易度は有りますが、ずらすとカットする分が出て生地がもったいないです。

よって、面積の広いタイプはこのようにするのがコスパの良い生地の使い方です。

この後は、この筋(ハギ目)の両サイドをすべてステッチして固定していきますが、本日はここまで。

大花柄が象徴的な古い着物を解体しパッチワークに仕立てた自身の製作は著作権を侵害していないのか

著作権が存在しないと巷では言われている着物。
しかし、この象徴的な柄に本当に著作権が無いと言えるのであろうかということを考えていきます。

さて、ここからが今回お話したい一番の事です。

このような大花で特徴がある柄は、美しく芸術的です。

おそらく、ブロードやオックスフォードなどに落とし込んだ通常の生地であれば必ずやこうしたプリント柄は生地メーカーの名前が耳に掲載されていることでしょう。

時には、そこに著作権を主張した文言が書かれていることもあります。

また、この素材がお洋服のワンピースなどであった場合は、ブランドネームや品質表示によって製造メーカー様まで到達できます。

これがお洋服であった場合は今回の私のこの行為は完全アウト。

自身での範囲のみの自分使いならまだしも、YouTubeに投稿という時点で「商業利用」に当たります。

YouTube投稿がなぜ商業利用に当たるかということを少しお話させていただきます。

YouTubeは、登録者1000人以上などの条件をクリアすると広告が動画に付くようになり、収益を得ることになります。

会計上、収益は、科目としては「雑収入」、YouTuber様の場合はそれが職業なので、「売上」という科目で計上しておられるでしょう。

「雑収入」にしても「売上」にしてもいずれも決算においては、同じ「売上」に組み込まれます。

よって思いっきり、「商業利用」になるというのがYouTube投稿の収益の考え方です。

それで、話を戻しますが、この大花柄の着物がワンピースとしてお洋服であった場合は、このリメイクは完全アウトとすでに書きました。

ブランドネームや品質表示が付いているに決まっていますので、そのお洋服の製造メーカー様の商標権や著作権の侵害に触れます。

じゃあ、仮にお洋服であったとして、オーダーメイドのような自作だった場合は?。

品質表示もブランドネームも付いていなかったとします。

それでも、作った人は自身の作ったデザインのお洋服だと分かっていますのでその人が権利を主張されたときには、利用者である私は2番手になります。

その一番の権利者である製作者ご本人の意向に従わねばなりません。

そして、今度は今回の着物の場合です。

まず、着物自体のデザイン性は、共通の作りであることが多く、あまり特殊であるとは認められないし、着物自体が著作権を持たないものだとの事なのです。

しかしです、もし、この2023年に世界的に有名な某有名ブランド様が着物に着手するということでブランドネームと品質表示を付けた上で着物を売り出した場合、着物だから今回の私のようにやってもよいかというと、おそらく著作権侵害になりそうです。

とにかくあくまでも著作者にある自明の権利ということが二次的な利用者はなすすべがないということです。

法律上の「誰が作ったかわからない、誰が描いたかわからないデザイン」は著作権が認められないという部分があります。

今回の古い名もなき着物は、実際には間違いなくこの柄をデザインした人がいるのでしょう、作った人もよくあるデザインであはあるけれど何かしら独自の工夫を入れたかもしれませんが、着物には著作権が無いことも考慮すると9割型の可能性で判断して、利用させていただいてOKだと判断しました。

ただ、最後に、ここから私の考え方です↓。

いくら、法律的には通ることであるとはいえ、自分で生み出したものではない柄やデザインを利用させてもらって、別の物を作っていくのであるから、ご本人がその権利を主張される可能性はわずかにあると心しておくべきであるという点。

その覚悟を持ってこの製作に踏み切りました。

じゃあ、もし、このデザインをした人が申し出てこられた場合は。。

残りの1割がこのわずかな可能性にあります。

もしその時は、「利用させていただいてありがとう」という感謝の意をお伝えすることです。

そして、希望によっては、著作権を行使したいということであれば、まずは、YouTube投稿は取消しです。

そして、あくまで、自分使いの範囲だけで私は作っていくことになります。

そうしたことをご本人に誓うということをやり取りするでしょう。

間違っても法廷で戦うなどとは大変おこがましいことではないでしょうか。

結局は「リメイクの商売が本当に成り立つのか」というところへ行き着く

私の中でも大きな課題なのが、リメイク品の商業利用が可能であれば、この先の可能性がとても広がるということです。

ただ現実には、こうした著作権の問題があり、阻まれます。

この先のサスティなブルな未来には、とても可能性を秘めたことが「リメイク」として1つあります。

上述の話をまとめますと、「100%完全に許可を得ることさえ難しい」ということです。

ほとんど想像と判断の領域でしかジャッジできないのです。

誰が本当の答えを出してくれるのかというのは、専門のお役所でもなければ、〇〇機構という組織でもない、著作者様本人です。

そうすると、著作者不明な古い着物に関してはまずはリメイクして商業利用しやすいと言えますね。

ただ、着物全般では決してないことは認識する必要があり、産地品の有名どころの着物はその生地のかけらを一目見ただけで専門職人は分かるかもしれません。

現在も着物は作られていますので、どこまでが古い着物なのかどこからが新しくて、どこの誰が作ったのかも判明しているものなのかなどはしっかりジャッジせねばなりません。

そうすると、結局はリメイクは簡単には商業利用できないものであると思うのです。

本当はやりたくてしょうがないからこそ、真剣に考えている日々なのです。

それをご理解いただければと思います。

とてももどかしいですが、製造者は、やはりオリジナルであることを常に意識しなければなりません。

他の人や組織が長年積み重ねてきた努力の結晶をいとも簡単に二次利用し自身の利益を得ていくことの難しさがここにあります。

あとがき

是非今回の件は、当ブログ記事と、貼り付けましたYouTubeも両方ご覧いただけると嬉しいです。

多少違う部分もお話していることが互いにあるので、両方で1つという合体型のこの記事の構造が可能であることに感謝です。

まだまだお話し足りないのかもしれません。

著作権のお話は奥が深く大変難しいです。

上述で、ブランドネームや品質表示のお話を交えてしまい、「著作権」と「商標権」の2つの違いもあまりクリアにしていないことをお詫び申し上げます。

商標権というのは、「特許庁」様へ「自ら出願」の形で申請する任意の権利。

それに対して、「著作権」というのは、「自明のもの」である権利。

そうすると自明のものである著作権をまずは重視する必要があります。

自明のものに勝てるものは他人ではありえないということなのです。

是非、この先、ご自身の製作物などを高めていきたい場合、それと同時にこのことにも注視して、勘違いをして後で嘆くことがないよう慎重にどうぞ。

今回の私のパッチワーク製作も、着物のまま利用するのが本来は一番で何の問題も出ません。

できればそのままの継続利用というのが本来望ましいのであり、別のものに作り変えてしまうリメイクというのはよほどの理由があればというのが自然です。

どんなことでも、その「理由」や「動機」があってこそ責任ある行動につながるのかもしれません。

では、最後に、「衣類」をリメイクしたいと思ったお品が出てきたら、2つの見方をしていただくことで締めくくりたいと思います。

①そのプリント柄のデザインをした人の著作権があること

②お品物そのもののデザインを考案した人の著作権があること

お洋服、着物、浴衣、アパレル小物すべてに関してこういった①②の見方を一度してみて下さいませ。

「やわらかデニム」にかけた5cmダイヤキルトの効果で分かったキルトをかける場合のデニムの種類の選択のコツ【1314】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

長い間お洋服においては、定番人気のデニムだったのですが、ここ近年ジーンズをアメカジさながらにはく文化が大きな流行の波の中では下火に。。

そして、デニムをドレスライクにはくようなワイドなスラックス寄りなデザインであったり、そもそもデニム自体の素材をお洋服のラインナップに取り込まないなどの変化が見られます。

とはいえ、デニムという素材自体は定番。

丈夫で親しみやすく何かの形で取り入れたいものです。

私も、自身のワードローブに4点のデニムが現在有ります。

このたび素敵なデニム類の生地に出会いまして、キルト加工をして、より素材の表面の長持ちを実現していこうということをしてみました。

現在進行中のナップサック系のデザインにあてはめる5cmダイヤキルトのシート作りの場面です。

やわらかデニムという素敵なギャップを感じる素材の魅力

早速ながら、キルトをかける作業の一場面になります↓。

ダブルナップサック用の本体のパーツを裁断、接着芯貼り後、ハード薄芯を当てて、5cmのダイヤキルトを作図。

そうして、こんな風に待ち針を均等に内陸部にもちゃんと打ちます。

待ち針が均等に打たれている様子を裏側(実際の表面)から見るとこんな感じ。
左:ダイヤキルトをかけた状態。右:ダイヤキルトをかける前の状態。
<生地名:インディゴ>やわらかデニム、綿/100%、日本製。

そもそも、この「やわらかデニム」というネーミングがユニークで、本来のデニムのイメージを覆すギャップがあります。

デニムは硬くてごわついたものであるというイメージなところへ、これを見てそのイメージとは裏腹な柔らかさに驚かされるのです。

キルトをかけることで特に膨らむというところまでは行きませんが、ハード薄芯を当ててさらにステッチを均等にした効果は絶大。

パーツが一体化することで厚手のデニムに良い勝負を挑みます。

もとはやわらかいデニムなのでソフトなまま厚みが増すということになりますが、ハード薄芯の効果もあり、ハリコシも出るのです。

このデニムすごく魅力的で、まるでジーンズをはき続けたヴィンテージ感漂う表面の具合です。

デニムも新品の生地購入では、インディゴカラーと言えども濃紺であることが大半です。

今までセルヴィッチデニムでもウォッシュした状態の色落ちのある生地は見たことがありません。

そうするとこのはき古したような雰囲気はとても貴重です。

ただ、本格的なデニムではないことは仕方がないことです。

せっかくのデニムの綾の雰囲気を主役にするために工夫したのが、キルトの糸をなじむ糸で控え目カラーにしたこと。

うっすら影のようにしかキルトステッチの糸が映らないのは、デニム生地の綾織部分の方が勝っているからです。

キルトをかけることの効果:安定し丈夫になります。
損傷などもたやすくは受けにくいのがキルトの良い所です。

あとがき

セルヴィッチデニムなどの厚みもあり硬さもあるものにキルトをかけるのはあまり好みません。

いろんなバランスを考えると、セルヴィッチデニムはその生地1枚で十分な迫力が表現できますので、わざわざキルトをかけていかない方が良いと思うのです。

今回のような「デニムライク」の場合であると、その柔らかさからくる弱さをカバーするキルトの役割があるということになります。

そうして、ただ飾るだけではない、「機能」や「意味」を重視すると良いと思います。

そうすることによって生まれる効果が絶大であるなら、その作業は無駄ではない「どうしてもそうしなければならなかった理由」になって行き、「哲学が入ったお品」になってゆくのです(^-^)。

巾着ホールをわざわざ10個のタブで設置した意味を今一度考えた、口の隙間が最大限に解消されるための薄手の生地選び【1313】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は言ってみれば、前回の投稿【1312】の続編となります。

前回の製作ではいったん完成したのですが、2つの課題を持ち越しました。

1つはここ。巾着ホールタブがボリュームがあり過ぎて口が完全に閉まりませんでした。

「これはまずい」と思った理由が、わざわざタブホールの仕様にした理由が口をきゅっと絞めるためだからです。

それなのに閉まらなければタブがただの機能を持たないデザインになってしまいます。

そうであれば、本体そのままをホールにしていく仕様と変わらないのです。

よって、今回は、このタブx10個をすべて薄手の生地に取り換えていきます。

もう1つは、ショルダーの調整機能を加えることです。

修正前はこんな風に調整機能無しでだいたいの位置に設定していましたが、
果たしてその「だいたい」が合っているのかが全く分かりませんでした。

やはり、ダブルタイプのナップサックよりもこちらのシングルの方がショルダーの長さのちょうど良さが分かりにくいのです。

そういう時には、調整機能の線コキを付けることで長さの「ご提案」という形にして幅を広げるのです。

この2つを修正していったのが今回の作業となります。

巾着ひもホールのタブの生地は融通の利く縮み方をしてくれる薄手の選択であること

今回使用の3種の生地の中で一番薄手なのは、この黒無地のエステルポプリンでした。
それなのに、赤のタータンチェックで選択してしまっていたところが迂闊でした(^_^;)。

以前よりもはるかに口がきゅっと狭まったのが分かりますね。

完全に穴をふさぐことは難しいですが、タブが融通が利いてくしゃっと縮まった様子が見られます。

これが丈夫過ぎる肉厚生地だとこうして縮むことができないので結果穴が大きく空いてしまいセキュリティー性が薄れるのです。

分かりやすく修正前と後を並べて比較してみました。
劇的に空きが解消されたのが分かりますね。

もっと言うと、修正後の生地のエステルポプリンも実は、ブロードの2倍の番手の糸で織られた生地。

そうするとブロードの方がもっと薄手となるので良かったわけです。

しかし、ここでわざわざブロードを新たに調達せねばならないので、持ち合わせの中からとなります。

そうすると、内側のポケットと外のDカンタブに使用していたエステルポプリンの残りの生地を使うのがコスパが良かったのでした。

この写真から、表地のごわついた生地に対して思い切って極端に薄手の生地で作ったタブを設置することがポイントとなると思います。

表地とのバランスを変に考えてしまってそこそこな厚みのタブを設置してしまうと、確かに迫力は有りますが、機能は果たせないということがこれで証明されたと思います。

ハの字ではないリュックのショルダーの長さの加減の難しさを調整機能で補う

ダブルナップサックのデザインの方は調整機能は付けていなくてもしっくりとちょうど良い長さが分かりました。

しかし、この2wayの機能の1つであるワンショルダーの方は、Dカンが中心に1つになるので、ハの字ではなく、アーモンド形になります。

「ワンショルダー兼リュック」:<サイズ>縦33cmx横21/36cmxマチ15cm。
この向きでリュックとして背中に背負います。
その時にアーモンド形というか弓形になることでサイズ感がダブルナップサックと違うように感じます。

長すぎると下に下がり過ぎ、ちょうど位に設定すると短すぎて背負いにくいような感じだったのです。

もともと2wayの内のセカンド機能なので、メインはワンショルダーです。

こうしたことは仕方ないのでしょうけど、それでも使い勝手は精いっぱい研究してそのベストな結果で示していくべきだと思っています。

線コキは、出来上がり1.2cmの巾のショルダーに対して「18mm」を選択。
15mmだと横幅は合いますが、重なった部分に紐が通らないことがほとんどです。
寝かせた状態です。黒に赤のタータンが映えていますね。
こうしてすっきりとショルダーを中にしまい込んで畳めます。

あとがき

修正は、出来上がった状態のDカンにひっかかっているショルダーの先端の縫い留めをほどき、ストッパーを外し、巾着ひもをホールから外しました。

そして、入り口の縫い留めの2重ステッチをほどき、タブをすべて取り払い、新しいタブ10個を製作し、設置して、再び同じことをやり直して完成となりました。

線コキは最終の作業の1つ手前。

線コキに通してDカンをくぐってから再び同じ線コキの真ん中線を通過。

そしてUターンした少し分の最低限の重なりを縫い留めて出来上がりです。

自由に調整する機能がここで付いたのです。

線コキやDカンは調整や留め具としての機能があるのですが、バッグのパッと見では「アクセント」に映りかっこよくなります。

何も付いていないと何となく布だけがべたっとした感じなのが、間に金属がキラリと光ることで高級感やスタイリッシュな見かけに繋がるようです。

ここ最近材料も物価高に伴い高騰の一途をたどっていますが、Dカンや線コキに関しては、私がよく利用させていただいています「HANDS」様では、比較的エコノミーで、2個入りで¥100以下です。

ナスカンなどは1個でものすごい価格なので、使わない方が原価が揺さぶられずに済みます。

こうして最低限の附属品だけを使ったミニマムな製作ですが、大半は自身のステッチの綺麗さとかアイデアだとか出来合いの既製品に頼らない部分で生み出す力が試されるのです(^-^)。