融通の利く柔らかな別布で設置可能な「巾着ひもホールタブ」の考案、巾着バッグ作りの材料生地のどれを選んでも良い融通性が誕生【1361】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

失敗した訳あり製品を自分使いでその使い心地を体験させていただいております。

かつての初期モデルであるナップサックは、薄手生地に限定された口が絞り切れるもの、本体を折り曲げて巾着ホールをトンネルのように作るタイプでした。

この絞る機能はナップサックの「証」でもあるので維持しながら口の絞り具合を徹底したものにと研究した結果、「巾着ひもホールタブ」が生まれました。

このたびは、口を絞るタイプの使い心地のリアルな感想、そして「巾着ひもホールタブ」の無限の可能性の素晴らしさについて綴りたいと思います。

実際に使ってみたからこそ分かったナップサックの気軽さ、今度は製作の無限性を追求し生地を選ばない「巾着ひもホールタブ」へ進化した

現在でも毎日使わせていただいているナップサックは、ナップサックの初期型。

黒の表地に対して裏地に濃紺を選んだこともあり(黒ベースではないところに妥協があった)、自分使いをしてその使い心地を広めていこうと思ったものになります↓。

表地にキルトをかけた黒のナップサック:<サイズ>縦29cmx横32/43cmxマチ15cm。

使いやすいサイズ感で、物が少ない時も違和感がなく、反対に物を多めに入れた際にもそこそこ融通の利く容量です。

内側のポケットにはレジ袋がたたんで入れてありますので、この容量では足りない場合にレジ袋で補います。

これ自体もレジ袋として基本的には利用できます。

ところで、このナップサックの入り口を見てみましょう↓。

以前のモデルなので、本体を折り曲げて巾着ホールを確保し全体をしぼる機能。よくある巾着袋そのままの構造。

この口の巾着ホールの作りというのは、本体を折り曲げて作る手法ですので、全体がギャザーのように寄り集まって口を閉じるということになります。

ただこのモデルの場合、条件が出てきてしまうのです。

それは、かなり薄手の生地でなければ口が空いてしまうデメリットが生まれることです。

ジョーゼットの透けそうなほどの薄い生地を使い、接着芯の黒を貼り、ソフト厚芯を重ねダイヤキルトをかけた表地。

そして、裏地は薔薇の柄の紺色の薄手の生地に接着芯の白を貼りました。

なんやかんやで接着芯だの別芯を貼るだのしていくうちに薄手だった生地もそこそこ丈夫になっていくのです。

それはとても良いのですが、巾着の口の隙間に関しては、なんとかぎりぎりのこの結果でした。

これ以上の中肉程度の生地(ブロードも中肉の部類に入ると思います)だと、もういろいろ重ねた結果このような口の閉まり具合にはなりません。

きゅっと口が閉まる結果に行き着くためには薄手の生地同士で作らねばならないという「厳しい条件」が生まれてしまうのです。

こんな狭き門とも呼べる条件付きのお品が広まるデザインであるとはなかなか思えませんでした。

そこで、発想を変えていきます↓。

巾着の絞る部分だけを別に設置して絞りやすくする、そうすれば、本体の素材が厚みがどれだけあろうとも可能ではないか。。

この考え方はヒットでした。

その後、デニムや帆布でも巾着型を作ることに成功。

8号帆布という厚手でも絞れています。帆布は本体に使用するにとどめ、動きがある場所に薄手生地を利用。
やや帆布の影響が隙間に出ていますが、口部分は穴を最小限に抑えています。

細かいことを言えば、この時の花柄がブロードであり、もっと別の薄手を選ぶと口がさらに閉まったかもしれません。

別に設置する巾着部分のパーツは、薄手である方が良いもの、表地とのバランスも考えると、比較的厚みある薄手分野のブロードは妥当な判断。

設置のタブの数は10個がバランスが良いと実験から導いています↓。

タブの位置はあらかじめ待ち針を使って指定しておき、針目5mmの粗さで仮縫い設置をします。

両端のサイドの中心を挟むように前後2.5-3cmずつの位置に左右共設置、3個目はそのど真ん中、4-5個目はさらにその中心と分かりやすく設置できます。

5mmの針目で仮止め的に全体をステッチ。

ステッチの位置はあらかじめアイロンで縫い代を折った1.5cmのど真ん中に生地1枚分のみに縫い付けです。

次の場面では縫い目は、しっかり隠れてくれます。

縫い付けは、往復しておくと強靭です。

縫い終わったらあらためて1.5cmの縫い代のアイロンをかけ直します。そうしますと、びしっと綺麗に出来上がります。

ちなみに、9mmの伸び止めテープ(平)を1.5cmの縫い代内にあらかじめ貼っておきましたので、その効果がまっすぐなラインに出ています。

裏地側にタブを設置する点もポイント、表地に設置よりも仮止めの作業がしやすいです。

使用したの美しいワイン色のサテン生地は、ポリエステル/100%、日本製です。

あとがき

このタブの部分に選択する生地のポイントは、「薄手で丈夫な生地」。

捨てるにはもったいない高級素材の「絹:シルク」も生地の特性が向いていると思います。

このことで、「表地」「裏地」「別布」の3種の生地を使用することになるデザインになると思うのですが、何よりも口が閉まることが実現できるメリットは大きいです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

型紙を用意したかどうかはその出来上がりの美しいラインに表れた、型紙修正を積み重ねたちょうど良いサイズ感ならなおさら【1360】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)。

ハンドメイド製作において、気軽にチャチャッと作ってしまえるその場のすっきり感は確かにあります。

型紙など使わず、適当に線を引いてそれっぽくクッションカバーを仕上げることも不可能でありません。

ところがです(/・ω・)/。

その楽した分の跳ね返りというものは確かにあるもので、その出来上がりのフォルムが崩れていたり、何かしっくりと来ないものであるということがあります。

その場でひと手間かけることの時間が「労費」ではなく「実りの種」であったことを教えてくれました。

以前の投稿の【1343】の出来上がりの時は型紙無しでした、正直軽く見過ぎていたのです。

スクエア型の低反発クッションの時に何か「今一つ」な仕上がりであったことから、同じスクエア型を今度はちゃんと型紙を作って製作しました。

その違いがあまりにも顕著でしたので、この度のポイントを「型紙の大切さ」に置きながら、その出来上がり2点のクッションカバーをご紹介してまいります。

布製の製造においては型紙作りが必須、まっすぐラインの美しさや寸法の修正の意味や理由が出来上がりの美しさに繋がっていくからだ

低反発クッション:38cm四方のウレタン(中身)に対して、カバー41cm四方の出来上がり。

左右のゆとり各1.5cmずつの意味は、両端の表からのステッチで少し横幅を奪うことにあります。

このやり方ではない場合、「ダブつき」が起こり得るので、それも都度の寸法の「意味」になっていいきます。

「わ」の状態の縦45cmx横110cmの長方形の型紙(横取りにエコノミーに生地を使います)を三つ折り+折り曲げ+ステッチ+ひっくり返し+外から2列分のステッチという形で完成していく作り方。

「このような単純な長方形の型紙など作らない」と思いがちなのですが。。

型紙を作ってきちんと裁断したことでその出来栄えというのは、型紙無しとは雲泥の差でした。

人間の感覚だけでものさしを利用して裁断したあいまいな長方形に比べて、型紙を作った製作品は確かなフォルムになっているのです。

それが出来上がりの圧倒的な迫力と美しさにまっすぐラインが表れるものなのです。

ほんの小さな単純なミニポーチでも、是非型紙を作ってから製作していただくことを強くお勧めします。

草木柄の方は椅子の背が覆われているタイプなので共布ひもは必要無し。ピアノに使う薔薇柄の方は必要有り。

共布ひもを一番最後の段階で取り付けることは、その後別の場所で使用する意向に変わった際に取り外したり、反対に取り付けたりする場合に融通がきくように「外付け」にしているのです。

実際に、その後ピアノを撤去し、ピアノ椅子にこのクッションを使わないということになっていったのでした。

共布ひもの型紙は、縦40cmx横5cm。

横向きでも生地の余り具合によっては裁断は可能ですが、その後のアイロンでの折り目付けの際には、縦どり(地の目に平行に細長く裁断)の方でやった方が作業しやすかったです。

バッグなどにも言えることなのですが、後から取りつけることができる融通の利く構造。

「心境の変化」にも対応させておく構造が後になって有難いのです。

生き物は常に気持ちが変化しているのが自然であるということを重視。

とにかく悩みやストレスを解消しやすくするための手助けが考え方のベースにあります。

あとがき

物にとらわれ、その物のために自らの気持ちを妥協・我慢したりしていませんか。

実は本来反対であるべきなのです。

心あるものに重点を置き、それに合わせて周りの物品を変化させていくということが本当の幸せをつかむコツ。

だからといって次々に使い捨てていくという意味ではなく、むしろ反対です。

丁寧に考案し丁寧に選んで、その結果末永く使っていくということを意味しています。

そうしますと、自然にきちんと型紙を作ろうという気持ちになっていくものなのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<カーテン作り③>ハギ目の袋縫いが野暮ったかった、耳同士を繋げるのだから両割れすればかさばらないという考え方ですっきり仕上げ直した【1346】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

初の本格的なカーテン作りをする機会がありまして、まずはレースカーテンから順番に製作しています。

念入りに柄を選択し、新築の家の縁側用にと、ちゃんとした永久的な物を作っていきたいと思いました。

とはいえ、本格的なカーテン作り初心者でございまして、山あり谷ありだと思います。

このたびはレースカーテンの繋ぎ目の処理の1つのやり方、「袋縫い」の場面が前半です。

後半は「袋縫い」の出来上がりの野暮ったさに納得できず、両割れタイプに作り直した経緯をお伝えします。

確かに袋縫いは有効な時がありますが、その後のつまんでひだを作る作業の段階のやりにくさを考えると疑問を持ちました。

袋縫いのやり方:最終的には採用しませんでしたが生地の縫い代を奥ゆかしくカーテンの裏側に隠す美しい始末と考案されたものと理解

袋縫いと聞くと難しそうですが、要するに生地の縫い代を内側に隠してすっきりと収納して見えなくするという目的があります。

ただそれと引き換えに袋ができるのです。

実際にやった「袋縫い」のやり方をご紹介したいと思います。

この継ぎ目はカーテンの左右の片方で2枚のパーツを合体して横幅が長い窓に対応するためです。

継ぎ目などなくできるのは狭いワンルームマンション程度の窓が該当ですが、戸建てでは横が片方の窓だけで180cmもあるのです。

そうしますと、180cmというような生地幅の生地さえレアで見つからず、2枚をハギ合わせてひだを入れて生地を使用していくことで2枚仕立てで片方、というのが通常の考え方です。

そうすると、皮肉ですが、大きな窓用の良いカーテンを作りたいと思うことで、ハギ目が生まれてしまうというジレンマがあります。

このハギ目はオーダーカーテンのお店のお品ですら存在しているという現実がカーテンにはあるのです。

間違いのないようにお願いしたいのですが、袋縫いの場合「外表」にまず2枚を重ねます。
重ねた状態でこんな風に耳の内側部分を地縫い。右端から1cmくらいの箇所を縫っています。
割った耳部分を内側に、今度は中表にしていきます。現在見えている面は表面ですのでご注意を。
アイロンでぴっしりと折り目を付けます。現在こちらに見えている部分は実際の裏側です。
最後にステッチで縫い代を隠しながら押さえます。縁っこ過ぎてしまうとこうして表に耳が見えてしまいます。
ということで、袋の内陸部を縫い付けるのが望ましいです。
袋縫いの完成です。こちらは実際のカーテンの裏側に突き出す形で袋縫いが飛び出るのです。
出来上がりの実際の表側。綺麗に縫い代が隠れましたが。。
実際に袋縫いを頑丈にやり過ぎると、つってしまい、課題が残りました。二度縫いなどするべきではありません。

最後のお写真は、その先の裾縫いまでやってしまった状態の写真ですが、ご了承を<m(__)m>。

このことから、2つの事を考えました。

1)ハギ目の地縫いは引っ張り気味で縮まないように縫うこと、そうしないと裾のラインがこの位置だけ斜めに上がってしまう。

2)そもそも、袋縫いする必要はあるのか、もともと端っこは耳であり、隠す必要などないのでは。。

この2)については、だんだん強くそう思え、ほどいてやり直しをしていきました。

後日の投稿でやり直した完成を記事にまとめる予定です。

「袋縫い」を採用せずにただの両割れをすることで、更に次の段階の作業の「ひだ」をつまむ時に悩みが減るのです。

というのも、ひだと「袋縫い」の場所が合致してしまうことも可能性としてはあり、そうなったとしても決してごわつかないよう薄さをキープできるメリットがあるのです。

オーダーメイド屋様では、ここで「袋縫い」と「ひだ」がぶつからないように調整することをされるのだと思います(生地が余分に必要かも)。

さらに、耳なのにそもそも縫い代を隠す必要もないのではないかと思いました。

1)のひきつりの解消は頑丈に縫い過ぎないこと、やや粗い糸目の4-5mmで一度だけステッチを引っ張り気味にすることで解決できると思い最初からのやり直しをしています。

大変な事なのですが、最終的に出来上がった状態をすべてほどいてやり直すことで丁寧に理解しながら納得していくつもりです。

それぐらい、出来上がりが思うようなものではなかったということです(^_^;)。

カーテンは折って縫うだけとは言え、奥深いコツを知っていてやっと思い描いたように出来上がるのだと痛感。

あとがき

袋縫いのやり方をご紹介はしましたが、自作の場合袋縫いはしない方が良いと思います。

ただ、カーテンを閉めた時の他のタックにうまく溶け込むという意味が「袋縫い」にはあるのだと思います。

賛否あるかと思いますが、実際に袋縫いをして、野暮ったさの方が気になってしまい、両割れを選択しました。

ただ、袋縫いの手法はカーテンだけでなく、他の製作にも使えると思います。

この手法をせっかく学んだので、他の製作に活かすという広がった利用の仕方があることをここでお伝えしたいと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ダイニングキッチンの椅子の座面はベル型、ラインにきちんと沿うカーブを取り入れた低反発クッションカバー製作の結果、よく馴染み座りやすい【1348】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の投稿の【1343】では、正方形の低反発クッションカバーを製作。

正方形は向きの融通が利くので、最後の設置のリボンの位置が横向きでも柄に並行になっていれば成り立つ易しいコスパの良い製作でした。

低反発クッション(正方形):ひもは椅子の背面に行くので柄と同じ向きになっていれば設置は可能。

ところがです。

ダイニングキッチン用のチェアには、スクエア型は、全く沿わなかったのです↓。

カーブを描いた座面が多いダイニングキッチンチェアに対しては、正方形型はうまく沿わないと気付きました。
前面においても、クッションが飛び出し過ぎて、結局ずれて設置されてしまうのでした。

このたびすべて作り直し、カーブを取り込んだデザインの低反発クッションカバーの製作の幕開けです。

まずは、試作見本製作をし、カーブラインの馴染み方み方を確認

座面の形に上手くなじみました。カーブに対してラインが沿うことは、四角よりもはるかに整います。
背の部分の座面もちゃんと覆われました。見た目の心地としても気持ちが良いです。
使用していない時のインテリアとしての風景としても大変美しいです。

型紙は後程ご紹介しますが、ここに、取り付けリボンも設置する形で製作していくことになります。

1つここで試作についてお伝えしておきますと、試作では、中身のクッションが40cm四方を使ったので、きつくてパンパン。

この試作さえも、後でウレタンを削ってバランスを調整するリフォームをしています。

実際にお店で売られている材料としての低反発シートはスクエアが多く、デフォルトで気を利かせた38cm四方であるものも日本製では見られました。

よって、型紙はどちらかというと38cm四方に相性が良いサイズに設定。

カーブの部分を削る作業はどうしても必要です。

型紙のご紹介

カーブの部分はこうして手で椅子に跡を付けながらその線をなぞって決めていきます。
左右両方共このようにあてがって、一度両方を鉛筆で描いたら、均等になるよう後で調整が良いです。
なんとなくカーブラインがが見えています。まるっきり正確ではなくても、左右対称にだけなっていればOK。
左:短い方:縦41cmx横45cmx1枚、右:長い方:縦61cmx横45cmx1枚。

サイズに示した縦はトップの真ん中の一番長い部分です。この左右のパーツ同士の段差の意味は「キセ」です。

中身の低反発を入れた時に入り口の空き口が重なる部分を10cmと見込んだ結果61cm-41cm=19cmの差となっています。

よく、ネット上での型紙は20cmの差で分かりやすく作られていることが多いようですのでだいたい同じ意見です。

作り方

完成の姿:張りつめたパンパンな感じよりも、ややゆったりとした感じに仕上がった方が生地に無理がないです。
長い方の真っすぐの線に伸び止めテープ12mmストレートを貼ります。
そして、12mmの伸び止めテープ幅に従い、三つ折りステッチ。
ジャガードなので分かりにくいですが、左上部分は裏面。
短い方のパーツも同じく三つ折りステッチ。
長い方を中表に上から15cm分アイロンで折り曲げ。
ここで、待ち針で固定箇所を留めます。
次に中表のまま、今度は短い方のパーツを下側のカーブの線に合わせながら合体して待ち針。
結果的に上が5cm程の差で短い丈の方が上側になった重なりの構造です。この重なり方を反対にしないよう注意。
ちょっと生地の種類が変わりますが、端から7mm程を地縫い。
カーブのところもずっと縫います。パンクしないよう7mmがお勧め。5mmはパンクが心配、危ないです。
そして、このようにひっくり返して表に向けます。
また生地が元に戻りましたが(^_^;)。。U字に2本のステッチで固定。1本目は端から2-3mm、2本目は間4mm。
出来上がったのですが、再び裏に返して端の縫い代がしっかり隠れているかをチェック。飛び出し糸はカット。

このやり方は「袋縫い」の仲間だと思います。

ロックミシンなどを使って端を覆わなくても縫い閉じてひっくり返してステッチで固定することで塞いでしまう方法です。

とてもエコノミーなので別の場面での応用を見込めます。

共布リボンの型紙と作り方

共布リボンx4枚:5cm巾で40cmの長さにしました。

生地を型紙に合わせてカット。

四つ折り観音開きにアイロンで織り目を付けて、短い辺の縫い代も隠しながらぐるり1周ステッチをして完了です。

型紙に真ん中を起点として10cm間隔で4本のひもの縫い付け位置を書いておくと便利です。

カーブの入った低反発クッションが無くても、スクエアをカットすればよい

さて、後半は、低反発クッションのカーブフォルムを探し回らなくてもカットすれば大丈夫だという製作例です。

使用してあるので型がが崩れていますが、低反発クッションの中身はこんなスポンジケーキみたい。38cm四方。

もともとここにスクエアの不織布カバーで覆われたりしているのですが、それは廃棄。

後で、薄手の在庫生地を使いながら綺麗な内袋へリフレッシュしていきます。

まず、カーブのあるフォルムに低反発自体をカットしながらカーブを作っていきます。

こうして、先ほどのカバーの短い方の型紙を使い真ん中をきちんと定めてカットする部分を決めます。
マジックで左右ともに印付け。このカーブラインは結構重要なので丁寧に作図します。
この赤い印付けは、両面ともやります。クッションの厚みがあるので、可能な限り正しくカットするためです。
ハサミも一気にカットせず、こちら側の奥行きの内半分くらいをカット。次に反対側からも半分くらいをカット。

そうして、出会った地点を確認しながら切りそろえます。

初めてなので下手なカットの出来ですが、やりにくいながらももう少しカーブを丸く意識すると良かったです。

低反発の内袋の製作

少し手間をかけますが、これも望ましきゴールの為です。左の型紙では長さが不足してしまいます。
左の型紙の丈から+4cmの45cmの部分で右側の長い方の型紙を折り、内袋の型紙として使います。

厚みある低反発が入った入口を縫い閉じるわけですので、ゆとりが必要だからという理由の「+4cm」なのです。

内袋は、横の45cmと同じ縦が45cmという型紙になり、縦横同じ長さという点が覚えやすいです。

ここは低反発を投入した後の最後の縫いとじの場面。非常にきわどい場面ですが、実際は難なく行えました。

先程決めた縦横45cmのベル型の型紙を2枚用意。

まずは、ここに映っている投入口の縫い代1.5cmを先にアイロンで折っておきます。

そして、折ったまま、縫い代1.5cmでUの字ラインの方を中表に縫います。

次にひっくり返し低反発を投入した状態が上の写真でした↑。

待ち針が斜めに刺さったのは、自然な物理的な兼ね合いからの結果。

これが一番やりやすかったです。

投入口の縫い閉じは2度縫いがお勧め。二度と低反発が姿を現すことは今後ないでしょう。

お洗濯の時には、この内袋ごと洗濯ネットに入れてお洗濯、もしくは手押し洗いです。

これがそもそもクッションカバーみたいですが。。あくまで内袋です。ストック生地のポリエステルサテン地。

内袋といってもキュンキュンに張り詰めた感じではないゆとりがあるところが特徴。

完成です。サテンの裏地素材なので、高級感があります。しかし、今後は外に姿を現すことはあまりないのです。
先程作ったカバーに内袋ごと当ててみます。中身はカバーよりもひかえたサイズ感が望ましいです。
逆位置:3種のラインナップです。おっと、こちらは逆さです。柄の向きが逆ですから↓。
正位置:ダイニングキッチンの場合、座る時にこちらから見ますので、柄の向きがこれです。

椅子によっては、デスクチェアなどで、反対に前面側がカーブになっているものもあります。

常に、椅子の座面の形において、カーブは奥なのか手前なのかも注意して見るようにどうぞ。

あとがき

低反発クッションは実用的ですっきりとしています。

現実的に腰を掛けるという作業はふわふわの分厚いクッションではあまりないことです。

実は、実家が新築がありまして、カーテンやクッションカバーを続々と作っているという今があります。

是非この貴重な経験をお伝えしたく、この度も、スクエアで失敗したところからのカーブでの成功までを記録として残しました。

インテリア雑貨は、実用的である面とおしゃれ感の2つを同時に追求していきたい欲求が高まります。

選ぶ生地についても、とても楽しい瞬間ですが、お部屋となじむのか、椅子とよく馴染んでいるのかなどもポイントとなります。

じっくりと考え、長く使っていけるものになれば、出来上がるまでの苦労が「コスパの良い手作り品」という価値と引き換えになると思うのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

手元から決して目を離されませぬよう、そしてぎゅっと踏み込まれませぬよう、ミシンのフットコントローラーの接触不良時に急に動き出す怖さ【1347】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近あるものが故障をきたしました。

それは、ミシン製作には要とも言える、「フットコントローラー」の故障。

あれっ?と異変を感じたのが1週間程前。

そして、時々接触が戻り、動き出してはまた次の開始時には踏んでも反応しないを波のうねりのように繰り返しながら、ついに先日全く反応しなくなりました。

ここで製作がひとまず不可能になってしまいました。

急いで新しいフットコントローラーをネットで注文。

フットコントローラーは「JUKI:YC-485」というモデル。接触不良の原因は、根元の向きが横向きだからです。

どうしても、収納には根元を曲げてしまいがち、ここは触ってはいけない場所なのではないでしょうか。

現在は到着を待っているところです。

完全に壊れていなくて時々接触が復活する時がこの1週間頻繁にありました。

このたび最もお伝えしたいのは、まさにこの「時々復活する期間」こそ注意するべき時であり、ぎゅっと踏み込んでしまい、急発進することの危険さです。

ついつい大切な基本の「手元を見る」ことを忘れがちなペダルの故障、動かないからとフットペダルをぎゅっと踏み込むと急発進する危険性がある

足元のペダルが壊れたということで、踏んでもびくともしない、そんな時に思いっきり踏んだり、手元から目をそらし、足元を見てしまうことがありました。

これがとても危ないのです。

急に動き出すのがいつなのかは予測できないので、ペダルの踏み込みが深い場合恐ろしいことになりかねません。

もともとミシンは慎重にペダルを踏むという使い方だったはず。

このような緊急の時に思わずそれを忘れ、注意が散漫になることで、思わぬ事故になりかねません。

手は決して針の付近に近く寄せないようにご注意下さいませ。

そして、いつものように踏み込んでも反応が無いなら、諦めて、深く踏み込まないようにすることが安全です。

アダプタータイプでよくある接触不良、アダプターも永久パーツではない限りあるアイテムだということ

以前シェーバー(脱毛器具)でもアダプターの接触不良がありました。

あの時も、同じで、すぐにダメにならず、時々また復活したりしながら、波がうねるように機能が降下していく様子でした。

こうした特徴を覚えておきながら、まず、最初に接触不良に気づいた時にすぐ次の新しい商品を購入するぐらいが時間のロスが無いかと思います。

欲を出してしまい、まだまだ使いたいと思ってしまい、結局注文が遅くなりました。

この記事を書いている本日はミシンをやりたくてもできないのです。

もうパタリと動かなくなってしまいました。

1週間の期間があったわけですので、すぐにもう寿命だと割り切って次の注文をしながら、時々使える状態で作業を何とか続けて商品を待つというのが時間を無駄にせず、効率が良いです。

あとがき

そもそも、接触不良にならないための対策も重要です。

本体とコンセントが繋がっている根元をぎゅっと圧力をかけてしまうから起こると考えます。

よって、常に解放感ある収納が望ましいと思うのです。

必ずしも、別の入れ物に収納することが良いわけではないようです。

開放的にその場でゆったりと無理のない向きでそっと置いておくというのも、かえって立派な収納なのかもしれません(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<カーテン作り②>レースカーテンのフラワーペイズリー柄の中の「葉っぱ付きのお花」に向きあり、天地を正しい向きに把握してハギ目を繋げた【1345】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびカーテン作りの実体験をシリーズとして記録にまとめています。

本格的なカーテンを作ったことはこれまでありませんでしたので、実質初めての製作となります。

このたびは、②の過程におけるポイントになりまして、生地に柄の向きがある場合の把握の仕方について解説致します。

花柄やペイズリーは一見方向などが無いように織られているイメージですが、よく見るとこのたびの取り扱いの生地には方向性がちゃんとありました。

そのことから、こんな場合もあるのだという例として、方向のある柄を正しく見抜きながら、カーテンの上下の向きを決めていきます。

ペイズリーとフラワーコンビの柄の中の細かい部分、葉っぱ付きのお花には天地の向きあり、左右それぞれ2枚を正しい向きで繋げた

レースカーテン地:ペイズリーとフラワーコンビ。ツヤがあるミラーレースではなくツヤ無しのレアな素材。

このようにパッと見たところ何の方向性も無いように感じますが、よく見るとありました。

この指をさしたモチーフがところどころ登場しています。お花の下の株の部分の中の花柄に向きがばっちり。

登場したこのモチーフの向きはどれも一方方向だったのです。

ここでにも見つかりました。ペイズリー柄では向きなど分からなかったことですので貴重な発見と言えます。
ここも同じ向き、すべてのこのパーツはこの向きでちゃんと天地を示してくれていたのでした。
パッと見てすぐには分かりにくい、そういった場合には天地が存在する「葉っぱ」部分への着目は分かりやすい。

と、こんな感じで、この「株」みたいなフラワーモチーフが必ずこの向きで織柄として出ていることから、この向きを注目ポイントとして、上下の向きを決めたのです。

全体的な柄の様子:先ほどのポイントの柄が真ん中付近に2つほど位置しています。

このパーツを正しい向きにしていくと、その他の大きな柄もそこでやっと向きがあるのだと感じてきました。

ただ、どちらでも有効な大きい方の柄でははっきりと向きが分かりにくいので、この度ピックアップの小さな部分がより頼りになるのではないでしょうか。

あとがき

ボタニカルな柄は向きがどうにでもなるように融通性を持って織られているジャガードも多いです。

しかし、このたびのように、ある1つのパーツをすべての箇所で登場する様子を見てみるとそうとも言い切れないのです。

「〇〇を探せ」という楽しい遊び感覚で、1つのパーツに着目して、全体の中の他の場所に位置する同じパーツの向きを見ていってご判断下さいませ。

さて、こんなスタートを切りながら、カーテンを初トライして作っていきます。

途中山あり谷ありでしょうが、独自のフィルターにたくさんの苦労をこして最後に美味しいコーヒーをホットにお届けできるようじっくり作っていきたいと思っております(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<カーテン作り①>片側のみで横が180cmある広い窓、180cmもの生地幅は存在しないので2枚を繋げタックつまみながら作るための図案【1344】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、カーテンを初めて本格的に作ることになりました。

実家の新築のお部屋のカーテン類を作っていくことになります。

まずは、大きな窓の縦200cmx横180cmが2枚というサイズのカーテンをいきなり作っていきます。

過去に「なんちゃって風」に、色違いの上下の柄の生地(遮光機能などは無し)をつなげた簡単なカーテンは経験済みです。

今度はしっかりと仕様書を生地屋様にいただきまして、仕様書に沿いながら他の方のYouTube動画などに助けていただきながら作っていきます。

そんな実体験をこうして記録におさめ、今度は自らがYouTubeに投稿させていただきます。

シリーズ物になっておりまして、①-⑦くらいまでの区切りで作業の段階ごとに分けてブログも並行して書いていきます。

このたびは、まずスタート時点の生地選びに関しての「用尺」「寸法」のみの解説です。

縦が200cmの窓には縫い代はどのくらい見込んで生地を購入すればよいのか。

横幅は窓が180cmもあるのに生地幅はせいぜい155cmしかないからどのように作っていくのか。

いろんな不安や疑問をクリアしながら、「なぜ」を紐解いていきたいと思います。

そうして、カーテン作りを高額なオーダーメイドにお任せする1択にとどまらず、自作するところへの後押しになればと、応援の意味を込めましてこの記録を綴っていきます。

カーテンには「ひだ」が必要である、「1.5倍ひだ」の「倍」のいう文字は生地の実寸に対する実際の必要分量の事を指している

現在のカーテン:モカ色でドットジャガードが気に入り2002年に購入。ジャスコ(現イオン)のワゴンにて。
現在のレースカーテン:こちらも既製品。同じくジャスコ(現イオン)のワゴンにて2002年秋に購入。

いずれも一般的によくあるカーテンのイメージです。

この写真は現在の住まいの賃貸物件対応のカーテンなので、作りたい実家の窓よりも横幅は狭いです。

ただ、1.5倍ひだは同じ形に出来上がるイメージとしてはズバリです。

作りたいカーテンの窓のサイズ。図の横の縮尺が悪く、こんな縦長ではないですがすみません<m(__)m>。
下に影で見えているのは窓、ベージュはカーテン地、窓の1.5倍分の生地はこのくらいの余分。

1.5倍ひだというのは、ひだによってつままれてクシュっと縮んだ分にもっていかれる生地の余分が窓の横の長さの半分の寸法必要だという意味。

上下の余分は生地屋様のご提案では、+30cm見込むと良いそうです(実際にはこれでも多めですが裾曲げの分量の好みが分かれますので30cmは相当な判断です)。

よって、生地購入は窓の180cmx1.5倍=270cm、ここへ左右の三つ折りの縫い代分3cmずつを足して、270+3+3=276cmが片方の窓分の用尺です。

しかしです。売られている生地幅の現実的なことを考えますと、276cmも幅がある生地はほとんどありません。

どれもがせいぜい150cm程度まで。

そうすると、2枚はぎにして生地をつなぐということをする必要があります。

そうすると、生地ははぎがある左と右それぞれで合計4枚必要だということです。

そこで、少し心配ごとが起きます、「余分過ぎないかな?」という思いです。

それは正解です。

計算で、どのくらい余分なのかを確かめます。

155cmx2=310cm。縫い代をここからおよそで引いていきます。

310-3-3=304cm。

この304cmは本来必要であった276cmに対してどのくらい余分なのか。

304-276=28cmと出ます。

どうでしょうか。カーテンのような大ぶりな横に広がるクシュクシュしたアイテムでの28cmなど大した余分ではないと考えられます。

もちろんこの28cmで最後にベルトを作ることもできるので、ここで本当に欲しい276cmへのカットも良いかと思います。

ただ、このまま作っていくということが反対に楽ちんなのです。

よって、このまま作っていくことにしました。

その余った分は大丈夫なのかなのですが、後の段階でひだを作っていく時に生地屋様にいただいた計算式に当てはめる際に、縫い代などをステッチした出来上がりの横幅を測ってから行いますので、その時に28cmの余分は均等にならされるのです。

この28cmの影響がどこに出るのかというと、ひだの数・ひだ山の高さ・ひだ同士の間隔などで調整されていきます。

それでもたくさんのひだ山分に28cmが割り振られて消えてしまうような感覚です。

よって28cmの余分を使ってしまうことなど、心配はご無用だと見て取れます。

文章では28cmが余っていたのに、ここでは34cmと書いてあります。
縫い代の左右計6cmを引いていないからで、34-6=28cmに一致しますのであしからず<m(__)m>。

あとがき

カーテンは、見せるためのもの。

閉じていてもインテリア、開いていてもインテリアとして映えさせたいものです。

そこに「ひだ」が役割として活躍します。

ひだが無ければ、カーテンを開けた時に上のラインが手前にぐおーんと突き出しみっともないのです。

その突き出しをひだをあらかじめ作って収縮しておくことで突き出していないように見えるという「機能」なのです。

さらに、そのひだ自体も美しく作るために「メッシュの芯」を丈夫に内蔵することになります。

折って縫うだけのような単純作業の集まりのカーテンですが、どの作業も「機能美」の集まりだということに作りながら気づくことになります(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

新たな附属品は無用、布のみで完成できる最も基本的な正方形のクッションカバー(結びひも付き)【1343】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

機能的なクッションの1つに厚さ5cm程度の「低反発クッション」があります。

リビング・ダイニング・デスクワークなどシーンを問うことはなく引用できます。

このたび、インテリア映えも十分に意識し、ダイニングキッチン用のクッションカバーをおしゃれに作っていきます。

この企画、実は一度失敗しておりまして、ダイニングキッチン用の木製椅子のカーブ座面にうまく沿いませんでした。

よって、失敗バージョンと成功の2ステップあるのですが、まずはとにかく作りやすい椅子には馴染まなかった方の「正方形」から先にご紹介致します。

当記事ではこの1ステップ目、正方形の完成と椅子にフィットしていない課題までを綴ります。

重視するところは、多くの方がおそらく選択されるであろうクッションカバーの柄の向きが正位置になるように仕上げるという点です。

インテリアにお勧めのジャガードなどの生地には、草木や花柄などのボタニカルなタイプが多く、柄に向きがあることが多いです。

どうせなら、椅子を引いた時に映る座面がクッションの柄も正位置でありたいということです。

柄の向きを持つ3種の生地でウレタン38cm四方、出来上がり40cm四方の低反発クッションカバーを作った記録、ファスナーやマジックテープは不要

40cmより少し控えてある38cmx38cmの低反発ウレタン(日本製)。40cm四方を作るための▲2cm。
ファイユ(フィーユ)という生地とカーテン地。いずれもポリエステル/100%、日本製。

このようにパッと見ても柄の向きがあると感じます。

一番右のカーテン地はより柄の向きが特にクリアです。

左2点は色違いの同じ生地ですが、よく見ると向きがありまして、カットしたパーツの範囲内では柄の向きを指定した方が良いと判断しています。

柄が寝ている:地の目に対して横向きに見た場合。茎が天地に渡っていないところに違和感を感じます。

しかしながら、実際の裁断はこの横向きの柄が細長くなるように裁つことで、生地幅を使いながら縦の長さを押さえられるというコスパの良さが実現できます。

それは正方形ならではのメリットなのです。

柄が正位置:地の目通りに見た場合。こちらの方が柄がはっきとまっすぐに映りますので、この向きが正解です。

まともにこの向きに縦長に裁断してしまいますと、生地がもったいなく余り、コスパはよくありません。

1枚パーツの型紙寸法:縦95cmくらいx横45cm。

短い方の45cmの上下の辺を両サイドとも三つ折りステッチ。

伸び止めテープ(平)9mmを貼ると綺麗にできました。

そして、中表にして、先に上から15cm程を先に折ります。

次に下から全体が40cmくらいになるような位置で折り曲げます。

結果、上から5cmくらい空けた位置になりました。

その後待ち針をしっかり留め、両端を5-7mmで二重縫い。

この時パンクしないよう気を付けて針がちゃんとすべてにかかるようにどうぞ。

そして、ひっくり返します。

二重ステッチとひも付け:二重ステッチの理由は、内側の縫い代を完全に隠すためです。1本だけでは足りません。
先程、短い方から先に15cm程折った理由がここに現れます。ひっくり返すと先に折った下側は今度は上側に。

この物理的構造は、他の製作にも引用できますので、是非ここでインプットしていただくと便利だと思います。

ひもを付ける位置は柄の向きから見るとサイドに付けるということになります。

ひもの型紙は、縦32.5cmx横5cmを観音開き折りにして、縁の縫い代も隠してアイロンをかけ、ぐるり1周ステッチします。

そして、袋の縁に外側から縫い付けるのです。

もとある本体のステッチの線にかぶせて2列ともステッチすると丈夫であり、しかも余計な線が増えずにすっきりと綺麗です。

グリーンの方も完成。この向きが正位置に柄が出ています。
裏側の様子。どうしても比翼の覆いがカーブを描きます。だからこそ15cmの余分が必要なのです。

一度失敗していまして、ぎりぎりの重なりで用尺を少なくやってしまうと、中身が見えてしまいました。

この15cmは必要というのが、失敗から得た教訓です。

こちらから見ると柄の向きが反対です。
こうして椅子を見ることが現実的には多いので、これが正位置の柄の向きであるとして正解なのです。
3点完成です。

椅子のデザインにフィットすることも考える、正方形ではなくカーブを描いた馬蹄型の製作へ

こうしてひもで固定したのですが。。
背の部分が椅子にフィットしていません。椅子がカーブしたデザインだからです。うかつ過ぎました汗。
全面も突き出しています。

よって、ここからは、次回への予告のような内容になります。

今度は、このたびと全く同じ考え方で、カーブを描いたデザインにフィットする型紙で椅子カバーを作っていきます。

型紙製作:こんな風に座面にぴったり用紙を当ててカーブをシャープペンで写し取るのです。
右のカーブのラインを手で感じます。
左のカーブのラインも同じように紙に跡を付ける形で。。

カーブは左右対称であれば、多少アバウトでも、ストレートよりもフィット感の効果が出ますので、それほど細かく忠実に写し取る必要はないかと思います。

馬蹄型の試作品:はぎれで作ってみました。ひもは試作なので付けていません。

どうでしょう。気持ちが良いほどのフィット感です。

これぞインテリア、完全に座面が忠実に覆われました。

この椅子には間違いなくカーブタイプが向いていると言えます。

後ろ側から見た様子。
ウレタンもカーブにカットしてあります。

あとがき

元のウレタンには不織布カバーやパイル地カバーが付いているものです。

後日の本格的なカーブタイプのクッションカバー作りの投稿では、その内部のウレタンを入れるインナー袋もカーブタイプのこの型紙を使ってストック生地の中から用意して作っていきます。

そうしないと、滑りが悪いウレタンを直接ここへ入れるのがためらわれることと、あとはインナーカバーもあるのだという心地良さです。

カーブタイプはデザイン自体に向きがありますので、このたびの正方形のような用尺ではいきません。

縦に70cmの用尺が必要で、そこが変わるところです。

ただ、正方形とは違い、2枚パーツになるので、用尺も少しだけ増えるところにとどまります。

後日のカーブタイプの投稿は、この度の3種の同じ生地で製作しますので比較もしやすいですし、新しい別生地も更に登場します。

全部で5点作りますので、どうぞお楽しみに(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

キルトステッチがパステルマルチカラーの水玉柄をできるだけ遮らないように工夫、柄ピッチ5cm程度に6cmサイズのダイヤキルトをかけた【1339】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ナップサック製作をして、サブバッグ的存在のバッグの可能性を研究しております。

このたびから、トートバッグの前後の2面を合わせて作るタイプのデザインで、新しい生地でまた製作していく最初の段階です。

この度の素材には特徴があり、なんとレースカーテン地。

透けていて弱々しいイメージですが、なかなか頑丈なのがレースカーテン地の意外な素材感です。

なぜこの柄にしたのかの理由は、裏地の色が元々決めてあるからで、裏地→表地の順で生地を決めたケースという点でもこのたびならではです。

美しいパステルカラーの水玉柄を直線で遮らないための工夫、ダイヤキルトのサイズを柄ピッチの5cmをわずかに上回る6cmでかけた

<裏地:ブルー>ナイロンタフタはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。こちらが先に決まっていました。

もともとストックにあったこの綺麗なマリンブルーに合わせた表地を後から探す中、可愛らしいカーテン地を発見↓。

<表地:白xパステルマルチカラー水玉>レースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

水玉には黄色も入り、パステルマルチカラーが優し気です。

裏地のブルーにも色がリンク。

ブルーに色が偏り過ぎないこのカーテン地は最も望ましいと心が躍りました。

6cmのダイヤキルトの作図:上部の角から小さな直角二等辺三角形でスタートしていき、6cm幅で平行移動。
ダイヤキルトシートの完成:地と同じ白糸30番で、美しく均一にダイヤキルトがかけられました。
6cmの効果:キルトのステッチが水玉にできるだけ乗らないように避けられています。

どうしてもダイヤキルトは両方向からなので、どちらかの線が水玉に乗ってしまうことがあります。

ただ、このキルトのサイズを選ぶことで水玉を避ける工夫にはなりました。

もし、3cmだったら、4cmだったら、5cmだったら。。などと考えると、6cmで水玉同士の中間を通ったところから検討を始めていくと水玉にぶつかりにくくなります。

水玉同士の間にステッチを入れるイメージに一致したのが6cm。

この向きの水玉は6cmですが、反対の向きだと7cmくらいになるので、水玉に重なる部分がどうしても少しはできてしまうようでした。

あとは、地が白で白糸が馴染んでいることも重要です。

パステルカラーの水玉に白糸が重なることは、黒糸などが重なるよりもはるかに綺麗に馴染んでくれます。

よって重なってもなじむような糸の色を選ぶことと、そもそもの生地の作りが白ベース+パステルカラーであったことの良き出会いが美しく仕上げられたことのポイントだったと言えます。

あとがき

この製作では、裏地にもダイヤキルトをかけますので、それがどんな出来上りとなるのかというところも注目です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2023.08.24からおよそ1年半後の2024.12.15に、「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直してまいりました。

実は、この2023.08.24以降からこの製作が長い間休止となりまして、完成は、およそ1年後の記事、2024.08.12付けで投稿の【1402】で完成したのです。

およそ1年の間ずっとこのまま保管しておりましたが、続行する気持ちになったことでこのナップサック製作自体は間違いのない軌跡を歩んだと考えております。

そして、この前後2枚を合わせたトート型タイプで作るナップサックはこの【1402】を持って廃版としました。

これも時の流れ、その後キルトの柄も上手くつなげやすいような「楕円底」に改良していきます。

そして、サイズも「コンパクト」という分野から、もっとポテンシャルを秘めた「大きめ」へ改良していくのです。

こうした廃止や改良はあるものの、「ナップサック」というサブバッグ的存在の可能性を追求していく研究は終わることはありません。

是非、今後もこの製作活動を当ブログ記事で見守っていただければと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

本革レザーは動物の生命を尊重せず・フェイクレザーは環境を汚染、そこまでして「レザー」を新規に製造することへの疑問【1337】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「皮革とブランド 変化するファッション倫理 :西村祐子 著」を拝読。

出版は2023年5月、まだ出版されて間もない新書の部類として読むことができました。

いつものように図書館です(^-^)。

薄手ながら内容も注目の事柄を網羅、本革レザーの歴史から今後のサスティナブルな社会を見通した広範囲な内容。

ファッション分野に関わる業者の多くの方がきっと興味を持って読まれるであろうと予想しています。

その中で、ピクチャレスクの向き合い方も含め、どうしても世の中の動きに疑問を感じる点を綴りたいと思いました。

これまでの本革レザーとの向き合い方の変遷、「革物」好きな者にも考え方の変化が起こった現在の自らのワードローブと代替品の製造への疑問

牛革パンツ(焦げ茶):本革レザーはきめが細かいしわが美しく手触りもさらりとしているのが特徴。

10代の頃から革物が好きで、ベルト・靴・バッグなどは当然革物を選ぶという選択をしてきました。

今思えば、30年前くらいは特に、様々な革製品に興味を持ち触れてきたと思います。

それが、ここ近年世の中の動きが変わり、本革レザーをたやすく持つことに対しても一度踏みとどまる考え方をするようになりました。

そもそも地球にとってかけがえのない命である動物を捕まえ、嗜好品にしていくことの惨さを今一度考え直す時代になったのです。

その他ミンクやフォックスやラビットの毛皮・ダウンジャケットの羽毛なども同じことです。

毛皮品も好きで、中古品で「サガミンク」などをお得に2010年代前半にいくつか購入してきたことがあったのですが2018年で一掃。

古着市場では既に昔の製造物は存在しているので、頑なに拒否するところまでの気持ちにはなりません。

実際に、もう今後は購入しないとは思いますが、ずっと持っている牛革のコートなども綺麗な状態の古着で購入したものを持ち続けている現状です。

製造メーカー様は、現時点では違った形でレザー製作を続行しようとしています。

それが、「ビーガンレザー」などと麗しきネーミングの「フェイクレザー」の再登場です。

しかし、これは100%サスティナブルとは言えないと思っておりまして、「作らない」ことは決して選択していないからです。

しかも、天然素材を使わない代替品の素材というのは、劣化する道をたどる素材であるのです。

結局ゴミが出るという将来なので、環境には悪いという随分的が外れたシフトの仕方なのではないかと見ています。

いかに、「レザー」という言葉や素材の「ブランディング」が確立されているのかを窺い知る何とも言えない実態。

こうまでしてメーカー様は「レザー」を引き続き作り続けようとしているのです。

すぐには極端にレザーを消滅させることができない事情は、「事業の存続」にあると見ています。

いかにこれまで、「レザー」に依存してきたかということの残存のような姿なのではないでしょうか。

後で貼りますYouTube動画内では、「なめし」加工についても少し触れています。

日本でも現在はある一区域にとどまる地場産業。

なめし作業は、出来上がりのきらびやかなバッグとは対極にあり、その昔は「社会の末端」のような位置付けの作業として敬遠されてきました。

よって、その作業と作業に携わる人々が写されることもなかった、むしろ隠されてきたのだと思います。

どうしてもなめしの段階で出る「悪臭」や「汚れ」がその美しい出来上がりのバッグと対極にあるからの「イメージ」のため。

そもそも本革レザー製品作りには、そういった苦労する過程があり、表に出してブランドの価値を損ねぬようにされてきたのです。

しかし、もう裏事情を隠しきれなくなった新しい世の中が始まっているということなのではないでしょうか。

それでも過去にしがみつく体勢はいずれ破綻を迎えるでしょうし、人間一人一人がちゃんと考え始めることで購入を選択をしなくなっていくかもしれないのです。

あとがき

まずは、一人一人が、本革に対して環境の面を考慮しながら自分の考えを持つことが大切だと思います。

もしかして、考え方は人によっては全く同じではないかもしれないです。

私のような中古品など既存の物は捨てずに有難く使わせていただけば良いのではないかという考え方もあると思います。

とにかく、一人一人が自らの持ち物の中のレザーの存在を見ながら「意見」「考え」を打ち立てることが大切。

これをきっかけに、もともとお洋服が好きな方も興味がない方もお手持ちのお洋服に新しい息吹が吹き込まれれば良いと思っております。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク