隙間解消対策をすでに完成しているお品もリフォームしていく意向【798】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在集中製作中の「餅巾着:もちきんちゃく」に重大な修正箇所があり、現在試行錯誤中です。

巾着型はどうしてもすき間がセキュリティー性が弱く、それを工夫してきたデザインなのですが、実際の使用場面となるとやはりまだまだ甘いものだということが、お客様からのフィードバックで分かってきています。

カギを握るのはフラップのサイズ

今回、先にYOUTUBE動画を貼ります。

なぜかというと、YOUTUBEアップ後にまた更に改良する必要が出てきたので、先に貼っておきます。

このYOUTUBE内の改良内容ははそれはそれで、一定の効果はあるようですが、まだまだ解決できていないと思い直しました。

YOUTUBE内より抜粋1/3:今回いったん改良したのは、フラップが大きくなったこと。そして、Dカンの位置をうんと下へ下げています。
YOUTUBE内より抜粋2/3:フラップは縦横17.5cm程の型紙を1cm縫い代を折ったもので、15cm程に出来上がりました。以前よりは大きいものの、まだまだすき間を完全に埋めるものではないことが引っ掛かります。
YOUTUBE内より抜粋1/3:フラップが入り口からずれていて、隙間が完全に解消されていません。

ただ、以前よりも、この向きから言うと縦方向には固定されてある程度の開き防止はできていることも少し分かります。

じゃあこれ以上どうするのか。。。試行錯誤の末の計画

この向きから、実物を長い間じーっと見つめました。

そして、こう思いました。

せっかくこの折り畳み式のような形にきゅっと口を狭めたわけなので、それをちゃんとキープせねばと。

この状態で入口の横がだいたい20cm弱なので、フラップの型紙の横幅を20cmにして縫い代分各1cm両サイズとられて、ちょうどフルに覆うものができるのでは。。

そして、フラップの取り付け位置を挟み込みではなくて、背の裏側から覆うように持ってくる、つまり、本体の裏面に縫い付けの方法でいまよりもすき間が覆われるのでは。。

そして、リュックのショルダータブは、その縫い付けの先端の真ん中に挟み込む。

これを次にやってみようかと思います。

そして、今までのすべてのこのタイプのお品をリフォームしていこうと思います。

あとがき

あと一歩で、上手くいきそうな予感。

このことを解決することで、機能としても気の利いたものにやっとなりそうです。

なぜ、そのサイズでなければならないのか、なぜその位置に取り付けなければならないのか、ということなどがちゃんと理由があるお品になることが大切。

そうでしかどうしてもなり得なかったという状況というのは、がんじがらめで究極。

ここから生まれたものって創意工夫がこらされたものであるということを聞きます。

それがシンプルで無駄のない意味のこもったお品となるかと思います。

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ハンドメイドリュックに使うハード厚芯のボンドが外れがちなことを解消するアイデア【797】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

基本的に、ハンドメイドバッグ製作の本体には、接着芯+ハード薄芯を貼ります。

このハード薄芯、何か矛盾したような名前と思われるかもしれません。ハードなのに薄い?という混乱。

実は、これは名前の区別で、もう1つハード厚芯たるものがあるのでその区別の言い回しになります。

実際その通りで、ハードなんだけど薄い方とハードでしかも厚みのある方と2種あります。

かつては、すべてをハード厚芯を本体に貼っていこうと思っていたこともありましたが、実際ハード厚芯を本体に使うことで重みがぐんと増します。

レザーに匹敵するような重厚感が出るのと同時に重さもあるわけです。

そうすると、軽くてハリコシも出せるハード薄芯を主体にしていくようになりました。

ハード厚芯を使う時の条件(自分で決めました)

ということで、ハード厚芯を本体に貼るということは、めったに使わなくなり久しいのですが、部分的には常に使っているんです。

それは、当て芯使いとして利用していること。

取っ手の補強、タブなど裏側に補強的にハード厚芯を当てて縫い付けることによって素材自体にかかる負担を軽減。

この効果はかなり感じていまして、出来上がりの表側からは全く見えない部分ですが、実は裏の構造というのがこういうことになっているのです。

左上:ハード厚芯の方を当て芯に使用したバッグの裏側(取っ手とDカンタブ)
右上:ハード薄芯の方を当て芯に使用したバッグの裏側(貼り付けポケット)

こうして、部分的にハード薄芯、ハード厚芯共に使用する場面もありながら、基本的には本体には、ハード薄芯を全面にボンドで端っこを貼り付けて挟み込むという作業をしています。

と、これをハード厚芯でやるとものすごくごわつき感が出ます。

このごわつき感は、出すべき時と、出さない方が良い時とを判断をして使い分けていく必要があるようです。

今回の場合は、本来ごわつき感を出すべきだったのを、ミスでハード薄芯の方を選択してしまったことで出来上がりが柔らかすぎたため、厚芯をさらに貼るという追加的なリフォームをしました。

ハード厚芯をボンドで貼る粘着力の限界をしつけ的な5mm巾ミシンステッチで対策するアイデア

裁縫用のボンドも使い過ぎては、風合いが損なわれます。

やはり見えない縁の縫い代内だけにボンドを使いたいわけです。

そうしますと、ハード厚芯のごわごわしたものは、作業の途中の動きによってすぐにボンドがはがれやすくなります。

乾かして、ある程度接着はしますが、それでもところどころ折り曲げた時などにはがれたりする経験を幾度となくしてきました。

そこで、こんなアイデアを思いつきました。

縫い代の1.5cmのピンクの印がご覧になることができるかと思いますが、この内側に針目が5mmの粗いステッチを一周ずっとかけてしまうという対策です。

これをすることで、その後の作業の折り曲げなどでもボンドがはがれたりピラピラとハード厚芯が生地から分離したりすることが防げます。

いわゆる固定です。

これをするにも、しわが寄らぬよう気を付けたりはしなければならないですが、この効果は十分に感じています。

私の場合、ボンドの範囲内ということと、ピラピラを極力防ぐためになるべく先端周辺の縫い代の端から2-3mmの位置を縫います。

まるで仕付け糸のようですね。ミシンで行う仕付け糸と言ったところです。これは最後まで外しません。出来上がっても内部で永久に残っていくものです。

あとがき

邪道と呼ばれるのかもしれませんが、間違いなく効果を感じています。

これによって、生地がかえってゆがんだりすることは注意せねばなりませんので、メリットだらけではないことだということも同時にお伝えしておきたい。

けれども、どうしても困った時の究極の時には、こういったことも取り入れて、とにかく、縫い外れなどが起こらぬようにすることを優先にしています。

あと、ハード厚芯を本体に前面に貼るということで、ハード薄芯に比べてぐんと重さが増します。

せっかく背中に楽に背負えるリュックなので、重くなることは本当はあまり良くないのですが、それよりも優先する何かがある時だけ、このハード厚芯を本体に入れ、今回のしつけ5mmステッチのアイデアも併用して活用できる工夫を考えてみたわけです。

結局のところ、最終地点は良いお品を作ることです。

そこへ向かうために今回のような工夫も効果はあると実体験から感じたのでご紹介致しました(^-^)。

ファスナーを使わない巾着タイプのリュックをいかにすき間を埋めるかの研究と改善【794】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在連続製作している「餅巾着:もちきんちゃく」デザイン。

いろいろ試行錯誤して本来セキュリティー性の弱い巾着型をセキュリティー性をアップする工夫をしてきたデザインです。

ここ最近、早速の新型をご購入者様にフィードバックいただく機会がありました。

友人なので、直接商品を目の前に、現実的な場面での使い方や変形の仕方などを教えていただきました。

このフィードバック自体の内容の記事は、少し前の、【791】が該当しますので、後程お立ち寄りくださればと思います。

今回は、そのフィードバックの中にある大きな課題を解決するために、改良に向かって動き出した第一歩の記事になります。

同じデザインでも生地の柔らかさや伸び具合によって隙間は大きくなるという学び

よく考えたら当然のことだと言えますが、作り手は、使っていく中でのバッグの変形の仕方なども知っているべきだと痛感しました。

今回の素材はメッシュなのですが、これまで順にメッシュ素材で同じデザインをお作りしてきた中では特に柔らかい方のメッシュ生地であったのです。

ポリウレタンも入っているので、結構引っ張られて伸びるのですね。

そうするとその伸びで、通常の硬い伸びにくい生地よりもすき間が多く開くということなんです。

「餅巾着:もちきんちゃく」というデザインのリュック・・・セキュリティー性の弱い部分は、入り口周辺の空き部分です。その空く部分の多さのデメリットを解消するために工夫してきたのが、内側に設置の巾着袋の存在。きゅっと口が縛られれば、外の隙間の奥にまだお部屋が設けられているという工夫です。ただ、実際に使用する中では、その巾着には入れない使い方もしたく、巾着袋の外部分でありながらセキュリティー性を高めるということをするのが今回の研究になります。
この部分ですね。リボンなどを使ってすき間を狭く絞るような工夫はしましたが、こうして写真の時の動きのない状態と、実際に背負う中に物が入った時の変形具合がだいぶ変わり、隙間がこの写真よりもうんと広がるということです。

硬めの素材のメッシュの方は、硬いので、それほどこの状態と実際に使う時の差があまりないと思われます。

この素材の場合、ポリウレタンが混在するので、よく伸びる性質から、余計に隙間が生まれます。

改良点の2点の実行

引き続き、2点のデザインの改良を実施しました。

1つは、入り口フラップの現在の幅をもっとどっしりとした覆う部分の多い面積の大きいものに換えること。

もう1つは、留め具の相手方のDカンの位置を下の方へ下げることです。

この2本立てで今できる最大限の効果を出していくことをやってみました。

改良1:元の、10cm以内の幅のベース板タイプデザインから、8角形の巾広の入り口フラップへ変えました。とりあえず、取っ手の間をくぐれる大きさにしかしておりませんが、根っこに細いタブを付けましたので、もっと広くすることも可能なんです。トートバッグでご使用時の入り口フラップを使わない場合には、内側へ入れ込めます。
改良2:もともと上から10cmの位置に縫い付けていたDカン+Dカンタブをさらに10cm下におろします。この箇所は、底の手前なのでめいいっぱいの位置です。
上から見るとこんな感じです。このシュミレーションですでに、入り口がきゅっと縮まったのが分かりました。効果を期待できそうです(^-^)。

あとがき

まだ、実際に、一番最初の小花柄の切り替えの方のお直しは完了しておりませんが、現在このシュミレーションを実行してくところです。

さて、この効果がどのように出るのか、やるだけのことはやった工夫が効果としてちゃんと現れると良いと思います。

その完成の際には、また記事にアップさせていただきたいと思います(^-^)。

ツルツルと滑る生地同士を重ねて縫う巾着ひもホールの固定ステッチの待ち針の打ち方【792】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、巾着袋の裏地付きを内側に設置するリュックを製作中です。

その巾着袋の裏地付きを製作する際にひも通しホールの固定ステッチの作業があるのですが、これが意外に奥が深かった(^_^;)。

その点についてこのたびスポットを当ててご紹介したいと思います。

特に、ツルツル同士の重ね合わせの素材で分かったずれやすさとその対策

綿/100%素材であるとガサっとした生地も多いので気づかないことかもしれません。

今回、表地も裏地もツルツルとしたポリエステル/100%、そして、ナイロン混のポリエルというさらにいっそうツルツル感の増す素材の組み合わせで巾着袋のひもホールを製作しました。

その時に表地と裏地をきちんと重ねてステッチで固定するのが最後の方の場面の巾着ひもホール。

こんな風に外面からものさしで3.5cmのところをストレートにステッチしていくのですが、この写真のようにやったら、最後にしわが寄せられました。寸法がずれているという原因ではありません。生地がすべってずれたのです。
表地と裏地の重なりのスタートと最後の地点に待ち針で固定。そして、先ほどのように縫い直しましたが、これもしわが寄りました。なかなか簡単ではありません(^_^;)。
そして、先ほどの最初と最後の地点に加えて、途中もこまめに待ち針でずれないように固定。
このまま、同じようにステッチをかけ直していきました。

結果は、成功です。

皺が起きませんでした。待ち針は大変優れている固定ツールだと実感します。
ぴったりと重なって綺麗です。

あとがき

つるりとした生地は、「ずれ」に注意ですね。

ずれにくいからつるりとした生地を使わないのか、その生地を使いたいから、ずれ防止の対策を考えるのか。

なかなかここは考え方が分かれるところですが、生地選びは無限でありたいので、後者を迷わず選択しました。

貴重!、お客様から目の前で商品のフィードバックを得られた記録【791】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ショッピングの際のレビューというものを多忙な中ではなかなか書くことはありません。

時々、あまりにも感動があった商品や、今後もリピートしたいような販売業者様の場合に希にレビューを書くことがあります。

今回は、ハンドメイドバッグを実際にご購入いただきましたお客様からの直接の目の前でのフィードバックを得る機会がありました。

友人などフィードバックの得やすい人にもご購入いただくメリット

家族や友人であるとついつい忘れがちな、考えてみれば、それでもお客様の一人であるということです。

今回、友人にハンドメイドバッグ(リュック)をご購入いただいた際に実際に会って、商品の使い方とか実際の使っていく中での様子などをフィードバックいただきました。

これは大変貴重で、次への改善点も見え、反省する点など含めて一気にいろんなことが得られますので、よい機会でした。

このようなリュックです。「餅巾着」という名前。<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。トートバッグにもなります。
フィードバックをいただいたのは、このフラップの部分。この写真では問題が分からないですが、物を入れて背負った時に、ここがとても伸びます。そもそも、このタブの長さが長い、もしくは、相手のDカンの付け位置が上の方過ぎるわけです。
写真に納まりきっていないですが、背中から見たときに、上の方のセキュリティー性がやや甘いですね。

では、あのフラップをどうしようかということですね。短くするとデザイン性は失われますので、あの長さのままキープするということで、下側のDカンの留め具の位置を下の方へずらすことを考えています。

現在は、トップから10cmの位置(縫い代込みのままの計算で)に取り付けていますが、更に、10cm程思い切って下へ移動すると良いかもしれません。

作り手としての私はこんなイメージのみ想像していますが、実際はこのリボンの利用の仕方も友人に教えてもらったのです。想像を超える使い方です。大変驚きまして、感動してしまいました(^-^)。
こんな風に、サイドリボンを片方へ持ってきて、リボンをデザイン的に見せるという使い方です。これは、デザインと同時にすき間をリボンで埋めているのです。
内側設置の巾着袋に関しては、ここにはすべての物を入れるのではないとのこと。大切な物だけを入れておく場所。残りは取り出しやすいように、この巾着袋の外のスペースへ入れているようです。
袋をよけた隙間ですね。ここに貴重品以外の残りを入れているということ。そうすると、貴重品でなくても大切は大切に変わりがないので、セキュリティー性がやはりこの場所へ入れていても求められるんです。
どこかにサイドポケットを付けようかと検討しましたが、表地と裏地が分離しているタイプの仕様なので、なかなか実現できていません。とりあえず、サイドポケット云々の追加は無しで、上の開閉口の工夫をまずは第一に考えていきます。

すき間の課題点の考案

今回のこの、隙間の課題点について考案しました。

もともとこの餅巾着デザインは、ファスナーが付いていないデザインの隙間のデメリットを研究したものでした。

その1つに、巾着袋の内側への設置で大切な物を収納してセキュリティー性を高めるという工夫をしました。

もう1つは、巾着ひもの両サイドをリボン結びにして、さらにその上からフラップで覆い、バッグ全体の入り口を保護しようとしました。

けれども結果は、隙間が解決されていないわけです。

そこで、いろいろ考えた結果、まずは、入り口の開閉フラップを大きくするということ。

そして、フラップを少し立体的にして、キャップみたいにかぶせて覆うことで、空き部分を視覚的に無くしてみるというものです。

あとがき

まだここには続きがありますので、考案したその後の修正をしていく製作を今後やっていきます。

今回のようにフィードバッグを得て、分かったことは、製造側の予想をはるかに上回ることが実際の使用で起こることを知りました。

「こんなの作りましたー。」のその続きこそがやはり大切なのですね。

私も普段そのつもりでその後の使い勝手などを考えてお作りしていたつもりでしたが、まだ甘い点があるということです。

こればかりは、実際に使ってみてのフィードバックを得られないと分からないことで、この機会がやはり有難かったと言えます。

リュックの内巾着袋のひっくり返しの返し口はマチなり【781】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、「餅巾着:もちきんちゃく」という名前のリュックを連続製作しております。

同じデザインの連続を少しずつちがう同素材素材ごとの分類でシリーズとしてお作りしています。

現在はメッシュシリーズの最終です。

その中で出てくる作業工程が、巾着袋作り。

通常の単品の巾着袋と違う点は、リュックの内部に設置して、マチで縫い付けて固定するというもの。

安心な設計とセキュリティーを考えたものになります。

今回は、この巾着袋パーツをひっくり返すシーンを動画で楽しんでいただけたらと思います。

わざわざ返し口をもうけずとも、マチの穴を利用するひっくり返しの仕方

今回のポイントは、ひっくり返しの返し口にあたる空き口が、マチとして既に存在している点がやりやすいです。

自然にそんな工程となったものです。マチは後々裏地と重ねて裏地にドッキングするのです。

偶然必要な分量の返し口にあたる分量がマチに確保されていたので、ありがたい偶然でした。よく体験する楽しい、「偶然のミラクル」がここに。。

では、YOUTUBEを貼ります。

あとがき

マチを空き口としてひっくり返しをスタート
無理をせずやわらかに内側の部分を引っ張り出します。この時に、マチの縫い目に負担がかからないような優しい力具合で行うことがコツです。。。
完全にひっくり返りまして、裏地部分の紫色が中に入りました。二重仕立ての完成ですね。

内部に設置する巾着袋も一重ではなくて、二重仕立て。

この良さというのが、くったりとならないので、ツンとそびえたち、物の出し入れ時にストレスが無いことです。

ご購入者様、ユーザー様の使う時の心持ちを考慮して、常に、心地よい気持ちでお使いいただけることをゴールに仕立てを考えてまいります(^-^)。

巾着袋のひも通し口の「コの字」縫いに関してのポイント【780】

まえがき

こんちには。picturesque(ピクチャレスク)です。

巾着袋作りは小学校の家庭科で記憶が。。。

女子はピンク、男子はブルーで製作したような記憶があります。

現在、私も、「餅巾着」というリュックのデザインの中に、内袋として設置の巾着袋をお作りしています。

その中で、ひも通しホールの「コの字」のステッチのポイントをお伝えしたいと思います。

ただコの字に縫うだけといっても分量とか、縫う位置などこれは、趣味嗜好によって様々。

けれども、綺麗に仕上げるということを考えたときに、いろいろな趣味嗜好があるとはいえ、共通する部分ではないかと考えたポイントをご紹介したいと思います。

巾着袋作りに是非お役立てくださればと思います。

ポイント①:三つ折りした側(裏面)から縫う

三つ折りした側から縫うなんて当然かもしれないのですが、実は、私、以前表側から縫ったことがありまして、位置がはっきりせず、しわが寄って失敗。

やはり、三つ折りした側の裏面をきちんと見ながらその側から縫うのがポイントです。

そうすると、下糸の糸目が表側に出るということで、結構慎重な箇所になりますね。

次のポイントにこのことは繋がります。

ポイント②:糸調子を整えておく

糸調子は下糸が上手く調子が合わず(原因が下糸の調子が悪いとも言い切れないが、下糸側という意味です)、汚い糸目にでることもしばしば。

今回の、巾着袋の「コの字」ステッチは、裏面から縫うので、表側に出る糸目をチェックすることが必須ですね。

糸調子と同時に、両割れがあいまいで皺がよっていないかなどもチェックしたいものです。

ポイント③:コの字の曲がり角はV字の裂け目ぎりぎりで

コの字の右に曲がる部分は、裂け目のぎりぎり辺りが実用的。ほつれるきっかけになりそうな地縫いの縫い始めにもともと返し縫いがしてあるとはいえ、更にダメ押しのような固定の役割があります。

ポイント④:コの字の横線は返し縫い3度で

この返し縫い3度が2度ではない理由は必然です。最後にコの字の上へ登っていくので、2度だと進行方向に向かえないから3度なのです。

この返し縫いの効果というのは、実際にひもを通して引っ張る時の重圧に耐え得る強靭さが必要です。

長持ちする巾着袋が良いですものね。

現在考え中な点、そもそも縫う位置が真ん中ではなくて、三つ折りの先端ではいけないのか

●三つ折りの真ん中を縫っていることについて:現在は三つ折りした真ん中をコの字にステッチしていますが、通常の三つ折りのステッチみたいに、三つ折りの先端である左の方を縫うことで、コの字のサイズも大きくなります。もしかして、その方がピラピラせずに固定されるのかなあなんて考え中。
●コの字の下の方の三つ折りはどこでやめるのか:あいまいですね。しばらくは数センチ三つ折りアイロンはしておかないと、急にやめてしまっては、コの字ステッチの縫いにくさに影響してしまいます。よって、そこそこでやめているという点が曖昧。けれど表には全く見えないし影響がない部分です。

次に、表から見た感じをチェックします。

表からのチェックの重要さ

表からの確認が無いとやはりまずいかと思います。

コの字が美しく出ているのか、生地にしわが寄って変な箇所を縫っていないかなどのチェックが必須。

もし、前述の三つ折りの先端をコの字ステッチしていくことにした場合、このコの字は大きなものになります。大きくなることによる影響を現在考え中です。なんとなく、真ん中の方がきゅっと引き締まってよいかな、とか視界が見やすく綺麗にできるのかななんてことから真ん中の位置に選択していますが、今後分かりません。

巾着袋は左右にひもがあるダブル紐仕立てで作ることが多いので、右と左のコの字がぴったりと合うというようなものに仕上がると気持ちが良いですね。

商品を製作しているという私などはこれは必須のチェック箇所です。

3度の返し縫いは針目は3mmで2針のみ。前述の三つ折りの先端を縫うことにすると、この針目の数が増えますね。いかにも丈夫そうな見映えというだけでも、「信頼」につながるかもしれませんのでこのステッチのボリュームは安心です。

あとがき

以前私も、コの字はシングルステッチだけだったのですが、やはり長く使うものになると巾着の開閉は数が多いので返し縫いの効果は大きいかと思いました。

製作する時点で長い目で見る視点というものの重要さがありますね。

トートバッグ作りの時のマチのミリ単位の徹底が美しい立体フォルムを作る意識【779】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

おそらくハンドメイドバッグで一番多いデザインってトートバッグではないかと思います。

今回は、そのトートバッグのマチの地縫いの部分がとても重要であるということのお話になります。

綺麗な底のフォルムを出すためのマチの縫い代の位置の徹底

私は縫い代1.5cmでとっていますが、マチの部分は台形の突き出した部分が端っこです。

端っこの最初と最後の締め部分でありながらも、位置が曖昧なのは、台形だからですね。

これは物理的なことで、平面を立体にするときの突き出しの構造上縫い代分横に突き出します。

このことで、縫い代が計りにくいわけですね。

この印の付け方は悪い例です。なぜかというと、端っこがあいまいだからです。せっかく真っすぐに縫っても最初と最後がぐにゃっと曲がる可能性があります。
こうして、先端まできちんと縫い代の印を付けます。上の台形の左上の先端からまっすぐに降りてきた位置から左へ1.5cmが台形の底辺の左端です。
右側も同じように先端まで印を付けます。
そして、先端は返し縫いをし、玉止めも先端のとがった部分の位置で丁寧に行います。

こうしてひっくり返した角がどんな出来になるかってもう分かりますね(^-^)。

あとがき

トートバッグという簡単なシンプルなバッグ1つとっても、あっと驚くような綺麗なものに仕上がるためには、間違いなく、このマチのまっすぐな縫いが影響してくると思っています。

結局、いろんな箇所でその小さな1つ1つの丁寧さが完成のぱっと見という数秒に影響する、考えてみればとても重要なことです。

ゴブラン織などの厚手で作る丸底バッグの地縫いがやりにくい、その難関を軽々突破できる技【777】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグで丸底バッグを製作する時の難関、丸底の地縫いがあります。

ひたすらカーブの難関の連続の為、そこそこ難易度のあるデザインのようです。

やはり直線は簡単です。

しかし、丸底バッグのメリットとしては角がないので、擦れなどのイメージが付きにくいし、実際、やはり角張っているからこそ面積が狭い突出した部分が接触して擦れにつながりますす。

その点丸底の緩やかなカーブは、そういったことを起こりにくくしてくれるので、デザインとしては価値があると言えますね。

ただ、実際に製作するうえでは、難関と呼ばれる箇所には違いありません。

ゴブラン織などの厚手で硬い生地の場合、ずれやすいことを解決する方法

せっかく丸底バッグを作るなら、厚手の長持ちしそうな生地を選ぶことが多いです。

薄手でも芯地を入れて強固にするケースが多いかと思います。

カーブの部分が待ち針を使ってもなかなかこれが上手く重ならないというのが悩みです。

それは、立体的な部分を平面のミシンで行うことの限界と言えるかと思います。

ただ、それはそれで仕方がないとして、何とか綺麗にできる方法はと考えました。

待ち針以上にしっかりと固定して重なり部分を固めるという目的で、ブランケットステッチの仕付けをします。

通常仕付け糸は、直線ですが、そこは、固定観念。

本来ロック始末のような効果のブランケットステッチをしつけでやっていくという技を考えました。

まず、そこそこ細かめに待ち針を全体にほどこします。
待ち針を付けたまま、ブランケットステッチの仕付けをします。仕付けといえば、直線のイメージですが、隙間やずれ防止に有効だと考えたものです。仕付け糸専用の生糸は切れやすいので、2本仕立て、もしくは、丈夫なテトロンなどの縫い糸でも良さそう。とにかく、このブランケットステッチ、完成まで残すというものです。
ステッチの深さ(縦)は5mmほど、横幅は1cm以内。結構細かな手間のかかる作業です。綺麗に出来上がるためにここで労力を使うというものです。
先ほど5mmの深さでブランケットステッチしたことには理由があります。地縫いのミシンを7mmの位置にするからです。生地屋さんに以前お聞きしたことがありまして、カーブなどの難関は、縫い代7mmがベスト。1cmだと内角過ぎて綺麗に仕上がらない、5mm程度の狭すぎる分量だと、強度やほつれの後々の心配、そもそも縫う時点での縫いそびれの懸念からやはり7mmが良いそうです。とても貴重な情報だと思っています。生地屋さん、ありがとうございます(^o^)丿。

こうして出来上がってひっくり返した時のラインは、非常に綺麗だという実体験がありました。

あとがき

カーブの部分に切り込みを入れる手法がありますが、バッグの底には辞めています。

強度の点で、縫い代をわざわざ削ることがためらわれます。

切り込みのメリットとしては、縫い代が融通が利いてよく開き、底のすわりが表にひっくり返した時に綺麗になるという点もあるかと思うのですが、あえて、切り込み無しです。

ハンドメイドの丸底バッグのこの難関を解決され、得意なデザインとなってかれますよう♪。

ご注文をいただいて製作するハンドメイドバッグのデザインとサイズのシュミレーション例【772】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグもシーンに応じて、ファスナーだらけの頑丈な物がかえって開け閉めにストレスがかかることもあるものです。

簡単なトートバッグが気さくに、中の物をスムーズに取り出したり出来る快適さというのもセキュリティー性と対極にあるもので、その辺りは、バッグも1点だけではない複数を使い分けるということのヒントになります。

今回、ご注文をいただいてバッグをお作りすることになりました。

その際に、デザインとサイズを決めることをしてから型紙に本格的に入っていきますが、その最初のスタート地点の一場面を一例としてご紹介したいと思います。

悩みから生まれた丸底デザインへのトライ

トートバッグのマチ付きも、角張っているためにその鋭利な部分が傷みやすく、使用するうちに擦れていきます。

それが起こりにくいデザインなのが丸底バッグ。

角張っていないので、全体的に緩やかで他の物と触れにくいという点がやや角のあるタイプよりも良いかと思います。

四角い底のトートバッグとの違いは、マチが別パーツで切り替えであるという点ですかね。

出来上がりが、縦25cmx横40cm(短い方)xマチ20cm。

この出来上りに合わせて、縫い代上下各1.5cmずつを見込み、型紙の側面パーツだけをまず作ります。

ざっくりとしたサイズ感はこのように測ってみました。よく持ち歩くアイテムを実際に置いてみました。
あえて、型紙パーツを2枚用意して、実際に近いシュミレーションをします。サイドの洗濯ばさみは、縫い代を1.5cmくらいずつつまんだイメージ。少しふにゃふにゃしてやりにくいので壁に立てかけながら行いました。
こうして、底が無い状態でも、前面と後ろ面さえあれば、サイズ感を測ることができます。最初の大まかなサイズ感とは違い本が横になり長財布も横たえる、これが実際の使い方に近いものになりますので、この立体的なシュミレーションはなかなか現実的で具体的なものになりますので大切な場面です。

あとがき

サイズというのは寸法だけではなかなかイメージしにくいものですね。

コンタクトレンズと眼鏡との違いもあり、眼鏡で見ると小さく見えまして、コンタクトレンズを久しぶりに装着するといろんなものが大きく見えます。

そういったことが勘違いとか目の錯覚などでイメージと離れたものにならないように、実際の物を当てるということだけでも結構具体的だと思います。

今回は、そういったサイズ感を共有し合う目的のシュミレーションの一例のご紹介でした(^-^)。