ロックテイストの赤のタータンチェックのリュックへの落とし込み方、合わせる裏地や別布を徹底的に黒で選び、冬の背中を温めたい【854】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「餅巾着:もちきんちゃく」という名前のリュックをいろんな生地で1点風に連続製作中です。

無理のないフォルムが非常に製作する側としても安心感があり、和むような世界観を感じるのがこのデザイン。

無理な動きをした張り詰めたデザインとは対極のタイプになります。

このたびは、この優しいデザインにテイストと季節感を入れ込みたいと思います。

人気の柄、「赤のタータンチェック」も取り入れて、ロックテイストの黒x赤チェックの世界を作ってみようと思います。

そして、ボア素材をメイン生地に、背負うと背中があったかく感じるリュックになるよう、素材の「機能」までも活かしたリュックが出来ればと思っております。

それぞれの素材を活かしたリュックの配置と作り、3種の生地のパーツを配分した裁断後の接着芯貼り後の姿

芯地を粗裁ちした段階:まだ余分をカットしておらず少しはみ出しています。左上がメインの表地。冬向けです。

左から時計回りに、テディボアという名前で、アクリル/100%、日本製。

そして右は、先染チェックという名前の生地で綿/100%m、日本製。

下は、黒色なのですが、薄手です。生地名は不明で、混率も不明<m(__)m>。

喪服なのどのようなしわが寄りにくく丈夫さのある生地でとても良質なのが分かります。原産国は不明ですがおそらく国産。

テディボア生地が表地、タータンチェックは、裏地と内側の巾着袋の外面、黒無地は巾着袋の内側です。

こうして、これらの生地の組み合わせで製作していきます。

ボア素材をリュックにすることの難しさをすでに裁断で感じております。

というのも、裁断した端から、生地の縁がくるんと丸くなってくるからです。

随分扱いにくい生地だと言えるのかな。。と思いつつも、このボア素材の素敵さが優先してしまいました。

この先の製作でどんな困難があろうとも、完成まで進めていく決意です。

あとがき

このように、ループの様相で凹凸感もある表地のボアなのですが、それでも、「ダイヤキルト」をかけていきたいと思っております。

黒に黒糸でかけるキルトなど目立たないとも言えるのですが、伸びる素材であることの懸念もあり、キルトを固定の役割も兼ねたいと思います。

そして、かわいく素敵な素材だからこそのキルト仕様というのが更に手間をかける価値が2倍以上になるような気がしてやってみたかったのです。

出来上がったふわもこのリュックを背負った時に、まるで暖房器具のような背中があったかいというアイテムになればと思っております(^-^)。

バニティーバッグの中に「日本」という文字を入れた製作、「豆絞り手ぬぐい」生地(反物からカット購入)の新しい解釈【852】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年末から足を踏み入れておりました、「アーティスティック企画」のバニティーバッグ、このたび完成しました。

ここで、この企画の「バッグの中に隠した2文字の種明かし」の部分が明らかになります。

ただ、上手く出来上がらなかった部分があったのが残念ですが、そんな点のお話も交えながら、「豆絞り手ぬぐい」の新しい見方・解釈という一例としてまとめ締めくくりたいと思います。

日本の伝統の素材を使い、「日本」の文字を隠し込んだバニティーバッグが新しい印象で出来上がった

「日本」という名前の作品です。もはや「豆絞り手ぬぐい」のイメージは忘れているほどではないでしょうか。
中側はこんな感じ。赤と白のツートンカラーです。

さて、ここで、アートな部分の種明かしとなります。

まず、この製作したバッグのタイトルは、「日本」です。

実は、バッグの中に、日本という文字が隠れています。

この線コキ。「日」という字をしのばせているのです。
そして、この多重リボン、「本」の姿だったのです。「物文字」として表現していたのでした。

「人文字」があれば、「物文字」もあってもいい、本を物体で表したものになります。

その他の、「日本」の部分は、表地に使用の「豆絞り手ぬぐい」という紛れもないこの生地自体が日本に昔から使われてきたものであることです。

失敗してしまったヶ所の「しわ寄せ」の原因は、楕円底パーツと側面パーツの寸法のキルトによる縮みか!?

上述にもありますように、実は、今回出来としてはあまり良くありませんでした。

こんな風にしわが寄って重なり部分に問題があった出来になってしまった結果となりました。

この原因を予測するに、キルトをかけたことで底面、側面共に縮んだのだと思われます。

ただその縮率が、面積の大きな側面パーツでは大きく、側面パーツの寸法が小さかった差が出たのかなあなどと予想しました。

楕円底パーツの寸法が結果長いことで、楕円底パーツにタックが寄ってしまったのだと。。

この度の製作で思ったこと、この「卵焼き」デザインを今後廃止にする意向です。

綺麗に作ることに限界や条件があることをこのキルトがけ仕様をしてみたことで感じています。

年始に2022年に作っていくデザイン4種の内の1つでしたが、年始に早くも廃版になりそうです。

あとがき

いろいろバラエティー豊かに製作していけることに意外と限界があることを知るのは、「どの生地でも必ず成功する作り方」をコンセプトにしているからです。

こうした「組み立て式」は二次元のミシンでの限界があり、「ゆがみ」「ずれ」が起きるので美しく仕上がる確率が非常に低いということを学んでいます。

しかし、非常に良い経験であり、そういったことが分からずずっと作り続けていることより良いのかもしれません。

このデザインは、よくあるバニティーのサイズ感を逸脱し、縦に長いリュック型にしてみたりなど、サイズを大きくすることで一度トライしてみたいと思ってもみました。

しかし、それならば、トート型の楕円底を巾着ホールタブ付の巾着で絞るモデルと大差がないと思いまして、ファスナー付きであることのみが特性になるような気がします。

「丸底巾着リュック」の案は、この失敗を活かせるかもしれません。

ただ、キルトによる縮み率の違いで起こる寸法の差は解決していく課題には相変わらずなると思います。

「うまくできるわけがないから作らない」という未経験と「難しいけど挑戦した、その結果うまくできなかった」という経験有りとの価値の差をどこかでリベンジしたいと心に誓ったのでした。

玉結び・玉止めが完全に内側や溝に隠れやすくするための工夫、アイロンで糸の向きにクセを付ける方法の引用【849】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年始のハンドメイド製作は、年末に取り掛かり始めていた「バニティバッグ」の製作の続きです。

「アーティスティック企画」と名付け、アートなテイストを面白く入れていく製作です。

昭和時代に多くの人が身近に感じた「豆絞り手ぬぐい」というコットン生地の紅白の水玉を原反から使わせてもらい、昭和の「ふきん」や「タオル」のような役割のイメージから別の新しいテイストを考えていくことが目的です。

じっくり見ていると、赤の水玉がとても可愛らしく、赤と白しか登場しないようにあえてカラーをミニマムに使うことの効果を期待できます。

このたびは、まだ完成には至りませんが、糸の内側への隠し方の工夫をとして、新しい学びがありましてお伝えしたいと思います。

端の方で糸がツンと出ていることの積み重ねが意外と目立つ、それぞれを内側に隠すためのアイロンわざ

小さなことですが、玉結び・玉止めを一応丁寧にやっているので、せっかくのそれが、表に見えないようにしたいです。

このたび正にそんな場面がありました。

ポケットの縫い付けの際に、てっぺんをあらかじめステッチした時の玉結び・玉止めが外へ飛び出しがちな場面です。

ポケットの内側:こうしててっぺんにステッチをかけた際に玉結び・玉止めの糸が外へ飛び出しがち。
こうしてアイロンの熱で押さえて、内側に追いやります。固定のミシンで縫い付け、外へ飛び出さないように。

この後、玉止めがポケットの縫い付けにうまく隠されれば、本当の成功です。

そうすると糸のカットの分量も短すぎるよりそこそこの方が確実であることも学びの1つです。

アイロンの意外な使い方がありました。

その他の製作途中の場面のご紹介

今回は、段階としては真ん中なので、複数の作業がありました。

取っ手を付けたのですが。調節機能のある取っ手にしてみましたことが初でした。
実は、この線コキがこのバッグの中に隠れる文字の一部分となります。種明かしは後日の記事にて。
内側にポケットを2個、真ん中から対照に取り付けました。
蓋のマチの部分である細長いパーツ。これを表地、裏地共に、内側に1.5cmの縫い代で折り込み、ステッチを1周。

こんな感じの複数の作業を致しましたのがこのたび。

あとがき

この「アーティスティック企画」という企画を通して、「自由」ということのすばらしさをお伝えできれば良いなあと思います。

特にアートな才能というものは持っていませんが、どの方にもその人らしさがある限り、その特徴を表す手段が何かの形で表現できるものだと思っております。

「アーティスト」と呼ばれる方だけではなく、一人一人が表現者になれるのだというコンセプトがあります(^-^)。

販売実績の事実から選ぶ、お客様に実際に受け入れられたと感じた、今後も製作していく価値があると判断の4デザインのバッグ【847】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年に入りました、今年もどうぞよろしくお願いします<m(__)m>。

早速1月1日に事業者がやることは、HPのフッターの部分のコピーライトの英文の文言を2022に直すことです。

あの部分実は自動変換ではなくて、時計と連動しているようなプラグインを導入していなければ、手動で変えない限り変わらないようなのです。

この作業を忘れずにちゃんと行えた理由は、年間の「タスクメモ」に書いていたからでした。

年に一度のタスクは忘れがちなので、年の初めに翌年の1番最初用のメモを残し、カレンダーに貼り付けて必ず目を通す瞬間がある状況を作るというやり方、なかなか確実です。

さて、2022年スタート時点にあたって、ハンドメイドバッグのデザインをフィードバックから見た反応でデザインを絞るということです。

心のままに判断するところ、4点のみでした。

このたびは、なぜこの4点に絞られたのかや、この4点がいずれ向かう方向をお伝えする回とさせていただきたいと思います。

4種のデザインだけを作っていく、デザインを絞った現在の姿

2022年製作していく4デザイン:左上から時計回りに、「餅巾着」「テリーヌ」「切餅」「卵焼き」。

よく、YoTtubeやブログをご覧くださる方は、あれ?「巻き寿司」がないと思われるかもしれません。

年末までは、巻き寿司も続行する予定でした。

しかし、巻き寿司のデザインというのは、実は、上の4つの「テリーヌ」と全く同じ作りなのです。

そこへショルダーなどが加わったり、形が縮小されていたり、ポケットの種類とか、カーブの角度が少し違うことで違うデザインのように見えるかもしれませんが、基本的な作りが同じなので、本当に1日前位の事、今までの過去の実物を手にしながら決断しました。

「巻き寿司」は廃版です。

デザインを少なくすることで、1つ1つを去年よりもう1歩踏み出して高めるということを、数多く製作しながら2022年はやっていきたいと思います。

そして、更に2022年ならではとして、2種のデザインにはダイヤキルトをかけていくということにしました。

4種のデザインそれぞれのレベルの高め方を今この時点で決めた、後はこの1年「タスク」として実行するのみ

「餅巾着」:表地にはダイヤキルトを今後入れていきます。手間はかかりますが価値が高まると見ています。

ダイヤキルトというのは、装飾性の他には、実は強固に保つ役割があるのです。

某有名ブランド様が象徴的にダイヤキルトを取り入れておられる理由もこの考え方が必ず1つにあるはずです。

薄い生地であっても、気にせず自由に生地を選ぶことができて、ハード薄芯と時には中綿を入れて、キルト生地にしていく予定。

中綿のある無しは生地の厚みで判断、薄手には中綿も入れ、中間の厚みではハード薄芯にキルトステッチだけでも良いかと。

そうすることで元の生地そのものの厚さの違いが極端にあっても、完成品のリュックすべては同じような厚みに出来上がるのです。

「テリーヌ」」こちらはナイロン素材に特化したものですが、キルト仕様にしてみたり、別素材でも可能。
「卵焼き」:このデザインにもダイヤキルトをかけていきます。キルトは筒形の反りを防ぐ役割もあります。
「切餅」:今までは幅広生地専用の長い支柱でしたが、支柱をスタイリッシュに分割します。

長い支柱パーツを3パーツに分割することで、おそらく生地の選択が無限になり、生地選びの縛りから解放され選ぶ素材に自由がもたらされます。

あとがき

黒テイストにいよいよ本格的に特化できるのが2022年になるかと思います。

実は、現在ブログ記事の手直しの順番で、この2022.01.03の当初の投稿を2024.07.07に「手直し」しております。

この2024年1年が今までの1,400ものブログ記事をすべて見直すことをする年と決めたのでした。

ある意味重要な今年2024年に、このおよそ3年前の決意の投稿記事を振り返っているのです。

この4種のモデルを残していくことは変わりはないのですが、実は2023年頃から、「製作+販売」からの方向性のシフトチェンジのようなことで、これらの高めてきたデザインを「コンテンツ制作+コンテンツ販売」にまとめようと考え始めました。

2024年現在は、この4種の中の「切餅」が一重仕立てであり比較的難易度の易しさがあることを見ながらコンテンツ制作の最初がこのデザイン。

これらのモデルはコンテンツを学んでいただくお客様のものにしていきたいと思っておりまして、事業タイトルの「共有型のハンドメイドバッグ」に相応しい活動がいよいよ出来るということです。

そのための、ノウハウの徹底がこれまでの製作の失敗や学びだったと振り返ります。

YouTubeの無料動画ではなかなかじっくりと丁寧に解説することが不可能な点を、とことん丁寧に解説できるのがサポート付きのコンテンツ販売だと思います。

「無料の価値」、「有料の価値」はそれぞれ全く違うものでどちらも価値があると考えます。

今年も、そして今後もどうぞよろしくお願いします(^-^)。

「豆絞り手ぬぐい」生地の紅白のコントラスト効果を美しくとらえる、キルトをかけて素材を発展させていくことで見込めるバッグへの引用【846】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年末最後に、ミシンを使うという作業をして終了しました。

その作業はキルトがけ。

以前にキルトはヘルメットバッグの裏地で取り入れたことがあるのですが、このたびは、面積が小さくて楕円型のバニティ型のデザインの表地に入れるという点が初になります。

ここでお伝えしたいことは、素材だけのイメージよりももっと広がった未来型のイメージのご提案です。

いかにも昭和な紅白の「豆絞り手ぬぐい」生地が「こんなに素敵だったんだ」というところへ行き着くことが出来ればと思います。

そして、和風のイメージの他にももっと新しいテイストが生まれればと期待しながらの製作となります。

キルト無しに比べたキルトありの効果は絶大、キルトの役割が「装飾」「機能」の両方を生み出すという発見

今回製作中の「卵焼き:バニティバッグ」は、側面がどうしても反りがち。

仕方がないことですが、この反りの解消にもなるかもしれないどっしりとした壁を作るかのようなキルトがけの効果を期待することになります。

水玉生地にはすでに接着芯が貼ってあります。楕円パーツのてっぺんと底部分にハード薄芯と中綿を挟み込み。
ボンドなどは使いません。待ち針で内陸部も均等に留め、ミルフィーユのような1枚のプレート構造に。
等辺ダイヤキルト:真ん中から3cmまっすぐに内側へ、3cmずつの直角二等辺三角形を描き、底辺が縫い線。
上の写真に指図を入力。四角い面でも楕円でも共通なのが、直角二等辺三角形の「底辺」が縫い線になること。

こういったパーツになってからかけるキルトの良さは、お店にある既製品のキルト生地だとキルト生地をカットした時にステッチが途切れてしまいますが、そうならないこと。

ハンドメイドキルトは、長持ちする1つのポイントでありかなり誇れる強味なのです。

側面にも同じように3cmの等辺ダイヤキルトをかけました。

キルトがけの際の大切な事、内陸部にも及ぶ均等な待ち針

少し前に段階を巻き戻しします。キルト作図前は待ち針は端っこだけですが作図後の縫う手前では変わります。

内陸部にも均等に待ち針を打つことでずれ防止をし、キルトの間にタックやしわが寄らないようにせねばなりません。

キルト完成:3cm四方の正方形を90度傾けた、等辺ダイヤキルトです。うっとりするほどの美しさです。

あとがき

出来上がりのダイヤキルトがかかった生地はもとの1枚仕立てに比べて雲泥の差。

厚手の1枚の生地に匹敵するほどの強固なものに、それだけなく装飾性のある素敵さが生まれたのです。

そうすると側面の所が反ることをかなり解消できると思います。

今回は、年末の夕方の作業をここで打ち切り。

次の作業からは、通常の作業工程と同じことをやってバニティバッグを完成していくことになります。

キルトがけをすることで、プラスαの更なる作業時間を要するのですが、時間をかける価値は十分にあります。

この度の例から、おそらくどんなに生地だけでは何の変哲もない目立たない生地だと感じたとしても、キルトで目覚ましい変化を遂げるのではないかという想像をしてみてくださいませ(^-^)。

ミシンを使った面白アレンジ、いろんなリボンの可能性の1つ「多重リボン」を生地を重ねて作ってみた記録【840】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年末まで残りあと3日程。

この中で今年2021年最終の製作が、バニティバッグです。

これまで改良を重ね、何とか仕様が出来上がったバニティ型「卵焼き」を面白生地に落とし込んで製作していく「アーティスティック企画」という製作週間です。

このたびは、リボンを作る場面のみ。

「こんなリボンもあるかもしれない」のご提案になればと思います。

ロックミシンを使い、接着芯も貼った作りの良いリボンを目指して。。

三つ折りであると綺麗に縫い代が隠れますが、多重リボンを作ろうとしています。

重なる部分が多いので、三つ折りだと、がたがたとして、非常にずれやすいです。

よって、ロックミシンを使い、始末しておくことで二つ折りのみであまりでこぼこせずに縫い代を隠すことにしました。

こんな風に横の長さを1cmずつ差をつけた長方形のパーツを5枚用意。10cmからのスタートで1cmずつアップ。

そして、ロックミシンを全部の辺にほどこします。

本来、ロックミシンの糸の色を赤にすると良いのですが、ロックミシンの糸交換はあまりやらない方針で、今回の場合少しロック部分が目立ってしまいました(^_^;)。

折る順番を長い辺から先に始めることでまっすぐなラインを綺麗に出せればと思いましたが。。
重ねて真ん中をステッチで縦に固定して出来上がりです。ただ、あまり綺麗な出来ではないことでやり直し。

↑こんな角度(下の端)から見るとロックの部分が一部見えて、綺麗にすっきりとしたものではありませんでした(*_*)。

やり直したポイント:縫う時は表側からが縫い位置の正確な把握がしやすいので、表側から均一にステッチ。
先程と折る順番も変え先にサイドを折りました。裏側を見てみます。この効果が意外にもはっきり出たのです↓。
先ほどよりもかなりすっきりしています。折る順番を変えただけでこの効果です。
下側から見てもロックが見えません(^-^)。
その分横から見た時に少し折り目が見えます。最初の折る順番の時よりもこちらの方がまだ許容範囲です。
ということで、折る順番を変える対策というところに、試行錯誤の結果行き着きました。

随分いろいろ試してみました。二重ステッチをかけたり、ロックを隠そうと更に隅っこだけを部分的に三角に折り込んだりもしましたが、結局ボコボコしてしまい、綺麗に縫えない事態にもなり、これらの方法はすべてボツ。

試行錯誤の末に多重リボンが出来上がったのでした。

あとがき

このリボンが「多重」であるところに実はこの度の最後に完成で分かる「隠れ文字」のヒントがあるのでした。

もしその答えにご興味があれば、是非【852】の完成の記事にも是非(^-^)。

「アーティスティック企画=アート色あるハンドメイドバッグ作り」、日本伝統の紅白水玉柄「豆絞り手ぬぐい」生地のポテンシャルはあるのか【839】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよクリスマスも終わり年末までのカウントダウンに入りました。

年末に1つアイデアを思いつき、本当に軽い思い付きのようなことですが、せっかくの年の最後ですので何かの一歩にやってみようと思った企画があります。

名付けまして、「アーティスティック企画」というハンドメイドバッグ製作のネーミングです。

まだ、この度は完成ではないのですが、出来上がった時に、そのバッグの中に文字が隠れているというネタを入れたいと思います。

完成と、その文字の種明かしは、先の記事の【852】で明らかになります。

日本らしいなつかしさたっぷりの「豆絞り手ぬぐい」の生地をバニティーバッグに製作する案

使用生地は、赤x白コンビのバイカラー色で行きます。意外かもしれませんが、表地の方を水玉柄で作ります。

昔ながらの昭和らしい豆絞り手ぬぐいという生地が何となくかわいいです。

昭和生まれの日本人としてはこの柄に「ノスタルジア」を感じるものではないでしょうか。

記憶をたどれば、小学校の「秋のお祭り」の時の「はっぴ」に合わせた「ハチマキ」がこの柄との出会いではなかったかと。。

水玉は好きな柄なのですが、どうもお洋服のイメージとは別物と思えて仕方がないこのカラーコンビ。

実は一クセある色なのでした。

赤色は、シャーリングタオルというタオル地。

これが裏地になるのです。

赤色が水玉の赤と調和します。

別布としてオックスフォード地の赤無地も使用。

こうして3種の生地を使用していきます。

この生地で、バニティ型である「卵焼き」というデザインを作っていきます。

表地使いの水玉の生地には中綿キルトを施したいと思っています。

今回は、芯地を粗裁ちして接着芯貼るところまでの進捗度までです。

接着芯を粗裁ちして貼りました。あとは、余分をカットし、ハード薄芯やハード厚芯を貼るところからが次回。

赤x白から連想できるもの。。それが今回の製作のアートの部分になります。

まだ、製作の入り口ではありますが、こんな感じで現在は謎めいていますね(^_^;)。

あとがき

もともと「卵焼き」という名前を付けたバニティバッグは2019年頃から作ってきたモデルです。

様々な生地で製作していく中でサイズ感や仕様がだんだんと修正されていきました。

ただ、それでもやや難易度があるデザインだと言えると思います。

というのも、ハンドメイドバッグを製作される方はあまりこの「バニティ」型は作られていないとお見受けするからです。

そんなタイミングで、ユニークな生地に落とし込んだ製作というのが今回の試みとなります。

リュックの入口フラップのサイズを大きくするリフォーム6点の残り2点の完成、今後のこのモデルの行方を多角的見地から考えた【837】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびで連続して行ってまいりました全6点のリュックのリフォームの最後2点ですべてが完了。

リフォーム内容は、入り口フラップのサイズ変更に伴う付け替え作業です。

このたびをもって、いったんこのモデルが完成型になると思います。

このたびは、こうして完成したモデルそのものに対して今後どうするのかなどを多角的に見ていき、ある1つの決意をすることになります。

どうぞ、このたびの記事をご一読いただければと思います。

2点リフォームの完成は上々、パッと見て特徴が現れるような作りの良いモデルになったところで考えたこと

今回リフォーム完了した2点のリュック:両方黒ベースです。
左側:エンボスの穴空き加工のスポーツメッシュ素材にはこんな感じの内側の雰囲気の生地をチョイス。
右側:メッシュストライプの内側はこれ。ストライプ柄にリンクさせて、マルチカラーのストライプ柄。

マルチカラーとは言え、その中の登場の色に合わせていくことで、ガチャガチャしすぎない、落ち着いた大人っぽい雰囲気が出来上がりました。

このラメ生地は、もともとお衣装向けの生地。

シャンブレー織で、地はブツブツしたのが特徴。

そこにこのような美しい色のラメ糸が交差した、実はなかなかの高級な生地です。

これらの製作は大きなくくりで「メッシュシリーズ」というもので、様々なタイプのメッシュ生地を集めて連続製作してまいりました。

この結構長かったスパンの製作でメッシュ素材に対して思うことをまずお伝えしたいと思います。

まず、メッシュ素材のイメージが夏であったことが、季節感をそれほど問わないオールシーズン行ける素材なのではないかと思い直したことが1つです。

製作のテーマの1つとして、流行を感じないものという点がありまして、そういう意味で、メッシュが季節感なく使えそうだという可能性は嬉しい発見でした。

そして、ごわついた生地の良さというのが2点目です。

最初、こんなのミシンで縫えるのかと心配でしたが、実際はなんのその、いたってスムーズでした。

ごわついているけど融通が利く生地だったのです。

そしてほつれにくかったりもしまして、とても扱いやすかったのです。

写真の右側の方にも特に現れていますが、こういったひっくり返しのデザインにはメッシュ地は向いているようで、ふっくらと仕上がり、形がキープされたこと。

もともとパンプスになるような素材であったことで、バッグにも同じように立体感を出しやすかったのだと思います。

一方、左のようなスポーツメッシュ、洋服になったりする素材はとてもやわらかでした。

よって、右と同じように考えずに、左側には、右側には入れていないハード厚芯を入れています。

同じメッシュでも、その言葉だけに翻弄されずに、実際の生地の性質の違いはしっかり見分けて、使う材料に違いを入れていくことも時には必要であることも学びとしてありました。

総合して、非常に商品の技術をアップしていくことの重要な局面を体験できた有意義な製作であったと思っています。

では、最後に、このモデル自体についてはどうなのかということです。

トートバッグとの2wayということにずっとこだわったことで、角が四角でした。

しかし、トートバッグは丸底だってあるのです。

実は、しっかり作ると、その分角が硬くなり傷みやすいということも全体に感じました。

このことは、今ここで綺麗な新品の完成品を見ても何の説得力もありませんので、今後よく試用しながらこの角の様子を研究していきます。

素材によっては擦れなど簡単に起こるものではないのかもしれませんから。

そして、使用させていただいたDカンとナスカンの附属品について。

既製品を使っているので仕方がないことなのですが、決して開閉がスムーズとは言えません。

しかし、代わりの留め具も検討する中では、やはりこれが一番長持ちする留め具だと選択したのでした。

確かに1つのモデルとしてはありますが、ここでいったんこの「餅巾着」のリュックは終了です。

あとがき

実は、当ブログ記事は、最初の投稿が2021.12.24でした。

その後ブログ記事の「手直し」の順番で、現在2024.07.04というおよそ3年後に当記事を書き加えたりチェックしたりしています。

この3年後の2024年現在このモデルに対して思うことは、一定の存在感を感じており、良いとは思うものの、角を出さないために、丸底を考案中。

そして、ナップサックのような仕様に変えている現在です。

ただ、まともに本体を絞るナップサックは生地が限定され過ぎますので、どの生地にも対応できるような融通の利く巾着ホールをタブ式で別途設置という形に変えました。

まだ1つもサンプルすら無いので今からという時点なのですが、この時のこの「餅巾着」とは別物になると思います。

ただ、これはデザインが違うだけで、「考え方」とか「スタンス」という点では、この時の「餅巾着」のあれこれの工夫や、リフォームまでしたことは大いに今後も活かせる大変貴重な経験をさせていただいたと思っております(^-^)。

生地が足りない場合の「ハギ」や「パッチワーク」は、全力で美しく仕立てても所詮2流品と思われてしまうのかどうかの答え探し【836】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在すでに6点完成してしまったリュックの入り口フラップのリフォームを順番に行っています。

都度新しい学びもあり、重要な1点ずつとなっています。

このたびは4点目。

リフォームでは、以前の小ぶりなフラップの面積を大ぶりに広くするにあたって残布が必要なのです。

しかも両面表地ということで本来2倍必要ですが、不足の場合裏面は裏地でも対応できると考えて進めています。

ところが、このたびの順番の生地に関しては、もう残布がわずかなのでした。

表面すら1枚仕立てで面積がとれないのです。

そこで、この問題を打破する策としまして、真ん中でハギ目を作ってデザインにしてしまうという手法を取り入れました。

このたびは、この「ハギ」の解釈について綴りたいと思います。

実際にハギ目があるリフォーム後のフラップを見た印象と、ハギのデザイン性について考える

ごわついた生地で(パンプス用の生地)ボンと膨らむので、薄手のやわらかな生地と随分違います。
フラップが縦にぱっかり割れたような線がハギの部分です。左右が対象のハギ目はデザインになることを発見。

横向きのハギよりも、縦向きが左右均等になりますので、デザインらしくなるのです。

アップに近寄ってみます。デザイン性を出すことでつぎはぎのイメージを払拭したのでした。

さて、このハギの解釈ということになりますが、製造側はどうしても事情を知っているがゆえに、フルに面積を使ったものに対しては二流になると思ってしまいます。

作り手がこんなことを言っては元も子もないですが、どうしてもそういうものです。

しかし、現実の話としては、1点物であるがゆえ、こうせざるを得なかったというストーリもあるのです。

「同じ残布がもう二度と手に入らないからこうするしかなかったのだ」というお話と共にご理解いただくということは、姿勢としては精いっぱいのものではないでしょうか。

ハギがあっても、何も変わらずきちんと丁寧にお仕立てする。。このことは貫いているのですから。。

あとがき

その他、パッチワークについても同様です。

元々一繋ぎの面積があるにもかかわらず、わざわざ細かくカットするのは選択としては望ましくないし、意味が生まれません。

ハギにしてもパッチワークにしても、どうしても面積が広く取れなかった結果の苦渋の措置として行う作業、それが結果的に非常に美しく出来がることもあり、一繋ぎをはるかにしのぐ素敵な凹凸感であることも。。

しかし、それはすべて、結果でしか分からないからこそドラマチックなのです。

そのストーリーが理解されると、パッチワークやハギ目で出来上がったものもちゃんと受け入れられていく可能性があると思います。

結局のところ、「ごまかすことをしない正直さ」、これに尽きるのではないかと思うのです(^-^)。

リュックの入り口フラップ、安全性を高める目的で広く改良した型紙が、ごわついたメッシュ素材にも大丈夫かの検証【835】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、すでに完成まで行ってしまった6点の同じモデルのリュックの入り口フラップを大きく改良し、隙間を可能な限り埋めるというリフォーム中です。

入口フラップの改良版を取り付け直し、作業を順次進めていまして、このたびは3点目になります。

1点目と2点目の間にも更なる見直しがあり、取っ手の間の引っ掛かりがあったフラップの先端だけを少し削るということをしましたのが前回の2点目です。

このたびの3点目は、先端を少し削って引っ掛かりを解消した2点目と同じ型紙なのですが、2点目よりも生地が硬くてごわつきますので、生地による違いも確かめる回となります。

入口を覆う十分な機能の最大限、強固な雰囲気が安心できるアクセントのような存在感のフラップへ

この度の検証、「素材が替わっても型紙が有効か」というのは、有効だと言って良いと判断しました。

最大限といっても、取っ手の間をくぐり抜けるスムーズさもある最大限であるというバランスを見ることができました。

多くの方が丈夫な素材をまずは求めますので、そういった意味で、この度のメッシュのリュックに安心なフラップがどっしりと存在感あふれる佇まいであることが「機能」「デザイン」両面に役に立ったようで大変素敵な生地だと見直しました。

とても良い感じにリフォームできました。硬めのごわついた生地の効果で頼りになるフラップになった様子。

フラップの存在感も出ました。ちなみに前の小ぶりなフラップはこんな風でした↓。

リフォーム前のフラップ:小さいですし、隙間が空いていてセキュリティー性に不安を感じたものでした。

フラップも、取っ手がなければ、できるだけ面積を大きくすれば覆うことはできます。

しかし、2WAYのお品なので、トートバッグとしての取っ手の役割も十分に満たしたものでありたいのです。

そうすると、フラップが大きい場合によく使われる手法の、取っ手1つのみフラップの手前に取り付ける方法では、リュックとしての1wayしか役割を果たせないのです。

このことこそが難関に挑戦したことであり、取っ手の間をある程度スムーズにくぐり抜けながらも覆う面積も最大限にしたいということの追求だったのでした。

がんじがらめな状況の中でいかに良いアイデアを思いつくのか。。という究極の場面の良き学びとなりまして、非常に重要な部分的モデルチェンジとなったと思います。

お直しの機会にトートバッグなどの入り口の縫い閉じなどに役立つ糸始末の綺麗な収納(溝に玉止めを隠す)

この機会をお借りして、トートバッグなどの入り口の表地と裏地の縫い閉じの際の最後の玉止めの作業の時に、綺麗に隠す方法をお伝えししたいと思います。

2周(二重縫い)したところで、糸が4本集まります。これを2本ずつに分けて、玉止めし、溝に隠します。

下に貼りますYouTube動画内では、3:20からがこの場面です。

あとがき

最後に1つお伝えしたいのが、「残布」の大切さです。

この度、残布があったからこそ、本来手遅れのような完成品をもう一度途中からやり直すということができたのです。

ただ、できなかったのが残布が無かった生地で完成していたものでした。

この生地は残布無し。このままでは販売しないということで、研究品となったのでした。

そういったものは、ボツ品としてもったいなかったですが、研究品として実際の販売からは撤退しました。

とはいえ、内部の作りなどはパーフェクト。

非常にもったいないことですが、せっかくの内部の充実が実現してあっても入り口のフラップでその信頼を裏切ると考えれば、何のそのです。

ということで、納得いく完成が出来た時に初めて残布をリユースしたり、廃棄したりするものであり、結構な期間は残しておくことの意味があるのだと痛感です。