大人っぽい巾着袋ってもっとたくさんあっていいんじゃない?世の中のカラフルな巾着袋と対極の黒ジャガードの美しさをお見せします【988】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の生地在庫の消化期間としまして、「インテリア収納袋」を連続製作中です。

このたびは、もともと生地幅が110cmというシングル巾の日本製の生地を利用させていただき、取れるサイズは「小」がマックスでした。

「中」には少し及ばなかったということで、余りが出たことで、残りの生地も後日使っていきたいと思うほどの魅力的な生地。

真っ黒ですが非常に美しく、最後まで紺と迷いました。。というのは、紺が黒とのバイカラーになっていて、いやはやこちらも大変魅力的だったからです。

結果的には黒を選択、黒はその後完売していまして、黒人気はやはり安定のものだと感じました。

日本製のフクレジャガードはレア、同じデザインでもふんわりと出来上がった理由は「空気」にある

インテリア収納袋:巾着型「小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。

ころんとしてとてもかわいいです。

薔薇の柄が完璧なまでの美しさです。

日本製のきめ細やかさが感じる柄だと思います。

海外物は素敵で華やかですが、全体的にはやや粗いと感じますので、日本製の素材の良さは控え目で上品な点ではないでしょうか。

刺繍のような糸の集まりの柄が強度を高め、ハリコシを生み出します。

<表地:黒>フクレジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

そして、同じ型紙で全く同じように作っても、他の生地で作るよりも「コロン」とする理由は、内部の「空気」の集まりにあると見ています。

「フクレ加工」や「風通加工」は内部に空気が入ることで膨らんでいますので、その一部がたくさん集まった繰り返しの加工は全体では大きなパワーを生むのだと思います。

<裏地:Lグレーx黒>シャンタンフロッキープリント、生地-ポリエステル/100%、柄-ナイロン/100%、日本製。

このフロッキーは、一度表地として製作した過去もありますが、このたびのように裏地に使った方がどちらかと言うと納得しています。

こちらもワンピースやお衣装の目的の服地ですので、衣装生地同士のコンビのようで相性が良かったです。

巾着袋は田舎っぽいと思われがちですが、この素材で作ったのなら、何らメインバッグとして持ち歩いても素敵です。

あとがき

加工生地はどうしても高額。

それでも、原価の事ばかり考えて小さなアイテムをたくさん作ろうなどとするよりも、1点の大きなサイズを作った方が高付加価値ではないかと感じました。

美しい柄が広く使われた壮大さも「価値」の1つです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.05.17からおよそ2年後の2024.08.20にブログ記事の手直しの順番でまさに今この部分を追記しています。

2024年の今、この生地を振り返りますと、選択は大正解だったと思います。

後にここまでの素敵な生地を表地、裏地共に見ていません。

そして、反省点は、当時の行き当たりばったりさも良くなかったのですが、もっとたくさんの分量で調達し、原価を抑えるなどということを後回しにして、「素敵な物を作る」ことを一番にするべきだったと。

いろいろ巡り巡って、今2024年では、こうした考えに至っています。

とにかく「最高のことをする、今できる100%の素敵さを作る」ということが目標になりました。

こうしたファッション系というのは、非常に芸術品に似るところがあるのかもしれなく、お金を気にしなくなった時にこそ本当に良い物が出来るのかもしれないとさえ思うのです。

商業的な「儲け」の考え方が、本当に良い物を生み出すブレーキをかけているのではないかと。

「生地が足りない、それでも大きなバッグを作りたい」という願望を満たした、間にシックなレースを挟んだはぎ目の美しいフォロー【986】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

過去の在庫生地一掃を兼ねた、比較的短い日数で作ることができる「インテリア収納袋」の連続製作をしております。

これまで10点程製作してまいりまして、この度もその続きですが、少し問題が当初からありました。

それは「生地不足」。

大きなバッグを作るほどの生地が一続きには満たなかったのです。

ただ、幸いにも、同じ生地が生地屋様の最終在庫で見つかり、2枚をうまくつなげて大きなバッグを作ることを考えたのです。

このたびは、「ハギ目」というデメリットがかえって「デザイン性あふれた装飾」に価値が加わる程のメリットで補う場面をお伝えしたいと思います。

「ハギ」は必ずしもデメリットではない、間にレースを挟み込み装飾性あふれた素敵な「切替え」となる

インテリア収納袋(トート型「大」):<サイズ>縦35cmx横44/64cmxマチ20cm。

<表地:チャコールグレーxピンク>ブリスタージャガードニット、綿/42%、ポリエステル/25%、アクリル/18%、毛/5%、ポリウレタン/3%(混率の中に7%分が抜けていますが、この情報しかございません<m(__)m>)、日本製。

<裏地:黒>リブニット、ポリエステル/100%、日本製。

このお写真でお分かりになるかと思いますが、下の方がハギになっています。

そこへシンプルな薔薇のレースを挟み込むことで装飾しました。

レースは、メッシュタイプなので、見えない部分には丁寧に伸び止めテープを補強に貼っています。

パッと見ただけではもう内部のことは分かりません。

この「ハギ」になった両パーツが、同じ生地を切り替えてある点の不思議さは、「1繋ぎの生地不足」の事情があると理解してもらいたい点です。

最初からこのハギ目あるデザインをしたい意向ではなかったということです。

もともと生地屋様にストックが短い30cm程ずつしかなかったのですが、4枚入手できたことで、前面、後面共にハギにして大きなサイズを作ることができたのでした。

ハギ部分のある本体を繋げてトートバッグに作って行く時の美しく仕上がるためのポイント

①裁断場面:型紙のハギの位置を徹底して合わせて裁断。

②レースを埋め込む時:一段階ステップを踏み、仮止めをする意味のステッチを先に入れておきます。その後、本体を1.5cmの縫い代で地縫い。

③ハギの両サイドの固定:ハギ目の溝部分の左右1.5mm程度の位置もステッチで固定、下側に関しては、レースの挟み込みの付け根を縫い付け固定することになります。

④本体の前後の合わせ縫いの縫い始め位置:ハギの部分からスタート。上からではだんだんずれてしまうから最初にここにステッチの針を刺すのです。

レースのハギ目のそろい:まずます合格。何も考えずにやるとここに段差ができてしまうことがあります。

⑤ステッチ糸のカラーのなじませ:ハギの両サイドのステッチは目立たない方が良です。表地のカラーになじみ、ニットに縫うことでさらに埋まります。

その他、最後段階のバッグの入り口の縫い閉じに伸び止めテープを貼ったりなども重要でした。

縫い糸の種類に関しては、普通の織物と変わらないテトロン糸で大丈夫でした。

あとがき

ハギ目のある大きなバッグを作ってみて思うことは、ハギ目があっても、大きなサイズの方がやはり「価値」は高くなるのではないかと思います。

目的に応じでサイズにも違いがあるのは確かなのですが、レアなサイズ感のビッグサイズはそれほど豊富には作られていないかと。

この出回り個数の「隙間」をうまく攻めていくと、大きなサイズに特化したバッグのニーズをつかめるかもしれません(^-^)。

摩擦や動きの少ないインテリアシーンの入れ物として特化の巾着袋と日常使いの巾着リュック、「気持ちの面」での比較をした【984】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在連続製作中の「インテリア収納袋」の製作を進めて何点か完成したわけですが、ここで一度インテリアに特化したバッグと日常使いのバッグとの比較をしてみたいと思いました。

「このバッグはガンガン使っていくバッグにしよう」「このバッグは美しいままを継続するために室内でひっそりと使おう」の対比をお伝えしたいと思います。

自前のバッグにおいてもこんな使い分けがありますので、そのスタンスがハンドメイドにも現れているのではないかと気付いた面白い点です。

美しく繊細な素材で作ったインテリアバッグは、その静かな使い方で長持ちさせる

「インテリア収納袋」の複数製作:トート型と巾着型に分かれます。どれも美しい生地ばかり。

最初の調達時当時は、これらの美しい生地でリュックなどを作ろうと思ったのですが、実用的なアイテムは、イメージだけでもまず「強度」が必要です。

そういった意味では、これらの9点は、室内でその美しさを眺めながら、収納の機能だけを果たし、静かに置いている方が、何十年もこの先も同じ姿でいられるかと思います。

その対極の気持ちでガンガン毎日使っているのがこちら↓。

巾着袋からの着想で考案の「ダブルナップサック」:表地にダイヤキルトをかけたもの。ジョーゼット黒。
裏地:ほとんど毎日使っていましておよそ1年位が経過。どこも傷みもしませんが使用感は出ています。紺色です。

特に乱暴な扱いもないので良い状態ですが、表地は、いかにも服地のジョーゼットであるにもかかわらず、傷んでいません。

デニムや帆布だけが表地として相応しいのだというイメージの考え直しに、一石を投じることが出来そうです。

このことは、「保管に特化」と「使用に特化」を使い分けるバッグ集めのスタンスに似ています。

使うと決めたナップサックの方はちゃんと使う、保管と決めたインテリア収納袋は収納のみとはっきり分けることは、心の中がしっかりと整理整頓されているかのような気持ちになり、とても気持ちが良いのです。

あとがき

ハンドメイドバッグを作る製造側の視点から最後にお話しさせていただいて当記事を終わりたいと思います。

実体験で感じた「気持ち」と同じようなスタンスが説得力あるお勧めができるに決まっています。

日常に使うようなバッグは、丈夫に機能性を考えて長持ちできるように作る、一方で非常に美しい生地は脆いことも多く、インテリアに特化して傷みを回避し、長持ちできるようにと。。

いずれも「気持ちよく使い続けていけるバッグ」を目指したものであり、人間の「心地」を大切にしていくスタンスなのです(^-^)。

和柄のようなテイストも入り混じるラメ生地が素敵な巾着袋は傷み易さを感じた、お部屋にそっと置いておく収納だけの袋が向いている【983】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

短い期間での生地の在庫の一掃を兼ね、「インテリア収納袋」というトート型や巾着袋を連続製作中です。

この度の製作は、サイズ4種の中の「小」、マチは15cmあり、中に物をしっかり入れられるたくましい「小」です。

素敵な生地で思いっきり製作したいという願望も叶えています。

なぜ「小」になってしまったのかの切ないエピソードと美しい完成の姿

もともと「中」を製作する予定でしたが、あるミスを起こしてしまいました。

というのは、このたび使用の柄の向きの特殊さにあります。

<インテリア収納袋:巾着型「小」>:<サイズ>縦22cmx横19/33cmxマチ15cm。

この柄、よく見ますと、茎や葉っぱの向きが一方方向だと分かります。

最初、正面から見た時に片面がこの向き、もう片面を反対に「中」で裁断してしまいました。

最初に予定した「中」の型紙:縦50cm。柄を反対向きに裁ってしまい、やり直しではマチした10cmを削除。
「小」の型紙(縦32.5cmx横37.5cm):サイズを1つ落とすことになりましたが、かえって生地が余りました。

「中」が1つ裁断できるところにはそういった意味では価値があったわけで、いかに、「中」の面積と「小」の差があるかも分かります。

お花柄は、向きが特にないものも多いのですが、もともとこの生地製造にもこだわりがあるようでした。

<表地:チャコールグレーxベビーピンクxエンジ>:ジャカード、ポリエステル/100%、イタリア製。

地の目が縦向きに柄が配置されることがほとんどですが、この生地は、横向き。

今映っている正面から見たときに地の目が横向きという特殊さです。

そして、パリッとした硬さがあるものですから、おそらくいろいろ擦れたりする中での傷みが起きやすい生地だと思います。

せっかくの素敵な柄ですので短命な「使う」タイプよりは、入れ物に徹する「使わない」タイプの方が長持ちすると思います。

<裏地:黒>:撥水加工生地(フクレ)、ポリエステル/ナイロン混、日本製。

さて、この裏地の黒色ですが、とってもユニークです。

質感は、紙を燃やした時に舞い上がる軽くて薄っぺらい灰のよう。

しかしそのイメージを覆すような、とってもしっかりと織られた生地で、大絶賛です。

こちらの生地屋様は、「ヤフーショッピング」様の「サラサ」様、2020年12月に出会った生地です。

この時くらいから、「コロナ禍」のお出かけ購入を控える環境の影響で、ネットの生地屋様にお店が結構あるということを知りました。

大手ポータルサイトの中で探すだけではなく、自社ホームページで直接販売されているようなお店もどんどん探していったのでした(画像からの検索の仕方です)。

あとがき

まだ、「ミニ」というサイズが登場していませんが、現在は、生地を余すところなく使うということで、ほぼ縦40cm以上の生地のストックを巾なりで持ち備えているために、「大・中」中心の製作です。

せっかく素敵な生地を調達したのだからと小さめを複数作る考え方もありますが、こうして体験してみると、たった1点のみであっても、できるだけたっぷりのサイズで柄を大きく広げて使う「価値」をすごく感じています。

せっかくの広幅で素敵な生地があったなら、是非大きなバッグを作ることをまず考えるお勧めをしたいです(^-^)。

生地購入の際に注視する部分「生地幅」、巾着袋やトートバッグが左右に並んで裁断できることこそ生地のコスパを高める指標【982】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在2022年は、過去の生地在庫の一掃を兼ね短時間で製作可能な「インテリア収納袋」を連続製作しています。

数点作ってみまして、4種のサイズ展開で手持ちの生地がほぼすべて当てはまってくるということが分かってきました。

そのサイズの呼び名である、「大・中・小・ミニ」の4種の内の「大」の型紙でこのたび巾着袋を製作しました。

このたびの「生地幅」には「大」を作るに相応しい広幅だったのでした。

130-150cmくらいが「広幅」に該当、型紙の「大」が当てはまるには、横に2枚が並んで裁断できる必要があります。

シックな黒xゴールドのバイカラーのインテリア巾着袋は、その存在だけで大人っぽいインテリア空間を作ってくれる

まずは、出来上がった収納袋を見てみます↓。

インテリア収納袋-巾着型「大」:<サイズ>縦35cmx横42/61cmxマチ20cm。薔薇の総柄です。
<表地:黒xブロンズ>:ジャカード、ヴィスコース/70%、ポリエステル/30%、イタリア製。

この生地は138cm幅でした。

イタリア製のジャガードは広幅が多いので大きなバッグや袋には高価な生地でもコスパはあると思います。

<裏地>:シャーリング無地、ポリエステル/98%、ポリウレタン/2%、日本製。こちらは140cm巾。

表地と共に裏地も大きなパーツが裁断できなければなりませんので、何ら表地との差別化なく同等に探していかねばならないということです。

では、このたび製作しました「大」という一番大きなサイズの型紙を確認します↓。

「大」の型紙:実際にこの型紙で製作しました。縦:50cmx横:67.5cm。

この横の長さに注目していただきたいと思います、67.5cmですので横に並べ、67.5cmx2枚=135cmなので裁断のゆとりを見ても生地幅138cmがぴったり。

縦の長さの型紙に一致の在庫生地50cmもそのまま綺麗に使えました。

広い生地幅の生地の種類は、イタリア製の他には、カーテン地・シーツやカバー作りのための生地でこれまで実際に見つけることができました。

たまに服地であっても140cm巾くらいのものを見かけることもありますが、希です。

日本製の生地だと多くが、108cm-112cm辺りのものが多いかと。

どちらかというと広幅は貴重、そのような生地で作るビッグなサイズは、そのサイズだけでも「価値」が高まるのです。

あとがき

このように、「大・中・小・ミニ」に当てはめて、どんどん製作していくつもりです。

生地の収集は、古い物で2019年の夏くらいのものがまだストックとしては有りますが、多くは2020年に一気に集めました。

いつも同じ生地屋様へ出向いていましたが、コロナ禍もあって、2020年というのは、大きく調達先を広げました。

ネットで、東京の、かの有名な「日暮里」界隈の生地屋様も知ることができましたし、「日暮里」の生地屋様のチャンネルのYouTubeでもコメントさせていただきました。

また、メールでのお問合せをすることで、折り返しお電話をくださいました大阪の生地問屋様などとのやり取りの中で、生地屋様がどんな人達なのかも少し知ることもできました。

たくさんの生地を扱う業者様は、全体を見ながらの傾向や「著作権」に対する考え方もかなり正当に持ってみえました。

特に注目しています「ふくれ/フクレ」はネットでは、衣装生地の生地屋様や、ニット専門の生地屋様に少し登場していました。

あの膨らみはストレッチが加わった混率であったり、そもそもベースがニットである作られ方も多く、バッグではあまり注目しないに「ニット」の分野で探したり、「ブリスタージャガード」というワードもふくれ加工のある生地が見つかる可能性が高いです。

まるで埋蔵品、「ふくれ/フクレ」はまだまだ表舞台へは出ていない、多くの生地の中にひっそりと埋もれているニッチな生地なのです(^_^;)。

基本的なトートバッグの型紙の4サイズ展開、4サイズすべてが互いに別物であるようなそれぞれのサイズの価値を込めた寸法の差の付け方【981】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、「インテリア収納袋」連続製作の期間でして、インテリアに使える入れ物機能としての巾着袋やトートバッグを製作中。

ここ最近巾着型を連続製作してきましたが、今回はトートの完成になります。

この製作で、在庫生地の面積の全体を見ながらほぼすべての面積に対応できるような4種のサイズ展開の型紙が整いましたので、このたびは、1点のトートバッグの完成と共に、型紙をご紹介したいと思います。

巾着袋タイプとトートタイプとで本体の型紙を兼用している点がシンプル。

そして、4種の型紙はどんな風にサイズの差をつけているのかという点も綴ってまいりたいと思います。

インテリアで映える華やかな赤ベースのマルチカラートートバッグは大きめサイズ

完成したビッグトート:<サイズ>縦35cmx横42/61cmxマチ20cm。生地がダブル幅あることが条件。
<表地:赤>花柄ジャガード、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒>ニットレース、ポリエステル/70%、ナイロン/30%、イタリア製。

一応、表地として赤の花柄の方を主体にしましたが、構造はリバーシブルです。

取っ手も挟み込みなので、ひっくり返しても同じ位置。

表と裏で何一つ違いが無いので、すべて対象に出来上がっています。

気分によって、黒のレースの花柄を主体に使うことができます2倍の価値です。

4種の型紙の差がどれぐらいのものなのか

このたびのビッグトートに使用の型紙:縦が50cmで横が67.5cm。下の左右のマチ部分は出来上がり20cm。

とてもビッグです、生地はダブル幅でなければ横に2枚並ばないサイズです。

では、残りの3種も型紙をどうぞ。

必ずしも、デジタル的に均等に縮小されるわけではないところがポイントです↓。

①「大」:縦50cmx横67.5cm。先ほどご紹介しましたがあらためて。1マス5cm四方、半分の2.5cmも利用。
②「中」:縦50cmx横52.5cm。縦の長さが「大」と同じというところが作ってみて決断したことです。
③「小」:縦32.5cmx横37.5cm。ここで急にコンパクトになっていきます。「中」との差が歴然。
④「ミニ」:縦25cmx横30cm。インテリア収納としてのものはこのあたりまで。

サイズの展開というのも効果が出ていないと意味がなく、10cm以上の差をそれぞれ設けているこのが分かっていただけたかと思います。

見た目はだいたい5cmくらいからがサイズ違いに気づく範囲になってくるかと思います。

2.5cm程の差ぐらいでは、同じ物を作っているに等しいような出来上がりになってしまいます。

サイズの違いを付けた意味があるような寸法の違いを示していくことが、すべての1点ずつの意味がやっと示すことが出来て伝わっていくのです。

あとがき

今後引き続き「インテリア収納袋」の製作では、どのサイズの型紙を使用したかをこのたびを起点に解説に加えていきたいと思います。

シンプルな袋ですが、裏地付きの奥深さもあります。

こうした基本的な形を深堀りすることは大切で、後の自らのアイデアを生み出すことにつながると思います。

なぜ、この形が昔から形作られてきているのかがなかなか言葉でしっかりと表されていない、「何となく」な世界ではありますが、間違いなく理由があると思うのです。

そんなところをあえて、言葉にしてアウトプットして行けたらと思います(^-^)。

本来はお衣装にしかならない生地、だからこそバッグにした、「お衣装入れ」になるポテンシャルを秘めた大きめ花柄巾着袋【980】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在「インテリア収納袋」の連続製作をしております。

比較的短い時間で出来上がる裏地付き巾着袋を大きめから順に製作し、これまでの生地在庫を短い期間で一掃しようというものです。

このたびは、大変美しい、お衣装専用のドレスをイメージするような生地で大きめサイズで裏地付き巾着袋を完成しました。

是非ご覧くださいませ。

生地ストックの中でも長い間気になっていたダントツの美しい存在をいよいよ裏地付き巾着袋へ

よく記事内でもお話させていただいておりますが、生地は「一発屋」みたいなものも多く、その時に入手しておかないと翌年は無いことがあります。

よって、ストックということが余儀なくされてきましたのが生地調達の在庫事情でした。

その中で2019年の夏の調達だった生地をこのたび使います。

流行というものを一切無視していることで、大きく見た生地の流れの中の1つではあるかもしれませんが、洋服ほどの明らかに感じる流行は無いです。

前回の記事の【978】と同じ型紙で作ったインテリア収納袋:<サイズ>縦37cmx横30/50cmxマチ20cm。

ふんわりと出来上がるところが衣装生地の良い所、インテリアに相性がとても良いようです。

<表地:白地マルチカラー>生地名無し(縮加工)、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:ラベンダー>:ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。こちらも2019年の夏に入手。

表地のマルチカラーの中のパープルにリンクしたパープル寄りなピンク色の裏地です。

まだら模様のジャガードが美しく、柄同士でも柔軟に合うような柄です。

あとがき

この製作のテンポがとても気持ちが良いです。

1日1点作るということはこれくらいの単純なシンプルデザインでなければ出来上がらないのです。

時間がかかるものは寝かせる期間も長いですが、出来上がった時の価値によく反映されているようですが、決して手間の数値的なものばかりにとらわれたくはありません。

短い時間で作っても変わらない、「丁寧な仕立て」ということは持っていたいのです。

もともと、このたびのふんわり生地もお出かけ用のリュックを作ろうとしていたわけですが、おそらくこうしたインテリア使いの方が長持ちすると思います。

お出かけ用のバッグの場合はあえて裏地に使う方が良いかもしれません。

ただ、「この素敵さを表に出さずしてどうするのか!?」、とまで思うほど美しい生地でした(^-^)。

ミシンの縫い始めと縫い終わりに当たり前なイメージの「返し縫い」不必要な時があるのか、なぜあえて不必要なのかを考えた【979】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当たり前にしている返し縫い。

以前は、返し縫いが必須でこれをやらねば丈夫でない。。という1つの考えに固執していました。

ここ近年、様々なデザインのバッグを複数製作しました機会を経て、返し縫いが必要ない、もしくはしない方が良い時もあるということに気づき始めました。

このたびは、この「返し縫いをしない時」はどんな時なのか、またその効果をお伝えしたいと思います。

「パイピング」の地縫いは返し縫は必要ない、かえって余計な膨らみができない

少しは返し縫いをした方が良いなら針目を少な目でやるという案も考えました。

返し縫いをすることで、ほつれにくくするのは基本的な考え方です。

確かに丈夫さの追求としましては、返し縫いはとても重要な技(わざ)ではあるのです。

紙でのシミュレーション:三つ折りしてステッチ(赤)してあります。この後の作業が左右量縁のパイピング。

そうしますとこの三つ折りステッチの両端はパイピングがなめらかに出来上がるためには、余計な返し縫いなどによる膨らみはかえって無い方がか良いという結論に至ります。

この後縁はラッピングで覆われますので、補強的な意味は基本的な玉結び、玉止めをしっかりやればそれでよいのです。

糸を切りっ放しはそれは少なからず強度の不安が残りますので、やはり結ぶということは必須ですが、返し縫いまではしなくてよいのがこの箇所。

その他、返し縫い無しで作業することにメリットがあるものとして、ラッピング布の最初の地縫い部分です。

この縁は綺麗に隠してしまいたい部分であり、前述の事と重なりますが、返し縫いによりラインが崩れます。

よって、ぐるり1周をする時に最初の位置より飛び越えて重ねる縫いをすることもあります。

ちょっとしたテクニック、糸が絡まりやすいセルヴィッチデニムなどで取り入れる返し縫いのやり方

少し余談になりますが、あるテクニックがあります。

何度も何度もやってきて、確信になったやり方です。

返し縫いは普通は、縫うお品を動かさずにミシンのレバーを押しながら進む方向を変えるというのが基本的な考え方です。

しかし、様々な生地で返し縫いをやってきた中で、目が詰まった硬めのデニムや帆布生地などは特に、下糸側の糸が絡まって綺麗に仕上がりません。

カジュアルなお品とは言え、縫い糸がぐちゃぐちゃになっていることがカジュアルとイコールではないと思っています。

そこで何とか考えたのが、返し縫いレバーを使わずに返し縫いしたい時点でくるっと対象物の向きを変え、同じ方向で進んでいくというやり方。

格段に綺麗に仕上がります、何かのご参考になればと思います。

あとがき

製作物が良質になることや技術が高まることは、細かな1つずつの作業の追求の集まりであると思います。

当ブログ記事は最初の2022.05.09の投稿からおよそ2年後の2024.08.17にブログ記事の「手直し」の順番で追記したり書き直したりしています。

2024年では随分自信を持てるような技術を得たと自己評価(誠に勝手ながら(^_^;))、人にも「腕が上がりました」などと言っている程です。

今振り返ってみると、急激にある1つのテクニックだけではすぐに質が高まるものでは決してないことが、その時々の「製作物の未熟さ・改良の余地」が素直に教えてくれるのです(^-^)。

フクレに類似の「ピンタック」も凹凸感ある美しい生地、コントラストの効いた黒ベースの大きめピンク巾着袋が室内のインテリアに映える姿【978】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでの在庫ストック生地を一掃を決め、柄の素敵さをめいっぱい活かしたシンプルな巾着袋の連続製作をしています。

「インテリア収納袋」と呼びまして、残った生地のそのままを残さず利用できる生地によってサイズが決まるという作り方です。

この作り方をこれまで数点してまいりまして思うことは、はぎれが出ないということです。

もしかして、本来製作がそうあるべきなのではないかと思うほどです。

多くの製作は、デザインに当てはめるがゆえに生地が余りはぎれが出来てしまうことになる。。まさにこのことを考えることになった良いきっかけになっています。

このたびは、元々幅が狭い生地でしたので、大きいサイズの中では少し小さめという面積で裏地付き巾着袋を作っていきました。

美しいピンタックには、その歩調を合わせたような裏地をコンビに製作した大きめ巾着袋

完成:<サイズ>縦37cmx横30/50cmxマチ20cm。横幅はそれほどありません。

大きめではありますが、もっと大きな型紙があるので、こちらはそれに比べるとかなり控え目。

この写真は物を入れてみた状態ですが、入れないと縦長気味です。

江戸打ちひもも活躍。ひもは「D'collect shop」様にて、すずらんループエンドは「アイリス」様にて購入。

2社とも素晴らしいラインナップのお店。

附属品でお困りの時には是非ご検討してみてくださいませ。

<表地:黒xピンク薔薇柄>ピンタックニット地プリント、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒>シャーリング無地、ポリエステル/98%、ポリウレタン/2%、日本製。

クシュクシュした凹凸感あるタック生地の組み合わせでペアにした結果の相性が非常に満足いくものでした。

実はこのたび初めてのことが他にもありまして、ひも通しホールの一番上の部分の縫い代の隠し方です。

ひもホールステッチの上部の少しの改良:途中の半分の折り込んだステッチという今までの段階を省略しました。

裏地側の黒色を見ていただくと、一番上に表地と裏地の固定のステッチが2-3mmの位置にあります。

そして、その下が縫い代を割った後縫い代をさらに内側に折り込まずにそのままステッチで押さえたのです。

以前は、1.5cmの縫い代で両割れで更に内側に7.5mmずつ折り込んでの更なる縫いとじステッチがあってかなり手間をかけていました。

今回それをやらずに広げたままの1.5cm、これでも十分ひもホールは確保されます。

よって、今後は、最初から1.5cmの縫い代ではなく、1cmの縫い代で地縫いをしてもう少し幅をすっきりさせて、これと同じやり方をすれば、この省略は出来上がりに影響はないと考えました。

フクレ系の生地は厚みと凹凸があり、綺麗にできないので、ほつれにくい生地ということも利用して、その7.5mmの折り込みをせずにやりました。

折り込むとふくらみができるので折り込まないほうがさっぱりと仕上がるかと。

こうして、様々な種類の生地で製作したからこそ得られる新しい発見がありました。

あとがき

以前にも記事アップの際に書いたことですが、インテリア収納袋は、持ち歩くお出かけ用のバッグに比べて凝った機能は必要がないため、時短製作となります。

あれこれ動きが無い分良い状態で長く所有していけるものなので、静止状態の多いインテリア収納袋はコスパが非常に良いお品になるところが魅力です。

持ち歩くバッグでは丈夫さがあるイメージが強い、「デニム」「帆布」「かつらぎ」などが選ばれることが多いですが、繊細に見える服地を利用できるのもこうした静止状態での利用だからこそです(^-^)。

<糸調子>糸調子の異常な悪さの原因、ボビンケースにボビンがしっかり入っていないまま起動していただけだったということがたまにある【976】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

糸調子の良し悪しについては、「ミシン屋」様が取説で基本的なことはご説明いただいています。

このたびは、下糸関連の糸調子にまつわる実体験からのお話です。

意外な落とし穴があるために、なかなか気づくことが出来なかった体験です。

もし、よろしければ、糸調子の悪い時の1つの原因としてこのことをご検討いただけたらと思います。

なぜか急に下糸側のステッチにループを巻き始めた時の原因は、ボビンケースからのボビンの外れだった

これは完全にやり直しだ!。

縫えていたはずのミシン目の確認の為、裏側を見ると。。

ひどい!。ループのように糸目がぐちゃぐちゃ。

いったい何が起こったのか。。

その原因が、ボビンとボビンケースの隙間にあるとは。。と、大変驚いてしまうことがあったのです。

ボビンとケースの間にすき間が開いたまま進行が可能になってしまうことがあります。わずかな「外れ」が原因。

ただ、進行できた見返りのようなもので、その時の裏面の下糸側のステッチはループを描いてぐちゃぐちゃになっていました。

下糸側の糸調子が良いというのは、「ボビンケースに下糸を入れた時に上から吊り下げてそのテンションの具合で見る:重力に伴い鈍く下がっていくのが◎」というもの。

その調整はボビンケース自体のネジの大小の2つをわずかに締めたり緩めたりするのです。

それを該当糸について一度行っておけば、それ以後は確認する箇所ではないみたい。

実際の作業というのは複雑な混合で展開していくこともあり、その取説以外のことで起こって来ることも出てくるようなのです。

同じ1つの製作物であっても、硬いデニムの部分を縫う時には、糸調子を強めに、ラッピングの別布の箇所を縫う時は少し緩めます。

これを1製作の中でチェンジする場面があるのです。きっかけはこのチェンジの時に起きました。

この「糸調子ダイヤル」の変更を少々極端にし過ぎた時にそれは起こったのです。

気づかぬうちに、進行しながらもボビンがケースから少し外れたと思われます。

そうして、縫い目が非常に見苦しいものになったというわけです。

ループを描いたような異常なステッチの写真などを写真におさめるような冷静な行動が出来なかったことが申し訳ないです<m(__)m>。

しかし、そういった写真など撮影する余裕もないような大変な事態だったのでした。

この現象が3度目くらいだったのでやっと分かってきたわけですが、過去にはミシンが壊れたとさえ勘違いをしてしまいました。

そして、「ミシン屋」様へお直しを依頼して全部をチェックしてもらいましたが、実はこのことも原因だったのではないかと今になって思います。

その時もデニムを縫っていましたし、ナイロン/100%とか帆布でも起こりました。目が詰まったような硬い生地であることがこの事例から言えるかもしれません。

よって、通常の糸調子と変える必要があるようなケース、目が詰まった硬めの織りがされたような生地にはこういった、ボビンがボビンケースから外れてしまうことが起こるかもしれません。

あとがき

いつもの作業だと思って、シンプルに考えがち。

特に変わったことなどしていないと思うわけですが、こんな風にミシンの作業の途中で自然に外れかかった状態になるなどということもあるようなので、気を付けねばなりません。

ある程度不十分な状態でも進んでいってしまえるミシンはパワーがあるお品なのだと思います。

都度の縫い目の裏面の状態の確認をまめにすると、早めに気づけます。

ほどくのは縫う時間の何倍も要しますので、時間のロスが生じます。

できるだけ早く修正するには、「目視」は重要なのだと気づくこともあった貴重な体験でした(^-^)。