巾着袋のサイドの「コの字」ステッチ、真ん中をなんとなく縫っていた過去から確かな固定の効果を得る「際:きわ」の位置の徹底へ【1163】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「デジタルコンテンツ」にまとめた「ハンドメイドバッグ作りのノウハウ」を制作し販売していこうという活動の最中(さなか)、まだ新しい学びが起こってしまうものです。

こうして、たやすくコンテンツにまとめることがなかなかできない深みを感じているのです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.11.21からおよそ2年後の2024.10.17にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2024年現在でも、ただの1デザインもコンテンツが完成していない理由は、まだまだ見直す部分が出てきているからです。

そのたびに、その見直す点を検証するための試作品作りをして結果でノウハウに追加したりするのですから、随分と時間をかけたものになります。

やはり完成型として最高に高められた内容であるためには、急がずにそのコンテンツ自体に磨きをかけることを大切にしています。

このたびは、そういった細かい箇所の見直しに該当する部分の、巾着袋の両サイドの「コの字ステッチ」についてどう見直したのかをその理由と共にお伝えしていきたいと思います。

細部の仕様を高めるための引用やヒントになれば大変嬉しいことでございます。

ほつれやすい生地も扱ってきたことで発見できた、巾着袋の両サイドの「コの字ステッチ」がしっかり固定される望ましい場所は三つ折りの際(きわ)である

巾着袋のコの字ステッチを三つ折りのど真ん中で今までやってきました。

それが写真の上側です。

上:7.5mmずつの三つ折りのど真ん中をステッチした場合。下:同じ三つ折りの際(きわ)をステッチした場合。

表からはこんな風にコの字が映りますが、一見問題は無いように感じます。

ところが縫った側の裏側では少々問題がありました。

左:ど真ん中のステッチ・右:際のステッチ。見た目ですぐに右側の「際」が正解だと感じます。安定感です。

「どちらがしっかりと縫い付けられていて安定感がありますか」、ということを問われたら完全右です。

この比較を今までしていませんでした。

そして、このたびこの写真とはかけ離れたほつれやすい生地で左側のど真ん中ステッチで行ったところ、三つ折りが崩れて飛び出してきたのです。

「あーそうだったんだ」とやっとここで気付きます。

どんな生地にも対応できる縫い方でなければ、人に伝達していくことの中身が薄れてしまうのです。

ほつれが飛び出さないだけではなく、下の方もしっかりと安定している様子が右側ではうかがえます。

冷静に考えたら、なぜ生地を余らせる必要があるの。。ということを今まで追求し切れていなかったのでした。

このようなことは、ほつれやすい生地で行ったからこそ分かったことでした。

いつもほつれにくい生地ばかりを選んでいたら、このことに気づくことが無かったかもしれません。

自らの都合だけを重視した作業をしてこなかったことが、かえって後に大切になり、広い見方でまとめられるということが分かります。

あとがき

もっと俯瞰して見てみると、「コの字」ステッチだけではない他の場合にもあり得ることだと思いました。

今までやってきて問題がないことであっても、素材が変わると問題が起きたケース。

常に、どんな素材にもカバーできる「オールマイティ」さを持ったノウハウであることがレベルの高さの1つではないかと考えます。

ノウハウ作りも「小手先テクニック」なのか「永久的な技術」なのかの違いがあり、長い年月をかけてそれが露わになってくるものなのです。

古い傷み具合の味わいだけがかっこよい古着ではないのでは。。綺麗でも古い時代に作られた証(あかし)が読めることがある【1160】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ライフを送り、およそ15年が経過。

「アルマーニ」様の古着ばかりを集め、見つからないアイテムは「オーダーメイド古着」で探します。

そうして、かなり特化したワードローブを作ることに落ち着いている現在です。

ここ近年では、これまで新品を購入し続けてこられた方も、マーケットサイトの台頭・「サスティナブル」の動きと共に、古着=身近なお洋服の着方になってきたかもしれません。

このたびは、「名もなき製造者」様が世に生み出してくれたお品物に意味を感じた素敵なセーターをご紹介を致します。

この良き味わいを作っている源は何なのか、などをお伝えしまして、たくさん溢れかえった古着市場の中で独自のスタイルを築いていくための一助になればと思います。

ぼやけた曖昧な染色は手間がかかっている証拠と見て良い、ダークカラーでミックスされた手編みセーターは真っ黒にはないマイルドさであふれる

メルカリ様で購入させていただいた手編みセーター:アクリル/70%、毛/30%、日本製。古いお品でも綺麗です。

色を一言では言い表しにくい中間色が魅力です。

糸の色は、グレーと茶の間・黒・ブルーも含まれます。

全体ではモカ茶のようなカラーに映りますが、その所々の曖昧さが全体ではマルチカラーのようなのです。

このセーター、例えばボトムにデニムを検討しようとしますと、黒・グレー・ネイビー・ブルーとすべてのデニムの色がどれも合う融通の利き方が素晴らしいのです。

この柔軟性あるカラーの源を少し探ります↓。

糸の様子:1本の糸の染色が中間色だらけでさらにそれが集まってやさしいぼかしが実現していると見て取れます。

現在よく見る量産品がどれも扁平な、同じような色ばかりであることも多いのは、その手間の簡素化・機械化によってスピーディーに出来上がってしまうところにあるのかもしれません。

このセーターは手編み、メイン材料の糸がこのように丁寧な手間をかけたものだとうかがえることに加え、手編みであることで更に1点物が実現されています。

ということで、このセーター自体は古めかしい傷みなどはそれほどありませんが、その糸の使い方1つでも、現在ではなかなか見られない古き良き時代の生産物であると見ることができるのです。

あとがき

海外の人から見ると日本の古着は状態が良いとのことです。

収納され続けたままで眠っている古着もまだまだ多いのです。

経年があると、現在とのギャップが面白く、お洋服というものが本来はいかに手間がかかるお品だったのかを改めて考えさせられます。

ファストファッション品を見慣れた現代では、こうしたことを忘れているのかもしれません。

本当の良質な洋服とは何なのかを、古き良質な洋服が教えてくれるのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

1stサンプルの方を選択する勇気、2ndサンプルが必ず発展していると思い込む固定観念を取っ払い5cm短い完成をボツにした【1159】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在キルトがかかった無地のナップサックの寸法を研究中です。

いずれコンテンツにまとめてダウンロード型のハンドメイドバッグの作り方として販売していこうとしているのです。

附随するプレゼント的な特権が、「デザイン・型紙・ノウハウの著作権フリー」。

充実のコンテンツだと思っていただけると嬉しいです。

一度目にマチのサイズ、15cmなのに20cmと大き過ぎて間違えた型紙を作っていたという何とも情けないミスの修正と、この機会に縦を5cm短くした点がポイントです。

・1stサンプル:縦の長さが5cm長い/マチは20cm

・2ndサンプル:縦の長さは5cm短い/マチは15cm

ということです。

5cm丈が短いことはむしろデメリット、縦の長さが十分な1stサンプルの方が良かった、2ndサンプルが発展しているものだという固定観念を覆した選択

左:1stサンプル・右:2ndサンプル(丈が5cm短い)。

「1stサンプルの方で良かった」という率直な感想を持ちました。

5cm短くすることで、コンパクトにはなったももの、その違いはやはり大きいです。

右は中にあまりり物が入らないのではないかという印象を与えるようで左の方へ戻そうと思っています。

「大は小を兼ねる」は、この場面に相応しい教訓かもしれません。

確かにコンパクトで使いやすいのは右なのですが、もしも、買い物が多くなった時に少しでもゆとりがあるのは左です。

右だと最初からあまり入らない容量ということを念頭においてしまい、このバッグ1つでは厳しそうだというそもそものベースを作ってしまうようで価値が薄れるのです。

この5cmというサイズ、是非今後の寸法調整の単位のご参考になればと思います、5cmからがぱっと見の違いが分かり始める寸法なのです。

同時に15cmのマチも間違えてしまった20cmで良いのではないか、こちらに関しても十分検討していきます。

おまけ1:試作などの見えない部分の糸巻きボビンの在庫の消化アイデア

話題から少し逸れた「おまけ」事項です。

ダイヤキルトの裏側:裏面を上糸にキルトをかけますので、上糸には無関係な色のボビンの在庫を充当しました。

試作品だからこその節約術としまして、通常のボビンのカラフルな糸のストックをいったん整理したいと思いました。

写真の裏面側(上糸側)から縫いますので、表面に出る下糸は真っ黒で徹底。

糸調子をしっかり合わせ、ボビンを直接上糸箇所に設置して使います。

そうして、ここまでのたくさんのステッチの入るキルトが2面終了したと同時に、ボビンすべての在庫が終了しました、何たる偶然(驚)。

以上、余談ではありましたが試作品ならではです。

おまけ2:生地屋様も見間違う黒にそっくりな濃紺は黒無地と見比べることでその正体が露わになる

左-黒の表地・右-濃紺の裏地:生地屋様では黒とのことでしたが、こうして合わせると紺であることが判明。

古着などのお洋服選びにもよくあるシーンですが、それ1点だけ見ていると黒に見えてしまいますが、実は濃紺であることがあります。

常に「黒ではなく、濃紺なのでは。。」と疑ってかかることが大切。

私見ですが、こうした右のような柄になっていて、白とのコントラストが効かせてあるものは、黒よりも紺が多いかもしれません。

もとは服地なので、黒と白のコントラストよりも紺と白のコントラストの方が少しマイルドだからでしょうか、古着にもそれが顕著に見られます。

多色展開の場合は比べる相手がありますが、1点物の世界では、なかなか比べようがなく、その色だけを見て判断しなければならない状況が多いです。

生地屋様が黒と記載いただいたのでそれを信じましたが、たとえ黒と記載があっても実は濃紺なのではないのかというところまで疑うことは決して悪いことではありません。

ネットの画像でも光が当たった明るい写真がとても薄く映っている場合にそれが紺にも見えた場合は質問して問い合わせることをお勧めします。

あとがき

サンプルが2nd(2度目)だから、こちらが優れていると考えることすら固定観念に縛られたジャッジなのです。

最初に作ったサンプルも同等に比べて、本当に相応しいのは。。と考えていくことが重要です。

この、最初・2度目という順番の優劣みたいな固定観念に惑わされるべきではなく、常にフラットな見方をするべきなのです(^-^)。

しなやかで本来バッグには考えもしない服地でも大丈夫、存在感あるフラップポケットを永久的な丈夫さで持続していける仕立て方法【1157】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでハンドメイドバッグのフラップポケットを幾度となく製作してまいりましたが、このたびが初めての作り方になるという作り方で実験をしました。

というのも、ポケットに使用する生地が薄手で、フラップの美しいカーブライン、袋布の角の美しい尖りなどが薄手の生地であることが原因で歪むことを解消するためです。

ミシンの押さえとの摩擦で上手く回転せず、歪むことが多いです。

とはいえ、服地は本来バッグには使われないことでバッグに使用ということ自体がそもそも個性的。

よくあるバッグとの差別化で採用しているところを軸に置いていることをまずはご理解いただきたいと思います。

それでもデメリットがあった場合のケースとして、このたびのような「ハード薄芯」を思い切って全面に貼るということでフォローしていくのです。

接着芯に加えて全面にハード薄芯を貼った結果、驚くほど立派な凛々しいフラップポケットへ、永続的なバッグの1パーツとなった

通常接着芯は全面パーツに貼っております。

しかし、それだけでは、明らかにとろみがあるままであり、ポケットが綺麗なラインにならないということが確実です。

ということで、ボンドで縫い代に貼ったハード薄芯内蔵のフラップポケットが出来上がっていく様子をお伝えしたいと思います。

ポケットの袋:薄手に黒い生地です。少しストライプのような柄が入っています。ハード薄芯を内部に接着。

ポケットの袋は「わ」ですので、広げた状態で「ハード薄芯」を貼ると、出来上がりは2枚分入っていることになります。

手触りの確認では、ちょうど良い強固さです。

フラップをひっくり返す前:縫い代1cmで縫います。このカーブラインがハード薄芯のおかげで綺麗です。
切り込み入れ:カーブの強い部分にハサミで切り込みを入れカーブラインが美しく出る融通を利かせます。
ひっくり返し:カーブのライン、まっすぐなラインすべてがはっきりと綺麗に出ます。
ステッチがけ:外側1周に端から2mm程度でステッチをかけます。
袋との合体のイメージ:まだ合体していませんがこんなイメージのポケットになります。
裏地への配置:こんな感じで柄の中に無地を配置。ポケットの場所が分かりやすいコントラスト効果があります。

気持ちの良い綺麗なライン。

これをハード薄芯を貼らずに接着芯だけの状態で作るとここまでの綺麗なラインにはならなかったと思います。

薄い所へ結構しっかりとしたものを縫い付けることで、花柄の方の生地の傷みを防ぐために、縫い付けは裏側に当て芯を全体に当てます。

実験の結果からは、ハード薄芯を全面に貼ったことはこの度の薄手生地には大正解でした。

ここまではっきりとした綺麗なラインの実現は、これまで一部だけに貼った伸び止めテープを遥かに上回るものです。

ただ注意点としましては、今回の生地が極薄であったことでうまくできたということ、それ以外の中肉や厚地には「野暮」ということになります。

どんな生地に有効なのかということで言うと、「薄手の生地に限る」という条件を付けたやり方です。

あとがき

独学でミシンを扱ってハンドメイドバッグをお作りしてまいりました。

もう、今更お洋服の縫製を学ぶことはありません。

こういった者の良さは、固定観念を持っていないことです。

とにかく良い結果になれば、それは「有り」なのだと進めていき、研究の一過程としてチャレンジしていくことが大切です(^-^)。

出番が多く喜んでいただけるナップサックを考えた時に、「ダイヤキルト」「黒ベース」というワードが浮上の試作品の成功【1155】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今、進めておりますハンドメイドバッグの作り方のデジタルコンテンツ制作用の試作品。

恐縮ながら、先に試用をさせていただき、その使い心地などを得ましたので記事として投稿しておきたいと思います。

ただ、ここでお伝えしておきたいことがありまして、実は当ブログ記事は、最初の投稿の20221.11.10からおよそ2年後の2024.10.14にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしております。

この時の試作品は、実は2024年では廃止モデルとなっています。

2年でここまでの変更があるわけで、たやすくデジタルコンテンツが完成できない難しさを感じているところです。

廃止の理由は最後にお伝えしますが、そうはいっても2024年現在でも変わらずこの試作品の使い勝手は太鼓判です。

よって、この時の試作は途中段階としては大切な奇跡であったと思うのです。

真っ黒生地で製作のダイヤキルトがかかったナップサックの試作品、早速中に物を入れたりして試用させていただいた感想は申し分のない使い勝手の良さ

真っ黒な喪服のようながさっとした風合いの生地屋様から「おまけ」でいただいた生地でお作りしました。
4cm程のダイヤキルトを全面にかけました。「あさり」のような形が愛嬌があります。
マチはたっぷりの15cm。この時に使ったDカンは、プラスチック製「ニフコ」社製です。

試作品なので、あまりコーデの事は考えずに、真っ黒で表地も裏地も同じ生地でお作りしました。

さて、このナップサックの使い心地は。。申し分ない良さです。

にもかかわらず2024年に廃止になっている理由です。

それは、キルトの柄が合わない箇所が複数のハギ目の多いデザインだからです。

その後、2023-2024年でもっと大きなダイヤキルトで製作した際に、このハギ目のダイヤ柄の合わなさに限界を感じたのでした。

1種のみではなく、ダイヤキルトも3cm・4cm・5cm・6cm・7cm・9cm・10cmとほぼ3-10cmまでを経験、いろいろやってみて本当に良かった、底から得られる重要なことがあったのです。

あとがき

ただ、実際には、このデザインでキルト無しも製作しましたし、パッチワークタイプもご購入いただきました。

生地の条件を付ければ問題はないデザインなのですが、何しろ「コンテンツ制作」ともなると、すべてのどの生地にも対応できるモデルという「付加価値」を高めたいからの決断です。

2024年現在では、ハギ目の少ない丸底型へ、そして、薄手だけではなくすべての厚手の生地にも対応できるように巾着ホールを別タブで10個設置のモデルへと変えていったのです(^-^)。

かつての2種のデザインの一長一短あったそれぞれのポケットを混合型へ、たった1つの一番優れたポケットのみを今後の定番とした【1154】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグには必ず必要なもの、それは「ポケット」というお部屋。

サブバッグ的なバッグはかえってポケットが無い方がすっきりとすることや、自らがサブバッグのポケットを使うことが無かった経験から除外しています。

ここ何年も定番になったリュックでは2個付けることもあり、ポケットは充実したお部屋でありたいと追求しています。

このたびは、2007年からスタートのハンドメイドバッグ道なるもののポケットデザインの変遷の中で、ここ近年定番化した2種のポケットをご紹介しまして、更にもっと内容を高めたたった1つのデザインへの混合型に変化した様子をお届けしたいと思います。

2022年くらいまでが前者の2種のポケット、2023年以降は1種混合型という変化です。

それぞれのデメリットもあった2種のデザイン違いのポケットを掛け合わせて混合型のたった1つの定番ポケットへ

ポケットの大別2種:左は貼り付け、右は内袋タイプとその構造が随分違い2種を1点のリュックに場所違いで設置。
フラップポケット:貼り付けポケットにフラップを付けたもの。2パーツとも表へ飛び題して設置しています。
デメリット:フラップは非常に良いのですが、貼り付けポケットの底の「L字」のラインが歪みがちなのです。

ニットというわけではなく、織物でもどうしてもLの字が歪みがちな難しさが悩みでした。

このポケット1つで見た目が悪くなる可能性を孕んでいたのです。

隠しポケット:巾1cm程のボックスの空きを作る「玉縁:たまぶち」の手法をスーツの胸ポケットから引用。

大変スタイリッシュなデザインです。

デメリット:口が完全に覆われないことに少しの不安が残り、目の前の胸にあるジャケットとよりも監視が困難。

当ブログ記事は、最初の投稿の2022.11.09からおよそ2年後の2024.10.14に、ブログ記事の手直しの順番でタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

後で貼りますYouTube動画は、2022年当時のものであり、そこからさらに発展をしています↓。

たった1つの混合型のポケットデザイン(2023年以降):隠しポケットとフラップポケットの良い所を1つに。

いわゆる「そぎ落とし」の決め方であり、貼り付けポケットの悩みのLの字のラインは出ないように、貼り付ける作り方そのものを取りやめ。

隠しポケットの方を採用し、スタイリッシュなスーツみたいな「片玉縁風」デザインは大いに活かし、その出来上がりにフラップを設置のデザインです。

フラップは写真のように、無地の中に柄としておしゃれ度を高められますし、馴染む目立たない擬態化のようなセキュリティー性重視の方向へもできます。

あとがき

2種類あることが「豊富である」という価値観の過去、それよりもたった1つでも「すべてが追求されたデザイン」であるという今、これが発展の姿です。

たった1つでも誇れるものならそれでいい、ファスナーを付けない理由は使い勝手のわずらわしさを感じた過去があったからです。

今後定番となる1つのポケット、この変遷こそまずはお伝えしたいことだったのでした(^-^)。

ロックミシンのループの出来が綺麗ではない時の原因の1つ、「糸調子がね」にひっかかっていないのではないか」をまず疑え【1150】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ロックミシンは何か複雑な作りのような気がしてしょうがないです。

そんなロックミシンの中でも極めてシンプルな分かりやすい構造であるとの「JUKI:MO522」を2020年頃中古品で購入。

きっかけは一重仕立ての縫い代の始末に必要だったからです。

以前に【706】という記事でこの同じ「MO522」についてお伝えしていました。

その時の内容というのが、針が折れてしまった時の針の交換の時のドライバーなどを使ってネジを緩めたりする作業中心。

このたびは、焦点が違いまして、出来上がりのループが綺麗に出来上がらない原因を突き止めたという内容です。

最初にお伝えしておきますと、何が原因だったのかは「糸調子がね」という針金のようなダイヤルに附随した部品、ここから糸が外れていたことです。

どうもロックミシンは振動でも糸が外れやすいと思われますので、まめなチェックをお勧め、一度は通っていても途中からはずみで外れることもあるということです。

シンプルな構造のロックミシンならではなのか!?糸ループがぐちゃぐちゃの時の原因を探る時にまずチェックしたい「糸調子がね」

2020年中古品で購入の「JUKI:MO522」:極めてシンプルな作りのモデルとのこと。針は「HA-1」です。

糸は、現在90番を設置していますが、50-60番でもOKとのことです(ミシン屋様より)。

この右下の三角の溝に指を入れて(バネのようになっています)、内部がのぞけます。後ほどご披露いたします。
糸調子をミシン屋様に合わせてもらったダイヤルの位置。左右とも「5」がてっぺんに。多くをカバーできる中間。

こんな写真も保存しておくと、今後の糸通しの際に参考になるかもしれません。

通常糸は通しっぱなしがロックミシンの場合は良いです。

さて、このたびのハプニングなのですが、糸が通しっ放しであったのに、何かのはずみで不具合が起きていました。

糸ループの出来上がりがぐちゃぐちゃだったのです。

この時には、「糸が通っていない場所がある」と見るのが基本です。

こんな風にループになって出来上がるのが正常。2本並行になって途中でお団子が入ったりは不具合の証拠。
糸調子の基本的なダイヤルの位置:ミシン屋様にやっていただいて一切その後触っていません。
青い方のこの指の先端にわずかに針金が見えています。ここに糸がちゃんと引っ掛かっています。

これが、引っ掛からずにそのままだというのが多くの場合原因であったということが実体験データです。

さらに写真をズーム。針金が太く映っていますが、そこにちゃんと糸が引っ掛かっています。これは正常な証。
ここが左と同様の構造になっていて、同じように細い針金のバネに糸が引っ掛かっています。更に寄ってみます↓。
ちゃんと引っ掛かっています。ということで左右とも◎の状態です。

この度の原因は、この右のピンクの方の糸のひっかかりが何らかの弾みで外れて、気が付かずにいました。

ここに糸が引っ掛からずに難なく通ったかのような様子だったのですが、ここ1つ通っていないだけでロックが出来上がらないという重要な箇所となります。

それに気づくまでの時間が結構あり、この機会の学びによって今後はここを最初に見ていくということになりました。

ループが上手くできない不具合の時には、必ずここをチェックすることをお勧めします。

では、先ほど後でお見せするというお話の糸が通っていく内部の様子をどうぞ↓。

正面のカバーをオープンした内部の様子:ピンク(右)ダイヤルから来た糸はここを通っていきます。

一度下に向かったのに、V時に上に向かう経路には、おそらく糸調子を最初から整える工夫のような仕組みを感じます。

あとがき

【706】では不十分だった「JUKI:MO522」のその他のノウハウを当記事でお伝えできました。

実は、ロックミシンはあまり使わないのです。

バッグ作りはほとんどロックが必要ありませんが、ある時厚みのある生地で一重仕立てで巾着袋を作る時にロックの必要性が出てきたことというきっかけがありました。

本当につくづく思うのが、「イレギュラー」の大切さです。

このいつもと違う製作なくしてロックミシンのノウハウに足を踏み入れることすらなかったかもしれないからです。

ロックミシン機能は、家庭用ミシンでも縁かがり機能としてあるのですが、ロック専用とは随分その出来上がりが違います。

やはりロック専用のミシンのロック始末は美しく整っているのです。

ただ、このこと最後にお伝えしたいのです。

ロック始末の向き出しは、摩擦や接触には弱いので、擦れや傷みが起こりやすいのです。

ロックをかけっ放した製作ではなく、さらにそれを奥に隠すような工夫がさらなる上質な奥ゆかしいお仕立てになるのではないかと思うのです(^-^)。

柄にあやかっただけに過ぎない製作品なのか、有難く利用させていただいた生地に敬意を払い、自らのアウトプットを織り交ぜた製作品なのかの違い【1143】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、素敵な素材や柄の生地で製作することの中で、1つお伝えしたいことを記事にしてみました。

根っこにある重要な考え方だと思いまして、長い目で見た今後に影響していくことではないかと。

ハンドメイドバッグを製作する最初の生地選びでは、当然素敵な生地を選びたい願望を持ちます。

ただ、そこでもう製作の大半を終えたような気持ちになってしまうことが意外と多いのです。

本来、この続きこそ製造者の重要なポジションであるということなのです。

一度全くの白無地でバッグを作ってみると良い、色や柄に何一つ依存しない製作、初めて本当に自らが生み出すものの有無が分かる

ブランドテイストの強い生地などは人気です。

しかし、商業利用して製作品を購入していただくようなタイプの製作の場合に最もお伝えしたいことがあります。

それは「生地頼み・柄頼みになっていないだろうか」という投げかけです。

確かに素材や柄にあやかるのは、そこそこ受け入れられることがあるのかもしれません。

しかし、「長い長いハンドメイドバッグ製作人生」と考えた場合には、それが原因でどこかで挫折してしまうかもしれないのです。

一時的に生地のテイストの流行みたいなこともよく起こっており、その流れでよく見てもらえたりすることもあるかもしれません。

問題は、流行が過ぎ去った後に見向きもされないことにななりはしないかということです。

その原因は、素材や柄の素敵さで魅力的にしていただけであり、自らのアウトプットが欠けていたということの証。

素材や柄の素敵さの盛り上がりの反面、ひっそりと技術や機能を高めていく一方の冷静な部分が必要なのです。

流行が去った時などには一気に状況が変わるかもしれない不安定な道を歩いていたとも言えるのです。

多くの方が利用している流行の生地を使わせていただくことも決して悪くはありません。

ただ、製作自体は独自のアウトプットであるかどうか、これがこのたびお話したかったことの軸の部分です。

こうして考えると、いかに「模倣」が依存的な製作であり自分軸の無い製作であるかということになります。

そのためには、日の当たらない日陰の部分での見えない努力や工夫こそ最も大切であることをお伝えしたく、この話題を取り上げてみました。

あとがき

例えば、「リバティ」という生地は、柄がほぼ無限に生み出されることが可能であるらしいのです(パターンの繰り返しの柄だからこそ)。

生地屋様には豊富にラインナップがあり、どれを1つ選択して良いか迷うこともある「リバティ」生地。

多くの人が同じようにこの同じ生地を使って製作し、商業利用する可能性の多さもその材料の豊富さが意味するところ。

当ブログ記事は、最初の投稿が2022.10.23でありまして、そのおよそ2年後の2024.10.10にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

現在は2024年、例に挙げました「リバティ」が現在もそのままの流行であるとはとても思えません。

こうして、流行は年月とともに変化するものなのです。

いかに生地頼み・柄頼みの製作スタンスは、別の何かに翻弄され自らの方針を持って安定した製作ができないかが分かります。

ずっとこの「ハンドメイドバッグ道」を歩き続けていくということは、他の別の何かに囚われ翻弄されてはならない、自らが舵を取った体勢でなければ続けることさえ難しい歩みなのです。

よく使いよく洗うランチボックスを入れるような巾着袋にはこれ、擦れや傷みが起こりにくいペタンと縫い付けた花柄のフラワーアップリケ【1142】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の【1104】では、ドイツ製の小花柄生地で、無地のパーツに薔薇のアップリケを縫い付けた作業までをご紹介致しました。

少し日数が経過しましたが、このたびの【1142】では、そのパーツを巾着袋に製作していく時が来ました。

「巾着袋:ミニ」というサイズでご覧いただけます。

前面・後面とで蕾がお花に咲いていく変化の様子を載せたような巾着袋、バッグに物語を演出できることの可能性は自作アップリケの醍醐味

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地/裏地:紺>ツイルクロス、綿/100%、日本製。<アップリケ:焦げ茶>ブロード、綿/100%、ドイツ製。

過去にも薔薇のアップリケは数点経験がありました。

その過去の薔薇とも少し違う、咲く途中の変化や動きなどを盛り込み、全体ではお花が咲いていくストーリーのように縫い付けた薔薇アップリケになります。

アップリケは、少しのはぎれがあれば可能、はぎれのみでアップリケの構想を練ることもできます。

このたびの小花アップリケも、すでに裏地に使用した残りのわずかな部分を利用したもの。

アップリケを取り入れると、生地をほぼ使い切ることが可能になります。

どうしても、「裁断」と呼ばれる過程のあるアパレル品、雑貨類の製作過程においては無駄が生じやすいものです。

その余った箇所が多いとコスパが悪い、もったいないお品ということになります。

現在も一部では高級品の柄をそろえるために、贅沢な裁断が施された製作が製造されているかもしれません。

ここは難しい部分であり、一概には良し悪しは言えません。

チェック柄は段がずれていると美しくないですし、柄が割れているなどせっかくのお品が残念なことになってしまうと製作した意味すら薄れてしまう、柄を合わせることを軸に置くことが正解のケースも。。

余った部分の使い道が豊富に見つかれば、生地がコスパ良く使われたということになり素晴らしい製作です。

柄合わせが必須のピッチの大きなチェック・幅広ストライプ・幅広ボーダー・大きな水玉・大花柄などは、そもそも生地の購入の時にこそ、本当にこの柄で作るのかということを冷静になってしっかり考える必要があります。

あとがき

ミシンだけで縫い付けるパッチワークは、このたびのような多角形は比較的作業がスムーズ。

一度内側に折るだけで縫い代が隠れていきますので、あとは端っこをミシンでステッチして縫い付ければ良いからです。

その他こうした多角形の辺の長さを変えることで、幾何柄のようなアップリケが生まれる可能性があります。

ただの飾りではない、コスパ良くもったいない生地を消化するためであるという背景がある「アップリケ」になれたら、随分奥深い製作になることでしょう(^-^)。

家のドアにも使われる伝統柄の市松柄、表地にも同じ歩調を合わせた織柄で粋な組み合わせを実現した、黒とグレー2色のみの素敵な世界観【1140】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

日本の伝統的な柄の中に、「市松」という柄があります。

縦横平等に配置されたその正方形柄は安定感があり落ち着いています。

かつては、携帯電話のモデルにもそれが取り入れられて、その素敵さに愛用していた時期もありました。

さて、このたび「インテリア収納袋:小」が完成。

お洋服のコーデのようなコンビを決める際にも引用できそうな組み合わせの考え方を、このたびはお伝えしたいと思います。

市松柄同士のコンビに洒落を効かせ互いに柄がリンク、表地に使った「ジャバクロス」という編み込み素材の凹凸感たっぷりな素敵さに感動

遠目でも凹凸感を感じるこの素材、一目見て「バッグ向きだ」と思ったものです。

表面の凹凸感が素敵です。

<表地:黒>ジャバクロス、混率不明(おそらく綿/100%)、原産国不明(おそらく日本製)。
<裏地:薄グレー市松>デニムコーディネート、綿/100%、日本製。かつてのマスク不足時代の生地の残りです。
「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。ループエンド到着後の完成です。

あとがき

もうこの時点で残る製作はあと3点となりました。

いよいよ「インテリア収納袋」シリーズが終了に近づきました。

トートバッグか巾着袋をサイズを選びながら、全部で50点強製作してきたことになります。

その連続の製作の中で、得意技も分かってきました。

これだけ連続製作したのは今までの中では断然この2022年が一番です。

<得意技>
・表地と裏地のコーデ
・均等な4本ステッチ(ショルダー/取っ手)
・ラッピング
・大花アップリケ
・ダイヤキルト(中綿/ソフト厚芯)

これらの<得意技>はすべてアウトプットし、広めていきたいと思っております。

4本線がどうのなどの著作的なことは関係無し、美しいと感じたデザインは多くの方々と共有するスタイルへ向かっていきます(^-^)。