似て非なる2個の美しいオニキスペンダントの透かしコーデに登場するフィガロチェーンの役割【351】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

シルバージュエリーのお値段は、地金の18金やプラチナの60分の1ほどであると、ある時期の同時買取で分かったことがありました。

同じ装いのジュエリーなのに地金の価値がこうも違うのです。

とはいえ、シルバー925である「銀」が質が悪いのかというと大変美しい天然素材であることは間違いなく、オニキスとの相性も抜群。

むしろオニキスなら、18金やプラチナよりもシルバー925の方がバランスが良いですし、「ふさわしい」といった表現が良いでしょう。

このたびは、2点の類似のオニキスペンダントを重ね付けしながら他のジュエリーも寄せ集めてジュエリーだけの組み合わせを考えました。

特徴とするポイントは「透かし」です。

透かしの素敵さでもって、オニキスジュエリーの美しさがより高まるゴールを目指し懸命に考えました組み合わせを、是非ご覧くださいませ。

フィガロチェーンは透かしと相性が良い、重くなりがちなシルバージュエリーを軽やかに装う工夫

早速ですが、6点セットです↓。

6点セット:オニキスの黒と925とステンレスの銀色以外の登場がないシンプルさ。「透かし」が際立ちます。
〇ネックレス:長い方はトップが925とオニキスコンビの95cm。短い方は925製にオニキスの85cm。

2つのペンダントは非常に似ています。

百合の紋章の方の長い方は2015年当時¥600程。

マーカサイトの短い方は、個人の方からの¥2,500程。

いずれも決して高価ではありませんが、こうして重ねることで非常に価値が高まります。

フィガロチェーンはいずれもステンレス製。

フィガロは人気のデザインですが、ロングがレアなのです。

躍動感あふれて活動的に揺れるロングチェーンを身に付けた時の素敵な様子に思いをはせました。

〇ブレスレット:天然石オニキスの多面カットバングル。内周は18cm。

オニキス自体のくり抜きバングルがレアです。

写真にはっきりと写りませんでしたが、多面カットなのです。

〇リング:幅が6mmほどの多面カットステンレス製(無刻印)リング。サイズは13号程度。

バングルの多面カットと同じ柄のダイヤ柄がリンク。

よくきらめいて美しいこちらはステンレス製。

〇リング:細身の多角形のステンレス製(無刻印)リングの同じもの2個。サイズは共に15号。

同じものを2連で付けるというボリュームの出し方があります。

こうして、透かしのペンダントのひし形フォルムに多面カットのひし形が関連付いて全体のアイテムが粋に集結する意味が生まれます。

あとがき

こうして見てみると、何ら高額なアイテムは1つもありません。

それでも寄せ集まることで価値が高まるのも、その集まりの共通点が生まれてより「粋」になるからです。

どうにでもなるその方向を決めるのは、組み合わせを考える私であります。

どうぞ、ジュエリーの組み合わせ自体にもご注目下さればと思います。

その1つのアイテムの素敵さを何倍にも高められるのも、ジュエリー同士の組み合わせがカギを握っているに違いありません(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<旧55>古典的な翡翠ジュエリー装着の敷居下げ、日常を優しく包み込む美しい透かし彫りビッグ翡翠ペンダントの和【340】

アイキャッチ画像340

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者でして、ジュエリーのレンタルに携わらせていただいております。

当ブログ投稿は、もともと2020年夏の開始準備にあたってのラインナップのページでした。

その5年後、ブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴る購読用ブログ形式で、過去のラインナップの記録を残しています。

タイトルの頭に付く<旧55>という番号は、2025年現在の発展したラインナップには無く、改良してレベルアップをはかった際に廃止したものです。

2025年現在では、高級地金の18金やプラチナと共に宝石質の天然石がコンビになる本格派ジュエリーに特化したラインナップです。

とは言え、レンタルジュエリー開始当時のシルバー925と「パワーストーン」と呼ばれて世界四大宝石などと区別されている美しい天然石は、決して見逃すものではない素晴らしさがあると改良後の今でも考えております。

商業としてのレンタルはニーズにお応えすることももっともな事でして、ダイヤモンドやイエローゴールドのみならずホワイトゴールドやプラチナの地金カラーもバランスよく入れ込んだハイレベルなもの。

過去の廃止したラインナップは、お手持ちのジュエリーコーデにご参考になればと、「ジュエリーコーデのご提案」として今後もブログでお伝えし続けていきたいと思っています。

<旧>が付く番号は全67セットの最後から順番に若い番号へ下るブログ投稿の順番です。

その後の2022年の大改良は<新>という番号で1から順番に、更には2024年の大改良は<新新>という番号で1から順番に1ブログずつ該当番号と共にブログを綴ります。

<新新>以上が存在しない理由は、2024年で方向性が定まったからであり、後は番号を増やすという歩み方になりました。

ここまでの道のりは非常に重要で、特に手持ちの収集そのままからのスタートであった<旧>番号は、より日常的であると見ていただけると思います。

ジュエリーも「使い分け」があり、日常的であったり、リスクを伴う旅行用であったり、「◯◯用」で使い分けることをしたいのが、日本人らしさだとも言われています。

こうしたジュエリーコーデの根底に、もしかして日本人らしさもお伝えできるならば、それこそ素晴らしいことではないかと考えます。

一方で、かつての「成金」のようなギラギラした付け方は浮くようなジュエリーの付け方であり、これも日本人のかつての特徴、世界から見て装い方の未熟さとも映る一面もあったのです。

そうした両極を活かしたり見直したりしながら、今後の装い方の良き発展にお力添えできればとそんな風に当活動の意義を見出しております。

ボタニカルなお花に幸せな表情の鳥、まるで平和を願うようなのどかな翡翠ペンダントに包まれる日常を送りたい

<旧55>全5点:楕円型のビッグな透かし彫り翡翠ペンダント中心のセット。カラーがボタニカルな雰囲気。
<旧55>ペンダント:黄緑色の天然翡翠。トップのサイズは、55mmx40mm。ステンレスフィガロ80cm。
<旧55>バングル:トルマリンのくり抜きバングル。ピンク色やベージュ系の抽象的な柄。内周18cm。
<旧55>ブレスレット:ステンレス製のフィガロチェーン2連ブレス。長さは留め具含む19cm。
<旧55>リング(2点):左-シルバー925台のマーカサイトリング。一番広い部分で18mm巾。サイズは15号程度。右-ライトグリーン色の天然翡翠くり抜きリング。ペンダントトップの黄緑よりも少し濃いめ、サイズは14号程度。
お洋服とのコーデ例:レースを伴うエレガントなデニムコーデ。全体を俯瞰して眺めた時の透かし同士のリンク。

あとがき

ペンダント1点のみでは解釈が難しいところへ、フォローするかのように他のジュエリーが集まりコーデが閃き紐解けていく感覚で組み合わせています。

ジュエリーなのに、平和な世界観・静寂の世界観などにも展開できるのです。

人のオーラなど見えはしませんが、一人の人間の周りに纏うアイテムとして、ジュエリーは重要な役割を果たしていると言えます。

どんなメッセージを伝えたいのかによっては、アクティブで活動的な示し方もあると思います。

お手持ちのジュエリーの組み合わせとお洋服とのまとめ方においても、まずはどんな風に伝えたいのかを意識すると、その先に何らかのミラクルも起こったりして全体コーデがまとまっていくことが期待できるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<旧56>圧倒的にクセあるモチーフのお魚ペンダント2点重ね付け、あえてネイティブなテイストから遠ざけアクを落とした【326】

アイキャッチ画像326

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

これまでたくさんのジュエリーを見てきた中で、特にジュエリー同士の組み合わせに悩むのが「一癖あるモチーフ」です。

例としては、「星・ハート・リボン・フラワー」などです。

それ1点では素敵だと感じても、実際のコーデは他のアイテムとのバランスも重要、そのモチーフだけが浮き、良き組み合わせが見つからず悩むこともたくさん経験しています。

先程の4つほどの一癖あるモチーフに関しては、何とか解決していく策を見つけていまして、他の投稿でそれぞれのモチーフが登場した際にご紹介します。

このたびは、4つの一癖モチーフどころではない、非常に「アク」のあるモチーフの「お魚」が登場します。

お魚ペンダントの2点もそれ単体では非常に魅力的なアイテム、そこをどう組み合わせて全体コーデを完成していったのかをこのたびお伝えします。

難易度高いお魚モチーフペンダントの重ね付け、民族色強めのアイテムをいかにも日常的・現実的にアレンジしていった

<旧56>全7点:全体的にアイテム数が多め。クセあるお魚フォルムとお魚彫りのペンダントのセット。
<旧56>ペンダント(2点):直径5cmの円形ビッグ本翡翠の黒の魚の彫りと魚5cm。長さ65cmと70cmの差。

925製のお魚ペンダントは、パーツがまるで関節のような作りで、ヒラヒラと動くのです。

お魚が泳ぐ姿を表現したものと思われ、思わずキュンとなるようなペンダントです。

もう1点の円形のビッグペンダント、黒翡翠はこんなに美しいもの、彫られた白っぽい部分が凹凸感を感じ情緒的です。

ただ、「祀り:まつり」のような宗教・民族的なテイストを感じますので、その他のジュエリーでバランスをそのように感じない方向へ寄せていきました。

<旧56>バングル:ブルーグレーの濃淡のメノウのくり抜きバングル。内周19cm。

ここからは、ペンダントのアクの強さをマックスに、突出しないアイテムを選んでいくという一癖の解消の仕方です。

とはいえ、このブルーグレー色のメノウバングルも非常に美しいものに変わりはありません。

<旧56>リング①(2点):「シャネル」様の元は3連1組のリング。コスチュームジュエリー大半の中珍しい925製。

ペンダントのお魚とのバッティングを抑えたロゴが控え目なリング、ずっしりと重みのある心地よい付け心地のリングです。

<旧56>リング②(2点):ブルーグレー瑪瑙(メノウ)の多面カットくり抜きリングの濃淡。共にサイズ15号程度。

バングルと同じブルー系のリング、新しい赤味の色を決して入れないことで、全体がモノトーン調にすっきりと映ることになりました。

お洋服とのコーデ例:ジュエリーと一体化するようにブルーグレー系のお洋服。お魚ペンダントのクセが緩和。

あとがき

本当に難しいモチーフでしたが、こうして全体コーデが完成しました。

「黒翡翠」「魚」などのワードに囚われてしまい、和柄のお洋服に合わせたり、オリエンタルな雰囲気を出そうと民族色強めに映ってしまうとペンダントがより一層ごつく映るのです。

そうした色濃いアクは解消し、目指すところは使いやすさをゴールとしました。

使いやすいということは、違和感の無い「心地良さ」にひも付きます。

クセあるモチーフも、それ単体のみならず、周りの仲間に助けられて素敵に映るということです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<旧57>部分的なカーキが情緒的な白翡翠ペンダント、抽象色入り混じる天然石の奇跡的な三つ揃いを生み出してくれた【325】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

骨董品の中に時々見つかる翡翠チャームは確かに美しい。。しかし使い道が分からない。。

美しい理由は天然素材だからこそ、その美しさを作るのは時には天然石の中に見られる「曖昧さ」です。

インクルージョンや部分的な色の混じりも天然らしさ、工業的な均一さとは異(い)なるものです。

このたびは、美しい存在の骨董品でありながらも使い道が難しそうなビッグ翡翠ペンダントに挑戦、ジュエリーとして現実的に装えるものとしてアレンジした記録です。

多くがごつすぎてお手上げのところを、コーデ好きな者が腕を振るってみた姿をお楽しみいただければと思います。

統一感を意識し過ぎ均一修正しない、曖昧な異色が入り混じる白翡翠ペンダントの自然な姿はそのまま活かされた

<旧57>全3点:遠目でビッグペンダントの存在感が際立つカーキグリーン寄りな中間色の集まりです。
<旧57>ペンダント: 直径5cmの本翡翠。手触りがサラサラで優しい質感。龍彫り。ステンレス80cm。

彫り柄が分かりにくい抽象的な見た目はかえってファッションには取り入れやすいと言えます。

部分的に混じるカーキグリーンやイエローが魅力、真っ白ではないこの良さをブレスやリングでも関連付けていきます。

<旧57>ブレスレット:ルチルクォーツのマルチカラーの一連。シルバークラスプの留め具含む22cm。

イゴールド一辺倒のような「ルチル」のイメージ、イエロー寄りのみならず多色展開があり同時に並ぶことで均一に揃わない良さが表れます。

マルチカラー展開が豊富なイメージの「サファイア」「トルマリン」は有名ですが、他のストーンでもマルチ展開が見つかることの一例です。

<旧57>リング:「モスアゲート」という内包物が藻のような石。実際は藻ではなく「クローライト」。17号。

どこか3Dみたいに立体的な映り方が素敵、このような見た目の天然の姿もあるのです。

お洋服とのコーデ例:示し合わせたかのようにペンダントが馴染み溶け込むサマーセーター。この集まりはまさにミラクル。

あとがき

ペンダントだけではごついイメージに悩むことになると思います。

他のブレスやリングの存在のおかげでペンダントの龍彫りもその「一癖」から「アク」のようなものが削ぎ落ち、全体がエレガントに寄ったのです。

こうしたペンダントに類似の古物は多く見つかると思います。

彫りのデザインなどが素敵だと感じたせっかくのフック、現実的に装うアレンジへ運べると良いと思います。

地球上の3大生物は、「植物・動物・鉱物」です。

元は縁起・希望が込められ手作られた龍や蛇の彫刻、こうして「鉱物」と人間という「生物」が絡まることは、地球活動のアクティブな一場面なのではと考えます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<旧58>目の前で店員様が編むのを見た淡水パールの編み込みモチーフ、その素晴らしさを讃えそのレベルを押し上げた【324】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いつしかの天然石売り場。。店員様が淡水パールの編み込みをしてバスケットに完成品を入れておられました。

のぞかせていただいた時に、思わずびっくり。

スクエア型にふんわり編み込まれた素晴らしいものだったのです。

編み込みはテグスの細いタイプです。

真珠は穴が小さいですので(小さくしか開けられないということだと思います)、繊細なものになりますが、ちゃんと作られたものでした。

そして、1点購入させていただいたのです。

特にバチカンなども通っていないので、使い方は自由。

何かご提案をいただいているようで嬉しくもあり、ペンダントトップに是非活かしたいとその後のアレンジを進めていきました。

その後、編み目の細かい空間も通るようにと、線径が細くても丈夫なステンレス製二重リングをカットした一重アレンジをバチカンとしました。

金属アレルギー用にとステンレスチェーンを通すことでペンダントが完成したのです。

このたびは、この完成した淡水真珠ペンダント中心の白を含むジュエリーコーデをご紹介したいと思います。

真珠・石・プラスチックの異素材に共通する白、目の前で見た芸術的なスクエアな編み込みモチーフをこのように活かした

<旧58>全3点:どのアイテムにも白が入り混じることで互いに関連付く異素材の3点の集結。
<旧58>ペンダント:2cm四方の正方形にふんわり編み込まれた淡水パールのトップ。ステンレス69cm。 
<旧58>バングル:トルマリンのくり抜き型バングル。モカグレー・白・ピンクが混ざった抽象柄。内周18cm。
<旧58>リング: 「シャネル」様のプラリング。幅14mm程度のクリーミーなホワイトカラー。ロゴは銀色。

プラスチックの質感のモヤモヤがバングルのそれにリンク。

こんなクリーミーなプラスチック製なのに存在感ある個性的なアイテムです。

この時、ブランドロゴの威厳とプラスチックが同レベルに映りました。

更に他の天然石やパールの天然素材という価値にも並ぶものだとも映ったのです。

当ブログ記事は、2025.11.23に全文綴り直しをしていまして、当初はレンタルジュエリーの初期の2020.07.27付けの商品説明欄だったページをブログ形式に改良しています。

確かに2020年では、プラスチック製のハイブランドロゴとのコンビが、天然素材と並ぶことが同レベルに感じたのですが、2025年現在ではこれらすべてを廃止しています。

2025年では、高級地金の18金やプラチナにダイヤモンドなどの宝石質のストーンのコンビに徹底。

ただ、こうした親しみやすく一定のレベルあるジュエリーは、個人でも集めやすく、装い方のご提案として古いラインナップの記録をこうして残しています。

お洋服とのコーデ例:お洋服含むすべてのアイテムに共通の「ふんわりした白」が共通のまとめ上げ。

優しいデニムコーデです(デニムはブラックデニムのグレーの色落ちタイプ)。

あとがき

2025年に至るまでのレンタルジュエリー開始からの5年間ではレベルを高めるという発展がありました。

それは、ユーザー様のニーズや気持ちを汲み取り、レンタルの意義を熟考した結果でした。

しかし、ジュエリー全般に対する考え方は、プラスチック・パワーストーンと呼ばれるもの・半貴石と呼ばれるもの・世界4大宝石と呼ばれるもの・地金のシルバーなどもすべて均一に見ています。

要するに目指すゴールは、「おしゃれ度」、どれだけ高価でもおしゃれにまとまったかどうかはコーデをするまで分からないということです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<旧59>ペンダントにリンクのラウンドスクエアバングル、マーカサイトの葉っぱ柄が共通の3点ジュエリーの良き関係【321】

アイキャッチ画像321

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「sterling silver:スターリングシルバー」は、確かな銀製の証という意味の呼び名。

「sterling」という言葉が、「本物の・生粋の」などという意味です。

銀の含有量が大半の92.5%から、純銀に近く通称「925」と呼ばれる刻印のものに等しい存在です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」の「本物」というワードにも相性が良く、2020年の開始当初は全67セットの3分の2が925ベースのセットでした。

その後、2度の大改良(2022年・2024年)と途中の部分的差し替えの変遷を経て、当ブログ記事の「手直し」の2025年においては、シルバーベースは全面廃止となっています。

これも、ユーザー様からのフィードバックによる発展であり、現在は、高級地金の18金やプラチナに宝石質のストーンの組み合わせのジュエリーのみに特化しています。

しかし、シルバー925ジュエリーも、真珠や翡翠などの連物も、工業的素材のコスチュームジュエリーであっても、ジュエリーとしては非常に魅力的な存在。

このように過去のラインナップを記事に展開し、装い方のご提案として記録に残しているのです。

このたびは、遥かアメリカから届いた2010年代のコレクションの1つ、その後2020年レンタルジュエリー開始当初のラインナップに並んだマーカサイトペンダント中心のジュエリーコーデをご紹介したいと思います。

遠目に映るフォルムの揃いが瀟洒、葉柄のマルチカラー天然石が差し色のスターリングシルバージュエリーのまとまり

<旧59>全4点:ぱっと見のすっきりさは、遠目の四角フォルムの映りが共通であることの効果が大きいです。
<旧59>ペンダント:925製の3cmx1.5cm。葉は天然石とマーカサイト。ステンレスフィガロチェーン60cm。
<旧59>バングル:「シャネル」様のプラスチックバングル。ロゴマークはシルバー色で4箇所。内周19cm。

微妙なサーモンピンクでしたが、所々にオーロラのようにパステルカラーのピンクやブルーが入り混じる点もペンダントに近づけやすかった点です。

<旧59>リング①: 925葉柄のマーカサイト。幅5mm。サイズは13号程度。ペンダントの葉柄にベストマッチ。
<旧59>リング②:淡いパープル系の瑪瑙(メノウ)の多面カットくり抜きリング2個。サイズは共に13号程度。
お洋服とのコーデ例:ベージュの透かし編みセーターと白のスラックスと共にパステル寄せ。

あとがき

遠方からの入手のペンダント、その後同じ物は見つけることはできていませんので、その時の出会いが貴重だったと振り返ります。

こうしたジュエリー集めは、短い期間ではできないこともあり、このたびの葉っぱモチーフのペンダントと合わせるその続きには随分悩みました。

ペンダントとリングの間の橋渡しのような存在のバングルやブレスレット、2箇所ではない3箇所配置同士のまとまりは、少なくとも2点の関連付きでセット完成までのコマを進めていきました。

すべてが全くのお揃いでなくても良い、かえって別物の3点が集まるミラクル・ドラマチックな背景を体感しながら、素敵な組み合わせを作り上げようとしています(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

<旧60>ベルモチーフがボタニカル装飾と一緒になっている難しさ、アクティブさとエレガントさが混合しているペンダントの解釈【320】

アイキャッチ画像320

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「バチカンの開閉の際に手にお怪我などされませぬよう。」。。これは、2010年代に購入時のイギリス製アンティークシルバージュエリーの販売者様の暖かい気遣いのお言葉です。

その時私はこう答えました↓。

「バチカンは、当時そのままの状態を残し動きがないまま別の丸カンを追加して使用したいと思います。そうすればお品物が開閉によって傷むことがありません。」と。

そんな思い出深いやり取りがあったイギリス製の貴重な1894年製のペンダントトップ。

ロングチェーンを付け、2020年に開始した「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップに並びました。

その後、ブログ手直しのまさに今2025年では、この5年間の間にあった大改良2回(2022年と2024年)と、部分的な差し替えによってシルバージュエリーはレンタルジュエリーからは全面廃止。

2025年現在では、18金やプラチナの高級地金と宝石質のストーンの組み合わせに特化した本格派ジュエリーだけのラインナップになっています。

しかし、シルバージュエリーも間違いなく美しく、当時のセットを<旧>の番号でタイトルの頭にお示ししながら、ジュエリーコーデのご提案として記録に残しています。

このたびは、アンティークペンダントのテイストの感じ方が意外と難しかった理由と、悩みながら行き着いた解釈をお話してまいりたいと思います。

当時のスポーツチームのエンブレムのようなものではなかったかと。。1894年製アンティーク純銀製ペンダントコーデ

<旧60>全3点:アンティークチャームをペンダントトップにアレンジしたシルバーベースのセット。
<旧60>ペンダント:イギリス製の1894年刻印。純銀のため925の刻印無し。4cmx2.5cm。ステンレス80cm。

この1点のみだとバランス良き素敵なモチーフではありますが、他のブレスやリングと組み合わせることには随分悩みました。

すべての<旧>セットの中では一番難しかったアイテムだったと思います。

その理由は、モチーフのみのテイストの複雑さにあるのではないかと。

丸モチーフ・スクエアモチーフ・ハートモチーフ・フラワーモチーフなどはどれも1つのみの特徴あるテイストですので、クセがある形であっても単純、組み合わせが完成しやすいのです。

しかし、このモチーフは「ベル」と「ツタの葉」のコンビ。

活動的なベルのイメージの一方で、穏やかなボタニカルテイストが合体しているから難しいのではないかと思えて来ました。

チェーンの80cmロングの意味はベルに合うアクティブさとの相性、実際に付けるとよく揺れるのがロングチェーンです。

<旧60>バングル:天然石「ラピスラズリ」のくり抜き。内周20cm。青に混じるゴールドは「パイライト」。
<旧60>リング:シルバー925台のアラベスク調の透かしリング。 サイズは13号程度。

もっとボタニカルな透かしリングはあるものの、エレガントさの具合がほどほどのこれぐらいがこのたびのペンダントには合いやすいのです。

この集まりは、アクティブとエレガントの程良きバランスをもって、その難しさを解決したものです。

お洋服とのコーデ例:バングルの青色にリンクした紺のみでまとめました。ベストの引用はエンブレムとの相性。

かつては、ジャケットなどに付けられていたと想像したことから、ややクラシックさのあるお洋服アイテムの「ベスト」に関連付くことになりました。

あとがき

ところで、なぜこのアンティークペンダントトップが、元はエンブレムだったと想像できたのかです。

この謎については、ヒントが刻印に有りました。

どうもサッカーか何かのスポーツのチームの記念のものだったようだと、文字の刻印を調べながら想像しました。

実に100年以上前のまさにアンティーク品、天然素材はこうして残っていくものなのです。

よって、18金・プラチナ・銀などの地金の価格の差とは無関係に、シルバージュエリーにも魅力があるということなのです(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

<旧61>意外に素敵なカラーコーデのシルバーグレーとレモンイエロー、シェル大花ペンダントを黒背景で主役に押し上げた【318】

アイキャッチ画像318

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ファッション関連の事業を開始した当初だったと思います。

バッグ・ジュエリーには必ずカラーコーデが関連すると、カラーコーデの本を入手したことがありました。

かなり古い本でしたが、非常に基本的であり、時代錯誤など感じなかったのを覚えています。

その中で1つ意外な組み合わせが引っ掛かりました。

それがイエローとグレーの組み合わせです。

なんだかお洋服のイメージとしては違和感があるという引っ掛かりだったのです。

実はカラーコーデはお洋服の上下を合わせることだけに引用するものにとどまらないことを、その後全体コーデを考える中で体感していきました。

ジュエリーの地金のゴールドとプラチナの組み合わせは非常に美しい、あのカラーも実は黄色とグレーなのです。

布製では違和感があっても、金属では素敵。。それは天然石にも同じことが言えました。

このたびは、シェルの大花ペンダントのシルバーグレーとレモンイエローの組み合わせがかわいいジュエリーセットを<旧61>としてご紹介したいと思います。

当「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップは、過去に幾度か変遷があり、模様替えをしています。

そのたびにレベルアップをはかり、当ブログ記事の「手直し」の2025年現在では「高級地金+宝石質」に特化した本格派ジュエリーのラインナップになっています。

とはいえ、過去のシルバー925ベースが3分の2を占める「旧」番号も、装いのご提案として記録に残しています。

地金の違いのみでジュエリーの優劣を決めこまない、天然石は世界4大宝石であろうとパワーストーンであろうとどれも平等に美しいのだという考え方を持っています。

偶然の色の一致が起こる楽しさ、渋めのシルバーグレーにレモンイエローが点在のビッグデイジーペンダントの装い

<旧61>全4点:シルバーグレーとレモンイエローのみで瀟洒に集まったフローラルなセット。
<旧61>ペンダント:直径4cmのビッグデイジー天然シェルトップ。真ん中の黄色も天然シェル。78cm。

チェーンはステンレス製、透かしが軽やかでかつおしゃれな「フィガロ」。

<旧61>バングル:「シャネル」様のプラスチックバングル。幅7mm。3箇所金属ブランドロゴ。内周20cm。
<旧61>リング①: シルバー925の幅13mmの透かし柄。線形の太い小花・蝶・ハート柄。サイズは14号程度。
<旧61>リング②:巾10mm程の瑪瑙(メノウ)のイエローのくり抜き多面カットリング。サイズは、17号程度。
お洋服とのコーデ例:黒のロングブラウスとティアードワイドパンツ。お洋服の花柄とペンダントがリンク。

あとがき

このたびの「グレー+黄色」配色は、このような王道なアイテムにも見られました↓。

南洋真珠ネックレス:12-15mm珠の大粒。真珠の中でも特に人気が高いのも付けやすさでしょう。

お洋服ではコントラストが効き過ぎるカラー、ジュエリーで組み合わせると素敵な差し色になることがあるという例でした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<旧62>四角枠の透かしペンダントとの模様やフォルムの相性、共通事項がまとまりを映し出すバングルやリング参加の意味【317】

アイキャッチ画像317

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当「本物志向のレンタルジュエリー」では、3点を1セットに予めまとめ上げ決めてしまうことのお洋服への融通性を重視するスタイルです。

決められていることが「縛り」という考え方ではなく、むしろお洋服に当てはめればよい気楽さや付けやすさの方が実際には勝るのではないかという感触を持っています。

当ブログ記事の「手直し」の2025年現在ではこのたびの<旧62>は、過去のラインナップとして廃止したもの、廃止後も「装い方」のご提案として記録に残しています。

シルバーベースのエレガントな日常使いのジュエリーの組み合わせ例としてご紹介したいと思います。

他人目線の映り方を研究したことで分かった、円形フォルムのバングルやリングでも幅広は四角く映るという合わせ方

<旧62>全3点:925ベースでバングルにパープルカラーの柄が入り混じるエキゾチックなセット。
<旧62>ペンダント:縦24mmx横15mmの四角型の925製。ストーンはホワイトトパーズ。ステンレス80cm。

ホワイトトパーズがメインに配されたペンダントはなかなかレア。

アラベスク調の透かしがエレガントで、925台との程好いバランスがあります。

<旧62>バングル:「チャロアイト」のくり抜きバングル。幅が2cmの太めタイプ。内周は18cm。

パープルカラーのストーンの「アメジスト」「スギライト」と並ぶ「チャロアイト」は原産は主にロシア産。

時々黒やピンクも入り混じり非常に美しい天然石だと思います。

お洋服とのコーデ例:ジュエリーのそれぞれの柄に対してちりめんの凹凸感の柄の相性を感じた黒ロングワンピ。

サークル型フォルムであっても、遠目では、四角い帯のような横長に映るバングルやリングの巾広タイプ。

遠目の映り方をこれまで研究してまいりましたことで、四角いモチーフの解決の仕方をメソッドの1つとして持ってきたのでした。

あとがき

ジュエリーの組み合わせが予め決めてあることは、1点ずつを見ながら考えることの時間のロスを埋めています。

自由に決めることがかえって難易度を生みます。

また、これは事業者側からの視点にもなりますが、単品だらけでは「渾身の組み合わせ」が1つ欠けることで生まれにくくなります。

そうすると、結局は「一番」を1セットだけ最初に決めるということは効果があると考えています。

お洋服にネックライン・腕・指先の3箇所をじっくりと選び、しかも全体の調和がとれた姿の実現というのはなかなか大変なこと。

そういったお仕事は当方にお任せ下されば、後はお手持ちのお洋服との相性だけを考えることにユーザー様は集中できるという意味です(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<旧63>ロゴが象徴的なハイブランドジュエリー同士の同時付け、ロゴが隠れたタイプを選択し溶け合いを意識した【316】

アイキャッチ画像316

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コーデにおいて、「うるさい」「喧嘩している」などという表現をすることがあります。

これは、すべて「組み合わせ」の中で生まれる事象であり、例えばお洋服の柄と柄が近づいた配置はまるでノイズのような心地を感じるところからのうるささです。

ハイブランド同士の組み合わせも時々見られ、ブランド服を全身そろえることに重点を置き過ぎて、象徴的なロゴがまるで反発し合うように映る違和感、これが「喧嘩」という1つの表現なのです。

このたびは、ジュエリーの同時付け・重ね付けで気を付けたい、ハイブランドジュエリーのロゴ付きのアイテムについて違和感の無い自然な装い方を探ってまいります。

当「本物志向のレンタルジュエリー」の過去のラインナップ<旧63>の3点セットをご紹介したいと思います。

どんな風にブランド同士の同時付けを解決したのかをポイントにご覧いただければと思います。

ハイブランド同士のジュエリー同時付け、ロゴは1ブランドに絞り互いに馴染み溶け込むような付け方がかっこいい

<旧63>全3点:「エルメス」様と「ティファニー」様が混在しています。
<旧63>ペンダント:直径18mmのそこそこな存在感ある「エルメス」様のメッキ製コインペンダント。60cm。

1990年代後半に流行したハイブランドこぞってのペンダントトップのみの「提案型」形式のようなタイプ。

チェーンはステンレスのあずきチェーンを選択しました。

ここに早くも象徴的なロゴが登場しています。

ロゴの中でも特に「文字」は最も該当ブランドらしさが見る者の観念を支配するのです。

<旧63>バングル:「エルメス」様の七宝焼きバングル。馬車ロゴが3箇所。内周は20.5cm。

控え目な馬車ロゴx3箇所ですが、十分に「エルメス」様らしさが伝わりますので、こちらも象徴的であると言えます。

ただ、ここまでは同じブランドで集まりましたので、かえって「揃っている」という素敵さが勝ります。

<旧63>リング:「ティファニー」様の「サマセット」という925製メッシュリング。サイズは13号程度。

ブランドのその時期ごとのユーザー様の反応も視野に入れました。

「発売年に雑誌で拝見、一目見て素敵だと思いました。

ただ、多くの方には知れ渡らないニッチな存在のモデルだったと考えます。

「サマセット」は、「オープンハート」や「ノーツペンダント」などの浸透に比べるとどちらかと言えば隠れた存在。

「ティファニー」様のものだという観念やイメージが薄く、ペンダントやバングルの「エルメス」様らしさと並ぶにはかえって馴染みやすいと考えました。

こうして、冒頭のような「うるささ」や「反発」が起こらず、馴染み溶け込む姿に映るのではないかとこの3点セットを完成した次第です。

お洋服とのコーデ例:ノースリーブロングワンピースの黒に重ねたベストが着物を彷彿とさせるオリエンタルさ。

ボタンとペンダントのコインがリンク、ボタンの柄はイカリマークのクラシックなシルバーカラー。

あとがき

もっと言えば、その他の小物の帽子・サングラス・ベルト・バッグ・靴のロゴも同じ考え方です。

ロゴがバッティングしていないか、客観的な目線があると良いです。

すべてがブランド依存のみでは決してかっこよくならない点が、装いの正直な部分です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク