アーモンドのような「マーキスカット」が美しく展開される出番の多いサファイアネックレス【594】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

特にカラーストーンが色とりどりではなくても、地金の18金のおかげでとてもきらめき華やかになるのが「ジュエリー」の良さではないでしょうか。

このたびは、ブルーが濃いサファイアとダイヤモンドだけがバイカラーで登場のマーキスカットで歩調を合わせたジュエリーセットのご紹介です。

変更がなく、最初からずっとこの組み合わせで腑に落ちていた珍しいケースです。

ポンパドール夫人がアイコンのマーキスカットジュエリー、これを主役のモチーフとして3点を組み合わせた記録

その昔、王侯貴族の時代のフランス。

「公妾(こうしょう):第二夫人みたいなもの」であられたポンパドール婦人をはじめ当時の流行のデザインであったことから、その男性の地位である侯爵(こうしゃく)からの由来の「マーキス」がそのアーモンド型を指します。

3点セット:マーキスカットはネックレスの1粒の形。ブレスやリングの形はこれをもとに決めました。
〇ネックレス : ダイヤモンド0.39ctとサファイア9.2ct。K18YG台。長さは43cm。

比較的親しみやすいボリュームで、バランスが程よいです。

幅は1cmもありませんが、1粒ずつのストーンにすべてK18YGの台が設置の作りの良いネックレスです。

バイカラーストーンとはいえ、地金のゴールドが入りますので、華やかになっています。

〇ブレスレット: K18YGのマーキスカットと調子を合わせた透かし。1パーツが1.5cmある結構な存在感。
〇リング: K18YG台のダイヤモンドとサファイアコンビのしぼりデザインリング。サイズは16号。

リングは地金使いが分厚くしっかりとしていています。

この地金の厚み1つで古き良きお品物だということを伝えてくれる素敵さを味わえます。

マーキスカットはクセがあり過ぎて、同じ形以外難しいです。

とはいえ、何でもないデザインだったとしたら、おそらくブルーサファイアが華やかにならないのです。

偶然に同時期に出会ったブレスやリングに感謝です。

あとがき

ブルーサファイアはジュエリーでは定番です。

やはりなんと言っても黄色と紺の相性がコントラストが美しいので、台はイエローゴールドの方がプラチナやホワイトゴールドよりもお勧めです。

これまで、ブルーサファイアは地味だからとマルチカラーになったものやフラワーモチーフになったもので特徴が出るという見方をしていましたが、この度のネックレスによって濃紺の高貴さみたいなものを知りました。

そして、ハートやフラワーのようにかわいらしさを持ち備えたものとはまた別の、大人びたモチーフも実は受け入れられやすいと感じております。

こういったテイストの組み合わせを今後増やそうというきっかけになったジュエリーだったのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ボタニカル柄はお洋服だけじゃない、マルチフラワージュエリーをとことん活かしたフローラルな装いの実現【593】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業をさせていただいております。

ここには、たくさんのフラワージュエリーを取り入れてまいりました。

フラワージュエリーには、美術品のような素敵な作りとかわいらしさがあります。

このたびは、フラワージュエリー同士をうまく組み合わせ、特に「ボタニカル」な雰囲気を出すように組み合わせたセットをご紹介したいと思います。

セットの組み合わせのチェンジもありましたので、どんな風に変わったのかなども是非お楽しみいただければと思います。

宝石に葉っぱのモチーフまで入っているデザインに感謝、それこそがボタニカルになる決め手

まず、ボタニカルなリングの素敵さからがスタートです。

〇リング:K18WG台のマルチカラーのボタニカル花が大変美しいリング。幅12mm程。 サイズは14号。

マルチカラーの中身は、ペリドット、アメジスト、サファイア。

このリングの特徴は、葉っぱがたくさん表現されているボタニカルな雰囲気のマルチストーンであることです。

ここを軸として同じようにボタニカルをテーマにネックレスやブレスを決めていきました。

〇ネックレス : ダイヤモンド0.5ctとK18WGのフワフワラインのステーションネックレス。長さ39cm。
〇ブレスレット: K18WG台のダイヤモンドステーションブレス。四つ花、スクエアカットのダイヤが交互に配置。

地金がなかなかの厚みです。

留め具がこのタイプでは珍しい、引き輪とダルマ板です。

3点セット(前案):リングだけにカラーが入りますが、どのアイテムにも葉っぱみたいな雰囲気が入ります。

その後、ネックレスにちょっと物足りなさを感じ始めてしまいました。

そして、結構なチェンジをしたのです↓。

3点セット(後案):リングだけそのままで後はすべて変わりました。

まず、ブレスがPT850で抽象的ですが、ボタニカルな雰囲気です。

ペンダントは、その他が柄のようになっているのでうるさくならないようにサークル型に落ち着きました。

ただ2ctのかなりのもので、台とチェーンはPT900/PT850。

じゃあ、あのネックレスやブレスはどこへ。。

ネックレスは残念ですがその後他の組み合わせがどうにもこうにも案が湧いてこず、廃止。

そして、ブレスは、こんなところへ行きました↓。

3点セット(ブレスの行き先):付ける位置としてはピンクが上下で透明が真ん中という良きバランス。

あとがき

お洋服の装いに、最後にお洋服に合わせながらジュエリーを選ぶことが多いと思います。

はたしてそれだけが装いの順なのかを考えると、ジュエリー自体が最初にあって、それに合わせたお洋服を後から考えるような順もあると思います。

実際に、クセのある難しい鼈甲(べっこう)のジュエリーの難しさの研究の際に後からお洋服を決めていく方法をやってみました。

そうして、ジュエリーの出番をどんどん増やし、コスパの良いジュエリーになるよう工夫しています。

流れは1つの方向だけではない、逆発想もあるということです(^-^)。

しとやかなリボンジュエリーはこれだ、ブラウンテーパードダイヤがしっかり利いたペンダントタイプのフォーマルジュエリー【592】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ダイヤモンドのカットの種類は様々。

1種使いもあれば多種のカットが組み合わせられデザイン性にあふれた混合タイプもあります。

このたびは、迫力とダイナミックさを最も感じている「テーパードカットのみ」のタイプでそろえたジュエリーをご紹介したいと思います。

あのストライプ状に走る柄がとても粋で美しいと感じています。

そういうものを1種にしぼってとことん装うという組み合わせになります。

意外な情報、リボンは四角いアイテムと相性が良いこと

〇ネックレス :K18WG台。トップのサイズは縦2cmx横2.5cm程。チェーンはK18WGのベネチアンの70cm。

ブラウンダイヤモンドのリボン型がシック。

動きのあるリボン型が多い中落ち着いたフォーマルなタイプがかえって特徴が感じられるリボンです。

チェーンをボックス風なベネチアンにしたところも四角モチーフを意識したことからです。

〇ブレスレット:K18WG製。線径の頑丈なボックスチェーンの四角フォルムが特徴。 3mm幅程度。
〇リング:リボンペンダントとぴったり。ブラウンがかったテーパードカット。1.8cm幅。K18WG台、13号。

こちらは、示し合わせたようにリボントップとぴったりのブラウンダイヤモンドのテーパードカットなのでした。

こういったボーダー柄みたいなリングも、一応「柄」になってしまうので、ジュエリー同士のコーデも難しいです。

そんなことから、全く同じテーパードでしかもブラウンダイヤモンドであれば、相性が近づきます。

そういった意味では、出会うべくして出会った組み合わせなのだと心が躍ります。

それともう1つ。

どんなデザインのリボンでもだいたいそうなのですが、四角いモチーフと相性が良いこと。

これも過去にいくつものリボンリングに悩みながら、「いったいどんな形と合うのだろう」と時間をかけて考えていったことです。

四角が合う理由がはっきりとこうだと断言はできかねますが、1つにリボンの結び目の四角とリンクするということがあるのかもしれません。

リボンの先が多少左右アンバランスだったりロールしていたり、動きがあったデザインだったとしても結び目だけは常に固定だと思うのです。

どうぞいろんなリボンジュエリーで確認してみて下さいませ。

3点セット:この組合わせは最初の案からずっと変わらず継続という珍しいケースでした。

あとがき

ブラウンダイヤモンドは白にはかなわないレベルだと言われていますのも白こそが正直な姿だからだということなのです。

とはいえ、ブラウンダイヤモンドも自然なうっすらとしたブラウンカラーなら程好いですし、デザインのすごさがそういったことをゆうに超えていました。

完璧な文句のつけようがないジュエリーはフォーマル過ぎて近寄りがたさもあるもので、ブラウンダイヤモンドだからこその親しみやすさも感じています。

素敵なアイテムを見逃さないように、1点のジュエリーを多角的に見ていきたいと思っています(^-^)。

まるでシルクのようなしなやかさ、遠目に映る線状のジュエリーの魅力を打ち出す太線と幅広の装い【591】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」という事業をさせていただいております。

3つのアイテムを1セットにあらかじめまとめて、それらは互いに共通点があり一度にそのままお洋服に当てはめるかのように同時付けすることができるセットです。

このたびは、ボールチェーンがモチーフになったK18YGベースの3点の組み合わせを考えたその組み合わせチェンジも含む記録です。

興味深くご覧いただければと思います。

ジュエリーのチェーンの線は遠目のアクセントとして目立つものである

前案:最初にこのような組み合わせを考えました。すべて18金イエローゴールドベース。
〇ネックレス: K18YG製メッシュ巾広ネックレス。幅は5mm。40cm。
〇ブレスレット: k18YG製柄入りブレス。幅は12mm。クロス柄の中にボールパーツのお花柄の編み込み。
〇リング: K18YG台にダイヤモンド1.28ctのお花。真ん中のマルチカラーはすべてサファイア。14号。

リングも透かしになっているのでした。

その後の解体によるセットの変更がユニーク

その後、チェーンの巾広がややボリュームが無いと思い始めた私。。

そして、こんなことをします↓。

ちょっとタブー気味ながらやってしまいました(^_^;)。ペンダントトップを追加。ダイヤモンドの1ctの台形。
後案:リングは別のものとチェンジ。トップの台形とフラワーの花びらの形がリンクしました。

では、あのブーケリングはどこへ行ったのか。。

はい、ここへ移動したのです↓。

なんと和風の雰囲気の中へ飛び込んだこのリング。こうして見てみるとリングが和風に見えてきませんか。

あとがき

ジュエリーのセットを組む担当である私ですが、気を付けねばならないことは急いで一度にやらないことです。

1セットずつを丁寧にじっくり日にちもかけながら考えます。

セットの組み合わせは寝る時も考えることができます。

それは「イメージ」だからであり、目指すものが、「雰囲気」とか「おしゃれ度」などの目に見えない概念ばかりです。

結構こうしたことこそ得意分野。

それでもなかなかこのことをはっきりと示すすべがありません。

とりあえず、動画やブログ記事でこのように実直に言葉にしてみるしかありません。

考えたことが、ユーザー様に刺されば、それほど喜ばしいことはありません(^-^)。

ボールチェーンがダントツ一番なのではないかと思えてくる美しいプラチナ製のパイプネックレス、有難く拝受したその後の組み合わせ【590】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

貴金属の地金のネックレスがぺたんこではなく筒形になることは技術や工夫が必要のようです。

先にも後にも目にすることはなかった特徴あるボールチェーンのパイプメッシュネックレスをこの度ご紹介したいと思います。

メッシュで空洞になるなんて、貴金属の重みで難しいことなのですが、内側に工夫がされてちゃんとパイプになっているのです。

では、その他のジュエリーとの組み合わせも考えましたので、一緒にご紹介してまいりたいと思います。

内側にコンスタントに設置の「フープパーツ」がそのパイプのフォルムを支えている

〇ネックレス: PT850製のパイプメッシュのネックレス。47cm。

表からも透けて、ところどころに設置のフープの姿が分かると思います。

これがこの筒形フォルムを支えています。

このフープパーツ無しでは、だらんと形がくずれていたことでしょう。

素晴らしい工夫だと思います。

メッシュにもなっているので涼し気で軽い印象です。

ただプラチナは結構重さがありますのでずっしりとしたものです。

メッシュとのバランスが考えられているのです。

ボールチェーンはつながっている部分が非常に狭い面積なので切れやすいとの情報を業者様から教わったことがあります。

よって、ボールチェーン1列使いよりも、こうした多重になったデザイン性がある編み込みタイプだと少し安心です。

とはいえ、繊細なものであることは変わりなし。

エレガントに装うのに加え、エレガントにお取り扱いをしたいものです。

前案:こんな風に最初組み合わせの案を考えました。アメジストのパープルが銀色によく馴染みます。
〇ブレスレット: K18WG製のボールチェーンねじり構造のブレス。
前案のブレスは確かにボールチェーンで関連付いていましたがボリューム不足からこちらのPT850へ変更。
〇リング: K18WG台にアメジストのデイジーの大花。サイズは13号。

このネックレス、実はジュエリー同士の組み合わせにおいては結構難しめです。

合わせるポイントはやはりぼつぼつしたボールチェーンの素材感だと思います。

実はリングのお花の真ん中のぼつぼつがボールチェーンに関連付く装飾なのだと見て最初からこれらを組み合わせて準備したのがきっかけです。

大花もなかなか癖があり行き場が無いのです。

互いに望ましく合わせられて良かったということになります。

あとがき

このネックレスをきっかけに、プラチナ製のジュエリーの素敵さに開眼。

これまでは、長い間イエローゴールドこそが華やかで素敵だと思い込んでいた個人の収集時代がありましたが、「本物志向のレンタルジュエリー」で事業者として集めていくうちにどんどん違った嗜好になった不思議。

今は、見つけやすいイエローゴールドの地金よりも少しニッチな存在のプラチナに目を向けています。

銀色は上品でさりげなくてとても素敵だと思えます(^-^)。

宝石のストーリーを紐解く、ピンクサファイアの6色もの展開をたった1点のペンダントトップに表した人がいた【588】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

サファイアは元は、コランダムという鉱物です。

同じコランダムが鉱物だったもう1つのストーン、それがルビー。

サファイアとルビーは元は同じ鉱物だったのでした。

そこへ、他の物質の混じりにより、赤いルビーへ、そして青いサファイア、およびその他のカラーストーンへ。。

そのルビー以外の総称がサファイアだったのです。

そのサファイアの中でもとりわけピンクサファイアが気になる存在。

ルビーみたいな紅色にはなり切らなかったピンクにとどまったことでその運命が変わったという見方もできます。

このたびは、そんなピンクサファイアが素敵に表現されているペンダントトップをご紹介したいと思います。

6色すべてがピンクサファイア、この6色が伝えてくるものを紐解く

最初見た時は、宝石の知識が薄く、どんなお洋服にも合いそうだと万能さが魅力で注目したペンダントトップでした。

3点セット:台がPT900のペンダントにはチェーンをPT850,ブレスもPT850、リングはPT900台。
〇ネックレス: 台がPT900のピンクサファイアの濃淡や色のトーンの違いのある6粒ペンダント。69cm。

右下の紫もアメジストではなく、6粒すべてがピンクサファイアの範囲内の色の展開という点が貴重。

トップのサイズは、バチカン含め縦25mmx横12mm。

デザインが揺れたように表現されているものの、実際の作りは固定。

上述のサファイアがコランダムから変化してルビーになり切らなかった姿をいろんなケースで一度に表現したものではないだろうかとロマンでいっぱいになります。

本当のところは、このペンダントトップの製造者様のみが知るところ。

ただ、この表現の仕方は、ストーンのサイズやカラットなどを遥かに超えた、「メッセージ」が入っているように思えてなりませんでした。

個人的には、とても素敵なペンダントトップなのだと思っています。

〇ブレスレット: フィガロチェーンの線径がなかなかのもの。PT850製。
〇リング:PT900台にダイヤモンドとピンクサファイアのコンビの楕円系粒のダブルリング 。12.5号。

同じピンクサファイアのリングがあるおかげでうまくまとまりました。

あとがき

ピンクサファイアが青味のピンクだというイメージでしたが、この度のペンダントの色展開を見ると、オレンジに寄ったようなサーモンピンクもあり、アメジストと見間違うようなパープルカラーもありました。

宝石は、物言わぬ物体ですが、その姿こそがメッセージそのものだということです。

大ぶりで華やかな粒のストーンに注目はしますが、意味深いことを感じとったストーンはこの度のペンダントトップが一番でした(^-^)。

一目瞭然に感じられるまるでシルクのようなしなやかさ、幅広ブレスレットのボールチェーンの柄の編み込みの素材感【506】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ジュエリーチェーンとしては切れやすいと言われているボールチェーン、シリンダーチェーンのボールやシリンダーパーツ共々に互いに組み合わされてよく素敵な柄が作られます。

切れやすい理由はその接結箇所がほんのわずかな点なる部分だからです。

されど美しいボールチェーンは私達をとことん魅了します。

ブレスレットであれば、ネックレスよりも切れるリスクが少ないであろうとチャレンジしました、まるで布のような素敵な幅広ブレスをご紹介したいと思います。

地金とは信じがたいようなしなやかさは、まるでシルクのよう

頑強でごついイメージの地金ですが、実はこんなにしなやかな芸術品がありました(驚)。

編み込みブレスレット:K18YG製。天然石などは使わず、地金だけでフローラルな柄も作られています。

地金ジュエリーのすごさを拝見しました。

ストーンが飾られずともここまで綺麗なジュエリーがあるのです。

広げてみました:立体的だと形が3次元になかなかフォルムが出来上がらないほどのしなやかぶり。

留め具は軽いダルマ板と引き輪コンビ。

バランスを考えられたものだと思います。

どの道、このブレスレットは頑強なものではありません。

そもそもボールチェーンやシリンダーチェンだけを使ってあり、接結部分が全体的に華奢。

そして、引き輪やダルマ板の留め具の箇所も、たった一部分だけという繊細さです。

それでもチャレンジしてみたのは、ブレスレットだからこそです。。

ブレスレットというのはネックレスの半分にも満たない長さ。

重さも当然半分以下ですので、こういった繊細なタイプでも比較的「心配」が半減。

目で常に確認しやすいのが「腕輪」なのです。

損傷は想定した覚悟の上、ブレスレットにはこういったチャレンジの実現の場があるようです(笑)。

3点セット:ペンダントチェーンのボールチェーンとリンク。フラワーが指輪とリンク。

この3点セットもなかなか悩み迷いながらここに行き着きました。

水平の場所に置いた時のタックみたいな箇所がまるでリボンひもみたいです。

あとがき

ネックレス、ブレス、リングの中ではブレスレットはあまりバラエティーに富んでいません。

それは、腕に巻き付くベースの形が必要なある意味「縛り」があるからです。

だからこそ特徴あるブレスレットは見逃せないです。

こんな風に特異なブレスレット作りにチャレンジされた製造者様に脱帽です(^-^)。

フィガロチェーンは喜平チェーンの変形型、透かし部分が柔らかい印象を作ってくれる【505】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

チェーンのデザインで一番広く知れ渡っているのが「喜平」ではないでしょうか。

ずっしりと思い喜平チェーン。これでも2.5mm程度なので喜平は全体的にごつめのデザインです。
こちらのチェーンは「粗喜平:あらきへい」というデザイン。目が詰まった喜平よりもやわらかな印象です。

喜平の中でも特に透かしが目立つ「粗喜平:あらきへい」タイプに注目しています。

かつて商業上の企画から一時期多くの喜平がじゃんじゃん製造されたことで、現在の質屋さんとか古物市場には喜平が続出しています。

せっかく美しい価値あるデザインの喜平がたくさん出回り過ぎ、今になって換金されて喜平チェーンの在庫が豊富というわけです。

そうすると喜平でもやや個性的な方向に目を向けることになりました。

この度ご紹介しますのは、粗喜平のパーツ部分も含む「フィガロチェーン」のブレスレットで、プラチナ製になります。

イエローゴールドではないシルバー色のタイプが珍しいですし、フィガロはとても人気が高いデザインのようです。

フィガロチェーンは喜平の親戚デザイン、リズムを刻むような配置が美しい

プラチナフィガロ―チェーンブレス:PT850製。線径も申し分ないボリュームで大変美しいです。

コンスタントに粗喜平と細かい喜平が配置のこの美しさには目を見張ります。

よくこれが見つかったと当時大変感激致しました。

それぐらいフィガロチェーンが入手しにくいのです。

まだブレスレットだからそのチャンスがあったかもしれません。

チェーンネックレスは多くの方が注目するデザインで人気が高いです。

このフィガロチェーンの魅力は透かし部分が多い美しさと、柄が浮き出て華やかさが出るので、通常の目の詰まった喜平よりも表情があるのです。

このブレスを他のジュエリーと組み合わせてセットを組んでみました↓。

3点セット:ネックレスの編み込みの透かし部分とよく合うフィガロ。

遠目の映り具合がこのネックレスとブレスの関連付きを教えてくれました。

結局は全体コーデなので、1つのアイテムが素敵でもそれが存分に活かされるためには他のジュエリーとの組み合わせの効果も重要なのです。

あとがき

フィガロチェーンはどちらかというとクラシックです。

かつて、叔母から譲り受けたフィガロチェーンの細口ブレスが、結構細いのに線径が太くて、ずっしりした重みがあるK18YGでした。

最初のフィガロチェーンとの出会いはこのブレスだったと思います↓。

叔母からの譲り受けのフィガロチェーン。華奢ながら線径がしっかりしているところが古物ジュエリーの特徴。

昔(昭和)の18金ジュエリーには、細いのにしっかりしている作りだったりするものが多く見つかる理由は、全体的に地金を素直に使った「線径のしっかりさ」があるから。

本来の姿というのはこれなんだと示してくれているようです。

地金が高騰の現在ではなかなかこうした存分な地金遣いがチャレンジとなってしまう現状があるようです。

チェーン物は流行が特に感じられないので、1点持っていると末永く一生物としても十分可能です。

そういった劣化の悩みがないところも貴金属の素晴らしさです。

結果長く持てばコスパとしてはどんどん上がるのです。

このたびの、喜平の種類の中でもニッチな「粗喜平:あらきへい」をどうぞたくさんの喜平チェーンを見る際に思い出してみて下さいませ。

ジュエリーアイテムそれ1つの存在感を全面に出す装いなのか、全体のバランスが取れた優しい存在なのかは、選ぶ喜平チェーンの違いで随分変わってくるということです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

年代物の貴金属は地金が厚い、ゴールドのたっぷりな地金のおかげで一粒サファイアデザインが華やかなリング【504】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

アンティークは100年以上でないとなかなかそのような資格が得られないもの。

貴金属ジュエリーに関しては、天然金属なので新品磨きや仕上げをしてもらったお品はピカピカでいつの時代の物かなかなか分からないはずなのですが。。

しかし、実際はなんとなく分かるものです。

それほど流行などが激しくあるわけでもないジュエリーアイテムでも何十年かは前の者だと思うようなそれらしい面影があるものなのです。

このたびは、そのような年代物の様相が素敵に現れた18金イエローゴールドのリングをご紹介したいと思います。

年代物の貴金属判断の基準の1つは、厚みのある地金使い

デザインのどこかにも確かに年代をイメージするようなテイストが表れるものですが、むしろ地金の使う分量を見ると年代の予想もつきやすいのです。

地金高騰の2023年現在に製造されたジュエリーとの比較では、昭和時代のお品物は断然地金が厚く作られているものが豊富です。

いろいろな古いリングを質屋様などで拝見させていただきまして、そのように実感しています。

宝石よりもむしろ地金は正直にその時代を反映しているところがありそうです。

地金の価格の上昇に伴う材料の入手のしにくさなどが絡んだ諸事情から、ここ最近の新しく製造されるお品は全体的に薄っぺらいのです。

リングの指にはめる輪の部分だけでも地金をおしみなく使ってあるもの、そうでないものが分かることもあります。

そういった読みから、この度ご紹介のリングは、厚みあるしっかり感が特徴で、実際にずっしりと重みもあり、年代物らしい様相をしていると言えます。

ダイヤモンドxサファイアコンビのリング:台はK18YG。絞りデザイン。地金の厚みが特に正面に感じられます。

なかなかスタイリッシュなX型が表現されたデザイン。

正面の左右にお花のような柄でダイヤモンドがセッティング。

3点セット:ネックレスとリングとでサファイアとダイヤモンドがリンク。ブレスの形はネックレスにリンク。

抽象的で合わせやすいマーキスカットモチーフを意識したセットになりました。

マーキスカットの「マーキス」は「侯爵:こうしゃく」のこと。

侯爵という地位は、かつてのフランス、王政における貴族達の反映の時代では「公爵の下位、伯爵の上位」の位置付けです。

ただ、この形のジュエリーを身に付けたルイ15世の公妾(こうしょう)のポンパドール夫人に由来があります。

この夫人がよくこのアーモンド形のジュエリーを付けていた、この時代に流行していたことから。

ポンパドール夫人は大変影響力のある女性だったのです。

あとがき

現在は薄いデザインが軽やかで美しいのだというような傾向もありますが、雑誌やメディアの煽りもあるので、本当は何が素敵なのかを自分でよく好みを判断したいものです。

ペラペラの美しさももちろんありますが、ちぎれやすかったりなどの強度は大丈夫なのか、小さくてもしっかりしている、ずっしりと重みがあるなど、多方面から見た慎重な選び方をお勧めしたいです。

このたびのリングのように厚みがちゃんとあるところには「正直さ」が見えてきます。

これくらいはリングには地金は使うものだというメッセージのように感じるほどです。

謳い文句や流行を100%信用し過ぎず、実際に手に取った重みなど人間が感じるその直感のようなものを大切に。

ジュエリー購入は本来見て手に取ってということが一番望ましいのではないでしょうか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

この形を「粋」と表現せずにはいられない、四角いジュエリーに合わせやすいフォルムのボックスチェーンブレス【503】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ブレスレットというアイテムは、人間の身体に付けるジュエリーの中では真ん中くらいの位置。

この位置は上のネックレス、下のリングをつなぐ重要な架け橋的なポジションだと思っております。

そのせいか、今まで集めた中ではブレスレットが主役アイテムになることはそれほど多くなく、リングとネックレスをうまく関連付けたり、中間的な調整のような役割を考えてまいりました。

このたびは、そのような存在のブレスレットにあえてスポットライトを当てながら、ジュエリーの組み合わせの中での役割のような姿を見ていきたいと思います。

徹底的な四角が美しいボックスチェーンのブレスレット

今回ご紹介の18金ホワイトゴールドのボックスチェーンブレスは、潔いほどの四角っぽさです。

ボックスチェーンブレス:地金はK18WG製。この徹底的なスクエアなラインが美しいです。

以前にこういったボックスチェーンのロングをステンレスで愛用していたジュエリー収集時代がございました。

チェーンは意外と遠目でも目に飛び込むものです。

なかなかのボリュームでありながら密集したパーツが互いに近寄った「喜平」よりもすっきりと映るのはこの空間の「四角い透かし」のおかげ。

空間をも見込まれたデザインが本当に素晴らしいです。

3点セット:四角いモチーフをとことんリンクさせます。

ペンダントのテーパードカット、リボンそのものの四角い部分、ペンダントチェーンのベネチアンのボックス型、リングのテーパードとボーダー状の配列の四角い映り。

すべてのアイテムに四角い要素が入り大変すっきりとまとまりました。

ペンダントにリボンモチーフがあるにもかかわらずパンツスタイルのお洋服に合わせていけるような寄せ方を感じ取っていただけますでしょうか。

リボンだからワンピースやスカートのイメージからのギャップです。

リボンが意外と四角モチーフに合うということを過去のいろいろな試行錯誤から気付きはじめ、分かりやすいまでにリボンと四角の相性を示してみたのでした。

あとがき

もともと四角モチーフは好みで、四角いカットのストーンのペンダント、四角いチェーン、幅広の四角く映る平打ちリングなどには目がないです。

とてもシンプルですが、ジュエリーの組み合わせの時に、「形、色、素材」を「同じにそろえる」ということで素敵になっていくという方法がございます。

「互いに違う」ということの良さは難易度と理解の難しさがありますので、まずは「互いに同じ」というところにポイントを置いた集め方がうまくコレクションしやすいです。

ジュエリーの形の中では四角は王道ですがクセもあります。

しかし、このクセが何とも魅力的に映ってしょうがないのも本当です(^-^)。