ルーツは同じコランダム、作りの良いプチペンダントの段差重ね付けで繰り広げるサファイアとルビーの絡み【557】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ペンダントの重ね付けにはいろんな効果が見込まれます。

①華やかさ②躍動感③立体感。。

このたびは、王道の宝石であるルビーとサファイアの同時付けのご提案をさせていただきたいと思います。

そこには時々混じるダイヤモンドや他の第3の色の存在も効果的です。

決して大ぶりなダイナミックなものではなくても、小さいサイズながら作りがしっかりしたものを見極めるということも同時に重要事項としてお伝えしたいと思います。

小さくても台に厚みがある「裏側」を見る重要性

このたびご紹介しますルビーとサファイアの小さなペンダントの前に本当の初期のものがありました。

2020年7月のレンタルジュエリースタート時のものです。

ここからの変化が後口のお写真になりますので、興味深く比較してみて下さいませ。

前口:1cm周辺の小粒でありいずれも基本的な作りが同じ2点です。

その後、2021年4月にレベルアップにより、下の写真のようにトップを変更しています。

パイプロープの長さも差を付け、空間の雰囲気を変えていきました↓。

後口:写真に分かりやすく映っていますが、この銀色の中でルビーのトップだけPT900台。それ以外はK18WG。

同じ銀色でもプラチナは突き抜けた白っぽさがあることをこの写真で理解できます。

それなのに私は、PT900に対してK18WGのチェーンを付けていたのです(^_^;)。

しかし、それにも理由があり、サファイアの方とチェーンをそろえることの意味を考えた末のこと。

その後、PT850のチェーンを探していたところでセット組廃止を決めました。

ちょっと話は中核から逸れましたが、このルビーもサファイアも台の作りが実は豪華です。

そして厚みもちゃんとあることが裏面を見ると分かるのです。

それでもトップは小粒のチャームのような類のプチペンダントトップなのです。

パイプロープチェーンでボリュームを出すことで、装いの遠目に映るジュエリーの影を目立つようにしています。

以前のペンダントトップからは、同じ小粒でも後口の方がはっきりとしたフォルムです。

3点セット:ブレスは1ctのダイヤモンドテニスブレス、リングは個性的な花柄のV字。
〇ブレスレット:PT850製の3mm強のやや巾広ブレス。柄が入っていてデザイン性があり。
〇リング:K18WG台。ルビー、サファイア、ダイヤモンド、ピンクトルマリン、グリーンガーネット、12.5号。

デコパージュみたいな設置の花柄が素敵です。

リングの中に入るルビーとサファイアはペンダントとリンク。

V字リングの柄とブレスレットの巾広の6mm程や柄がどことなくマッチ。

そんな風に相性のある部分の関連付けで決めていった組み合わせでした。

あとがき

その後なのですが、上の写真の組み合わせに登場するすべてのアイテムが2022年をもって「本物志向のレンタルジュエリー」のラインナップから廃止に至りました。

それは、どのアイテムにもボリューム感がある1点ずつにするようスタイルを変えていったからです。

それでもこの時のこの組み合わせの段階を通らずしてその後の改良の思い付きはありませんでしたので、貴重な期間でした。

ラインナップもその後の見直しとか考え方の変化によって変遷があります。

それが事業者の自然な気持ちの表れでありずっと同じではないのです。

その時々の価値も後から考えると間違いなく感じていましたし、その時の渾身の組み合わせだったのでした。

ルビーとサファイアを同時付けすることは、トリコロールカラーになるというおしゃれ感もありますが、色に関することだけではありません。

冒頭でお伝えしましたように、かつては同じ鉱物「コランダム」であった同じ「生まれ」の2つのストーンなのです。

そうして、再び一緒に段差の上下で付けてあげることに「ロマン」を感じるのです(^-^)。

まるで美味しそうなベリーの実のよう、ピンクサファイアの粒が密集した色濃いピンクの美しいプラチナペンダント【556】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

どんなお洋服に合わせるというのだと一見疑わしいような木の実モチーフのジュエリー。

これこそがなかなか気になる存在なのです。

これまで比較的レアな存在ながらも時々木の実を模して形作られる葡萄やベリーのような木の実のペンダントに注目してまいりました。

このたび、濃ピンクがプラチナ台に映える素敵なベリーの実のペンダントをご紹介したいと思います。

浮くのは当然。

無地のお洋服にジュエリー主役でスポットライトを浴びたコーデにすれば浮いてもかまわないのです。

最大限にベリーペンダントがかわいく映るようなジュエリー同士の組み合わせの改良の変遷をどうぞご覧くださいませ。

ピンクサファイアの青味カラーのピンクは銀色の地金に相性が良い

木の実の自然の風景を演出ということで、まずそもそもこのベリーのペンダントトップの前には、別の木の実モチーフで組み合わせておりました↓。

3点セット(1案):最初はこんな木の実ペンダントを選択。シトリンの粒です。ブレスはマルチサファイア。

ペンダントの迫力の薄さからその後廃止、次なる2案を考えていきました↓。

3点セット(2案):ペンダントの台、チェーンブレスまでがプラチナ製。リングはK18WGです。
〇ネックレス:40cm。実は、濃ピンクサファイア9粒。地金部分はPT900。チェーンはPT850の巾広3mm。

このシリンダーチェーンをくっつけたデザインのチェーンが柄を作っていて素敵です。

〇ブレスレット:PT850製のベネチアンチェーン6連編み込みデザイン。
〇リング:K18WG製の和風透かし彫り9mm巾。透かし柄のデザインがペンダントの木の実にマッチ。12.5号。

続いて3案です。

この3案で完全に腑に落ち、いったんのゴールを迎えました。

3点セット(3案):ペンダントチェーンを変更、ブレスを変更、リングも変更のPT900台のピンクサファイア。

2案ではリングの透かし彫りのパンチの不足を感じ組み直しました。

そして、チェーンを長めの69cmへ。

普遍的な喜平のPT850にすることでよりトップのベリーへ視線を集めます。

ブレスはK18WG台のダイヤモンド、新たなる色をピンク以外に入れません。

リングは同じピンクサファイアでバランス良い位置のネックラインと指先でリンク。

2案よりも3案の方がお洋服には合わせやすくなりました。

ペンダントトップのインパクトのある濃ピンクが差し色のような考え方をすれば、木の実という特殊なデザインであっても浮き過ぎることがありません。

是非無地のワンピースなどに美しく映える装いを楽しんで下さいませ。

あとがき

こうしてこのたびのベリーペンダントは最初のシトリンのベリーからカラーを変えたピンクサファイアのベリーへの差し替えがあって思い切って大きく変化してきたものなのです。

最後の3案は行き着いた渾身の腑に落ちた組み合わせです。

こうして何度も検討し直しをしてレベルを高めようとしています。

最初からはなかなか一発では完成できないこともありまして、それは仕方が無かったことです。

当「本物志向のレンタルジュエリー」では、こうしたレベルアップを事業者の私のメインのお仕事として品物を高めるということをしています。

せっかくの逸品、奇跡的な地球の中から出てきた鉱物が行き着いた最終的な姿であるジュエリーに対して「敬意」のような気持ちも込めています。

そして、それを喜んでユーザー様に身に付けていただくことで事業者は喜びを得ていきます。

間違ってもお客様を差し置いて事業者本人が身に付け装い楽しむことは、今までもこれからもございません。

すべてその機会はお客様の為の価値なのです(^-^)。

マルチカラーの究極、難易度ある「アミュレット」ジュエリーの装い方【522】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

アミュレットリングとか、アミュレットネックレスなどと呼ばれるものがあります。

この「アミュレット」の意味は「厄除け」「お守り」です。

商業用に品物に意味付けが付された1つだと思います。

マルチカラー配色の、縁起などの良いとされる天然石を集めて1つのアイテムに入れ込んであるところに価値があるのです。

ただ、その選択された天然石があまりに多種多様。

全体ではあまりにもカラフルな感じでポップなイメージに映ります。

このアミュレットジュエリーこそ、他のジュエリーとの組み合わせ、お洋服とのコーデにどう取り込むかの難易度のあるアイテムだと私は考えます。

色もある程度偏っていた方が実は身に付けやすいということです。

とはいえ、これは挑戦。

アミュレットジュエリーのマルチカラーのパッと明るい生き生きとしたイメージ、うまく活かす組み合わせにこのたびチャレンジして考案してまいりたいと思います。

カジュアルな雰囲気で装う勧め、すべてのカラーに対応できる色はどの色でも良いという考え方

アミュレットペンダントトップ:K18WG台。直径8-9mmくらいの小粒。

一番上から時計回りに、ペリドット、シトリン、ガーネット、ピンクトルマリン、アメジスト、ブルートパーズが配置、真ん中は、アクアマリン。

アミュレットに使われる石の数は、7色であることが多いですが、7という厳密な決まりはないよう。

そして、その中に使われる石の種類も特に決まりはないようですが、カラーの感じの違う石を持ってくるので、こういったカラフルなポップな感じに仕上がることがほとんど。

どの色が主役などというのが無い分、かえってアイデアが浮かびにくいですね。

そんな時は、どんな色でも良いのです。

とにかくお洋服を無地に合わせるという考え方をしてみて下さいませ。

黒でも、白でも、ブルーでもとにかく1色だけに対してのこのアミュレットペンダントは素敵に映えます。

柄のお洋服はあまりお勧めしませんが、ペンダントが柄に埋もれて馴染んで目立たなくなりがちですのでこの現象を覚悟する必要があります。

まずはこのペンダントを主役に、周りのものを固定した1色使いという考え方が装いやすいです。

台がホワイトゴールドのシルバーカラーですので、同じ地金でそろえ、まあるいフラワーのようなフォルムと歩調を合わせて丸いチェーンのブレスなどを選択されると良いかと。

リングは、同じアミュレットでも粋ですし、この中の1色、先ほどのお洋服の無地1色と同じ考え方でストーン色を1種にしぼるなどをご提案。

もしくは、リングを地金だけのタイプにするという方法も合いやすいです。

ペンダントトップの丸いフォルムを意識した丸いフラワーの透かし彫りのリングなども素敵です。

あとがき

とにかくアミュレットのにぎやかなカラフルさを活かした装いでまとまるところをゴールにトライしてみて下さいませ。

そうしているうちに、アミュレットリングがいかに「カジュアル」なテイストなのかを感じる時があると思います。

レインボーほどの多色過ぎるマルチカラーであるアミュレットはどうしてもカジュアルに寄ったジュエリーになると考えます(^-^)。

3個連結のマルチカラーペンダントトップのデザイン違いをダブル使いで攻めたジュエリーコーデ【521】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

3個連結タイプのペンダントトップは華やか。

1粒よりも連結タイプでボリューム感も増します。

更に3個連結をツイン使いの様子をお届けしたいと思います。

3個連結タイプの中でK18WG台を選ぶ

3個連結というのは、ペンダントトップのチャームのような1粒が3個連なって1つのトップになったもの。

1つ1つの粒が結構はっきりしていて、マルチカラーだというところにも特徴があります。

3個連結:K18WG台。間にダイヤモンド。バチカン除外で縦3cm。ペリドット、シトリン、ブルートパーズ。

よくダイヤモンドのフラワーでこういうタイプがあるようですが、それと比べるとこちらは、カジュアルな感じです。

一番上が楕円、下2個がスクエアというのも、幾何柄調で面白い。

天然石は、上から、ペリドット、シトリン、ブルートパーズです。

K18YG台の方が青味カラーには合っています。

結構枠がしっかりしていて、1粒もはっきりとした大きさがありまして、間に入ったちょんと小さなダイヤを含めて、1パーツで縦1cm程になります。

裏を見ると作りが良いのが分かります。

裏の台(K18WG)の作りを見てみると、しっかり感がより分かります。

そして、さらにその後そっくりさんが登場します↓。

類似ですが、少し違うところがかえってお洒落。これを1本のチェーンに通します。リングはトパーズ。

リングのモチーフも四角でペンダントと調子が合っています。

リングもマルチカラーという案もありますが、ペンダントが主役と考えると、この場合リングは控えた存在。

ただ、リングの厚みはたっぷりであり、ブルートパーズ1色であることが全体の「青味カラー」をまとめてくれているのです。

あとがき

連結タイプはフラワーでもいくつか見てきました。

フラワーはかわいいのですがクセもありますので、四角のモチーフの抽象的な雰囲気の方が、お洋服とのコーデは決めやすいと思います。

フラワーの連結タイプ。モルガナイトとグリーンダイオプサイトコンビ。

赤みのマルチカラーだとイエローゴールドでツイン使いでやってみたことがあります↓。

イエローゴールド台のツインタイプ。似ているようで違う2つというところが良いのです。

1つでは迫力が無ければ数を増やすということで華やかにする方法の1つ、ツイン使い。

もともと連結していたものをさらに並べるというのがめいっぱいの華やかさの表現となりました。

もしかして、台の色が違う2つのツインでも別の面白さが生まれそうです(^-^)。

プチペンダントにボリュームを加える方法、1本のチェーンに小花を2個通した結果が2倍を超える不思議【555】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」というレンタル事業をさせていただいております。

当ホームページ内で受付させていただいておりますが、その他ブログにも<ジュエリー>のカテゴリーでそのジュエリー同士のコーデや装いの面でのご提案もさせていただいております。

ジュエリーもお洋服や他の小物類とのまとめが最終的な装いのゴールだと思っております。

お洋服やバッグや靴との組み合わせのアイデアや工夫で素敵なスタイルが出来上がることもできるのです。

ジュエリーそのものの良さが活きるのも埋もれてしまうのもそのコーデにあると考え、とても重視している点になります。

このたびは、人気のストーン「ブルーサファイア」の小花チャームペンダントを2個付の方法で装いに遊び心と躍動感を出していきたいと思います。

プチペンダントの2個の重ね付けは段差の2連とどう違うのか

ジュエリーの小花チャームはよくあるモチーフなのですが、全く同じものを探そうとするとなかなかないものです。

それぞれのストーン違いの味わいとかちょっとしたカットの違いで随分と変わるものだと多くのフローラルジュエリーを取り扱いながら感じています。

1つのお花だけでも可愛いのですが、類似品を2個隣に重ね付けするとどうなるでしょう。

ストーンのカラーの美しさが広がり2倍になることでボリューム感が出てきます。

もともと別々の1個ずつのペンダントトップでした。これをこんな風に隣に同じチェーンに通します。

片方が葉っぱ付きというデザインの違いがあったことも面白い違いで2個の意味が増します。

グリーン色のエメラルドも追加されたことでカラーに奥行きが出ています。

では、ボリューム感やにぎやかさだけ加わったのでしょうか。

何かがもっと加わって雰囲気が高められたような気がしてなりません。

こうして、1+1=2以上のテイストが生まれたことになるのです。

上下の段差で2点のペン段に分ける重ね付けの方法よりもこの場合は効果的であったと。

そうして、このペンダントが完成したところでブレスやリングをセットにしていきます↓。

〇ブレスレット:K18WG台の花びらモチーフとダイヤモンドコンビのデザインブレス。

細口ながら地金はしっかりとしたもの。花びらモチーフ部分がマットな素材感と、光沢な素材感で交互に配置のツートンカラー風。

リングにもサファイアが入っているものを組み合わせていきます。

お花は透かしですが、同じ5つ花です↓。

〇リング:K18WG台の真ん中にサファイアが1粒。花びらはパヴェダイヤモンドが大きく広がる透かし花。14号。
3点セット:全体像はこんな感じです。

ペンダントチェーンは切れやすいと言われるシリンダーチェーンです。

小花だからこその2個付でも重さに影響がないことも考慮の上です。

この考え方を引用いただく場合は、チェーンの強度とトップのボリュームのバランスが安心できるような調整が必要となりますのでチェーンの方にもお気を使いいただきますよう。

あとがき

お勤めなどに身に付けるジュエリーは、会社である程度の華やかさの制限があることが多く派手になり過ぎないよう気を使いがちです。

しかし、首元を可愛く飾ることのその心地良さこそ実はとても大切。

人とのかかわりの多いお仕事ではお話する時のお顔周辺は大切なスポットなのです。

少し華やかさが出るには。。を考えたときに、重ね付けは粋に仕上がる工夫の1つです。

ジュエリーそのものは製造された直後の姿に過ぎません。

そこからワードローブに溶け込み、独自の使い方や装い方は今度はユーザー様がその後の使用の中で工夫して行ける醍醐味なのです。

「スタイリスト」になったかのように、真剣にその組み合わせや集まりで生まれる素敵さを表現していってくださいませ。

「遊び心」は「適当」とは非なるもの、「真剣に遊ぶ」という意味なのでございます(^-^)。

カラーストーンペンダントのカラーが偏り過ぎないフォローをしてくれるマルチフラワーリングの存在【553】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「マルチカラー」というのは装いには大変ありがたいカラーです。

色とりどりではなくても3色以上がマルチカラーの定義です。

たとえ〇〇系と色が偏っていてもそれは3色混じっていれば、それはマルチカラーなのです。

他の色が入りこむことでさらに別のアイテムとの組み合わせコーデの際にまとまりやすくなるのがカラーが豊富であることの融通だと思っています。

このたびは、1点のローズクォーツの淡い桜色に合わせた3アイテムの組み合わせでセットを作る際に取り入れたマルチカラーのリングに目を向けていきたいと思います。

ローズクォーツのミルキーな桜色ピンクの色自体が難しめの覚悟

そもそもローズクォーツがローズクォーツ同士以外のストーンと合わせることがまず難しいと言えます。

それでも同じストーンではないのに相性が良いことを実現するためには、「マルチカラー」に助けてもらえることがあります。

特にローズピングが入らないマルチカラーのフラワーリングを組み合わせた例。
〇ネックレス:K18YG台。ローズクォーツ。サイズは、バチカン含まず、縦25mmx横15mm程。88cm。
〇ブレスレット:K18YGのボックスチェーンのねじり固定デザイン。ゴツゴツとした手触り。
〇リング:K18YG台。左から、ブルートパーズ、ピンクサファイア、ペリドットの予想。サイズは13号程度。

ブルーやピンクも入っているマルチフラワーリングがローズクォーツペンダントに合うと解釈して合わせました。

写真だと少しカラーが変わりますが、実物はもっと馴染み腑に落ちております。

フラワーじゃなくても丸型同士でこちらもOKかと。

とにかく、台はイエローゴールドで合わせておいた方が良いです。

台の色が違うことは、本当に注目したいマルチカラーとペンダントの相性に目線がなかなか行かなくなり、「ちぐはぐな組み合わせ」の印象になる危険性があるからです。

あとがき

このたびは一例としてマルチカラーの中に共通部分を見出すやり方です。

その他の方法も1つ。

ペンダントの表面のツルツル感の統一です。

例えば全く違う色のストーンのリングであっても、ピンクとは比較的相性の良い「スモーキークォーツ」のなどの茶色リングのストーン部分がつるつるでおなじ楕円形をしているという共通部分があれば合ってくる可能性があります。

この時も地金はイエローゴールドでそろえていますので、カラーの部分で共通している点を地金ですでに押さえているという見方もできるからです。

目指すゴールはすっきりまとまって「粋:いき」になることですから。

このたびの工夫をどうぞジュエリーを同時付けする際の引き出しの1つにいかがでしょうか(^-^)。

黒じゃありません!赤なのです、四角枠の向こう側へ吸い込まれるような深紅のガーネットペンダントの儚き運命【551】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

宝石には、カラフルな色の展開があります。

この色の展開こそが宝石らしい色とりどりである価値だという見方をしております。

四大宝石と呼ばれる4種のダイヤモンド、ルビー、エメラルド、サファイアが注目されますが、もっと他にも魅力的なストーンがあります。

その中でもガーネットはとりわけ王道な色。

同じ赤のルビーとも違い深くダークな色です。

このたびは、ガーネットの素敵さが存分にお伝えできるようなその世界観へ私がご案内致します。

ガーネットペンダントの小粒から大粒へ

個人的趣味で恐縮ではありますが、四角い形がとてもかっこいいと思っています。

ジュエリーアイテムも四角やスクエアに注目し、その形でそろえるだけでも統一感が出来て、素敵になることを実感しています。

ガーネットの大粒もなかなか出会いにくいのですが、小さいものは数多いので、やはりできるだけ大粒が個性的で希少価値が高くなると思います。

それでは、最初は小粒だったところからのガーネット中心のジュエリー同士の組み合わせの変遷をどうぞお楽しみくださいませ。

小粒をこんな風にチェーンネックレスと重ね付けで華やかに。。
四角フォルムを意識した18金イエローゴールドベースの組み合わせ:ペンダントトップとリングがガーネット。

この小粒からのレベルアップでペンダントを大粒に変えていきます↓。

大粒のガーネットペンダントのセット:アイテム数を減らしボリュームをアップ。

ブレスのスクエアの透かしは、ペンダントやリングの形にリンク。

私の実感からお伝えできることは、「隙間も形である」ということです。

アイテム自体の形だけではなく、透かしが作る隙間は十分なデザインなのだと言えます。

〇ペンダント:K18刻印の銀色とゴール巾広チェーン45cm。バチカン含まず縦18mmx横13-mm程。
〇ブレスレット:K18YGの透かしプレートを2つ折りしたようなチェーンの巾広デザイン。
〇リング:K18YGにガーネットがパネル状に配置のリング。上下の透かしが美術建築的。サイズは12.5号程。

このリングを「パネルリング」と名付けておりまして、レトロで素敵なデザインです。

上下の瓦のような透かしデザインがエレガント。

大粒の四角の天然石は欠けやすい

その後の展開としまして、実はペンダントトップに損傷が起こり、ペンダントトップを取りやめました。

ガーネットの硬度はそれほど高くありません。

どこかにぶつけたりしたことで、欠けが簡単にできてしまうこともここで知ったことです。

その後のセットの組み合わせの見直しで、ペンダントトップにはツインのマルチカラーのパネルバーデザインを2個に設置。

残りのアイテムはそのまま続行しました。

以前より、スクエアの1マスのサイズのバランスは良くなったと思います↓。

新しい組み合わせ:四角の1マスのサイズがどれも同じくらいであるところが足並みそろった感じです。

あとがき

組み合わせは、「本物志向のレンタルジュエリー」をさせていただいております事業では私の重要な任務です。

この組み合わせ作業が無いと、あらかじめセットされた使いやすい特徴が薄れます。

このコーデあってのラインナップなので、ここで私が苦労をする場面となります。

この苦労がまたとても楽しくやりがいのある作業なのです。

その後、レンタル後はお客様はとても楽で、急いでいても悩むことなくそのまままとめて身に付けていただくだけでよいというメリットがあります。

この私の役割を有難く思います。

ただ、自分で組み合わせたいという思いもあると、単品コーナーというのも増やしていっています。

美しいプラチナのY字ネックレス、これをどう装えばとびっきり素敵になるのかを全力で考えた前案と後案【536】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

地金だけのネックレスがとても素敵です。

ストーンが入っていない代わりに細工された別の素敵さを見つけることができます。

この度は、PT850製の銀色が美しく輝くスタイリッシュなY字ネックレスをご紹介したいと思います。

そして、他のジュエリーとの組み合わせも考えジュエリーのセットを決めました。

その後の考え直しで後案というのもございまして、どうぞ前案、後案ともにご覧いただければと思います。

なぜ前案を変えたのかの理由と発展について

最初はこんな風に組み合わせています。
〇ネックレス:PT850Y字ネックレス。長さは、最長72cm。
〇ブレスレット:K18WG製パイプロープチェーンブレス3連(3本)。
〇リング:ダイヤモンド、ルビー、サファイアのトリコロールカラーの色使いの2点のリング。サイズは左15号、右13号程度。

ただ、この案は、トリコロールカラーのリングが2個使いになっていまして、その後のボリュームアップとセットの中の数を「3」に絞る見直しからリングは2点共廃止。

3点セット(後案):3点ですっきりとまとめました。前と共通するところは四角いフォルムを意識したこと。

ペンダントの先の滝のようなストライプラインはリングにリンク。

リングの形とブレスがリンク。

それぞれの共通点で関連付きながら、このセットになりました。

リングのガーネットとヘマタイトのコンビが暗い色なので、前案よりもクールな印象です。

何しろ2個のリングを1個にしまして、その1個のボリュームは迫力あるものです。

あとがき

以前は、個人で集めていたコレクター時代からの流れで始めたレンタル事業なので、その名残がやや普遍的なボリュームのリングに現れていることがまだありました。

集めていた時代と事業として継続することの大きな違いを感じています。

集めるのは個人なので妥協していても気になりませんでした。

しょせんは自分使いのみだったからです。

しかし、事業となると自分が一切使わないお客様が使うからこそ、妥協が出来ないという逆説があります。

そうしてどんどん昔の収集時代の面影が消えていきました。

この消滅は事業の細かな一歩ずつの発展と見て、私としては喜んでおります。

何より、3点セットとしてすっきりとまとまることができて良い結果になっていると思います。

ただ、懐かしい収集時代の名残は、変更前の動画として残っていきます。

比べながらあれこれ感想を持っていただける面白みもありますす、変更した理由や考え方の変化なども隠さずお伝えできればとbefore/afterを残してあるのです(^-^)。

コハクとコパルの違いが正確に分かる人などいるのだろうか、天然樹脂そのものがジュエリーになった特殊な素材に注目【520】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

琥珀(こはく)のコニャックカラーと呼ばれるオレンジが非常に美しいです。

琥珀のネックレス。65cmくらいのミドルレングスです。留め具にも琥珀が使われています。
こちらはブレス。ネックレスにばっちりと合います。とても軽いのが琥珀の特徴です。

このブレスに関しては、購入時にコハクかコパルか不明との情報をいただきました。

カットが多面カットの粗めでいびつなところがとても美しいです。

これらの琥珀に合う、味わいたっぷりの透かし台のK18YGが美しいリングをご紹介したいと思います。

コハクとコパルの違いなど簡単には分からないが、定義がしっかりある

琥珀(こはく)は厳密には、コハクとコパルがあるのです。

コハクの方は「完全に化石化」されたもの。

コパルの方は「半化石化」の状態のもの。

半化石化は化石化が完全なコハクより弱いということなのです。

ただ、コパルにしても、年月は数百年-数千年の天然樹脂というものなので、はるか昔の素材であるわけです(コハクはうんと昔になります)。

そうしますと、コパルでも相当貴重な素材になります。

コハクは、火に燃やすことができてしまうので、当然コパルもですが、火には近づけてはいけません。

鍋料理、焼き肉料理などのお食事に琥珀ジュエリーは控えることをおすすめします。

コハクもコパルも一般的に琥珀(こはく)と呼んでしまっていることが多いようです。

今回のお品も果たしてどちらなのか不明とのことです。

琥珀のリング:K18YG台。飴みたいな立体感ある粒。サイズがビッグなので迫力あり。中身有り。

中に木の葉の軸なのか木の幹のかけらなのか、何かが入っています。

台の透かしも凝ったものです。クラシックさがたっぷり。

琥珀のリングが18金の台に乗ったものがそもそも希少です。

琥珀は削ること自体リスクが大きく割れやすいので、加工が難しいとされている素材です。

だからこそ、それでも作られたこのリングが貴重なのです。

試行錯誤の末行き着いた組み合わせがございます↓。

ベースはイエローゴールド。リングの多角形がペンダントの8角形とリンク。

もうすでにこの時点で、琥珀は樹脂という実態を忘れています。

鉱物であるストーンと同じに考えて宝石のラインナップに当たり前のように並んでいることに改めて驚きます。

鼈甲も同様ですが、やや市井的目線からは、琥珀の方が少し人気が高いように思えます。

あとがき

上述のように、琥珀(こはく)や鼈甲(べっこう)は天然樹脂であり、天然石とは違った分野の素材ということでした。

同様に、海の産物である「シェル」や「珊瑚」や「真珠」も宝石の仲間としてこれまで括られてきました。

海、山、川などの自然の中の産物であるという括りでは一まとめになっているのです。

琥珀や鼈甲も近年はもう素材が見つからないとのことで貴重な存在です。

昔の品物がごろごろと箪笥の中に昭和時代の品物として眠っているかと思います。

「ひいおばあちゃんのネックレス」などとということをテーマにすると、随分実家の箪笥の奥に琥珀が眠っていることでしょう。

うまく活かせると良いですが、ごつ過ぎて装いが難しいのが現実です。

そのごつさを新しい形で装えるお手本があれば嬉しいですね。

1つコツのような考え方として、和風に合わせないことかな。

琥珀や鼈甲を「和」ととらえる固定観念を脱し、「洋」の装いに取り入れると新しい形の装いが生まれやすいと見ています。

あくまで私見ですが(^_^;)。。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ライスパールをあこがれの3連段差ロングへ組み直しの際の判断、「テグス」はたたむとうねりが付いてしまう問題をどう解決するのか【519】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お米のような粒のライスパール。

昭和のネックレスでは同じ長さで多重のショートデザインが多いです。

ライスパールの粒の形状には歴史的な変遷があり、その後の品質改良において、近年形が整っています。

古物で形が乱れているものこそ古い品物であると判断できる1つの見方です。

比較的近年のライスパールだと思われる粒が整ったものは、素敵に前身をかざってくれるのではないかという甘い夢を抱き始めます。

そして、ライスパールの中古品をいろいろ寄せ集めまして、一度バラバラにし、3連段差ネックレスを作りましたのが2017年くらいの挑戦でした。

ラインがうねってしまう原因は通す糸が「テグス」のせい、「生糸」は細すぎて着れやすいジレンマ

一番長い連で95cm。ここまでロングのライスパール製が珍しいです。自作ならではの実現でした。

その後、腕の未熟さから、組み直しをプロのリフォーム屋さんへお願いしました。

通す糸以外の材料をすべて当方で手配の上でした。

組み直しの目的が、「テグス」を通していたからたたんでうねりが出てしまい消えないことから「糸」で要請。

ところが結果は同じテグスが通されていました。

連絡ミスと確認ミスだったこともありますし、糸でロングの重みを支えきれないから切れやすくなるという現場の作業者様の判断からだと思います。

ということで、自主製作でも分かっていた、テグスを通したライスパールロングネックレスは、たたまないで収納する工夫をしなければいけないという点をお伝えしておこうと思います。

もし、糸でロングの3段ものライスパールネックレスを通していたら、糸を通す穴が限界があり、どうしても細い糸でやらざるを得ないということ。

糸を通す最中に切れてしまうリスク、出来上がってもロングのため糸が切れるリスクが大きいことがあります。

そうであるならば、とりあえずテグスで通し、保管に工夫をユーザーに委ねるということになるのです。

テグスでということならどこかへ吊り下げてウエーブの跡が付かない収納の工夫を覚悟の上ということになりますね。

クラスプの2種の価値比べ、「メッキでデザイン性あり」か「SV925のシンプルデザイン」か

取り換える前のメッキのクラスプ:これはこれで大変お洒落ですが、残念なことに、メッキです。
バラの彫りのシルバークラスプ:925製。前のクラスプと比べると素朴ですが、シルバークラスプと呼べる品物。
シルバークラスプの刻印:「SILVER」と刻印があるシルバークラスプは、シルバー925のことです。

クラスプにも、シングル、ダブル、トリプルとあって、今回は3連なのでトリプルを必要としていました。

お店は、「genuine」様という天然石の連売りのお店でお世話になりました。

あまりない中、薔薇の彫りが素敵なトリプルが見つかって満足しています。

メッキよりもやはり、SV925の方に価値の軍配が上りそうです。

あとがき

最後に、シルバークラスプについての更なるお話を少し。。

真珠には決まってシルバークラスプが使われる理由があります。

なぜ、K18YGやK18WG、PT900が使われないのかの疑問の答えになります。

カチャッと柔軟に閉まる、はめ込むなどの対応ができる地金素材がシルバー925がダントツなのです。

これを、K18WGなどのクラスプで取り付けると、シルバー925程の機能が働かず、曖昧な留め方になって落としてしまったりなど、シルバーにかなう他の地金がないとのこと。

もちろん、メッキクラスプも、ものの見事に、使っているうちにだんだんカチャッという音がしなくなり、いずれ機能が薄れ、留めにくくなったりした経験があります。

よって、どんな高級な真珠にもシルバークラスプしかあてがわれない理由はずばりそこなのです。

高級感を出すためとか、真珠のレベルに合わせて、K18YGなども付けられているお品もありますが、実際の着用を考えると、真珠にはやはりシルバー925のクラスプであるべきなのです。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク