ダイニングキッチンの椅子の座面はベル型、ラインにきちんと沿うカーブを取り入れた低反発クッションカバー製作の結果、よく馴染み座りやすい【1348】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の投稿の【1343】では、正方形の低反発クッションカバーを製作。

正方形は向きの融通が利くので、最後の設置のリボンの位置が横向きでも柄に並行になっていれば成り立つ易しいコスパの良い製作でした。

低反発クッション(正方形):ひもは椅子の背面に行くので柄と同じ向きになっていれば設置は可能。

ところがです。

ダイニングキッチン用のチェアには、スクエア型は、全く沿わなかったのです↓。

カーブを描いた座面が多いダイニングキッチンチェアに対しては、正方形型はうまく沿わないと気付きました。
前面においても、クッションが飛び出し過ぎて、結局ずれて設置されてしまうのでした。

このたびすべて作り直し、カーブを取り込んだデザインの低反発クッションカバーの製作の幕開けです。

まずは、試作見本製作をし、カーブラインの馴染み方み方を確認

座面の形に上手くなじみました。カーブに対してラインが沿うことは、四角よりもはるかに整います。
背の部分の座面もちゃんと覆われました。見た目の心地としても気持ちが良いです。
使用していない時のインテリアとしての風景としても大変美しいです。

型紙は後程ご紹介しますが、ここに、取り付けリボンも設置する形で製作していくことになります。

1つここで試作についてお伝えしておきますと、試作では、中身のクッションが40cm四方を使ったので、きつくてパンパン。

この試作さえも、後でウレタンを削ってバランスを調整するリフォームをしています。

実際にお店で売られている材料としての低反発シートはスクエアが多く、デフォルトで気を利かせた38cm四方であるものも日本製では見られました。

よって、型紙はどちらかというと38cm四方に相性が良いサイズに設定。

カーブの部分を削る作業はどうしても必要です。

型紙のご紹介

カーブの部分はこうして手で椅子に跡を付けながらその線をなぞって決めていきます。
左右両方共このようにあてがって、一度両方を鉛筆で描いたら、均等になるよう後で調整が良いです。
なんとなくカーブラインがが見えています。まるっきり正確ではなくても、左右対称にだけなっていればOK。
左:短い方:縦41cmx横45cmx1枚、右:長い方:縦61cmx横45cmx1枚。

サイズに示した縦はトップの真ん中の一番長い部分です。この左右のパーツ同士の段差の意味は「キセ」です。

中身の低反発を入れた時に入り口の空き口が重なる部分を10cmと見込んだ結果61cm-41cm=19cmの差となっています。

よく、ネット上での型紙は20cmの差で分かりやすく作られていることが多いようですのでだいたい同じ意見です。

作り方

完成の姿:張りつめたパンパンな感じよりも、ややゆったりとした感じに仕上がった方が生地に無理がないです。
長い方の真っすぐの線に伸び止めテープ12mmストレートを貼ります。
そして、12mmの伸び止めテープ幅に従い、三つ折りステッチ。
ジャガードなので分かりにくいですが、左上部分は裏面。
短い方のパーツも同じく三つ折りステッチ。
長い方を中表に上から15cm分アイロンで折り曲げ。
ここで、待ち針で固定箇所を留めます。
次に中表のまま、今度は短い方のパーツを下側のカーブの線に合わせながら合体して待ち針。
結果的に上が5cm程の差で短い丈の方が上側になった重なりの構造です。この重なり方を反対にしないよう注意。
ちょっと生地の種類が変わりますが、端から7mm程を地縫い。
カーブのところもずっと縫います。パンクしないよう7mmがお勧め。5mmはパンクが心配、危ないです。
そして、このようにひっくり返して表に向けます。
また生地が元に戻りましたが(^_^;)。。U字に2本のステッチで固定。1本目は端から2-3mm、2本目は間4mm。
出来上がったのですが、再び裏に返して端の縫い代がしっかり隠れているかをチェック。飛び出し糸はカット。

このやり方は「袋縫い」の仲間だと思います。

ロックミシンなどを使って端を覆わなくても縫い閉じてひっくり返してステッチで固定することで塞いでしまう方法です。

とてもエコノミーなので別の場面での応用を見込めます。

共布リボンの型紙と作り方

共布リボンx4枚:5cm巾で40cmの長さにしました。

生地を型紙に合わせてカット。

四つ折り観音開きにアイロンで織り目を付けて、短い辺の縫い代も隠しながらぐるり1周ステッチをして完了です。

型紙に真ん中を起点として10cm間隔で4本のひもの縫い付け位置を書いておくと便利です。

カーブの入った低反発クッションが無くても、スクエアをカットすればよい

さて、後半は、低反発クッションのカーブフォルムを探し回らなくてもカットすれば大丈夫だという製作例です。

使用してあるので型がが崩れていますが、低反発クッションの中身はこんなスポンジケーキみたい。38cm四方。

もともとここにスクエアの不織布カバーで覆われたりしているのですが、それは廃棄。

後で、薄手の在庫生地を使いながら綺麗な内袋へリフレッシュしていきます。

まず、カーブのあるフォルムに低反発自体をカットしながらカーブを作っていきます。

こうして、先ほどのカバーの短い方の型紙を使い真ん中をきちんと定めてカットする部分を決めます。
マジックで左右ともに印付け。このカーブラインは結構重要なので丁寧に作図します。
この赤い印付けは、両面ともやります。クッションの厚みがあるので、可能な限り正しくカットするためです。
ハサミも一気にカットせず、こちら側の奥行きの内半分くらいをカット。次に反対側からも半分くらいをカット。

そうして、出会った地点を確認しながら切りそろえます。

初めてなので下手なカットの出来ですが、やりにくいながらももう少しカーブを丸く意識すると良かったです。

低反発の内袋の製作

少し手間をかけますが、これも望ましきゴールの為です。左の型紙では長さが不足してしまいます。
左の型紙の丈から+4cmの45cmの部分で右側の長い方の型紙を折り、内袋の型紙として使います。

厚みある低反発が入った入口を縫い閉じるわけですので、ゆとりが必要だからという理由の「+4cm」なのです。

内袋は、横の45cmと同じ縦が45cmという型紙になり、縦横同じ長さという点が覚えやすいです。

ここは低反発を投入した後の最後の縫いとじの場面。非常にきわどい場面ですが、実際は難なく行えました。

先程決めた縦横45cmのベル型の型紙を2枚用意。

まずは、ここに映っている投入口の縫い代1.5cmを先にアイロンで折っておきます。

そして、折ったまま、縫い代1.5cmでUの字ラインの方を中表に縫います。

次にひっくり返し低反発を投入した状態が上の写真でした↑。

待ち針が斜めに刺さったのは、自然な物理的な兼ね合いからの結果。

これが一番やりやすかったです。

投入口の縫い閉じは2度縫いがお勧め。二度と低反発が姿を現すことは今後ないでしょう。

お洗濯の時には、この内袋ごと洗濯ネットに入れてお洗濯、もしくは手押し洗いです。

これがそもそもクッションカバーみたいですが。。あくまで内袋です。ストック生地のポリエステルサテン地。

内袋といってもキュンキュンに張り詰めた感じではないゆとりがあるところが特徴。

完成です。サテンの裏地素材なので、高級感があります。しかし、今後は外に姿を現すことはあまりないのです。
先程作ったカバーに内袋ごと当ててみます。中身はカバーよりもひかえたサイズ感が望ましいです。
逆位置:3種のラインナップです。おっと、こちらは逆さです。柄の向きが逆ですから↓。
正位置:ダイニングキッチンの場合、座る時にこちらから見ますので、柄の向きがこれです。

椅子によっては、デスクチェアなどで、反対に前面側がカーブになっているものもあります。

常に、椅子の座面の形において、カーブは奥なのか手前なのかも注意して見るようにどうぞ。

あとがき

低反発クッションは実用的ですっきりとしています。

現実的に腰を掛けるという作業はふわふわの分厚いクッションではあまりないことです。

実は、実家が新築がありまして、カーテンやクッションカバーを続々と作っているという今があります。

是非この貴重な経験をお伝えしたく、この度も、スクエアで失敗したところからのカーブでの成功までを記録として残しました。

インテリア雑貨は、実用的である面とおしゃれ感の2つを同時に追求していきたい欲求が高まります。

選ぶ生地についても、とても楽しい瞬間ですが、お部屋となじむのか、椅子とよく馴染んでいるのかなどもポイントとなります。

じっくりと考え、長く使っていけるものになれば、出来上がるまでの苦労が「コスパの良い手作り品」という価値と引き換えになると思うのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

手元から決して目を離されませぬよう、そしてぎゅっと踏み込まれませぬよう、ミシンのフットコントローラーの接触不良時に急に動き出す怖さ【1347】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近あるものが故障をきたしました。

それは、ミシン製作には要とも言える、「フットコントローラー」の故障。

あれっ?と異変を感じたのが1週間程前。

そして、時々接触が戻り、動き出してはまた次の開始時には踏んでも反応しないを波のうねりのように繰り返しながら、ついに先日全く反応しなくなりました。

ここで製作がひとまず不可能になってしまいました。

急いで新しいフットコントローラーをネットで注文。

フットコントローラーは「JUKI:YC-485」というモデル。接触不良の原因は、根元の向きが横向きだからです。

どうしても、収納には根元を曲げてしまいがち、ここは触ってはいけない場所なのではないでしょうか。

現在は到着を待っているところです。

完全に壊れていなくて時々接触が復活する時がこの1週間頻繁にありました。

このたび最もお伝えしたいのは、まさにこの「時々復活する期間」こそ注意するべき時であり、ぎゅっと踏み込んでしまい、急発進することの危険さです。

ついつい大切な基本の「手元を見る」ことを忘れがちなペダルの故障、動かないからとフットペダルをぎゅっと踏み込むと急発進する危険性がある

足元のペダルが壊れたということで、踏んでもびくともしない、そんな時に思いっきり踏んだり、手元から目をそらし、足元を見てしまうことがありました。

これがとても危ないのです。

急に動き出すのがいつなのかは予測できないので、ペダルの踏み込みが深い場合恐ろしいことになりかねません。

もともとミシンは慎重にペダルを踏むという使い方だったはず。

このような緊急の時に思わずそれを忘れ、注意が散漫になることで、思わぬ事故になりかねません。

手は決して針の付近に近く寄せないようにご注意下さいませ。

そして、いつものように踏み込んでも反応が無いなら、諦めて、深く踏み込まないようにすることが安全です。

アダプタータイプでよくある接触不良、アダプターも永久パーツではない限りあるアイテムだということ

以前シェーバー(脱毛器具)でもアダプターの接触不良がありました。

あの時も、同じで、すぐにダメにならず、時々また復活したりしながら、波がうねるように機能が降下していく様子でした。

こうした特徴を覚えておきながら、まず、最初に接触不良に気づいた時にすぐ次の新しい商品を購入するぐらいが時間のロスが無いかと思います。

欲を出してしまい、まだまだ使いたいと思ってしまい、結局注文が遅くなりました。

この記事を書いている本日はミシンをやりたくてもできないのです。

もうパタリと動かなくなってしまいました。

1週間の期間があったわけですので、すぐにもう寿命だと割り切って次の注文をしながら、時々使える状態で作業を何とか続けて商品を待つというのが時間を無駄にせず、効率が良いです。

あとがき

そもそも、接触不良にならないための対策も重要です。

本体とコンセントが繋がっている根元をぎゅっと圧力をかけてしまうから起こると考えます。

よって、常に解放感ある収納が望ましいと思うのです。

必ずしも、別の入れ物に収納することが良いわけではないようです。

開放的にその場でゆったりと無理のない向きでそっと置いておくというのも、かえって立派な収納なのかもしれません(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<カーテン作り②>レースカーテンのフラワーペイズリー柄の中の「葉っぱ付きのお花」に向きあり、天地を正しい向きに把握してハギ目を繋げた【1345】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびカーテン作りの実体験をシリーズとして記録にまとめています。

本格的なカーテンを作ったことはこれまでありませんでしたので、実質初めての製作となります。

このたびは、②の過程におけるポイントになりまして、生地に柄の向きがある場合の把握の仕方について解説致します。

花柄やペイズリーは一見方向などが無いように織られているイメージですが、よく見るとこのたびの取り扱いの生地には方向性がちゃんとありました。

そのことから、こんな場合もあるのだという例として、方向のある柄を正しく見抜きながら、カーテンの上下の向きを決めていきます。

ペイズリーとフラワーコンビの柄の中の細かい部分、葉っぱ付きのお花には天地の向きあり、左右それぞれ2枚を正しい向きで繋げた

レースカーテン地:ペイズリーとフラワーコンビ。ツヤがあるミラーレースではなくツヤ無しのレアな素材。

このようにパッと見たところ何の方向性も無いように感じますが、よく見るとありました。

この指をさしたモチーフがところどころ登場しています。お花の下の株の部分の中の花柄に向きがばっちり。

登場したこのモチーフの向きはどれも一方方向だったのです。

ここでにも見つかりました。ペイズリー柄では向きなど分からなかったことですので貴重な発見と言えます。
ここも同じ向き、すべてのこのパーツはこの向きでちゃんと天地を示してくれていたのでした。
パッと見てすぐには分かりにくい、そういった場合には天地が存在する「葉っぱ」部分への着目は分かりやすい。

と、こんな感じで、この「株」みたいなフラワーモチーフが必ずこの向きで織柄として出ていることから、この向きを注目ポイントとして、上下の向きを決めたのです。

全体的な柄の様子:先ほどのポイントの柄が真ん中付近に2つほど位置しています。

このパーツを正しい向きにしていくと、その他の大きな柄もそこでやっと向きがあるのだと感じてきました。

ただ、どちらでも有効な大きい方の柄でははっきりと向きが分かりにくいので、この度ピックアップの小さな部分がより頼りになるのではないでしょうか。

あとがき

ボタニカルな柄は向きがどうにでもなるように融通性を持って織られているジャガードも多いです。

しかし、このたびのように、ある1つのパーツをすべての箇所で登場する様子を見てみるとそうとも言い切れないのです。

「〇〇を探せ」という楽しい遊び感覚で、1つのパーツに着目して、全体の中の他の場所に位置する同じパーツの向きを見ていってご判断下さいませ。

さて、こんなスタートを切りながら、カーテンを初トライして作っていきます。

途中山あり谷ありでしょうが、独自のフィルターにたくさんの苦労をこして最後に美味しいコーヒーをホットにお届けできるようじっくり作っていきたいと思っております(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<カーテン作り①>片側のみで横が180cmある広い窓、180cmもの生地幅は存在しないので2枚を繋げタックつまみながら作るための図案【1344】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、カーテンを初めて本格的に作ることになりました。

実家の新築のお部屋のカーテン類を作っていくことになります。

まずは、大きな窓の縦200cmx横180cmが2枚というサイズのカーテンをいきなり作っていきます。

過去に「なんちゃって風」に、色違いの上下の柄の生地(遮光機能などは無し)をつなげた簡単なカーテンは経験済みです。

今度はしっかりと仕様書を生地屋様にいただきまして、仕様書に沿いながら他の方のYouTube動画などに助けていただきながら作っていきます。

そんな実体験をこうして記録におさめ、今度は自らがYouTubeに投稿させていただきます。

シリーズ物になっておりまして、①-⑦くらいまでの区切りで作業の段階ごとに分けてブログも並行して書いていきます。

このたびは、まずスタート時点の生地選びに関しての「用尺」「寸法」のみの解説です。

縦が200cmの窓には縫い代はどのくらい見込んで生地を購入すればよいのか。

横幅は窓が180cmもあるのに生地幅はせいぜい155cmしかないからどのように作っていくのか。

いろんな不安や疑問をクリアしながら、「なぜ」を紐解いていきたいと思います。

そうして、カーテン作りを高額なオーダーメイドにお任せする1択にとどまらず、自作するところへの後押しになればと、応援の意味を込めましてこの記録を綴っていきます。

カーテンには「ひだ」が必要である、「1.5倍ひだ」の「倍」のいう文字は生地の実寸に対する実際の必要分量の事を指している

現在のカーテン:モカ色でドットジャガードが気に入り2002年に購入。ジャスコ(現イオン)のワゴンにて。
現在のレースカーテン:こちらも既製品。同じくジャスコ(現イオン)のワゴンにて2002年秋に購入。

いずれも一般的によくあるカーテンのイメージです。

この写真は現在の住まいの賃貸物件対応のカーテンなので、作りたい実家の窓よりも横幅は狭いです。

ただ、1.5倍ひだは同じ形に出来上がるイメージとしてはズバリです。

作りたいカーテンの窓のサイズ。図の横の縮尺が悪く、こんな縦長ではないですがすみません<m(__)m>。
下に影で見えているのは窓、ベージュはカーテン地、窓の1.5倍分の生地はこのくらいの余分。

1.5倍ひだというのは、ひだによってつままれてクシュっと縮んだ分にもっていかれる生地の余分が窓の横の長さの半分の寸法必要だという意味。

上下の余分は生地屋様のご提案では、+30cm見込むと良いそうです(実際にはこれでも多めですが裾曲げの分量の好みが分かれますので30cmは相当な判断です)。

よって、生地購入は窓の180cmx1.5倍=270cm、ここへ左右の三つ折りの縫い代分3cmずつを足して、270+3+3=276cmが片方の窓分の用尺です。

しかしです。売られている生地幅の現実的なことを考えますと、276cmも幅がある生地はほとんどありません。

どれもがせいぜい150cm程度まで。

そうすると、2枚はぎにして生地をつなぐということをする必要があります。

そうすると、生地ははぎがある左と右それぞれで合計4枚必要だということです。

そこで、少し心配ごとが起きます、「余分過ぎないかな?」という思いです。

それは正解です。

計算で、どのくらい余分なのかを確かめます。

155cmx2=310cm。縫い代をここからおよそで引いていきます。

310-3-3=304cm。

この304cmは本来必要であった276cmに対してどのくらい余分なのか。

304-276=28cmと出ます。

どうでしょうか。カーテンのような大ぶりな横に広がるクシュクシュしたアイテムでの28cmなど大した余分ではないと考えられます。

もちろんこの28cmで最後にベルトを作ることもできるので、ここで本当に欲しい276cmへのカットも良いかと思います。

ただ、このまま作っていくということが反対に楽ちんなのです。

よって、このまま作っていくことにしました。

その余った分は大丈夫なのかなのですが、後の段階でひだを作っていく時に生地屋様にいただいた計算式に当てはめる際に、縫い代などをステッチした出来上がりの横幅を測ってから行いますので、その時に28cmの余分は均等にならされるのです。

この28cmの影響がどこに出るのかというと、ひだの数・ひだ山の高さ・ひだ同士の間隔などで調整されていきます。

それでもたくさんのひだ山分に28cmが割り振られて消えてしまうような感覚です。

よって28cmの余分を使ってしまうことなど、心配はご無用だと見て取れます。

文章では28cmが余っていたのに、ここでは34cmと書いてあります。
縫い代の左右計6cmを引いていないからで、34-6=28cmに一致しますのであしからず<m(__)m>。

あとがき

カーテンは、見せるためのもの。

閉じていてもインテリア、開いていてもインテリアとして映えさせたいものです。

そこに「ひだ」が役割として活躍します。

ひだが無ければ、カーテンを開けた時に上のラインが手前にぐおーんと突き出しみっともないのです。

その突き出しをひだをあらかじめ作って収縮しておくことで突き出していないように見えるという「機能」なのです。

さらに、そのひだ自体も美しく作るために「メッシュの芯」を丈夫に内蔵することになります。

折って縫うだけのような単純作業の集まりのカーテンですが、どの作業も「機能美」の集まりだということに作りながら気づくことになります(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

新たな附属品は無用、布のみで完成できる最も基本的な正方形のクッションカバー(結びひも付き)【1343】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

機能的なクッションの1つに厚さ5cm程度の「低反発クッション」があります。

リビング・ダイニング・デスクワークなどシーンを問うことはなく引用できます。

このたび、インテリア映えも十分に意識し、ダイニングキッチン用のクッションカバーをおしゃれに作っていきます。

この企画、実は一度失敗しておりまして、ダイニングキッチン用の木製椅子のカーブ座面にうまく沿いませんでした。

よって、失敗バージョンと成功の2ステップあるのですが、まずはとにかく作りやすい椅子には馴染まなかった方の「正方形」から先にご紹介致します。

当記事ではこの1ステップ目、正方形の完成と椅子にフィットしていない課題までを綴ります。

重視するところは、多くの方がおそらく選択されるであろうクッションカバーの柄の向きが正位置になるように仕上げるという点です。

インテリアにお勧めのジャガードなどの生地には、草木や花柄などのボタニカルなタイプが多く、柄に向きがあることが多いです。

どうせなら、椅子を引いた時に映る座面がクッションの柄も正位置でありたいということです。

柄の向きを持つ3種の生地でウレタン38cm四方、出来上がり40cm四方の低反発クッションカバーを作った記録、ファスナーやマジックテープは不要

40cmより少し控えてある38cmx38cmの低反発ウレタン(日本製)。40cm四方を作るための▲2cm。
ファイユ(フィーユ)という生地とカーテン地。いずれもポリエステル/100%、日本製。

このようにパッと見ても柄の向きがあると感じます。

一番右のカーテン地はより柄の向きが特にクリアです。

左2点は色違いの同じ生地ですが、よく見ると向きがありまして、カットしたパーツの範囲内では柄の向きを指定した方が良いと判断しています。

柄が寝ている:地の目に対して横向きに見た場合。茎が天地に渡っていないところに違和感を感じます。

しかしながら、実際の裁断はこの横向きの柄が細長くなるように裁つことで、生地幅を使いながら縦の長さを押さえられるというコスパの良さが実現できます。

それは正方形ならではのメリットなのです。

柄が正位置:地の目通りに見た場合。こちらの方が柄がはっきとまっすぐに映りますので、この向きが正解です。

まともにこの向きに縦長に裁断してしまいますと、生地がもったいなく余り、コスパはよくありません。

1枚パーツの型紙寸法:縦95cmくらいx横45cm。

短い方の45cmの上下の辺を両サイドとも三つ折りステッチ。

伸び止めテープ(平)9mmを貼ると綺麗にできました。

そして、中表にして、先に上から15cm程を先に折ります。

次に下から全体が40cmくらいになるような位置で折り曲げます。

結果、上から5cmくらい空けた位置になりました。

その後待ち針をしっかり留め、両端を5-7mmで二重縫い。

この時パンクしないよう気を付けて針がちゃんとすべてにかかるようにどうぞ。

そして、ひっくり返します。

二重ステッチとひも付け:二重ステッチの理由は、内側の縫い代を完全に隠すためです。1本だけでは足りません。
先程、短い方から先に15cm程折った理由がここに現れます。ひっくり返すと先に折った下側は今度は上側に。

この物理的構造は、他の製作にも引用できますので、是非ここでインプットしていただくと便利だと思います。

ひもを付ける位置は柄の向きから見るとサイドに付けるということになります。

ひもの型紙は、縦32.5cmx横5cmを観音開き折りにして、縁の縫い代も隠してアイロンをかけ、ぐるり1周ステッチします。

そして、袋の縁に外側から縫い付けるのです。

もとある本体のステッチの線にかぶせて2列ともステッチすると丈夫であり、しかも余計な線が増えずにすっきりと綺麗です。

グリーンの方も完成。この向きが正位置に柄が出ています。
裏側の様子。どうしても比翼の覆いがカーブを描きます。だからこそ15cmの余分が必要なのです。

一度失敗していまして、ぎりぎりの重なりで用尺を少なくやってしまうと、中身が見えてしまいました。

この15cmは必要というのが、失敗から得た教訓です。

こちらから見ると柄の向きが反対です。
こうして椅子を見ることが現実的には多いので、これが正位置の柄の向きであるとして正解なのです。
3点完成です。

椅子のデザインにフィットすることも考える、正方形ではなくカーブを描いた馬蹄型の製作へ

こうしてひもで固定したのですが。。
背の部分が椅子にフィットしていません。椅子がカーブしたデザインだからです。うかつ過ぎました汗。
全面も突き出しています。

よって、ここからは、次回への予告のような内容になります。

今度は、このたびと全く同じ考え方で、カーブを描いたデザインにフィットする型紙で椅子カバーを作っていきます。

型紙製作:こんな風に座面にぴったり用紙を当ててカーブをシャープペンで写し取るのです。
右のカーブのラインを手で感じます。
左のカーブのラインも同じように紙に跡を付ける形で。。

カーブは左右対称であれば、多少アバウトでも、ストレートよりもフィット感の効果が出ますので、それほど細かく忠実に写し取る必要はないかと思います。

馬蹄型の試作品:はぎれで作ってみました。ひもは試作なので付けていません。

どうでしょう。気持ちが良いほどのフィット感です。

これぞインテリア、完全に座面が忠実に覆われました。

この椅子には間違いなくカーブタイプが向いていると言えます。

後ろ側から見た様子。
ウレタンもカーブにカットしてあります。

あとがき

元のウレタンには不織布カバーやパイル地カバーが付いているものです。

後日の本格的なカーブタイプのクッションカバー作りの投稿では、その内部のウレタンを入れるインナー袋もカーブタイプのこの型紙を使ってストック生地の中から用意して作っていきます。

そうしないと、滑りが悪いウレタンを直接ここへ入れるのがためらわれることと、あとはインナーカバーもあるのだという心地良さです。

カーブタイプはデザイン自体に向きがありますので、このたびの正方形のような用尺ではいきません。

縦に70cmの用尺が必要で、そこが変わるところです。

ただ、正方形とは違い、2枚パーツになるので、用尺も少しだけ増えるところにとどまります。

後日のカーブタイプの投稿は、この度の3種の同じ生地で製作しますので比較もしやすいですし、新しい別生地も更に登場します。

全部で5点作りますので、どうぞお楽しみに(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

扉やポールは無いがクローゼットの定義内にある「囲まれた空間」、クローゼット以外にも利用できる可能性を見込んだ「スペース」【1342】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

引越しをするということも大変な作業ではありますが、経験としては価値あるものです。

このたびは、引っ越しを経験したことでクローゼット事情が変わった現在と、その他のクローゼットのスタイルの全3種を比較します。

クローゼットの使い方は、「自分表現」の1つとしてその人となりが色濃く表れるのではないかと思うのです。

ただの服入れではなく、その収納の出来上がったスタイルが人それぞれの考え方・価値観の投影であるというところまでのもの。

是非「myクローゼット」の考案の一助になればと綴らせていただきます。

賃貸物件では大半の「扉付きクローゼット」の一番の弱点は「縛り」だと実感した

「扉付きクローゼット」:2002年-2021年までお世話になった賃貸物件の備え付け。かなり広かったです。

2022年の引越以前の住まいは、十分なスペースのある大きなクローゼットがお部屋に付いていました。

とても有難く十分に活用させてはいただいたものの、こういった扉タイプは扉がこちらに飛び出す手前の周辺のスペースに物を置くことができません。

せっかく壁の内部に設置の機能も、はたして十分に効果があるのかと言えば半分です。

かえって模様替えの配置の場所の縛りができてしまうというデメリットを何度も実感したものです。

実際にクローゼットの正面周辺は何も置かないスペースにせざるを得ず、空き空間にしておかねばならなかったのです。

それでも備え付けは仕方がないので、その条件に従ったお部屋の模様替えの配置を工夫することで対応してまいりました。

かえってレア物件、「クローゼット無し」の物件の場合の洋服の収納方法はリビングにハンガーラックを置くことで対応

「ハンガーラック」2022年以降がこちら。150cm幅のアパレル業務用。ここへオールシーズンのお洋服を収納。

以前の扉付きのクローゼットよりも「どう映るか」という視点になって配置を考えるようになった点は、大きな発展でした。

伸びるニットのお洋服に関しては、別で木製チェストへたたんで収納しています。

ただ、クローゼットが無い代わりに、十分な奥行きのユニークな「押し入れ」があります。

かなり現代風な押し入れであり、これが非常にグッド、奥行きもかなり深くたくさんの容量があります。

もしクローゼットが備え付けられていたらこの機能的な押し入れにも出会わなかったと思うとこれも良い経験の1つだったのでした。

「自由スタイルの空間クローゼット」のメリットと使い方のポテンシャルの高さ

新築のクローゼット:あえて扉を付けていない空間だけのクローゼットへ要望。ここへお洋服を置かない選択も。

とにかく自由スタイルなのが、こうしたクローゼットの空間だけのタイプ。

コンセントも設置なので、パソコンを置くことにした場合も使えそう。

ここで寝ることも可能です。

クローゼットとして使う場合、ここへ、ハンガーラックをそのまま置いて、周りにバッグなどを置く、靴を置くなどして自由に空間を作っていくことができます。

様々な用途のイメージが膨らみます。

お洋服は好きなのですが、それ以上に一番のポイントを「自由」ということに置いた価値観。

これこそが、一番大切にしている価値観なのでした。

ワードローブに限らず、すべての「人生」における「自由」という価値観に一致したクローゼットの姿です。

あとがき

このたび3種のクローゼットスタイルをご紹介しましたが、まだ3つ目は空間のみであり実用化には至っておりません。

その後の動きがあった場合にはまた投稿していきたいと思います。

たった1人のクローゼットでもこのように変遷があり、独自のスタイルを語ることができるほどの特色あるもの。

人物の写し鏡のような大切な姿なのではないかと思うのです。

そう考えますと、常に整然としっかり管理をし、丁寧にお掃除するべき場所なのではないでしょうか(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

年代物のワンピースが好きな方への応援、3つの長さのインナーキャミを持ち合わせれば裏無しでも大丈夫【1341】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ワンピースを集めてきました。

それほど多くもないお出かけ着のワードローブの中の古着ワンピースは6点。

すべてロング丈のものです。

購入時には、「オーダーメイド」「注文服」「手編み」「手作り」「ハンドメイド」「昭和レトロ」などをキーワードに、ネットでくまなく古き良き味わいのワンピースを「数あるワンピースの中から購入し過ぎないように厳選します。

ワンピースは上下セットや組み合わせが必要ない分探すのが非常に易しいのです。

あとは小物使いでコーデが完成していくので、根本にこだわる部分さえ決まっていればワンピースは探しやすいアイテム。

拘りの中心に「ロング丈」がありますが、一言ロングと言ってもその差はあります。

「ひざ下からくるぶしまで」が大まかなロングの領域と決めています。

ワンピースの着丈でいうところの90cm-120cm辺りまでの範囲です。

見つけたものが希望のピッタリの丈だとは限りません。

その点が1点物の魅力であったりもしまして、その現状の丈に自らが対応していくという「譲歩」になります。

古いワンピースはインナーは抜かれていることも多く、透けている状態で販売されていることも多いです。

よって、インナーキャミをワードローブに持ち備えております。

このたびは、3種類の丈のそれぞれの役割アップのための、インナーキャミの中で1点長すぎるロング丈をカットするリフォームをし、3種のサイズの最も望ましいバランスを作っていきます。

そして、他の「ショート」「ミドル」に続く「ロング」という最長に当たるタイプがもっと可能性に溢れ、出番も多くなるものにしていきたいと思います。

良質な黒のリブ編みの超ロングキャミ、あまりに長くワンピースのロング丈からもはみ出す現実から、10cmをカットした

デフォルトで100cm強の丈の長さ。長過ぎてワンピースのほとんどからはみ出してしまいます。

せっかく裾の始末がフリル巻きで素敵なのですが、このインナーキャミの出番が少ないのです。

その理由は丈が長過ぎることにあります。

そのせいで、長い間持っていたものの、くるぶしほどもあるロング丈のワンピースに一度だけ着用した記憶しかありません。

丈が長過ぎるインナーはたっぷりとして一見良さそうですが、ほとんどがロングワンピースの裾から5-10程はみ出してしまうのが現実なのです。

ということで、思い切った裾上げの必要性があるということで、この度リフォームをしていきます。

10cm程上がるイメージでやっていきます。

先端から8cmの箇所に印をチャコペンで付けました。そして、カット。

10cmでなく8cmとしたのは、カットし過ぎて中間的な長さの他のインナーキャミに近くなってしまってはいけないから、三つ折りの部分を除外したのです。

あくまでも控え目に、それでも飛び出さないように。。と程良きカットの分量が8cmくらいでした。

ニットなので、黒色の伸び止めテープ12mm巾の(平)を裾にアイロンで貼りました。
伸び止めテープの12mm巾の分量に沿って三つ折り。

2.4cm分の裾が更に上がりますので、先ほどのカットと合わせて、8cm+2.4cm=10.4cm。

約10cmが上に上がりました。

三つ折りステッチをミシンで1周して終了。生地の良質さと伸び止めテープの硬さでとてもやりやすいです。
10cm裾上げされたロングキャミ。これで、着丈が93cmになっていました。

とてもすっきりとしました。

これで、このロングキャミは、多くのワンピースへの着用の出番が出てくることになりそうです。

ただ、93cmというのは、95cm程度の着丈のワンピースにははみ出す可能性が生まれ、もっと短いインナーキャミを着用が望ましいです。

基本的な考え方としては、着丈よりもインナーキャミは、▲10cmというような考え方が良いと思います。

ワンピースの丈よりも10cmひかえた長さのキャミを選ぶということです。

これ1点だけでは複数の丈の長さ違いのワンピースには対応できるわけではありません。

そこで、3つの丈を持つという持ち方を次にご紹介したいと思います。

ロング丈用の中でも3種のを持つランナップ例:61cm、78cm、93cm

ワンピース用インナーキャミ:3種のどれもデザインが違います。すべて黒系。
裾の長さの違い:左からショート:61cm、ミドル:78cm、ロング:93cmです。

それぞれに+10cmしたワンピースの着丈という見方です。

こんな風に、1点物であまり融通の利かない点がある古着ワンピースの丈の長さについての工夫ができるのです。

それによって、透けるから着用しにくく敬遠されている、だからこそ良いのが残っているワンピースを見つける選択視野が広がります。

裏地が付いているか否かなどの縛りや条件が解き放たれた瞬間です。

こうして、どんなワンピースが来ても、インナーキャミのラインナップが3種あれば何も心配することはないのです。

あとがき

このたびの、インナーキャミは、元は、おそらく1980年代後半-1990年代前半のこれ自体がワンピースとして着るタイプのお品だと思われます。

もともとインナーとしてではないメインワンピースとして売られていたものだと思います。

これをインナーとして着ることで、リブニットの溝に空気の層がたまり、保温効果のあるポリエステル/100%素材が機能として寒い季節にも活躍してくれます。

真冬のワンピースなどにもとても有難いインナーになりそうなのです。

古着選びは、固定観念はよくありません。

見方をフラットにしてみると、新しい着方が生まれることもあるものです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

「バッグ製作ノウハウ」のデジタルコンテンツの内容に磨き、素材の違いによるアレンジの仕方までもノウハウに盛り込むレベルへ【1340】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨年末から考案し始めた、「ハンドメイドバッグ製作」のノウハウのコンテンツ制作。

これがなかなか進みませんでした。

最初は、YouTube投稿の延長のようなやり方でとにかく一歩を踏み出すといったようなコンテンツにいったん完成。

しかし、ナレーションの声質の悪さがかえって質の悪いコンテンツになると却下。

一からナレーションの取り入れ方を考え直さないといけないと思いました。

そうするとスムーズなYouTubeだけでいいのでは。。などと思いながら休止していたのです。

そんなここ最近のこと、ふとアイデアが浮かびます。

今までの考え方から発展したコンテンツのまとめ方が浮かびました。

デジタルコンテンツ制作(情報商材)、1つのデザインでも発展した作り方がある、そこまでもノウハウとして内容を高めたコンテンツにする決意

当ブログ記事は、最初の投稿の2023.08.25からおよそ1年半後の2024.12.15に、ブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

この期間の間に、考え方も改めるということももちろん起こりまして、後で貼りますYouTube動画は当時の2023年のままです。

よって、少し考え方に違いがあることをご了承いただければと思います<m(__)m>。

ブログは修正が可能で、当然読みやすく最新の内容の方が意味がありますので、ブログ記事にはその後の変遷や発展があると思っていただければ幸いです。

現在のところコンテンツ制作は未完成。

とはいえ、2点のバッグのデザインがコンテンツにまとめることが出来そうなほど、研究の成果の改良が完成型に近づいています。

その2つのデザインは、①エコバッグ②ナップサックです。

ノウハウは基本だけで後はユーザー様の独自のアレンジの仕方に委ねるというスタンスで。。と当初は考えてはいたものの、アレンジの素敵さこそ自らのアウトプットなので非常に重要な部分です。

大きく見て、「ハンドメイドバッグ道の精神」をお伝えするというものであるとするならば、大いにアレンジ方法も盛り込むべきだと判断。

上のクリップで説明の通りなのですが、「エコバッグ」は、1生地のみで製作することもできるものの、よりおしゃれに立体感あるような、もはやエコバッグからメインバッグにもなるようなアレンジが可能です。

「ナップサック」は、①よりも時間がかかる作業ですが、存在としてはもとはナップサックはサブバッグ的存在。

薄手の生地でもキルトをかければ表地になり得るポテンシャルの高さ、キルトを使う場合と使わない場合の意味的なものもお伝えできます。

素材をそのままの姿で活かす方が良い場合、キルトで強靭性を高める必要がある場合など可能性豊かなナップサックは、もはやサブバッグの域を超え、メインバッグになるかもしれないのです。

こうしたことからアレンジの重要さも説いていきたいと思ったのです。

あとがき

コンテンツ制作も、その途中で変更点や改善点が見つかりなかなか進みません。

それだけ、バッグの製作自体が本当の完成と言えるまでには、長い長い旅路のようなものだと感じています。

どこかではノウハウのコンテンツは完成し、お伝えできる日があると思いますので引き続き続行していきます。

製作の中で重要な改善点があった場合は即座にコンテンツの方にも改善を加えていきたいので、完成度の高い内容に自然になっていくと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

キルトステッチがパステルマルチカラーの水玉柄をできるだけ遮らないように工夫、柄ピッチ5cm程度に6cmサイズのダイヤキルトをかけた【1339】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ナップサック製作をして、サブバッグ的存在のバッグの可能性を研究しております。

このたびから、トートバッグの前後の2面を合わせて作るタイプのデザインで、新しい生地でまた製作していく最初の段階です。

この度の素材には特徴があり、なんとレースカーテン地。

透けていて弱々しいイメージですが、なかなか頑丈なのがレースカーテン地の意外な素材感です。

なぜこの柄にしたのかの理由は、裏地の色が元々決めてあるからで、裏地→表地の順で生地を決めたケースという点でもこのたびならではです。

美しいパステルカラーの水玉柄を直線で遮らないための工夫、ダイヤキルトのサイズを柄ピッチの5cmをわずかに上回る6cmでかけた

<裏地:ブルー>ナイロンタフタはっ水加工、ナイロン/100%、日本製。こちらが先に決まっていました。

もともとストックにあったこの綺麗なマリンブルーに合わせた表地を後から探す中、可愛らしいカーテン地を発見↓。

<表地:白xパステルマルチカラー水玉>レースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

水玉には黄色も入り、パステルマルチカラーが優し気です。

裏地のブルーにも色がリンク。

ブルーに色が偏り過ぎないこのカーテン地は最も望ましいと心が躍りました。

6cmのダイヤキルトの作図:上部の角から小さな直角二等辺三角形でスタートしていき、6cm幅で平行移動。
ダイヤキルトシートの完成:地と同じ白糸30番で、美しく均一にダイヤキルトがかけられました。
6cmの効果:キルトのステッチが水玉にできるだけ乗らないように避けられています。

どうしてもダイヤキルトは両方向からなので、どちらかの線が水玉に乗ってしまうことがあります。

ただ、このキルトのサイズを選ぶことで水玉を避ける工夫にはなりました。

もし、3cmだったら、4cmだったら、5cmだったら。。などと考えると、6cmで水玉同士の中間を通ったところから検討を始めていくと水玉にぶつかりにくくなります。

水玉同士の間にステッチを入れるイメージに一致したのが6cm。

この向きの水玉は6cmですが、反対の向きだと7cmくらいになるので、水玉に重なる部分がどうしても少しはできてしまうようでした。

あとは、地が白で白糸が馴染んでいることも重要です。

パステルカラーの水玉に白糸が重なることは、黒糸などが重なるよりもはるかに綺麗に馴染んでくれます。

よって重なってもなじむような糸の色を選ぶことと、そもそもの生地の作りが白ベース+パステルカラーであったことの良き出会いが美しく仕上げられたことのポイントだったと言えます。

あとがき

この製作では、裏地にもダイヤキルトをかけますので、それがどんな出来上りとなるのかというところも注目です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2023.08.24からおよそ1年半後の2024.12.15に、「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直してまいりました。

実は、この2023.08.24以降からこの製作が長い間休止となりまして、完成は、およそ1年後の記事、2024.08.12付けで投稿の【1402】で完成したのです。

およそ1年の間ずっとこのまま保管しておりましたが、続行する気持ちになったことでこのナップサック製作自体は間違いのない軌跡を歩んだと考えております。

そして、この前後2枚を合わせたトート型タイプで作るナップサックはこの【1402】を持って廃版としました。

これも時の流れ、その後キルトの柄も上手くつなげやすいような「楕円底」に改良していきます。

そして、サイズも「コンパクト」という分野から、もっとポテンシャルを秘めた「大きめ」へ改良していくのです。

こうした廃止や改良はあるものの、「ナップサック」というサブバッグ的存在の可能性を追求していく研究は終わることはありません。

是非、今後もこの製作活動を当ブログ記事で見守っていただければと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

20cmファスナーの15年後の透明樹脂留め具の劣化の現実、20年持ち続けることができるバッグに利用するのは金属ファスナーに軍配【1338】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ハンドメイドバッグ」活動を始めて15年が経過、最初は2007年からでした。

まだ今でも活動のスタート当時の一重仕立てのポーチをインテリア使いしているものがあります。

その中の1つに耳かきを入れている細長ポーチがあります。

お店ではなかなか売られない特徴あるサイズ感で、縦が3cmくらいの細身です。

ポーチの中では、ペンケースなどはおおよそ縦が6cmありますので、こういったサイズ感は規格外。

この量産では手が届かない範囲のサイズ感をカバーできるところがハンドメイドの良さなのです。

2007年ハンドメイドバッグ活動当初に作ったペンシルポーチ:<サイズ>縦3cmx横21cmxマチ無し。

耳かきを取り出そうと、入り口がファスナー式のこの細長ポーチを開けた時の事。

「あっ!」、何かがぽろりと落ちたことに気づきます。

製作時の2007年からは、15年後が経過した2023年8月のことでした。

透明樹脂でできた20cmファスナーの留め具部分の劣化の瞬間、この部分は金属製であることがお品物の長持ちに繋がると確信した

透明な合成樹脂がはがれて右下に落ちています。おそらくナイロン混の樹脂です。15年の時を経て劣化です。

この透明樹脂はミシンに対してやや融通があり、金具との差別化で良いなあと思ったものでしたが、結果15年後の2023年現在このように劣化したのです。

この事実は大変重要で、最初に材料を選ぶ際に15年先を見越して選べるのかということへの「問題提起」です。

遠い未来を見越して物を製作できるのか・購入できるのかという大変重要な事柄を示していると思えて仕方がありませんでした。

この留め具のカバーが外れた樹脂だけで固まっているファスナーの端はいずれファスナーが開いてくると予想できます。

そうしますと、今この時点で何とかせねばなりません。

そこで、こんなことをして補修しました↓。

ファスナーの「務歯:むし」に馴染む糸を用意。30番のチョコ茶です。ピッタリな色。
二重に下糸を玉結びを内側に隠して、手刺繍をしていき樹脂留め具の範囲分横へ移動していきます。
最後の玉止めは、ひっくり返して内側で。
出来上がり。これで一安心です。同色の糸がうまくなじんでいます。

ということは。。

最初からこれでも良かったのでは。。

実は、ハンドメイドバッグ活動をスタートした2007年頃は、カードサイズ程度の「ミニミニポーチ」というネーミングの小さなポーチも作っていた時期がありました。

ファスナーも20cm以下だと特注となりなかなかピッタリの色が見つかりませんので、とにかく色をすっきりとなじんで合わせていくことに重点を置く決断をしました。

その代わり、20cmのファスナーをカットしてその端を上の補修の写真と同じように留め具としてハンドによる糸刺繍を利用していたのです。

既製品の留め具に合わせた20cm用の型紙でポーチを作ったのにもかかわらず、15年後にはこれを補修して規格外と同じ糸刺繍をするという皮肉。。

結局ファスナーに型紙のサイズを合わせた意味がなくなってしまいました。

このような事実から、留め具は金属製が良いと思います。

務歯(むし)の部分は樹脂ですが、留め具の透明樹脂と成分が違うと見ました。

務歯が劣化したことはこれまで経験していません。

よって、現在は留め具部分のみが金属のこのようなファスナーを選んでいます↓。

務歯は樹脂で留め具が金属の20cmファスナー。

留め具だけが金属、これははるかに永久的だと言えます。

ただ、その代わりに、デザインする時に型紙をファスナーに合わせる必要があります。

何を優先するかでこういった型紙の起こし方もちゃんと理由があるので、縛られた自由の無い窮屈な製作だとも思いません。

むしろちゃんと「なぜそのサイズなのか」の理由ができるわけですので、何となく作った型紙とは意味が変わってきます。

事情を持ったお品ということで、かえって深みは増すと思っていますので、こうした「理由」の部分をちゃんと販売時に説明すると良いです。

あとがき

このたびのように、15年経過して分かった事実ということは大変貴重だと考えます。

予想が付きにくい未来の状態を今現在の何も起こっていない時点で見抜くための一助になればと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク