ただの入れ物としての箱がその価値を大きく越えた!インドネシアからの素敵な贈り物「パンダンボックス」のソフト感と高級感【209】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

パンダンという葉っぱ(正式名称:パンダンリーフ)を編み込んだ「パンダンボックス」がとても好きで今までたくさん集めてきました。

パンダンは熱帯地域に生息する植物。

主にインドネシア含む東南アジアに育つ広々としたパンダンの葉っぱを編み込んでインテリア品の入れ物が作られます。

その編み込みの「イントレチャート」のような様相は大変高級感があります。

さらに親しみやすいのが非常にソフトな手触りだということです。

お部屋の上の方にも躊躇なく置けるのはこのソフトな素材感がもたらす心理的なメリットでもあります。

手触りがごつごつしていなくてなめらか、レザーの代替品になるようなレベルの素材だともよく謳われているようです。

パンダンボックスを最初に見つけた時のエピソード

一番最初にパンダンに出会ったのは、手芸屋さんにちょこんとと1つだけ置いてあったのが初めてでした。

他のお品物のついでのように置かれた雑貨類の1つでした。

年代で思い出すと1990年代後半だったかと。。

その当時は、まだまだパンダンを置いているお店などなかったと思います。

その色はナチュラルな、今思えばパンダンの製造の初期の頃の無染色のハート型の入れ物でした。

見たことも無い素敵な編み込みの素材と、きちんとした深さ7-8cmもあるのあるハート型にうっとりと見惚れていまいました。

即決でそのハート型パンダンボックスを購入。

当時パンダンという名前さえ知りませんでした。

何か個性的な素敵な雑貨を見つけたと喜んでいたものです。

これがパンダンボックスとの初めての出会いです。

その後アジアンテイストの雑貨屋さんが多く出てきて、ネット販売も浸透。

パンダンボックスをネットのECサイトでたくさん見るようになったのは、2000年代に入ってからだと記憶しています。

熱帯地方のお品なのですべて輸入品。

売り切れると入手がなかなか困難ななようで、見つけた時のタイミングでまとめ買いをしたものです。

インテリアにおいては茶色が好きなので、茶ばかり登場させていますが、現在は少しだけ色の展開があり、黒、ナチュラル、グリーン、ピンクなどがある様子。

茶も染めてあるので、水には弱く色落ちは多少出てきます。

パンダンに魅せられると、とことん好きになるのではないかと、自分のパンダンだらけの部屋を見て思います。

一度気に入ったら集めたくなってしまう心理、一度持つと飽きないアイテムなのだということを実感しておりまして、その魅力は不思議なまでにとりこなりました。

自分なりのアレンジの仕方でインテリアをユニークにする案

さて、長年のパンダン好きが行き着いたところというのは、使い方のアレンジです。

もともと「〇〇入れ」として入れる目的をしぼった販売されているところを、あえてそのサイズに着目し、自分なりの使い方をしていくことです。

このアレンジがまたパンダンボックスを楽しむ醍醐味の1つです。

ユーザーに使い方の自由を与えてくれる「入れ物」の素晴らしさがここにあります。

では、実際の使い方アレンジをご紹介をしてまいります。

蓋付きのトイレットペーパーストッカー→マット入れと決めて購入。
ヨガマットが入る便利な筒形ボックスです。

上の筒形は、もともとトイレットペーパー入れとして売っていたのですが、トイレットペーパー入れとしては一度も使わずに、ヨガマット入れを探す中でそのサイズの相性に納得し購入しました。

もとは蓋がついているので、これも活かし、ほこりがかぶらぬようぽんと載せて使います。

次の写真はシューズボックス。

紙製の靴箱に比べたら、かなりインテリア性が高く良い見栄えとなります。

ミニマム志向へ変更することで13足ぽっちの現在、すべての靴をパンダンボックスに入れることが可能。
リモコン入れのような小さなパンダンボックスもあります。
キッチンでもパンダンボックスを使用した過去。染めははがれがちですが、使い心地の良さはお皿には相性良し。

ボックスには、キッチン周りのお皿などはちゃんと乾いた状態で入れていますが、水まわりの場所であるので、ボックスの表面のブラウンが色むらになってきます。

元は同じ焦げ茶の2つの箱:上はかつてキッチンでも使っていたことがありますので染めがはがれました。

過去のビッグサイズが廃版になった事情とその後新産の折りたたみ式

折り畳み式のボックスがたくさん増えてきている事情というのは、輸入時のコスト削減だと読めます。

折り畳み式により体積の圧縮の工夫でリーズナブルさも実現。

そうすることで、パンダン購入者の需要が増えたことに対応した新しい作りだと思いました。

折り畳み式は輸送のコストダウンがはかれるようですが、折りたたみの際にハギ目の線が出ます。

しかし、初期の頃にあった今ではレアなビッグサイズのボックスに対して、非常に価値を抱いています。

すごく大きな箱で、折り畳み式がまだ出てきていなかった時のお品です。

折り畳み式は、上の写真のように、どうしても真ん中あたりに折り畳み用に必要な節目の線が入っしまいます。

「そのまま式」は、見た目が整い底も折り畳み式よりもうんとしっかりしています。

だからこそ、廃版になった今でも持ち続けるレア感と有難さがあります。

「そのまま式」のビッグサイズのパンダンボックス(2015年頃廃版):縦33cmx横44cmx深さ20cm。

これは、おそらくパンダンのボックスの中で一番大きいサイズではないかと思います。

バッグ作りをしていますので、このビッグサイズの5点程の内、材料の糸を大量に保管しておくのにも使用しているものがあります。

この大きなボックスは、廃盤になるということで、ぎりぎりの残り在庫を駆け込み購入した記憶ですが、その後はこのサイズに出会うことはありませんでした。

折りたたみ仕様にするにはサイズが大きすぎて壊れやすい/ぐらつきやすいのでもう製造されないとなると、かえって過去の輸入コスト削減前の貴重なサイズのモデルと言えるかと思うのです。

よく、衣類のストックにプラスチックの大きな箱がご紹介されますが、それに似たサイズ感のビッグタイプ。

クローゼットの中ではなくても、思いっきり外に出して「見せる箱」としても活躍できるのがその様相が美しく高級感あるパンダンの良さです。

あとがき

パンダンに関しては、折り畳み式が登場したり、色の展開が多くなったり、形がどんどん新しく増えたり、進化した変遷が見られました。

進化はユーザーの使い勝手や製造の存続を考えた試みだと思うのですが、一方で過去の良かったお品が消えてしまったことへの寂しさも持っています。

だからこそ、その時の直感で良いと思ったら購入するということも即断即決の勧めとしてございます。

これからも、パンダンを使っていきたいと、10年以上も使わせていただいているパンダンボックスの数々を持ちながら思っています。

そのソフト感というのは不動のものであり、デメリットである染色の色落ちを仕方が無いと受け入れるほどの圧巻の良さを持っています。

ここまでとことんパンダンボックスをとことん集めてきて言えることは、水と日光に弱い染色であるということでおうちの中の日陰で使用するアイテムだと気を付けていただくことです。

使う場所、使う方法などを失敗したいくつかのケースからもお伝えできることがそんなところです。

天然素材は難しい、素敵な雑貨を末永く持てるためには、そのお品自体だけに完璧を求めるだけでなく、長持ちできるような工夫を対策していくことも大切です(^-^)。

数多くのジュエリーを集め倒した者が断言、「洒脱感」漂うジュエリーコーデの源は、形/色/素材の統一にある【208】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の番号の【206】の記事で、粋(いき)ということについて研究し、お洋服の全体コーデを野暮から粋へ変身するという研究を実践致しました投稿がございます。

おしゃれ系、ファッション系の本においては、「粋」と同義語の「洒脱:しゃだつ」という言葉が使われていることも多いようです。

とにかく、粋、洒脱、英語のchicはぴったり同じ意味の「垢抜けてすっきりしたさま」ということで良いです。

【206】がお洋服であったので、今回はジュエリーだけの組み合わせで示してみたいと思います。

【206】でも但し書きを致しましたが、本来出来上がった装いを結果的に評価する言葉でありたいと思うことは変わりありませんが、研究においてあえてそうした装いを意識して作ってみるという試みです。

その辺りはご了解くださいませ。

洒脱感を作る要素は、形/色/素材の統一であるという考え方で組み合わせたジュエリーコーデ

まずは、形/色/素材3つ共綺麗に統一して3アイテムのジュエリーを1セットとして組み合わせた2例になります↓。

形・色・素材すべて統一:形が同じ丸型、色も同じ白やグレー、素材も真珠、地金のK18YGやSV925で統一。

いわゆるまじめに公式に当てはめたようなスキのない完全なバージョンです。

・ペンダントやネックレス・・・necklace

・ブレスやバングル・・・bracelet

・リング・・・ring

これらを、綺麗に形/色/素材すべてをきっちりとそろえました。

きっちりと揃っていることですっきりしていますし、フォーマルの場にはこのきちんとさのテイストがよく合うと思います。

これをやったら、後は簡単♪。

ワンピースなどのお洋服にこのままセットごと合わせることができるのです。

次はメンズライクのテイストでまいります↓。

形:四角/色:銀色/素材:SV925ですべて勢ぞろい。さらにブランドがすべて「GUCCI」様でお揃い。

同じブランドの「GUCCI」様のお品ですが、これを4つ目の統一感にしても面白いです。

ただ、ハイブランド様同士の組み合わせの場合注意点がございます。

この場合ALLグッチなので、まとまりましたが、ここへ、たとえスクエア型であってもロゴが象徴的な他ブランド様を入れることが、実は落とし穴す。

ハイブランド様というのは、そのデザインが一目見てそれと分かるものが多いです。

ここへ入ると、ブランド同士がケンカして不統一な感じでかっこ悪くなってしまうのです。

ですから、ブランドを2種以上組み合わせる時は、十分に気を付けていただき、1つのブランドだけにするか、かえってノーブランド物を合わせるとこの方が素敵にハイレベルに仕上がります。

田舎者の私がなんですが、かなり田舎感が出てしまうのです。

さて、次は、少し発展的な統一感の解釈でできた組み合わせです。

形:正面ではスクエアに映る/色:白が入る/素材:不統一。

ペンダントトップの真珠は元は丸い粒ですが、編み込まれてスクエア型になったものを全体として四角ととらえます。

バングルやリングは、プレーンタイプ。

身に付けた際には、他人から目に映る部分が横長の四角なのです。

そして、素材に関しては、プラスチック、天然物と分かれて不統一です。

何も形/色/素材3要素とも統一をきっちりしなくてもすっきりとした組み合わせに出来上がることができました。

この不統一さのあることがかえって、最初の方のフォーマル要素のあるパールより「抜け感」ができて、装いのシーンがリラックスした場面に向きます。

それでももやもやした感じや煮え切らない見かけにはならず、すっきりと統一感を実現できていると思います。

形/色/素材に統一感を出すことに活躍するアイテムを見てみる

これまでは、ジュエリーについてだけ触れてきました。

全体コーデにおいては、形、色、素材に統一感を出すのに活躍するアイテムが小物に多く見られます。

・帽子・・・形や素材

・サングラス、眼鏡・・・フレームの形や色など

・ベルト・素材、バックルの形、本体の色、バックルの色

・時計・・・文字盤の形、色、ベルトの素材

・手袋・・・素材、色

・ネクタイやスカーフやストール・・・色や柄

・靴・・・素材やつま先の形、飾りの形や色

・バッグ・・・素材、形、色

見ていくと、結構あるものです。

「小物」と一般には呼んでいますが、洋服と小物をまず並べてみて、色、素材、形がばらばらな中から、何か同じ要素があるものを組み合わせます。

そうして、要素のどれか1つだけでも、意識してみてくださいませ。

きっと何か疑問を溶かしてくれるヒントが見つかると思います。

難易度の高いように感じられるコーデが、敷居の高いものではなく実は身近なものであるとして、「洒脱感」を表現できれば成功ですね。

それでは、形を意識してアイテムを集めたいろんなファッション小物の例です。

形、色、素材の内のどれかを統一して関連付けた小物アイテムの数々。

・形:丸を意識して、時計の文字盤の丸と、アクセのペンダントのコイン型の丸とペンダントトップやブレスのチャームの丸とをそろえました。

・色:レザーブルゾンの黒、デニムージーンズの黒、バッグの持ち手の黒、時計の文字盤の黒と、バッグのカーキグリーン、手袋のカーキグリーン、時計のベルトのカーキグリーンを統一しました。

・素材:何も意識しませんでしたが、結果的にこう見てみると、時計のベルトの素材とバッグの素材がなかなか相性が良いようです(無意識)。

ちなみに、このバッグはもともと、ショルダーついていなかったのですが、バイクに乗る時に、かごがないので、ショルダーである必要があり後から自分で作って付けました。

今思えば、ショルダーの色は黒の方が良かったです(^_^;)。

予想外に偶然の産物のようにマッチすることがあるのも嬉しいミラクルです。

ファッションアイテムを集める中で予想外にマッチした相性の良いものを発見した時の喜びもひとしおです。

あとがき

このたびは、「洒脱:しゃだつ」というゴールを目指してあえて計算したかのように前もって決めた組み合わせをしてしまいましたが、これも解説のためです。

本来もっと自然に、思い描く夢のようなイメージを1アイテムずつそろえていく楽しみこそが「キモ」だと思っています。

そうしていくうちに、お品物を大切にしたり、物の形をいろんな角度からよく見るようになるなどの選別にも変化が現れてくるかもしれません。

それこそが、ファッションアイテムが人間を変える瞬間です。

ライフスタイルにおいて、少しだけ持ちたいミニマム派なのか、たくさんのお品にかこまれた物持ち派なのかなど価値観は分かれるところ。

しかし、共通して感じられると素敵であるところは同じであり、ふんわりとしたクラウドのような「洒脱」という「概念」を一度感じ取ってみて下さいませ(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

視覚的に納得していただきたい、ズドンとした古着ハイブランドワンピースの野暮な着方からあっと言わせるような粋な着方への変身を!【206】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「粋(いき)」という言葉がとても好きです。

お魚などがはねて元気な様子の「活き」と勘違いしていた過去もありますが、実際は別物です。

まずは、粋(いき)という言葉の定義ですが、

「気質・態度・身なりなどがさっぱりとあかぬけしていて、しかも色気があること。また、そのさま。「粋な姿」「粋な柄」「粋な店」⇔野暮:引用-goo辞書より」

以上が、粋(いき)の定義です。

江戸時代にその文化から生まれた言葉だと言われていますが、このテイストをよく頭の中に置いている言葉です。

とはいえ、どんなことが「粋」なのかなど、なかなか「はい、これです」と示されることがありません。

だからこそ、あえてこのたび担当分野であるファッション分野において、「粋なコーデ」を「野暮なコーデ」からの変化として視覚的にお伝えしてみたいと思います。

ファッションにおいて「粋」という言葉が使われる場面

粋(いき)の辞書からの本来の意味から見るととても曖昧でぱっとイメージが浮かばない言葉のように感じるかもしれません。

そこで、いったん反対語の「野暮(やぼ)」の意味も見てみることに致します。

「言動や趣味などが、洗練されていないこと。無風流なこと。また、その人やさま。無骨。「野暮なかっこうをする」⇔粋(いき):引用-goo辞書」

反対語の野暮(やぼ)が「洗練」とか「風流」ということと反対なのだという表現からも、粋(いき)というのはかなり敷居が高いものなのでしょうか。

いえ、決してそのようなことはないと思っています。

粋(いき)というものは本来身近なものだったからこそ江戸の文化として大衆に広がったとも考えられます。

まずは、ファッション分野/お洒落分野に関して粋(いき)という言葉が実際にどう使われているかをネットなどで探索して集めてみました。

・粋な色・・・もともと粋の語源が江戸にあったことから、「江戸紫」と呼ばれるような紫色に対して使っていることが起源にあったようです。

・粋な形・・・面白みのある形や予想外の珍しい形の「創作物」に対して使われていました。

・粋な柄・・・江戸に始まった文化であることも相まって、伝統的な「和柄」に対してたくさん使われているようでした。

次に、粋な〇〇、というように区分けをしてみました。

・粋な小物使い・・・帽子、眼鏡、サングラス、スカーフ、手袋、ベルト、靴、ジュエリーに対して。

・粋なヘアスタイル・・・水商売の女性のまとめ髪のヘアスタイル、思い切ってショートカットした女性のヘアスタイル、男性が短すぎず長すぎないさっぱりとしたミドル丈の立体感がある髪型に対して。

・粋な着こなし・・・これは、ネット上に最も多く出てきます。お洒落な着こなしをした男性のコーデに対してたくさん使われていることにまず驚きました。

・粋なライン・・・あまりなかったですけど、ワンピースなどに少しこの言葉のイメージが当てられているようでした。

これまでのところで私が感じたのは、粋(いき)とは、決して「派手なにぎやかなもの」ではなく、どちらかというと「渋(しぶ)い、シック」といったものなのだということです。

では、再び「渋い」と「シック」を辞書検索。

・「渋い」・・・「派手でなく落ち着いた趣がある。地味であるが味わい深い。:引用-goo辞書」

・「シック」・・・「いきなさま。あか抜けしているさま。:引用-goo辞書」

シックが、粋(いき)と意味的にはイコールになるようです。

あかぬけているということは、言葉だけの音の漢字から、「明るい」を想像しがちですが、実は派手とは対極にあるということを勘違いされませんよう。

垢(あか)ぬけるという感じは、この垢のことでした。

垢(あか)はあのお風呂でたまに出るあの垢のことで古い角質のこと。

これが抜ける、ということですっきりするという意味になります。

こうしたことから、粋(いき)は、「すっきり」とした「さっぱり」としたニュアンスの意味を含んでいるところが大きなポイントなのです。

実際に「野暮コーデ」から「粋コーデ」へ変身を試みました

粋(いき)のイメージのお話を終えたところで、実践編となります。

ここからは私がその意味を辞書で調べたところから、いろんなファッション分野の学びを経て、自らで咀嚼した結果行き着いた1つの答えです。

粋(いき)は一文字だけですが、実際の意味というのはそれはそれは厚みのあるものだと考えます。

感覚や感情、知識や経験なども要素の一部に入ってくる非常に奥の深いもの、大げさに言ってしまえば、人生まるごと入っているようなものではないか、などと考えます。

この人のコーデは粋(いき)だなあ、と他人の目から感じるファッションコーデというものをそのまま真似て再現しにくいところに上記のような深みを感じています。

私個人的には、「潔(いさぎよ)い」という言葉も好きですが、何か粋(いき)に通じるものがあるかなと思います。

では、具体的なイメージがわきやすいように、あええてトライしてみた野暮(やぼ)から粋(いき)への変身のコーデ例をどうぞ↓。

粋(いき)という言葉が好き、粋なオシャレを考えてみる
左:ジョルジオアルマーニのワンピ+コールハーンのメッシュフラットシューズ 。
右:左に同じワンピ+エンポリオアルマーニのレザーベルト+フェラガモのスクエアバックルパンプス。

ということで、変身に至りました。

変身に至った工夫を解説致します↓。

このワンピースはカットソーがロング丈になったような、半袖のダボっとした、サイズは、かなりゆったりなXLの表記。

「ジョルジオアルマーニ」製なので、とても素材が良いです。

こうして古着のハイブランドをお得に古着市場でこだわって探しています。

大は小を兼ねるなどという言葉がありますが、大きいサイズに関しては着ることが可能。

品物の良さや、デザインが良ければ、オーバーサイズならそのサイズ感の不満を1点物だと割り切りいったん受け入れてその後工夫をしていけばよいのです。

もともとラインがズドンと作られているタイプのデザインなので、このまま着るといわゆる野暮(やぼ)ったいというような印象が否めません。

これを、変身後のように身体(しんたい)のラインを出してオーバーサイズ感を解消する工夫を、ウエストの黒の革ベルトで行いました。

靴はバランスをとるためにあえて日常着用のフラットなタイプから、お出かけ要素のあるヒールパンプスへ変えました。

同時に靴ブランドのレベルもハイブランドへアップします。

その他の細かい「粋を作る工夫」としましては、ベルトのゴールドのスクエアのバックルと、パンプスのゴールドのスクエアプレートが同じ形、同じ色でリンク。

こうした細かなパーツ同士の色や形を「同じ」ということにそろえることが、「すっきりと垢抜ける」様相を作る1つの要素です。

右側の方が、当然すっきりして見えることかと思います。

野暮(やぼ)から粋(いき)に変身した瞬間でした。

今回は、「粋」という言葉にスポットを当てましたが、ほぼ同義語としまして、上述の「シック」そして、「洒脱:しゃだつ」も同じ意味です。

本の中に多く書かれるのはむしろ「洒脱」の方のようなのですが、なじみやすいのはやはり「粋」の方ですかね。

日常に見つける「粋」な部分を探してみてはどうでしょう、これまでと違った世界を見つけることが出来そうです(^-^)。

あとがき

粋(いき)というのは、案外身近なところにあるものなのではないかと思うのです。

上の左右のコーデの対比は、あえて行ったことではありますが、このワンピースを着て出かけるとしたら、右側のコーデに決めると思うのです。

粋(いき)になるというのは、そもそも結果の話であり、前もって粋になるようにとは考えて作り上げることではないのでは。。

これまでの知識や経験を引き出した集大成のようなものなのではないでしょうか。

今回の場合であれば、ベルトをもってくると効果が出そうだとか、ベルトのバックルと靴のプレートの形を同じ形と色にそろえると、リンクしたその姿が見ていて心地よい、など何か自分の中の引き出しの中にそういったことをひらめくヒントがあったから、それを出した結果だと思います。

粋(いき)というものは、洋服の中にもともと入っている要素だけではなく、コーデする本人がアウトプットで作り出すものであったりもするのでしょう(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

静謐なブティックの風景みたいに。。極めてミニマムな自前ワードローブの1点ずつの価値が高まる木製良質ハンガー【169】

アイキャッチ画像169

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2018.03.29からおよそ7年後の2025.06.20にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

ほぼ全文書き直しといったところでありまして、2018年3月というのは当ワードプレスブログを開始した時期、ブログ経験さえなかった者が一から歩み始めた時期でした。

随分拙い文章であり、全文書き直しも当然の事。

それでも途中で修正などはしてきた記事でしたが、この2025年の毎日1記事ずつの「手直し」こそが本当に心から納得できる改良になったと自負。

2025年は超短編ではありますが、「小説」にも挑戦したほどの文章のアウトプット力の成長、自分なりではありますが随分高まったと感じてまいりました。

古い投稿そのものをこうして残していく理由は、その時にしかできない体験や当時の心の内こそ価値があると思っているからです。

とはいえ、考え方や心境などもその後大きく変化しておりますので、この「手直し」の際には、その後も綴らせていただくことでより文章に奥行きを感じていただけると思いました。

それが、今日や明日では決してできない長年をかけた活動の素晴らしさではないかと解いたのです。

このたびは、誰もが日常的な風景の「ワードローブ」の様子をお届け。

現在はクローゼットの付いていない物件に引っ越しておりますので、別でハンガーラックを使用したお洋服の配置です。

「ハンガー」については、クローゼットであっても、お部屋の片隅に置いたラックであっても変わらないアイテムです。

このたびは、お洋服の取り扱いの丁寧さや愛着へのフォローのような存在なのではないかと、良質な木製ハンガーが美しく並ぶその姿がもたらすものを考えていきたいと思います。

非売品やモデルチェンジの特価品でお得に収集の木製ハンガー、クローゼットをブティックのように整え高まる洋服への愛着

2018年当時のクローゼット内:お洋服のみならずミニチェストなども置いてしまうという独自の使い方。
木製ハンガー:ハンガーにご注目いただければと。ハンガーが整然と並ぶことがワードローブのレベルを高めます。
木製ハンガーの種類:「LARDINI」様というブランドのかつての非売品のハンガー。カーキ茶というカラーも魅力。
小さなラックにコートのみ:このような配置時期もありました。1点ずつのコートの違いがより浮き彫りに。。
木製パンツハンガー:その後このようなタイプは非常に高額になっていきましたが、当時SALE品で¥100/本。

決して高級品にお金をつぎ込んで購入したわけではありません。

良きタイミングと偶然などに恵まれ、こうしたお品物の利用価値が高められたことが有難いです。

あとがき

2025年現在は、この「LARDINI」ハンガーは、すべて母に贈呈済み。

私は別のもっとスリムな木製ハンガーをスペースを有効に使用するスタイルへ変更。

パンツハンガーの方もすべて母に贈呈。

その後別で類似品が見つかり最低限のみ持ち合わせへ↓。

クローゼットが無い場合のラック(150cm幅)への収納:ニットやたためるものはすべて別の木製チェストへ。

まだまだ分量が多いので、チェストの利用がなければお洋服すべてを保管できないのです。

ただここからもヒントが。。チェストではハンガーは必要ありません。

クローゼットを持ち合わせるスタイルならではの物品なのです。

他人のクローゼットの配置は気になるものです。

「見せる」ということを意識したワードローブが、「魅せる」ものになると良いですね(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

古着のジーンズのワードローブ作り、USA製501のW28に特化しパンプスコーデのエレガント寄せによる意志表示【148】

アイキャッチ画像148

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

多くの「オートクチュールブランド」、ひいては「ハイブランド服」はヨーロッパにその起源があります。

片や「アメリカ生まれ」というブランドが希少な中で、きわめてアメリカらしさの象徴とされるデニムメーカー「リーバイス」社があります。

この中で「501」は長い間貴重な存在、かつファンも多いブランドとなっていました。

メーカー名もさることながら、この「501」という呼び名がアメリカらしさだとも。。

501という数字は1でもない1000でもない途中の数字なのですが、実はこの501に到達するまでには、それ以前の番号も数多く試作品のように研究され、練り直しされ、採番されてここに至ったとのこと。

これは、数年前に拝読の「完本ブルージーンズ:出石尚三 著」からの大きな感動でした。

様々な改良の末、行き着いた「501」は、その後続く番号の最も原点の完成品の番号。

この「501」ファンは実に多く、あれこれ細部の作りに目を向け、その細かなステッチの仕方から真贋を見分けたりなどはファンの得意とするところ。

このたびは、元は労働着からのスタートだったというユニフォーム的存在のアイテム「リーバイス501」が、ドレスに寄った装いになる意外さと素敵さをお届けできればと思います。

カジュアルアイテムであるデニムパンツがエレガントに寄るという、イメージとの「ギャップ」の興味深い表現のご提案です。

ファッションの中の「意外性」をアウトプット、リーバイス501古着の味わい深さをパンプスと共にエレガントにまとめ上げ

リーバイス501ジーンズの収集:全60点程。カラー展開を豊富に、USA製とW28に特化した集め方。好みは黒。
原産国の手がかり:内部の品質表示にある「Made In USA」と共に、この「革パッチ」の下方に印刷表記あり。

では、ここからいくつかのパンプスコーデをご紹介してまいりたいと思います↓。

ライトブルーカラー:パステルカラー同士の足並みをそろえ、ブルーのセーターを取り込み。ベルトもピンク。
グレーカラー(元はブラックの糸染め版):無彩色の美しさをセーターやパンプスの濃淡で立体的に演出。
インディゴカラー:セーターも紺。上下を「Iライン」の一繋ぎでまとめ、補色的なオレンジを差し色に盛り込み。
ダークブルー:まったりとした濃紺には同じような強さの濃ピンクのセーターを。第3の色チョコ茶も同じ強い色。
糸染めの赤(朱色):紅色との違いが良き味わいとして現れます。パンプスの柄と牙型ペンダントの緻密な柄がリンク。
左から後染め黒・濃紺・イエロー:軽いイメージはトップスの透け感や白ベースの柄のおかげです。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2018.03.27からおよそ7年後の2025.05.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

当記事は「ワードプレスブログ」を始めた(2018年3月頭にスタート)初期の頃のものなのです。

しかし、貼りましたYouTube動画の元版の映像は、もっと以前の2016年のもの。

アレンジしてナレーションを入れ、アップし直したのが2020.07.09でした。

この時のリーバイス501をパンプスと合わせたエレガントなコーデは、2025年の現在にも有効の定番内容として残すことができました。

2025年では、デニムパンツのはき方が随分変わって、フレアーライクなラインになっていたり、ワタリが広がっているスラックスに寄ったはき方の流れになっているのです。

とはいえ、これも「流行」の流れの1つであると言えます。

当記事では、今後もしも再び流れが変わっても元々デニムのはき方を「意外性」と共にパンプスに合わせるというスタイルは流行とは無縁のもの。

こうして7年前の内容が残せることを有難く思いますし、長年に及ぶアウトプットの根底には「装いに対する考え方」が変わっていないことがあります。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク