グレーのギンガムチェックのバニティーバッグ、取っ手縫い付け位置は楕円面の十文字に徹底の印付けがベース【52】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、高級服地の絹/100%のグレーのギンガムチェックのバニティーショルダーバッグが完成。

製作過程の中で特にお伝えしたい場面は、てっぺんの取っ手の付け位置の徹底です。

これがベースで、取っ手付けがまっすぐに付くのか、そして、本体と楕円の蓋や底との縫い合わせがぴったりと重なるのかというところに影響するのです。

非常に大切な「十文字」の考え方は、その他の楕円底バッグなどにも活かされます。

バニティーバッグの要であるたった1つの取っ手、ソフト厚芯を内蔵し正位置に取り付ける際の十文字印の大切さ

まずは、取っ手そのものを作る場面からお伝えしていきます。

中にソフト厚芯を入れ込むことは、入れない場合とでは雲泥の差だと感じました。

丈夫さ・持ち心地の良さ・美しさという複数の良き効果が出ています。

ただ、この「ソフト厚芯」もこれっきりの反であり同じ物が見つけられなくなりました(2024年をもって「ソフト厚芯」の在庫が終了)。

そして、こうした取っ手が要のハンドバッグの製作そのものを取りやめていったのでした。

「ソフト厚芯」の内蔵場面:「ソフト厚芯」自体の先端は折り込まずに、縫い代の中へまっすぐ差し込みます。

表地の短い辺は1.5cmの縫い代で綺麗に折り込みます(左下)。

ぐるり1周(外枠2mm内側程)にステッチで固定、続いては真ん中2本の合計4本ステッチが丈夫です(右下)。

取っ手の位置決め:十文字の位置は縦横それぞれを二つ折りすることで把握。裏面にはっきりと印付けをします。

その後の作業で何度もこの十文字の4つの印が必要になってくるのです。

サイドは縫い代込み左右の端から4cmの位置に取っ手を設置、縦のど真ん中は2cm幅の取っ手のど真ん中を見ます。

取っ手の両端部分の当て芯:「ハード厚芯」というごわついた芯地を支えとして当て芯に利用しました。
その他の箇所:裏地の「塩縮プリント」という黒い生地が裏地。実は生地不足で、底面も裏地と同じ生地です。
バニティ―ショルダーバッグ完成:<サイズ>27cmx横23cmxマチ12cm程。
完成品の取っ手の付け位置の確認:合格なのではないでしょうか。柄のおかげで付け位置が把握しやすかった。
その他の角度から:左上から時計回りに、正面・後ろ面、サイド。自己評価としては非常に未熟な完成品だと。。
コーデ例:綺麗なカラーよりも無彩色のお洋服の方が、よりシルク製であるバッグの良質さを引き立てます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.13からおよそ5年半後の2025.02.21にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この後も様々な生地でこのデザインを作っていき、全20点程製作。

角をもっと緩やかに楕円らしくしていったその後の改良も劇的でした(後の投稿でご覧いただけます)。

このバッグは、平面ミシンで立体的に作り上げることの限界を感じるデザインであったと振り返ります。

なかなか美しくは作らせてくれないのです。

だからこそ挑戦し甲斐はあるのですが、生地が高級であるにもかかわらず技術が追い付かずその価値が無駄になるもったいなさを感じたこのたびの完成。

ここまでその時の精一杯で作っても結果はボツ品にしかなりませんでした。

他のバニティーバッグにつきましては、ブログ記事の検索機能で「バニティ」を入力していただくとヒットしやすくたどり着くことができます。

最終的にこのデザインにはお手上げしたわけですが、そうはいってもやることをやって何度もトライした結果なのです。

難易度の高いレアアイテムであることも相まって、ご購入もしていただきました。

苦い結果ではありますが、こうして記録に残しまして、各箇所の工夫を、特にこのデザインではなくても引用できる部分があればと願います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

多角形を利用したミシン縫いの大花アップリケをバッグの正面に配置、四角は花芯・変形六角形は花びらへ【51】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バニティー型ショルダーバッグの製作にとりかかりました。

利用させていただく生地が単調なギンガムチェック、とは言え随分な高級品です。

この単調な柄にもう1つ立体感を表現しようと、このたび「アップリケ」の世界に足を踏み入れたのです。

特に表情を持たない「幾何柄」のようにと、多角形モチーフで作るシンプルなフラワーアップリケ。

元の型紙と作った手順を根こそぎお伝えしながら、その完成の様子をご覧いただく回としたいと思います。

無彩色カラーのバニティーバッグに自らの主張やメッセージを入れ込む、多角形パーツで作る四つ花アップリケ

表地(グレー):シルクサッカー、絹/100%、日本製。裏地(黒):塩縮プリント、綿/100%日本製、黒。

グレーのギンガムチェックは結構珍しく、黒白チェックとはまた別のマイルドさがあります。

更に絹/100%であり、高級服地なのです。

表地のサッカーのぷくぷくとふくらんだ様相に歩調を合わせた膨らみ加工の1つの「塩縮:えんしゅく」という加工の生地に出会い、こちらを採用。

更にストライプのプリントになっています。

黒の同色でプリントというところもなかなか個性的、一見ジャガードみたい。

このたびは、アップリケの場面をじっくりとお伝えします製作の前半部分となりまして、バニティーショルダーバッグ完成は次の番号の【52】の投稿でご覧いただけます。

型紙:2種。下の方に映る5cm四方は花芯の部分で1枚のみ、その他は花びらパーツで複数、縦7.5cmの台形。

このたびは、この角度をとりましたが可能性はいろいろありそうです。

花芯の5cm四方は、縦横共に真ん中に折り込み縫い代を隠しますと、およそ2.5cm四方の四角パーツが出来上がりまして完成。

花びらの折り方は少し複雑、下の6コマで左上から右の順番でお伝えします↓。

花びらパーツの折り手順:縫い代は1.5cmでやりましたが1cmで良いと後で考え直しました。

①縫い代の印付け②縦の長い線の左右を折る③トップを折る④折った時に水平な横ラインができるよう斜めに折る(これが結構分かりにくいですかね)⑤下辺を折る。。これで完成しました。

右下が花びら1枚の完成、所謂変形6角形です。

出来上りでは短い辺の方は、実は折る時には、上部だったという向きです。

縫い付け前のシミュレーション:最初花びらの数を6枚くらいにしていましたが、結果は4枚に決断。
本体への縫い付け:最初に花芯。続いて花びらを順にバランスよく縫い付け。向きの違いで見た目も変わります。
1枚目の花びらの縫い付け:これで方向性が決まる大切な瞬間。花芯の四角に並行に花びらの下辺を配置。
残りの花びらの縫い付け:4枚と正方形は位置が分かりやすいという難易度の低さでした。アイデアは様々です。
アップリケ完成:花びらを小さくすると四つ花以外がまた違った感じでできますし、重なった薔薇なども可能。

あとがき

この、多角形の利用は上述の薔薇のお花に発展した形でその後の製作に引用していきました↓。

薔薇のアップリケ:この度と同じ2種のみの多角形で重なる部分も作りながらたくさんのパーツを配置。

後の製作では考える余裕が生まれ、背景のバッグの本体との関連付きとして、コードレーンという先染めストライプ生地に相性が良い同じストライプばかりに特化して、良い意味で「クセ」を出していったのです。

元々、芸術的センスがあるかというとそうではありませんので、同じパーツをひたすら重ねて表現しただけの薔薇。

ここからの更なる発展で、パーツを大小に変化を付けたり形をもっと複数に展開することでそれぞれの芸術品になるのではないでしょうか。

その後の別の製作品でもフラワーアップリケを何度か引用していきますので、また引き続きブログ記事にお立ち寄りいただければと思います。

アップリケは子供っぽくなりがち、いかにクールに表現するのかという点では、表情をあまり感じない幾何柄モチーフはあっさりとしているのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ドーム型ミニバッグの存在感ある取っ手、美しく設置されるための望ましい付け位置のバランス・寸法・間隔の研究【50】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびドーム型ミニショルダーバッグが完成、暖色系のみかんのようなイメージのカラーが心温まるようなバッグになればと選んだ美しい生地でお作りしました。

ショルダー付きではあるものの、取っ手を付けましたので、ミニバッグには存在感ある取っ手をしっかり付けるようにと、左右の間隔と上からの位置の良きバランスを考えました。

特に、取っ手が意外に目立つ存在感を感じていただき、持つという機能を越え、バッグの象徴のような存在であることをお伝えできればと思います。

ミニドーム型バッグの取っ手の間はおよそ7cm、トップからはおよそ6cmに設置したバランスを完成品で確かめた

取っ手の付け位置の設定:左右の間隔は7cmに設定、上からは縫い代含み6cmの位置。完成は4.5cmの位置。
取っ手の高さ:30cmの型紙です。トップから上に5.5cm程の高さ。取っ手間の7cmとのバランスはグッド。
裏地の「プリズマン」というネーミングのジャガード生地のポケットを作る場面。柄合わせは不要。
「外表」の組み立て縫い:クライマックスの場面です。立体的なのにつぶして縫うことでずれやすい難易度あり。
ファスナー2本使いよりもダブルファスナー1本使いの勧め:仕方が無かったのですが、右のように始末が丸見え。

そもそも「ダブルファスナー」の既製品を選択するべきだったのですが、この黄土色のダブルファスナーが見つけられなかったのです。

こうしたことから、既製品の附属品の利用は妥協の部分が生まれることがあり、妥協を生むようなデザインを作るのかどうかということさえ後に検討するようになりました。

そうでなければ100%のお品にならないと思うのです。

完成:縦23cmx横27cmxマチ12cm程。このデザインの良さは小ぶりながらマチが大きい点。
背のファスナーポケット:ミニサイズにしては充実ですが、せっかくの柄を途切る残酷さを後に見直しました。
コーデ例:オフカラーのアイテムを取り込んだコーデに合わせやすく馴染みます。柄バッグはクセがあります。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.09からおよそ5年半後の2025.01.19にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

そもそもなのですが、このデザインの型紙が間違っておりまして、山の裾のように斜めに降りていくラインでは写真の端っこのように底周辺のサイドの部分が反ってしまうのです↓。

この部分の「反り」は型紙間違い。余分な突き出しがあるということの表れで削る必要があると考えます。

このことを、後に研究し型紙修正などをしてみて地面にぴったりと重なるようなラインになるための平面でのラインの表現は。。などとやっていきましたが、結局は答えが出ませんでした。

とはいえ、このたびのような生地の温か味ある雰囲気をカーブを含んだラインのバッグに落とし込む1つのアイデアとしては引用していただけるのではないかと、苦い失敗作ながら記録に残しました。

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書き手:ピクチャレスク

裏地あっての表地という対等な存在感で考える、ハンドメイドバッグの生地コンビ選びはお洋服のコーデのようなもの【49】

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まえがき

こんちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、みかんのようなカラーの暖かいイメージをバッグ製作に引用。

暖色系マルチカラーの大花柄の表地を美しいグリーンの幾何学模様のジャガードと組み合わせてみたのです。

当記事【49】はドーム型ミニショルダーバッグ製作のほんの入り口、裁断の場面までしか進みませんでしたが、お伝えしたいのは、裏地のおしゃれ度を高める役割です。

決して表地のみでは出来上がらない良き立体的な世界は、表地のみの一重仕立てのバッグや表地も裏地も同じ生地で試してみたトートバッグ製作を試みた者がお伝えできること。

まるでお洋服の上下を組み合わせるかのような表地と裏地の組み合わせに力を注ぎこみました。

暖色系大花柄の表地と合わせたグリーン色の幾何学模様のジャガード裏地、形は関係なく「みかんカラー」のバッグに表現

一度「みかんウエストポーチ」というボツになったバッグ製作が過去にありました↓。

過去に製作の「みかんウエストポーチ」:課題が多すぎ失敗作でしたが、同じ表地の残りを利用するこのたび。
表地(暖色系大花柄):ジャガード、綿/55%、ナイロン/45%、日本製。

混率に綿が多く占めることで、親しみやすさのような風合いを感じます。

柄の優しさは丸いカーブを含むドーム型バッグには相性が良いと見込みました。

裏地(ライトグリーン):プリズマン、ポリエステル/100%、日本製。

過去に製作のファスナーのつまみのジャガードと類似品ながら別物。

あちらはまだら柄ですが、このたび使用の「プリズマン」は、尖った幾何学模様であり生地の種類が違うのです。

表地の親しみやすさを、もう一度エレガントな方向へバランスを傾ける役割のようなものをこの「プリズマン」のツヤときらめきに感じるのでした。

左が表地、右が裏地。どちらも対等に見ていますので、互いの存在感のバランスをよく考えました。

「決して裏地は附属品ではない、生地なのだ。。」そのようなメッセージを込めながら、今後もこうした考え方を「ピクチャレスクらしさ」の1つとしていくのでした。

裁断風景:本体の山型の横ラインは後に間違っていると判明、一番右の縦長の四角パーツは裏向き(間違い)。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.09からおよそ5年半後の2025.02.18にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在でもちゃんと引き継いでいますのは、裏地も表地と同じレベルで対等に見る見方。

2025年にがらりと変えた製作スタイル、表地に無地を裏地には柄を配するスタイルで、よりこの両生地を同レベルに考えることを分かりやすく徹底。

よろしければ、生地集めをした直後の表地と裏地の組み合わせ考案の【1432】をのぞいていただければと。

2025年では、ほんのたまに表地が柄で(ツイード系が多い)、大半は表地が無地になっていて(デニム系が多い)、その代わり、裏地にはレア生地も高級服地も使われます。

いつの時代も変わらない生地の美しさに追いつくよう高めた技術。

素材の素晴らしさに対しても対等な作りのバッグでありたいという願いと生地へのリスペクトです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

「ハンドメイドバッグ道」初期の2007年製のポーチ、現在から振り返って見ると気付く価値の不足は仕立ての粗さ【48】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドを始めて随分年数が経過しました。

スタートは2007年、一番最初は一重仕立てで芯地すら何も貼らない単純なもの。

不安定な動きの家庭用ミシンで、勤め先からの帰宅後1-2時間ほどで完成。

超シンプルなA4縦サイズのエコバッグ型と通帳サイズのマチ無し/マチ付き両方のポーチ。

何かワンポイントを証(あかし)にと、巻薔薇や木製のボタンなどを正面の真ん中に取り付けていたものです。

そして、それぞれに、やっと覚えた吊り下げ式ポケットを共通に取り付けていたのでした。

この吊り下げ式ポケットの付いたものは本当に初期の2007年の頃のもの。

最初に覚えた一重仕立ての布1枚で作れるポケットです。

もう少し、後のものが今でも持っているものが少しありましたので、このたびは、それらをご紹介しながら過去の製作の未熟さと今の視点の違いをお伝えできればと思います。

あれから15年。。ハンドメイドスタートの初期の頃の2007年製のポーチの行き届かない仕立ての粗さは価値の無さ

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.09からおよそ5年半後の2025.02.17にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

途中のブログ記事の手直しも経ています3ターン目くらいですので、タイトルの年数が変わっていきますが、2025年現在からは18年前ということになります。

ハンドメイドバッグ道に足を踏み入れ、ゆっくりと製作のノウハウを得ていきました。

販売にも力を入れました2007年当時でしたが、実際にご購入いただいた100点あまりの写真がもう1つも見つかりませんでした。

その100点販売直後のものが少し残っていまして、このたび今でも手元にあるもの、もう2025年では手放しているものをその理由と共にお伝えして、「価値」のヒントを探りたいと思います。

まだ一重仕立て続行の時のペンシルケース:3cm程の幅は量産品では見つけられないレアな存在。20cm。

当時、この細長タイプで横18cmくらいでのオーダーをいただいたこともあり(¥200で販売)、特殊サイズは一定のニーズがあると見ることができます。

ただ、随分ファスナーに依存した製作であり、お仕立ての粗さが角の曖昧さに出ています。

柄に依存した製作:確かに美しいマルチカラー。しかし、背景の紺に合わせた紺色のステッチ糸が柄を潰すミス。

この汚い3本ラインは、後のマルチフラワーへのステッチの糸選びの研究に役立ちました。

選びがちな背景の色に一致の糸カラーですが、正解はぼやけた曖昧な中間色で馴染ませるということなのです。

類似のクラシックな薔薇柄で製作のミニポーチ:角のラインがてんでお粗末。随分粗い仕立てです。裏地付き。

この辺りから、裏地を付けるようになっていますので、余計角が混み合って狭いために四角くならないのでした。

ナイロン製のミニポーチ:これで一応四角なのですから。。何とかブラシ入れに使用していますが、価値薄。

ここに掲載出来た写真というのは、お客様にまで渡らなかったものです。

最初の100点連続製作+販売は完売ですので、一応ハンドメイド品に注目の時代背景もあったかもしれませんがちゃんと受け入れられたということなのです。

このたび掲載の写真のポーチは、今の視点から見ると非常に粗く、ほとんどその後手放しリフレッシュしてしまいました。

これが、美しいフォルムで申し分のないお仕立てであれば永遠だったかもしれません。

自らが納得しないような作りには他の人にも当然理解は得られないと思うのです。

あとがき

ポーチは2007年以降はほとんど作っておらず、バッグのみに特化。

とはいえ、同じ袋物であり、ここからのヒントはたくさんいただきました。

角のあるポーチには、「わ」を利用すればちゃんととがります。

柄の向きのみを気にするあまり、「わ」を利用しなかった当時の考え方の未熟さは技術の未熟さにイコールということでしょう。

こんな風に振り返ることができるのも、現在もこの道を歩んでいるからであり、発展して技術も考え方も高まったからなのです。

随分難しい立体型のデザインにも挑戦した2019年の製作記録もありますが、あえて「作らない」という選択に行き着くことも、ちゃんと挑戦してきた結果の冷静な判断。

美しく仕上がらないデザインは作らないという選択も、良質な物を出していくという見方からすると必要だと考えております。

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書き手:ピクチャレスク

ニットと織物コンビという意外、グリーンとオレンジ柄の美しいコントラストが内部に広がる外表構造のミニリュック【47】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの【47】投稿は、1つ前の【46】の後半部分でありまして、カーキグリーンのパイル地で製作のミニリュックが完成していきます。

リュックのショルダー、Dカンタブ、取っ手など、折ってステッチで固定するベルトパーツが頻出、それぞれを定位置に設置します。

ミニリュックなので、パーツ同士の位置が隣り合うような混沌とした配置。

とはいえ、リュック自体のサイズは関係なく左右対称のパーツのバランス良き付け位置は存在すると思います。

混沌とはしているもののそれぞれの望ましい位置に配置された各パーツ。

その様子を含め完成までの様子をご紹介してまいりたいと思います。

取っ手付きミニリュック、ニットと織物コンビで完成のカーキグリーンとオレンジ柄の素材の美しさをうまく引き継げたのか

ファスナー付きの口布パーツ:四角さをしっかり出すために「中表」をせず「外表」で表地と裏地を合体。

次に、ショルダー、取っ手、タブの順に挟み込んでいく順番で、ミニリュックにベルトパーツを取り付けていきました。

この取り付けは、「中表」に表地と裏地を縫い閉じる前に表地単独に縫い付けて仮止め。

複数のベルトパーツの取り付け:左上から右に、ショルダー→取っ手の順で表地のみに縫い付け

続きは、表地と裏地を中表に縫い合わせ(左下)、ひっくり返してショルダーを間に挟んだ取っ手という位置付けで完成(右下)。

まだこの地点で返し口が開いたままです。

最後に返し口(リュックでいうと底の部分)にDカンタブを挟み込んで縫い付けて返し口を縫い閉じました↓。

リュックの底部分の始末:Dカンタブを挟み込み、返し口である真っすぐラインを縫い閉じました。
「外表」の組み立て縫い:最後は、本体パーツとファスナー付きの口布パーツを「外表」で組み立てていきます。

課題としては、パーツ自体に縫い閉じのステッチがかけてあるにもかかわらず、更なる組み立てのステッチが出てしまう汚さです。

まだこの時点では縫いとじ箇所もボンドのみにとどめておくということに仕様変更を決めました。

ミニリュック:<サイズ>縦30cmx横25cmxマチ7cm程。
この肉厚パイル地に「線コキ」はかなりのチャレンジ。飾りのみならば必要ないとも言えます。

線コキの幅の広いものにこの後替えたのでしたが、あまりに横にすき間が空いても不安定でガタつくのです。

こうしたショルダーは、ほとんどが既製品のベルトを使う製作者様が多いと思います。

ファスナーをオープンした時に広がる内部:裏地の魅力がここで現れます。まずこの組み合わせは唯一無二かと。

あとがき

詳しくは触れていませんでしたが、表地の伸びるパイルニット地にはニット接着芯はマスト。

裏地にも同じニット接着芯を共通に使えば問題はありません。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.07からおよそ5年半後の2025.02.16にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

実は、うっかり織芯を貼ってしまった表地、私がニット接着芯のマストをやっていなかったのでした。

その結果として、完成の左端のようなアタリみたいなことが起こったかと。。

接着芯は、地の目の向きも忠実にちゃんと沿うように、ニット地とナイロン/100%(織物でも特別な素材です)にはニット接着芯を貼るようにという心得です。

ニットと織物を組み合わせることは、お洋服でも「破壊」の表現の1つなのかそのようなブランド様もあります。

「タブー」と言われていることを守り続けてしまうと、素材同士の相性を逃したり、またとない素敵な組み合わせの機会を失うといけないと思い、そういったことに囚われない製作をしております(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ミニリュックにポケット2個の充実感、安全性高めのファスナーポケットと物の出し入れスムーズなフラップポケット【46】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグにも必須機能としてポケットが付きます。

どんなデザインにするのか、設置する数などはそれぞれの企画次第。

ただ、一番にはユーザー様の使い勝手の良さに寄り添ったものであるべきではないかと考えます。

2007年からのハンドメイドバッグ道、一番最初に作ったポケットはこちら↓。

吊り下げ式ポケット:一重仕立てで出来上がります。一重仕立ての製作では、このポケットを1個付けていました。

どこかで作り方をご教授いただいた仕様、その後は自らのアイデアでポケットを数種類考案していくことに。。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.07からおよそ5年半後の2025.02.15にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2025年ではこうしたポケット1仕様のみに行き着きました↓。

コンビネーション型のフラップポケット:フラップを開けると中は片玉縁風隠しポケットがあるという構造。

このモデル1択に行き着くまの段階として、この2019年考案の2種類のポケットを2個設置するという期間がありました。

これはこれで、それぞれ1個ずつのポケットの良さや特性がありますので、このたびは、2019年当時を振り返りながらポケットを使う立場に立った見方でその完成部分をご紹介したいと思います。

ミニリュック自体の完成は、次の投稿の【47】になります。

ミニリュックの1面にそれぞれ最大限のサイズで設置したポケット2種、安全性と使い易さの両方を2個で実現

2025年というのは、このたび製作の2019年2個のポケットの特性をミックスしたものと考えていただくと分かりやすいかもしれません。

ミニサイズのリュックに、1面に最大限のサイズの2種のそれぞれのポケットを設置。

ファスナーポケット:こちらは表地の前面に設置。外面にあることでむき出しに対する安全性の実現。
フラップポケットは、先に袋の方を設置。マジックテープを設置して安全性をカバーしました。
フラップポケットの完成:背景と同じ生地ですが、気にせずに同じ柄で馴染むように設置してしまいました。
完成したそれぞれのポケットの俯瞰した眺め:左はファスナーポケット、右はフラップポケット。

ポケットの見かけは全く違いますが、ファスナーポケットは安全性が高い反面、ファスナーの開閉のわずらわしさが付きまといます。

右は、フラップの中はすぐに入り口なので、セキュリティー性がやや弱いことをマジックテープでカバー。

2個設置することで、互いのデメリットを解消しつつ全体の価値を高めるという工夫をしていたのでした。

使用生地:右が表地、左は裏地です。パイル地と服地などリュックには使われないような生地である点が差別化。
表地(カーキグリーンミックス):パイルニット、綿/100%、日本製。右は裏面。裁断すると端が丸くなる特徴。
裏地(グリーン系マルチ草木柄):ジャガードプリント、ポリエステル/100%、日本製。

右は、プリントの一部にまるで自然界の「露:つゆ」のようなぼやけた水玉が表現してあります。

このコンビで成り立つ柄の素敵さにうっとりと魅せられます。

あとがき

小さいバッグの場合は、容量のフォローとしてポケットが2個も付くことで価値が高まると考えました。

ただ、2025年ではファスナーポケットを採用していない理由として、①開け閉めのストレス②ファスナーの色の少なさがあり、最も快適に使える具合をユーザー様の立場に立った中間的な仕様に行き着いたのです。

また、別の切り口からは、表生地に設置すると柄が途切れることなどから、外側にポケットを付けることはしておりませんのが現在の判断です。

そうしますと生地を広々と愛でることができるということになります(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「外表」で組み立てたサッカー生地の薔薇柄ミニボストンショルダーバッグ、型破りな秋口への夏素材使用の横顔【45】

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あとがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、1つ前の【44】の投稿の後半の作業を含めたミニボストンショルダーバッグの完成をお届けします。

元々敷居を低くチャレンジしやすいようにと、ファスナーを含む複雑な構造を単純に解釈、あらかじめ「中表」ですべて縫い代をしまい込み解決した状態のプレートを組み立てるのみでよいという作り方。

そのメリットは形がはっきりと表れてくれることであり、反対に課題もありました。

素材の扱いやすさとしてはサッカーは◎、アイロンでの折り曲げがスムーズなことに助けられて無事完成に至ることができたのです。

ファスナーが取り付けられたボストン型の様々な角度から見たフォルムにもご注目いただければと思います。

ボストンバッグのシンプルな解釈、ファスナー含む口布パーツと本体パーツのみで出来ている完全密閉の優れたモデル

ボストン型やバニティなどの立体感あるバッグは2019年で主に挑戦しました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.04からおよそ5年半後の2025.02.14にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

技術がまだ未熟な段階の2019年では、難しそうなデザインにチャレンジしやすいようにと、自分なりの手法を考えました。

それが、あらかじめ「中表」で縫い代を隠したパーツを次に「外表」で合体するのみという作り方です。

こうした作り方をもってこのたびのミニボストンショルダーバッグが完成されたのだと見ていただければと思います。

後半の主な作業:ファスナー付きの口布パーツの縫い代始末後「わ」に縫った口布パーツを本体と合体して完成。
ミニボストンショルダーバッグ:<サイズ>:縦14cmx横25cmxマチ7cm。長財布横向き収納可能。
ファスナー周辺の角度違いの見応え:なかなかすっきりとしたフォルムに映りますのも生地のおかげ。
共布ショルダー:生地が薄手なので線コキに通りやすく共布で可能です。あえて別布で無地にするのもアイデア。

あとがき

その後のボストン型の変遷としては、底のラインを直角からカーブに改良し、ラインをクリアにしたのが2022年頃、その後ボストン型自体を廃止しました。

廃止とは言え、この時のミニボストン製作が現在への経路としては重要な1過程であることは確か。

2025年でもしボストン型をまた作るとしたら。。で想像してみます↓。

まず、取っ手はこのように取り付けるのは美しくないので底から伸びる「支柱」に、ミニサイズは作らずに大きめに作ると思います。

また底のカーブラインはやはり2022年の改良通りカーブが入っていることは正解。

そして、底の重なりは、重ねずに表地と裏地それぞれを別に内側に折り込んでの縫い代始末という新しいアイデアでガタつくこのたびのような重なりを解消。

末永いハンドメイドバッグ道、過去の製作体験はどう活かされるのかは分かりませんので、難関にも足を踏み入れておくことは無駄ではないと信じています(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

バッグの裏面も「表」、当てはめ式設置ファスナーの丸見えデメリットを溶け込むように馴染ませ解消の定番の黒【44】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この記事アップの季節はそろそろ秋の入口。

このたび「サッカー」という凹凸感のある生地に決定しました。

夏特有の素材と言われている素材ではあるものの、黒色ベースで、秋口の雰囲気あるセピアカラーの薔薇柄が入っているのです。

この生地を利用させていただき、ミニボストンショルダーバッグを作っていきまして、当【44】はその前半部分、完成は【45】でご覧いただけます。

ボストンバッグには極めて重要なパーツの「ファスナー」の取り付け。

かなり独自の取り付け方をしておりまして、その理由と共にご紹介したいと思います。

構造が分かりやすいという明快さがトライすることに後押ししてくれました。

色の展開の少ないロングファスナー、必ず見つかる定番色の黒は生地に溶け込みボストンバッグ製作の悩みを解決

表地(黒xモカ薔薇柄):サッカープリント。綿/100%。日本製。セピア色の表現が落ち着いた秋のイメージ。

こちらは元は服地、ボコボコした凹凸感が、お洋服となって着用する時に、肌に触れる部分と触れない部分が約半分ずつの面積に分かれる織り方なのです。

およそ面積の半分しか肌に触れる部分がないことで、通気性を伴う涼しい肌触りに感じるという理論です。

裏地(黒):フクレジャガード、綿/97%、ポリウレタン/3%。日本製。表地の凹凸感には良い足並み。

ざっくりと、こうした凹凸感を「シボ」「畝:うね」などと呼んでいます。

ファスナーの当てはめ枠の始末:ボックス型にくり抜き縫い代も同時に隠すという「玉縁:たまぶち」の手法。

左上から右に見ていきますと、①まずはボックス枠を1周作図通りにステッチ。

②Y字にカット③「中表」に①と共に縫い付けてあったラッピング布を裏面へひっくり返しアイロンや待ち針で整えます。

④ボックス枠を固定ステッチ1周。

この後、ファスナーを生地の馴染む黒色で設置。

ファスナーの先端は薔薇柄でタブを作りカバーして装飾性を高めます。

上は表から見たファスナーの設置、下は裏面。裏面といっても表のようなもの。黒同士が溶け合い馴染みます。

長さは60cm、これぐらいの長さになると色展開が少ないのです。

本体の横に置いてイメージ:既製品の色展開が少ないファスナー、元々黒ベースで裏地も黒を選んだことが正解。

あとがき

このたびは、必ず定番カラーとして入手できる黒ベースであったことでスムーズでしたが、同じようにすべてがスムーズとは限りません。

例えば、ファスナーは黒でも、裏地には黒が来ない場合は全く違った状況になるのです。

そういった場合に工夫することは、ファスナーの色に合わせた糸のカラーを使い分けるということで、上糸と下糸が別の色であることはしょっちゅうです。

それならなぜファスナーの両サイド布を内部に隠し込む一般的なやり方をしないのか。。

それは、「穴問題」、そのやり方をした後にファスナー先端の隙間を隠すような新たな作業は必要であり、作業の際にカバーして隠すために生地が重なり、ファスナーの凹凸感が邪魔になるのです。

そういった経緯から、あらかじめファスナーの先端のみをタブで覆い、丸見えでも大丈夫なスタイリッシュな映りに工夫したこのたびの丸見えのやり方に行き着きました。

どのやり方にしても、結局はそれぞれの悩みが生まれるわけで、どこを重視していくかを選択することで探ると良いと思います。

「あらかじめ縫い代を隠してその後組み立てるだけ」という作り方は、縫いにくい苦労を解消するために考えていった理由のあるやり方なのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

凸型パーツは裏地側へ突き出す向きで。。片面ハトメをひもホールに設置したゴブラン織花柄ショルダーバッグ【43】

アイキャッチ画像43

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの投稿は、ゴブラン織花柄ショルダーバッグの完成場面、1つ前の投稿【42】の続きとなります。

後半部分で際立つ作業は、「片面ハトメ/アイレットカン」の打ち込みです。

アルミ製パーツに、同じパーツメーカー様製造の「プライヤー」という道具を使わせていただき、打ち台を必要としないタイプの取り付け方のケースです。

打ち台の上に置いて金づちで打ち込んでカシメるタイプよりも少しだけ簡単ですが、パーツの向きを間違えるハプニングを経験。

特にこの、パーツの向きにスポットを当てながら完成までの様子を綴ってまいりたいと思います。

カシメる道具を利用した「片面ハトメ」の打ち込み、ゴブラン巾着バッグのひもホールに共布ひもが通るまで

裏地付きトートバッグの取っ手が付いていない状態の完成のような状態からが後半のスタートです↓。

バッグを大きく開けている状態。見えているのは裏地のミラーレースカーテン地です。

両サイドのハギ目同士の間の寸法は42cm。

アイレットカンを打ち込む位置を均等配分で前後6セットずつの全12セット設置します。

42cm÷6セット=7cm、サイドからスタートして、7cm間隔に待ち針を打ち目印に。。

待ち針の間は7cmですが、打つ場所は待ち針同士の間をとります。

この時に分かりやすく色の付いたペンで印を付けます。

上からの位置は2.5cmで行いましたが、「プライヤー」を挟み込む長さの制限がありますので、幅が足りなくならぬよう深過ぎは禁物。

次に外へ出て、ポンチと金づちを使って直径8mmの丸い穴を開けます。

平らなコンクリートの上や厚みある台の上が良いです。後で分かったのですが、下に敷いた段ボールはNG行為。

ダンボールはふんわりしているので、決して敷くべきでは決してないこともポイント、失敗やずれの原因になるのです。

汚れ防止に新聞紙1-2枚程度であれば大丈夫だと思います。

上は「プライヤー」というパーツ打ち込み道具で、下は「片面ハトメ」で2パーツ1組。開けた穴に設置します。
作業の順番:左上から右へ①凸を裏地側へ突き出す②ワッシャーを裏地に置く③④プライヤーでカシメる⑤完了。

片面ハトメ#23は、内径8mmの「カワグチ」社製、打ち具一式はこのパーツに合わせ、「サンコッコ―」社製、どうもありがとうございました<m(__)m>。

12個設置完了:表に見えるリングが元のパーツの「凸パーツ」であることさえ覚えておけば向きを間違えません。
その後共布ひもを通した様子:直径10mmというパーツに8.75mm出来上がりの共布ひも(型紙は3.5cm幅)。
その他の箇所:上から時計回りに、「マジックテープルーフ」、底板内蔵、背のポケットにスマホを出し入れ。
ゴブラン花柄巾着ショルダーバッグ完成:<サイズ>23cmx横27cmxマチ20cmほど。バランスやや悪し。
持ったイメージ:縦が短いので型紙修正をしたいと思いました。マチはこのバランスには大き過ぎではないかと。

あとがき

手応えとしましては、ゴブランだからこそこうしたパーツにも対応できるものの、ポンチで穴を開けたり打ち込み作業などが完璧なものであるとは到底思えませんでした。

これは生地の種類関係なく、生地に対してこうしたパーツを使用すること全般に関してです。

当ブログ記事は、最初の投稿の2019.09.02からおよそ5年半後の2025.02.12にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年では、こうした打ち込み式パーツは全面廃止、バッグ製作に決して使用することはありません。

打ち込みによるパワーの不確かさが心の引っ掛かりとなって最後まで離れなかったからでした。

この製作後もしばらくの期間、プライヤーを使わない打ち込んでカシメていくタイプにも挑戦していますが、それでも100%の安心感を得られなかったのでした。

金属パーツと言えは、Dカンのみを現在では残しています。

「一切使わない」という極端な選択をするまでに至ったのも、1つずつの種類をこうして体験してきて手応えを正直に確認したからなのです。

20年後にもまだ存在するようなバッグ作りを目標にしている製作スタイルには、金属パーツの外れのせいでその寿命を縮めることが何とも納得できなかったのです。

ではなぜDカンだけは良いのかという点ですが、このパーツは見方によっては完全に別物なのです。

ミシンでの「縫い」の強度に依る点が最も信じることができる点であったからなのです。

その後も巾着バッグはいくつか製作していきましたので、引き続き過去の投稿を「手直し」した定番内容と共にお立ち寄りいただければと思います。

過去の苦い記録も実直に残しながら、必ず「今」の見方も交えてブログ記事をまとめていきますので内容がリフレッシュされた現在の考え方になってお伝えしています。

随分このゴブラン織りの素敵さに助けてもらった「生地頼み」の製作の2019年だったと思います。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク