「子供」「大人小さめ」「大人フリー」の3サイズから選べる、マスクを心地よく付けられるサイズ展開の工夫【128】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年4月頭のこと、最初に勤めたアパレル業界の会社の同期の友人からの声掛けで企画したマスク製造・販売。

その後、お客様からのフィードバックによって新たな動きがありました。

それまでは1サイズのみであったことから、子供にも対応できる小さめやお顔の寸法の違いによる大小を区別する型紙を作ることに。。

お客様としてご購入いただいたのも友人でした。

様々な友人にこのような活動の機会をいただいたことに感謝したいと思います<m(__)m>。

さて、このたびは、振り返ればおよそ3か月間のマスク企画の期間の中では中間期と、その後時々マスクを外すシーンが出てきたことからのケース付きまでの変遷を綴ります。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.29からおよそ5年後の2025.05.10にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

2025年から振り返ればあっという間のマスク製作期間の数か月でしたが、この活動をしたことでのアウトプットの感触や、反対にいただいたフィードバックの貴重さがありました。

マスク企画に対しては最後にもう1投稿ブログ記事をアップしていますが、その内容にも少し最後の方で触れながら、マスク作りの中間期の変遷を「事業視点」からお伝えしたいと思います。

お顔に気持ちよくフィットするサイズ展開・暑い季節の不快感の解消、「心地」の部分にフォーカスしたマスク製作へ

さて、長引く「コロナ」の影響で、季節も移ろいます。

結局はゆうに盛夏までも収束の兆しが見えない広がりだったのでした。

そうした時に、仕事仲間が考案してくれた「夏素材」。

夏らしい典型的な「麻」素材を季節の変わり目の5月末に、ラインナップに追加したのでした。

もともとデニムに特化した「おしゃれマスク」としてスタート。マスク用にあえて調達した新しい生地の写真です。
上の写真の並び順のままズーム:右下のコードレーンのベージュはポリエステル/100%ながら涼しく感じる素材。

コードレーンのベージュは、サッカー素材であることに伴いクールに感じるメーカー様独自の加工によってまさに夏向きのポリエステルなのです。

裏地の麻テレコニット:優しい肌触りの元は肌着素材のライトオフベージュカラーで、すべての裏地に使用。

ただほんの希に、右下のように在庫生地の麻/100%も裏地に利用したことがありました↓。

柄マスクの左右対称:コスパ重視が基本ですが、やはり心地良さを感じる見かけも重要。

ハンドメイドバッグ製作のノウハウから活かされたのは、ハギ目の左右の柄の対称の調整でした。

上のトリコロールボーダーの裏地は、イタリア製の高級生地。

ストライプをボーダー向きに使用したもので、段差無くぴったりに左右に揃ったその気持ち良さも大切です。

ハンドメイドバッグ用のストックからは、綿/100%か麻/100%のみを利用したのでした。

夏向けのマスクのラインナップ:右下のストライプのみ綿/83%、麻/17%の混合。それ以外はすべて麻/100%。
型紙の複数展開:最初は左のみの均一から、右2種を追加。子供は随分サイズが小さくなります。
試作品のサイズ感:モデルは私なのですが私の顔は「縦が短く横幅が広い」という特徴があります。

さて、ここからが更なるサイズ展開の変遷です↓。

大人の大きめサイズを追加:お顔がビッグな方には最適ですし、面長なタイプの方もたくさん覆われる安心感。
マスク企画の最終製作:マスクを使用していない時にトレイとしても使える共布ケース付き。

あくまでも企画者の立案であり、実際の所本当にこのケースが使い勝手があるのかどうかです。

某ハイブランド様もマスクケースとしてプラスチック素材でご提供されている様子でした。

あとがき

何事も「撤退し時」のキャッチが難しいものです。

2025年でもいまだに、「コロナの時のマスク用の生地」として生地在庫が販売されているのをよく見かけます。

不安からついつい多めに調達してしまう心理もあったかと思います。

4月頭にマスク作りに早期着手したことは正解、まだ大手様の量産が追い付かない時期だったことがその期間は受け入れられたのだと思います。

ただ、その3か月後の6月くらいからは、もう我々の出番などありませんでした。

すべての「流行」には必ず盛り上がりと衰退があることをちゃんと実体験として感じたのでした。

安定的に低価格で日用品のマストアイテムとして、大手様の量産によるマスクの共有が安定していったのでした。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

黒と茶のボーダーパッチワークバッグ3点、車のシートベルトのツヤと整然さを活かしベクトルは瀟洒な方向へ【127】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

日常的な素材のシートベルト、車通勤の方の場合、毎日触れている素材であることも。。

まさにこのシートベルトそのものを素材として、このたびバッグを3点同時製作しました。

当然ながら幅はせいぜい5cm程度、こちらをボーダー状にパッチワークに繋げてシートにするという作業が入ります。

この製作で、様々な金属パーツの材料にお世話になったり、自ら共布で作ったパーツもあり、3点それぞれの特有な「機能」が見どころとなりました。

黒1点と茶2点のシートベルトバッグ製作、イメージに浮かびやすい面積の広い生地以外の材料の可能性をお届けできればと思います。

ごついイメージのシートベルト材、並べてパッチワークボーダーバッグ3点に仕立てたその姿はどれもエレガント

表地(左が黒右が茶):シートベルト、ナイロン/100%、日本製。「トーキョービニール」様にて購入。
3点のバッグの内訳:左(上)の黒は内1点をトートバッグで製作。右(下)の茶はリュックと書類バッグ。

シートベルトにも織り方の違いがあり、表情の違いがあることを知りました。

裏地(左から①トート②リュック③書類の順):①濃ピンク:ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。②オレンジ:①と同じ生地の色違い。③茶:レザーエンボス、ポリエステル/100%、日本製。
パッチワークシート作り(裁断):幅は違いますが、5cm巾の型紙を作りまして、長さ通り正確にカットします。
黒のパッチワークステッチ:通常の布よりもある意味簡単、接着芯も無し、片方の端のみを縫っていくだけ。
茶色のパッチワークステッチ:黒の方は印付けをしましたが、茶のこちらは織り線を引用し印無しでステッチ。
黒の方のパッチワークシートの完成:ツヤが集結することで非常にエレガントに。右下は裏面の姿。

こうして見てみますと、1ステッチのみでつながったベルト同士は、少し頼りないという印象を始終感じてしまいました。

マチのカット:①トートと②リュックは本体をくり抜いてマチを作るやり方なので左右をこのようにカット。

決して絡み合った織り目構造ではないことが窺え、凝縮している姿こそが強度、亀裂などが入ってしまうと脆いのではないかという奥に隠れた事情を感じることができました。

①の取っ手の縫い付け:表地と裏地の間にベルトそのままを平たいまま挟み込みします。
③の立体型ポケット(マジックテープ式):初の試みでありまして、取り外し式の「ポーチポケット」です。
「ポーチポケット」の設置:底に接触するような位置にマジックテープで設置。重くなっても底に支えられ安定。
入口の留め具のデザイン:①②③すべての入り口留め具の比較をしていただけます。
取っ手の持ちやすさのための部分折り:よく既製品で見られるスタイルです。①②③すべて共通です。
金属パーツ:③のDカンタブ(左)。②のショルダーのベルト調節機能(下)・ひも通し用片面ハトメ(右上)。

「片面ハトメ」の横の裏地のオレンジパーツは「共布ストッパー」です。

美しいフクレ織り:生地名には「フクレ」というワードは使われていませんが、この加工の仲間だと思います。

この美しい立体的なキルトのような加工は、ポケットによりハリコシを出して美しいものにしてくれました。

ということは。。ハンドメイドキルトをかけることで、よりスタイリッシュに仕上がると見込めるのです。

完成の3点(横にオープン):③のみ姿は変わりませんが残り①②は形状が変わります。
完成の3点(クローズ):「どこんじょパッチワーク」と名付け、その緻密な手間の意気込みをネーミングに表現。
①トートバッグ(黒シートベルトパッチワークボーダー):<サイズ>縦29cmx横33cmxマチ18cm。
②リュック(茶シートベルトパッチワークボーダー):<サイズ>縦34cmx横33cmxマチ18cm。
③書類バッグ(茶シートベルトパッチワークボーダー):<サイズ>縦33cmx横41cmxマチ7cm。

あとがき

さて、この3点大変美しく完成することができたように感じますが。。

実はコスパは非常に悪いものでした。

もともとここまでシートベルトをたくさん使った企画というのが、「困った状態」であったことでした。

ですから、原価云々よりもせっかくの材料を惜しみなく使うという点だけに焦点を当てた選択をしたのでした。

今後のアパレル業では、こうした原価に伴う利益の拘りを捨てることも一部必要なのかもしれません。

そうなると儲け主義だけではとても成り立たない、本当に心からここに携わりたい人だけがやがて残っていくと考えます。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<人間関係>「時間のゆとり」は相手に差し上げた、その代わりに長い期間を経てやがては「信頼」をいただけた【266】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の【265】に続きまして、当記事の【266】もタイトルに<人間関係>という言葉を「サブカテゴリー」として加えました。

1つ前の記事の【265】と当記事の【266】の掲載写真や、下に貼りますYouTubeの背景動画ははぎれのミニポーチ製作。

通常なら<はぎれ>のカテゴリーに入れるのですが、お話している内容がビジネス寄りの事が中心。

メインカテゴリーを<事業>に設置するという特殊な構造をこの2投稿のみ試験的にやってみました。

ただ、感想としてはやや混乱を招くと感じましたので当【266】をもちましてこの構造は終了します。

さて、前回の【265】では、「陰口」と対極の「陰褒め」をご紹介、今後の未来の展望が明るいお勧めのコミュニケーションであることをお伝えしました。

このたびの【266】では、「時間」というギフトを相手に送るという内容です。

その結果得られるものとは。。人間関係・ビジネスにおいて最も重要であること、「信用」「信頼」の種を蒔くのが自分であるというそんな内容です。

時限のある仕事の経験から、「時間のゆとり」をできるだけ相手に与えるよう心掛けた結果得られたものが「信用」

使用生地(表地・裏地共通):コーティングプリント目止め加工、ナイロン/100%、日本製。

イエローベースの暖色系小花柄が親しみやすくかわいらしいです。

メイン製作では、投稿の【115】でビジネス用の外回りの書類バッグを製作。

このたびのエピソードにちょうど重なる点に何か因果関係すら感じます。

以前、会社で経理事務として外回りを毎日ある一定の数時間行う業務がありました。

輸入業の会社に勤めていましたので、貿易の諸手続きがありました。

「輸入決済」がある日は、銀行へ手形を差し入れ、コンスタントに輸入がある以上毎日のお仕事になっていたわけです。

将来は「AI」がとって変わる仕事になるだろうと思いますが、そんなお仕事を人間としてやらせていただけた時代。

しかしそこには、人間にしかできない体験があったのです。

「何時までに訪問」という決められた時限というものが結構あるもので、その後の処理がバトンタッチするかのようにどんどん他部署や相手先へ廻っていきます。

そうすると当事者それぞれが守るべき時限が出てくるものです。

その日に最後の部署が処理するには、何時までに差し入れるべき。。というような逆計算で決められた「時限」が存在しました。

決められた時限ぎりぎりにうかがうのか、それとも10-15分余裕を見て、さらには30分前、1時間前というような余裕を見ることをしてまいりました。

相手方は、タイトな時間にゆとりができて喜んでくれましたし、これを可能な限り負担のない程度で行っていました。

理由は特になく、ただお互いに気持ちが良いものであろうという考えからそうしていただけです。

時間の余裕がある時の相手方様の表情はもちろん笑顔、その笑顔に偽りはないと感じました。

そして、その笑顔につられるようにこちらにも伝播、これは互いに気持ちが良いことなのです。

そして、毎日毎日積み重ねていったその先には、「信用」「信頼」というものが生まれていました。

たまたまどうしてもぎりぎりの時限になってしまい、謝りながらの書類差し入れ。

これが「いつもいつもぎりぎりな場合」と「いつもはゆとりを持った中でのたまたま」というのは大きく違いました。

そして、こんなことも。。

うっかりミスをしてご迷惑をかけてしまった時や少々お願いしたい頼み事がある時、この時間のゆとりを相手に与えてきた積み重ねが効果を発揮します。

ミスを快く許していただけるのも、頼み事を受け入れていただけるのも、今までの、小さなゆとりをGIVEしてきた結果ではなかったかと。。

勤務時間内に起こり得る人間関係がある中で、最も本質的なことがこういった日常の中にあるのです。

知識・技術ではない最も身近にある、もっと道徳的なことが結局仕事でも一番に大切だと考えたエピソードでした。

「コスメケース3点セット」の完成:<サイズ>左から反時計回りに、縦7cmx横9cmxマチ2cm/縦3.5cmx横15cmxマチ無し/縦5.5cmx横7.5cmxマチ無し
蓋をオープン:「コスメケース」というのはサイズ感の分かり易さのための仮名称。入れる物はユーザー様の自由。

あとがき

こうした物理的ではない「観念」のようなもの、特に大切にしています。

名も無き1端の事業者がどうやって事業を理解してもらえるのでしょうか。

そのヒントがこのたびのエピソードの中にあったと思います。

そう考えると、勤務時代に良いことを得たと「信用・信頼を得るすべ」を「宝物」のように考えています(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

最も動きやすく最も余計な気を使わない究極の作業着、夏のジャージスタイルの中に盛り込む永続的な要素【154】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年、「夏」と感じるのが何月から何月までくらいかの調査で「最長:5月-10月」との答えが出ているそう。

人によって体感温度の差や季節別観念の差はあれど、5月-10月には大いに同感。

このたびは、個人事業主の作業着スタイルとしまして、ジャージの夏コーデをご紹介してまいりたいと思います。

実は、当ブログ記事は最初の投稿の2020.05.20からおよそ5年後の2025.06.05にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

この機会に、2025年現在でも変わらぬ作業着スタイルを2025年バージョンとして同時にご紹介したいと思います。

2020年から5年後では、考え方にももちろん変化があり、2025年の姿に大いにその証を見つけていただけるのではないかと思います。

どうぞ楽しんでいって下さいませ。

着回しよりもセットアップ的な着方の醍醐味、渾身の1セットずつに極めた夏の仕事着日替わりジャージコーデx5選

事前解説:夏用なのでトップスはすべて半袖です。2020年ではジャージ素材の他にスウェット素材も混じります。
2020年VER①:上はグレーの綿素材の「トレフォイル」マークが象徴的。上下が「アディダス」。下はレギンス風。
2020年VER②:上は黒の綿素材の「パフォーマンス」マークが象徴的。下は日本製で1980年代のモデルと予想。
2020年VER③:ブランドが「プーマ」に移ります。上は黒xグレーバイカラーの幾何学模様。下はカーブステッチ。
2020年VER④:引き続き「プーマ」の上下。上はチャコール。下は薄グレーで、厚みある良質さの日本製。
2020年VER⑤:「コンバース:ALL STAR」へブランドが移ります。上下ともスウェット素材。上の白地が爽やか。
2020年VERの5選すべて:上下のブランドをしっかりと共通にそろえ、モノトーンに特化した5選でした。

ただ、気になっていたのが、ジャージ素材よりもスウェット素材の方が経年の傷みが早いことです。

色褪せ・型崩れなどいずれにしても永続性を重視した場合にスウェットは後の2025年の選択肢からは外れていきました。

2020年はなかなかジャージの範囲では見つからずにスウェットに手を出した経緯もありました。

しかし、2025年ではネット背景が大きく変化し(AIの力が大きいと思います)、探しているものをよりピンポイントで見つけやすく、すべてをジャージ素材で見つけることができました↓。

2025年VAER①:初のフローラルパターンとの出会い、左胸に「アディダス」のロゴ刺繍。下は黒の新モデル。
2025年VER②:上下黒の「アディダス」でまとめます。下はサイドの3本ラインが同色の黒。
2025年VER③:王道のような上下ですがいずれも「アディダス」。柔らかくてはき心地の良いパンツです。
2025年VER④:③に類似ですが少しどこかが違う同じ黒色。実はこの下は2020年の時の②を継続着用。良質です。
2025年VERの4選すべて:2020年との比較では、2025年は数が1セット減り、よりミニマムな4セットに着地。

素材はジャージオンリーで見つけやすくなった背景と共に、どれも傷みにくくできるだけ均等に着用していける整頓ができたと思います。

3セットだと、毎日お洗濯するにしても1日の中で何かしらの着替えがある場合には足りません。

4セットという分量こそ最も安定したミニマムさだと考えます。

あとがき

ジャージ素材の良さは、何といっても傷みが目立たないことです。

2020年VERの5選も、2025年VERの4選もすべてが古着で購入したものでした。

労働着でもこうして自分なりの拘りを入れ込めるという視点をお伝えできればと思います。

お仕事に対する熱意を服装が盛り立てるような存在になればとご提案した次第です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

決して上下の関係ではない横に並ぶ関係がしっくりと来た、同じ物に「共有」の価値観を感じながら発展していくような事業形態【404】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在「共有型のハンドメイドバッグ」と「本物志向のレンタルジュエリー」との2つの事業をさせていただいております。

事業名をこのように付けた理由は開始2018年から数年経過のかなり後からです。

このたびは、ハンドメイドバッグからスタートしたプチ事業者としての立ち位置のようなものが大きく変化しましたので、当初との違いをお伝えしてまいりたいと思います。

バッグを製造して販売するという固定観念に当てはめた事業からの開始、その後実際にやってみて変わっていった「事業スタイル」の変化

ブリーフケース:メンズバッグからの引用。会社員時代経理部の外回りのお仕事で実際に使ったモデル。
エレガントさを取り入れたリュック:薔薇柄が好みの趣味をそのまま引用してリュックに製作。
ボリュームを出したジュエリーの装い方:K18YGを思う存分楽しむ重ね付けのレンタルジュエリーのセット。

これらは、製作者と共通の部分のある「商品」をご提案したということになります。

そうして歩んできたのですが、ある時点でもう一度、「同じ」である「場所」を見直すに至りました。

ハンドメイドバッグに関しては、とても大きな変化なのですが、「同じ趣味の品物を販売する」ということが今まで。

見直し後は、「同じ製造をしている方へ向けたノウハウを販売する」ということへのシフトです。

これはかなり大きな変化ということになります。

今までやってきたことと全く違うことと言っても過言ではないほどの変化です。

それでも、この見直しは「正解」だと思っております。

タイトルの「共有」というのは、そういった意味があるのです。

あとがき

「共有型のハンドメイドバッグ」に関しましては、いずれは、在庫を一掃し、「ノウハウ」に特化した形をもっと徹底的にやっていきます。

そして、「本物志向のレンタルジュエリー」では、こちらも同じ「美しさの共有」としてレベルの高い商品をレンタルすることになります。

素敵なジュエリーを装うのは事業者ではないお客様である、装ったお客様からの声をキャッチし、今後の「おしゃれ文化」の発展につなげるような役割をすることこそが事業の意味ということになるのです。

いずれも、製作者が教えるという立場でお客様が学ぶ側という上下のような関係では決してありません、横に並びながら互いに高め合うような姿勢を取っていくというものです。

結局、お客様と対等に横に肩を並べた関係である方がフィードバックによってこちらも学べて、発展して行けるのではないかと思ったのです。

この形態が非常に望ましいことだと思っております。

あれこれ素敵なバッグを作って販売したものをお客様に喜んでもらえる時に自分も喜ぶということを、お客様が喜ぶというところに置き換わるのです。

そして、同時に私もも喜ぶということができます。

「ハンドメイドバッグデザイナー」としての華やかで嬉しいスポットライトは、「お客様」に浴びてもらう、そんな役割を担いたいというのが本当の願望だったと気づきました(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

時にバッグを丸ごと支える役割を担うショルダータブ、丈夫さを実現するために伴う縫い付けやすさの追求【126】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

こんな苦いエピソードがあります。

ショルダー付きのドーム型バッグ(ハイブランド)のショルダータブが本革1枚仕立てでした。

おそらく、今思えば、縫い込み易いように革を漉いて薄くしてある作りだと思われます。

中身を入れて持ち歩く経年の末、レザーが裂けてある日ポンと外れました。

こうして「Xデー」は突然やってきたのでした。

同じブランドの店舗で何とかお直してもらえましたが、おそらく取り付け方は同じ手法でしょう。

ブランドバッグは、見た目の綺麗さも重視でしょうから、スマートな形に見えるように弱くなっている部分もあると見ました。

そして、気休め程度のショルダー機能をメインに使用していた使い方の限界もあったと振り返ります。

その後、自らもバッグを製作するポジションに立った今できること、それは過去の苦い体験を良き方向へ活かすことです。

このたびは、永続的なバッグ全体を支える「ショルダータブ」の作り方です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.14からおよそ5年後の2025.05.08にブログ記事の「手直し」の順番でタイトルから見直し綴り直しをしています。

2025年では、2020年に動画におさめた作りよりも更に発展、当ブログ記事の最後に改良後の最強のショルダータブの姿をご覧いただけます。

こんな小さなパーツがバッグ全体を支えている、本体と共に歩み何十年も永続的な姿を実現するためのショルダータブ

丈夫に作るためには、作りやすいノウハウも重要。

厚みある生地の場合、間に挟み込む柔らかさも必要であることが、冒頭のブランドバッグの「革をなぜ薄く漉いたのか」の理由を解くカギとなるでしょう。

わざわざ一手間入れたその意味が必ずあるはずなのです。

型紙と裁断:ミニバッグ用で考えていた2020年では5cm四方の型紙で十分でした。生地には接着芯を貼ります。
三つ折り観音開き折り:縦に二つ折り後、両サイドから三つ折りして内部に寄せていきます。縫うのは内部です。
ショルダータブの縫い始め:三つ折りの内部の左右ともステッチします。2020年は、1本ずつ区切っていました。
ショルダータブの左右のステッチがけ:その後の見直しで、内枠をボックス状に一繋ぎに縫っていく方法へ改良。
内部ステッチ完了:その後のボックス状式で横線も入ることになりまして、玉止めが1か所にまとまる姿へ。
Dカンに通して根元をステッチで固定:この作業も大切で、バッグ本体への挟み込みの際に安定的に作業が可能。
根元の二重ステッチの完成:二重ステッチの方がかえって玉止めがスムーズ、更にしっかり固定されます。
ショルダータブの完成:Dカン内径は15mm。出来上がり幅に合わせて適切に選択。ここから2025年へワープ↓。
2025年の完成型ショルダータブ:Dカンに使用する時と同じ作りで巾着ホールに引用。ステッチが外枠にも出現。

この4本ステッチが走る2025年バージョンの方もステッチは一繋ぎで最後同じ場所に戻るので、作り方としては非常にスムーズです。

巾着ホールに使用するというアイデアが生まれたと同時に、頻繁に動きがあることで丈夫さをより考慮するように。

グラグラと動く「わ」の部分をステッチで固定して最も固定された究極な状態を実現したというわけです。

通常、「わ」にステッチなどしないという考え方から、多くの市販品では省略されている過程であると思います。

この4本ステッチの姿は、ショルダー・取っ手・支柱ベルトに引用の4本ステッチに重なるところがありますが、折り方は違います。

このたびの「シンメトリー」な三つ折り観音開きの折り方は、硬い生地でも融通性を持って作ることができる平らな折り方なのです。

あとがき

もっと大きな見方をしますと、「ジーンズ」の例があります。

ポケットのスレキは、メイン生地のデニムよりもはるかに弱々しく、ジーンズをこの先何十年もはいていきたいのに、ある時点でポケットが終焉を迎えてしまうのです。

その他バッグの例では、ナイロン生地に対して本革レザーの取っ手を付けた高級感を感じる組み合わせ。

しかし実際は、ナイロン部分の角などの破れがあるにもかかわらず取っ手がもったいなく変わらぬ姿で健在というもどかしさです。

このように、自らのがっかり体験を、ユーザー様目線として活かしたいと思ったのでした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

接着芯必須の観音開き折り後の外枠ボックスステッチで完成、しなやかさを持ち備えた丈夫な巾着共布ひも【125】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作のあるパートごとのポイントをじっくり解説するスタイルとしまして、<HMB教室:ハンドメイドバッグ教室>というカテゴリーを設けています。

他の作業も同時に進めたい・時間を有効に使いたいことからリアル教室というスタイルをとっておりません。

当教室は、ハンドメイドバッグ活動の「共有型のハンドメイドバッグ」というコンセプトに相応しいものでありたいと思っております。

教室とは言え私は先生的存在では決してありませんでして、ノウハウの共有の場を作った者であるに過ぎません。

さて、このたびは、「巾着バッグ」などに利用が見込めます、「共布巾着ひも」の製作。

巾着ひもを含む「支柱」「Dカンタブ」「取っ手」などはすべて「ベルトパーツ」と考えております。

丈夫には作りたいものの、巾着ひもには「しなやかさ」も重要、その他のベルトパーツとは少し違った質感で出来上がります。

その違いとしまして、外枠ボックスのみで終わるということをあえてしておりまして、「支柱」「Dカンタブ」「取っ手」などはすべて内部にもステッチが走る4本ステッチ構造という違い。

それらはまた別の機会にお伝えしていきますので、このたびは、その手前のステップとしても良い順番である外枠ステッチのみのタイプであるひもをご紹介します。

「しなやかさ」が弱さや薄さを解決した「丈夫さ」を伴うものでありたい、巾着バッグに使える幅8mm強の共布ひも

あらかじめ接着芯を貼った幅35mmの生地をご用意。

共布ひもの観音開き折り(左上から右下へ):縦に真ん中で折り、そこへ向かって両サイドから折り込み。

よくお伝えしているのですが、ダメ押しアイロンを再び真ん中で最後に折るというひと手間がかなり出来上りのラインに好影響。

ボックス枠のステッチ:アシンメトリーな両サイドの「重なり」の方からのスタート。「わ」の方は後半です。
完成後のアイロン:端の玉止めは溝の中に隠してあります。最後にアイロンで全体を整えます。
共布巾着ひもの完成:型紙の幅が3.5cmでは出来上がりは8mm強です。巾着バッグのハトメホールなどに有効。
完成の共布ひものズーム:内側にステッチを入れていないことがしなやかさも保つようでした。
出来上がった共布巾着ひもの質感の検証:試しに結んでみました。ハリコシも確かにリボンの形で感じられます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.13からおよそ5年後の2025.05.07にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在では、片面ハトメを設置する製作スタイルを廃止、蝶々結びで入り口を閉じるモデルも廃止しました。

よって、このボックス枠のみの共布ひもは現在では引用しておりません。

「中間的なバランス」という曖昧さは、当ハンドメイドバッグ製作にはあまり合わなくなっていきまして、そらだけはっきりとしたスタイルへ変わっていった証拠です。

とはいえ、巷のバッグの完成品をどうぞじっくり見てくださいませ、多くは、「わ」の方のステッチが省略されたコの字で完結しているのです。

その点では、惜しみなく手間をかけたスタイルとしては記録に残しておこうと思います。

ハンドメイドバッグ教室の主催者も日々変化しているので、その後の変遷があります。

後の製作の中の「見直し」につきましても、こうしてブログ記事の「手直し」で追記し、長期間にわたる目線で見た奥行きある内容としてまいりたいと思います(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

バッグのDカンタブを美しくすっきりと仕上げるために。。縫い始めと縫い終わりを裏面へ玉止めで隠す始末【124】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

<HMB教室>カテゴリーであるこのお部屋では、ハンドメイドバッグのノウハウを各パーツにスポットを当ててじっくり型で解説。

<製作>のカテゴリーの投稿ではどうしてもYouTube動画も4倍速にせざるを得ない編集作業事情がありまして、「ハンドメイドバッグ教室」というネット上の教室を2020年から設けています。

バッグ全体の作り方ノウハウに関しては、到底YouTube動画のみでは難しい過去の体験から、「有料コンテンツ」として価値をしっかりと入れ込んだ「ダウンロード型コンテンツ」も制作中なのです。

ある部分のみのパート別のノウハウに関しては、是非当<HMB教室>をご覧いただければと思います。

このたびは、バッグの外への縫い付けのDカンタブなどに引用の、両サイドから三つ折り観音開きで作るベルトパーツの糸の始末をお伝えしたいと思います。

表にむき出しのパーツ取り付けなどに有効、ミシンステッチのぐるり1周後玉止めを裏側に隠し込む糸始末の方法

ぐるり1周ステッチを伴うDカンタブ:挟み込みの場合は縫い代はそのままですので無関係、外付けの場合に該当。
三つ折り観音開き後のステッチ:内側にボックス状に1周ステッチします。この時の糸始末がこのたびのノウハウ。
裏面の玉止め:表に出ている2本の糸を共に裏面へ通しまして、左右2本ずつで玉止め。
玉止めした後の様子:元々内枠のボックスステッチであることから、内側にそこそこ隠れて玉止めができました。

ここでお伝えしておきたいのが、当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.11からおよそ5年後の02025.05.06にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年から見ますと、2020年のこのノウハウは不足していると振り返ります。

現在では、ここから続きがあり、糸を裏面へ通した後に、更にその場所から内部へ少し進みながら溝へ玉止めを完全に隠すという方法をとるようになっています。

教室でお伝えしながらも、その後改良しているのです。

そうすれば、ひょんなことで表に少し見えてしまう玉止めの糸の先端は、2025年バージョンでは完全にしまい込まれ出てくることが無いのです。

あとがき

こうして、教室をやっている当人が学んでいるわけで、間違っても「先生」とは名乗らないということを決断。

ここに、「共有型のハンドメイドバッグ」というコンセプトらしさがあります。

誰も皆決して完璧な人間などではない、教室の主催者さえも。。

「ハンドメイドバッグ道」はその道を歩むすべての者が対等。

技術をある程度身につけた者であっても伝達しアウトプットしながらも、常に学びを伴う未熟者達の集まりの姿なのだと。

「修業の場である」と言われるこの3次元において、最も相応しい姿なのではないかと考えます(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

あくまでピンチの時だけ、ミシンステッチの途中で糸が途切れてしまった際に縫い目を自然に継続する方法【123】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ミシン縫い作業は上糸と下糸のコンビネーション。

下糸はミシンの構造に沿い、「ボビン」という小さな巻きパーツに巻いて設置します。

このボビンがなかなかのミニサイズ、一度に巻くことができる糸のm数がハンドメイドバッグ製作では20m周辺だったのです。

実際にボビンに巻いたm数を採寸する実験をしておりまして、30番のスパン糸では17.5mという結果が出ています。

テトロン糸の場合もう少し余分に巻けますので、25-30m行けることもあります。

糸の種類によっての多少の違いは有れど平均的な巻き数の目安にご利用いただけるデータ「30番:ボビン:20-30m程度」という記録です。

1点のバッグを作るにあたり、必ず途中で下糸の交換が3度ほど起きます。

しかも、その交換時期は突然訪れ、たとえ縫い途中の場所であってもやってくるのです。

さて、その途中の縫い目はどうするのかということを、緊急事態のノウハウとしてこのたびご紹介したいと思います。

題して、「ミシンステッチを自然に繋げる方法」です。

決して頻繁に行うことであってはならないと考えますので、前もってのボビンの準備の方が大切であることはよろしくどうぞ。

ミシンステッチの途中で糸が途切れた場合の継続方法、結べるまでリッパーで遡り返し縫いせずすぐ隣から再スタート

ここ数年は、良いお品を作るという前提のもと、糸の縫い目は表には出ないことを徹底しています。

が、そのようにな意識をしていても、糸が途中で途切れるというハプニングがどうしても起こってしまうことがあります。

<糸が途中で途切れてしまうケースの例>

・下糸がなくなった時

・厚手の生地を縫っていて不意に脱線してしまった時

・間違えて押さえを上げてしまった時、

・糸がどこかしらに絡まり、やむなく途中で切って対処した時

そんな時に、縫い目の続きから再開できて、糸の縫い目が表から見て何の問題もなく自然に繋がる方法があります。

最初からほどいて縫い直すことも、実はリスクを伴うことがあり、薄手の生地や極端にハリコシのある生地はステッチは一発勝負が望ましいのです。

三つ折りステッチの準備:このたびの見本例の為に細長い生地を準備して、三つ折りアイロンをしました。
三つ折りステッチ:スタートは返し縫いで、途中でストップして押さえを上げ、糸を切ります。
糸が途切れた場所の終了の固定:切れた部分の糸を結べる範囲までリッパーで遡り、内側に下糸を持ってきます。
裏側で玉止め:裏側へ持ってきた下糸と上糸を玉止めしていったん完了しておきます。表はステッチが自然に表出。

ここでお伝えしておきたいのですが、当ブログ記事は最初の投稿の2020.05.11からおよそ5年後の2025.05.05にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

実は2020年当時ではここに不足の部分がありまして、2025年版のノウハウとして付け加えさせていただきたいのです↓。

写真の左側の糸の上糸も下糸も三つ折りの内側に来ているこの続きとして、更に三つ折りの内部に糸を通して隠していくという追加ノウハウです。

そうするとここの三つ折りの内側にさえ途切れ目が視界に入ることがありません。

糸が途切れた場所の再開の作業:終了のすぐ隣からステッチを再開。スタートの返し縫い無しで通常通り進行。
途切れた箇所の二度目の結び:先程と同じように裏面に下糸を持ってきます。

ここでも2025年バージョンのノウハウにより、糸を2本共三つ折りの内部へ隠し結んで固定します。

糸の自然な繋がりの完成:どこが途切れた場所かなどもう分かりません。2025年バージョンは裏面もすっきり。

あとがき

さらに究極な状況としまして、糸の長さが不足して結べないという事態があります。

この場合にも、もう片方の糸が長ければ結び方のコツで解決できることがあり、別の投稿【1024】でお伝えしました。

冒頭でもお伝えしましたが、やむを得ない場合に限る対策として心得ていただければと思います。

一番良いのは、一繋ぎで最初から最後までステッチできることなのですから。

長い期間に渡る製作の中では決してすべてが順風満帆とは行かないのが現実。

そのリアルをアウトプットした方が実直なのではないかという考えに基づいて、このたびのような「小技:こわざ」的なこともお伝えしてみました(^-^)。

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ハンドメイドバッグの生地集め、薔薇柄やデイジー柄の凹凸感、原産国別の特徴を主に日本製とイタリア製で比較【146】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、バッグの表地に選んだ美しい生地をご紹介する回です。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.05.11からおよそ5年後の2025.05.28にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

ハンドメイドバッグ活動を2007年から始め、2018年で事業活動として本格化、2020年も引き続き最初から続けてきた表地に柄を選択するスタンスでした。

長い間違和感も感じなかったこのスタンスが2025年現在では全く真逆の、無地を表地に徹底するというスタイルに変わったのです。

その大きな理由の1つは、お洋服とのコーデのしやすさ。

この長いハンドメイドバッグ活動の中で、ようやく我欲が解かれ、「他人の為の最善」を考えるようになったのでした。

極端には、どれだけの高級生地であってもそれを誇示して表地にすることはなく、裏地が表地のレベルを上回る高級さであることも。。

バッグ用の生地の高級さに関しても、本当に一番に大切な事なのかという疑問の投げかけでもあるのです。

高級さ以前に、きちんと作られた良質さの方が大切なのではないかと。

どんな生地もフラットに見る見方、これが本当に実行できるようになったのがこの2025年。

何たる偶然なのか、このブログ記事の順番のタイミングがまさに2025年のたくさんの生地集めが完了した時点に合致したのです。

当ブログ記事は、2020年当時よりももっと俯瞰した見方を盛り込んだ内容にできる、この嬉しいミラクルにまずは感謝したいと思います。

原産国別の生地のテイストの違いや特性を知った柄物生地集めは、すべての生地を公平に見る視点を確立したきっかけ

では、まだバッグになっていない生地の状態である1つずつのグループに分けた括り方をした生地の選択の時期に遡ご紹介してまいりたいと思います。

凹凸感がある生地のパッチワーク:カラー展開こそ美しい生地屋様の展示風景そのままをバッグ1点に落とし込み。

実は、このスタンスはご紹介の柄物の中では特別な存在、2025年でも受け継いでいる選び方です。

残布をパッチワークに利用する「サスティナビリティ―」と少し違い、美しい色違いをあくまでも1点物のバッグに表現するためのパッチワークという違いです。

ちりめん:波のような「シボ」が美しい地素材。プリントやジャガードと組み合わされ美しさが高められています。
紬(つむぎ):共に絹100%。同素材の柄違い。それぞれに色展開がさらにあったものからの選び抜きです。
ゴブラン織り:ゴブラン風もここに混ぜましたが、原産国が分かれ、トルコ製-上・スペイン製-右・日本製-左。
薔薇柄:クラシックで王道な薔薇柄は好んできた柄。ドイツ製-上、イタリア製-左、日本製-右に分かれます。
イタリア製のジャガード:すべて原産国が同じ。絵画のような美しさがあり黒ベースでも華やかなのが特徴。
日本製の「フクレ加工」:なんといっても緻密さと上品さが特徴だと考えます。日本人が異国情緒を感じる不思議。
ツイード:特に「ファンシーツイード」は人気の素材。オールシーズン違和感が無いのがマルチカラーの良さ。
デイジー柄のジャガード:薔薇以外のお花で魅力的に感じた1つがデイジー。マルチカラーとの相性が非常に良い。

あとがき

こうして柄物を同じグループに括りながらバッグを製作・販売して分かったことは、圧倒的に「無地ライク」が受け入れられるということでした。

ツイードくらいまでは表地になっていても受け入れられやすい範囲です。

そんな実体験からの究極の形が2025年の生地の配置です。

とはいえ、どうしてもインテリア生地の厚みある生地は柄物を表地にすることになります。

そうした時に、一癖ある「フローラル」ではなく、「幾何柄」を選ぶようになったことも2025年のテイストの特徴です。

こうして2025年現在の考え方がはっきりとした方向性を持てているのも、この2020年の存分な柄物生地集めがあったからこそ。

「Everything Must Change」、すべての活動は変化しながら良き方向に向かう歩みをしていく、それこそが自然な姿なのだと考えます(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク