「チェックばかりの3点」「モノトーンばかりの3点」とある1共通点に特化したお洋服の集め方こそがワードローブがおしゃれ宝庫となる秘訣【396】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々ネットでクローゼットがご紹介されているのを拝見します。

お洋服がクローゼットにたくさんあり、専用の靴棚をオーダーメイドし、100足相当もの靴やバッグがディスプレイのように並べてあります。

これらは、「セレブ」様のワードローブによく見る風景です。

「見せる」という意味では効果のある風景なのですが、時々疑問もあります。

「その隣同士の靴、どこに違いがあるの?」など。

このたびは、それぞれのファッションアイテムがコスパ良くちゃんと均等に出番があり、それでいて豊富なワードローブのようなリッチさが感じられるお洋服の集め方をたった3着のみのシャツを例に図解説させていただきたいと思います。

一見少なそうな3着のみでも決して「乏しい雰囲気」にはならない秘訣があるのです。

是非引き続き読み進めていただければ光栄でございます。

豊富な組み合わせのイメージは、てんでバラバラなテイスト3点ではなく、特化した共通点が3点すべてに含まれることから作られる

では、シャツを例にミニマムなたった3着をどんな色でどんな柄なのかというポイントを交えながらお話してまいります。

クセのない定番デザインをまずは選択。このような「シャツ」アイテムを3点展開していきます。

まずは、「柄の統一:すべてチェックである」というコンセプトで集めてみます。

キーワードは「チェック」です。

チェックといっても、ギンガムチェック、タータンチェック、グレンチェックと種類が分かれますので、この3つをそれぞれポイントにして色はどんな色でも自由に選びます。

チェック柄が共通の3点のラインナップ。チェックの色や種類はバラバラ。

どれも同じチェックの仲間なのに、違いが感じられる選択です。

色はてんでバラバラでも、ベースに「チェック」が据え置かれていますので、チェックにこだわったラインナップなのです。

チェックだらけで同じように見えてしまうことを、そのチェックの種類の違いで解消しているのです。

もう1つ違うラインナップを考えてみます。

今度は、先ほどこだわったチェックの柄というポイントを外し、「モノトーン」を基盤に据え置くことにします。

そうすると、こだわりのある無彩色コーデになります。

それでも柄がそれぞれ全く違うので、たった3点でも面白く新鮮にラインナップが展開されるのです。

「モノトーン柄」柄をべースにした拘りの3点。今度は色を統一しているので、柄はてんでばらばら。

1つ基準が設定してあるのでこれで良いのです。

前者と後者では随分展開の仕方が違います。

ここにラインナップすることの面白さが生まれています。

この他のベースは「素材」を共通にそろえる案もよろしいかと。

例えば、デニムばかりを違うトーンの色で展開したりなどです。

また、色を3点共黒にして、シャツそのもののデザインに変化を付け、それぞれが違うシャツであることで、全く色が同じということがかえって「攻めた」集め方になっていきます。

とにかく、各々の好みに応じて「色・柄・素材」を統一したシャツに決めるとその後のボトム選びがしやすくなることに気づきます。

ボトム選びへの効果:シャツのラインナップを見ながらなので決めやすくなります。

一気に3点集めることをせずとも、途中の差し替えながらの改良した集め方でも良きゴールにたどり着けばOKです。

あとがき

お洋服をたくさん持つという「量」ではなく、素敵な装いがたくさんできるところがゴールだと思うのです。

あえてミニマムな3点でこのたびご紹介しましたが、3点でも十分に現実的だと思います。

ここへボトムを配置すれば、幾通りかの装いの種類になり、それぞれが統一感ありながらこだわりもある豊富な装いが完成するのです。

トップスx3着とボトムx3着で、最大9通りのコーデが出来上がるのですから、3着というのはミニマムに見えても非常にポテンシャルを秘めた数字なのです。

統一感あることをポイントに置くことで、それぞれの組み合わせの優劣が少なくなり、「どれもこれもおしゃれだ」と見る人を魅了する可能性があります。

まずは、この度ご紹介の「柄・色・素材」をのどれかを共通に3点集めるところから始めてみて下さいませ。

見方を横に見ていただき、同じアイテムを3点というそろえ方の方がかえってうまくいくと思います。

パンツx3点とかセーターx3点というように。。

書き手:ピクチャレスク

ハンドメイドバッグの撮影の背景を白から黒へ、白はクリアな明るいイメージ、黒はミステリアスな高級感あるイメージ【130】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグをデザイン、製作、販売する過程で、私が苦手な部分があります。

それは、撮影。

割と最終段階の作業と言えますが、事業スタート時点からかなり苦戦してきています。

現在それなりに自分らしい背景にはできているもののやはり、ネットでの販売というのは写真の写し方、良い映りなどが物を言います。

これにつまづくと、商品に注目してはもらえない、などという厳しい分野であると考えます。

それでも苦手は苦手。今までなかなか大きくは進歩できずにいました。

背景は白が一番という固定観念はあながち間違いではないが。。

私が白に背景を持ってきていた理由は、もともと背景は白が一番見やすいとの情報からです。

よく分からない分野で苦手な分野ではあるのでそういった情報を信じてそれなりに納得してきました。

なので長いこと背景を白で撮影してきたんですね。

白レンガの背景:これはこれでとても素敵です。日本製の良い作りの壁紙が威力を発揮。
紙製なのですが丈夫くて破れにくい。楽天市場の「壁紙屋本舗」さんで購入。縦の長さが1mです。

で、最近、仕事仲間からの指摘で黒背景だとぐっとよくなるかも。。との声により、黒背景を試みたわけです。

私も黒というベースというのはもともと好みです。

洋服も黒ベースばかりですし、靴とかバッグもほとんど黒無地もしくは黒ベースに柄が入っていたりします。

背景は白が鉄則というような固定観念は、やはりネット情報がスタートです。

どなたかが書いたブログか何かだったと思われます。

専門的な意見であろうからと信じてきましたが、やはり自分の目というのも持たねばなりません。

私の作るバッグなどは、もしかしたら、黒背景向きなんてものだと言えるのかもしれません。

黒の背景:黒といってもチャコールグレーぐらいの映りのトーンです。
真っ黒のバッグにもなじみ過ぎずいい具合に映るかもということで今回は真っ黒より少しトーンダウン。
よく見ると無地ライクではあるけれど節みたいな柄入りでお洒落。
これもお店は白レンガの時と同じ「壁紙屋本舗」さん。黒レンガというものはありませんでした。
オーダーメイドもできるそうなので、もしかしたら黒レンガも作っていただけるかもしれませんね。

背景を白の場合と黒の場合とで同じ商品を撮影して比べた検証をした結果

さて、そういうことで、早速黒の壁紙が届いたので写真撮影をし直します。

カメラは生地の素材などに一番向いていると言われている一眼レフで(キャノンEOS)撮影。

素材の雰囲気を最も出すとのモードのチューリップのマークのものに合わせておいて行います。

白い背景と黒い背景との映り方の違い:特に白い背景も明るく開けた感じがして悪いことはないです。
黒い背景の方が何かドームのような空間に覆われたような雰囲気があって神秘的だということを知りました。

ここで思いました。

これは、自分の商品のテイストどのように表現したいかで好みが変わるかと。

私の商品の場合エキゾチックな花柄が多数です。

子供っぽい感じのプリントのかわいい柄であればもしかして、白い背景がマッチするかもしれませんが、おそらく私の商品の場合は黒も効果的なのでしょう。

ということで、徐々に、黒背景に写真を改めて撮影し直している最中です。

撮影していく途中で、明らかに黒背景に変えて劇的に変わったバッグが、ネズミのボディーバッグ。

不思議ですねえ。

何か商品のラインまで変わったように感じるのです。

写し方もあるのかもしれませんが、劇的なのです↓。

フリース素材のグレー色で作ったねずみボディーバッグ。
なぜ今まで黒背景で写さなかったんだろうと思うぐらい劇的ではないでしょうか。
不思議なのがラインがまっすぐに感じるようになったこと。とても不思議です。

今回大きな学びが1つあります。

それは、黒っぽいものを黒い背景で写すということへの、なじみすぎて上手くいかないのではという固定観念のまずさ。

このねずみがそうでないことを証明しました。明らかに黒背景でこそ素敵に映っています。

自分がやってみてもいないのに思い込みとか何かの情報で判断して結論付けてしまっているのはよくないことでした。

あとがき

お客様が商品をネットで買う時の勝負どころである写真撮影。

とても大切です。それなのに苦手というこの不利な状況。

より人の話に耳を傾け、気づかなかったところをすぐにやってみたことで新たに発見が複数ありました。

苦手な物ってあまりいろいろ触りたくないものです。

なのでなかなか改善もしにくいという悪いスパイラルが起こりがちです。

それには、必ずしも今現在の状態に納得してしまわないことが大切かもしれませんね。

ついでに言えば、この記事を書いているホームページのWEBデザイン系もとても苦手なんです。

変にしゃれたプラグインで後々アップデート時に不具合で真っ白になってしまうと訳が分からなくなってしまうからと、とても単純な使い方しかしておりません(^_^;)。

そのカバーというかフォローも兼ねて内容を充実したものにしたいと思っています。

撮影もいろいろな背景をテクニカルに行うことは無理なので、シンプルであってもポイントである商品がそれで一番活きるのかどうかの部分は見逃してはならないですね(^_^;)。

もしも、この先バッグを持ち歩く文化がなくなったとしたら。。「入れ物」としてのバッグの追求の回【129】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ほとんどの買い物をクレジットで行っている私です。

何年も前から、いわゆるキャッシュレスの方向を固めて、固定的な毎月の支払いのもの、スーパーでの毎週の食料品、そして、ここ数年は、飲食代等可能なものすべてをクレジットカードにしています。

しかし、一部の喫茶店など現金支払いがこの2020年現在でも変わらないというようなお店もまだまだあります。

そうすると、少なからず、現金を持ち歩かざるを得ません。

ということで、一度キャッシュレス的なサイズのミニバッグを定番型5点作ってみましたが、少し大きくしたいと思いました。

また、必要ない場合は小さくすればよいのですから、現状に沿ってこまめにふさわしいサイズにしていこうということです。

それぞれが違ったデザインの定番5型とはどのような形?

半年ほど前に、とにかく典型的なデザインを5型ほど追求していって定番商品にしようと試みたデザインがあります。

2019年考案のミニバッグ5型・・・形からのイメージでおばんざいの名前をつけました。

2019年の冬あたりに決めた5型は、私が1980年代あたりから憧れたり持ってきたりした形のバッグで、トラッドな昔ながらの典型デザインです。

この当たり前な形が癖が無くて大変魅力。

こういった当り前な形に素敵な柄を載せたりしたいです。

そして、その形同士はすべて別々のものであるというようにいろいろ考えた5型だったのですが、ここ2020年初夏に来ては、気持ちも変化するものです。

サイズをすべて1周り、2回り大きくしたい、そう思うようになりました。

そして、更にもう1つ、もっと何かガツンと来るような刺激的な特徴を打ち出したい、そう思いました。

そして、今回次のような結論に至りました。

まず、5型の内の納豆(リュック)をやめる。

この中では、納豆はちょっとここ最近の流行要素が入ったものでした。

そして、そこへ差し替えで古典的なフラップ型を入れる。

フラップ型:ケリー型とも呼ばれます。

そのフラップ型を含めた5型をすべてリュック用のショルダーを付けて全部がリュックでもあるのだというもの。

斜め掛けはもう無し。手で持つハンドバッグ仕様とリュック仕様の2WAYにするということです。

面白いと思うんです。ケリー型のリュック、見たことない。

ボストンがリュックに?あまり見かけないなあ、とどのデザインも今までハンドバッグに限られたものでしたので、新しい使い方です。

パーティーへもっていくようなハンドバッグ型のエレガントな形ばかりの5型がリュックになるわけです。とてもワクワクします。

そうすると、①おにぎり(ドーム型)、②卵焼き(バニティ型)、③餅巾着(巾着型)、④かまぼこ(ボストン型)、⑤フラップ型のリュックが出来上がります。

移動の多い駅よく通るのですが、かばんをリュック仕様で身に着けている人の数が、この2年くらいでとても増えたと感じます。

やはり、遠方への移動が簡単になり、楽に両手が空いている状態が良いのですね。

今後ますます鉄道関係が充実していき、短い時間で遠くへ行けるとなると、携帯しているバッグに求める楽ちんさは、かなり価値あるものになろうかと思います。

よって、バッグ=リュックという大きなくくりの部分を今後徹底することにしました。

人間が物を携帯する体勢として、一番楽なのは、やはり「背負う」ということなのでしょう。

変な形の型紙の謎を解く

ということで、順番にすべての5型、①おにぎり②卵焼き③餅巾着④かまぼこ⑤フラップをすべて縦と横だいたい5cmずつ広げました。

5cmというサイズは、私の過去の型紙修正において、サイズ感の変化が目で見てぱっと分かるサイズです。

その半分の2.5cmだとサイズの変化が分かりにくいので、今回思い切ります。

その中で、①おにぎりの型紙の構造についてスポットを当ててみました。

①おにぎりの型紙(修正後):底の部分が特徴の型紙です。
縦25cmx横30/35cmあるので小さめにしては容量にゆとりがあるサイズです。

さて、この底のラインが左右とも斜めになっていますね。これにはちゃんとした理論があるのです。

今回YOUTUBE動画でこの理論を実証しています。

この型紙もまだ完成ではなく、研究の途中なのですが、両端の斜めに上がるあのラインがポイントです。

底のとんがりは、おそらくいずれ無くして緩やかなカーブにしなければいけないと思います。

一流ブランド様のバッグにもこの形は結構あります。

この形も1980年代からすごく好きで、ずっと注目してきた形です。

口ががばっと開いて中が見やすい、そして丸いカーブがとてもフェミニンな女性らしい形と言えます。

何よりも、流行があまり感じられずずっと使い続けていけるような定番デザインの1つではないかと思います。

あとがき

ということで、今年、2020年、リュック仕様になった修正後の大き目サイズを全5型、いろいろな素材違いでご披露できるよう作っていきたいと思います。

バッグを持たなくなる日が来るのであろうか。。

そんな究極なことも考えながらです。

バッグ作りをやっているから何が何でもバッグを作らなければいけないというのも1つの「固定観念」なのだというくらいフラットな見方をしなければいけないと思っています。

ただ、こうも言えます。

この先バッグが必要ではなくなる時代があったとしても、バッグは「おしゃれアイテム」でもあること。

いずれ時代が進み、バッグ自体が「過去のアイテム」になったとしても、それはそれで価値があるかと。

何か物を入れる物は必要ですので、もしかしてお出かけでは必要ないかもしれないけれど、、「収納」としては活躍できるのかもしれません。

この先を考えるには、バッグ自体の歴史も知っておくことも無駄ではないかもしれません(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

「子供」、「大人小さめ」、「大人フリー」とできるだけ多くの方へマスクをお届けできるためのサイズ展開の工夫【128】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年4月に入ってから初めてマスクを製作し始めて、2か月ほど経過しました。

その後のマスク不足はだいたい解消されたと思って良いのでしょうか。

今後のことも考えると一時的ではなく、これからも使っていく日用品のアイテムに君臨したようです。

かつては、旅行や出張など特別な長期間の外出の時のもしものためだったり、花粉の時期に花粉症対策だったりの季節物的な扱いでしか着用してきませんでした。

けれども、今後は今回のこのコロナウィルスの教訓から常に持ち歩くと良い物として皆が確信した様子です。

季節によって素材を変えるマスクの考案

さて、長引くコロナの影響で、季節も移ろいます。

現在は初夏と言える手前まで来ています。

そうした時に、仕事仲間が考案してくれた「夏素材」。

今回は、夏で代表的、典型的な、「麻」素材をラインナップ。

一番上、2段目の無地は、フレンチリネン。麻/100%で生機(きばた)がフランス製。

3段目のペイズリーx花コンビの柄のプリント生地は、麻/100%、日本製。

一番下の太ストライプは、綿/83%、麻/17%、中国製。

裏地は、今までのマスク作りでずっと利用してきた、麻テレコニットという、麻/100%のオフカラー。

テレコは通気性にすぐれ、夏には有効的だと言えます。

麻テレコニットという生地を使った裏地。
裏地といってもここの部分こそが肌に一番触れる部分ですので、重要です。
こういった凹凸感のある素材というのは、へこんだ部分が半分の面積。
肌に触れる部分が半分になり、さりげないフィット感とべたつく悩みなどを解決する清涼素材です。

逆も満たしているところがこの素材の優れた点です。

季節が一転、真冬はテレコは暖かい。

空気の層が半分の面積に存在し、温まってホカホカ感じるという具合。

テレコのセーターを着たことがあるのですけれど、とてもあったかいです。

あの凹凸の構造がそんなところに活躍するのですね。

サイズ展開を3種作りました

さて、今回のマスク企画をしている最中に、お客様から子供サイズがなかなか見つからなかったということをおっしゃっていただきました。

あるようでないんですね。

ということで、この際、真ん中のサイズも入れて、3サイズ展開を考えました。

一番左が当初からの大人用(フリー)、フルに顎が隠れて、大人の男女兼用のもの。

そして、そこから周り1周を均等に1cmずつ削ったのが真ん中。

1cmとはいえ、上下だと合計2cm短くなるわけですから、サイズが急に小さくなります。

よって、真ん中と一番左の差は着用してもそのサイズの違いがよく分かります。

そして、一番右は更にそこから1cm周囲を削りました。

小さなかわいい子供サイズです。

とはいえ、子供でも10歳前後。

成長の早い大きな子は、もしかしたら真ん中でもよいのかも。

真ん中は一応大人の小さめということです。

私の場合、顔が短い方なので、一番左は大きいと言えば大きいです。

真ん中が私には一番良いサイズと思いますが、一番左があごもしっかり覆うので安心感があります。

では、着用のサイズ感の写真を貼りますね。

特にあごの隠れ具合が違いが一番分かりやすいので、ご注目くださいね。

この写真を見ると、やはり大人(やや小さめ)というのも配置しておくことが良かったと思います。

マスクもだいぶ浸透してきて、定着してくると、サイズ感や、おしゃれ感が気になりだす頃です。

あとがき

今後もマスクは日用品の1つに、以前よりももっとなっていくと考えています。

お洒落で、洋服とコーデしてマッチするようなお品をお届けできたらと思ったこの旅の製作。

大手様が大量生産に参入しましたので、もう私たちの出番はなくなっていくと思います。

マスク作りの工夫やアイデアに関しては実際にマスクをサイズ展開も含めて作った私達が発信できることです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

レース=エレガントなどの公式は無用、シートベルトのカジュアル素材をエレガントに寄せた「どこんじょパッチワークバッグ」【127】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

picturesqueが始動した2018年、メンズライクのバッグから始めていきました。

その時に、2WAYを意識して、丈夫なショルダーを取り付けようと、1ロール(50m巻)で黒と茶のナイロンベルトを購入。

巾は40mm。結構ごついタイプで、素材としては車のシートベルトに該当するものです。

丈夫さとか品質の良さというのは日本製であることからも安心できるものですが、これをそのまま、「ベルト」として利用するとよくある普遍的なごついものになってしまいます。

ここ最近は「エレガント」がテーマですから、こんなごつめの素材でも工夫できないかと考案。

そうして、たどり着いたのが、ベルトをカットしてパッチワーク仕立てにすることでした。

ここからは、端を折り曲げることが出来そうもないこの硬いベルトをいかにして、縫い繋げていくかという方向に工夫を凝らしていくことになります。

シートベルト材の特徴を利用した使い方

パッチワークボーダーシートを作る前の車のシートベルト材。
:廃材ではないので新品です。ナイロン/100%で日本製。
シートベルト材の柄の違い:左の黒はプレーンな感じで硬め。右の茶は柄が入っていてやわらかめ。

今まで使った分量がが黒の方が多かったので残りに差があります。バッグで言うと、黒1点分、茶は2点分です。

これらをパッチワークボーダーにしたらどんな感じになるのか、楽しみになってきました。

そうして作っていく中で、バッグになった時に実際使っていく上でのメリット、デメリットをどんどん感じずにはいられませんでした。

まず、メリットです。

・とにかくスタイリッシュで高級感がある。・・・ナイロン/100%なのでごわっとした頑丈なイメージ。しかし、ベルトだけの使用よりも重なって集まることでツヤが増し上品になりました。

黒のパッチワークボーダーシート。ここからやっと裁断がスタートできます。
40mm巾のベルトを1cmの縫い代でシングルのパッチワークにしました。
重なりが1cm分だけ隠れて、巾30mmのボーダー柄となります。
こうしたパッチワークタイプのバッグの中では、この巾の狭さは、かなり緻密であると言えます。

ひたすらボーダー状にミシンで縫っていって出来上がったシート。

これには、「どこんじょパッチワーク」という名前を付けました。

黒の場合14段のボーダーです。

シートを見るだけでも美しいと感じます。

そして、メリット2点目。

・思ったよりミシンの針が刺さるので作業は完結できるものである。

これはとても大事です。

縫えない部分があるのは、致命的ですものね。

このように接着芯を貼った裏地と重ねて縫ってもサクッと針が刺さります。

押さえについては、厚物用のこういった白いタイプを使用しました。

今のところ得に金属とこの白いシリコンのような素材との違いは実感していませんが、変なアタリ防止に良いのかも??的なことは思います。

そのように推奨されている情報を見つけたので変えているだけなので、もっとちゃんとしたことが実感できて分かったことがあった時には、改めて押さえについての内容をブログ記事にしたいと思います。

そして、メリット3点目。これがメリットの最後です。

・縫い代が綺麗に始末されていることをうまく利用できる

バッグは基本的に縫い代を隠すものです。

ただ、このベルトの場合特殊です。縁がほつれないようにきれいな始末が施してある工業製品。

これをうまく利用して、てっぺんの入り口付近は、わざわざ折り曲げません。

中側に縫い付ける裏地の丈を縫い代分長めに採寸して、裏地だけを縫い代を隠すというやり方をしました。

そうするとてっぺんのラインが既存のまっすぐな工業製作のラインです。

てっぺんは、ベルトの素材の始末そのままの綺麗さとまっすぐさを活かします。
裏地のみ折り曲げて縫い代を隠すやり方です。

では、続いて、デメリット行きますね。

・裁断方向によってはサクサクに裂けてしまってばらばらになってしまうので、カットの仕方やデザインが限定される

このように、ベルトの途中の部分で横向きにハサミを入れると、ものの見事にサクサクと裂けます。
マチもこのボーダーのラインを避けてカットするという必然性が生まれます。

ここは、パンクに注意する箇所です。

もっと言うなら、このラインに接着芯をラッピングする用に貼って、ほつれを覆った上に縫い付けるというのも対策です。

そして、デメリット2点目。

・とにかく、重い。

軽いバッグを持ちたい人にはやや難しいものです。

ナイロン生地は軽いイメージがあるかもしれませんが、このように糸が幾重にも束ねられ固まったベルトの状態というのは重さがあるものです。

ロール状になったものを運ぶ時もよいしょといった石を持ち上げるような感じだったので、これがいくつも重なったパッチワークのまとまりは重いのが当然です。

そこは本革が重いからデメリットであるということと全く同じです。

本革にもよりますが、結構な厚みの本革と匹敵するくらいだといった重みの具合です。

これぐらいですね。あと細かい、取っ手が凝ったものにならないとか、その辺りは、すべて1点目に入れたいと思います。

ということでメリット、デメリットが当然両方存在しています。

そこで、私が工夫できることは、デメリットをメリットになるような方向に工夫することです。

重いというデメリットは、持ち方が楽な持ち方ができるよう肩から掛けられる、ショルダーが付いている、リュックで背負えるデザインである、などです。

いろいろなデザインが見込めない点は、裏地を華やかな色でラメ使いなものでかっこよくチョイスしたところでそのおしゃれ感を高める工夫をしました。

完成した3点を見てみる

トートバッグ2点とリュック1点出来上がりました。正面から時計回りにまいります。
<トートバッグ:黒xピンク>縦29cm横33cmxマチ18cm。
<リュック:茶xオレンジ>縦34cmx横33cmxマチ18cm。
<トートバッグ:茶x茶キルト>縦33cmx横41cmxマチ7cm。

デザインとしてはそれほど凝ったものにはできないのがこの素材。

それでも存在感ある素敵なものになりました。

口があまり塞がらないことのデメリットも裏地のコントラストがチラリと見える素敵さでデザインの1つということに寄せます。

革がライバルとなると同じように重いのですから、+α的なメリットがないといけません。

通常普段によく取っ手に使われている日常品のようなシートベルトだからこそ、意外な高級感を出したいものです。

安っぽくならない秘訣として、大変な「どこんじょパッチワーク」をひたすらまめに延々と縫った緻密さも実ったようです。

その結果は、数枚を粗めにつなげたパッチワークよりも、何かずっと眺めていたいような無地ボーダーの美しさがあります。

あとがき

もともと今回のナイロンベルトを使ったバッグ製作のきっかけは、冒頭での記述の通り、カジュアルテイストからの変化で余ってしまった材料があり「困った状態」であったことでした。

1ロール(50m巻)という結構な量を先に調達してしまうと、後で意向が変わった時にこうして考案せねばなりません。

それがこういった工夫が生まれて良かったと今は思っていますが、ここから得られるもう1つの教訓は、「在庫を持ちすぎない」ことというのもあります。

ついつい原価を考えるあまり、大量に購入した方がお得感があると思ってしまいますが、それは全部使い切って言えることなのです。

今後の「棚卸資産」の管理の考え方にも大きく影響を与えてくれました。

さて、エレガントといっても奥は深く、「カジュアル素材のエレガント寄り」などすべては、感じるテイストなので、公式に当てはめたような、レース=エレガントというような考え方でもないところが一番最後にお伝えしたいこと。

そういったテイストの出し方というのは、私ならではのことであったのですが、しかし、誰でもこの考え方を取り入れることは可能です。

言葉だけの一人歩きは禁物、言葉としては少し曖昧ですが、「〇〇寄り」「〇〇テイスト」というものが素敵な「バランス」や「スタイル」を作って行くのだと考えます(^-^)。

<人間関係>時間のゆとりは自分がいただくものではない、次なるバトンタッチの相手に与えるべきものである【266】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

1つ前の【265】に続きまして、当記事の【266】もタイトルに<人間関係>という言葉を加えました。

この2記事で、カテゴリーとしては行き場の無かった「人間関係」の分野に関するエピソード/体験をもとにお話する機会をいただきます。

ただ、YouTubeの映像やお写真は実際にこの時に製作したハンドメイド品をご紹介するものです。

ハンドメイド品のご紹介は周辺ではとことん別生地でもやってきたことですので、ナレーションを「背景の語り」みたいな感覚でまずは動画投稿でやってみました。

動画投稿をすると翌日にはブログ記事を同じ番号でアップしますので、同じくこのブログ記事でもそのスタイルで書くということになったのです。

ただ、混乱を招く恐れもあり、実験的に行ったこのたびの【265】と【266】だけにしたいと思います。

さて、前回の【265】では、「陰口」と全く反対の「陰褒め」ということのご紹介とその劇的効果を実体験からお伝えしました。

このたびの【266】では、「時間」のギフトのようなものを相手に送るという内容です。

ハンドメイドで作ったミニポーチの完成までの間の「ワープ先」として書いていきたいと思います。

暖色系マルチカラーのコスメケース3点セットができるまで。。「時間のゆとり」を相手に差し上げることで得られる長い目で見た「信用」

以前にこんなビジネスバグを製作しました。

以前このようなバッグを作った時の内側の裏地に使った柄の余りをこの度使っていきます。
使用生地:<コーティングプリント目止め加工>ナイロン/100%、日本製。

さて、これをミニポーチに作っていきました。

そして、シーンは「人間関係」へ移ります。。

時限のある仕事の経験から、「時間のゆとり」をできるだけ相手に与えるよう心掛けた結果

以前、会社で外回りを毎日ある一定の数時間行う業務がありました。

経理事務をしていたので事務系のいわゆるルーティーン作業といえばそうなります。

経理という部署は意外と外に出る仕事も複数存在するものです。

特に貿易業の会社に勤めていましたので、輸入・輸出があります。

そうすると、「輸入決済」がある際には、銀行へ手形を差し入れるお仕事がありました。

手形を差し入れるなんて重そうな業務のように思われるかもしれませんが、慣れてしまえば、日にちや、相手の会社名などが変わるだけで、ひな型に沿ったものとなります。

よって、結局はルーティーン作業みたいなものになっていきます。

決して甘んじてはいけませんが事務作業はそういうものです。

1つ1つ貴重な作業なのだけれど、内容を把握できていれば、実際は「機械的」なものなのです。

この「機械的」という部分、将来は「AI」がとって変わる仕事になるだろうと思います。

そんなお仕事を人間としてやらせていただけた時代だったのだと思います。

確かに実際の事務的手続きとか業務はAIができることなのかもしれません。

ここでは、私が長いこと毎日外回りに出向いた中で得た、人間にしかできない/人間らしいという体験をお伝えしたいと思います。

それは時間に関する「調整」のようなもの。

何時までにという決められた時限というものが結構あるのです。

その理由は、その後の処理がバトンタッチするかのように相手が受け取ったあと更なる作業や処理・手続きを経て、またさらにバトンタッチというように、差し入れた書類というものはどんどん廻っていきます。

そうすると当事者それぞれが守るべき時限が出てくるものです。

その日に最後の部署が処理するには、何時までに差し入れというような逆計算で決められた「時限」が存在するのです。

実際そのような時間があると気が張りますし緊張感はあります。

と、そこでです、今回の核になる部分がここ。

決められた時限ぎりぎりにうかがうのか、それとも10-15分余裕を見て、さらには30分前、1時間前というような余裕を見てお届け物を差し入れてあげることは相手方は、タイトな時間にゆとりができて喜んでくれます。

これを可能な限り負担のない程度で行っていました。

理由は特になく、ただただお互いに気持ちが良いものであろうという考えからそうしていました。

時間の余裕をもって時限より結構前に差し入れた時の相手方様の表情はもちろん笑顔。

その笑顔に偽りはなかったと感じました。

そして、その笑顔につられるようにこちらにも伝播します。

これは互いに気持ちが良いことなのです。

そして、それを毎日毎日、積み重ねていったその先には、「信用」「信頼」というものが生まれていきます。

たまたまどうしてもぎりぎりの時限になってしまい、謝りながらの書類差し入れ。

これが「いつもいつもぎりぎりな場合」と「いつもはゆとりを持った中でのたまたま」というのは何かが大きく違いました。

そして、こんなことも。。

人間はミスをするものです、うっかりミスをして迷惑をかけてしまった時、少々お願いしたい頼み事がある時、この時間のゆとりを相手に与えてきた積み重ねが効果を発揮します。

ここでミスを快く許していただけるのも、頼み事を受け入れていただけるのも、今までの、小さなゆとりをGIVEしてきた結果ではないかと思えてなりませんでした。

どうでしょう、これをAIができるのでしょうか。

時限ぎりぎりなのか、それともゆとりを持った時刻なのか。。

こんな小さなことも信用とか信頼の種になるということです。

よく「種をまく」という言葉がありますが、まさに普段種をまいてきたとことが実る時があるということ。

ということで、事務員でもルーティンワークの中でも信頼、信用を得るということがあるというお話でした。

いろんな勤務時間内に起こりうる人間関係がある中で、最も本質的なことがこういった日常の中にあるのです。

知識とか技術とかそんなことではない最も身近にある、もっと道徳的なことが結局仕事でも一番に大切だと考えたエピソードです。

そして、ハンドメイドの世界へまた、戻ります♪。

あとがき

3点セットが出来上がりました。

3点セット:ファンデーションケース:縦7cmx横9cmxマチ2cm、ペンシルケース:縦3.5cmx横15cm、シャドウケース:縦5.5cmx横7.5cm。
開閉はマジックテープ。長持ちには断然マジックテープの方が適しているという判断です。

あとがき

今回の2投稿【265】【266】における動画やブログの風変わりなスタイルは混乱を招くので、これにて終了とさせていただきます。

まるでハンドメイドの完成品が頭に入って来やしません(^_^;)。

もし、「人間関係」の内容をお話したい時には、今後は、<事業>のカテゴリーで掲載していきます。

ハンドメイドと絡ませたこの度の2回の理由は、特に何か効果を期待したわけではなく、カテゴリーの行き場が無かったからでした。

ただ、この度のお話は、実際に体験したエピソードですので、大変貴重です。

個人事業主の今も、会社にはお勤めしていないからといって関係ないなどということは決してなく、むしろ会社へお勤めしていたからこその貴重なことで現在も引き継いでいる考え方です。

結局、迎えるゴールというのが、その場限りでは到底築くことが難しい「信用」とか「信頼」といったものです。

建て前、とりつくろい、その時だけの短いスパンの考え方では到底追いつけない大切なことなのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「意志表示」と「決断力」をも培うほどの上下を自分で決めて組み合わせた、暑い季節のジャージコーデx5選が人生の1コマにおいてただの娯楽ではない意味【154】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年、「夏」と感じるのが何月から何月までくらいかの調査で「最長:5月-10月」との答えが出ているそう。

人によって寒がりの人、薄着の人など差はあるかと思いますが、その5月-10月に同感。

できるだけ長く半袖を着たいというくらいの半袖好きなのですが、このたびは、半袖ばかりのジャージコーデが集まりましたのでご紹介したいと思います。

古着オンリーのスタイルですので、すべて古着、1980年代の日本製造時代と予想されます随分古いジャージも出てきます。

着回しよりもセットアップ的な集め方の醍醐味

もともとセットアップとかワンピース好きで、上下をそろえることが好み。

着まわしてあれにもこれにも合うようにというのは、少し苦手です。

セットアップのように上下を決めてしまって、そのセットのコンビのみを順番に着ていきます。

いわゆる、自作の上下ジャージセットです。

集めていって探していく段階で、すでにとても楽しい所がポイント、渾身の1セットが出来上がるという目標があり、とても真剣に組み合わせをします。

それでは、5セットをご紹介致します。

まず、1点目。

①上:アディダス(黒) 下:アディダス(黒)

下のパンツは年代が1980年あたりのようだと思っています。裾が狭まってはいるがカーブを描いたラインで狭くなっていっている様子が一時期のスキニーとは違います。

裾以外がもっとゆったりとした「わたり」なのです。

裾のリブがとても良質で後ろ側のふくらはぎから裾にかけて、ごついジッパー付き。

Tシャツとパンツともにロゴマークが三本線の山みたいなロゴのタイプ(ロゴの名前が分かりません)で統一しているセットです。

Tシャツのロゴも王道です。

では2点目まいります↓。

②上:プーマ(濃グレー) 下:プーマ(薄グレー)

パンツが1980年代くらいと予測、メンズです。

その理由が品質表示の「日本製」の表記です。

「ヒットユニオン」社製時代の日本生産をしていた時代のものだと読み取れます。

ウエストの丈夫なゴムの入れ方、素材の厚み、仕立ての良さ、「日本製であってほしい」という願望と共に、その素晴らしい作りを称えたい気持ちです。

このような量産品とあっても1点をしっかりと作ってある様子が見られます。

スウェットなのに、おしりにフラップポケットも1個付いていて素敵。

上がプーマなので下もプーマ。

上はここ近年の古着かと。

レディースでちょこんとプーマロゴの刺繍がベージュ色でかわいいです。

裾のラインもカーブを描いたお洒落なTシャツです。

次参ります。3点目。

③上:アデイダス(ミドルグレー) 下:アディダス(黒)

長きにわたって探していた「トレフォイルロゴ」がドカンと真ん中に来たこのグレー+黒のバイカラーの半袖Tシャツがほしかったのです。

なかなか見つからないもので、随分長期間探していました。

パンツは横に同色の黒で3本線入りの薄手のジャージでフィットするレギンス調です。

このあたりは古着ではありますが、比較的ここ数年の最近のお品だと思います。

次参ります。4点目。

④上:プーマ(濃グレー) 下:プーマ(濃グレー)

グレーもいいものだとこのカットソーやパンツで実感。

せっかくの濃グレーなので、グレーな感じをより見せるべく、黒を使わずに組み合わせてみました。

上はつるつるしていかにもスポーティー。幾何柄はおそらくプーマロゴのヒョウをくずして描いたものかと思います。

そして、パンツも杢になっていておしゃれ。

野球ボールのようなサイドのカーブのラインが面白いです。

さて、最後5点目です↓。

⑤上:コンバース(白) 下:コンバース(黒)

こちらは、コンバースのセットアップ、もともと全然別の古着を組み合わせてセットにしたもの。

上はTシャツというよりはもう少し厚手のトレーナに近い素材。メンズのLで身幅がとても広い。

丈はそれほど長すぎず、ヒップホップ系な雰囲気のもの。

下を同じコンバースのスウェットで。

このスウェット写真にしっかり写っていませんが、ウエストとか裾の先が黒x白のバイカラーになっています。

メンズのSサイズも積極的に探して取り入れて視野を広めると意外にいいものが見つかります。

袖丈に関しては、女性の私が着ると肘までくる五分袖です。

衣替えの最初に着るような季節の変わり目の入り口にとても活躍するようなものと言えます。

さて、全5点をセットアップでご紹介しましたが、古着をすべて、自らのチョイスでセットアップに組んだところの過程が楽しいところです。

時間や日数はかかりましたが、楽しく時間をかけるような時間を味わいながらの購入作業でした。

5点のセットアップすべて:着回しするのではなくて、この組み合わせに決め繰り返し着ていくスタンス。

このやり方の意味するところは、すべてが「一番のコーデ」と自分が太鼓判を押したものを勢ぞろいさせたところです。

「着回し」の場合は優劣の差が出来、2番ができると思うので、随分違ったスタンスだと思っていただけると興味が湧いてくるかもしれません。

あとがき

「着回し」と反対のような「セットアップ」のコーデの魅力は、「もうそれに決めた」というはっきりとした「意志表示」と渾身でどの組み合わせよりも光る「一番」を選びすぐる「決断」の体験です。

たかがお洋服と思ってはいけません。

こうした「意志表示」「決断」は、いろんな場面で登場することですから。

お洋服1つ決めることが、実は人生の重要な1幕であると言えるのです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

決して上下の関係ではない横に並ぶ関係がしっくりと来た、同じ物に「共有」の価値観を感じながら発展していくような事業形態【404】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在「共有型のハンドメイドバッグ」と「本物志向のレンタルジュエリー」との2つの事業をさせていただいております。

事業名をこのように付けた理由は開始2018年から数年経過のかなり後からです。

このたびは、ハンドメイドバッグからスタートしたプチ事業者としての立ち位置のようなものが大きく変化しましたので、当初との違いをお伝えしてまいりたいと思います。

バッグを製造して販売するという固定観念に当てはめた事業からの開始、その後実際にやってみて変わっていった「事業スタイル」の変化

ブリーフケース:メンズバッグからの引用。会社員時代経理部の外回りのお仕事で実際に使ったモデル。
エレガントさを取り入れたリュック:薔薇柄が好みの趣味をそのまま引用してリュックに製作。
ボリュームを出したジュエリーの装い方:K18YGを思う存分楽しむ重ね付けのレンタルジュエリーのセット。

これらは、製作者と共通の部分のある「商品」をご提案したということになります。

そうして歩んできたのですが、ある時点でもう一度、「同じ」である「場所」を見直すに至りました。

ハンドメイドバッグに関しては、とても大きな変化なのですが、「同じ趣味の品物を販売する」ということが今まで。

見直し後は、「同じ製造をしている方へ向けたノウハウを販売する」ということへのシフトです。

これはかなり大きな変化ということになります。

今までやってきたことと全く違うことと言っても過言ではないほどの変化です。

それでも、この見直しは「正解」だと思っております。

タイトルの「共有」というのは、そういった意味があるのです。

あとがき

「共有型のハンドメイドバッグ」に関しましては、いずれは、在庫を一掃し、「ノウハウ」に特化した形をもっと徹底的にやっていきます。

そして、「本物志向のレンタルジュエリー」では、こちらも同じ「美しさの共有」としてレベルの高い商品をレンタルすることになります。

素敵なジュエリーを装うのは事業者ではないお客様である、装ったお客様からの声をキャッチし、今後の「おしゃれ文化」の発展につなげるような役割をすることこそが事業の意味ということになるのです。

いずれも、製作者が教えるという立場でお客様が学ぶ側という上下のような関係では決してありません、横に並びながら互いに高め合うような姿勢を取っていくというものです。

結局、お客様と対等に横に肩を並べた関係である方がフィードバックによってこちらも学べて、発展して行けるのではないかと思ったのです。

この形態が非常に望ましいことだと思っております。

あれこれ素敵なバッグを作って販売したものをお客様に喜んでもらえる時に自分も喜ぶということを、お客様が喜ぶというところに置き換わるのです。

そして、同時に私もも喜ぶということができます。

「ハンドメイドバッグデザイナー」としての華やかで嬉しいスポットライトは、「お客様」に浴びてもらう、そんな役割を担いたいというのが本当の願望だったと気づきました(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

バッグをまるごと支えるからこそ丈夫に取り付けやすく作るべきショルダータブ【126】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前、イタリア製の某ブランドバッグをとても気に入って持っていました。

かれこれ25年前くらいのこと。

ショルダー付きのドーム型バッグでした。

おにぎり:picturesque作。長財布が横向きに入るサイズ感のミニバッグ。

この写真のようなタイプの形のものでした。

入り口がぱっかりとたくさん開くので中身が見やすいものでした。

「高島屋」様で購入のもので大変気に入っていて、たまに使う感じにしていたのですが、ある日プチっとショルダータブ外れたのです。

私のバッグもタブの取り付け位置は斜めに対角線の位置ですよね、これと同じような位置に付いていたのですが。。

しかし、タブが本革1枚仕立てでした。

おそらく、今思えば、縫いこみやすいように革を漉いて薄くしてある作りだと思われます。

縫いこみが甘いのか、中身を入れ過ぎたのか経年により、レザーが避けてある日ポンと外れました。

とてもあっけなく、茫然としてしまったことを覚えています。

結局同じブランド様の最寄りである別の店舗のお店で何とかお直してもらえましたが、おそらく取り付け方は同じ手法でしょう。

ブランドバッグは、見た目の綺麗さも重視でしょうから、スマートな形に見えるように弱くなっている部分があると見ました。

というこんな苦いエピソードがあったのでした。

タブが外れた苦い経験から活かせること

このことから自分が製作するバッグに活かせるとしたら、同じように外れてしまうような丈夫でない取り付け方を決してしないということでしょう。

ということで、ショルダータブの作り方をご紹介します。

タブ自体も丈夫なのだけれど、取り付けも丈夫にする、それには取り付けやすくなくてはならないという連鎖で、「縫い付けやすいショルダータブ」がテーマです。

完成したショルダータブ:15mmのDカンに取り付けて、付け根部分を仮縫いしておきます。
そして、バッグの表地と裏地の間にそこそこ深めに挟み込みます。
ある程度深めに挟み込んだ方が長い目で見たら丈夫だと考えられます。

ショルダータブは、結局のところバッグ全体の重さを支えます。

それが外れてしまうようでは話になりません。

また、ここでお伝えしたいことは、何も硬くするばかりでもいけないという点。

過去にショルダータブを硬く分厚く作りすぎて本体に縫い付けられなかったことがあったからです。

よって、革を漉いて取り付けやすくするのももっともなことではあるのです。

ただ、その加減です。

取り付けやすい程度の厚みでありながら、同時に頑丈な取り付けでなければいけない、ここを今回追求したのです。

欲張りですが、2つのことを同時に満たす工夫をしたということになります。

後になって、お客様にお直しをするお手間をかけさせないように作りたいということです。

作り方は動画内で解説致しました↓。

あとがき

スタイリッシュに仕上げることを優先した丈夫でないショルダータブの取り付け方。

これがいかにユーザーの身になっていない製作側都合のお品であるかという見方ができます。

ショルダーなどは気休めなもので、常に使用するものではないという腕にかけるハンドバッグ主体の持ち方の優先ということもあったかもしれません。

そして、本革が厚みがあり過ぎると縫えないという製造の限界という事情もあるのでしょう。

特に本革レザーではこういったことが過去のお品に多く見られます。

そうしますと、布で作る製作者がそういった本革レザーのブランド品に抜きんでることができる点としてこうした細かなパーツの丈夫さの追求があると言えます。

硬すぎても結びにくく、柔らかすぎても長持ちしない、しなやかさと丈夫さの詰まった感触の巾着リボン作り【125】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグに巾着ひもが付くタイプとして2デザインを思い浮かべました。

1つは、巾着バッグ(巾着袋とも呼びます)そのもの。

先にダブルストッパーが取り付けられってぎゅって引っ張って閉じるデザインもよく見られます。

そして、もう1つは、バッグのサイドに巾着ひもを縫い込んで、蝶々結びをして閉じるタイプ。

いずれも、紐がいろいろ変形しながらの動きの多いパーツとなります。

ということは、動く中でよじれたりなどしながらでも丈夫に保つ工夫が必要ということが見えてきます。

そして、同時に、結んだり引っ張ったりしやすい柔軟性も必要で、柔らかさも必要です。

一見相反するような2つのことを同時に実現可能なのか。

それには、ちゃんと「しなやか」という言葉のとらえ方、「丈夫」という言葉のとらえ方をしっかりと咀嚼(そしゃく)せねばなりません。

「しなやか」は弱さや薄さではないこと、「丈夫」は硬さや厚さではないこと

さて、「しなやか」と「丈夫」を両方満たす共布ひもに挑んでみました。

まず、「しなやか」という点が製作のどこに現れているのかということ、「丈夫」という点が製作のどこに現れているのかということがはっきりしています。

しなやかであるということは弱く薄いことではないのです。

丈夫であるということはごわごわして厚みがあることではないということです。

どの場面、どの箇所に丈夫さやしなやかさを表す施しをしたのか、それをお伝えしたいと思います。

「丈夫さ」はここで生まれているという点①:接着芯を貼ること

共布ひもは縦が長く横が5cm巾で作りました。
このような長ーいパーツでもきちんと接着芯を貼るのがまずは鉄則。

大鉄則として、このような長い共布ひものパーツにも接着芯を貼るということです。

以前、接着芯を貼らないで巾着バッグの紐を作ったことがありますが、とてもふにゃふにゃなものでした。

ふにゃふにゃが好みということもありますので、その場合構いませんが、ただ言えることは、丈夫さがこの接着芯1つで変わるということです。

接着芯は、風合いにおける「張りやコシ」を出してくれます。

こういった細い、重ねてミシンでステッチするような作りのパーツでは、補強の意味が強くなります。

中側で折られてミルフィーユの一部となった芯地が補強役として働いてくれるのです。

決して分厚い芯地でなくても、薄い芯地で良いのです。

「丈夫さ」はここで生まれているという点②:しっかりと目の揃ったステッチ

アイロンで折り目を付けた後、外側1周をずーっと縫っていき、元の位置に戻って終了。

ぐるり1周を端から1.5mm程度の位置にステッチします。
完成して、結んでみます。リボンがいい具合でしっかりしている様子が分かります。

ステッチはぐるり1周のみ。超薄手の生地の場合、更に真ん中に2本ステッチを加え、全体で4本ステッチにすることもアイデアとしては有ります。

しかし、このような薄いワンピースやブラウス用の生地でさえも外枠ぐるり1周だけのステッチで程よく丈夫に出来上がります。

出来上がりでは、蝶々に結ぶと蝶々の羽の部分の輪が非常に生き生きしているのが分かりますね。

だからといって決してごわついてはおらず結びやすいのです。。

これで、今回の「しなやかで丈夫」が実現できたのです。

まとめますと、①接着芯に加え、②ステッチで固定の2つのコンビのハイブリッド仕様が目標である「しなやかで丈夫」を実現したと言えます。

どちらか片方だけは成り立たない、2つのコンビというところが何か別の仕様にもアイデアとしては引用できる考え方ですね。

「共布ひも」が完成したと同時に「しなやかで丈夫」も完成したというところが裏に隠された意味です。

あとがき

今回のように、今後も、1点1点のパーツに裏の意味をちゃんと入れ込んでいきたいと思っています。

お品が理解されて受け入れられるのは、こういうことの追求の集まりに寄るところが大きいのではなかろうかと思うのです。

これを、「哲学を入れ込んだ」と呼ぶのではないでしょうか。