製作者の創造をはるかに超える荒々しい使いっぷりの現実、実際にバッグが使われるシーンを事細かに想定した強化箇所【202】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、製作にゆがみによる失敗があった1点のミニリュックを頻繁に自分で実際に使っていく中で気づいた驚くべき実態をお知らせして、製作のヒントになればとお話させていただきます。

結論からは、ハンドメイドバッグの作り手が、自分で使ってみることというのは新しい発見があるということです。

製作はあくまで使う手前までの事でしかありません。

その後の事は使っていかないと浮かび上がってこない事象なのです。

必ずしも上品に取っ手を持ちながら入り口を開閉するわけではないバッグ使用場面の現実あれこれ

ずっと同じものを使っていくと慣れて、ついつい荒々しく乱暴になります。

新しい頃は気を使っていますのでそれほどでもないですが、だんだん馴染んで慣れてきた頃というのは、何かしらの重要なヒントがある時期であると思いました。

実際に使わせていただいているのは、このニット素材のミニリュックです。

横向きに長財布がぎりぎり入るような小さなもの。中側にポケット2個。トップには取っ手の調節機能付き。
このように角の位置が対角線上に並ばず、歪みが起きてボツとなりましたことで自分で使うことにしたもの。

しかも、白黒というのは、まさに普段着としてコーデしている黒コーデにマッチしまして、大変使いやすいです。

何も考えず、このリュックを持って外へ出れば、自然に黒白コーデが成り立つので気楽です。

黒のバッグに少し柄が入っているといった感じを求める女性の何人かに過去のバッグの販売でご縁がありました。

黒白系はネット写真ではなかなか映えにくいものの、実際には多くのお洋服に使える色味だと見ています。

さて、このリュックを使っていく中で、意外と乱暴で荒々しい使い方をしてしまっているというのが、具体的にどういった場面なのかをショット写真で数点ご紹介。

なかなか興味深いものですねぇ。

もしかしたら、同じようなことを皆が気づかず無意識にやっているのかもしれません。

では、無意識な荒々しい使い方「あるある」まいります。

①ファスナーで持ち上げてしまう・・・ファスナーを開閉すると同時に思わずファスナーを持ち上げてしまう。

無意識というのは怖いものです。

気が付いたらこのようなすごいことをしておりました。

ファスナー開閉時にリュックを宙に浮かせながらファスナーを持ち上げることも。。

この時に、ファスナーで全体の重さを支えていることになります。

そうすると、対策として浮かぶのは、ファスナー取り付け時の縫いを強固にすることです。

二重縫いはその対策としてはなかなか良かったかと思いますので、今後このまま実行していきます。

②フラップポケットのフラップを宙に浮かせた状態で持ち上げる・・・これは①のファスナーに似た使い方。

なんと乱暴な。。しかしながら、実際私も使う中でこれを普通にやっていました。

そう考えると、こういう場面も大変荒々しいですが、実際には考慮せねばなりません。

ということで、これまで行ってきたフラップポケットの蓋の縫い付けを、裏側に「当て芯」をして、更に二重縫いして取り付けていますことを今後も続行です。

③ショルダータブの強固な取り付けが求められる・・・ショルダータブは縫い付け時に3度縫い。

ここは、支えとなる部分なので、やはり、多重縫いにより強固な縫い付けが必須です。

④片方のショルダーだけで肩に背負うことがある・・・不安定な状態の時、物を取り出そうとする時です。

そうするとこの対策としては、タブを強固に取り付ける具合というのも、目標をこの片方の1つのタブだけで全体を支える場面があることの想定のもとでなければなりません。

あまり深くそこまでは考えが及んではいませんでしたが、あの小さいタブ自体、そしてその縫い付けの両方にパワーがないといけないということですね。

接着芯は必須。強固にするための接着芯であるという目的に貼ります。

そして、縫い付けも今まで通り3重縫いです。

タブの幅もあまり狭いものではなく、ある程度広めの方が丈夫です。糸で縫う部分が広い程強固です。

ブランド物の高級バッグでポンとスタイリッシュなタブが外れてしまった過去を思い出します。

小さい物だと侮るなかれ、小さなショルダータブこそ主役のような取り付け方をする必要があるのです。

⑤カンが傾く・・・そもそもこの角カンがまずいということで、Dカンに徹底し直し。

角カンは向きが変わりやすいので不向き。Dカンの方が安定して使えます。

⑥糸の始末がほつれてくる・・・これでも玉結び玉止めを一度はしっかりやっての結果です。更なる対策は↓。。

その後、現在では、この結び目を隠れたところに出して、強固にコマ結びしています。

この写真の時は、見える位置で結び目を出してしまっていたのもこんな風にぼそぼそと見える原因になってしまいました。

テトロン糸はつるりとしてほぐれやすいので特にこうなりがちです。

よって玉止めを隠す場所の見つけ方も重要になります。

ポイントとしては、溝となっている箇所を近隣で探し、そこへ針を使って糸を移動して玉止めを行うということをこれ以降の製作に徹底しています。

⑦ファスナーのつまみで持ち上げることがある・・・最初の①に類似ですが、つまみ部分を持ち上げるケース。

対策としては、つまみをただの飾りではなく、丈夫な素材で強固に取り付けることです。

以上7点ですが、使っていく中で見つかった荒々しい使い方の場面とその対策でした。

では、使っていく中でとても良いと感じたところはあったのでしょうか?

次にそれを1点お伝えしたいと思います↓。

使っていく中での角の擦れの有無で分かる生地の良し悪し

バッグの角っこは傷み具合を測るには必ず見る箇所だと思います。

今回の素材というのは、「スポーツメッシュ」というニット生地です。

混率は、ポリエステル/94%、ポリウレタン/6%、日本製。

この素材で作ったミニリュックの角を見てみると。。全く傷みが見られませんでした。

傷みが出ていないスポーツメッシュという生地。・・・過度の擦れは直すのが難しいので素材は重要です。

今回のこの生地は、こういった結果からは、擦れにくい生地であると言ってよいかと思います。

良質の定義も様々かもしれませんが、長く持てるということになると、擦れが全く起こっていないということが「良質な素材」の1つの目安になるのではないでしょうか。

摩擦に対して柔軟性がある丈夫な生地だと言えます。

スポーツ着目的に製造されたこの素材の一番の「売り」でしょう。

あとがき

このスポーツメッシュという生地は、ユニークで面白みがありますが、決して高価な生地ではありません。

コストが高い生地こそが良い生地だと表面的な判断はするべきではないことを、今回の検証からも実感しています。

もし、高額生地=良いということにしてしまうと、製造のお品が「生地頼み」の作りとなってしまい、その製造者であるハンドメイド作家の役割がありません。

生地というのはあくまで「材料」であり、「製品」として仕上がるその間の「製作」には多くの「自分の考え方」を込めて表現していくのであり、その「表現」こそが実は一番伝えたいものが詰まっている重要な部分なのです。

これを多くが忘れられ、かわいい生地や素敵な生地さえあれば、その作りや考え方を深く見ることに目を背けられている現実を感じます。

「心を込めて」とか「精魂こめて」などという言葉がありますが、あの言葉は確かな文言であると考えます。

黙って物1つ作って売れることだけでも1つのコミュニケーションであり、人同士の対話だということになります(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ちょっとブレイクタイムにもハンドメイド、直線縫いしかできない職業用ミシンで「即興刺繍」トライしたうさぎさんがのんびりたたずむ風景画【200】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少しリラックスした気分で、特に何かその先に目標があるわけでもないことを今回ミシンを使ってやってみました。

あまりそんな風に作業することがないので、時にはこんなことも良いのではと思いました、

それは、短い時間でやってみました刺繍です。

刺繍も奥が深いと思います。

ミシンなら、層を分厚くして、カチコチになるまでたくさんの糸を使って膨らんだ感じになるものが本来の刺繍とよばれるもの。

また、手縫いなら枠を張って、そこへ多重の糸でカラフルな色の組み合わせで針を刺していきます。

けれども今回は、いたってシンプルで「我流」です。

職業用ミシンで直線だけでシンプルに行う刺繍をしてみました。

刺繍のテクニックは持っていませんので、普段のミシン使いのみの技術そのままで行います。

刺繍のデザインは、うさぎさんのいる風景画を可愛らしく考えた

この際好きな場面を風景画にしていこう、そのように思いました。

特に下書きとか線を付けたりせず、突然浮かんだ風景そのままをミシン縫いで描いていきます。

ただし、やるからには綺麗な始末にします。

糸は、玉結び/玉止めの端っこ部分をすべてすっきりと裏側に隠します。

ではまずは、木からスタート。

木の幹。外側は茶色の糸、幹の部分はベージュ色。
木の葉の部分。アフロヘアーみたいにまあるく。
うさぎの顔。ぷっくりかわいいうさぎをイメージします。
うさぎがくつろいでいる様子を表現。
お花を刺繍します。
完成です。うさぎさんの目は黒糸なので目立ちませんが多重に1針目ずつの返し縫いで頑張りました(^_^;)。

まるで即興演奏のような「即興刺繍」を終えての感想

刺繍は、一流ブランドが行っても、どこかおぼこさが出るものです。

私の場合も思いっきり子供っぽくなりました。

風景画だからこうなりがちなのもありますけれど(^_^;)。

今までやってもみなかっとことをやり終えた不思議な気持ちがありました。

思ったより出来上がってしまうものだと。

ルールや縛りがないので自由だったからこそできたことだと思います。

ブレイクタイムに肩ひじ張らずにやった作業の中から何かを得たのかもしれません。

良い体験でした(^-^)。

一度やってみてください、完成すると何か特別な気持ちが味わえます。

あとがき

直線ミシンだと、線が細いので刺繍の立体感は出にくいですね、当然です。

けれど、普段の、カーブ縫い、角のステッチなどの訓練が活かされる場面でもありました。

いつもやっている作業や行動をふとした時に違った形で新しい何かを取り入れてみることでその後の元の作業の発展になるヒントが得られるかもしれません。

極端な例ではございましたが、新しいアイデアにお役に立てればと思います。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

どんな糸の種類やどんな配分がおしゃれな生地を構成するのか、生地1枚の立体感や美しさの正体を品質表示から読み解く【197】

アイキャッチ画像197

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを事業スタイルで開始しました当初、バッグには品質表示を付ける決まりなのかどうかを「消費者庁」様に問合せしたことがありました。

結果は、「法律としては衣服には必要だが、バッグには必要が無い」とのこと。

「ただ、消費者に対して情報をお伝えしてあげる意識を持ってほしい、下げ札なのでお知らせしてあげてください」とのことでした。

それ以来、完成したバッグの説明欄とご購入いただいた際に「しおり風下げ札」としてお伝えしています。

このたびは、この「混率」に目を向けてみます。

美しい生地をたくさんバッグにも取り扱いをさせていただきましたこれまで。

その生地の美しさは、どんな糸の種類がどんな構造で、そしてどんな配分で作られたのかを読み解く回とさせていただきます。

今後バッグ製造の生地調達の際に、パッと見だけにとどまらず、生地情報の中の「混率」にも目を向ける意識していただくことをお勧めしたいと思います。

製作のためにお世話になった生地に対しての敬意や理解のためです。

生地の混率表示で分かる、シンプルな混率でも凹凸感がある生地・複雑な糸が絡み合って絵画のように彩られている生地

混率が複数に渡りミックスされた美しい生地:モノトーンなのにこのバラエティー豊かなカラーの濃淡がお見事。
優し気なぼかしが作るオフカラーの濃淡:ベージュやグレーの糸が混じって穴空きの柄と共に味わい深い生地。

以上は、混率が複数に渡ることがその見かけの濃淡に表れている生地でした。

一方、1種のみの混率なのに凹凸感がある美しい生地もありました↓。

糸の濃淡2種が組み合わされた市松柄ジャガード:セルヴィッチデニムの濃紺と白の糸の組み合わせと同じ考え方。

この生地の場合は、グレー色でしたが同じような市松柄はセルヴィッチデニムでも可能なのか。。と想像するところです。

柄入りのセルヴィッチデニムが生まれると非常に新しい展開だと想像しワクワクします。

混率が1つの読み解き:2種の素材のコンビだと映りますが、1種のみの生地であるということでしょうか。

毛足も一体化した元生地を柄デザインに刈り取った姿というような加工なのかもしれないと想像しました。

想像なので本当のことは分かりませんが、もしかしてパイルも基布も一体化した元は1種の同じ糸ということなのでしょうか。

下に貼りますYouTube動画内の時点では、基布がポリエステル/100%で柄の部分もたまたまポリエステル/100%だったと解説していますが上述の1種のみが正解なのではないかと考え直しました。

2種の生地が別物であることを表現:生地と柄が全く別の素材であることでこのように記載されます「分離表示」。
糸の種類別の質量の割合:上のフロッキー生地と見た目の構造が似ていますが、混率表現の仕方は「全体表示」。

オフの部分はカツラギにそっくりな硬いごわついた素材、オフが綿/100%、黒が絹/100%なのではないかと想像します。

ツヤのあるエレガントさの正体の1つはレーヨン:イタリア製のジャガードではよく登場するのが「ビスコース」。

日本では、「レーヨン」で表現されることがほとんど。

「ビスコース」=「レーヨン」と考えて良いみたいです。

ナイロンの役割を感じる:脆く崩れそうな風通ジャガードの場合にもよくナイロンが登場している様子。

ナイロンはかなり重要な役割を果たしているかと。。綿/100%のみよりもツヤがあり、ハリコシが高まっていると感じます。

マルチフラワーの複雑な混率:わずか10%の綿はいったいどこに使われているのか。。こんな風に照らし合わせ。

ビスコースは、再生繊維(ビスコース)という表現ではなくても良いのでしょうか。。生地屋様そのままの表示をそのまま引用させていただいております。

あとがき

2018年から徹底してまいりましたのが「生地情報」の記録メモ。

生地屋様に許可をいただき、生地購入時にタグと本体の一部を同時に「パシャリ」と写メでひかえさせていただいているのです。

過去のバッグ製作の使用生地の混率はすべて、ブログ投稿内に記録として残っています。

そもそも、バッグ作りは二次創作です。

必ず元は材料である生地や附属品があってこそ作り上げられる製造物、このことを決して忘れずに、常に敬意を持って今後も利用させていただきたいと思います(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

コンビニが遠いと感じる時に。。ホットケーキミックス無しで作る卵・牛乳・小麦粉を使ったクレープみたいなおやつ【196】

アイキャッチ画像196

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ご飯後に小腹が空いた、揚げ物用の溶き卵が余った。。などのケースにちょっとしたおやつ作りをご紹介したいと思います。

ケーキのような空洞が無い、どちらかというとクレープみたいなもっちりとしたお菓子です。

冷蔵庫に必ずある材料だけでほったらかしで作れる、厚めのクレープみたいな卵を使ったおやつ作り

材料:小麦粉-大さじ山盛り2/卵:1個/牛乳:50-100cc/砂糖:大1。右下のようになるまで混ぜ合わせ。
卵焼き用のフライパン:焼く前の濡れふきんに「ジューッ」は必要、動画内でもご紹介しています。
始終弱火両面焼き:ひっくり返すタイミングは、右下のように縁がぺらっとめくれそうな「はがれ」が起きた時。

そんな頃にタネの色も黄色く変色してきています。

ひっくり返し:動画の画像がぶれてひっくり返す瞬間を写せず。フライ返し2個でお好み焼きのように行います。
カット:好きなサイズにカットします。このたびは、ロール状にするために縦長にカットしました。
盛り付け:それなりに雰囲気が出ています。ただ、卵焼きと変わらないのではないかという見方も(ハハハ)。。

クレープが単独ではなく、フルーツや生クリームやジャムと一緒にいただくことが一番おいしいのと同じです。

ここに更にバター・ジャム・シナモン・シロップ・フルーツなどをアレンジするとより発展的なおやつになると思います。

ただ、小腹が空くのは夜が多く、夜はフルーツや重い食材は控えた方が良いということもあります。

あとがき

決して料理は得意などと誇れる腕前はありません。

お魚も3枚におろすことなどできませんし、いかを触るのも一苦労。

そんな者が、こうしたアイデアを思いつき始めたのは、外食による体験が大きいです。

居酒屋の凝ったメニューなどをたくさんいただいてきたことで、「アイデア」のヒントをもらっていたと振り返ることができます。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.28からおよそ5年後の2025.07.17にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

振り返ること2007-2017年の期間、「居酒屋巡り」を友人とやってきまして、本当にたくさんの食べ歩きをしてお料理にヒントをいただいたと思います。

その時期というのは、自分目線ではありますが「飲食店出店全盛期」ではなかったかと。

そんな風に沸々と湧き出るように出店していたお店も、その後移り変わりが激しく、今でも同じお店が残っていることが珍しいというほどに。。

「居酒屋巡り」の最後の方で、たまたま出店していた方のお話を聞くことができましたので、何というめぐり合わせと言いますか、お店側の見方も少しだけ覗くことができたと思います。

ずっと継続というよりは、閉店してまた別の事業を。。というような難しさがあったという感じでした。

その後「コロナ禍」という1つの大きな節目があったことで、自作の文化も高まったのかもしれません。

とは言っても、自作のアイデアも元は外食あっての閃きであることは間違いないと思うのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

厚手のゴブラン織のバッグ製作は可能である、縫えないイメージによる敬遠からの一歩の踏みだしと挑戦【195】

アイキャッチ画像195

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグの素材として人気の高いデニムや帆布。

丈夫ないメージは、どの人の目にも共通するところ、布バッグ購入の際には、まずは素材に注目されて検討されるのではないかと考えます。

時々行っている在庫生地の確認を兼ねたストック生地の整理整頓の中であることに気付きました。

手を付けていないまま残っている生地の多くが厚手、バッグの製作には困難なイメージから後回しにしているということが分かり易いまでに表れた姿だったのでした。

残布の中には、一度も手を付けていない厚手も多く含まれ、そのままチェストの中に眠っていたのでした。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.27からおよそ5年後の2025.07.16にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

ストック生地の中でも難関のゴブラン生地でバッグを製作していったいくつかの記録を2020年当時よりも複数お伝えすることができます。

ゴブラン織もバッグ作りとしては注目される生地、ただ厚みがあり過ぎ作る困難のイメージから敬遠され「あこがれ」にとどまることも多いと見ています。

後で貼りますYouTube動画とは随分切り口が変わりますが、当ブログ記事ではゴブラン織生地にも対応できるデザインに行き着いた結末で本当の解決をしました。

Q:ゴブラン織や椅子材をバッグに仕立て上げることは可能?、A:重なりを極力減らす条件付きであるなら十分可能です

2020年当時のストック生地(厚手):すべてが同じ厚みではありませんが、特にゴブラン級の右上と下2種が極厚。

では、左上から右下へ製作したバッグを順番にご紹介してまいりたいと思います↓。

イタリア製ジャガード:ジャガードのシボによる凹凸感で厚みが程好く保たれているとも言える素材でした。
スペイン製のデフォルメ風なフラワージャガード:ゴブラン織とはっきり称されていた生地です。

右のバニティーは最後の最後で底との重なり部分がしっかり縫えませんでした。

イタリア製のカツラギ風のジャガード:オフ白部分がしっかり綾が入った厚みでした。右は裏面を使用。
厚地のデザインとのバランス:左のリュックは厚手でも可能。真ん中は本格的なゴブラン織、ショルダーが不可。

生地の原産国は、左のうろこがトルコ製、真ん中のピンク大花が日本製、右のロイヤルブルーミックスがイタリア製です。

入り口の開いたリュック:厚みがあるミックスツイードの左と金華山織風の右のピンクはここまでが限界。

ミックスはイタリア製、ピンクの金華山織風の大花はベルギー製。

リュックは、何といっても入り口のセキュリティー性を追求せねばなりません。

写真の留め具はほんの一部分のみのタブ、後に大きなフラップを取っ手間の最大の幅で覆う改良をこのモデルのまま行っていったのです。

タブが挟み込めたので、厚手に対してもフラップの背面への縫い付けは可能です。

あとがき

バニティーやボストンが成功した時の素材は、ゴブランまでに至らないジャガードの領域のもののみ。

まとめますと、最後の縫いが甘く、糸が飛んでしまい完全な完成とは言えなかったのが、2019年のモノトーンのバニティーショルダー・2020年のピンクのゴブラン織りのボストン・2021年の赤い花柄のバニティーの3点。

一方、巾着で絞るデザインも絞り切れないという八方塞がりな状況。

これでは何1つゴブラン織では作れないとしばらくの休止期間がありました。

その後、2023-2024年に新しいアイデアが生まれます。

素材の条件など無い、デニム・帆布・ゴブランでさえも可能な、「巾着型のナップサック」を考案しています↓。

生地に条件が無く製作できるナップサック:厚手から薄手まで、ゴブラン織も含めて希望通りの素材で製作可能。

厚みの重なりの悩みをすべて解決、生地の素敵さを広い面積で見てもらうというコンセプト。

重なり部分の解決策として、部分的な全10個の巾着紐ホールタブの発案は大きかったです。

2020年当時は、複数のデザインのバッグ製作がバラエティーに富んだ豊かなスタイルであると考えていました。

しかし、その結果はゴブラン織でつまずいていた現実があったのです。

2025年現在は、たった1点のデザインでも良い、すべての生地に対応できるものという考え方も1つの「豊か」な姿なのだと気付くことになりました(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ポーチの縦横共に10cm未満を意識した特殊サイズ、無難なサイズからの変更はハンドメイドならではの武器【193】

アイキャッチ画像193

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、何度目かのコスメケース3点セット製作になります。

何度か目であっても毎回その時の目標があり、徐々に変化して内容を高めているゆっくりな動きが実はあります。

「コスメケース」という呼び名は、ポーチのサイズ感が分かり易いようあえて付けた仮のネーミング、実際の使用はユーザー様に委ねることになります。

製造者では気付かなかった使い方や新しい発見をフィードバックによっていただければ、非常に嬉しいことです。

このたびの変更点は、これまでのサイズからもっと小さめにしたことです。

「大は小を兼ねる」。。容量が大きい方が無難であるという考え方から、もっと人間の心理を深く掘り下げた「価値があるサイズ」を考案をしてみたのです。

量産品にも溢れ返っているポーチ、特殊なサイズ感こそが差別化であり製作の甲斐があるというもの。

以前のやや普遍的なサイズから入れる物がより特化された一回り小さいサイズにしたのです。

そうすることで、やむなく諦めねばならなかったわずかな残布を救い上げ、製作可能になることも出てきました。

「メインポーチの中で活躍する存在」というコンセプト、巷ではレアサイズとみなされるミニミニポーチへのサイズ変更

接着芯全面貼り:はぎれを使った小さな小物製作もメインバッグと変わらぬ仕立てです。
多角形の蓋の作り方:変六角形。角をとがらせるために「外表」で縫い代1cmを折り込み重ね合わせ。
半月型の蓋の作り方:カーブを伴うタイプはかえって「中表」の方が美しく作ることができます。
本体への蓋の縫い付けを兼ねた入り口の縫い閉じ:縫い閉じステッチの始まりが蓋の縫い付け始めという位置。
マジックテープ設置位置の悪い例:入口の縫い閉じステッチがマジックテープと重なってしまいました。

この解決方法は、マジックテープを下へ1cmほどずらすと同時にフラップの縦の長さを増やす必要があります。

コスメケース3点セットの完成(菊の花のマルチカラーバージョン):<サイズ>ファンデ:6x9x2.5(cm)、シャドウ:3.5x15(cm)、ペンシル:5x4/7.5(cm)。

ペンシルだけは、10cm以上必要ですが、それ以外の1辺ははすべて10cm以下になりました。

以前のサイズとの比較:随分コンパクトになりました。ポーチinポーチが実現できるのはこのたびのサイズの方。

あとがき

こうして、決して主役ではないけれど、メインポーチの中で使える可能性が以前のサイズよりも高まったと考えます。

この考え方は、メインバッグでも同じこと、主役バッグの製作を諦め(良い意味で)、サブバッグ的存在を製作していくスタイルに落とし込みました。

当ブログ記事は、最初の投稿の2025.08.25からおよそ5年後の2025.07.14にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年現在のメイン製作は、一重仕立てのエコバッグとナップサックというサブバッグ製作のみ。

たくさんの製造者がいる中で、自分の担当はこれだというポジションに自然に向かっていったと思います。

かつては、メインバッグを世に広めるなどと意気込んでいたことからの所謂「諦め」が新しい製作スタイルへいざなったと思います。

ですから、今後も裁断という作業がある限り生まれるであろう「はぎれ」は、ポーチの中でも「ケース」のような存在として製作していくと思います。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

見栄を伴うジュエリー付けなど本来は望ましくない接し方、紛失が心配なアクティブシーン用のレベルの使い分け【191】

アイキャッチ画像191

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

飲み会に1ctの1粒ダイヤモンドを光らせる装い、旅行に高級時計。。装いはすべて個人の自由。

されど、もしものハプニングもすべて個人の責任です。

飲み会というのは、人間同士の親睦を深めるシーン、主役的な事象というのはお話に夢中になることではないでしょうか。

旅行というのは遠方で知らぬ文化や気質に触れる良きリフレッシュ体験なのではないでしょうか。

そうした際にジュエリーは主役ではないのです。。では相応しいジュエリーは?。

こんな風に実際にあるシーンを思い浮かべ、「本物志向のレンタルジュエリー」の事業主の考え方を綴りたいと思います。

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.23からおよそ5年後の2025.07.12にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し綴り直しをしています。

5年後の現在でもこの考え方に変わりはありませんが、2020年当時のYouTube投稿では反論もありました。

「飲み会にハイレベルなジュエリーを付けずしてどこにジュエリーを付けるシーンがあるのか」とのこと。

よって、価値観が分かれることなのだという目線も持ちながらご覧いただければと思います。

高級過ぎるジュエリーを飲食会や旅行へ付けていくのか、危険過ぎる究極を現実的に考えた手持ちジュエリーのランク分け

2018年に個人事業主をスタートするまでは、時々お出かけすることがありました。

過去の旅行(国内)では腕時計を落とし、飲み会ではイヤリングを落とすなど数々の落とし物をしたものです。

根本的な理由は1つ、気持ちが散漫なシーンだからジュエリーに集中していられないのです。

「気が付いたら失くしていた」というのが実際のところで、追跡することも難しいものでした。

こんな体験から、ジュエリー好きとしては「シーン別のレベルの使い分け」を思いつくことになります。

確かに高級地金に載ったダイヤモンドのジュエリーも集める中に網羅していましたが、そういったジュエリーをアクティブシーンに付けていくことはしませんでした。

とはいっても、ジュエリーこそ装いのスパイス的存在、どうしてもジュエリーを付けていかねばしっくりこないのです。

そうして、「そこそこなレベル」というジュエリーコレクションの感覚を得ていったのでした。

3タイプの「そこそこレベル」なジュエリーセット:パール・ステンレスゴールド・ブランド925の特化が色濃い。

出来るだけ平凡・普遍的という感覚からの脱出としては、あるテイストに片寄せること。

これまで幾度も3セット(ネックレス・ブレス・リング)の組み合わせを考え続けてきた者がお勧めする集め方です。

パールもあこやよりもレベルを落とした気さくな淡水パールの古物を、ステンレスもゴールドに統一のメッシュ系に特化、925はブランドジュエリー(こちらもすべて古物)のスクエア型に特化という片寄せ。

できるだけ丈夫な作りで線径も太目のチェーン、上の3種類はどんなお洋服にもそれぞれのセットの違いでバラエティー豊かに付けられるのではないかとご提案させていただきました。

あとがき

「見栄」こそが高級なジュエリーに通じる部分なのではないかと思われるかもしれません。

しかし、事業者の本当の気持ちはそうではありません。

現在レベルアップにより行き着いた「高級地金+宝石質な美しいストーン」の組み合わせのジュエリーを素直なそのままの気持ちで受け取っていただくことなのです。

歪んだ考え方などない、まっすぐに、「美しい」と感じ、「美しく付けたい」と思っていただけることを望んでいます。

虚構に通じるような見せかけなどではない本当の人間の姿を表すジュエリーであってほしいという願いを込めているのです。

では、旅行や飲み会で「そこそこレベル」なら、「高級地金+宝石質な美しいストーン」の本格派ジュエリーはいったいどんなシーンで付けるのかということ。。

これこそが、当事業活動で探っていきたいことであり、そのカギを握る事業者でありたいと思っているのです(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

一見装飾性を高める目的と捉えがちな全面フリル、綺麗に出ないドーム型バッグの全ラインを隠す「機能」という秘案【190】

アイキャッチ画像190

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年から何度も製作した「ドーム型バッグ」。

まだ未だに発展途上なので、どうしても底の丸みあるカーブが綺麗に出せず(おそらく型紙自体が正解に行き着いていない)、まだまだ出来上がりが美しくありません。

いずれは、1点でも心から成功であると言えるドーム型バッグを作りたいと、その後も研究製作的に時々トライしているのです。

毎回その時ならではの小さな習得を積み重ねてきての今がありますが、残念ながらそれでもまだ完成型にはなっていないということなのです。

このたびならではの策としまして、ラインを見せないという思い切った手段で、全面フリルを取り入れてみました。

この際に、今までは作っていない大きめサイズに型紙変更、そしてリュックにもなるという生地のイメージとのギャップを持った1点を作り上げました。

表面的な飾りではなく目的を持った「機能」になる、バッグのラインがどうしても汚い悩みを前向きな意味で隠す為の全面フリル

フリルのイメージ:シングルで間に挟み込むだけのシンプルさで、より機能の方向に寄った使い方をします。
使用生地:表地(ベージュxマルチ小花柄)-ちりめんプリント、ポリエステル/100%、原産国不明(おそらく日本製)。裏地(赤)-ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。
ハード薄芯の接着:ちりめんは本来バッグには向かない薄手、ハード薄芯で貫禄を出します。
フリル縫い付け:長いフリルを作り、縫い付けを先に済ませておくと作業しやすいです。端から7mm程度を固定。
本体のフリルの設置完了:「中表」で設置したので今は寝ている向きですが、最終的には起き上がります。
底面もフリル設置完成:これで全面パーツのすべてのラインにフリルが挟み込まれたということです。
裏地付け:それぞれのパーツを板状に縫い代を隠す「中表」でひっくり返してプレートを作っていきました。

このタイミングで、底には、「底板」が内蔵されました。

ファスナー付け:なかなか難易度あるカーブのファスナー付けで、裏面が丸見えなことも別の課題です。
リュック用Dカンの設置:タイミングはもっと前の表地と裏地の合体のプレート作りの際に挟み込んでいます。
本体と底の合体:底パーツを本体と縫い合わせるのがラストの作業です。
ちりめん小花柄のフリル付きドーム型バッグ完成:<サイズ>縦30cmx横31cmxマチ12cm。リュックです。
背面:ポケットも背中と接触する面に付いています。机の上などに置いた時の風景に一致します。
内側の様子:貼り付けフラップポケットが付いています。取っ手は「片面ハトメ」に通す形。フリルが全面的です。

これをご覧になると、随分ぱっかりと開き過ぎていると思われるかと。

その通りで、ファスナーを上部1/3程度、せめて半分で止まる短いものに変更するべきでした。

複数の金属パーツ:すべてゴールドで統一。共布の取っ手は馴染み過ぎて1本調子、後日本革レザーの赤へ変更。
お洋服とのコーデ:同じベージュのプリーツタンクのデニムコーデに合わせてみました。お洋服は無地が◎。
後日付け直した取っ手:共布よりもこちらの方が良いと思います。赤がコントラスト効果あり、パンチも出ます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.22からおよそ5年後の2025.07.11にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

この時にもし、今までと同じようにサイズの変更のみでトライしていたら、フリルの「機能」を知ることは無かったと思います。

随分思い切った全面的なフリルであり、底面にも付けてしまいましたが、このとことんやってみた思いっきりがかえって分かり易かったと思います。

2025年現在では、このデザインはもう作っておりません。

ラインのみならず、内部のファスナーの設置の汚さの問題や、様々な困難があり「作らない」という選択をしたのです。

この「廃止」は残念なことではなく非常に前向きなものであることは、こうしてとことん作ってみるという過程を経た結果。

「捨てる・失う・やめる」ということは、次のフェーズに至る前の努力あってこその前向きな気持ちと決断であり、ただの手間省きや近道には無い大切な過程です(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

コスチュームジュエリーとしては高級ライン、職人不足で希少な古物のベネチアングラスジュエリーの価値【188】

アイキャッチ画像188

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ベネチアングラス」は、イタリア生まれの伝統工芸のガラス細工のこと。

日本のガラス工芸「トンボ玉」「びいどろ」にその様相を同じくする、美しいガラス工芸品です。

今では技術を要するこの製作の人手がないことで、希少なお品になってしまったようなのです。

希少になった現在の中、有難く出会った古物のベネチアングラスペンダントが大きくて非常に美しかったのでご紹介致します。

出会いの場所は「メルカリ」サイト、出品者様・「メルカリ」様どうもありがとうございました<m(__)m>。

工業品ならではの豊富なカラーバリエーションの中からは、「赤味」のカラー↓。

ベネチアングラスペンダント:縦4cmx横3cm。チェーン部分は自主アレンジ。ゴールドベースで赤味寄り。

他の小物やお洋服との相性良きコーデのイメージを複数のクリップでご提案したいと思います。

古物のベネチアングラスジュエリーのご検討の際に、もしかして青味のカラーを選択された場合へのヒントに、是非ご覧いただければと思います。

古物のベネチアングラスペンダントのコーデ、まずは希少なハイレベルコスチュームジュエリーだというベースで考えていった

コーデを考案する前にまず、そもそも「ベネチアングラスジュエリー」のジュエリーという分類の中の位置を確認、実際に「レンタルジュエリー」のユーザー様からの手応えで感じた背景をもって独自に示してみました↓。

ジュエリー全体の中のベネチアングラスの存在:「コスチュームジュエリー」の領域に入ると見ています。

ただ、この写真では、コスチュームジュエリーの中でもハイブランドのものをピックアップ、そのブランディング価値をも含んだレベルにも肩を並べると考えております。

コスチュームジュエリーはプラスチックやガラスの工業製品という見方もできますが、ここ近年の品薄で希少な冒頭の事情による背景も鑑みています。

似たところでは、「七宝焼き」があり、「ベネチアングラス」に並ぶレベルの高いコスチュームジュエリーという位置付け。

続いて、お品物の細部の美しさを見ていきます↓。

ベネチアングラスペンダントのズーム:裏面も素敵。何といっても抽象的なマーブル質な内部の柄が魅力。

バチカンは、ゴールドの線径の大きな「丸カン」が見つけられずチェーンで対応。

次に、お洋服や小物類との相性をご提案したいと思います↓。

他のジュエリーとの組み合わせ:同レベルのコスチュームジュエリーと合わせるのがしっくり来ました。

どちらかというと、カジュアルで抜け感ある装いに向くと考えます。

そうは言っても、一番左のマーブルの類似のカラーであるリングは、「エンポリオアルマーニ」製、右のゴールドブレスは、ステンレス製であり、一定の良きレベルを持っています。

組み合わせ相手によっても、ベネチアングラスペンダントの素敵さが高められるということになります。

黒のフクレワンピースとの組み合わせ:無地まっさらではない、凹凸感あるフクレ加工と柄がどこかリンクします。

まず、黒には間違いなく相性が良いということです。

ペンダントの中の色との組み合わせ:ピンクがわずかに見えるペンダントの柄とワンピースの色がリンク。
茶色のパンプスとの組み合わせ:実はこのペンダント、黒にも茶色にも合う融通性があるのでした。
柄バッグとの組み合わせ:同じ抽象的な柄のビニール製のバッグ。実際に近づけてみるとなんとぴったり。

このバッグは靴ブランドの「Yoshinoya」様のもの、取っ手やファスナーのつまみがが本革レザーの焦げ茶という良質さ。

以上、「ベネチアングラスペンダント」のコーデの可能性を見てみました。

あとがき

こうした工芸品は元の製造されたままの状態だと、味気ないチェーンが付けられていたりします。

ステンレスチェーンへの自主アレンジは、抜け感の装いには相性の良い、ロング丈をあてがっているのです。

そして、地金のカラーをしっかりと統一することで方向がまとまっていきます。

そうしますと、こういった大ぶりなペンダントでありがちな「おばちゃんスタイル」の方向には行かないと思います。

何歳でも「おばちゃんスタイル」などと思われたくないはず、この先はエイジレスにどんな年齢でも自信を持ち能動的に装っていこうではありませんか(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

ハイブランドバッグの高級感を高めるオリジナル金属パーツに注目、良質な金属パーツの自社ホームページのお店の発見【187】

アイキャッチ画像187

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ活動の中で、アイデアや技術が未熟な時期にハイブランドバッグを拝見させていただきました。

なぜハイブランドバッグに注目するのかと言いますと、ある意味「哲学的」であるからです。

そのラインにした理由、そのパーツを付けた理由など様々な理由が多くを語らないクールな表情の奥に秘蔵されているようなのです。

伝統的なハイブランド様はあれこれ苦労話やエピソードを語ることが素敵な事ではないと考えているように感じます。

ただ、時代の流れと共に、アウトプットすることこそユーザーへの理解やコミュニケーションに繋がる現在では、製造背景や現場を時々ご紹介していただくことも出てきたよう。

しかし、包み隠さずとまでは行かないのも伝統のスタイルを保持していくことこそ威厳でありプライドなのかもしれません。

ハイブランドバッグの金属パーツ:どれも唯一という程の芸術的なフォルム、バッグのレベルを一層押し上げます。

このたびは、ハイブランドバッグに見られる金属パーツの良質さがずば抜けているという点に注目しました。

1点物志向を貫く当ハンドメイドバッグ製作スタイルでは、この細部にわたる良質さの追求は大いに参考になることだったのです。

製造業者様の自社ホームページ内で見つかるバッグの留め具パーツ、1点物の良きレベルアップにお助けいただいた

チェーンの長さの調整:重めのヤットコをダブル使いでチェーンを開閉。「MK PLUS:エムケイプラス」様にて。

このお店は自社ホームページです。

写真で見ただけでも、丁寧で良質なツヤが感じられ、実際に厚みもあります。

ハイブランドバッグの金属パーツを触った時と似た感触を得ました。

更にデザインも他の普遍さからは頭一つ抜けたものを感じました。

その他、「Parts Labo:パーツラボ」様も同じく自社ホームページ。

ここはDカンなどの幅のラインナップが広く、28mmという微妙な幅もお世話になっています。

25mmでもなく30mmでもない中間の存在は有難いのです。

もし、総合的なサイトのみで探していた場合、こうした金属パーツに特化したお店のようなアイテムは見つけにくく、無難な横並びで同じ目新しくはありません。

まずはしっかりと自らの軸を持ち、「こうしたパーツを探したい」という能動的な探し方(画像からよく入っていくことがあります)が自社製造の素晴らしい附属屋様に出会えることがあります。

【150】の投稿で完成していた一番左のキューブ型ハンドバッグにチェーンショルダーを加えたのがこの度の作業。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2020.08.19からおよそ5年後の2025.07.08にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直しここまで綴り直しをしてまいりました。

2025年では、金属パーツ自体をバッグに使用することを極力最小限にしています。

定番モデルの「切餅:エコバッグ」では、金属パーツの使用はゼロ、「餅巾着:ナップサック」では、Dカンのみです。

既製品パーツを極力使わないことは、すっきりとしたスタイルへの変化であり、特に打ち込み式のセットになったパーツは永続的ではないという見方から全面廃止。

もしかして、調節機能が必要な線コキや取り外しのためのナスカンは今後も必要になる場合があるかもしれませんが。。

Dカンに関しては、ショルダー付きのバッグである以上必ず求める唯一のパーツとなります。

反対に、ミニマムになればそれだけそのパーツの存在感は増すと考えます。

たった2個ナップサックに付けるだけでもDカンの幅を追求し、このたびご紹介のような良質なパーツ専門の製造業者様から購入したいのです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク