あったかいループウールジャケットとの重ね着で長期間着用できる古着ワンピースだけのワードローブ作り【230】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2020年現在から見ますと、5年前は大変な洋服持ちでした。

その後、2017年末に会社勤務をきっぱりやめ、個人事業主をスタートしたという影響も大いにあるかと思いますが、ワードローブもうんと変わりました。

どのように変わったかというのが、ミニマム嗜好にどんどん変化したことです。

以前の服持ちのクセが出て、今でもついつい増やしがちではあるのですが、明らかにクローゼットの中がすっきりとしたものになりました。

洋服の数がミニマムになった分、反対に「こだわり」には重きを置くようになりました。

少ない数でこだわったワードローブにしていこうと考えているのです。

その「拘り」の一番大きなところは「古着だけを着る」というところ。

実際に秋真っただ中のコーデを決めていきました。

その記録をここでご紹介したいと思います。

古着ということのくくりの中でもさらにもこだわる点を面白く感じていただければと思います。

黒白ワンピース特化の秋コーデ4選

黒白だけの色を使ったワンピースばかりのそろえ方になります。

では、1点目から合計4点をご紹介致します。

1)黒の同色水玉ジャカードのロングワンピース:襟のV字のひだがとてもクール。ブランドは「WING」。
2)黒地に白の水玉のロングワンピース:ウエストをベルトでアレンジします。ブランド「ZAZIE」。
3-1)ノースリーブのベルベット素材のロングワンピース:ブランドは「VIVID AKIKO NEWYORK」。
3-2)上のノースリーブの上にブラウスを重ね着:ブランドは、子供服の女の子の160サイズ「DECORA PINKY'S」
4-1)花柄のゆったりロングワンピース:ブランドは「MINA」。
4-2)こウエストラインを出すためと黒の細ベルトを装着。随分とラインが素敵に変化します。

以上の4選でした。黒白コーデというところと、ロングワンピースであるところに片寄せてとことんそろえてみました。

どれも黒ベースというところにジャケットの合わせやすさが生まれます。

ご想像通りこれらの4点に共通にはおれるジャケットとして選んだ色は黒。

秋が深まっても冬直前まで行ける黒ジャケットのあったかい素材は有効です。

ウールジャケット:ワンピの上に気軽に装えます。これ1つで長期間長袖ワンピが着用可能になります。

思い切った冬みたいなふんわり素材であるループツイードのようなウールであることがポイント。

これが長い期間ワンピースを着用できる幅を広げます。

サマーウールや毛/100%の表示の薄手にはないアイテムで貴重です。

あとがき

今回の秋のコーデをご紹介して、少ない数でも豊富に感じる無駄のない様子をご覧いただきました。

着まわすということも、実は結構な技術が必要です。

これには合ってこれにはあまり合わないなど優劣がどうしても生まれてしまい、雑誌の着回しコーデを今まで拝見してみてもそう思うところがあります。

そうすると、着回しをするセット組を考えることというのはかなりレベルが高いことなのです。

それよりももっとその手前の、技術などを特に使わない、「好きなものをとことん特化して着る」ということも1つのミニマムな数を着る着方としてはあると私からご提案してみました。

このたびの特化事項としては、「黒白のみ」、「ワンピースのみ」という2点です。

とことんワンピースを堪能することもでき、そこからワンピースについてあれこれ語れるほどの深堀りもできるような良さがあります。

とことん同じアイテムを着ることで、アウトプットできることが生まれることは、とても発展的です。

そういった数々のノウハウの誕生がもしかしたら「おしゃれな国民性」になってゆくのかもしれません。

多くの方がおしゃれな「パリジャン」みたいに。。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

エコバッグをスタイリッシュに仕上げたい、左右等分に厚みを均等にならすための両サイドの三つ折りを倒す方向の徹底【228】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

連続でエコバッグ製作をしています、エコバッグ製作週間をもうけております。

たためるけれども丈夫さも追求したデザインでして、多種の生地で1点ずつ作っています。

レジ袋型はたっぷり容量に限界を感じておりまして、「トート型」を採用。

レジ袋というよりも「紙袋」の代わりのようなデザインです。

今回は、サイドの縫い代を利用して三つ折りする形の縫い代始末のパイピング部分と、底を共生地でラッピングするという2つの厚めの部分が重なり合った部分を追求します。

この部分をいかにすっきりとまとめるかという工夫において、ラッピング同士が重なる部分を平らにならす工夫を致します。

両サイドの三つ折りに関しては同じ面に向かって行う

まずは、両サイドを地縫い、三つ折りラッピングという手順で縫い代を隠します。

いきなり三つ折りラッピングはしておらず、地縫いを先に行っています。

三つ折りは同じ側で行う:2.5cmの縫い代を地縫いし、右端のように三つ折りにして縫いとじステッチ。

↑おおわくこのようなイメージですが、もっと近寄って詳しく見ていきます↓。

2.5cmのサイドの縫い代の地縫い:この2.5cmの箇所にステッチを入れてしまうことを後に見直しました。

2.5cmの縫い代のそのままではなく、半分以下の7mm程度にまずステッチを入れると、その見えたくないステッチが三つ折りの中に隠し込まれ、2本目の縫い閉じのステッチの後ステッチの跡が1本だけ見えてすっきり。

このやり方だと2本のステッチが不ぞろいで目に映るところに困難があり、そうであるならばと現在の「当ブログの手直し」の際にこうしてお伝えし直しております。

画像は改善前の画像なのでご了承下さいませ<m(__)m>。

サイドの地縫い後の三つ折りのスタート地点(上の方が底周辺)。
サイドの三つ折りステッチをかけています。
サイド三つ折り同士は同じ方向へ倒す:反対側もこちら側と同じ向きへ倒しています。
底部分のラッピングを倒す向き:先ほどのサイド部分と反対側に倒します。
すべての縫い代を縫い閉じた状態:Tの字の横がマチ、縦の細い方がサイドの三つ折り。

全く写せていませんが、画面には映っていない底のラッピング部分はこのサイドとは反対側の左側に倒れています。

出来るだけ平にすることで、マチのラッピングをしやすい状況を作って重ねたわけです。

縫製の順番は、サイドの三つ折り→底のラッピング→マチのラッピングということがマストです。

支柱の位置を外側寄り過ぎの間違いをしました・・・無くはないかな(^_^;)

ダイヤ型ピンドットジャカードのエコバッグ・・・赤い色が目を引きます。
底ベルトは裏面の赤ではなく、表面のピンドット生地を利用してなじませています。

実は、大きく間違えている点がありまして、支柱の位置が外側過ぎました。

もう5cm内側が正解。

しかし、一見気にならないという見方もありますが、仕様とはちがってしまいました(^_^;)。

今後の課題として思うことは、底ベルトがまっすぐに付いていないこと。

しっかり直線を引いてそれに忠実に縫い付ける必要があります。

もう1つ、以前のバイカラー仕様の際に底部分が混沌としていた理由として底ベルトまで無地の生地で仕立ててしたところをこのたに共布にしたことで、より支柱のアクセントがくっきりと美しくなりました。

これで腑に落ちています。

あとがき

今回は、赤色が登場しました。

スーツに合うということがテーマなので、ピンドットは、ネクタイを思わせるような雰囲気があります。

少々クセのある柄かもしれませんが、そんな柄も気軽に持てるところに、エコバッグの良さがあります。

常に持っているバッグではなく、時々出して使うだけのバッグならではです。

「繰り返しの柄」はメンズ小物のネクタイの「小紋柄:こもんがら」を彷彿とさせます。

ジャガードの当配列はきちんとした印象にもなりますので、スーツにもよくマッチしそうです。

まだまだエコバッグの製作続きます。

次回もまた新たなる生地が登場。お楽しみにどうぞ(^-^)。

年代物のお土産物のオニキスネックレスのメッキ留め具への不満、しっとりと良質な品物になるようSV925へ交換するリフォーム【226】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2010年を過ぎた頃からの天然石ブームの影響で、次々と天然石の一連ネックレスを作ったものです。

その中で天然石の中では定番のような存在の「オニキス」のネックレスも作った経験があります。

ただ、自作の場合は、同じサイズの珠の一連を購入して1点物として製作したので、その出来上がりは、円形のようなフォルムになりました。

そう考えますと、お土産物の古物ネックレスのオニキスが玉のサイズが、場所によって変わっていて、おさまりのよいU字に装えるという魅力がここにあります↓。

古いオニキスネックレス:胸元に向かうにつれて珠のサイズが変えてあるこの作りこそが古物の味わい深い姿。

多面カットの中でも特に表情があると感じる32面カットのオニキスネックレス。

留め具をこのたびメッキからシルバー925へ変えていきます。

一度バラバラにして組み直しをするといった作業を致します。

よって、ネックレス1本を自作することとほとんど同じ作業です。

珠のサイズの並びは、元のままをそのまま続行するのがよい

珠のサイズが、今回の場合はばらついています。

小さいものは、5-6mm程度、大きいと10-11mm程度までの幅があります。

首周辺が小さいものを、一番視線が向かうトップ周辺を大きい珠のサイズというように、だんだんと大きくなり、また首の方へ戻っていく時にだんだん小さくなります。

この配置が美しいバランスのとれたU字を描きます。

作業手順と注意点

まずは、留め具の部分をカットします。

この時に、ニッパーという刃の付いたペンチのようなものを使います。

ニッパーという道具を使って留め具の根本をカット。

次が早速注意点。

バラバラにするといっても、玉のサイズの違いがうまく配置してあるのですから、このままを活かしますので、そっと上側に置きます。

留め具を外した後は、もとの糸が通っているままそっとそのまま置きます。

この順番で1粒1粒移動するように新しいテグスにはめていく、それが取りこぼさないようにはめ込み直すための確実なやり方です。

必要パーツ:まずはテグスの8号。釣り糸と同じもの。左からつぶし玉2個、ダルマ板1枚、引き輪1個。

つぶし玉でさえSV925製なのです。

こうした細かなパーツにもこだわりを入れ込みます。

一番最初に通すのがつぶし玉。
そして、引き輪をその次に通し、再び折り返して、つぶし玉にテグスをくぐらせます。
そして、つぶし玉を引き輪に近づけて、適正な位置でつぶし玉をペンチでカシメます。
1個目の珠にテグスを通しました。先端はテグスが二重になっていてできれば2本ともすっきりと穴に収納。
そして、次々に珠を元の並び順の通りに1つずつとって新しい方へはめ込んでいきます。
全部通し終わったら、ダルマ板取り付けに当たって、まずつぶし玉を通します。
そして最後ににダルマ板を通しまして、折り返して再びつぶし玉の中へ。。
最初の引き輪の時とと同じようにペンチでつぶし玉をかしめます。余ったテグスをカットし、穴へ隠して完成。

テグスがだらりと余らぬよう、それでもキツくなり過ぎぬよう、目安はダルマ板が遊べるぶらぶら揺れる程度を保ちながらの位置にして行います。

そして、最初と同じように一番最後の珠の中に隠れる最大限の長さでテグスをカット。
ニッパーでテグスをカットしました。
ヤットコで飛び出しているテグスをつまみ、回転させながら一番最後の珠の中へ入れ込みます。
金属がシルバー925で統一されていて気持ちが良いです。前の取り外した留め具が左手のもの。
オニキスのショートネックレスリニューアル。美しいです♪。
使用した道具:一番左端の「ビーズリーマー」をのぞく3点。「ニッパー」、「ヤットコ」、「ペンチ」です。

ジュエリーで今回のようなちょっとした手直しなどをする場合、真ん中の「ヤットコ」の出番は多いです。

通常ヤットコは2個を1組で使うことがとても多いので、実はもう1点同じ物を持っています。

あとがき

オニキスのネックレスは、1点持っていると黒コーデに映えやすく使える場面が多いです。

それは、黒というカラーが強い色だからということも大きいです。

豊富に産出され珍しい天然石ではないものの、バッグや靴に黒が多いということに歩調を合わせるかのようにオニキスジュエリーが良き小物として活躍してくれる場面は多々あるのです。

このたびの32面カットのネックレスでしたが、以前に12mm珠一連で製作した際には、K18YGの留め具にこだわってエレガントな雰囲気を目指して自作したことがあります。

一部分しか映っていませんが、自作のオニキスの12mm珠ネックレスです。整った64面カットです。

エレガントにもカジュアルにも顔を変化させられるオニキスという天然石は万能です。

もともと影響を受けたのは、アメリカの女優さん(「ジェニー・ガース」様)が黒いワンピースに着用していた写真を拝見しての参考からです。

セレブ様達は目立つ存在ですので、よくその装いを参考にさせていただいています。

ゴシップ生地などの写真も誰それとどうこう関係なく、どんな装いなのかに細かく注目して見るという研究の仕方もしています(^_^;)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

レジ袋のイメージそのままの真っ白のエコバッグ、骨のような役割もありそうな底周辺のラッピング縫い代効果【225】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近エコバッグ製作週間で連続製作中です。

題して「スーツに合うエコバッグ」。

会社帰りの立ち寄りでのお買い物を想定、スーツに合うような素材をチョイスしたエコバッグです。

メンズライクな雰囲気のスーツに合うというのが、最初に完成したものでした。

このたびは、エレガントな女性っぽいスーツに合うようなエコバッグも作ろうということで、薔薇柄ジャカードの入ったカーテン地で作ります。

透かしのような雰囲気で爽やかです。

使用生地:ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。

この生地で作る一重仕立てのエコバッグでは、縫い代を隠すことを工夫せねばなりません。

その1つの案として共布ラッピングがあります。

別で裁断した共布をうまく縫い代へ美しくくるむことが出来れば成功となります。

ただ、ラッピングは難易度はありますので、日々練習なのですが、成功するための融通が利きやすいようゆったりとした幅で行います。

底部分のラッピングを美しく仕上げるコツ

ラッピング部分は、中側のことですので視界には入りにくいものです。

しかし、そういったところでも能動的には見ることが可能な場所なので、視界に入る部分として意識して作っていきます。

底とマチは三つ折りが生地によっては厳しいので、ラッピングの方法を採用しました。

まず、底部分1.5cmの縫い代を印付けします。
表面と後ろ面を中表に合わせて待ち針。
縫い代1.5cmの印を付けた線の上を、行って帰ってくるというふうに地縫いを二度縫いします。
底のラッピング布:巾6.5cmをど真ん中でアイロンで折り、両端1.5cmに印を付けてアイロン。
更に、仕上げでもう一度ど真ん中にアイロン。意外にこの二度目のど真ん中アイロンはこの後の作業に効果。
そして、本体の端とラッピング布の端をぴっちりと合わせた状態でラッピングの地縫いからスタート。

縫う場所というのを、縫い代の印から少しずらすのがポイント。

印の1mm程上側(実際のミシンをかける向きでは右端)を縫うのです。

そうすると、次のくるみ込む場面が地縫いが見えることなく綺麗になります。

ここを線の真上とか、ずれて下を縫ってしまうと次のくるみ込みの時に縫い糸が丸見えとなるわけです。

この物理的な構造は大変重要です。

ラッピング場面:先ほどの縫い位置のを1mmずらした効果が上手く出ました。地縫い糸が飛び出していません。
アイロンで微調整などをして、待ち針を適正な均等な位置に留めます。
反対側にも待ち針をしてみました(邪道かな)。どちらの面も布の幅が均等である必要があります。
縫いとじのステッチ:際を縫うのではなくて、中に少し入った3mm程度の位置を縫うのが良いです。

反対側に貫通しないという事態が起こりやすいのは、際を縫いがちだからです。

縫い始め最初の方裏へのステッチの出方を確認しながらゆっくり始めると良いです。

そして、縫い閉じが完成しました。
反対側もキチンと良い位置にステッチがのっています。

ラッピングはかなり繊細な作業です。

1-2mmほどのわずかな分量が影響していきます。

一方で、成功すると大変美しくなるという素晴らしいゴールがあります。

かつてのポリビニール袋の延長のカラーで完成した「スーツに合うエコバッグ」の完成

スーツに合うエコバッグ:レースカーテン地VER:<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。

白色がさわやか。この典型的な薔薇柄は元の使い方であるレースカーテン地としても人気のようです。

底部分底ベルトと支柱のおかげで丈夫そう。はるかにポリのレジ袋をしのぐ強靭さです。

このミラーレースの強度ですけれど、見かけのイメージよりははるかに頑丈のようです。

ただ、もともとカーテンは、何か込み入った場所にいろいろな物体からの衝撃を受けるものではなく、ひっそりと片隅に静かにゆれているものです。

そう考えると、バッグになった以上、かけてあるだけとは違い様々な衝撃を受けることになります。

そうした時に、どこまでの強度なのかというところは未知な部分はあります。

今後使いながら様子を見てお伝えしていくことになります。

あとがき

エコバッグの長持ち度もどこまでのものかを使いながら常にチェックしています。

自転車のカゴにたくさんの食料品を入れての持ち運びが大半ですが、この底ベルトや支柱の安心感は確実なものです。

実際にただいたフィードバックの中に、「大きなボトルの洗濯洗剤を3点入れても安心全然大丈夫であった」とのこと。

随分活躍してもらっているようです。

たかがエコバッグながらいざという時には力持ちであってほしい。。

そのような思いの意思表示としての複数のベルト機能です。

このたびのラッピングも縫い代をきちんと隠すことで擦れから生地を守る働き、そして実は「骨」のような役割もあるのではないかと思っております。

コツが必要なラッピングですが、たくさんのお品をラッピングする中で感覚的なコツを多く見つけ、高い手仕事技術を養いたいですね(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

ワンピースの裏地のパンクのハギ目のお直し、裂けた繊維状の部分こそ修復の「砦:とりで」である【224】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、実は特殊なコーデ方法からのスタートで古着ワンピース購入に行き着きました。

その特殊というのは、すでに持っているこれも昭和時代の鼈甲ネックレスに色がぴったり合う靴をまず探して、そのネックレスと靴に合うようなワンピースを探したという見つけ方でした。

このように、小物を基準にして洋服を探すという逆の発想の探し方もあるのです。

例えば、お手持ちの行き場のない難しいアクセサリーがあるとしまして、それを活かすには、それ中心のコーデをしていけば「アクセサリーが使えるものになる」ということが実現できるのです。

主役にするものは洋服だけとは限らないわけです。

オレンジ茶が差し色になるためのワンピースを探した結果。。

ネックレスや靴が主役:ベージュ色のウール素材のノースリーブワンピースは「NEW YORKER」。古着です。

実はこのワンピース、裏地のヒップ周辺がパンクしていたのです。

このパンクのせいで、このようなワンピースが残っていたのだと思うと、逆にこれはチャンス。

パンクさえなんとか直せば素敵には着用できるわけで、ここでリフォームの意欲がメキメキ湧いてきました。

広範囲にわたってパンクした困難なお直し方法のアイデア、伸び止めテープや接着芯の利用

裏地のお尻周辺の広範囲なパンクの様子:特徴は、裏地の継ぎ目が毛のように裂けている点。

おそらく、毎日の自転車通勤に着用されていたのだと予想されます。

お尻部分はただでさえ、座る時に引っ張られますし、自転車ではその圧力は倍増。

裏地がパンクしやすい状況が多いのが自転車に乗るシーンなのです。

では、ここから実際にやったお直しの手順を写真とコメントでご紹介しますね。

後で動画も出てきますが、写真もかなり細かいショットを押さえてあります。

まず、もう役には立たないだろう横向きにぼそぼそと飛び出し過ぎたほつれた繊維だけはカット。

ただし、縦に草みたいにシャッシャッと残っている部分は絶対カットしないように!!。

これがのちに大切になります。

まずは、アイロンで平坦にします。
7mm巾のストレートの伸び止めテープ:残した繊維状のハケのような部分に布の付け足しと補強の意味で接着。
こんな風に伸び止めテープが元の状態に近い布のような役割を果たしてくれます。
そして、この伸び止めテープとほつれた端の部分を中側に隠すべく、少な目の幅で1度折ってアイロンします。
隠した良い位置のスタート位置に待ち針を留めてから、仕付け糸をします。
仕付け糸完成です。片倒しの状態が作られています。
ミシンの段階に入ります。2本のミシンステッチを入れます。まずは、視界に入る外側面から縁2mmをステッチ。
反対側の内側に隠れる部分の端っこがぴらぴらしているので縫い留めるというのを兼ねてこちら側も縫います。
合計2列縫いました。これで完成です。こちらは外面の出来上がり。
内面の出来上がり

あまり上手ではありませんが(^_^;)、丁寧さを追求するともっと美しく仕上げられることが見込めます。

なかなか丈夫にもなりました。

お直しの際にできるだけもとの状態のイメージのままということをイメージするのが良いですね。

今回のような大幅なパンクを考えると、ちょっとしたパンクの段階で気付いててお直しした方がまずは良いです。

そもそも、裏地付きのタイトなスカートやワンピなどの服装の時に自転車はよくないとも言えますね。

しかし、ここまでになってもなんとかしようと思えば手段はあるということです。

裏地1つで、手放すしかないとあきらめるのはもったいないことです。

あとがき

私は、リフォーム業というのはしておりません。

洋服のリフォームは洋服が作れる人がされていることが多く、洋服に関しては、洋裁のサイトのテストで「0点」を取ったという記録があるほどの洋服作りの「敗退者」なのです。

ただ、ハンドメイドバッグ作りの独学ノウハウはありますので、この度の伸び止めテープの案などはバッグの製作の経験から出たものだと思います。

全体コーデとなったときに、古着のみを購入するスタイルは、どうしてもリフォームが必要なことがあります。

自分に合うものを選ぶというのは望ましいことなのですが、それ1点しかないという状況なので、サイズや仕様を希望通りに変えていきたいと思うことがたくさん出てきます。

よって、こちらのお直しの技術はある程度得ていく必要があると思い、独自にリフォームを体験しています。

今のところは、自分のお直しの必要の場面を必ずアウトプットするようにして公開しています。

結局はすべて実体験からが一番率直に語れますので、実際にやってみたことをこうして記録として残すことの意味があります。

特に洋裁の専門に携わっておられなくとも、古着がお好きであれば、この「お直し」の分野にも目を向けてみて下さいませ。

外注は綺麗にはやっていただけますが、手の施しようがない場合お断りもありますし、高額です。

ピカピカの新品ではないからこそ、練習と称してお直しの技術を自分で身に付けていくことも古着の気さくさです。

多忙な日々をお過ごしの中アイロン要らずの美しい和風コーデを実現、こだわりあるちりめん三昧なワードローブ【223】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグでちりめん素材を扱ったことをきっかけに、ちりめんがいかに独特で美しい織物であるのかとことに感動致しました。

やわらかなようで、実はきゅっと収縮した部分が丈夫。

うねりが非常に美しい芸術品のような素材であると思っております。

このたび、秋口用にとお洋服を探していたことがきっかけで、ちりめん素材に的をしぼったお洋服のラインナップを目指しました。

そうして、3セットのちりめんのセットアップコーデが完成致しました。

いろいろ探した中で、ちりめん専門に特化したブランド様なども発見。

楽しいプチコレクションが出来上がりましたのでご紹介致します。

ちりめん以外であっても、何かの素材とかデザインに特化したようなこだわりのあるラインナップということの面白味がお伝えできればと思います。

ちりめんのお洋服を作られているブランドの発見と3セットのコーデ

今までちりめんのお洋服に目を向けたことが無かったので、ちりめん素材に特化したブランドがあることをこの度初めて知りました。

某百貨店で、そういえば、足を止めて見ていたら店員さんが声をかけていただいた時のあの店、ちりめんばかりがあったような。。

そのブランドが今回登場のブランドではないようなので、複数のちりめん特化ブランドがあるようです。

1社目は「三年坂:さんねんざか」様。

今回無地のちりめんのスカートに登場します。

そして2社目は「詩仙堂:しせんどう」様。

今回、多くの柄のちりめんがこの「詩仙堂」様のお品です。

上:ピンク地の大花柄のノースリーブ/下:黒の無地の台形気味なラインのスカート。ミモレ丈。
上:黒のサマーセーター。大花柄がジャカード/下:スカートはミモレ丈のワインやグレーを使った渋めの色。
レース素材に裏地が付いたフレンチ袖プルオーバーの黒。とライムカラーのマルチカラーの花柄スカート。

3セット共、上下の片方が無地ライクの黒です。

綺麗なカラーの中にも黒っぽい色の柄が入っていることで、合わせる相手を考え上下をセットアップした「関連付き:リンク」が出るよう工夫しました。

上下コーデにアクセサリーを加えていく

では上の3セットをそれぞれに、マッチしたネックレスやペンダントを合わせていきますね。

黒色のネックレス:天然石のオニキスの64面カット。強いカラーの黒を首元にも入れていき全体の黒配分を調整。
エンジと黒のミックスのネックレス:十勝石(とかちいし)という北海道の名産品のネックレス、溶岩みたい。
ゴールド寄りなマルチカラーのペンダント:ベネチアングラスというイタリアの名産品。

嬉しい偶然もあり、それぞれに無理なく溶け込むアクセサリーが配置。

アクセサリーもそれ1つだけを見ているとややクセがありそうなアイテムでも、お洋服と合わせると貴重な存在感であることも。。

特に高価なジュエリーである必要はありません。

むしろ美しく調和した組み合わせにちゃんとなっていくのかがワクワク感ある作業です。

実は、この「組み合わせ」の作業こそが、最も「生きがい」としている場面です。

あら、言っちゃった(^_^;)。

あとがき

ちりめんコーデプチコレクション3点(登場ブランド:「三年坂」様・「詩仙堂」様)。・・・すべて古着です。

ここ近年のまだまだ暑い秋口、ノースリーブも十分活躍してくれます。

ちりめんは、アイロンはほぼ不要なのではないかと思います。

特にこの今回のアイテムは、すべてポリエステル/100%のちりめんです。

お洋服には丸洗いしても姿が変わらないポリエステルちりめんが一番実用的です。

きちんと大切に着ていけば、新品とほぼ変わらない状態が続きます。

一度ちりめんのお洋服というところにも目を向けてみてくださいね。

古着好きは、元の売り場がどの年代層のためのものであったかなどの固定概念を無視して、すべてのお洋服から選りすぐります。

かつては「お婆さん」が着るものだと思われていたちりめんの洋服かもしれませんが、むしろ全世代に受け入れられてほしい程の素敵な素材だと考えます。

お洋服コーデは自分表現ですから、受動的よりも能動的に自ら求めていく体勢が望ましいです。

本来セットアップでもないのにセットアップを組むなどもアレンジ。

元々お洋服もデザイナー様からの「提案」であるわけで、それを受け取り、自分のフィルターにかけて出来上がったそのお味というのが「コーデ」なのだと思います。

コーデは自分探しの「旅」の行き着いた場所の1つ、「ただ着るだけで良い」という考え方、本当にそれで良いのでしょうか。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

グレーの良さをジャガードで知る、ヘリンボン柄がスーツにぴったりな160cm幅の生地を利用したエコバッグ【222】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当ブログ内では、グレーの色について書いた記事が複数ございます。

グレーというのは、シャープで強い黒よりもマイルドでやわらかい印象である点が魅力です。

その良さを堪能していただけるような、トーンが甘くなったグレーのジャカード、柄はヘリンボンでエコバッグを製作致しました。

前回の黒xシルバーグレーのバイカラー仕立ての時からの学びと改善を今回で改善しています。

大枠今回の出来上がりが完成形になったかな。。という印象です。

どうぞ、改善された底の部分の作りにもご注目くださいましてご覧くださいませ。

底ベルトを支柱よりも先に設置した出来上がりの様子で分かったこと

まずは、要(かなめ)である底部分の縫い付け場面です。

先に底ベルトを縫い付けて、その後支柱を縫い付けるという順番に決定。

その結果、とてもすっきりした印象になりました。

底ベルトを先に設置:縦向きの支柱は後で重ねます。出来上がりのすっきりさ、持ちあげる機能との相性です。
出来上がりの底面の様子:支柱が前後でぴたりと位置が重なり気持ちが良いです。
両サイドの三つ折り始末:本体の縫い代を使います。2.5cm(1.25cmずつ三つ折り)に変更しています。

この縫い代は、パイピングの幅が1cm強。前の1.5cmの縫い代ではパイピングを0.75cmに補足仕上げることになり、厚い生地やほつれやすい生地が大変難しいものでした。

よって、この改善も綺麗にできるコツにもなるかと思います。

ただ、これもミリ単位の正確さを追及することになりそう。。

というのも、こちらをご覧くださるとご理解いただけるかと思います↓。

2本のステッチのばらつきの課題:地縫いの線三つ折り線の2種。この巾を均一化するのか地縫いをやめるのか。。

もう少し詳しく解説しますと、2本の線の内左側は三つ折りのステッチ、右側は地縫いのステッチの線です。

そうしますと、地縫い→三つ折りで行く順番からは、地縫いした右側のステッチの意味が結局ありません。

そうすると、この部分は、同じカ所を地縫い/三つ折りステッチ兼用で良いのではないか。

つまり、左側のステッチ1つで良いのではないかということになります。

その分、これまで離れてはいたものの、二度縫われていた強度が半分にならぬよう、同じ個所を二重縫いに重ねるということをしてはどうなのか。。

もしくは、2枚の生地を重ねて縁から2-3mmを地縫いしてから三つ折りステッチ。

これであれば1度目の地縫いステッチが完全に三つ折りの中に隠されすっきりと見えます。

後者のアイデアがこれまでのやり方も活かせるやり方かもしれません。

グレーのジャガードのエコバッグはスーツ姿にマッチする

スーツに合うエコバッグ:グレーヘリンボンVER・・・<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ16cm。

完成です。なかなかシックです。ヘリンボンジャカードがかっこいい♪。

グレーはおしゃれです。やはり黒よりマイルドになりますね。

生地巾が160cmもあったのでそのまま160cmを支柱にしました。

そうすると、理想の取っ手65cmが実現しました。取っ手65cmは通常長めですが、物をたくさん入れて口がぱっかり開いたところに持つその取っ手は、これぐらいある方が実は背負いやすいのです。

このたびのヘリンボンジャガードのエコバッグは、「スーツに合うエコバッグ」としては、かなり相応しい出来上りだったと思います。

シンプルなデザインは、素材の影響も大きいです。

あとがき

グレーをたまたまインテリア地で見つかりましが、ほとんどはパンツ生地などのストレッチがかかったポリウレタン込みのポリエステル生地を120-130cm幅程度で見かける程度です。

グレーカラーは生地の中ではレアな方だと思います。

ヘリンボンとかグレンチェックは不動の人気がありますね。

とても良い素材に出会えたこの度でした。

有難くこのヘリンボンジャガードエコバッグはご購入いただきました(^-^)。

設置の順番は底ベルトが先、本体の容器の丈夫な底を補強する意味を主張するエコバッグの底ベルト【220】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

7種の生地で連続製作をしております「スーツに合うエコバッグ」。

今回は、一番最初の出来上がり品を部分的に改良をしたものになります。

改良部分は、スタイリッシュに支柱の幅を細めたことと底面に底ベルトを付けることです。

この底ベルトを付けることの深堀りがこの度ご紹介する場面になります。

一重仕立てで裏無しで軽量かつたためるアイテムでありながら、使用する際には強靭でありたい。。そのような強いメッセージをお伝えするにあたり、この底ベルトの存在が重要になっていきます。

底ベルトの役割と効果

命名の「底ベルト」。

「支柱」ともども何と呼べば良いか分からず、呼び名を考えてみた次第です(^_^;)。

支柱がある程度底面を覆うとはいえ、支柱をスタイリッシュに細めたこともあり、底部分にもう1つ安心感を入れ込みたいと思いました。

そこで考えた底部分を丈夫に支える機能が底ベルト。

縦に支柱を縫い付けた後に、十文字に底ベルトを縫い付ける方法で今回は行います。
片面の底ベルトが取り付け終わりました。もう1方の面も同じ位置に縫い付けます。
スーツに合うエコバッグ:ツートンVER完成・・・サイズ:縦38cmx横35cmxマチ13cm。

出来上がりはまずまずな様子ですが。。

実は、底面に関して2つ今後の課題が見つかりました。

今後の課題:①底部分の支柱同士の重なりのずれ(右側)②底ベルトを先に縫い付ける順番へ今後変更。

まず①に関してですが、やはり支柱同士がぴったり重なることがマストになりますね。

右側のずれは高級感を損ねます(反省)。

そして、カラーの交わりの観点からは、底の面がややうるさい感じになってしまいました。

底ベルトに関しては色を切り替えず、本体と同色で目立たなくなじませる方がすっきりと仕上がるかもしれません。

そして、②の順番も非常に重要であると気づきました。

エコバッグは食料品などをたっぷり入れて、「よいしょっ」と取っ手を持ち上げます。

その持ち上げる時の力のかかり具合を考えたときに、先に底面を底ベルトで丈夫くしておいての、最後の持ち上げだと思うのです。

そうすると、取り付けの順番が変わってきます。

まずは、底ベルトを最初に縫い付けて、取っ手無しの入れ物だけに対する底の補強的な意味でベルトの役割ができます。

そこへ、さらに全体を持ち上げるために支柱/取っ手の長いベルトが付くのだという見方が最も腑に落ちました。

今後、取り付けの順番は、底ベルト→支柱/取っ手がこの時に徹底されたのです。

あとがき

結構エコバッグはサイズが大きいので作業に時間がかかります。

一重仕立てながらも、縫い代の始末をすっきりとするところも悩みながら解決していくところです。

裏地付きでは隠れるから「甘えていた」縫い代問題が一重仕立てでは現実的な厳しい環境になるのです。

そうした意味でもこの一重仕立てを美しく完成させることは、生地を半分しか使わないから楽なのだとかいう考え方などとうに越えて、難易度は高めだと考えています。

カーテン地/インテリア地の幅広生地にご注目あれ!ハンドメイドエコバッグの支えとなる支柱と取っ手の一つなぎの実現【218】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

番号が少し前の記事の【216】でエコバッグをスーツ姿のようなきちんとした格好に合うものに考案した素材とモデルで1点初製作致しました。

何しろ初製作だったので課題点はありましたが、1つ生地選びのヒントになるような重要なポイントがございました。

「どんな分野の生地で支柱の長いエコバッグが作りやすいのか」というお話を致します。

【216】で製作しましたサンプルの支柱部分に着目いただいて、これが実は逆U字に長い一繋ぎになっていることをご確認いただけたらと思います。

支柱(しちゅう)は、1つなぎが望ましい。→横裁断の方がコスパが良いので生地幅めいっぱいこのパーツに使用。

バッグの長さ40cmの左右合計の80cmに加えて取っ手の十分な長さを見るとさらに60-65cmプラス、縫い代も含めると合計140-150cm程の生地の長さが必要です。

そうなると生地幅が112cmのようなプリント物の多くは除外されていきます。

ハギ目を入れねばこのモデルが作れないということに。。

長い支柱パーツを一繋ぎで裁断する場合のマーキング

支柱(しちゅう)と私は呼んでいますが、正式な名称がどうも分からず。

もともとメンズのブリーフケースのデザインに多く見られたものだったのでその辺りを探っているのですが、情報は入手出来ていません(^_^;)。

ところで、この支柱はとても長く、写真でもご覧いただけます通り逆Uの字に一続きなのです。

とても長い生地が必要なパーツなのです。

これを狭い生地の幅の110cmとか120cmで横向きに裁断しようとすると継ぎ目を作らざるを得ません。

現在の仕様では継ぎ目がどうしても目に映るので、やはり一続きであることをとりあえず優先。

そうすると幅広の生地の横幅をめいいっぱい利用するということに至ったわけです。

もちろん縦向きに必要な分量存分にとることもできますが、生地の使い方が非常に効率が悪く、量産でない1点物志向で作りたい場合は不向き。

支柱を本来の縦向きに裁断したらどのくらいもったいないのかをマーキングで示してみます。

1)支柱横向き(現行の並べ方):140cm幅以上の生地なら効率的に利用できます。・・・用尺1m以下。

柄が入るジャガードやプリントの場合、どうしても横向きの長い支柱に現れる柄は横向きに出てしまうことがデメリットです。

それでも気にならない、むしろそれでよいケースなのかは、柄の種類や趣味嗜好も関わってきますね。

無地であれば、断然上記の裁断の仕方をお勧めしたいのです。

しかし、現実のところ人気生地はプリント物だと見ています。

一度多くの方が好んでおられると想像する110cm幅程度しか生地幅が無いプリント物のマーキングもシュミレーションしてみました↓。

1)支柱縦向き(シングル幅用):110cm幅程度の綿プリント生地は生地が大きく余ります・・・用尺1.9m。

支柱が縦向きに裁断できるものの、スペースがもったいないですね。

では、そのもったいなさの改善を兼ね、プチ量産ということで、2点同じ品物を製作すると仮定したマーキングをやってみました↓。

3)支柱縦向き(シングル幅用/量産用):隙間は解消されていますが・・・用尺2.4m。

2)で生地を多く余らせることをするくらいなら。。と3)に至る考え方は、「量産品を製造するビジネス」的な考え方。

エコバッグが大量生産され、間違っても1点物のエコバッグがあまり作られない理由をここに見通すことができます。

ここで私の考えをまとめたいと思います↓。

個人やプチ事業者が「同じ物を複数作る」というのは、ある程度その品物の価値が決まってきます。

行く末はビジネス色が入り込んだ量産品の考え方です。

大手企業の大量品に対して、2点作ったところで到底勝ち目はなく、その点で負けが決まります。

勝ち負けではないとは言え、実際はネット上に写真が同時に並ぶのは、競争以外に何でしょうか。

ということはですっ!、1点だけ作った方がそのバッグの価値は高いです。

ここに、本当の意味の品物の価値がただ金銭的な材料配分だけで決まるのかというところを本気で考えるヒントがあると見ています。

長い支柱が必要なエコバッグに選んだ幅広生地x7選のご紹介

では、今回エコバッグを1)の1点物志向で作ろうと集めた7点生地をご紹介したいと思います。

今後これらの生地で実際にエコバッグを作っていきますが、最初の生地選びというのも貴重な場面。

どうぞこの機会にその美しさをご覧くださいね。

「スーツに合うエコバッグ」というコンセプトなので、そんなイメージの生地です。

①カーテン地:生地名不明、ポリエステル/100%、日本製。モカグレー色。・・・ブツブツの凹凸感が特徴。
②カーテン地:ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、ベルギー製。黒。・・・裏面は、シルバーグレー。
②カーテン地:2級遮光ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。黒。湾曲したストライプとツヤ。
④インテリアカバー地:コットンヘリンボン、綿/100%、日本製。もともと布団のカバーなどに向けられた生地。
⑤カーテン地:生地名不明、ポリエステル/100%、日本製。白。レースカーテン地、薔薇ジャカードが美しい。
⑥カーテン地:生地名不明。ポリエステル/100%、日本製。かわいいボタニカル花柄の無彩色ジャカードです。
⑤カーテン地:生地名不明、ポリエステル/100%、日本製。抑えめな朱色。ピンドット柄はジャカード。

以上、7点の新着生地のご紹介でした。

今後完成したバッグの様子を1点ずつ記事投稿してまいりますので、どうぞお楽しみに(^-^)。

あとがき

さて、こんな風に、生地幅としては一般的ではないインテリア地の分野を中心になんとか幅広の140cm以上の生地を探してとりあえずエコバッグを一繋ぎの支柱で作っていきます。

ただ、ここでまだ未解決の事があります。

ゆくゆく、こうしたエコバッグは、「自作の文化」というのを広げたい夢があり、その場合好みの生地を自分で探すことになります。

多くの方が、好きなプリント柄のシングル幅と呼ばれる、綿/100%のブロード辺りで選ばれると思うのです。

実際に生地屋さんでもこの110cm程度の幅の生地が大半です。

その事実をもっと今後追求していきます。

実は、当ブログも、最初の投稿である2020年9月19日から年月を経た、現在2023年11月30日に記事投稿の「リライト」として、過去の1つ1つの投稿の記事を手直ししている最中です。

3年もの月日が経過した今、やはりいろいろ製作や考え方にも大きく変化がありまして、現在は、「どんな生地でも作ることができる仕様」へこのエコバッグをモデルチェンジしています。

それが、こちら↓。

一繋ぎの支柱を3等分し、ハギ目をタブで隠しながら縫い付けるモデルへ変更
:ハギ目は強靭に二重縫い。かえってタブがポイントになりかっこよくなりました。

このようにモデルチェンジをして、ほぼどんな生地の幅のものでも対応できる作りになりました。

もう、カーテン地やインテリア地の分野だけの幅広生地に特化しなくてもよくなったのです。

このようにエコバッグの作りが発展できたのも、この時の2020年の最初のマーキングのシュミレーションの考案やカーテン地だけを探す視野の狭さの不満をちゃんとくみとれたからです。

この時の引っ掛かりを素直に、「このままでは広まらないのではないか」ということに目を背けませんでした。

その結果今までの凝り固まった考え方を捨て、新しい考え方を持つことができました。

「継ぎ目を作ることは2流である」という固定観念がどうしても2020年当時は捨てきれませんでした。

が、果たして本当にそうだったのか。。

実はこうも考えられるのです、「継ぎ目をどうしても作らねばならない理由があった」ということ。

これこそが、あれこれトライしてみた結果行き着いた「哲学」だったと思います。

それが最も自然な経緯であり偽りのない事実を物語るということになります。

このことをちゃんとご説明して、一繋ぎと変わらぬ強度を追求してあれば、何も問題はないと。

むしろ、この作りが生まれるまでのあれこれの工夫のストーリーが出来上がったということになります(^-^)。

ハンガーからずり落ちるストレス解消の目的で設置した古着ワンピースの背のVラインのクロス状の支え布の有難い効果【217】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

洋服は、着るということはもちろんなのですが収納の場面も重要です。

着られない間のじっとハンガーにかかっているその時間というものは、よく考えたら結構なものです。

今回は、ハンガーにワンピースをかけて収納にあたっての悩み事を解決するべく、あるリフォームを致しましたのでご紹介したいと思います。

クローゼット内の悩みの1つ、ハンガーからずり落ちるストレス

古着ロングワンピース:「WING」問うブランド。黒のサテン地に水玉のジャカード、襟が広いV字。

ひだのようにアクセントある作りが布を存分に使った贅沢な仕様。

「WING」というブランドネームが付いています。

入手した古着ワンピースが前も後ろも深めのV字開きです。

シャープなラインでかっこよい反面、収納時には少々悩みが出ています。

ハンガーからするりと簡単に落っこちてしまうのです。

他の洋服を触っていたのに、ハンガーが揺れたはずみでこのワンピースが落ちていたりも。。

何と嫌な場面であることでしょう、間違いなくこれも1つのストレスです。

落ちないように注意して動かさねばならないところが辛いです。

前面:V字開きがカシュクールのようになっています。
後ろ面:後ろもV字。首の下に空き部分があってエレガントですが、この気取らない着やすさが◎。

このワンピースのハンガーの部分に注目していただいたら分かるかと思います。

V字が前後両方なので、ハンガーからずり落ちやすいデザインなのです。

このせいでクローゼット収納時の悩みができてしまいました。

そこで、やや空きの多いネックラインの後ろ面を一部覆うというデザインのリフォームも兼ねて、布テープを左右に渡らせて、クロスデザインの支え布を設置しようではないかと思うに至りました。

ワンピースでたまに見られる後ろ面のネック下のあの編み込みみたいな仕様です。

1990年代初頭の頃と思われるワンピースに多く見るデザインです。

「クロス支え布」設置のリフォームの手順

ものすごく単純と言えば単純です。

まず、別生地を用意。質感がワンピースになじむよう同じくサテン地を、シャンタンという生地の裏面で利用。

ここに、縦7.5cmx横17.5cmの長方形の面を2枚裁ちまして、接着芯を貼りました。

そして、ここからは、普段のハンドメイドバッグ作りの手法を活かし、四つ折り観音開き仕立てをします。
ぐるり1周ステッチを入れます。
ここからが、今回初の試み。3箇所程均等に印を付けます。

肩線とVの先端地点の長さ20cmの半分、さらに半分という風に印を付けて、印が3つになりました。

そして、左側の一番上の印から右の一番下の印に布が渡るような位置に待ち針。

今回の場合、幸運なことに、縫い目が隠す場所がありました。ひだです。

このひだをぺらっとめくったその隠れる範囲内の位置にステッチしました。

折れ線と同じ位置は上手くひだが戻らずに浮いてしまったので、やり直して、折れ線より少し外側(この写真の場合左側)にずれた位置にステッチ。

当然反対側の中側は、分かってしまいますが、布テープの縫い代は始末してあるので良いでしょう。

そして、反対側も対象になるような位置に同じようにテープを取り付けます。これで完成。

どうでしょう、覆う部分が増えたのも落ち着いた印象になりましたし、何しろハンガーにかけても安定しています。

こんなに嬉しいことはありません。

もう、これでクローゼット内のスルリと下に落ちてしまう悩みや不安は無し。とても心地よい気持ちをゲット♪。

あとがき

今回のリフォームでは、整頓の結果の「心地良さ」を存分に味わいました。

この「心地良さ」の体験は非常に貴重であると思います。

この目では見えない感覚、「心地良さ」これこそが、事業をする上でお客様にご提供していくことの内側に存在するものだと思いました。

このたびのリフォームで感じられたこの体験を大切にし、今度は自らが作る製作物・事業のサービスの内容にこの大切なものを内蔵できると良いです。

ストレスは無ければ無いほど良いです。

ストレスを無くすためにはどうすればよいのかを考えていくことは、難しそうな心地良さをどう作るかなどと考えるよりも分かりやすそうです。

そうした結果心地良いのだと感じたり他の人に感じてもらえることに自然となってゆくと思います。

変なモヤモヤ感、腑に落ちない感、不満などはその感じた気持ちを素直にまずはすくいとるところから始める。

決して耐えすぎたり、目を背けたりせず、まっすぐに見つめ、早期に解決したいことです(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク