大きく口が開くがま口タイプバッグ、サイドからの物こぼれ防止パーツの設置のスタイリッシュさの追求【327】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

昨年末から製作を持ち越しました4点を今年2021年の頭で完成させていきます。

その4点中1点の「おにぎり」というデザインの製作です。

これは過去に作った、初期の頃の「おにぎり」。サイドのファスナーが下の方まで来ています。

こんな形をもっとサイズを変えて改良したものになるのですが、がま口タイプと呼ばれるデザインです。

口がぱっかりとよく開いて、物が取り出しやすいメリットがあるものの、物がこぼれやすい対策もしてあげねばなりません。

この辺りはつくづくバランスの大切さを学ぶところ。

このたびは、ファスナーが途中で止まるような細長いタブを取り付けるというアイデアを持ってファスナーにタブを取り付けるところまでの場面です。

完成は後の記事にアップとなりますが、とても重要な箇所だと思います。

大きく口が開くタイプのバッグのデメリットの解消策

とても中身が見やすいので、物を探すストレスが少ない一方で、ファスナーをフルに開け過ぎる場合物がこぼれる心配が出てきます。

そこで、両開きのファスナーで下の方まで開けすぎないように挑むのですが、それにしても、開け過ぎないようにとの注意をする必要がユーザーに委ねられます。

そういったところが余計な気を使わせてしまい、製造側が事前にストッパー的な役割を機能として設置してあげた方が断然良いという考えに至りました。

要するに、ファスナーが下の方まで開きすぎるから物がこぼれるわけなので、もっと上の方で止まるように強制的にせき止めてしまったらどうかという案です。

かといってせっかく中が見やすいという大口型なので、メリットは損ねぬようその塩梅はしっかり調整せねばなりません。

ロングファスナータブの製作、綺麗に本体に馴染むようなデザインの考案

ファスナーの先にちょんと小さいタブを付けていただけの今まででしたが、それを10cm程度のロングタブに変えました。

さらに、開閉時に、バッグの本体の一部分を引っ張ってバッグが変形せぬよう、引っ張る時のタブも同時にセットで取り付けるという機能を考えてみました。

今まで短かったファスナータブをロングにしたタブを取り付けます。

こんな風に包みこんで、ボックス型に縁を縫い付けるといった作り方です。

ファスナーの両端をこのように完成。プチタブを内側に挟み込む箇所は、丈夫に3度がけのステッチを施します。

このたびは、ここまでです。

これを本体パーツにいかに馴染ませるかなのですが、それは次回の組み立ての際の課題になると思います。

あとがき

完成まで一歩近づきました。

初のおにぎりの完成型が出来上がります。

このがま口タイプは、ハンドメイドバッグではほとんど作られているのを見たことがありません。

ハイブランドのレザー製のバッグで見かけるデザインです。

そもそもフォルムが縫いやすくスタイリッシュに出来上がるという2つを徹底的に研究しつくされているのがハイブランド様。

型紙が分からなかったため、明らかに間違ったラインで型紙を作ってしまった過去があります。

その後は、試行錯誤で型紙を直し、物理的にはやや複雑なこのモデルを完成させようとしているのです。

ここで思うのは、ハイブランド様のバッグのデザインにあこがれたところに問題があったと思います。

そのブランド様しか知らない型紙の詳細をぱっと見で到底同じように真似ることの難しさです。

この完成を機に、本当の自分の中からあふれた形の型紙を考案することが望ましいと思いました。

いわゆる「真似」の限界を見た気がします。

一番最初に発案したハイブランド様は、その後の追従をはねのけるほどのダントツな「デザイン」を生み出している、これが誰も追いつくことができない「すごさ」だと思います。

次の【328】の記事が完成です。

お楽しみにどうぞ(^-^)。

複数のデザインに共通する深みのあるテイストこそ「ブランド」を作るのではないか、地道に改良を重ねたハンドメイドバッグの名前付け【323】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ2021年に入りました。

昨年2020年から立てていた目標として、ハンドメイドバッグのデザインの精鋭がありました。

そのためには、いろいろなデザインにも挑戦しないと可否が分からないものなので、いろいろトライしてみた2020年でした。

最終的にひっかかりが残る部分というのは、使い勝手やセキュリティー性の不十分さです。

これがないといくら素敵に見えても、ユーザー様をがっかりさせてしまうからです。

使い勝手というのも少々奥が深く、ストレスのない開閉や機能でなければと思い、頑丈に施錠しすぎて、かえって開閉がスムーズに行えないこともありました。

その辺りのバランスを見て、入り口が完全に閉まっているなら中側のポケットにはファスナーは必要がない方がかえって良いのです。

物の取り出しにストレスを生むことなくスムーズに使えるメリットがあるなど細かいバランスを検討してきました。

そうして、最終的に全7点のハンドメイドバッグを、2021年に製作していくものと決めました。

思えば、20デザインほどもともとあり、7点になったということはおよそ3分の1に絞ったことになります。

価格帯別でいえば、1つの価格帯で1点-3点といった割り振りです。

そして、とても重要になると考えているキーポイントがあります。

それは、1デザインごとにネーミングをしたことです。

このたびは精鋭の7点のそれぞれの「名前」をご紹介したいと思います。

7点のハンドメイドバッグの名前付け、親しみやすく日本製らしさが伝わるようにと「衣食住」の「食」から引用

ハンドメイドバッグ7点の名前・・・身近な食べ物が集まりました。
切餅(エコバッグ):形が切餅のような配分の直方体であることからのイメージ。実際に切餅も入ります(^-^)。
昆布巻き(フラップバッグ):包み込むようなデザインが昆布巻きに繋がりました。ごつい名前とのギャップw。
卵焼き(バニティバッグ):卵焼きを立てた時のイメージから。お弁当バッグにも良いかと思います。
テリーヌ(ブリーフケース):メンズが発祥のデザイン。内側の綺麗なお花柄が特徴。

外側と内側のギャップも楽しめるものになります。

「テリーヌ」はゼラチンを使ったおしゃれな洋食。

作ったことがあるので、よりイメージが浮かびやすかった名前です。

おにぎり(アーチ型バッグ):フリルは最終的に付かないものになります。こんな形なのにリュックになります。
かまぼこ(ボストン型):底がぴったり安定した感じがかまぼこをイメージ。こちらもリュックになります。
餅巾着(巾着型バッグ):ファスナーを一切使っていないのに、セキュリティー性が高い巾着型を実現。

どれも、最初からのサイズやデザインだったわけではなく、改良に改良を重ねて前向きに取り組んだ先の行き着いた姿です。

あとがき

以上の7点に名前を付けました。こうしてこの7点をじっくりと生地の違いを楽しんでいただくようできるだけたくさん作っていきたいです。

今回の写真のようなカラー物はいったん2021年の3月くらいで終了。

その後は、黒ベースのマルチカラーだったりだとか黒を絡めて、黒コーデに合うバッグということにもう少し特化していく計画を組んでいます。

では、2021年もどうぞよろしくお願いします(^-^)。

好きでとことんやってきたお部屋の模様替え・整理整頓が何をもたらすのかの1つの答え、「新しい未来」である【322】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年末の最終は、やはり模様替えと整理整頓で終了しました。

もし、早く終わったら、ハンドメイドバッグの続きを製作しようと考えていましたが、甘かった(^_^;)。

意外に大がかりな模様替えとなりました。

数週間前から、頭の中では、チェンジ後の様子をイメージしたり、引出し付きの物の中身のみ入れ替え作業は済ませてあったので、これでも多少の効率は考えていました。

結果、終了が12月31日の夜8:00。

29日夕方からゆったりと始めてきた作業でした。

では、before/afterである複数のお部屋や場所にスポットを当てて、変化をお楽しみくださいませ。

新しく購入するのではなく、シャッフルするというところがこのたびの大きなポイントになります。

仕事場の模様替え:before/after

作業場の模様替え(before)・・・やはり年度末はごちゃついてきてしまいます(^_^;)。
作業場の模様替え(after)・・・多少すっきりしましたが、やはり仕事場なのでここまでです。
上の写真が切れた一番左の先、このミドルチェストはクローゼットからやってきました。

この中にはハンドメイドバッグの附属品パーツを入れることに。

木製の机とかチェストの使い道を変えています。こんな風にシャッフルするのがとても新鮮で、新たに買い足すということでなくても既存のアイテムで使い方を変えるのみというのも結構な変化になりました。

beforeの中で、一番右のミシンの机は、その後、パソコンのデスクトップやキーボードを置く机になり、左の方のダークブラウン色の3段のミニチェストはパソコンのハードとプリンターを置くことに。

そして、複数の引き出しには、用紙とか文具など作業に必要となるアイテムが身近に集まることになり使い勝手が良くなりました。

パソコンデスクの模様替え(after)・・・前は、デスクこたつだったパソコン机。
パソコンのハードとプリンターです。このダークブラウンのミニチェストは以前に生地入れに使っていたもの。

クローゼットの模様替え:before/after

クローゼットに以前入っていたミドルチェストをを仕事場の附属入れにしたという変化が特に大きかったです。

クローゼットの模様替え(before)・・・やや窮屈なイメージです。ここから下の方のミドルチェストが脱退。
クローゼットの模様替え(after)・・・とりあえず空間もある程度余裕が出てきました。やや家具が多いですね。

トイレの模様替え:before/after

トイレは、配置は特に変わりようがないものの、トイレマット一式を変えています。

風水的に1年に1度くらいのペースが良いそうです。

ずっと長く使っていくものではないようなアイテムだとのこと。

少々もったいないですが、確かに1年後にはかなり傷みと消耗が目で見てわかり、気持ちの面でも消耗度に対する気持ちの疲れみたいなものを感じますので、風水の教えもごもっともだと素人ながらに感じています。

トイレの模様替え(before)・・・これはこれで確かに気に入っている色味でした。
トイレの模様替え(after)・・・紺系へと変わりました。便座の蓋カバーは再び「ローラアシュレイ」で。

とにかく変化したことで気持ちがリフレッシュできています。

このリフレッシュには、今後の未来への希望ややる気が入っていることを実感。

何もしないそのままと、変化した身の回りでは目に映るものだけではなく、心の中や運気までもリフレッシュしたことにになると感じています。

あとがき

キッチンやお風呂も大掃除は行いましたが、特に大きく変化せず、整頓をし直したという感じのみです。

それでも気持ちが良いです。

お皿を複数枚割ってしまいましたが(;'∀')。。

そして、いろんなマットやカバーもお洗濯して、雪で天候が悪い中、室内の高い位置に干して何とか乾かしたりしながら、夜8:00辺りに終了。

その後、遅くにこの模様替えをYouTubeにアップしさせていただいたのでした。

2020年の途中からやり始めた、ブログの中に該当のYouTube動画を貼り付けるということは全部終了しました。

ここからは、ブログ手直しの際に書き加えた箇所になります。

その後、ブログ内にYouTubeはすべての生地に、更には、YouTube動画内に該当ブログのURLを貼るということを2024年末ですべて終了するように進めております。

そうしますと、発信媒体であるYouTube↔ブログ↔インスタグラム/スレッズが、互いにURLでご案内しながらぐるぐるとサイクルするという見方ができます。

随分このスタイルになるまで年月がかかってしまいますが、手直しの現在は2024年2月末です。

毎日3記事分を見直し、誤字や内容のリライトでどの記事も1,000文字を超えるものになっています。

時々、夢中で綴り3,000文字を越えていくことがあります。

お部屋などのインテリアにとどまらず、こういった「発信」における「整い」も同時に同じ「整理整頓」なのではないかと考えます。

どうぞ、目次も、キーワード検索機能もございますし、文章内のすべてのワードを拾う優れた検索なので、ご興味あるファッション分野の記事を楽しく読んでいただけると綴った甲斐もございます。

今後ともよろしくお願い致します(^-^)。

ファスナーの開閉がこの小さなパーツのおかげで指でつまみやすくスムーズになる、決して飾りなんかじゃないタブの存在意義【319】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

当たり前の機能だと思っていて気づかないことがあり、自作してみて初めてその存在の意味をよく理解することがあります。

ハンドメイドバッグ製作においても、ボストンバッグ型のファスナーを設置するだけでは、その後の開閉のスムーズさが感じられないことがあります。

過去に感じていた、開閉のしにくさは、「タブ」という両サイドの小さな存在を見落としていたからです。

タブ無しでは、生地のどこかをつまみ、ファスナーを開閉させることでバッグの傷みや歪みに繋がってしまうのです。

この1点集中の「タブ」の存在は大きいということになります。

このたびは、実際にファスナーの先端のすぐ横の位置にタブを設置していきます。

そして、開閉にいかにこのタブが貢献しているのかをじっくりと知るという回にしたいと思います。

デザイン変更の目的は、より実用的な指でつまみやすい大きさにするため

今までは、ずっと、スクエアな表タブにしてまいりました。

こんな感じです↓。

以前の表タブ:「わ」にはなっていないです。小さいので綺麗な長方形な形になかなかなりにくく幅が不均一。

ということで、綺麗に作れるようにと、サイズを大きくしてみました。

上が大きくしてみたタブ:元の小さいタブよりも完璧に折りやすいので、幅は整いましたがやぼったいです。

ということで、大きいサイズにしただけではまだ改良が足りないと感じました。

よって、デザイン自体を変更しようと至ったのがこのたびの改良です。

その出来上がりはこちら↓。

楕円型のタブへの変更:丸いカーブを入れることで、スクエアな時のラインの粗さを解消。更にタブと離します。

ただこれもサイズが大きいのがやや気になりますが、ひっくり返しなので、あまり小さくするとかえってラインが汚くなってしまうのです。

とりあえずできる限りのコンパクトさでこのサイズになっています。

作り方:まず、返し口とする水平の箇所をあらかじめアイロンでしっかり折って印通りに縫います。
出来上がり:ひっくり返して、こんな風に返し口を縫い閉じて出来上がり。

ジャガードが上ラインに入ったことで、まっすぐな線がちょっとカーブしています。

この場所を無地部分にするという生地部分での裁断の工夫を入れることも今後考えたいです。

では、続きまして、もう1つのタブである、内部のファスナータブについてのタブ設置の場面をお届けします。

ファスナー取り付けの内側の構造:このようにいかにもファスナーをカチャッと装着したような作りです。

二度縫いのボックスステッチを2枠で固定。

そして、ファスナーの縁をこのようなラッピングタブで覆い、邪魔にならないタブの真ん中付近をステッチ二度がけで固定(ボックス内に出ている筋のことです)。

もう少し寄ってみましょう。

今まで、たくさんファスナーをこのように裏面に設置する中で、すっきりさを追求してきた結果がこれです。

いろいろ工夫はあります。

まず、ファスナー自体を固定するボックスステッチを2度がけ(2周)しています。

そして、次にさらに外枠を同じように2度がけで囲うのです。

この二度がけステッチの意味は、丈夫に取り付けることと、このファスナーの縁のぴらぴらを固定してすっきりとまとめるためでもあります。

もちろん、下糸をファスナーの色にぴったり合わせています。

糸を豊富に持っているからこその都度の色合わせの実現が可能です。

一瞬ステッチの糸が見えないくらいなじんでいるのが分かります。

そして、ボックスステッチで囲ったあと、ファスナータブのピンクの部分を2度がけのステッチで固定。

これをしないとタブ周辺が固定されませんので必須。

この場面というのは、バッグが出来上がった時に、内側に入るので視界には簡単に入らない箇所です。

しかしながら、完全に隠れた中側でもなく、半分は表部分に属するものと考えています。

こういう例は他にもあって、巾着袋のひも通しのトンネル内なども同じこと。一見隠れた場所ではあるけれど、紐が通っていくし、覗くことが可能です。

「覗くことが可能な場所というのは、すべて表なのだ」という認識で綺麗に作っていくということを考えています。

あとがき

今回は、ここまで。

あと3時間程あれば、1点は完成したかもしれないくらい出来上がりに近づいてきています。

年末中には完成出来なさそうですが、年始早々には出来上がると思います。

今回ファスナー取り付けは同じ「かまぼこ」型の3点を行いましたが、まだ「おにぎり」が1つ控えています。

2020年ならではのカラー物もこの辺りで、いったん一区切り。

2021年は黒ベースの素材で黒のジャカードとか、黒地に花柄といったものにシフトしていきます。

また、来年も是非お立ち寄りくださいませ(^-^)。

隙間がどうしてもある巾着リュックの蓋を開けた時に、きちんと口が閉まった内部のしっかりした巾着袋が見えた時の安心感【315】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在同時に5点のハンドメイドリュックを製作中です。

このたび最初の1点が完成しました。

途中までは肩を並べるように、同じ箇所、パーツを同時進行することが効率が良く、その後は、一気に完成まで1点だけを連続して作っていくのが良いようだと、効率の良い工夫を実感しながら進めております。

このたびはその、途中から一気に最後まで行く製作で、「餅巾着」という名前のデザインです。

餅巾着という名の通り、ふんわりと膨らんだ巾着型です。

今までも餅巾着型は製作してきたのですが、今までとは違った大きな改良点がありました。

追加機能まるっと取り付けたというほどの大改良であり、内側に完全に口が閉まる巾着袋を設置するという大がかりな変身です。

新構造の安全性の高まり、内部を見た瞬間にほっと一安心するその「気持ち」に焦点を当てた

以前の記事【307】で新機能の巾着袋パーツを設置する案を考え、巾着袋だけをまずは完成した場面をお伝えしています。

その時の裏地付きのちゃんとした巾着袋が内部にマチの両サイドで縫い付け固定された出来上がりの状態で新機能を見てみます。

このように通常の構造に+αとして加えた形で更なる巾着袋(二重仕立て)の内部への設置完了の状態。

中を見ると完全密閉された巾着袋がゆったりと座っているのです。

これは、一見しただけで劇的にセキュリティ性が高まったと感じられます。

内袋は二重仕立てになっていて、接着芯も貼っていますので、何も入れていなくてもツンと立っていてとても使いやすいです。

そして、さらにこの設置で新たなるお部屋が生まれたことが分かりました。

奥まで写した写真がないので、分かりにくいかもしれませんが、両サイドに隙間があり、前後にもすき間ができました。

袋設置により、本体の壁との間の空間が至る所に現れたことになります。

それは当然の事ではあるのですが、さらに底の部分が肝心です。

手を入れると、袋の底部分と本体の裏地の底の間にすき間が生まれたのです。

ここへも何かしのばせることができて、セキュリティ性のある空間になったと言えます。

なかなか底部分まで手を突っ込むのは、自分以外に簡単にはできるものではありませんので安全地帯の実現です。

このように袋パーツの周りにはお部屋ができています。もともと設置の壁のポケットは以前と同じ。
さらにその外側にサイドの巾着ひもがありますので、入り口がきゅっと内側に閉まります。
最終的にこのタブについたナスカンとDカンで入口がふさがれます。

コンパクトながら、結構中身が充実したお餅がつまったおいしい餅巾着になれたようです♪。

「餅巾着」:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。
リュックのショルダーは取り外し可能。調節機能もあります。

このリュックは、ショルダーを取り外してしまって、完全にハンドバッグにもなります。

ナスカンが4個上下とも付いているので、リムーバブル。

上側のナスカン。
下側のナスカン。
こんな風に正方形のトートバッグにも変身します。顔に見えてどうしようもありません(^_^;)。

あとがき

どうしても隙間が解消されにくい巾着型のリュック。

多くがファスナーへシフトしてしまう中、それでも巾着型の魅力というものがあるのです。

それは、形がいろいろ変わる素敵さとクシュっと縮む可愛さです。

今回の生地なども通常はエレガントとみなされる抽象柄の生地であり、せっかくならエレガントなデザインに落とし込みたいと考えました。

そういった意味で、巾着型はそんな思いを実現できるデザインの1つ。

どうしてもファスナーではのっぺりとした扁平なデザインにならざるを得ないところに挑戦状をたたきつけるのです。

そうした巾着型が消滅しないような1つの新しいアイデアとしてこの内袋の設置は重要だったと思います。

大ぶりな宝石を「飾り」として浮いた付け方をしてきた過去の風習の見直し、日本人が高めるべき「自分表現」の入り混じるジュエリーの装い【313】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつては「成金」「マダム」よろしく、キラキラのお洋服にギラギラと大ぶりなジュエリーを付けていた時代があり、それが日本のジュエリーの装い方の特徴でもあったようです。

確かにお品1点ずつはとても豪華で素晴らしいけれども、「なじむ」とか「溶け込む」というテイストとはかけ離れていたような、ある意味「浮いた」ものとして付けられていたイメージです。

一方、「ジュエリー大国」と呼ばれるイタリアでは、多くの人々が洋服になじむジュエリーの付けこなし方ができていて、おのおののテイストで自分にしかできない表現をされているとのことです。

このたび、「成熟へのジュエリー:光野桃 著/ジュエリースタイリスト:伊藤岬」という本を拝読。

まだまだジュエリーを「モノに出来ていない」であろう我々が、この先の伸び代として、ジュエリー含むお洋服との全体コーデに「自分らしさを」取り入れていくためには。。

そもそも「自分らしい」とはどういったことなのかということをまず考える必要があると思います。

装いの全体のコーデから他の人にイメージされる「自分らしさ」こそ最重要事項

1990年以前までは、ジュエリーは地金がゴールドのものが多く、18金というとK18YGの方のことを指すくらいの観念でした。

今では18金と聞くと、「イエローゴールドなの?ホワイトゴールドなの?どっち?」と聞かねばなりません。

著者様とスタイリスト様は、イタリアでお仕事をされた機会の中で、いろいろな人と出会ったり、街行く人達のおしゃれ(いわゆるストリートファッション)を見かけたりして、多くのジュエリーの身に付け方に触れる機会を得ることになったようなのです。

そして、今までイエローゴールド一辺倒だった日本のジュエリー界に、ホワイトジュエリーという銀色や白のイメージのストーンや地金のものを雑誌のコーナーで次々に紹介。

そして、ついには、セレモニー色の強かったダイヤモンドを身近に普段着に身に着けるということが多くの人々に浸透していきました。

この方達の貢献というものはあまり表立って注目されてはいなかったかもしれませんが、実はすごく大きな影響力だっのではないでしょうか。

皆が読む雑誌の全盛期のパワーも相まって、これまで偏った層の人々しか手にしなかったダイヤモンドジュエリーがいよいよ大衆へと広がった時代の最中(さなか)で活躍されていた人達なのです。

この方達の、表現やワード1つ1つにみんながキュンと来たり感銘を受け、大衆に向けたダイヤモンドやプラチナに変わる新しいシルバーカラーの地金のホワイトゴールド文化が根付いていったのです。

そんな良い環境が整った、いろんな装いの可能性が豊富な今こそ「選択」ができる有難さがあります。

よりそれぞれの「らしさ」が生まれるきっかけが転がっている環境になったのです。

「自分らしさ」を作る要素は何なのかを紐解く

「おしゃれ」というものは、さりげないものでもあり、冒頭のような成金の宝石ギラギラの付け方では、「おしゃれ」を飛び越えてしまってそれを見る人達が引いてしまうのです。

目立ってはいるけれど、果たしてそれが「自分らしさ」になっているのか。。

いかにも無理して背伸びしているかのよう、もしくは、高い所から見下ろしているかのような感じが一定の割合生まれます。

それは「自然な装い」ではないがゆえの「違和感」なるもの。

ジュエリーは「実用的であるべき」という考え方も「なじむ」ということに繋がっていくかと思いますと、大ぶりであることの見せびらかしは、本当の意味の「自分の主張」とはイコールではないということです。

ジュエリーを洋服に溶け込ませるというこの「溶け込む」という言葉も非常に重みがあります。

小さな華奢なネックレスをはじめとする控えめなジュエリーのセットを上品なワンピースと組み合わせて、しとやかな雰囲気が作られるというのもこれも「立派な自分表現」となるという意味です。

この本の中で著者様は、「自分らしさ=いくつかのテイストのミックス」と綴っておられます。

この「ミックス」の部分を解釈してみました。

黒コーデを好む傍ら、黒い色だけでなく、さらに素材はでこぼこした凹凸感のある素材に特化したアイテムを集めたり、ジュエリーをロングチェーンのネックレスにしてカジュアル感を出したりという特徴にこだわっています。

いくつかの自分ならではのこだわった部分を寄せ集めたテイストとしてコーデを作っていることに改めて気づきます。

これは、その通りいくつかのテイストが集まっていくので、他の人と全く同じということからより遠ざかりますので、「自分らしさ」がダントツということになります、

あとがき

ファッション分野には興味がないから、「自分らしさ」など表現できないのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、よく考えねばなりません。

人間が今この現代においてお洋服無しで過ごすことなどということはないわけで、おのずと「身にまとう」「身に付ける」という行為が「衣」の存在を否定できないものになっているのです。

気を付けなければならないのは、オシャレなど興味がないから何でもよいからといってTシャツの毎日を過ごす人は、その「Tシャツの毎日」という「自分らしさ」をすでに表現しているのです。

これは、「魔法のようなもの」でもあり、自然とどうしても現れてしまうものなのです。

それならば、「ちゃんと自分らしく表現していこう」と思うところに行き着きませんか。

そして、「誤解など受けないように表現したい」と思うものではないでしょうか。

「自分らしい」ということは、「自分の人生観」とイコールだと言っても大げさではないということになります(^-^)。

取っ手を美しく取り付けるためには付け根タブも美しくあるべき、オクタゴンデザインをきちんと設置するための細かな裏面の策【312】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在5点同時進行のリュックを作っています。

その5点の中の内訳というのが、同じデザインで3点が違う生地、他2点はそれぞれ違うデザインで同じ生地という5点のミックスです。

さすがに5点はなかなか進まず、効率が良かったかどうかは完成した日付である程度分かると思いますが、現在はまだまだ進捗度は十分ではないです。

来年から素材の色や種類を特化した「黒系」で製作する計画がありますので、このたびの素材3種(マルチカラーのジャカード生地)は今年の集大成なのです。

よって思い切って5点を進めている次第です。

5点分の取っ手は合計10本にも上りました。

取っ手の付け根タブの綺麗な作り方のポイント2点が見つかる

取っ手付け根タブというのは、バッグの顔の目のような感じに見えてしょうがない時があります。

それくらい一番視線が行く場所であり大切な部分です。

ということは、綺麗に整った作りができるということを目指すということになりました。

早速、綺麗ではないいびつな出来上がりをしてしまいました↓。

もうすでにほどき始めている写真になりますが、左右のラインの長さが違うのが分かります。

型紙はとても正確に裁断した前提があれば、均等に縫い代を折れていないということが原因です。

そこで、2つのポイントが表れました。

1つは、そもそもチャコペンシルではなく「極細のペン」で縫い代の印を「実線で」付けるべきでした。

もう1つは、縫い代を1つ飛ばしで折っていく「順番」の重視。

手芸専用の消える極細ペンで縫い代を印します。チャコペンシルは芯が太く微妙なずれが出来上がりの歪みに。。
紫色の線が縫い代の印付けの線です。結構繊細に書けますので効果がありました。

折る順番は、まずは両サイドからのスタートで1つ飛ばしで折っていきます。

残りは後で折るという順番。

折る順番が違うだけで、縫い代がはっきり見えなくなってしまうことがありましたので、とにかく綺麗にできるためには縫い代がはっきりと見やすい折り順ということになったのです。

そして、こんな風に端から2mm程度を縫い付け、あらかじめアップリケのように固定。
とても良い形に変わりました。整って安定した8角形です。正8角形ではないので、向きがあります。

生地の縦と横の地の目をすべてのパーツそろえるように裁断し、最終的に本体に縫い付ける時も本体と地の目を意識して見ながらです。

あとがき

取っ手の付け根パーツを綺麗に作るとバッグに迫力が出ます。

そして、見る人を引き付けることができるところに向かいます。

前述のように、取っ手付け根タブは、顔の目のような位置にあり目立つということもありますし、何しろパーツの数が多いのがこのたびならでは。

1点につき4個なので、5点分だとすべて合計で20個も同じオクタゴン(8角形)のこのパーツを作ることになるのでした。

この数からも、綺麗に徹底して作らない手はありません。

さて、このたびの作業はここまでです。

この後は、作業としては、取っ手と取っ手の付け根タブを本体の表地のみに縫い付けていく作業があります。

それを5点分の20箇所行って、やっと5点完成までの進捗度が、3分の1になると思います。

まだ、ショルダータブなどをこれまた複数作る作業がその後にひかえていますことと、ファスナー付け、裏地と表地の合体などが待っています。

このたびの付け根タブは、段階としては最初の方でしたが、第一印象では最も見る場所としては非常に重要視致しました。

3種の生地すべてがイタリア製の生地です、素敵に出来上がるよう頑張っていきます(^-^)。

フラップポケットのてっぺんのストレートラインこそ力を入れたい、先に縫い代を折ってからひっくり返す順番で美しさを実現【309】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

来年からスタートするテイストの凹凸感ある真っ黒生地というのをここ最近調達しています。

有難いことに、以前はなかなかネットでは見つけられなかった私がまさに探しているピンポイントの生地が最近見つかるようになりました。

もしかして、コロナ禍で店舗からネットへ移行したお店が増えたのでしょうか。

実際に手に取ってみないと。。と目で確認した生地のみに目を向けていましたが、写真もかなり具体的になり、1枚だけでなく、複数枚、しかも立体感のある角度からの撮影もあります。

これは大変安心でとても見つけやすくなりました。

ネットで生地を探す時に、サイトを最初から絞ってしまうと渾身の1点にたどり着けないことがあります。

お勧めのやり方は、検索の「画像」というところから目で見た画像を元に探していく方法です。

結果、楽天市場だったりamazon内の商品だったりすることもありますが、意外に「自社ホームページ」に個性的なレアものを販売してみえる会社様にたどり着くことが多いです。

その方がとても広い視野で探していることになるではないかと思うことがあります。

さて、このたびは、せっかくの良い生地を丁寧に仕立てていくための1つ、「まっすぐライン」の追求のお話です。

今まで当たり前にやってきたやり方を見直し、技術アップに大きくつながることなのでした。

最初から縫い代を折っておく、そうするとひっくり返しの後まっすぐなラインが出やすい

ひっくり返しの作業というものは、縫い代を隠すにあたって、ハンドメイドバッグではよく登場します。

いかにこのひっくり返しを綺麗にするかでラインの綺麗さが決まることが多く、とても重要です。

分かってはいたものの、ではどのようにすることが綺麗になるのかをいろいろ工夫してきた中で大きく気づくことが今までは有りませんでした。

このたび、これで徹底という事項がやっと出来ました。

フラップの上のラインの真っすぐさが実現できるやり方です。

これまでのやり方:ひっくり返した円形をアイロンで折るのでどうしても左右サイドが坂のようなラインに。。

半月型の2枚のパーツを中表にしてとりあえず、一番上のラインを返し口として開けてひっくり返しをして最後に縫い閉じたやり方です。

まず2枚のパーツを用意。
縫い代の印を付けたら、すぐに待ち針していたのがこれまでのやり方。

この場面をこのたび変えていきます。

まず、待ち針をする前に線が歪みがちな返し口になるまっすぐなラインの場所をアイロンするのです。

返し口となるまっすぐのラインをあらかじめ縫い代1cm分アイロンで折っておくのです。
考え方としましては、このアイロンで折った真っすぐが最後まで固定されることになるということです。
折った状態のまま待ち針します。そして、印をつけた縫い代をUの字に縫いましてカーブの切込みをカット。

その後、アイロンで綺麗にカーブも割り、ひっくり返して、縁をぐるり1周縫い固定。

この時にせっかく最初に付けた縫い代のアイロンの真っすぐ線をキープする待ち針を打って行います。

ミシンで、カーブのラインを縫います。
アイロンで仕上げます。
今回の新しいやり方は下側。古いやり方は縁はすっきりしていますが、目に映るのは上部ラインの綺麗さです。
上下を比較。新しいやり方の下側が断然綺麗。カーブのラインまで下の方が綺麗に見えます。
フラップのひっくり返しと同様、ポケットの袋に関しても事は全く同じです。

ポケットの袋布に関しても同じ考え方でやります。

てっぺんのラインの真っすぐさがこちらも重要なのです。

フラップポケットの完成:すっきりとした良い形に出来上がったと言えます。

あとがき

些細な事かもしれませんが、なかなかの影響力でした。

ひっくり返しのパーツがハンドメイドバッグにはあまりにも多くあるので、この度のやり方の影響は多大です。

長いこと同じやり方をしてきたのに、突然気づくこともあります。

長いこと綺麗にならないやり方でやり続けてきたことが、いかに、思い込みや、固定観念に縛られていたのかを思い知ります。

常に客観的にも見ることができる視点は持っていたいもので、フィードバックやアンテナも重要なのです(^-^)。

バッグの巾着型の安全性の強化策、裏地付きの良いお仕立ての巾着袋の設置により中と外両方に物が入れられる構造の実現【307】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実際にバッグを目の行き届かない背中に背負う際にすき間が開いていることに対して、わずかながらも不安が残るものです。

多くが入り口をファスナーで覆うことで安全性を高められていますが、巾着バッグというのはそうはいきません。

なぜなら、きゅっと絞る動きとファスナーのストレートな頑強さは相容れない関係にあるからです。

よって、巾着タイプにはファスナーが組み合わされることはほとんどありません。

絞って口を閉めてる方法はどうしても完璧な密閉にならず隙間が空きます。

そこで発想を転換します。

外のセキュリティー性はそのままでも、内側を完全密閉にしてみては。。

そして、次のような案を考え始めたのでした

内袋を裏地付きで立派に作って底で縫い付け設置してしまう構造

入り口の隙間は、どうしても限界がありますが、できる範囲内でのめいっぱいの事をしてみました。

まず1つは、裏地のサイドに巾着ひもを取り付けて蝶々結びをするということで口をある程度狭くするという機能。

もう1つは、表地にナスカンとDカンを取り付けて入口にちょっとした屋根で覆う工夫で中が良く見えないようにするというもの。

それでも隙間が完全に解消されるわけではないことを内側でフォローしていきます。

入り口付近ではこのように2つの安全対策をします。①両サイドリボンひも②フラップと留め具。

そして、内側には、巾着袋を裏地付きでしっかりと作っていきまして、マチ部分で両サイドを縫い付け固定します。

つまり、バッグの一部となる巾着袋パーツということになります。

設置して縫い付ける前の裏地付き巾着袋。しっかりと立っているところにご注目を。

これはあくまで、パーツとなります。

その証拠たるもの、マチの部分が縫い代が見えたままです。

あえてそうしていまして、後に本当の裏地のマチに挟み込んで縫い付けるからです。

ここで縫い代を隠してしまうと、分離した一般的な巾着袋が完成してしまい、そうではないということと、ごわつかないように隠れる部分であるわけですのでこの時点では切りっぱなしが都合が良いのです。

本来の縫い代1.5cmより浅い部分の7mm程度の箇所でこのパーツだけの固定をしておきます。
こちら、逆サイドです。こちらも同じように袋の表地と裏地のマチをぴったり重ねて縫っておきます。

その後の作業でこのままもっと深くに本体に挟み込めば、バッグに両サイドが完全に挟み込めて設置されます。

そして、この袋の入り口は、共布紐の巾着できゅっと口が閉じられますので、中身のセキュリティー性が高まります。

こうしたセキュリティー性の高め方は「バッグinバッグ」からの引用になります。

あとがき

この機能の設置は、難易度はそれほどありません。

巾着袋の裏地付きの作り方が習得できれば、難しい構造でもありません。

効果は実際に使ってみないと分からないことですが、こうした発想は実は別のことにも応用できるのです。

長財布の小銭スペースが非常に取り出し辛く、小銭入れだけを別で持つ方もいらっしゃるほどです。

そこで、小銭入れとして使わず、カード入れとして使うことを長財布新調の際にやり始めました↓。

小銭入れはカード類を入れていた場所へペタンコのものを入れ込みます。

小銭は別のリムーバブルなケースの中に入っているのです。

そうすると、アイテムすべてが必ず袋の中に完全に密閉されます。

小銭も個別になっているので取りやすいですし、小銭ケース自体がファスナー付きなのでこぼれることもありません。

そんな長財布の使い方がなかなかうまくいっています(^-^)。

メノウとオニキスの見分け、鉱物名は二酸化ケイ素が結晶化した石英(クォーツ)で共通、メノウのうねった縞模様の中で模様が並行なものがオニキス【303】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、とてもシンプルでかえって惹き付けられたタイトルの、「ジュエリーの基本ブック:宮坂敦子 著」を拝読。

この地球には想像を超える程の天然石の種類がありますが、有名なストーン同士の類似ストーンに着目したいと思います。

そして、自主製作ネックレスに取り入れた過去のエピソードなども交えながらそれぞれの天然の美しさを味わっていただきたいと思います。

鉱物名からさらに枝分かれしてストーンの名前が決まる

こんな風に一緒に組み合わされることの多いルビーとサファイアは同じ鉱物名「コランダム」である。

ルビーとサファイアが共に4大宝石の仲間入りをしていて、元は共通の「コランダム」という鉱物名であることは有名ですし、何度も過去のブログ記事でもこのことを綴ってまいりました。

このたびは、パワーストーンや半貴石などと呼ばれるストーンもそれぞれの美しさがあり、同じように鉱物から枝分かれしたものであるという1つの例としまして、メノウとオニキスについて書きたいと思います。

メノウは瑪瑙という漢字で表記されることや、アゲートとかアゲードと表記されることもあります。

この2つは、曲線の縞模様を持つのがアゲート、その中で直線の縞模様を持つのがオニキスというように別物として扱われるとのことです。

しかし、実物を見ることは、大きな置物のストーンを見なければ分かりにくいことで、ネックレスなどになってしまうと見分けは難しいです。

オニキスのネックレス:自作しました。大玉の12mmの64面カット。留め具をK18YGにて。
瑪瑙のリング:うっすらと縞模様が見えますが、曲線の一部分であることがなかなか分かりにくいものです。

それでは、ダイヤモンドの鉱物名は?

ダイヤモンドは、鉱物名も唯一「ダイヤモンド」であるということ。

ここからも特殊な感じがしますね。

地球のずっと奥の方(底)というのは、温度がとても高くて、圧力もすごいもの。

そのマントルというものの中で生まれて、マグマとなって地上へ割れ目から吹き出し、固まることで出来上がるものです。

地震や噴火ともかかわりがあると思います。

地表に鉱物として出ている宝石はほんの一部に過ぎず、地中の奥深くには、ダイヤモンドとか、ペリドットも無数に存在しているようでとても驚くシミュレーション映像をYouTubeで拝聴。

やはり天然石は地球の活動の証ということになります。

メノウかもしれない実家にあったストーン。ただの色のついた石として庭に置いている母。入手経路は不明。

あとがき

確かにオニキスやメノウは入手もしやすく希少価値が重視される宝石界隈ではパワーストーンとか半貴石扱いです。

それでも、同じように地金の台に宝石になると何ら他の4大宝石とも平等ではないかと私は思うのですが。。

どうしても透明に研磨されたエレガントなものがジュエリーという扱いであることが現実の用です。

それでも、目で見て美しいと思うものが必ず四大宝石であるわけでもないのです。

フラットな目で5,000種以上も存在していると言われる天然石を見たいものです。

どうしても商業用の「観念」として限られた有名ストーンだけが称えられることも多いですが、あまりとらわれないようにしています。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク