廃棄のお洋服から取り外しておいたたくさんのボタン、20年来のボタンストック箱の整理整頓をし古着ワンピースのバランス目的の取り換えに使用【1389】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着がいかにも古着であるその年代がイメージできてしまい過ぎると、本当に古い物に映ってしまいます。

それはファッションとしてはかっこよくないのです。

古着をうまく装っておられるおしゃれな方というのはこのバランスが上手、古き良き味わいに新しい息吹を必ず吹き込んでおられるのです。

なぜそのように映るのかの視覚的な分かりやすい例として1つがボタンのデザインです。

このようなボタンは、たとえ良い物であっても「昭和」のにおいがするのです↓。

古着のワンピースなどについていたボタン:昭和のものだと思わず推測してしまいますのも、実際にその通り。

ということで、古着のワンピースを新しい着方にするための単純なリフォームとしては「ボタンの付け替え」があります。

実際の20年来のストックのボタンはいろんな事情から保管してあったものでして、古着の付け替えに役立つことがあります。

このたびは、ストックの仕方の工夫と実際に使い切ったボタンまでをご紹介してまいりたいと思います。

古着から取り外した大量のボタンストックの整理整頓、同じ種類をそれぞれチャック袋にまとめる方法がピンポイントで探しやすくなる

全く同じボタン:一緒に使用するわけですからあらかじめチャック袋のミニサイズにまとめます。
色違いでモデルが類似のボタン:一緒にしておくとマルチカラーボタンで白シャツなどに使える時があるかも。
付け替え後の姿①:レザーベスト。黒にグレーのマーブルがあり立体的に映るボタンへの付け替え。新品みたい。
付け替え後の姿②:ジャケット。袖口にはボタンは付いていなかったところへ飾りで追加。よりクラシックに。。
トレンチコートや太口のカーディガンに付いていたようなトラッドな雰囲気のボタン。素材がレザーライク。

ここからは、何かに付いていた同じ金ボタンが多数余っていて、同じボタンを4点ものワンピースに付け替えてすべて消化し切ったという例になります。

ここまで共通に使用したということで、いかにそのボタンが素敵だったかということになりますし、金ボタン自体の存在感を見ることができます↓。

マルチカラーワンピースに付け替えた金ボタン:以前のままだと昭和レトロ感が出過ぎ、これで新鮮です。
黒のウールワンピースに付け替えた金ボタン:黒にゴールドは喪服っぽさからの脱却の1つの表現です。
黒ベースの柄のベルベットのワンピースに付け替えた金ボタン:前面はボタンは無いですが袖口を付け替え。
バティック(ろうけつ染め)の黒ベースの柄ワンピに付け替えた金ボタン:柄にうまく溶け込む効果もあり。

お洋服の様々な色や柄によって同じ金ボタンの存在が少しずつ違うのもこれだけの数の金ボタンを複数に付けてみて分かったことです。

とても楽しいものです。

どれも古着なのに、新しい装い方への第一歩がボタンだけで踏み出せるような気がしてくる、ボタンの存在感がどれほどのものかということなのです。

あとがき

やはり、こうして見てみると、黒コーデ主流スタイルをしていきますと、黒のボタンを多く利用する傾向にありました。

上述のすべて使い切ったゴールドボタンも黒ベースに対しては「差し色」なのです。

こんな感じで、敬遠しがちな古いモデルのお洋服がボタンのおかげでガラリと雰囲気が変わり親しみやすいものになることがあるという「ポテンシャル」について綴りました。

そうして、古くても良質なもったいないお洋服をうまく掘り出せればそれはとても素敵なことだと思います。

ところで、廃棄服や古着から取り外した元のボタンはどうなるのか。。

これについては、現在ストック中ですが、1つ案があります。

「古着テイスト」というカテゴリーです。

古着がもっと価値を置かれ、大半の方に当たり前に愛でられるようになった時代になっていくとより効果的なのかもしれません。

例えば、ファストファッションの行方に困った場合が考えられますが、あえて、古着のボタンを付けることで、がらりと雰囲気が変わる可能性です。

ボツになった昭和時代のボタンも何らかの形で使える方法を今後考えていこうと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

またとない貴重な1年間、ワードプレスブログが楽しく読みやすい記事になるように、2024年毎日3記事ずつx1年間のリライト達成記録【1388】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、2024年1年間毎日のタスクとして決めたことがありご紹介させていただきます。

それは、ブログの「手直し」の本格的な完了へ向けての具体的な計画です。

「手直し/リライト」自体はスタートしていたものの進み具合はスローペースにとどまっていました。

そんな中、あるYouTube動画を拝聴。

「計画を細かく手帳に書いて、塗りつぶすことで実際に確実に実行できる」というもの。

ある美容室経営者様のお話でした。

何となく聴いていた内容だったのに、じわじわとその後思い出していくことになります。

そして、年末に差し掛かり、注文していたかわいいうさぎさんのカレンダー(ありがとうございます<m(__)m>)が届いた時に急に思い立ちます。

「そうだ、カレンダーに書いていこう」と。

当ブログ記事は、最初の投稿の2024.02.04からおよそ1年後の2024.12.31に、ブログ記事の「手直し」の順番で今ここを掲載させていただいております。

実は、今2024.12.31こそがこの計画の最終日。

YouTubeは当時のままですが、ブログ記事はまさにこの1年のこの計画の結果の部分をお伝えできることを大変嬉しく思っております。

計画を具体的に書いて塗りつぶしてく地道なコツコツ作業の実効性の高さは本物、1年間毎日3記事ずつのブログ記事の「手直し」の記録

3ケタの番号はブログ記事1つずつの採番。赤いマジックは完了の印。毎日3記事ずつのリライトを計画通り完了。

こんな風に、手直しする記事の番号をあらかじめ年末にカレンダーに書いておきます。

そして、その日に着実に実行し、赤いマジックで完了のマークをしていくのです。

番号が途中からである理由は、もうこれまで【1】からは完了していたところだったことと、集中して手直しを根本的にしたいという優先順位の高い番号から先に始めているからです。

順番は違っても、これまでの記事を【1】から順にすべてに手を付けていく「手直し」作業をしていきました。

さて、結果です↓。

1年間の記録:パーフェクトでした。1日3記事ずつ確かに塗りつぶし、実行したこの2024年、大変充実しました。

丸1日外出のような日も休むことなく、帰宅後の夜の時間帯に実行できました。

「強い決意」がこの結果を作ったと思いますし、情報をくれた方・このカレンダーを作ってくれた方に感謝申し上げます(^-^)。

あとがき

このように、今日や明日の「小手先」では決して不可能な事こそ大切にした2024年でした。

長い月日に及ぶものなどありません。

毎年全く同じように過ごすということはあり得ない、毎年変化があるものです。

二度と同じ年が無いということから考えて、この2024年こそが、強い決意と実行力を持った年であったと後から振り返ることができました。

来年はまた流れが変わっていくと思います、1日3記事は他の事が出来なくなるので難しいのです。

この2024年で行うということを決めたタイミングは正解でした。

ただ、「手直し」については、今度は1日1記事ずつ、さらにまた一番古い記事から見直し、内容を高めていくことを2025年1月1日からやっていく計画を立てました。

成果はまだ分かりませんし、ここまでやっても出ないかもしれません。

しかし、それはチャレンジした結果に過ぎず、無駄な事だったとは決して思いません。

こんな風に、結果は後で味わうもの、先にチャレンジや努力を惜しみなくやっていくということを身を持って味わいました。

不思議なもので、自信と誇りだけは大変満たされたものになった今があります。

結果が良く出ればなおさら嬉しいのですが、とりあえずやり遂げたことの1つが誕生しただけでも「成果」です(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ネットのお買い物の古着選びにお役立ち、サイドから見たスラックスのヒップのラインのカーブが有るとゆったりはける【1387】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

スラックスというアイテムがとても好きです。

あのセンターラインの整然さは自然に背筋が伸び、まっすぐに堂々と歩きたいという心理さえ呼び起こすパワーを持ちます。

スーツが大切なシーンには欠かせない物であるいことをスラックスをはいた時に実感することがあるのです。

このたびは、スラックスにおいて、ネットの写真とウエストだけをたよりに購入した結果がヒップがやや窮屈なはき心地だった体験を活かします。

その窮屈さは、いったい見かけのラインのどこに現れていたのか、購入時の写真だけで気付くことができる可能性を見つけましたので、お伝えしたいと思います。

スラックスをセンターラインで折った時のヒップのカーブが無いものは窮屈であると判断、はかずにはき心地を写真だけで知る方法がある

購入した年代物だと予想する手作りスラックス:ファンシーツイードが素敵。ラインがなんとなく1970年代かと。
ポケットが付いていないこともあり前後を記しました。ウエストラインが上がっている方がヒップ側。

ウエストにはゴムが入りとても融通は利いていました。

ところがウエストの割にはヒップは非常に窮屈に感じました、パンパンです。

そのことが気になり、他のスラックスと比較することに。。↓。

比較対象のスラックス-1:こちらも手作りのスラックス。右のヒップラインが丸いです。履き心地はゆとりあり。
比較対象のスラックス-2:「エンポリオアルマーニ」様のお品。こちらもヒップラインが丸くしてあります。

比較対象の2点は、はき心地はヒップに沿って、良きフィット感なのです。

ところが、ファンシーツイードは窮屈。

この答えが、ヒップのカーブラインの有り無しの違いにあると結論付けました。

3点一緒にヒップラインだけ比較してみます↓。

3点の同時比較:明らかです。ファンシーツイードには丸みが不足、もしくは無いということになります。

ということで、もし、ネット購入などでウエストだけしか情報が無くても、こうしてヒップのラインが丸みを出してあるのか丸みを感じない真っすぐなのかで、はき心地をある程度想像することができるのです。

店舗で試着できない状況であってもスピーディーなお買い物のメリットは十分にあるのがせっかくのネット購入の良さです。

その他は蚤の市や野外マーケットの場合もなかなか試着までできる環境が少ないです。

そういった時には、是非「メジャー」だけはお持ちになりながら、ウエストはメジャーで計り、同時にヒップのラインの丸みをチェックするということをしてみて下さいませ。

これは予想なのですが、1970年代辺りにヒップラインの真っすぐな流行があったかもしれません。

実は、このファンシーツイード、前面のおなかに関してもあまり丸みが無いと感じました。

全体にパターンが扁平に作られているようなのです。

ヒップと同じことがおなかのラインにも言えると思います。

お腹の場合は「タック」によってゆとりも表されていることが多く、こちらも奥が深そうですが、またの機会にお伝えしたいと思います。

見た目でも十分に判断できる1つのポイントとしてこのたびの人間の身体のふくらみのパーツが実物にちゃんと落とし込んで表現された「機能」になっているのかをチェックする勧めです。

確かに窮屈ですが、はけましたので、これも味わいとして持っていきます。

1つコーデを考えましたのでご紹介したいと思います↓。

クリーム色のセーターに合わせオレンジ系の小物で押さえたファンシーツイードスラックスのコーデ。

あとがき

基本的に古着オンリーのお洋服スタイルで望むのですが、何ら古着と言ってもピカピカで着れるものです。

古着の中には、それほど着用されていないお洋服がたくさん見つかるのです。

特に日本の古着は世界的にも良い状態のものが多いとの評価があるようで、そのことに東南アジアの国の人がすでに気付いているようなのです。

その価値に気づいていないのは、むしろ私達日本人なのかもしれないのです。

今後はアパレルのかつての大量生産の構造が現在以上にもっと成り立たなくなると思います。

良い市場の位置を押さえた大手だけが大量生産で成り立ち、それ以外の中間的な層の業者は姿を消していく傾向にあります。

ニッチな層やそのお店ならではの際立つ何かを持った製造業者だけが残ると見ていますが、本当の事は分かりません。

大量生産型の普遍的な品物・高価な少数生産型の品物に加え、「綺麗な古着」も選択肢にあるのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

これまで集めてきた30年前の年代物ブランドバッグコレクションが4点入るたっぷり容量、バッグの型崩れを徹底的に防ぐインテリア収納【1386】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近連続でご紹介しております大容量バッグ製作。

それぞれが全く同じではなく、生地が違い、サイズが違います。

ゴブラン織りではごわつかないようマチ無しデザイン、それでも使わない時にたためるような融通性も入れますので、「インテリア収納袋」に徹したものです。

旅行のビッグバッグになるかというとお車で比較的持ち運びの時間が短ければ可能かもしれませんがあまりお勧めできません。

旅行用には重い物を持ち上げるための機能を持ったデザインとして「支柱」を取り付けるからです。

インテリアならではの柄が遮られないめいっぱいの面積を見せていくのが、取っ手を挟み込んで縫い付ける手法。

このたび、とてつもなく大きな横75cmのバッグが出来上がりました。

シックな黒でまとめたことで、ビッグなバッグであっても引き締まった感じに映るのではないかと狙った案です。

2019年-1020年もののストック生地をフル利用した75cmもの横巾の超ビッグトートバッグに入れる物、それは年代物の4点の収集バッグ

このたびは、トップ部分の一部の不足面積を、別生地で「はぎデザイン」で作り上げました。

ビッグバッグ作りは、手持ちではなかなかそのままの生地で作ることなど難しく、大容量バッグというもののすごさを感じます。

生地は余らせずに端から端までのフル使い、スパーンと非常に気持ちが良い使い切り。

上段(薔薇柄黒):ビエラフロッキーという生地。下段(ボックス柄黒):シルク混ドビーという生地。

薔薇柄のビエラフロッキーは、ポリエステル/70%、レーヨン/30%、日本製。

無地ライクなボックス柄は、キュプラ/56%、シルク/20%、アセテート/18%、ナイロン/6%、日本製です。

高級生地なのでひかえめに小さなバッグ用にと2019年に購入だった薔薇柄、今まで使う機会を失っていたのです。

まずは、どちらにも接着芯を貼りました。

そして、切替えを作り、片方の薔薇の生地の最大限の幅に合わせたのがこの状態では横105cmもありました。

ここまでビッグなサイズは過去にも経験がありませんでした。

裏面:しっかりとした表面にするための10cmのダイヤキルトがけ。内陸部の待ち針が固定・しわ防止です。

キルトシートは、いつもの不織布芯の代わりに撥水生地を使ってみました。

ただ、後から思うのは不織布芯がやはり馴染みます。

バッグを触るたびに、この撥水生地の「シャカシャカ」という音がするところに違和感みたいなものが残るのでした。

ここに当てた「キルト芯」代わりの生地は「ナイロンタフタ」という生地。

ダイヤキルトは10cm、針目は通常の3mmで仕立てました。

キルト完成の表面の様子。最初にハギ目をつなげた後キルトをかけているのでダイヤ柄は途切れません。

その後、こんなことをしています↓。

右端のような外側を粗い針目の6mm固定ステッチをALL一周かけます。

この後の作業で生地が折れたりしにくいように固定していますので、仮止め程度のものです。

粗い針目の意味は、比較的早く作業ができることともう1つ、同じ3mmだと皺が寄ってしまう可能性があるからです。

粗い方が融通が利きます。

マチの部分も縫い代の内側の影響のない数ミリのところを同じように固定。
大容量バッグ:縦50cmx横75cmxマチ25cm。「著作権侵害」への配慮でリメイク部分の取っ手を隠して撮影。

取っ手もちゃんと付けましたが、取っ手だけは古着のワンピースに附随の「ロングタイ」の使わないのを利用しています。

よってお写真の枠からは除外させていただいたのです。

写真では、4点のブランドバッグが保存袋に入った状態で4点収納してあるのです。

横にはゆったりと2点が配列欲並んだ容量、収納しながらも重なりによる新たなる傷みが起こらないような効果があると思います。

「バッグというものはこういうサイズであるべきなのだ」という固定観念で縛られていたら製作することはできなかったと思います。

側面から見た様子:ピンタックをスタイリッシュに入れていますのでルーズな印象は解消。マチ25cmの姿です。

大容量バッグであっても野暮ったさが解消されたスタイリッシュな出来上がりになったと思います(^-^)。

あとがき

バッグの作り方1つとっても、生地を新品で購入して作っていくことだけではない可能性を探っています。

本当は、商業として自由に古着などから作ることができれば。。と無限の可能性を感じますが、「著作権の遵守」があるためにそれは難しいことなのです。

それでも、図解や、一部の撮影のみにとどめて、その「ノウハウ」はお伝えしていけるのではないかとぎりぎりで頑張ったのです。

これが、現在ピクチャレスクにできる精一杯のこと、どんどん気付いたことは発信してまいります(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

「洋服に興味なし」も立派な「主張」として装いに現れる自明、「衣」は本来着る人間の人生そのものを無言で示す手段【1385】

アイキャッチ画像1385

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「闘う衣服:小野原教子 著」という本を拝読。

本来「衣服」とは何なのかということの深堀りをする時には是非手に取ってみてくださいませ。

厳しいアパレル業界で今後もお仕事をしていく決意の際に、今一度原点に立ち戻って考えることをする際などにご一読をお勧めしたいです。

この本の内容に関してはご一読の解釈に委ねるということで、当記事では「衣服の装い」をもっと重視するべきではないかという投げかけ的な内容になります。

時々「服には興味なし」という方がいらっしゃいますが、実はその「意志表示」こそ「衣」の神髄なのではないかと思うのです。

人間が服を着る生き物である以上、切っても切れない縁のようなものなのです。

人間である以上衣服を纏うことは平等に与えられた事項、同時にその人間の「人生」さえも現れてしまう自明は軽視すべきではないことを物語る

アパレル業界に携わっているほどの大のお洋服好きの方、ファッションには縁がないなどと敬遠している方、すべてが同じラインに立っているのが「装い」です。

お洋服に興味が無い人の場合を考えてみると大変分かりやすいです。

究極な大の洋服嫌いの方の例。

お洋服選びにあれこれ悩むことさえわずらわしく、そこに大切な時間が奪われることさえ苦痛。

よってお洋服は真っ黒Tシャツとデニムと決めている人がいたとします。

ではこの人がお洋服によって何も表現していないのでしょうか。。

いいえ、十分に意志表示とメッセージを伝えていることになります。

お洋服以外の事へ「情熱」を費やしたいためにお洋服にストレスをかけないミニマムさが現れた立派な「表現」なのです。

サイズ展開とカラーのくくりでグループ分けされた大量生産のお洋服は、「ファストファッション」そのものです。

この製造形態で作られたお洋服は同じ物を他の大勢の人も着ていますので差別化がはかりにくいです。

とはいえ、お洋服を着ないということは決してあり得ないので、表現を自然にしてしまっていること、この危険性をもっと真剣に考えるべきではないかと思っております。

お洋服に興味が無いから何となくでよいと思っていたら、それは危険な考え方。

他の人の目には、「ぼやけた意志表示」として誤解を招くような捉え方をされて、「曖昧な人」とまでの誤解があるかもしれないのです。

そういった意味ではお洋服は「自分の発見」というような深みもあるのです。

勘違いしがちなのは、お洋服が表面的な「飾り=余計なもの」と考えてしまうこと。

実は、その人の「生きざま」さえも表す重要なツール、軽視は禁物なのです。

あとがき

言葉で発する挨拶だけが自己紹介ではないのかもしれません。

身にまとったお洋服こそが「無言」でも、出会った人や周りの人へのメッセージとなっていることにしっかり気づくことです。

そこからが本当のお洋服への目覚めとして自分らしい装いの発見ができる岐路に立つかもしれないのです。

ヨーロッパの多くの老若男女がスナップ写真の「おしゃれ」アイコンとして取り上げられるのも、コーデそのもののテクニックや着こなしの技術だけではないようなのです。

どんな考え方を持ち、どんな人生を歩んでいるのかを映し出しているモニターのようなものが「装い」なのです。

「衣」は今後も重要な概念であるということになります。

今一度お洋服1点1点を一人の人間の写し鏡のアイテムだという見方で見つめてみて下さいませ(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

古い自作クッションカバー・古着スカート・ちりめんはぎれと複数分野の材料で作ったバッグ収納のための大きなインテリア収納バッグ【1384】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【1343】【1348】【1375】で、実家の新築の合計7点の低反発クッションカバー作りを過程や完成品でご紹介しました。

中身の低反発ウレタンは、このたび使用のゴブラン織り薔薇柄カバーの中身から4点抜いて再利用させていただいていたものでした(初告白)。

何しろ10年以上前に製作したゴブラン生地を使った低反発クッションカバー、結局は持っているだけで使い道が無かったクッションだった4点でした。

中身のウレタンだけを抜いた4点のカバーのみが残ったこのたび、同じブロックパーツを裁断して集めたパッチワークに仕立て、大容量バッグを作っていきます。

大きなバッグを作るので不足の部分が出てきますので、あらかじめ別生地を用意。

その生地というのが、古着のタイトスカートからの引用になります。

部分的にリメイクが入りますので、「著作権の侵害」に考慮し、写せる最大限の範囲にとどめ、一部図解で示したいと思います。

①ゴブランクッションカバー解体②はぎれのちりめん生地③古着スカートという3つの方面から集めた材料で作った大容量のバッグ

パッチワークでどこまでエレガントに仕上がるのかは、毎回のテーマです。

薔薇柄はエレガントな雰囲気をくれる頼もしい柄です。

パッチワークで柄はぶつ切りですが、天地の向きを統一しながら丁寧に作っていきます。

1パーツは縦12.5cmx横17.5cmです。柄の向きを天地の向きに揃えました。
まずは大きなシートを2枚作りました。縦の長さが不足している状態です。
1.5cmの縫い代で横に細長く繋げたら、都度アイロンで両割りし、まずは縦に溝の両端にステッチ。
裏面はこのようになっています。横長に繋げた次に、縦に繋げていき、その溝もステッチしていくのです。

果てしない作業ですが、いつかは完了します。

こうした地道な作業の果ては美しいパッチワークシートが出来上がります。

あとは通常のひと繋ぎの生地のように考えて進めていくのです。

取っ手はもう生地が無いので、別生地。ちりめんのでこぼこ感がゴブランに合うような気がしました。

ベージュのちりめん生地がいよいよわずかになっていたところで、ここで最終の利用となります。

今思うことは、1生地を完全に使い切るのに随分年数がかかっていることです。

1m以上の生地は1点のバッグの製作にはかなり多めだということが分かります。

この取っ手には、接着芯も貼りましたし、同じく在庫がラストの「ソフト厚芯」も入れ込みました。

そして定番の4本ステッチで固定して立派な取っ手になり、ゴブランの生地にレベルが合っていきます。

出来上がりサイズは、縦50cmx横60cmxマチ無し。横60cmは大きなボストンバッグ級ですのでビッグです。
この空間の部分は、写すことをひかえました著作権のある元はスカートのベルベットラメドット生地を使用。
斜線の部分にベルベットの黒のラメドットを追加。3cmのダイヤキルトをかけました。イメージしてみて♪。

素敵に出来上がったのでお見せしたいのはやまやまなのですが、すみません<m(__)m>。

こうして、足りない部分をお洋服の古着でまかなうというアイデアは、初めて取り入れたことです。

裏地:カーキ色でいろんな表地に融通の利くカラーです。
サイドの様子:ゴブラン程の厚みのある生地の場合こうして自然にマチができます。
最低でも7cm程度は膨らんでいます。
柄を壊さないためには、せっかくの広々と出ている柄をマチで遮るべきではないとの判断です。
底は「わ」になっているので、こんなごわごわ生地でも比較的角は出やすいです。

底は柄の向きがそれぞれ整った2面をつなげて、パッチワークと同じように溝の両端をステッチして最終的に1面にして「わ」として作っていきました。

もともと1枚の生地だけで作る時には柄の向きは「わ」の場合片面が反対向きになるのに、パッチワークの場合は両面とも正位置に配置できるという新しい発見も。。

ブランドバッグを収納している時の様子:サイズ縦50cmx横60cmxマチ無し。ふんわり感が出ています。

こうして、中に目的のブランドバッグを収納したところで、インテリアとしての「容器」のような存在になったのでした。

あとがき

バッグ収納の為のバッグですから非常に大きなサイズになります。

元はクッションカバーだったゴブラン織りの生地でしたが、わざわざパッチワークにして不足部分を他の素材からも引用して残したかったのです。

それは、当時でしか入手できなかったと思われる希少な生地が、年数が経過するともっと価値が高まったと感じたからなのです。

生地屋様にはあんなにたくさんの勢揃いしているように見えますが、「一発屋」も多く、その時の出会いが重要なのです。

ダイナミックなまでの「多品種小ロット化」の現実なのです。

そのような構造や事情をうまくつかみ、自作の価値に当てさせていただいております(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>四つ角が余分であることを四角カバーの折れが実証、無駄のない八角形へ変更したバッグ用のリムーバブルな底板カバー【1383】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2018年頃ですが、底板にカバーを作って、「くるみ底板」と称した底板製作を「オーダー」の形でやらせていただいておりました。

その時にハイブランドバッグのサブバッグの沈むような底部分の解消に、メインバッグとしても十分持てるような丈夫な底板を追加するということを自前の持ち物でも検証。

それがこの2点の底板になります↓。

2点の底板。内蔵の「ベルポーレン」という折れないプラスチックが角丸にカットして入っています。

長方形の四角いバッグの底なのだからと長方形で作ったわけですが、よく見ていただきたいのです。

いずれも角が折れています、実際には底板カバーは余分な部分があるということなのです。

角の折り跡にご注目。折れているということは底に沿っていない余分ではないかと見ました。

その後、余計な縁の四つ角は最初から無しにする案が浮かびます。

そうして、現在5年後においては、四角い底用の底板カバーを作る際には決まって8角形モデルで作ることにしております。

内蔵するプラスチック底板も8角形にカットしたものを内蔵し、くるみ生地も8角形に裁断した型紙に変更したのです。

当時ちゃんと選んだ元の生地をそのまま活かすことができるメリット、解体に時間をかけ他の見直しも同時に行えたくるみ底板の仕立て直し

作り直しですのでいったんすべて解体しますが、一から作る時との違いは生地がそのまま再利用できることです。

特に、当時の希少な生地などであればなおさら、古いものにも価値は宿っているのです。

解体場面:一度解体。接着芯を貼ってきちんと作ろうとはしていたようです。

しかし、どことなく当時の作りの粗さが目立ちます。

5年も経過すると随分と作り方にも発展があることを改めて感じ己を労います。

そして、糸くずを取り払い、まずはまっすぐにアイロンをかけ直し。

そして、角をカットする作業をします。

ここでお伝えしたいのが、一から丸ごと8角形の型紙を作る必要がないということ。

角の部分だけの型紙を当ててカットする方法があるのです。

角部分だけの型紙の考案

このことはいろんなケースに応用・引用できますので是非。

5cm四方の型紙用紙の中心に向かって1か所だけ折ります。そして、三角部分をカットした小さなパーツを用意。
出来上がりの角:裁断の時に三角のパーツを角に当てカットして再び作り直したもの。

2枚仕立てのひっくり返しをせず、角を綺麗に出すために外表のまま1cmの縫い代で折り込み互いに縫い合わせる方法です。

待ち針をし、角をピッタリ重ね合わせながら、最後に端から2-3mm程度をステッチして完了です。

底板を入れるタイミングは、最後の長い直線を縫う際に入れれば十分です。

最初から入れても縫いにくくずれやすいので労力が無駄になってしまいます。

最後のラインのところの始め辺りのタイミングで少し折り曲げながら入れるとやりやすいです。

折り曲がって跡が付くことはございませんので大丈夫、そこがベルポーレンの良さです。

この削られた角が実際にバッグの底にフィットしやすいのです。

あとがき

サブバッグ的なものを気軽に日常使いのメインバッグに出来ることがあります。

その際に、足りない部分がどうしても底の強度です。

これさえカバーできれば、小物が1つ増えてワードローブが潤います。

実際には、素材の良さや素敵なデザインはサブバッグの領域をやすやすと越えていきます。

上手く活かせると古い品物の出番も多くなり、新しいものがそれほど必要なくなります。

新しいものを作る技術があるのならば、おのずと古い物を仕立て直す技術も生まれます。

こんな文化が是非とも広がれば良いと思っております(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

かつてはニッチな目立たないモデルだったからこそ新鮮に感じる今、流行に縛られなかった過去の目立たぬ存在が今花開く【1382】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ワードローブはすべてused品で集めています。

お洋服だけでなく、バッグなどの小物も同様。

このたびは、古いバッグの良さを掘り起こしまして、今後も良い状態で使っていける保管方法をご紹介したいと思います。

まずは、「古いバッグの良さ」の意味するところをお伝えするところから始めてまいります。

古い時代のバッグが何十年も経過した今でも古臭いと感じない、当時流行しなかったモデルの目立たぬ存在が何十年も後に素敵な年代物として花開く

古いバッグのモデルの中には、かつては一世を風靡したような「みんなが持っていたバッグ」というのがとても懐かしいです。

当時は、皆が持つバッグを持っていることが喜びであり流行の最先端に立っているかのような気持ちになったものです。

しかしながら、何十年後の今、そのモデルが素敵に映るのかというと、一瞬の時の儚さを感じるのみであり、持ちたいと思う気持ちがなかなか起こらないもの。

その理由が、なんとあれほど新しく最先端であると感じたモデルが、今や時代遅れの古臭いイメージとして定着してしまう逆説です。

心理的なところが大きいのですが、誰もが懐かしむ「一世風靡型のモデル」というのは多くの人に知れ渡ってしまっているからこそ、新鮮味が短い期間のものになってしまうのです。

むしろそうではなかった、その片隅で陽の目を見なかったような目立たぬ存在であったモデルは、その後の長い年月を経た今違った意味の存在感を表すのです。

流行などに決して縛られない、いつの時代でも受け入れられるようなバッグこそ、本当の意味では優れたモデルなのかもしれません。

確かに今見るとかつて流行のモデルは懐かしく興味深いですが、現実的な話として自分の物として今後もずっと長く持っていきたいのかをポイントにしますと、そうではないのです。

そうしますと、中古品バッグ集めのポイントとしては、かつてのニッチなモデルが狙い目なのです。

そんなわけで1980-1990年代のモデルのバッグのニッチなタイプの寄せ集めをまずご紹介したいと思います↓。

多くが布バッグ。こんなところからハンドメイドバッグ作りのヒントをいただいたこともあります。

特によく知るモデルはあまり見当たらないのでは。。

あまりに有名過ぎるモデルでは古めかしさを今は感じてしまいます。

そうではなかったモデルが今、何十年も経過して新鮮に感じ、貴重に感じる面白さと不思議。

是非、そんな見方をしてみてくださいませ。

「新聞紙製のあんこ」の存在が欠かせないフォルムキープ対策

バッグも重量に従い底周辺に皺ができることがあります。

とても残念なことにただ保管しているだけでも皺は起こるのです。

そこで、長年対策してきた立体的なフォルムをキープする「あんこ」のご紹介です。

読み終わった古新聞を2ページ分丸ごとx3枚使用、そこへ印刷されていない新聞紙(しんぶんがみ)で包む。

こんな風にこんもりとした包みをいくつか作り、バッグのサイズに合わせて中へ投入していきます↓。

縦が35cm以上x横の広い部分が40cm程の比較的大きめのバケツ型バッグへは3個入れました。

場合によってはてっぺんに横向きに寝かせてもう1つ入れても良いです。

とにかくできるだけ隙間を埋めるように入れます。

そして、ここからも大切。

バッグ自体は1点につき1つの保存袋へゆったりと収納が望ましいです。

こちらも、ゆったりとてっぺんまで覆ってくれる保存袋に入れました。

そして、さらにその保存袋ごと大きなボックスやインテリアバッグへ入れて素敵なインテリアの一部とするような収納をしています。

全21点の中古バッグの収納風景:ハンドバッグはボックスへ、大きめサイズは自作大容量バッグへ。

もうとにかく、バッグinバッグのオンパレードです。

こうして大切にブランドバッグのコレクションを保管します。

すべてのバッグの中身には、ご紹介した「あんこ」が入っていて、積み重なっていても変形しにくいように対策してあります。

あとがき

今後の未来において大切なことは、バッグを1つ持つにしても、コレクションして集めるにしても、「品物の選び方」のゴールには「心地よく幸せを感じる」という瞬間があるかどうかだと思います。

捨てる選択肢しかないような品物は悪過ぎますし、そんな品物を製造する製造者は出直してほしいほどです。

少ない数でもちゃんとした満足度と喜びをくれる品物を持つこの品物選びこそは、購入者/ユーザーの責任。

ファッションは哲学です、緩い気持ちでお洋服や小物と向き合わず、どうぞ真剣に自分の写し鏡のようなワードローブを形成していってくださいませ。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>マルチカラーの糸の色を当時の焦げ茶からベージュへ変更、約6年ぶりに解体して丁寧な仕立て直しをした大容量バッグの立派な姿【1381】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび3回連続でお送りしてまいりました「仕立て直し」のシリーズ。

【1379】【1380】【1381】と連続の、このたびが最終の【1381】です。

①スツール用の低反発クッションカバーの仕立て直し(【1379】の投稿)↓。

②3点のトートバッグを裏地を追加したピンタックデザインへ仕立て直し(【1380】の投稿)↓

そしてこのたびの③は、ビッグトートバッグの一重仕立てのゆるゆるなルーズ感が気になる超大容量バッグを丁寧に仕立て直し、しっかりしたものに仕上げて締めくくります。

②の3点目もビッグトートバッグでしたのでサイズが非常に似ていますが、このたびのバッグが一番大きいサイズとなります。

この数年間のノウハウが高まったことで、様々な箇所において作り方が変わっていました。

当時のままの希少なその時だけの生地を大切に新しい形で活かす素晴らしをお伝えできればと思います。

コスパ良く生地を使用たラッセルニット横向き裁断の過去の製作、解体後の仕立て直しはバッグなのに縦が伸びるデメリットを解消した

解体した後、裁断し直しの本体:「わ」です。真ん中が底になります。縦20cmx横10cmをくり抜きました。

ということは、マチは20cmに出来上がるということになります。

柄の向きに融通があるため分かりにくいのですが、この向きは地の目に対して横向きなのです。

本体と取っ手でおそらく購入は1mだったと思います。生地を余らせず、フルに利用した記憶です。

当時の生地購入時の記憶が薄いですが、おそらく、広幅の生地を有効に使うために横取り裁断をしたと思います。

よって、横向きに裁断するという考え方で当時はコスパ良い生地の調達を工夫した個人使いの製作品です(2015年頃の製作)。

このビッグバッグには、その後布団も収納しましたし、ボリュームたっぷりの資材も収納して複数と用途で使わせていただきました。

エレガントな薔薇柄がかなりインテリア性を高めてくれていたのです。

「ダブルラッセル」という種類の生地が該当すると思うのですが、ネット検索でググっても薔薇柄などというのはかなりのレア生地、なかなか見つけることができないのです。

ただ、当時の表面的な考え方があり、今こうして解体後見てみると、横裁断したせいでバッグとして持ち上げた時に、引っ張られて生地が伸びてしまっている部分がありました。

もし、今この生地を調達するならば、おそらく、2枚仕立てにして、めいっぱいの生地幅の横並びに裁断ができるサイズへ小さくしてでも地の目に忠実に作っていたでしょう。

そうした過去のつたない考え方や作り方を今こうして現在の技術をもって仕立て直しできる機会が大変嬉しいです。

糸の色を当時の焦げ茶からサンドベージュへ変更したことでステッチが美しく映るようになった

このバッグ製作当時はそもそもミシン糸を50-60番で縫っていた時代。

現在はバッグに関しては30番を徹底しています。

過去は60番程度の細番手。解体しながら感じたのは、持ち上げる圧力がかかるバッグにはやはり30番が安心です。

そして、糸の色を変えたところも重要なポイントです。

焦げ茶は一見合いそうだと思われるでしょうが、マルチカラーにおいてはそういった判断は表面的です。

登場するカラーの濃い・薄いの中間の色を選択が正解なのです。

これはさんざんマルチカラー生地を扱ってきた者が糸の色に悩みながら導き出した答えなのです。

大部分は確かに焦げ茶。しかし柄の部分もそれなりの面積です。この薄い綺麗な色へ焦げ茶の糸は汚いのです。
サンドベージュの糸の色は平均的にどの色の部分にもなじみました。これが正解。

この生地はメッシュで穴が開いています。

裏に接着芯を貼ったその接着芯の色さえ白か黒かの選択が重要でした。

柄の部分に黒が透けることがないよう、白のニット芯を選択したことも糸の色選びに関係してくるのです。

裏地付きのピンタックは表地、裏地それぞれで行い、凹凸が反対になるところがポイント

表地は表へ突き出すように、裏地は凸面が内側へ隠れるようにピンタックをつまみます。

こうすることで、凹凸のコンビとして、表地と裏地がうまくぴったりと重なるという構造なのです。

ピンタックをする前に入り口の縫い代を折ってからやるというのも綺麗に出来上がるポイントです。

完成品を見ながらの「仕立て直し」の総まとめ

③仕立て直したビッグトートバッグ:<サイズ>縦50cmx横60cmxマチ20cm。

②の時は、縦横50cm四方だったので、こちらの方が横が10cm広いです。

10cmの違いはさすがに大きいので、大容量バッグと呼ぶにはふさわしいこの度のバッグです。

裏地も②と同じヘリンボンの厚手生地を設置。

裏地には接着芯は不要と判断し、表地だけの接着芯ですが、物を入れるとこんなにスタイリッシュです。

横顔です。きちんとしたフォルムは眺めていて大変気持ちが良いものです。今までの姿とは全く違ったものです。

あとがき

「苦労を買ってでもする」という言葉がとても好きです。

今その一瞬は長い長い歴史では、ほんの一筋の光の矢でしかありません。

「長い目で見る」というもう1つの好きな言葉と共に常に引き出しの中に入れている言葉です。

その後見るたびにうっとりとする心地を毎回感じることを考えたら、今の苦労などたいしたことではないのだということです。

当たり前に手間をかけていき、終わったら涼しい顔をする、そんなスタイルを大切にしてきたいのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>ピンタックをあしらう仕立て直しの結果がすごい、整然たるインテリア容器への生まれ変わりを遂げた過去の製作品のトートバッグ【1380】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ3回にわたり、過去の製作品のハンドメイド品を仕立て直しています。

1回目の【1379】では、5年前に製作の2018年製のスツール用の低反発クッションカバーを角型から座面の楕円に上手く沿った楕円カバーへと変えました。

全部糸を解きほどいての仕立て直しなのでほぼ最初から作るのと同等です。

それでもその生地をそのまま活かして仕立て直すことの無駄の無さや気持ちの大きなリフレッシュをお伝えしたいと思っております。

当【1380】では主にトートバッグに主にピンタックを追加していきます。

3点中2点はすでに出来上がったところへ追加だけをするやり方、最後の1点は元々裏地無しであったことから、この機会を兼ね、全解体の裏地付けを含めたピンタックバッグへの変更となります。

なかなかのボリュームある作業ではありましたが、とても有意義でした。

では、是非変化をお楽しみくださいませ。

縁が曖昧なルーズなトートバッグがピンタックを施すことで劇的に生まれ変わる、180度反対なスタイリッシュなテイストになった

仕立て直し前の3点のトートバッグ:左2点は接着芯を貼った裏地付き、右は一重仕立ての無接着芯。

どれもだらんとしたルーズさがあります。

きちんと整ったラインがはっきりしたボックス型の方へとそのフォルムを変えていきます。

「あいまい」から「はっきり」への変化は、その見かけの物理的なことだけでにとどまらず、気持ちが引き締まるような「心地」の変化も生むのでした。

作業過程は映しておりませんので、次の写真からはピンタック後になります。

随分変わりました。

もともと縦長のサイズだったのですが、角がはっきりして前よりこちらの方が断然グッドです。
こちらは横長。前は縦が短くて物がこぼれそうだったのがピンタックだけでこうも変化しました。
縦横50cm四方のビッグバッグ:もう迫力満点。このようなサイズのビッグバッグはなかなかレアです。

ここへプチプチを入れている事業用の資材品入れとして使っておりますので、出番も多く毎日見かけるバッグでした。

毎日見るからこそ見た時の心地良さを重視した仕立て直しだったのでした。

これは最初一重で作ったのがかなり前なので、そこからこんなにも作り方が変わったことに驚いています。
裏地も持ち合わせの生地があり、これを利用。接着芯は表地だけに貼りました。

ピンタックは、最初の2点は表地と裏地が重なったままアイロンで線を付けてまとめてつまみましたので早く仕上がりました。

ただ、この3点目に関しては、本来最初から作る裏地付きのピンタックタイプは表地、裏地それぞれでピンタックをつまんだ方がラインが綺麗で寸法も正確です。

注意点は、裏地は内側へ隠れる方へ突き出すつまみ方で裏面で山を作りますので、出来上がりはピンタックが奥へ隠されることです。

表地は表側へ突き出す方が断然美しいですので、そのようにつまみます。

ピンタックをつまむ面が表地と裏地で違うということです。

そして、最後口の縫いとじの時にピンタックが凹凸で重なりうまく合体できるという仕組みです。

おまけ:ジャガードの裏面使いの良さを意外なカラーの裏面でアイロン台クロスとして仕立て直し

実は3点目の生地の裏面が結構素敵だったので、これを表面としてインテリアカバーで使います。

もともと、アイロン作業の箪笥(たんす)のてっぺんにクロスとして敷いていた本来の表面でしたが、3点目のバッグと同じ柄だということに差別化を付けたくて、裏面仕様で違った雰囲気にしてみたのです。

実際にこのようにインテリアクロスとして使用しています。

今思えば、何年か前に購入のこの生地、気に入って多めに調達していたようです。

バッグに余ったからインテリアクロスにしたというのがこのアイロン台クロスにしたきっかけ。

当時しっかりこの生地をしっかり見ておらず、裏面がこうなっていることをこの仕立て直しの機会に初めて知りました。

あとがき

ここで仕立て直しシリーズの第二弾が終了したのですが、最後の第三弾というのは、同じビッグバッグのもっと一回り大きな一重仕立てをこれも全解体の裏地付きで仕立て直します(【1381】記事にて投稿)。

こちらにも裏地を付けていきますが、この度のビッグバッグよりも生地が伸びるタイプでやや難易度があるかもしれません。

そちらの生地もこの度の生地と同様もう今は売っていない生地で、その当時限りの素材なのです。

そう考えると、生地の希少さ1つとっても、この仕立て直しの意味があるわけです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク