まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
バッグは基本的には1点物志向、全く同じ製作を繰り返すということをしないスタイルです。
それでも、材料である生地の売り場の展示の色違いの展開が並ぶその美しさを「そのまま利用したい」と思う感激が時々あります。
2017年くらいに出会った「アムンゼン」というぶつぶつな表層が特徴の生地。
無彩色カラーの3色展開のオフ・モカ・黒すべてを調達、3色が同時に登場するバッグをイメージし、まずこのたびは、ストライプパッチワークでショルダーバッグを製作。
ボーダーやブロック柄も引き続き製作していきます。
マチ無しショルダーバッグがどこまで立体的に映るのかの可能性を示してくれた肉厚のアムンゼン生地
マチ無しですが、ファスナーの入り口サイドに口布を付けました。
そうするとふんわりと膨らみ、マチがあるバッグみたいな容積が生まれました。
ひっくり返しの物理的な「反り」が自然な膨らみを生むのです。
それだけで容積が広がるのであり、肉厚生地ならばなおのこと。
その隙間のサイズに合うような控えめな気持ち程度の口布があるだけで、結構な効果が出ました↓。
口布は片方で2cm程です。
バイヤスのキルトステッチをかけて、丈夫で強固なものにします。
通常のペットボトルサイズで少し頭が出るような深さが取り出しやすいかと。
あとがき
無地なのにぶつぶつが凹凸感があって肉厚で美しい生地。
多くの布製バッグの製作には、カラフルな明るい生地を選択されることが多いです。
しかし、「無地ライク」というようなこのたびのような生地でも凹凸感ある織りが高級感を演出できたり、同色のジャガード柄が立体感を演出できることをお伝えしました。
バッグ製造者自らが生み出すことができるのが「パッチワーク」による更なる立体感です。
渋めのダークカラーや無地の扁平の生地にはなかなかスポットライトが当たりませんが、パッチワークはそういった生地も引用できる可能性にあふれていると言えるのです(^-^)。