まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
2025年というこの年が何か特別に感じるのも、ハンドメイド製作スタイルに初の試みを取り入れ、思う存分に納得するまで表地と裏地の組み合わせを検討したからです。
2024年末頃から集め始めた新たなるハンドメイドバッグ活動の生地、この上半期は収集のみで終わったと言っても良いです。
そして、自然な気持ちの動きを大切にしながら、いよいよ後半は製作へ移っていくのだとこの5月中旬から製作を始めています。
さて、そんな生地収集の最中に手に取った本があります。
「なぜこの色が売れるのか:ミミ・クーパー+アーリーン・マシューズ/宮崎伸治 訳」を拝読。
マーケティング的な切り口からのカラーの解説と言えます。
その内容の中で、2つの興味深い引っ掛かりを自らの言葉と考え方を盛り込みながらこのたびお伝えしたいと思います。
今後、色に対する接し方がより何か良い影響をもたらすものになるきっかけになればと思います。
色は人間の心理を映し出す信号みたいなものなのだろう、日常の多くのライフラインが色でメッセージを発信している

親しみやすいところでいうと、注意喚起の看板が黒x黄色であること、子供用のおもちゃの色が原色カラーであることなど。
黄色と黒の強いコントラスト効果も相まった看板は誰の目にも留まるのです。
また、幼い年齢においては、原色カラーが心が躍るという幼児性に合った興味をそそるような商業的な意味も含めた物品のカラー、おもちゃ屋さんのロゴや看板も同じです。
大人になるにつれて、非常に曖昧な中間色を好むようになったことで、大人への階段を上り始めた証のようなものになるのです。
①商品購入の決め手は「カラー」が大きく占めている
商品の色の販売の仕方をどうするのか、多色をそろえながらラインナップを豊富にするのか、それとも売れ筋の黒色に特化した色濃いスタイルにしていくのか。。
販売側はそうと知れば、カラーを重要視して取り揃え方を考えるものなのです。
2025年ピクチャレスクのバッグ用の生地は、真っ白からパステルカラー、中間色を経て紺色、茶色、黒へとたくさんのカラーを盛り込みました。
このような取り揃え方はこれまでしたことが無いほどの徹底ぶり。
黒に特化したり、白に特化したりというスタイルよりも、まず製作者の私が心から楽しめる方ということでカラー展開を豊富にする選択をしました。
ここまでとことん色を並べ、初めての真っ白にも手を付けた点は2025年が特別な製作年であることの1つです。
②流行色は決して「ヤラセ」や「仕掛け」ではない、自然な人間の心理が生み出すもの
流行色がアパレル業界のどこかで意図的に作り出され押し出されたものであるような印象は私も持っていました。
確かに流行として広がりを見せ始めたころからはそれぞれの企業がこぞって流行色であることを認識し、強くディスプレイなどに打ち出すことはあると思います。
ただ、著者様によれば、そういったことはない、あくまでも自然なものであるとのこと。
では、何がどう生まれてそうなるのかは、「心理」「感情」「飽き」などの気持ちが次へのステップの動きとして現れるというようなこと、「ファッションスタイルの流行」の原理に類似のものだと思いました。
あとがき
色はその美しさを愛でるためのもの、装飾的であり絵画に通じるところが多くの方が考えることであり、私もこれまではそう思ってきました。
しかし、ちゃんとあったじゃありませんか、色も「機能」を持っていたということを。
色1つ選ぶにしても、なぜその色を選択したのかの理由がしっかりあれば、お品物1点ずつが非常に奥深いものになりメッセージ性を込めた物品になると思います。
「置物」「人形」であっても同じで、そこに置いているだけであってもその存在自体がメッセージを発しているということなのです。
製造者はこのことを知っているべきであり、そこがお品物1つの本当の意味での広がりの第一歩なのでしょう(^-^)。
