「やらない」「手を付けない」という判断と勇気、本当に望ましい活動なのか、誇りを持てる活動なのかを一番に考える【1253】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ファッション分野の事業のイメージは「アパレル」が色濃くあります。

これまでは、あるデザインを大量に製造・販売することで、多くの在庫を抱えながらも割合として多くの売上を立てていくというスタイル。

それが、ここ近年コロナ到来のきっかけが大きく背中を押し、その構造の不可能さ・行き詰まりが際立ってきたと見ています。

アパレルはすでに業界全体の全盛期と呼ばれるような華やかな時代をとっくに終えています。

しかしながら、その時の成功体験にしがみつくやり方に執着してきたことが大半、これまでの老舗や大手が続々と廃業していきました。

もちろん、企業内では変化しようと試みた様々な苦労や対策もあったかもしれません。

しかし、スピードに追いつけず、信じられないほど極端な変化をしなければ到底間に合わない時に来てしまったのかもしれません。

そもそも大量に製造したファッションアイテムは、在庫ありきの商いであるため、その道に携わった以上そのしがらみを脱することが難しかっとこともあったでしょう。

ほんの小さな事業者もそれを見て他人事にしないことです。

規模ははるかに小さくとも、複数の製造をすることで分かった「材料の無駄」も見逃せない姿。

このたびの投稿は、小規模事業者だから率先しやすい、根本からの製造企画の見直しのお話になります。

「企画」は行うのか行わないのかの意志決定の選択肢も1つ入れておく、「手放す」「捨てる」「やめる」は決して後ろ向きの決断ではなくより良き未来を考えた前向きな判断

好きな分野でやってきたことのしがらみやこだわりが強すぎて、「捨てる」「やめる」ということに対して目を背けがちです。

しかし、やめることで新しいこの先への一歩を踏み出すこともできるのだということがあります。

世界中でここ近年知れ渡ったのが、海外の「ファストファッション業の安い賃金で格安商品を仕上げる、その労働者への配慮の無さ」です。

金銭面や環境面への軽視が例の有名な「バングラディッシュの縫製工場等のビル倒壊事件」でその象徴を世界中の人々が知りました。

生地をはじめとする材料を自分で調達してきていれば、複数製作の場合の材料調達に関してもイメージは分かると思います。

ほんの小規模でも置き場所に困り、山積みな在庫の姿に悩むのです。

労働者である「ヒト」が一番に取り上げられますが、実は、材料のロスというのも大量生産ではかなり無駄を生み出す実態があると思います。

確かに、足りなくなっては生産が止まってしまうので、多めに調達しているわけで、附属品のやたら多い製造では、それが何倍にも積み重なり全体のロスも多くなります。

じゃあそのロスで使用されなかった材料の行方は。。と言うと、なかなかそのことは表に出ることがありません。

そもそも、「大量に作って利益を得る」という考え方の見直しをするくらいの思い切った行動をしなければ解決されないであろうと思います。

これができないのは、相変わらず「儲け」だけを追求しているからであり、「お金を得る」ということをゴールにしてしまっているからです。

アパレル従事者達の多くが目を背けがちな、「製造企画そのものをやめる」という見直しは選択肢としては必要です。

製造しなければ環境に対してはある一定の効果が見込めますので、「本当に意味のある企画をしているのかどうか」というところこそ真剣に考えることだと思います。

あとがき

こうしてアパレルとは決して無関係ではないピクチャレスクの活動も見直しています。

売れない品物をひたすら作ることの無駄は、売上が立たないということだけではなく、余計なものをまた1つ新たに生み出してしまった責任が生まれること。

「良質な物を作る」ということを目指さずして、良き未来は訪れないとまで確信しています。

ということで、コンテンツ制作活動と自らも製造をするハンドメイドバッグの製作で目指すところは、必ず何かの良い足跡を残すための「優れた物を生み出す姿勢」をお伝えしていくことであると見直しています(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

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