まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたび素晴らしい1冊の本を拝読、「儲けの教科書:主藤孝司 著」です。
とても読みやすく、「個人事業主」様は全員読んでいるのではないか、是非読むべきではないかと思った本になります。
「うんうん」「なるほど」と感動し共感するところが多数の中、厳選した1つ、知っているようで実際は意識しきれていなかった「高級ラインの設置」のその後の影響について考えてみました。
すべてが手の届くお買い得商品ではなく、「高級品」を設置することで揺さぶる「あこがれ」「夢」「プライド」の心理
お客様は確かにお買い得商品を喜んでいただけるものではあるのは間違いないです。
しかし、「お買い得商品だけをずらりと並べ、高級品を設置しなかった事業主が廃業の形になった」ことが書かれていました。
それほどに、「高級」ということが商業にとっては大切であり、庶民的なラインナップの中にも必ず必要な物だということなのです。
高級な商品というのは手が届きそうもない存在でありながら、「あこがれ」や「夢」でもあり、そのラインナップ、そのお店が素敵に思えるのは、やはり、この高級なお品の存在なのです。
かつて、別の本でもそんなことが違う書き方ではありましたが、書かれていたのを思い出しました。
入り口としては敷居を低くしてお買い得な「浴衣:ゆかた」を販売するのだけれども、高級な「着物:きもの」が奥にはひかえていて、そこまでの道のりの最初のステップとしての「浴衣」だというのです。
なるほどと大きく頷きました。
やはり、お客様にもショッピングのストーリーがあり、いつかあの高級品もほしい、利用したいという夢がある商品ラインナップのお店がリピートされ、お気に入りにしていただけるのです。
そして、ここからが私見なのですが、おそらくどのお客様にも、人間である以上、より良質で高級なお品を得たり利用するプライドを伴う強い願望が心の中にあるのだと。
人間の心理は浅いものでは決してなく、表面的には安い品物に多くの人が飛びつくイメージですが、奥に隠された「欲望」「プライド」は、さりげなく高級品も設置することで、より購買意欲を高め全体を潤すものだということです。
そして、周りの格安商品でさえ、その信用のもとに、評価され高級志向の品ぞろえだと思ってもらえるのです。
当然ながら販売側は、「粗悪だから安い」を決してするべきではなく、良質な品物ありきの前提です。
あとがき
しぼりにしぼった1項目をご紹介しました。
よく、マーケティング手法として、「フロントエンド」「バックエンド」という言葉がありますが、ここにも重なる部分があります。
言葉の一人歩きではなくて、現実的なお話の仕方である点が親切な本。
「個人事業主」様は、この本は一度は読まれるとよいということでお勧めしたいですし、すでに、多くの事業主様がこの本を読まれているような気がします。
いろいろなところでお話を聞くことも数多くありましたので、過去に多くの人がこの本や類似の内容からの学びを得られているのかもしれません。
2006年の本ですが、15年以上経過の現在でも根本的なところは学べますので決して古くはなかったです。
ネット通販が当たり前の昨今ですが、この本の出版の頃はネット通販が多くの会社様がやられているわけではなかった頃かもしれません。
そうであっても、著者様はネット通販の必須を説いておられましたので、この先見は確かなもの。
最近は、こうしたマーケティング関係の本も読ませていただいております。
たくさん学んで事業に活かしたいと思いますし、アウトプットも欠かさずやっていきますので、是非またこの<読書>カテゴリーのブログ記事にお立ち寄りいただきたいと思います(^-^)。