まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今までもブログ内で幾度かお話させていただきましたが、洋服はすべて古着を着ています。
現在の一律的な類似だらけのデザインより、80年代辺りのようなデザイナーズブランドのテイストが色濃く出ているような少ない数しか出回らなかった魅力的な洋服が古着の中にはたくさん見つかるからです。
このたび「ESCADA(エスカーダ)」様(ドイツブランド)の、ウールジャケットを入手しましたところ、少し気になるところがありました。
肩パットがやや強調されすぎている、ボタンがゴールドでややバブル感が感じられボタンも少し浮き気味、余計な背のチェーンがゴールドで付いている、この3点。
今回この3点同時リフォームを自ら行いました中で、ボタンの交換の部分のみにスポットを当てた記事になります。
ボタンを交換するだけで劇的な変化、年代が色濃く出たゴールドボタンよりも普遍的な時代性を感じない同色ボタンの選択
たかがボタンとはいえ、このジャケット、実はボタンが全部で14個も付いているデザイン。
やや80年代-90年代前半のような感じがしますね。
このままでも、回帰的に着るというのも悪くはないのですが、「流行」というものは「新しい装いを入れ込んだらせん状の繰り返し」がベースにあり、古着も新しいテイストを入れていくことでかっこよくなると思っております。
そこで、このままゴールドボタンのジャケットをそのまま着るのではなく、今あるボタンを外し、ボタンの総入れ替えです。
ボタンは、黒色のプレーンなもの、元のゴールドとは真逆の雰囲気です。
新しくボタンを購入するのではなく、過去に着なくなったコートやジャケットのボタンを外しておいて、何かに後々使えるようにボタンをストックしていたものからの使用です。
14個は相当な数、なかなかこの数はそろわないものなのですが、だからこそ、今までのマメなストックが活きることになりました。
ボタンのストックケースなどを持っていると、使える時がありますのでお勧めしたいです↓。
その後、またボタンが増えたら、同じ種類をチャック袋に入れる保管法も後に取り入れるようになりました↓。
まずボタンをすべて取り外します。
生地に穴をあけてしまわないように気を付けます。
はさみは、こういうところで使うと刃がだめになった経験から、「リッパー」を使うことをクセにすると良いとお勧めしたいです。
無理矢理引っ張るのではなく、リッパーの刃を滑らせて負担の無い小さな力で取り外すことができます。
そして、今度は14個をすべて新しくボタンを取り付け直します。
前立て部分がベルベット生地に切り替えられている部分で、良いのか悪いのか、まるっとボタンの形アタリが付いていまして、そこへ同じように当てればよかい点が分かりやすかったです(^_^;)。
実はこの14個のボタンは元はすべて同じサイズというデザインではなかったのです。
袖の部分左右合計8個はひと回り小さめでした。
そんなうまい具合に手持ちのボタンが対応しきれず、袖の部分の8個にボタンホールが存在しなかったことで、同じサイズで飾れば問題ないとなり、同じサイズのボタンを1種だけ共通でで対応できたというわけです。
バランスも同じサイズによることで崩れるということも感じませんでした。
ということで、ボタンを交換しただけで劇的に変化したジャケット雰囲気の新しい姿です↓。
以前よりしっとりと落ち着きました。
ゴールドのボタンの時より、ギンガムチェックの柄がより主役になります。
もう一度並べて比べてみましょう。
違いが顕著ですね。1色がなくなってシンプルになったとも言えます。
「粋:いき」という言葉がありますが、「すっきりとした整然さ」ということからは、より右側が「粋になった」と見ることができます。
決して華やであることが粋なのではありません。
誤解を招きやすいのですが、「粋:いき」のテイストはもっと違った意味であり、きちんと整っているようなさっぱりしたイメージを指すのです。
お魚などの活発な「活き」と音が同じなので、意外と勘違いしやすいテイストです。
黒ボタンへ変わったことで実現しやすくなったデニムコーデ
では、このリフォーム後のジャケットでしたかったコーデを実現していきます。
まず、このような色のデニム。
もともと、このジャケットはタイトスカート付きのセットアップスーツです。
いかにもお出かけ風なジャケットに、デニムでカジュアルなボトムを同時に装うという上下のギャップが面白いのです。
そして、このままデニムパンツの色を変えます↓。
黒のデニムパンツもすっきりとして良いでしょう。
使われている色がとても絞られていることこそが粋です。
そして、最後はこのブルーデニムパンツ。
この3本のデニムの中では、このブルーが一番カジュアルでくだけていますので、ジャケットとの組み合わせの意外性があります。
この場合、さらに、小物、例えばショルダーバッグをデニムと同じカジュアルな感じのテイストものにするのか、エレガントなハンドバッグにするのかでさらにコーデのテイストがいかようにも分かれていくのです。
あとがき
ボタン交換するだけで随分とお洋服が「自由」を手に入れました。
ゴールドボタンは、今度は交換後の出番の機会を待ちながらストックしておきます。
この度のジャケットには合わせなかったけど、別のアイテムには合わせていくかもしれないからです。
そして、アウターの金ボタンが必要な時の出番を待つのです。
全てのお洋服アイテムに関して、ゴールドボタン=バブリーということではありませんので、ワンピースなどの別アイテムには見合うこともあるのです。
このように「シャッフル」ともいうべきボタンの交換をしていくことで新しくボタンを購入する必要がなくなるのです。
せっかくお得に得た古着ですので、その後のメンテナンスや維持に余計な費用がかからない方が長い目で見たお得感が実現できることになるのです(^-^)。