雑誌の付録の非売品の中の「ハイブランド」様のポーチに感動、三つ折りの蓋の斜めラインをフリースポーチに引用させていただいた【642】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し大きめのもったいないような残布があった際に、「わ」を使った一繋ぎパーツを折りたたんで作るポーチはいかがでしょうか。

ミシンができる人は、とてもスムーズに簡単製作可能、ミシンを全くしない方は、ミシンができる人から「もらう」という方法でたくさん行き渡ったら良いと思うようなもの。

そのモデルは、某雑誌の付録に付いていたらしい某「ハイブランド」様の企画のもの。

もしかして、細かいことは、ライセンス形式だったのかもしれませんが、ロゴは付いていました。

このたびは、そのポーチに出会う機会があり、自主リフォームで縦の幅を使いやすく狭めることをした際にその作りを拝見することになったことからの感動を、自身の三つ折りマチ無しポーチへ引用してみたという記録です。

そのお仕立ては大変美しく、お洋服の手法をポーチに落とし込んであったかのようでした。

さらに三つ折りの蓋部分が斜めラインになっていましたので、その点も引用させていただきました。

三つ折りマチ無しポーチの蓋の斜めラインの緩やかなカーブの具合と出来上がりへの効果を見る

型紙はこれだけ。この型紙に対して同じパーツ2枚を重ね合わせて作ります。
この斜めの分量は、あくまでゆるやかに。。だいたい1cm強くらいの幅の横の範囲を10cmの縦分量で取ります。
生地はフリース。日本製。グレー色がフリースらしくて渋いです。接着芯(ニット芯)を貼りました。

同じパーツを2枚ご用意を。

開閉は、マジックテープの同色グレーにて。二度縫いで丈夫に縫い付けます。
裏には、当て布のハード薄芯。開閉時にかかる圧力に生地が丈夫に耐え得るためというのが目的です。

マジックテープはこの縫い合わせ前の段階でオスもメスも縫い付けておくのがマスト。

写真は、1cmの縫い代を内側に折り込んで「外表」で行いましたのでこのような折り目の向きです。

ただ「中表」でもできまして多くの方がこちらを選ばらるのではないでしょうか。

返し口をストレートな場所で設定、フラップの先端が一番浮かぶ案ですが、肝心な正面の場所だからためらいがあるなら、サイドなどの別の部分でも良いと思います。

1cm内側に2枚を折り曲げて、縁2mm程を1周ステッチで固定。
三つ折りして、袋部分の両サイドを二重ステッチ。そして完成です。
「三つ折りマチ無しポーチ」:<サイズ>縦11cmx横18cmxマチ無し。
すっきりとしたデザイン。わずかな逆台形のフラップの効果はやはり大きく、ストレートよりもスタイリッシュ。

ストレートだと「反る」ことがあり、幾分か反りを解消できるのではないかというのがわずかながら狭くなった先端の工夫でもあります。

このサイズは多くの小物入れに対応でき、スマホ・通帳・ティッシュ・マスク・鍵・その他の小物と可能性が広いサイズ感。

ポーチは、どうしても女性向けに作られた化粧ポーチが多く、ほとんどが縦の長さが大きすぎます。

こうした縦をスリムにしぼったサイズはコンパクトで使いやすいです。

硬いものではなく、ふんわりしたものなので、余計なサイズは必要ないミニマムな入れ物になります。

あとがき

よく、エコバッグをガソリンスタンドでもらったなど、日常的に使うものほど無料のものをお使いになっている人は多いと思います。

今回のようなポーチもハンドメイドバッグを製造する側の私から見ても、値段が付けられません。

おそらく、こういったものをわざわざ購入しないのが現実。

そうすると、作ることが可能な人が「あげる」ということで人に行き渡っていくことがとても自然です。

ただ、製造側としては、無料で配るようなお品物は、「いかに手を抜くか」をどうしても考えてしまうのが世の常、しかし、その考え方は実は反対方向へ向かうような判断だと思っています。

無料だからこそギャップのある「確かな品物」ということにはならないのでしょうか。

では、大量など不可能となる、よって、大量製造形態が限界なのです。

「どうしても良い物を作りたい」という強い気持ちは少なくともここにあります。

「無料・有料」の価値を考えない「良質さ」だけを追求した品物を作ることを優先順位の一番に据え置きたいです。

それでも成り立っていくにはどうしたらよいのかを考えています。

「儲け」だけを追求してしまうといずれ「破綻」してしまうからです。

かえって「良質さ」だけを追求していった方が、長い目で見ると続けていけると思っていますが、どうでしょう。

もちろん続けていくための根本的な体勢などは考えないとただ無茶苦茶なことを言っているだけということですが、そんなつもりはありません。

大量生産をしてきたこれまでの「アパレル」が非現実的過ぎて破綻しているのですから、現実的な体勢にする必要があると思います。

ちっぽけながらもまずは、「続けていく」ことをしていき、引き続き考えてまいりたいと思います。

ハイブランド「シャネル」様の形態にヒントがあると思っております。

ハイブランド様とはいえ、洋服やバッグやなどのアパレル品を取りそろえられています。

それでも、そちらの分野は思わしくない「儲け」、それ以外の別の事業ラインでカバーされているかと。

少し悪い言い方ですが、「遊び(あくまでも真剣に)」みたいな感じでやった方が長く続くものではないかと。

真剣に事業としてそれ1本でやるから成り立たないのではないかと思うのです。

これが現在の思うところとなります。

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