まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
かつて、バブルと呼ばれる時代の頃ですかね、一世を風靡したようなハイブランドバッグがたくさんありました。
現在は、誰もが同じモデルに対して魅力を感じ持つという風潮はあまり感じません。
それぞれが個々の持ちたいバッグが平たく多品種小ロットで広がっているかと思います。
ハイブランドではなくても、その素材の良さや形のすっきり感を気軽に入手できるのが中古バッグです。
このたび、できるだけ流行を感じない古くささも感じないようなバッグを1点入手。
かなり何十年も前のお品ではあるかと思われる、ショルダ―すらついていない真っ黒のハンドバッグを見つけました。
これに手を加え磨きをかけて素敵に持てるエレガントバッグへとブラッシュアップしていきたいと思います。
古いバッグの気になる擦れやキズの箇所に同色で補色をする方法
バッグに、メーカー名が彫られていたのですが、経年で消えていて結局分かりませんでした。
ファスナーがYKKなどからの判断で、必ずしもとは言えませんが日本製であろうと思います。
とても丁寧に作られていて形がすっきりしています。
リザードの型押しの色は黒です。
ゴールドの留め具がワンポイントの形がすっきりとしたハンドバッグ。
こうしたバッグをきちんとしたスーツに装うのではなく、抜け感を出したカジュアルに寄せた方向へバランスをとるとお洒落になります。
最初に一目見てそんなイメージが浮かび、ワクワクしていました。
では、サイドや角の擦れが見受けられるこのバッグに黒で補色をしたいと思います。
写真がぼやけていてすみません。この角や底の縁が擦れているのが分かります。
気づかない内にダメージを受けていたのですね。
バッグが擦れる場面をアップしてみました。
【バッグが擦れる場面】
・外出・帰宅時の玄関のドアや壁
・満員電車やバスなどの人や物との接触
・床にバッグを置いた時
・自転車のかごの出し入れ・・・案外このケースが一番多そう。
まず最初に、バッグの汚れを確認して綺麗にする作業が必要。
このバッグはとても綺麗になっていましたが、一応お湯でよく絞ったタオルハンカチなどでひと通り拭いてあげました。
この黒いクリームを擦れた箇所に少量ずつ塗って、薄くのばしやわらかい布でやさしくこすってなじませます。
こんなふうに、手袋をして手に塗料が付くのを防ぎます。
塗料を塗りのばす時には、このふかふかした、ブランドバッグの保存袋だった不織布のはぎれを切って使っています。
そして、補色できたら次に今回行ったことがあります。
実は、前から気にはなっていたのですが、この塗料事態はツヤがあるものの、塗った後のバッグがどうもツヤが出ていないのです。
あくまで、補色作用のみに作られた塗料ということなのかも。。
ということで、次に、私が自己判断でした作業をご紹介したいと思います。
こちらの商品は、本来靴専用です。
もちろん、この黒色バージョンも持っています。
しかし、「コロンブス」様のサイトでは靴用で「バッグには不可」となっています。
理由は、色移りがあるので洋服に付く可能性があるからだそうです。
私も、このことは今回初めて知りましたが、今までも靴にしか使用していませんでした。
ただ、ムショクの色であれば、少し使ってしまおうと試みたのが今回です。
確かにバッグは黒ですが、黒色を使わずにあえてムショク透明を使いツヤのない部分に塗りました。
結果は概ね成功です。
見づらいので4箇所中3箇所撮影してみました、多少ツヤが出たのが分かります。
そして、今一度全体をじーっとチェック。
すると、おやおや白い壁の塗料が付いたのか、点々に白くついたものが見られます。
クリームで落ち切らなかったのか見逃したのか。。
そこで、油性のマジックの細い方で、ちょんちょんと補色しました。マジックは、あくまでちょんちょんと小さめに使うのが目立たないです。
大きく塗りつぶすのは素材も変化してしまうので決して良くないと思います。
全体がぴかぴかになりました。
あまり、中古感とは感じられませんね。
元の良質さが活きているのだと思います。
シンプルで流行が無かったからこそ、何十年も経過していると思われる現在も持持つ気持ちになったのだと思います。
何も新品を選ばなくてもこれで十分であり、自分でお手入れすることに対してそれほどためらいを感じなくても良いのが中古品の「気さくさ」です。
あとがき
古いものでも、しっかり作ってあったり、ある程度の高級な素材のバッグであれば、まだまだ今後も気持ちよく使っていけるバッグになる可能性があるということに大変感動しました。
その時だけの使い捨ての廉価なバッグよりも、同じ値段、もしくはそれ以下のはるかに安い値段の古き良きお品を見つければ、もうこれは大変有意義なことです。
あともう1つ、古いハイブランドバッグに関しては、内張りの劣化でリフォームに苦労します。
そうした長く使えるものではない状態になるものを新品で何十万円ものお値段を付けるということへはかなり不満があります。
それでもお直しをして劣化を取り除き今後こそは一生物にするのだと思うようなバッグだけはリフォーム屋さんへお願いすることもあります。
それを考えると特にハイブランドではないこの度のような本革レザーバッグには、決してそんなことが起こっていないことも事実。
ハイブランドに目を向ける人々の評価の観点にはほとほと呆れます。
こうした目立たないけれどもちゃんと作ってあるバッグにも一度目を向けてみて下さいませ。
その時に、長い年月を見越した配慮が感じられるユーザーを思いやった「気持ち」が感じられると思います。