まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ストライプ(stripe)は日本語では、縞(しま)と呼ばれてきました。

音が共通することが多い日本語の単語では、「島:しま」の方が多く使われる漢字ですが、全くの別物でもなかったのです。
海外からの伝来の柄であったことの認識で、「島を渡った」というニュアンスが由来らしいのです。
ちなみにあの黒白柄の「シマウマ」という動物は、漢字で「縞馬:しまうま」となります。
見る向きで、シマウマはボーダー柄のようにもとらえられますが、実はボーダーは定義上はストライプの部類に属しているのでした。
さらにまさに「シマウマ」の柄を表す「ゼブラ柄」も1つの柄の種類になって定着している現在。
年月と共に柄の細かな違いが細分化を辿っていると見ることができます。
このたびは、実際のバッグの製作で、どうストライプ生地を使ったのかの記録を交え、あのような縦線のみの柄が生地においては実に多種に渡る実態をお伝えできればと思います。
ストライプ生地は先染めのみならずプリントもある、バッグ製作ではボリューム抑えたストライプ生地は大半を裏地に使っている
では、ここからは、過去にバッグ製作に利用させていただいたストライプ生地の使われ方というような視点で振り返ります。
そして、同時にストライプの種類も解説、この機会に是非種類の名前と見た目が合致するような納得をしていただけるなら光栄でございます。

「ロンドンストライプ」と「コードレーン」は違うのか。。についての私の解釈ですが、大きな「ロンドンストライプ」の中の1種に触れるところもあるという見方です。
ただ、多品種化の今、ロンドンストライプは冒頭のような平たいタイプを指し、随分「コードレーン」とは違った様相だという印象。

モカ茶色のボストンバッグの裏地に利用したベージュ色です(2018年製作)。

表地の花柄の部分的なカーキ色とリンクした柄同士のコンビでビッグトートバッグの裏地に利用しました(2018年製作)。

こちらは、生地が比較的厚手寄りであったことで表地に使用しました(2019年製作)。
プリントである証明として、ズームの裏面写真のように柄が薄くしか出ていないことです。
もし、先染めなら裏面もほぼ同じように柄が出て、表面と裏面の判断に迷うことになると思います。

いずれもバッグの裏地に使用しました(2018年製作)。
あとがき

こうして、生地では定番柄というような存在のストライプ、あのシンプルな縦1本の線がこうまで多展開して柄を作っている。。今後ストライプ柄を見る目線が今までと変わると思います。
製作当時の2018-2019年当時では特に気付くことも無かったことでした。
単純に1本の線のみで柄が成り立っているわけではなく、点や線の集結で表現するなどの深堀りを私もご一緒させていただいたわけです。
ますます、ハンドメイドバッグ製作が、自分一人の力では到底できなかったと実感します。
優れた材料である生地や附属があってこその製品、「作家」などと主人公的な存在になることからはますます離れていくことになりました。
