まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたびは、ある一定の期間「研究製作」をしていくと決めた1点目のバッグの完成です。
こうした企画に至った理由は、2025年の上半期をフルに費やした100点以上のバッグの表地と裏地の調達と組み合わせにあります。
必ずすっきりとすべてがペアになるわけではない、ペアが決まらなかった生地があったのです。
そうした生地は、いったん諦めて別にまとめて保管していました。
実はその続きがあり、日にちの経過と共に浮かぶ新しいアイデアを待ちます。
そして、ほぼ納得のいくペアがすべて決まった最後に、その残りの生地の中だけで考案していくという方法。
一見当たり前のように感じるかもしれませんが、これが不思議。
最初に全体のテイストの中では外れた分だけの集まりでは、新しいイメージが浮かんだのです。
当然この中だけでペアなど生まれません。
更なる組み合わせ生地を追加することで本当にすべてのペアが決まっていくことになりました。
研究製作の1点目は、「マチ無しショルダーバッグ」です。
ここ数年リュックばかりを製作してきたのでショルダーは久しぶり。
一番お伝えしたいポイントは、ファスナー開閉のデザインとセキュリティー性の追求の新しい設置方法です。
美しいタイダイの「手捺染」の裏地、マチ無しショルダーバッグを通じた製作者からのお洋服コーデのご提案になった





ファスナーの上下のタブのサイズと同じサイズがその他6個均等に配置されるという姿、すっきりとしたスタイリッシュなデザイン性も高めてくれました。

裏には接着芯・ハード薄芯共に貼っていまして、1cmに折り込んだらタブ単独で1周ステッチをかけ固定しておくのです。
本体への縫い付けは、あらかじめかけたステッチの上を2周に渡りなぞるだけです。
いかにも細かそうな作業に見えるかもしれませんが、いたって単純で簡単なやり方です。


あとがき

マチ無しタイプでは特に困難な入り口のファスナー付け。
1つの解決方法としてこのたびのタブ式が最近浮かんだアイデアでした。
これまで長くバッグ製作をしてきたにもかかわらず、未だに初めて浮かぶアイデアが起こったことに心より感謝致します<m(__)m>。
このリュック全盛期の時代にショルダーバッグの存在感を考えてみました。
全体のお洋服コーデに軽々とした抜け感を演出、裏地の美しいタイダイ柄は、合わせるお洋服へのヒントになればというメッセージです。
マチ無しのコンパクトさはリュックのような背負うという程の大袈裟な持ち方とは別のスタイル、「軽さ」こそショルダーバッグの存在意義なのではないかと考えます(^-^)。
