貴重な大手企業の失敗例から私達が学べること、客観的な見方や、潮時の見極め方【1281】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「失敗は成功のもと」という格言がありますが、まさにその言葉通りのストーリーが詰まった本を読ませていただきました。

「世界「失敗」製品図鑑:荒木博行 著」です。

みんなが懐かしむ、「そういえば、あんな商品あったよね」の過去の打ち切りと共に忘れられていった企画。

長いスパンの中で、過去を振り返ると失敗であったと見る見方です。

何年がかりかでの結果であることもあり、当初は成功と思われた商品も、その後の早期の衰退によって結果失敗であったと見るというような、ぱっと見は分かりにくいものもありました。

どれも大手メーカー様のケースです。

大手は大量に行き渡ることを実現したレバレッジ効果こそが売上の増大であり、収益であり成功です。

それを企画段階から予測して、絶対に爆発的に広がるお品を考えていくところの難しさとハイリスクを知りました。

こうした大手様のケースから、小さな事業者も学べることがあるのでしょうか。

大いにあると思います。

固定観念や慢心、そして思い込みなどで見逃しがちな客観性と潮時を早期に感じ取るフラットな考え方の重要さ

失敗例の中で特に印象的なのは、大手様ですでに名声があるため、他社では失敗しているにもかかわらず、自社では上手くいくと信じてしまう点でした。

そこをいかにフラットにゼロベースで考えられるかも重要ですが、なかなか名声ある大手企業では苦手な事なのかもしれません。

常に謙虚に、そして、事前の反対や反論の声にも耳を傾ける柔軟な姿勢もとても大切であり、それを無視し、聞き入れなかった結果の失敗はどこでも起こりうることだと思いました。

そして、スタートしても、早いうちに潮時を感じ取るその素直さと言いますかそうした気持ちも大切なのだと思いました。

せっかくここまで来たのだからとどうしても何とかしたいと思ってしまい、悪化した状態を継続してしまうことも多かったようです。

「引くに引けない」という言葉があるように、実際に歯車を回し始めてしまうと簡単にストップできないのですね。

そういった点で規模が大きい事業はリスクがあると思いますが、成功すればリターンは莫大ということです。

小回りが利くような小規模では、急旋回を切ることも可能であることをここから読み取ると良いと思います。

それが得策かもしれないのに、規模が大きいゆえに引くわけにはいかない辛さがあるわけで、いかようにも方向転換できるのであれば、それはむしろ無駄や損を生み出さないことへもつながるかもしれません。

とにかく、この失敗の寄せ集めの図鑑的なこの度の本は貴重です。

あとがき

結局は、実直な気持ちの大切さがあるとも言えます。

何か引っかかりがあり、納得していないのに続けていく必要が無い場合早期に決断することも1つの策です。

それが、何かのしがらみや縛りでしにくい環境を考えると大変辛いことではあると思いますが、小規模ではそれが不可能ではないというところをもっと把握する必要がありそうです。

変化の多いこの先の世の中で、その時々のタイムリーな判断というのは重要ですね。

そして、変な固定観念やしがらみこそ天敵です。

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