まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
2023年はメンズライクなテイストでという目標をこの度の製作で着手していきたいと思います。
メンズアイテムというのが、はるか昔の軍服からの流れのデザインが多いものです。
現在レディースのコートの定番のトレンチコートなどももとはメンズの軍服であった流れから取り入れられたデザインであり、細かなパーツの機能がその名残としてそのままデザインで今でも生きています。
素材に関しても綾の入った生地とか軍服のカーキカラーなども当時の名残が今でも生きています。
その1つのミリタリー風であるカーキグリーン色が素敵なリップクロスという生地で「切餅」という角ばったデザインのエコバッグを製作し始めました。
今回の目的は、これまで、取っ手と支柱が一繋ぎであったことを、生地の幅が足りない場合に選択肢からそぎ落とされてしまう残念さを拾い上げようというものです。
デメリットをカバーすることでそれ以上の価値を付ける攻めた仕様
今までは、こんな仕様でした。
それをこのように変えていきました↓。
そうです。
ハギ目を2箇所作ることで、1枚の型紙の長さを縮めました。
取っ手は、型紙が70cm(縫い代込み)。支柱は型紙が45cm(縫い代込み)です。
一続きの場合からかなりの変化になりました。
そして、取っ手/支柱という兼用の型紙であったのが、きっぱり取っ手用の型紙と支柱の型紙に分かれました。
そうすれば、支柱の45cmの方は、全部で4枚パーツ必要で、横に2枚並べても90cmですので、シングル巾の狭い生地にも対応できます。
ただ、ハギ目というのは、わざわざすることではないと思っています。
やはり一続きの方が丈夫ですので、どうしてもそうならざるを得なかったそのハギ目を十分にフォローします。
見えてはいませんが、多重のステッチがハギ目にかけてあります。
本体に4本のステッチを1度ずつかけていく際に、何度か同じ場所のハギ目部分を通ることで自然に多重ステッチになるように作業しました。
やはりそのままでは、スッキリしません。
そこで、以前ファスナータブで使用していた作りと同じ折り方で、縫い代を包み込んだ折り方をして正方形のタブを縫い付けます。
これは、ハギ目が見えないようブラインドの意味を込めたカバーであり、ワンポイントのデザインにもなったのです。
ハギ目があるというデメリットをさらなるデザイン性で目線がタブに行くことでポイントになり、攻めたものにしたということになります(^o^)丿。
このタブが四角である理由は本体の角ばったデザインに調子を合わせているのです。
まるでハーモニーを奏でるように♪。
あとがき
次回の投稿では、完成の様子がご紹介できると思います。
製作していて、男勝りな生地だなあと感じました。
薄手の上品なエレガントな生地に比べてこうした硬くて厚めの生地はミシンの縫い目1つ1つもミシンの音がはっきりしていて、針目がクリアです。
こんな感じでメンズライクに着手し始めることができて良かったです。
そして、生地巾が広幅限定で限られた生地でしかできないようなバッグがどんな生地巾でも作れるように改良できたことがとても大きな成果です。
この「切餅」はデジタルコンテンツにまとめるデザインですので、この生地巾がオールマイティーであることは、デジタルコンテンツをご覧いただく方のための工夫だということになります(^-^)。