「美しさを最大限に伝える」ということに重点を置く考え方は時に実写真をも上回る、「魅せ方」の追求も真実の1つではないか【1149】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「ゲルハルト・リヒター 絵画の未来へ:林寿美 著」を拝読。

2022年8月の出版の本です。

これまでは、事業の内容に合致するような学びを得たいために、過去のファッション史や、宝石の図鑑などを中心に読んできました。

そんな読書スタイルをいったん終了。

分野を問わない新書に目を向ける読書を始めてみたのです。

ヒントはどこにあるかわからない、むしろ異業種・他分野にあるかもしれないからです。

写真と絵画のミックスの抽象画スタイルは、「一番美しく映る姿」を重視したもの、ジュエリーがカラットや地金の重さだけでは評価できない考え方に思わず結び付けた

「リヒター」様の特有の描写の手法に名前が付いています、この本の中に多く何度も登場するキーワードです。

ここでは読んでのお楽しみということになりますが、写真だけがその情景を最大限美しく伝えてくれるものではないのかもしれない。。

実写こそが本当の美しさだという考え方に対して挑むようなところもありそうです。

このような追求から、見たものを最大限に美しく伝えるということに焦点を当てて、徹底的にそれを追求した結果の作品になっているということになります。

人間の「目」という機能さえも装置に過ぎない、窓辺から差し込む光の干渉なども相まってこその本当の美しさになるのではないかということです。

アンモライトのペンダント:光の干渉で原色のマルチカラーに映るストーン。

本当のカラーは何なのかなどもはや関係が無いのです。

日常にも見当たる同じ考え方は、意外にもすぐに見つかりました。

そんなところを拾い上げ言葉にした著者様の技術こそ素晴らしいと思いました。

あとがき

このたびの本は、「真実とはそもそも何の事を指すのか」ということも考えるような深みがあります。

そうすると、結局は「一番美しく映る状態こそ真実」なのかもしれません。

このたびの本は、結局「共有型のハンドメイドバッグ」にも「本物志向のレンタルジュエリー」にも通じるところがあった本でした。

「美しさの最大限の追求」という言葉が忘れられません。

お洋服や小物のファッション分野は、非常に芸術に接触する部分があり、むしろ芸術なのではないかとさえ思えてくるのです。

出来上がったお洋服のコーデが、「どんな風に目に映るのか」という見方が非常に大切であることはここ近年気付き始めてきたことです。

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