まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回2冊の本を読ませていただきました。
「ポケットの基礎の基礎:水野佳子 著」と、「きれいに縫うための基礎知識:水野佳子 著」です。
同じ著者様が、なぜにポケットを別枠の本にされたのかということを考えますと、ポケットの種類の豊富さと奥深さがあるかと思います。
今回は、ほぼ独学でポケット、その他の縫う作業を10年以上やってきた私が、今ここにきて、技術をある程度身に着けて思うこと、「元はどんな作り方なのだろう」などということを確認してみたいと思います。
もしかして、本もいろいろで、これという基本ベースではなく、それぞれ独自の手法も示されているかもしれませんが、基礎という言葉の強調で、ある意味伝統を受け継いだ最もシンプルかつ基本的な手法なのだということがこのタイトルから想像できました。
その中で、私が自分の作るハンドメイドバッグに取り入れていた部分と照らし合わせてみたいと思います。
多種のポケットのデザインの中でも、貼り付け型か袋型の2種に大別できる
ポケットの本として1冊になるほどですので、いかに多くのポケットがあるかということですね。
洋服に使われるデザインを基本に書かれた本ですし、実際洋服のポケットこそが豊富な展開をしているわけです。
その中で、私がハンドメイドバッグに取り入れていたポケットは2種。


これらは、この本の中では、全く同じようにデザインされているわけではありませんでした。
上のフラップは下の型玉縁などとコンビでコートなどの蓋になっていました。
そして、型玉縁ポケット風であると私が見よう見まねで独学したものは、向こう布に加えて口布が加えられ、基本の作り方としては非常に複雑でした。
私の場合口布に当たる部分ってどこなんだろうと思いましたが、おそらく袋と一体化しているので、口布としてはパーツが無いのです。
その代わり、延長布と呼ばれる謎のパーツがあり、これは私独自。
ポケットの中を覗き見た時の入り口周辺もすっきりと美しく見えるためには、途中で継ぎ目を作ることで工夫した私なりのデザインです。
もとは、スーツなどの玉縁の部分の作業の途中まで(切り込みのY字を入れる辺りまで)が私のデザインともほぼ同じでその続きの後半が変わってきます。
こういった感じで良いと思っています。
私が、基礎の基礎という玉縁ポケットを今後洋服で作ることがあるのか。。。
分かりませんが、洋服のポケットの手法を取り入れたことは間違いないようです。
その他、ヒダ付きポケットとか、立体的にボックス型になっているデザインもありました。
リュックだとボックス型や立体型のポケットが背の部分によく付いていますね。
あれも縫い代の件がどこまで隠すのかなどの件はあるのですが、私としてはロックをせねば、縫い代が見えることになり、すべての縫い代を綺麗に隠したい意向の作り方にいは難しいかなあと思ったものです。
けれども立体的な半月型のようなものを付けて縫い付けて製作した過去があります↓。

この頃(2019年頃)、「雨の日シリーズ」という企画で製作していましたので、雨をしのぐ工夫をあれこれ考えていて、その時のポケットの工夫です。
いろんなポケットの混合タイプですね。
とても良い経験になりましたが、位置の把握がとても難しいので、完璧なお品が作りにくいという変な学びが得られたものです(^_^;)。
綺麗に縫うためのお話について
もう1冊の本は、縫いを綺麗に縫うための、ギャザーとか三つ折りとか、いろんなスポットを紹介していただいた内容になっていました。
この中では、丸底バッグを縫うコツがあり、まさに私が量産でも出てきた手法で、しわが寄りがちな楕円と側面の合体部分の箇所ですね。
いわゆる難関箇所かもしれません。
すでに、縫い代は7mm周辺が限度で、1cmは取り過ぎで、しわの原因になるというお話を過去に学んだことがあります。
ロックをかけてさらにそのロックの5mm-7mm程度のロック線を目印にやっています。
これは、確認のような感じで読ませていただきましたが、私がこのたくさんの箇所が書かれた中で同じ部分はほんの少し。
いかに多くの箇所があるのか、洋服がいかに簡単に出来上がるものではないのかを教えてくれるのです。

本の中でこのような箇所がコツの箇所に入っていました。
側面と丸底の縫い合わせで、実際は、側面周辺に縦にタックが寄りがちです。
それをどちら側から縫うのか、縫い代は。。。で、
側面側から縫い、7mm以内の縫い代というのが綺麗に仕上がるコツです。
私もそのようにやってきましたので、同じということになります。
独学と言っても何らかの情報は生地屋さんから直接ご教授いただいたり、ネット検索などで参考にさせていただいたと思います。
そして、自分も底面側からもやってみて、比べた結果側面側からが基本的なんだと腑に落ちていたという状況でした。
難関箇所は目に入る位置からやるということで、タックが入りやすい側面側を見ながらタックを内陸部に退けながら縫うということですね。
と、こんな感じで、自分が今までやってきたコツと照らし合わせが合っていた箇所です。
反対に、違った箇所で、この機会を学びに、取り入れてみようと思ったのが、これです↓。

ブロードなどの整った織地は上の手法も綺麗にできるかもしれませんが、生地よってはかえって難しい。
その場合は、下でも問題ないかと思います。私は常に下でしかやったことがなかったので、この上の手法には驚きました。
下の場合、長い生地の最終の場面の端っこで、ずれて、先が段違いに飛び出したりすることが時々あるので、上のようにこの本の中のご紹介のような生地だけで固定しておくやり方は1つやってみる価値がありそうです。
あとがき

というわけで、今回は、今まで独学的にやってきたことが、基礎の基礎というこというやり方と比べるとどんな感じなのかなどを見てみた回になります。
やはり、1つ1つの箇所を縫っていく時に、その部分というのは些細なことながら、「なぜその幅にしたのか」、「なぜその形にしたのか」がきちんと理由としてあるというのが、素晴らしい商品だと思います。
なるべくして、その姿になったお品というものには哲学が込められますので、シンプルで美しいお品にもなっていくかと思います(^-^)。
