まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたび「きほんのき:朝日新聞学芸部 著」を拝読。
目次などを見ながら、気になったところだけを集中的に読んでいく、「パラパラ読み」スタイルです。
内容がぎっしりで、とにかく日常の、「暮らし」分野の中でのこれまでおばあちゃんの世代からずっとやってきた当たり前の技(ワザ)などが盛り込まれます。
その中で、特に興味を持った2件をピックアップし、思うところを綴ってまいりたいと思います。
ボタン付けの最後の玉止めは「しない」が正解、することで擦れて結び目がほどけることがある
「ええっ?」、ファッション分野のミシンを使い、糸を使う者が驚いたボタン付けの最終部分。
通常、手縫いの場合、最初に行う糸の玉を作って対象物に通し固定することを、「玉結び」と呼び、最後でほつれないように固定する糸の玉を「玉止め」と呼びます。
これ間違いやすいのが、「結び」という言葉があるために、他の事柄で使うイメージから、逆に考えがちですが、最初の方が「玉結び」の方であるというところを気を付けねばなりません。
その、最後の「玉止め」をボタン付けではしないということなのです。
しなくてよいのか、ほつれてこないのかということですが、これが、玉止めをすることで摩擦でかえってボタンが外れやすいことになるそうです。
とても驚きで、代わりに、ボタンの根本にコイルを作りその茎のような部分に3方向から針を刺して固定するとのこと。
3方向とは、随分頑丈です。
そういえば、母がボタン付けをしている場面を見た子供の頃(3歳辺りだったかと)、そんなことをやっていたようだったと思い出しました。
とても速かったのであっという間でしたが、結んでいる様子はなかったです。
なるほどです。
何も結んで玉を作ることが一番頑丈であるとも限らないということなのです。
今まで、ボタン付けを何となくやっていましたが、玉止めを思いっ切りやっていました(^_^;)。
今後のボタン付けで、このやり方を実践していきたいと思います。
ボタン付けなど当たり前のことと思っていましたが、最大限に丈夫くできる基本的なやり方が伝統的手法として、庶民の間に浸透していたのではないでしょうか。
空き巣対策の強化、基本的に無施錠で外出は厳禁、泥棒が好む時間帯も重要
都市のある地域では空き巣が多発。
警察様も頭を悩ませ、注意を各戸に呼び掛けている様子。
このことは、どのお宅に対しても非常に大きな耳より情報として是非↓。
まず、空き巣に入るような人物の格好ですが、昭和人間は、ついつい、「唐草模様のグリーンの風呂敷を背負い、ほうかむりをするキャラクター的な泥棒の姿」を思い浮かべてしまいますが、実際は、そんな姿は目立ってしょうがなく、今では舞台やコスプレの領域のみ。
本物というのは、「セールスマンを装った会社員のスーツ姿」であることと、「ジョギングをしている運動着姿」であることが多いそう。
これには心底驚きました。
確かに町になじむ服装なので印象に残りにくいです。
ここで、施錠の徹底のお話です。
玄関は2重ロックが基本の構造ですが、あれを少し出かけるだけだからとシングルで留めるなどはNG。
ものの5分の内のお話なので、緩い施錠はかなり有利になってしまうそう。
また、5階建ての最上階のお部屋に住んでいる人が5階だからと安心して、玄関はカギをしたものの、ベランダを開けて風通しを良くしたまま出かけるというのも、屋上からロープを伝って侵入できる可能性を残すそう。
その他、トイレやお風呂の小窓や、ノブの付いた出窓などもすべて締めてカギをして出かけるというのがとりあえずのめいいっぱいの施錠のようです。
是非、そうしてくださいませ。
もうすでに、この本を読む前から実行しています。
コンビニに、ものの5分出かけるだけでもその5分の勝負の範囲内に入るわけなので、昼夜問わず、玄関を始め、すべての細かい箇所をまめに施錠して出かけています。
空き巣に入る時間帯というのが、午前10:00-午後16:00までの明るい時間帯だとのこと。
夜はあり得ないとは限りませんが、通勤などで空っぽになっている確立が多い時間帯という意味のようです。
よって、明るい昼間の時間帯がかえって注意なのです。
空き巣者もドキドキしながらの一発勝負をしているようなので、狙われる方もその上をいく勝負をせねばなりません。
その他狙われやすい場所というのが机の引き出しや、押し入れ、クローゼット、仏壇など物を入れる容器がある場所。
金庫も残念ながら、お金そのものと解釈され狙われるのが当然。
隠し場所のお勧めは、引き出しの奥の裏側とか、ゴミ箱も該当。
間違えて捨てそうですが。。
あとは、本棚だそうです。
たくさんの本がある人はこれが有効。
ピンポイントで当てるのに時間を要するので、空き巣が見つかるリスクが高まり、断念するような時間のかかる場所というのも手だとのこと。
ということですが、その前に家の中に入られないようにするのがやはり一番です。
あとがき
この本のタイトルが全部ひらがなである理由が親子で読むような推奨があるからのようです。
しかしながら、大の大人が結構為になる内容でした。
その他、「食」分野では、魚の3枚おろしのやり方なども掲載。
「アイロンをかける順番」だとか、「靴の磨き方」など興味あるアパレル分野の「衣」の部分もたくさんあります。
それほど新しい本ではないのすが、間違いなく今も引き継がれていることも多く、面白かったです。
当たり前のことって案外知らないというのがとても意外でした。
まずは、基本的な部分をじっくりと見直すべきだという強いメッセージがとても頷けました(^-^)。