まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
製作の中である失敗がありました。
それは、幅8mm仕上がりの巾着紐
縫い線が脱線してパンクヶ所が多発。
これは、そもそも巾着ひもに向いていなかった生地だと反省。
そして、混率の大部分を占める「アセテート」の性質を実感しました。
このたびは、その失敗作の様子と、あるアイテムではメリットでも別のアイテムでは全くのデメリットになるケースとしてご紹介したいと思います。
このことを通じて、生地の性質をよく理解して利用することや、混率の大部分を占める素材の特徴が製作のやりにくさにも現れてくるということをお伝えしたいと思います。
アイロンをかけにくく跡が付きにくい素材のアセテートの性質、お洋服の裏地には抜群でも細かい作りの共布ひも作りには向いていなかった
そもそも、この表示を見て、アセテートがこのように高い割合で入っている場合、アセテートの性質が、扱いにくさにも現れるというイメージをするべきでした。
ここまで全体的に問題が出たということは相当です。
そもそも、縫う前のアイロンがけの時点で線が付きにくいのがこの生地。
アイロンの線が付きにくいということは正確に作れないと考えるべきです。
細いひもを美しく作る時にいかにアイロンの折り線が大切かも同時に分かったということです。
このアセテートという生地は、以前に100%の物を使用した過去があります。
なんとバッグを作ったのでした。
その時も、非常に線が付きににくくて、ラインが波打ち気味であったことが思い出されます。
その時は、細かいストライプだったと思いますので、その線に沿って何とか縫えましたが、形がぐにゃぐにゃしていたと思います。
柔らかくしっとりとしているので、素敵には見える生地なのですが、実際の縫製では、一定の太さに重なりにくい不安定さと言いますかとろんとしてしまうのです。
ということで、そもそも、巾着ひもに、アセテートメインの素材を選んだということがミスだったということです。
はぁ(*_*)。
では、この、せっかく作ったひもは捨てるのか。。
商品にはなりませんでしたが、ぱかっと開いた部分もあまり影響がないこういった使い方なら、せっかくここまで作ったので利用したらよいと思います。
気になるようであれば、ぱかっと開いたところを上から縫い付ければよいのです。
ただ、売り物にはなりません、一度でびしっと縫いを決められなかったひもにレベルはないのです。
あとがき
今回1つの大きな学びがありました。
そもそも「アセテート」は細かい作業には向かないということです。
お洋服に出来上がりさえすれば、着ていく時に、アイロンの手間要らずで良いのかもしれませんが複雑な重なりの多い製作は大変だと思います。
以前にアセテート/100%で作ったトートバッグの不出来の時には深く考えませんでしたので、この二度目の経験でやっとピンと来たといった鈍さ。
綿や麻はアイロンで折りやすいですので、作りやすいですが、素敵な生地となると、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、絹などの混率のものも多いです。
アセテートは、ポリエステル、レーヨンン、キュプラに並んで時々裏地にも使用されています。
お洋服の裏地にとっては、正に「しわになりにくい、滑りが良い」というメリットがあり、このたびの巾着ひもで必要とする性質と真逆だったことを後で顧み、素材の選択ミス(求める性質と真逆を選んだ)だったと反省したのでした。