まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
寒い季節には有難い「ボア」生地でリュックの製作をし始めました。
素材が「温かい」という機能を活かし、背中に温か味を感じるリュックになると想像しながら、しかもうっとりするような素敵さも表現できればと思っております。
モデルは、「餅巾着」という名前のリュック。
これは1日では到底完成できるようなものではなく日にちがかかります。
よってその段階ごとに見どころやポイントをご紹介しながら記事に綴ってまいりたいと思います。
このたびは、「表地へのキルトがけ」の過程であり、黒ボア生地に正ダイヤキルトを3cmでかけていく場面です。
やり方もご紹介しますので、当事業の「共有型のハンドメイドバッグ」の名の通り、共有していただき、「著作権フリー」のスタイルを大いにご利用いただければと思います。
3cm正ダイヤキルトの加工例、表地+接着芯+ソフト厚芯+ハード薄芯を同色ステッチで固定する構造の出来上がりの美しさ
では、まずは、キルトがけの準備段階からご覧いただくとしましょう。
薄手の生地の場合は③ではなく比較的薄手の「中綿」がバランスが良くなると思います。
最初の底辺の線は特に寸法の指定は無し、適度に縁に寄っていた方が固定されます。
そして、45度(バイヤス向き)に3cmずつ並行に横ずれしながら線を引いていくのです。
細かいパーツなので、粗裁ちをして後でカットという方法が綺麗にできます。
内陸部にも待ち針を打つことが「しわ」「ずれ」防止です。
ずれ防止のために待ち針は「ステッチ前に外すことをしない」ということになります。
縫い代1.5cm内で最初と最後の端っこの返し縫いも1本ずつしています。
本体の方だけですが、ダイヤキルトを柄とみなして、2枚の本体パーツが作図の時点で出来上がりに対象に柄が出ることを想定してみました。
。。ということは、全く同じ向きで同じ位置に作図ということではないということになります。
ただ、これも「だいたい」のアバウトなことであり、縫い合わせた結果柄が繋がるところまではやっていません。
そのためには、ものすごく余分な生地が必要だからです。
そう考えますと、いずれ、この「ハギ合わせ」デザインを、ハギ目の柄に影響がない、「丸底タイプ」にモデルチェンジした方が良いのではないかと気づき始めます。
キルトの効果としては、1)丈夫にする(機能の面)・2)華やかにする(デザインの面) と2点が特に感じるところでした。
あとがき
時間や手間が多くかかりますが、「内陸部にも待ち針をきちんと打つ」というポイントをちゃんと実行すれば、困難や難関は特にありません。
出来上がりの驚くほどの美しさにおそらく感動されると思います。
この「キルト仕様」はその他の製作にも落とし込める部分がありまして、ハンドメイドバッグの「価値」を高める1つの仕様になると思います。
じっくりと丁寧に作られていないものは安いお値段しかつかないし、その手抜きがユーザー様に見抜かれるとこの時に思ったのです。