まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたびで連続して行ってまいりました全6点のリュックのリフォームの最後2点ですべてが完了。
リフォーム内容は、入り口フラップのサイズ変更に伴う付け替え作業です。
このたびをもって、いったんこのモデルが完成型になると思います。
このたびは、こうして完成したモデルそのものに対して今後どうするのかなどを多角的に見ていき、ある1つの決意をすることになります。
どうぞ、このたびの記事をご一読いただければと思います。
2点リフォームの完成は上々、パッと見て特徴が現れるような作りの良いモデルになったところで考えたこと
マルチカラーとは言え、その中の登場の色に合わせていくことで、ガチャガチャしすぎない、落ち着いた大人っぽい雰囲気が出来上がりました。
このラメ生地は、もともとお衣装向けの生地。
シャンブレー織で、地はブツブツしたのが特徴。
そこにこのような美しい色のラメ糸が交差した、実はなかなかの高級な生地です。
これらの製作は大きなくくりで「メッシュシリーズ」というもので、様々なタイプのメッシュ生地を集めて連続製作してまいりました。
この結構長かったスパンの製作でメッシュ素材に対して思うことをまずお伝えしたいと思います。
まず、メッシュ素材のイメージが夏であったことが、季節感をそれほど問わないオールシーズン行ける素材なのではないかと思い直したことが1つです。
製作のテーマの1つとして、流行を感じないものという点がありまして、そういう意味で、メッシュが季節感なく使えそうだという可能性は嬉しい発見でした。
そして、ごわついた生地の良さというのが2点目です。
最初、こんなのミシンで縫えるのかと心配でしたが、実際はなんのその、いたってスムーズでした。
ごわついているけど融通が利く生地だったのです。
そしてほつれにくかったりもしまして、とても扱いやすかったのです。
写真の右側の方にも特に現れていますが、こういったひっくり返しのデザインにはメッシュ地は向いているようで、ふっくらと仕上がり、形がキープされたこと。
もともとパンプスになるような素材であったことで、バッグにも同じように立体感を出しやすかったのだと思います。
一方、左のようなスポーツメッシュ、洋服になったりする素材はとてもやわらかでした。
よって、右と同じように考えずに、左側には、右側には入れていないハード厚芯を入れています。
同じメッシュでも、その言葉だけに翻弄されずに、実際の生地の性質の違いはしっかり見分けて、使う材料に違いを入れていくことも時には必要であることも学びとしてありました。
総合して、非常に商品の技術をアップしていくことの重要な局面を体験できた有意義な製作であったと思っています。
では、最後に、このモデル自体についてはどうなのかということです。
トートバッグとの2wayということにずっとこだわったことで、角が四角でした。
しかし、トートバッグは丸底だってあるのです。
実は、しっかり作ると、その分角が硬くなり傷みやすいということも全体に感じました。
このことは、今ここで綺麗な新品の完成品を見ても何の説得力もありませんので、今後よく試用しながらこの角の様子を研究していきます。
素材によっては擦れなど簡単に起こるものではないのかもしれませんから。
そして、使用させていただいたDカンとナスカンの附属品について。
既製品を使っているので仕方がないことなのですが、決して開閉がスムーズとは言えません。
しかし、代わりの留め具も検討する中では、やはりこれが一番長持ちする留め具だと選択したのでした。
確かに1つのモデルとしてはありますが、ここでいったんこの「餅巾着」のリュックは終了です。
あとがき
実は、当ブログ記事は、最初の投稿が2021.12.24でした。
その後ブログ記事の「手直し」の順番で、現在2024.07.04というおよそ3年後に当記事を書き加えたりチェックしたりしています。
この3年後の2024年現在このモデルに対して思うことは、一定の存在感を感じており、良いとは思うものの、角を出さないために、丸底を考案中。
そして、ナップサックのような仕様に変えている現在です。
ただ、まともに本体を絞るナップサックは生地が限定され過ぎますので、どの生地にも対応できるような融通の利く巾着ホールをタブ式で別途設置という形に変えました。
まだ1つもサンプルすら無いので今からという時点なのですが、この時のこの「餅巾着」とは別物になると思います。
ただ、これはデザインが違うだけで、「考え方」とか「スタンス」という点では、この時の「餅巾着」のあれこれの工夫や、リフォームまでしたことは大いに今後も活かせる大変貴重な経験をさせていただいたと思っております(^-^)。