日常に転がる当たり前を見直す「行動観察:デザインリサーチ」の本【821】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近マーケティング方面の本をちょくちょく読んでいます。

その中でこのたび読み終わったのが「行動観察:デザインリサーチ」のお仕事をされている著者さんが書かれた本、「サイレントニーズ:ヤン・チップチェイス/サイモン・スタインハルト 著/福田篤人 訳」です。

日常の当然のように成り立っている部分を自分の視点であらためてとらえ直し、なぜということを追求していく人間の行動観察の分野を調査するというお仕事。

これをデザインリサーチと呼ぶようです。

内容はなかなかのぎっしりと詰まった海外を渡り歩いた著者さんならではの豊富な実体験が語られます。

その中で導き出されたものというのはなかなか説得力あるものになります。

私たちのようなプチ事業者も大いに刺激を受けることができた点

かつて、ノキア社という携帯電話の会社のお仕事もされていた経験から携帯電話の後進国での使い方とかとらえ方など、国や暮らし、政治が違えば随分違う点なども実際に肌で感じてきたルポタージュ的な内容であることがより説得力が増しますね。

全体的に難しいと私は感じましたが、1つピックアップしたいのは、私も好きな言葉である「信頼」ということ。この評価を挙げられています。

1)真正さ・・・期待に的確に答えたものが提供できているか

2)約束の履行・・・売り文句に相応しいものが提供できているか

3)価値・・・ある一定のそうあるべき品質を持ち備えたものであるか

4)一貫性・・・必要な時一貫して使えるものであるか

5)安全性・・・肉体、精神、環境に重大な害を及ぼさないものであるか

6)保証・・・万が一の製品の問題への素早い対応をする体勢でいるか

お客様に信頼を得るということというものの評価としてこれだけの内容があり、どれもこれもつい先日の私の身にも起こっていたことにとても当てはまりました。

内容がぎっしりなのですが、この「信頼の評価」という点のみピックアップしてみました。

その他、顧客の行動には3段階あり、下:拒絶、中:十分に信頼、上:完全に信頼 が、境界線により分かれているなどのことも分かりやすい、日常あるあると思えるものです。

自分のお客様がどんな状態なのか、思わず計ってみたいものになります。やはり目指すところは、上:完全に信頼です。

ここへ到達できるととても安定的で、お客様との末永いお付き合いができるといったものだと思います。

あとがき

聞きなれない、デザインリサーチという内容ですが、実は、身近な当たり前に疑問を持ち、あらためて見直してみる、時には違う視点から。。。ということで、身近に、新規事業、サービスを始める、新製品を作るといったことのヒントは当たり前に成り立っているかのような事への疑問から始まるといったようなこと。

ノウハウは自分で見つけるのだけれど、そういう場所へご案内をしてくれた本なのかもしれませんね。

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