まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
このたび、<メッシュシリーズ>として、様々な種類のメッシュに特化した生地でリュック「餅巾着」を連続製作中です。
このたび、1点完成致しましてご紹介しますので、メッシュ素材の面白味を味わっていただければと思います。
「餅巾着」というデザインは、実は3層構造。
表地・裏地・内蔵の巾着袋と3段階の製作が合体したものになります。
順番は、表地→裏地→巾着袋とやってみましたし、このたびの完成品の場合は、その逆の巾着袋→裏地→表地とやってみました。
作業のスムーズさなどの違いは特に感じませんでしたが、巾着袋を裏地に縫い付ける部分があるので、その2つは隣り合わせの段階にした方が流れがスムーズです。
では、完成の様子をご覧になって下さいませ↓。
コンパクトなリュックでもここまで機能と構造が高められる
お出かけや旅行の時のリュックとしてのご提案です。
大きすぎない点でコンパクトの部類にはなりますが、ポケット2個の他にもお部屋が豊富。
貴重品+カメラx1台+日用品+といった感じのサイズ感です。
もともと分量の少なかった刺繍生地をパーツの部分にアクセント的に使ったということです。
取っ手の付け根カバーの8角形はどうしても折り込む際に刺繍が邪魔して綺麗にできなかったので無地で、ショルダーは長いので分量が不足して無地でということに自然に配置が決まっていきました。
裏地はこのカーテン地の黒色ストライプで作りました。
お気付きかもしれませんが、巾着袋が内蔵されることで、ポケット以外のお部屋が生まれました。
巾着袋の前後や左右、そして底部分に物を入れる隙間が生まれたのでした。
ところで、ニット生地の小花柄の巾着袋に対しても縫い糸は布帛(織物)と同じテトロン糸で対応しています。
糸調子などは何らかわりなく、綺麗な糸目で出来上がることができす。
お洋服ではないので、かがんだり、伸びたりなどの激しい動きが生地自体には起こらないのがバッグ。
持ち上げるので、重いものを入れた時に多少背伸びしたような圧力も想定しますが、その辺りはやはり固定の物体であるようで、お洋服とは随分事情が違うようです。
ただ、ニットであることは間違いなく織物とは違うわけで、伸び縮みによる生地自体の変形はあるようでした。
この変形に関しては、ポリウレタンが入った素材にも同じように付きまとうことです。
表地の無地の黒のメッシュは、ポリウレタンが15%も入っているので、弾力性がものすごく、ハイテンションという加工がかかっているものです。
ショルダーにステッチをかけている時に、横に少し伸びて生地つぶれ、幅が通常よりも広く出来上がったような感触でした。
あとがき
今後は、あと2点程メッシュ素材で製作を続けます。
次回からの素材もまた面白く、ユニホームや、トレーニングウェアー、スニーカーの一部に使われるような穴の開いたメッシュ素材です。
おそらく、一度はご覧になったことがある素材だと思います。
ところで、このたびの完成品は、後にユーザー様からのフィードバックと実際の使い勝手の追求で、思いのほかメッシュ素材が伸び、隙間が空くということが分かりました。
そうして、当記事の完成品の入り口のフラップのサイズを取っ手の間の幅にめいっぱい広げたものへ後に改良しました。
その記事は【807】でございまして、ここで完成のお写真のみ掲載しておきますね↓。
この度作ったものと比べて、随分入り口の安心感が高まることになります↓。
とりあえず、当記事では、内蔵巾着袋のリュック全体での存在感をお伝えする回でして、改良後の本当の完成が随分後になり別記事になったことで記事が読みにくく申し訳なかったです<m(__)m>。