まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
織物の生地には、「地の目」というものがあります。
つまり縦の方向を指すものです。
生地の原反(げんたん)を見たことがあるとイメージが湧きやすいのですが、両縁が「耳:みみ」と呼ばれ、人間をイメージした場合に天地の向きの縦に立つ人間の両端に耳が付いているイメージに重なります。
この縦向きというのは、実際に製作においても重要です。
今回は、裁断後にバラバラのパーツになった時に地の目の縦向きを把握する対策を自分自身で製作しながら学びましたので早速お伝えしたいと思います。
特に正方形、丸、多角形な向きが分かりにくいパーツの地の目の把握の対策

この写真のような正八角形のようなパーツは縦と横の向きが混乱します。
そんな時手で横に引っ張ってみたり、縦に引っ張って見たりして縦横を探ります。
硬い方が縦向きであることが9割型です。
例外が、東南アジアのような国の原産国の生地が、なぜか生地の織り方に特徴があって、柄の向きから見ても縦横が日本製とは逆だったりします。
この話はさておき、硬めの縦向きと分かった時に、印を打ちます。その印がこちら。

アパレル業では型紙などにこの矢印がよく使われます。
これで縦横の把握が後の作業では瞬時ですので、スムーズな作業になる1つの貢献です。
あとがき
ちょっとした工夫ですが、私の場合でありますと、縦横の向きを間違えると、凹凸感ある生地なので、横向いているというのが出来上がりを見たときによく目に付きます。
そのような失敗が無いよう、パーツの段階でできることという陰ながらの工夫というのもたいそうなものです(^-^)。
