まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
先日、このようなことがありました。
セルヴィッチデニムの12オンスをなんと、14オンスと思いこんで間違えて購入してしまった出来事です。
このまさかの勘違いにより、12オンスと14オンスの見分けの仕方を深堀り研究することになりました。
そして、導き出した1つの算出方法がございます。
是非、「何も情報が無い中デニムのオンスを知る方法」として引用いただければと思います。
12オンスと14オンスの視覚的に見分ける違い、織り目の詰まりやカット部分のほつれの様子で多少の判別が可能
かの歴史的なジーンズ「リーバイス501」は13.5ozであったと言われています。
小数点以下までも分かるのは、計算による算出が可能であると見て良いと思います。
このたびは、12オンスと14オンスを比べて、ぱっと見だけでまずは分かる方法があるのかどうかから始まり、比較する2つが無い1種だけの場合も計算によりオンスの値を知ることができる方法を綴りたいと思います。
見た目で何とか判断を付けるとしたら、その目の詰まりもヒントの1つです。
目の詰まりというのは結局、たくさん糸がぎっしりと折り込まれている点で、重さへつながります。
オンスというのは質量のことで、一定の面積における重さの基準を表した単位です。
そうしますと同じ面積にぎっしりと詰まった方がオンスの値が大きくなるのです。
上の写真であると、サイドのほつれ具合の様子でもある程度参考になります。
左側の14オンスの方がぎっちりと折り込まれているのでほつれにくいのです。
簡単にほつれるということが「ゆるい」ということの証拠で、12オンスは糸がたくさん使われていない方なのだとの見方ができます。
もう1つの判別の仕方は、同じサイズのパーツを手で持った時のずっしり感。
12と14の2オンスの違いだけなのに、14オンスはずっしりと重さが感じられるのに対して、12は軽いなあと感じます。
一般的な洋服に作られるボトムアイテムであるジーンズでは、12-14オンスが一番多く使われていて、ジーンズなどに出来上がってしまうとなかなか判別は困難です。
そこで、冒頭のようにジーンズの王道モデルの、「リーバイス501」を基準に考えてみるというのもお勧めです。
501ジーンズは13.5オンスですので、あれほどのごわつき感がないデニム生地の場合は、14オンスよりも下回ったオンスであるという見方で、おおよそ計ることもできそうです。
ただ、古着の場合は質感も変わってきていますので、あくまで目安程度となります。
既存データ数値を有難く利用、正確な小数点以下までも分かるオンスの算出方法
さて、このたびの原反の状態の生地の入手経路の事情で、どうしても製造業者様ご本人でなければオンスが分からない状態で入手となったということがありました。
残布の特化品にて、元の情報が詳細ではないままの流通という事情、ただ間違いなく日本製です。
その場合に自分でオンスを導き出せる方法があると気づきました。
一番良いのは、購入したりした時にお店から情報をもらうのが良いですが、お店もオンスが分からないのだという究極な場合が時としてあります。
そういった八方塞がりの時がこの度に当たり、自分で算出した方法です。
作業順に番号で綴っていきます。
1)ある一定のサイズの正方形もしくは長方形のパーツにカットして準備をします。
このたびは、27.5cmx30cmのパーツを用意、重さは40gでした。
2)1yd=0.9144mなので1yd2=0.9144mx0.9144m≒0.84m2。
3)1yd2=1ozという既存情報より、1oz=0.84m2。
4)1ozは28.3g弱という既存情報により、1oz=0.84m2(1yd2)=28.3g。
5)実物の生地見本0.275mx0.3m=0.0825m2が40gだった。
6)実物の生地見本の分量だけのozを求め、40g÷28.3gx1oz=1.413ozと算出。
8)7)のこの小さな1.413ozという値は、実物の小さな面積のozなので、これを基準である0.84m2の場合のozに合わせていきます↓。
9)0.0825m2のみだと1.413ozだったが0.84m2と広い基準の面積だと何オンスになるのかという最後の式がこちら↓。
0.84m2÷0.0825m2x1.413oz≒14.3oz
はい、答えが出ました♪、約14オンスです。
この計算により、12オンスの方は12.4と値が出ました。
約12.5なので、12オンスのわりにはしっかりしたものであると見ることができます。
よって余計に惑わされてしまい、間違ったわけです(言い訳か(^_^;))。
あとは、同じパーツを重さで比べることがお店で反(たん)になっているとそれが簡単にできません。
よって反になっている状態というのは非常に分かりにくい状況であると言えますがこれが現実です。
しかし、これで、今後はいかなる場合でも、カットした実物生地さえあれば、オンスの情報がなくても分かることになります(^-^)。
あとがき
たった2オンスの違いと言えどもその差は歴然です。
それなのに、間違えて購入してなかなか気づかなかった難しさもあるということです。
14オンスの「ずっしり」という重みのこの「ずっしり」の言葉もかなりのヒントになるかと思います。
デニムを何かのご縁で扱う機会がございましたら、是非oz情報を知り、更なるポテンシャルを高める製作にお役立て下さいませ。
YouTubeの計算の導き方よりも当ブログの番号順の1)-9)の導き方の方がかみ砕いた方法なので、結果値は同じになるにしても、こちらの方が分かりやすいと思います。
セルヴィッチデニムは素晴らしい生地なのだと心底思える1つのきっかけになれば大変光栄でございます(^-^)。