まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ファッションというものが長い間、流行が基盤になって成り立つものであり続けてきました。
すべてではないですが、多くが余分な数の洋服を作り大量生産でした。
余分な数を作らねば成り立たない元々の事業モデルで活動し続けてきたのです。
実際そのたくさんの生産が、たくさんの購買とうまくマッチしていた時代は良かったのですが、ここ近年激しくそのバランスが崩れていきました。
たくさん作ってもたくさん購買してもらえなくなったということです。
たくさん生産する労働の裏の場面に過酷な状況下でリスクを背負う方達にスポットが当たり、サスティナビリティ(永久持続性)ということが重視されてきたことも相まって、製造の裏側の悪質さも浮き彫りになって批判され始めます。
そうして、近年、過剰在庫の洋服の対策に悩むようになり、今までのように過剰生産のままやってきた事業がいよいよ難しくなってきたわけです。
今後の新しい洋服は、本当の意味で、正当で優しい商品が求められます。
このたびは、一人一人の個人がお洋服の購入に対してきちんと責任を持ち、本当に自分が求める自分表現の1つである重要なお洋服の買い物が無駄のないよう、コスパの良い入手ができるための1つのご提案として「古着のリフォーム」をお伝えしたいと思います。
「昭和時代の流行を取り除く」という比較的簡単にできるワンピースの飾りボタンの取り外しリフォーム
新しく作られた商品よりも、古い素敵な商品に目を向けてみます。
こちらは、古き良きヴィンテージ物のワンピース。
かつてのオートクチュールブランド様らしい、きちんとしたお仕立ての「ハナエモリ」ブランドのワンピースです。
生地がジョーゼットのようです。とても高級感があります。
このアイテムはもともとはそれほど流行を思いっきり出したようなデザインではないとは思いますが、少しはあります。
肩パットのボリューム感、メンズの軍服から受け継いだような胸のトラッドなボタンデザイン、センターにひだが入るスカート、ウエスト部分の三角の切り替えなど。
この中で今後活かすもの・取り除くものの別を判断。
もともとのデザインを活かすのも忘れずに、必要な部分のみということです。
私が凝ったリフォームができないこともあり、肩パットを取り外すことと、胸のボタンをすべて取り外すということをしました。
はさみはよくないです。はさみの刃が早くダメになること、間違えてカットしてしまうリスクからです。
一部の商品で、ミシンもかけてあるのもありますが、それも一部です。全体に縫い付けてあるものはないですので、簡単です。
前後にリッパーの刃を動かすとだんだん糸が切れてきます。
一気にやろうとするのは禁物、生地に負担ですし乱暴です。
いろんな場面で使える言葉ですが、このafetrの状態をbeforeに対しては、「垢が抜けた」「粋になった」と言えるでしょう。
どうにでもアレンジしやすいお品になったとも考えられるのです。
最初から、流行のあまり入っていないものというのを選ぶのも今後長く着ていけることの1つとしてあるかと思います。
流行が多く入るとその分リフォーム箇所も増えて姿が大きく変わりますので、そのリフォーム技術が必要であることと手間がかかりすぎて時にコストが増大してしまうのです。
今回は、誰でもできそうなプチリフォーム例、お洋服を見る時に、ある部分を除外すれば着用しやすくなるなどをイメージされることをお勧めしたいと思います。
あとがき
おそらくこのワンピースはかなり古い物だと思います。
現在の30年前というのが1991年。
もっともっと前のものではないかと。。
ただ平成初期の1991年頃のお洋服であったとしても、現在の2021年では、30年ものの立派なヴィンテージになってきたのです。
見つけたビンテージ物の洋服の形がどの時代の物かを予測するのも楽しいですね。
そのような図鑑があったらとてもありがたいですけど。。
リフォームする箇所については、そのデザインが残っている方がかえって今後の新しい着方ができそうなら残す方向へ。
新しい着方を妨げるようなクセがあり過ぎるのならリフォームへ。
このような判断が現実的であり、的を得た相応しいリフォームをすることにつながると思っております(^-^)。