巷に溢れ返る黒リュックの「黒無地撥水加工生地」にズームin、4種の美しい織り目の違いを見比べ難しい差別化の糸口を探りたい【354】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

街を行き交う人々。。2010年代までは多くがショルダーバッグを見かけていたことが記憶にあります。

そして時は2020年代へ。。ちょうどその狭間の時期の「コロナ禍」。

私の受け取り方では、この2020年辺りを境に、街行く人々が一気に「リュック」に変わったことをキャッチ。

そして、リュックの定番の「黒無地撥水加工生地」が日常的な素材と定着したのでした。

このたびは、巷に溢れ返った黒リュックにも、細かな素材の違いがあることを全4種の互いに違う生地で確かめたいと思います。

一見同じの黒無地撥水生地をズームで眺めることで分かる織り目の違い、オックスはブロック・タッサーはボーダーのような織柄の別

同じ黒無地の撥水加工生地4種:遠目では同じように単調に映ります。これらを左から順にズームしてみます。
①一番左(黒):撥水加工ナイロンオックス、ナイロン/100%、日本製。

レンガのような並びの四角いマスが特徴の織り目がオックス織の特徴です。

②左から2番目(黒):撥水スパンライクナイロンワッシャー、ナイロン/100%、日本製。

織り目と名前が結び付けられていない点がやや不明慮ですが、縦縞の織柄ベースのワッシャー加工の生地という解釈です。

③左から3番目(黒):防水・撥水コットン100%、綿/100%、日本製。

こちらも②と同様で、ベースの縦縞の織の種類が示されていないネーミングで、非常に不満があります。

とりあえず、私の方で「ピケ」と呼ぶことにします。

撥水生地はナイロンだけではなく綿もあるのです。

③のような綿ベースの生地は、元の生地の綿らしさが風合いとして残るのが特徴です↓。

③の綿/100%の撥水加工生地の質感:切り口や表面のカサカサ感がナイロン/100%との違いを感じます。
④一番右(黒):撥水加工ナイロンタッサータイプ、ナイロン/100%、日本製。

のっぺりとした黒無地の中では、細かなボーダー状のうねりが美しい「タッサー」、おそらく人気の生地なのではないかと予想します。

同じ黒無地の撥水加工生地でも、個人形態のハンドメイドバッグ製作で可能なのは差別化です。

黒無地という平たい括りからの更なる深堀りは、それぞれの生地構造がよく分かり、実際にバッグになった時の違いを感じ取る良き入り口であると考えます。

あとがき

当ブログ記事は、最初の投稿の2021.01.30にブログ記事の「手直し」の順番で、タイトルから見直し全文を綴り直してまいりました。

まさにこのタイミングで、黒の撥水加工生地に特化した定番デザインを考案しようと決意したのが2025年中頃だったのでした。

2026年には、「鏡餅:かがみもち」と言う名の、突出型の2部屋付きのリュックを黒の撥水加工生地に特化して進めていこうと思っております。

なぜ黒の撥水加工生地に特化したいのかというのは、ファスナーを伴う楕円形の構造はファスナー付けに馴染みやすいややハードな素材であることが理由の1つ。

そして、撥水という機能の付加価値を重んじるユーザー様の目線を汲み取りたいこともあります。

更には、当ハンドメイドバッグ製作活動のラインナップの「切餅」「餅巾着」に続く3種目のデザインが同じ「餅」で潔くまとまる1つのラインの完成を目指す地点に立つことができたことです(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

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